JP5843364B2 - 熱伝導性組成物 - Google Patents
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Description
(A)アルミニウム粉末 750〜1350質量部、及び
下記(B)、(C)、及び(D)成分を含有するシリコーン組成物 100質量部
(B)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン
(C)1分子中に少なくとも2個の、ケイ素原子に結合した水素原子(Si−H基)を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(B)成分が有するアルケニル基の個数に対する(C)成分が有するSi−H基の個数が0.5〜2.5となる量、及び
(D)白金族金属系触媒 白金族金属原子として(B)成分の質量に対し0.1〜500ppmとなる量
を含有し、シリコーンレジンを含まない熱伝導性組成物であって、
上記(A)アルミニウム粉末が、
(A−1)平均粒径0.4μm以上6μm未満を有するアルミニウム粉末 (A)成分中に21〜53質量%となる量、
(A−2)平均粒径6μm以上13μm未満を有するアルミニウム粉末 (A)成分中に3〜35質量%となる量、及び
(A−3)平均粒径13μm以上30μm以下を有するアルミニウム粉末 (A)成分中に28〜65質量%となる量
からなる事を特徴とする、熱伝導性組成物を提供する。また、本発明は、該熱伝導性組成物からなる放熱性グリース、及び熱伝導性組成物を硬化して得られるシリコーンゴム及び放熱性シートを提供する。
本発明は、熱伝導性組成物が、(A−1)平均粒径0.4μm以上6μm未満を有するアルミニウム粉末と、(A−2)平均粒径6μm以上13μm未満を有するアルミニウム粉末と、(A−3)平均粒径13μm以上30μm以下を有するアルミニウム粉末とからなるアルミニウム粉末を含有し、上記(A−1)〜(A−3)成分が特定の比率で配合されていることを特徴とする。
(B)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン
(C)1分子中に少なくとも2個の、ケイ素原子に結合した水素原子(Si−H基)を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(B)成分が有するアルケニル基の個数に対する(C)成分が有するSi−H基の個数が0.5〜2.5となる量、及び
(D)白金族金属系触媒 白金族金属原子として(B)成分の質量に対し0.1〜500ppmとなる量。
を含有することができる。各成分を以下に説明する。
(B)成分は、ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に少なくとも2個有するオルガノポリシロキサンである。オルガノポリシロキサンの分子構造は限定されず、例えば、直鎖状、分岐鎖状、一部分岐を有する直鎖状等が挙げられ、2種以上の異なる粘度の混合物でも良い。特には、直鎖状であることが好ましい。
R2 bR3 cSiO(4−b―c)/2
上記式中、bおよびcは、0.7≦b≦2.1、0.001≦c≦1.0、且つ0.8≦b+c≦3.0、好ましくは1.0≦b≦2.0、0.001≦c≦0.8、且つ1.5≦b+c≦2.5を満たす正の数である。R2は、互いに独立に、上述したケイ素原子に結合するアルケニル基以外の基である。R3は、互いに独立に、炭素数2〜8、好ましくは炭素数2〜3のアルケニル基であり、例えば、ビニル基、アリル基、1−ブテニル基、1−ヘキセニル基などが挙げられる。合成のしやすさ、コストの面からビニル基が好ましい。
(C)成分は架橋剤であり、上記(B)成分と付加反応して架橋結合を形成し組成物を網状化する。(C)成分は、ケイ素原子に結合する水素原子(即ち、SiH基)を1分子中に少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンである。特には、該オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、SiH基を一分子中に少なくとも2個、好ましくは3個以上有するものがよく、特には、2〜300個、好ましくは3〜100個有するものがよい。また(C)成分は、分子中のケイ素原子数が4〜300個、好ましくは4〜150個程度のものであるのが良い。
R4 dHeSiO(4−e−d)/2
上記式中、dおよびeは、0.7≦d≦2.1、0.001≦e≦1.0、且つ0.8≦d+e≦3.0、好ましくは1.0≦d≦2.0、0.01≦e≦1.0、且つ1.5≦d+e≦2.5を満たす正の数である。R4は、互いに独立に、上述したケイ素原子に結合する有機基である。
(D)成分は、(B)成分と(C)成分の付加反応を促進させるための触媒である。該白金族金属系触媒は、通常の付加反応に用いられる公知の触媒の中から適宜選択して使用することができる。例えば、白金(白金黒を含む)、ロジウム、パラジウム等の白金族金属単体、H2PtCl4・nH2O、H2PtCl6・nH2O、NaHPtCl6・nH2O、KHPtCl6・nH2O、Na2PtCl6・nH2O、K2PtCl4・nH2O、PtCl4・nH2O、PtCl2、Na2HPtCl4・nH2O(但し、式中のnは0〜6の整数であり、好ましくは0又は6である。)等の塩化白金、塩化白金酸及び塩化白金酸塩、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸とオレフィンとのコンプレックス、白金黒、パラジウム等の白金族金属を、アルミナ、シリカ、カーボン等の担体に担持させたもの、ロジウム−オレフィンコンプレックス、クロロトリス(トリフェニルフォスフィン)ロジウム(ウィルキンソン触媒)、塩化白金、塩化白金酸又は塩化白金酸塩とビニル基含有シロキサンとのコンプレックス等が挙げられる。これらの白金族金属系触媒は、単独で使用しても2種以上を組み合わせて使用しても良い。
(E)制御剤は、室温での付加反応の進行を抑え、シェルフライフ、ポットライフを延長させる付加反応抑制剤である。本発明において制御剤は公知のものを使用することができる。例えば、1−エチニル−1−シクロヘキサノール、3−ブチン−1−オール等のアセチレン化合物、各種窒素化合物、有機りん化合物、硫黄化合物、オキシム化合物、有機クロロ化合物等が挙げられる。これらの制御剤は、単独で使用することも2種以上を組み合わせて使用することもできる。
上記シリコーン組成物は、(B)〜(F)成分に加え、さらに下記一般式(2)で表されるオルガノシランを含有してもよい。
R6 fR7 gSi(OR8)4−f−g (2)
該オルガノシランは、熱伝導性組成物の調製時にアルミニウム粉末及びその他の充填剤の表面を疎水化処理してオルガノポリシロキサンとの濡れ性を向上させ、アルミニウム粉末及びその他の充填剤をマトリックス中に均一に分散させるために機能する。
C10H21Si(OCH3)3、
C12H25Si(OCH3)3、
C12H25Si(OC2H5)3、
C10H21Si(CH3)(OCH3)2、
C10H21Si(C6H5)(OCH3)2、
C10H21Si(CH3)(OC2H5)2、
C10H21Si(CH=CH2)(OCH3)2、
C10H21Si(CH2CH2CF3)(OCH3)2
熱伝導性組成物の調製は、従来公知の方法に従えばよい。例えば、上記(A)〜(G)成分、及び任意でその他の成分を、トリミックス(登録商標)(井上製作所(株)製)、ツウィンミックス(登録商標)(井上製作所(株)製)、プラネタリーミキサー(井上製作所(株)製)、ウルトラミキサー(みづほ工業(株)製)、又はハイビスディスパーミックス(特殊機化工業(株)製)等の混合機を用いて混合することにより調製できる。
[(A)アルミニウム粉末]
A−1:平均粒径2μmのアルミニウム粉末
A−2:平均粒径10μmのアルミニウム粉末
A−3:平均粒径20μmのアルミニウム粉末
A−4:平均粒径0.2μmのアルミニウム粉末
A−5:平均粒径40μmのアルミニウム粉末
上記アルミニウム粉末の平均粒径は、マイクロトラック粒度分析計MT3300EX(日機装(株)社製)により測定した値である。
[(B)オルガノポリシロキサン]
B−1:両末端がジメチルビニルシリル基で封鎖され、オストワルド粘度計で測定した25℃における粘度が600mm2/sであるジメチルポリシロキサン
D−1:白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体を上記B−1と同じジメチルポリシロキサンに溶解した溶液(白金原子含有量:1質量%)
E−1:1−エチニル−1−シクロヘキサノールの50%トルエン溶液
G−1:C10H21Si(OCH3)3
熱伝導性組成物の調製
上記(A)〜(G)成分を、下記表1、表2に示す配合量に従い、下記に示す方法で配合して熱伝導性組成物を調製した。尚、表1において(D)成分の質量は、白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体をジメチルポリシロキサンに溶解した溶液(白金原子含有量:1質量%)の質量である。
組成物の絶対粘度は、マルコム粘度計(タイプPC−1T、株式会社マルコム製)を用いて25℃で測定した(ローター回転数:10rpm、サンプル量200g)。
各組成物を3cm厚の型に流し込みキッチン用ラップをかぶせ、迅速熱伝導率計QTM−500(京都電子工業(株)社製)を使用して熱伝導率を測定した。
直径12.7mmの円形アルミニウム板2枚の間に各組成物を挟み、125℃のオーブン内に90分間置き、組成物を加熱硬化させて試験片を作製した。該試験片の熱抵抗を、ナノフラッシュ(LFA447、ニッチェ社製)を使用して測定した。
Claims (9)
- (A)アルミニウム粉末 750〜1350質量部、及び
下記(B)、(C)、及び(D)成分を含有するシリコーン組成物 100質量部
(B)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン
(C)1分子中に少なくとも2個の、ケイ素原子に結合した水素原子(Si−H基)を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(B)成分が有するアルケニル基の個数に対する(C)成分が有するSi−H基の個数が0.5〜2.5となる量、及び
(D)白金族金属系触媒 白金族金属原子として(B)成分の質量に対し0.1〜500ppmとなる量
を含有し、シリコーンレジンを含まない熱伝導性組成物であって、
上記(A)アルミニウム粉末が、
(A−1)平均粒径0.4μm以上6μm未満を有するアルミニウム粉末 (A)成分中に21〜53質量%となる量、
(A−2)平均粒径6μm以上13μm未満を有するアルミニウム粉末 (A)成分中に3〜35質量%となる量、及び
(A−3)平均粒径13μm以上30μm以下を有するアルミニウム粉末 (A)成分中に28〜65質量%となる量
からなる事を特徴とする、熱伝導性組成物。 - シリコーン組成物が、更に(E)制御剤を(B)成分100質量部に対して0.1〜5質量部となる量で含有する、請求項1に記載の熱伝導性組成物。
- (E)制御剤が、アセチレン化合物、窒素化合物、有機りん化合物、オキシム化合物、及び有機クロロ化合物より選択される1以上である、請求項2または3に記載の熱伝導性組成物。
- (B)オルガノポリシロキサンが、25℃の動粘度10〜100,000mm2/sを有する、請求項1〜4のいずれか1項記載の熱伝導性組成物。
- シリコーン組成物が、更に(G)下記一般式(2)で表されるオルガノシラン
R6 fR7 gSi(OR8)4−f−g (2)
(式中、R6は、互いに独立に、炭素数9〜15のアルキル基であり、R7は、互いに独立に、置換又は非置換の、炭素数1〜8の1価炭化水素基であり、R8は、互いに独立に、炭素数1〜6の1価アルキル基であり、fは1〜3の整数であり、gは0〜2の整数であり、但しf+gは1〜3である)
を(B)成分100質量部に対して0.1〜10質量部となる量で含む、請求項1〜5のいずれか1項記載の熱伝導性組成物。 - 請求項1〜6のいずれか1項記載の熱伝導性組成物を硬化して得られるシリコーンゴム。
- 請求項1〜6のいずれか1項記載の熱伝導性組成物からなる放熱性グリース。
- 請求項1〜6のいずれか1項記載の熱伝導性組成物を硬化して得られる放熱性シート。
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