JP5899962B2 - 半導体モジュール及び電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体素子を有する半導体モジュール及びこれを備えた電力変換装置に関する。
電気自動車、ハイブリッド自動車等に搭載されるインバータ等の電力変換装置には、半導体素子を内蔵した半導体モジュールが搭載されている。
半導体モジュールは、半導体素子に発生した熱を外部に放散させるために、例えば、半導体素子と該半導体素子に対して熱的に接続された放熱板とを該放熱板を露出させた状態で樹脂等からなる封止部によって封止した構造を有する。
例えば、特許文献1には、半導体素子に発生した熱を効率よく放散させるために、半導体モジュールから露出した放熱板が放熱グリスを介してヒートシンクに熱的に接続された構造が開示されている。
特開2010−186931号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された半導体モジュールでは、放熱グリス及びヒートシンクを介して放熱板を間接的に冷却する構造であるため、放熱板を直接的に冷却する構造に比べて放熱性が劣る。
また、放熱板を直接的に冷却する構造とする場合には、例えば、放熱板との間に冷媒流路を形成する冷媒流路形成部を設け、放熱板に対して冷媒を直接接触させる構造が考えられる。この場合、半導体モジュールは、半導体素子及び放熱板を封止部によって封止した後、封止部に対して冷媒流路形成部を直接成形して接合したり、予め成形した冷媒流路形成部を接合したりして製造される。ところが、封止部には、硬化後に他の材料(例えば金属、樹脂等)に対して親和性の低いエポキシ樹脂等を用いるため、封止部と冷媒流路形成部との界面における密着性を十分に確保できず、冷媒の漏れ等の問題が生じる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、放熱性に優れた構造を容易かつ確実に設けることができる半導体モジュール及びこれを備えた電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一の態様は、半導体素子と、該半導体素子に熱的に接続された放熱板と、該放熱板の放熱面を露出させた状態で上記半導体素子及び上記放熱板を封止する封止部とを有する板状の本体部と、
該本体部の上記放熱板の上記放熱面との間に空間を設けて冷媒流路を形成する冷媒流路形成部と、
該冷媒流路形成部が接合される被接合部とを備え、
上記放熱板は、上記本体部の少なくとも一方の主面に配置されていると共に、該主面に上記放熱面を露出させており、
上記被接合部は、上記放熱板とは別体で設けられ、かつ、上記本体部の上記封止部と異なる材料であって、上記冷媒流路形成部を構成する材料との親和性が、上記封止部を構成する材料よりも高い材料からなると共に、上記放熱板の上記放熱面を露出させた上記本体部の上記主面に露出した状態で上記封止部と一体的に成形されていることを特徴とする半導体モジュールにある(請求項1)。
本発明の他の態様は、上記本発明の一の態様の半導体モジュールを備えていることを特徴とする電力変換装置にある(請求項5)。
上記本発明の一の態様である半導体モジュールは、半導体素子と放熱板と封止部とを有する本体部と、該本体部の主面に露出させた放熱板の放熱面との間に空間を設けて冷媒流路を形成する冷媒流路形成部と、該冷媒流路形成部が接合される被接合部とを備えている。そのため、半導体素子に熱的に接続された放熱板の放熱面に、冷媒流路を流通する冷媒を直接接触させることができる。つまり、放熱板を直接的に冷却する構造とすることができる。これにより、放熱板を間接的に冷却する構造に比べて、半導体素子に発生した熱を効率よく放散させ、放熱性を高めることができる。
また、上記半導体モジュールにおいて、被接合部は、本体部の封止部と異なる材料からなると共に、放熱板の放熱面を露出させた本体部の主面に露出した状態で封止部と一体的に成形されている。そして、被接合部には、冷媒流路を形成する冷媒流路形成部が接合されている。つまり、冷媒流路形成部は、本体部の封止部に設けられているのではなく、その封止部とは別の材料で構成された別の部分である被接合部に接合して設けられている。そのため、冷媒流路形成部を本体部の被接合部に対して容易かつ確実に接合することができる。
すなわち、例えば、従来のように、本体部の封止部を構成する材料として硬化後に他の材料(例えば金属、樹脂等)に対して親和性の低いエポキシ樹脂等を用いた場合であっても、本体部の被接合部を構成する材料、封止部と異なる材料であって冷媒流路形成部を構成する材料に対して親和性の高い材料であることにより、冷媒流路形成部を本体部の被接合部に対して容易かつ確実に接合することができる。これにより、本体部の被接合部と冷媒流路形成部との界面における密着性を十分に確保することができ、冷媒流路形成部によって形成された冷媒流路からの冷媒の漏れを防止することができる。よって、放熱性に優れた構造を容易かつ確実に設けることができる。
また、上記の構造を採用することにより、上記半導体モジュールを容易に製造することができるという効果も得られる。例えば、半導体素子及び放熱板を封止部によって封止すると共に封止部と被接合部とを一体的に成形した後、本体部の被接合部に対して冷媒流路形成部を直接成形して接合したり、予め成形した冷媒流路形成部を接合したりする作業を容易かつ確実に行うことができる。これにより、上記半導体モジュールを容易に製造することができる。
上記本発明の他の態様である電力変換装置は、上記本発明の一の態様の半導体モジュールを備えている。すなわち、放熱性に優れた構造を容易かつ確実に設けることができる半導体モジュールを備えている。そのため、半導体モジュールにおける放熱性を十分に確保することができる。これにより、放熱性に優れた構造を有する電力変換装置とすることができる。
このように、放熱性に優れた構造を容易かつ確実に設けることができる半導体モジュール及びこれを備えた電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、半導体モジュールを示す斜視説明図。 図1におけるA−A線矢視断面説明図。 実施例1における、半導体モジュールの本体部を示す斜視説明図。 実施例1における、半導体モジュールの本体部を示す斜視説明図。 図3におけるB−B線矢視断面説明図。 実施例1における、本体部の被接合部を連結した状態を示す斜視説明図。 実施例1における、電力変換装置を示す斜視展開図。 実施例1における、電力変換装置を示す斜視説明図。 実施例1における、電力変換回路を示す説明図。 実施例1における、成形型内に半導体素子等を配置した状態を示す説明図。 実施例1における、成形型内に封止材を流し込んだ状態を示す説明図。 実施例1における、半導体モジュールの本体部の別例を示す斜視説明図。 実施例1における、半導体モジュールの本体部の別例を示す斜視説明図。 実施例1における、半導体モジュールの本体部の別例を示す斜視説明図。 実施例2における、半導体モジュールの本体部を示す斜視説明図。
上記半導体モジュールにおいて、上記封止部を構成する材料(封止材)としては、例えば、エポキシ樹脂等を用いることができる。
また、上記被接合部を構成する材料としては、上記封止部と異なる材料であって上記冷媒流路形成部を容易に接合させることができる材料が好ましく、例えば、アルミニウムや銅等の金属、ナイロン樹脂等を用いることができる。
また、上記冷媒流路形成部を構成する材料としては、例えば、アルミニウムや銅等の金属、ナイロン樹脂等を用いることができる。
また、上記被接合部と上記冷媒流路形成部とは、同種の材料であるほうが両者を接合する上で好ましい。
また、上記被接合部は、上記封止部に対してインサート成形されている構成とすることができる(請求項2)。
この場合には、封止部と被接合部とを一体的に成形することが容易となる。また、被接合部を本体部における所望の位置に精度良く設けることができる。
また、上記放熱板は、上記本体部の両方の主面にそれぞれ配置されていると共に、該両方の主面にそれぞれ上記放熱面を露出させており、上記被接合部は、上記本体部の上記両方の主面に露出している構成とすることができる(請求項3)。
この場合には、本体部の両方の主面において、放熱板を直接的に冷却する構造とすることができる。これにより、放熱性をより一層高めることができる。
また、上記被接合部は、上記本体部の上記主面の外周部に露出している構成とすることができる(請求項4)。
この場合には、封止部と被接合部とを一体的に成形することが容易となる。また、被接合部を本体部における所望の位置に精度良く設けることができる。また、冷媒流路形成部を本体部の被接合部に接合することが容易となる。
上記電力変換装置は、複数の上記半導体モジュールが上記本体部の両方の主面を互いに同じ方向に向けた状態で並んで配置されており、隣接する該半導体モジュールは、上記本体部の同じ側の主面において、上記被接合部同士が連結されており、さらに該被接合部に接合された上記冷媒流路形成部同士も連結されている構成とすることができる(請求項6)。
この場合には、複数の半導体モジュールを1つにモジュール化することができ、取扱いが容易となる。また、各半導体モジュールに形成した冷媒流路を容易に連結することができる。
(実施例1)
半導体モジュール及びこれを備えた電力変換装置にかかる実施例について、図を用いて説明する。
本例の半導体モジュール1は、図1〜図9に示すごとく、半導体素子21と、半導体素子21に熱的に接続された放熱板22と、放熱板22の放熱面221を露出させた状態で半導体素子21及び放熱板22を封止する封止部23とを有する板状の本体部2と、本体部2の放熱板22の放熱面221との間に空間を設けて冷媒流路32を形成する冷媒流路形成部3と、冷媒流路形成部3が接合される被接合部4とを備えている。
同図に示すごとく、放熱板22は、本体部21の少なくとも一方の主面201、202に配置されていると共に、主面201、202に放熱面221を露出させている。被接合部4は、本体部2の封止部23と異なる材料からなると共に、放熱板22の放熱面221を露出させた本体部2の主面201、202に露出した状態で封止部23と一体的に成形されている。
以下、これを詳説する。
本例の半導体モジュール1は、図8に示すごとく、電気自動車、ハイブリッド自動車等に搭載される電力変換装置8を構成している。
電力変換装置8は、図9に示す電力変換回路を構成しており、直流電源(バッテリ)81と交流回転電機(モータジェネレータ)82との間で電力の変換を行うものである。電力変換装置8は、3つの半導体モジュール1を備えており、これらによってインバータを構成している。また、電力変換装置8には、平滑コンデンサ83が設けられている。
図1〜図5に示すごとく、半導体モジュール1は、半導体素子21と放熱板22と封止部23とを有する四角形板状の本体部2を備えている。本体部2は、2つの半導体素子21を有する。
図9に示すごとく、各半導体素子21は、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)等からなるスイッチング素子21aと、スイッチング素子21aに逆並列接続されたFWD(フリーホイールダイオード)等のダイオード21bとを有する。
また、図5に示すごとく、本体部2は、2つの半導体素子21を両側から挟持するように配置された3枚の金属製の放熱板22を有する。本例では、本体部2の一方の主面201に2枚の小型の放熱板22が配置されており、他方の主面202に1枚の大型の放熱板22が配置されている。また、小型の放熱板22と大型の放熱板22との間には、半導体素子21及び銅ブロック24が配置されている。半導体素子21と放熱板22、半導体素子21と銅ブロック24、放熱板22と銅ブロック24は、はんだ(図示略)により接合されている。そして、放熱板22は、半導体素子21に対して電気的及び熱的に接続されている。
また、図5に示すごとく、2つの半導体素子21及び3枚の放熱板22は、放熱板22の放熱面221を露出させた状態で、封止部23によって封止されている。封止部23は、エポキシ樹脂からなる。
本例では、図3に示すごとく、本体部2の一方の主面201に2枚の小型の放熱板22が露出している。また、図4に示すごとく、本体部2の他方の主面202に1枚の大型の放熱板22が露出している。
また、図3〜図5に示すごとく、半導体モジュール1は、後述する冷媒流路形成部3が接合される被接合部4を備えている。被接合部4は、本体部2の両方の主面201、202にそれぞれ設けられている。また、被接合部4は、四角形の枠型に形成されており、本体部2の主面201、202の外周部を構成すると共に、その外周部に露出している。また、被接合部4は、封止部23と一体的に成形されている。本例では、後述するように、封止部23に対してインサート成形されている。
また、被接合部4は、本体部2の封止部23と異なる材料であって、冷媒流路形成部3を容易に接合させることができるアルミニウムからなる。
また、図3、図4に示すごとく、本体部2には、半導体素子21に導通する複数のパワー端子25が突出して設けられている。パワー端子25は、被制御電流用のバスバー(図示略)に接続されている。
複数のパワー端子25には、直流電源81(図9)の正極側に接続される正極側パワー端子25aと、直流電源81(図9)の負極側に接続される負極側パワー端子25bと、交流回転電機82(図9)に接続される交流パワー端子25cとがある。交流パワー端子25cは、本体部2の幅方向Yの一方側に突出している。また、正極側パワー端子25a及び負極側パワー端子25bは、本体部2の幅方向Yの他方側に突出している。また、正極側パワー端子25a及び負極側パワー端子25bが突出している側には、平滑コンデンサ83(図9)が配置されている。
また、図3、図4に示すごとく、本体部2には、半導体素子21に導通する複数の制御端子26が突出して設けられている。制御端子26は、パワー端子25における交流パワー端子25cと同様に、本体部2の幅方向Yの一方側に突出している。また、制御端子26は、半導体素子21におけるスイッチング素子21a(図9)を制御する制御回路基板(図示略)に接続されている。
また、本例では、図6に示すごとく、3つの半導体モジュール1の本体部2は、その本体部2の両方の主面201、202を互いに同じ方向に向けた状態で、略同一平面上において、本体部2の長手方向Xに一列に並んで配置されている。また、隣接する半導体モジュール1は、本体部2の同じ側の主面201、202において、被接合部4同士を溶接により連結している。
また、図1、図2に示すごとく、半導体モジュール1は、冷媒流路32を形成する板状の冷媒流路形成部3を備えている。冷媒流路形成部3は、本体部2の両方の主面201、202にそれぞれ設けられている。また、冷媒流路形成部3は、本体部2の主面201、202に露出した被接合部4に接合されている。
また、冷媒流路形成部3は、本体部2の厚み方向Zにおいて、本体部2から離れる方向に凹んだ凹部31を有する。そして、冷媒流路形成部3は、その凹部31と本体部2の主面201、202に露出した放熱板22の放熱面221との間に空間を設け、その空間に冷媒を流通させる冷媒流路32を本体部2の長手方向Xに形成している。また、冷媒流路形成部3は、アルミニウムからなる。
また、本例では、図7に示すごとく、本体部2の両方の主面201、202側において、3つの半導体モジュール1の冷媒流路形成部3が連結一体化されて1つの冷却部30を構成している。冷却部30は、連結された3つの本体部2の被接合部4に接合されており、冷媒流路32を本体部2の長手方向Xに形成している。
そして、図8に示すごとく、3つの半導体モジュール1を1つにモジュール化することにより、電力変換装置8を構成している。
また、図7、図8に示すごとく、冷却部30には、冷媒を導入する冷媒導入部(図示略)と冷媒を排出する冷媒排出部(図示略)とが設けられている。
そして、冷却部30の冷媒導入部(図示略)から冷媒流路32内に導入された冷媒は、各半導体モジュール1の本体部2の主面201、202に露出した放熱板22の放熱面221に接触しながら、本体部2の長手方向Xに向かって冷媒流路32内を通過する。ここで、各半導体モジュール1の半導体素子21と熱交換した冷媒は、冷却部30の冷媒排出部(図示略)から排出される。
なお、冷媒流路32に流通させる冷媒としては、例えば、水、アンモニア等の自然冷媒、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、フロリナート等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等を用いることができる。
次に、半導体モジュール1(電力変換装置8)の製造方法について説明する。
まず、図10に示すごとく、本体部2を成形する成形型20を準備する。次いで、成形型20内に、はんだ(図示略)により接合された2つの半導体素子21、3枚の放熱板22及び2つの銅ブロック24を配置する。また、成形型20内に、2つの被接合部4を配置する。このとき、被接合部4は、成形型20によって支持されている。
次いで、図11に示すごとく、成形型20内に封止材230を流し込み、その後、封止材230を硬化させて封止部23とする。これにより、半導体素子21及び放熱板22を封止部23によって封止すると共に、被接合部4を封止部23に対してインサート成形し、封止部23と被接合部4とを一体的に成形する。そして、図3〜図5に示す本体部2を得る。
次いで、図6に示すごとく、3つの本体部2をその本体部2の長手方向に1列に並べて配置する。そして、本体部2の両方の主面201、202側のそれぞれにおいて、隣接する本体部2の被接合部4同士を溶接により連結する。
次いで、図7に示すごとく、本体部2の両方の主面201、202側のそれぞれにおいて、3つの冷媒流路形成部3を連結一体化してなる冷却部30をすでに連結された3つの本体部2の被接合部4に対して溶接により接合する。
以上により、図1、図2に示すごとく、各半導体モジュール1を得ると共に、図8に示すごとく、3つの半導体モジュール1によって構成された電力変換装置8を得る。
次に、半導体モジュール1及び電力変換装置8の作用効果について説明する。
本例の半導体モジュール1は、半導体素子21と放熱板22と封止部23とを有する本体部2と、本体部2の主面201、202に露出させた放熱板2の放熱面201、202との間に空間を設けて冷媒流路32を形成する冷媒流路形成部3と、冷媒流路形成部3が接合される被接合部4とを備えている。そのため、半導体素子21に熱的に接続された放熱板22の放熱面221に、冷媒流路32を流通する冷媒を直接接触させることができる。つまり、放熱板22を直接的に冷却する構造とすることができる。これにより、放熱板22を間接的に冷却する構造に比べて、半導体素子21に発生した熱を効率よく放散させ、放熱性を高めることができる。
また、半導体モジュール1において、被接合部4は、本体部2の封止部23と異なる材料からなると共に、放熱板22の放熱面221を露出させた本体部2の主面201、202に露出した状態で封止部23と一体的に成形されている。そして、被接合部4には、冷媒流路32を形成する冷媒流路形成部3が接合されている。つまり、冷媒流路形成部3は、本体部2の封止部23に設けられているのではなく、その封止部23とは別の材料で構成された別の部分である被接合部4に接合して設けられている。そのため、冷媒流路形成部3を本体部2の被接合部4に対して容易かつ確実に接合することができる。
すなわち、例えば、本例のように、本体部2の封止部23を構成する材料として硬化後に他の材料(例えば金属、樹脂等)に対して親和性の低いエポキシ樹脂を用いた場合であっても、本体部2の被接合部4を構成する材料、封止部23と異なる材料であって冷媒流路形成部3を構成する材料に対して親和性の高い材料であることにより、冷媒流路形成部3を本体部2の被接合部4に対して容易かつ確実に接合することができる。これにより、本体部2の被接合部4と冷媒流路形成部3との界面における密着性を十分に確保することができ、冷媒流路形成部3によって形成された冷媒流路32からの冷媒の漏れを防止することができる。よって、放熱性に優れた構造を容易かつ確実に設けることができる。
また、上記の構造を採用することにより、半導体モジュール1を容易に製造することができるという効果も得られる。例えば、半導体素子21及び放熱板22を封止部23によって封止すると共に封止部23と被接合部4とを一体的に成形した後、本体部2の被接合部4に対して冷媒流路形成部3を直接成形して接合したり、予め成形した冷媒流路形成部3を接合したりする作業を容易かつ確実に行うことができる。これにより、半導体モジュール1を容易に製造することができる。
また、本例では、被接合部4は、封止部23に対してインサート成形されている。そのため、封止部23と被接合部4とを一体的に成形することが容易となる。また、被接合部4を本体部2における所望の位置に精度良く設けることができる。
また、放熱板22は、本体部2の両方の主面201、202にそれぞれ配置されていると共に、両方の主面201、202にそれぞれ放熱面221を露出させており、被接合部4は、本体部2の両方の主面201、202に露出している。そのため、本体部2の両方の主面201、202において、放熱板22を直接的に冷却する構造とすることができる。これにより、放熱性をより一層高めることができる。
また、被接合部4は、本体部2の主面201、202の外周部に露出している。そのため、封止部23と被接合部4とを一体的に成形することが容易となる。また、被接合部4を本体部2における所望の位置に精度良く設けることができる。また、冷媒流路形成部3を本体部2の被接合部4に接合することが容易となる。
本例の電力変換装置8は、半導体モジュール1を備えている。すなわち、放熱性に優れた構造を容易かつ確実に設けることができる半導体モジュール1を備えている。そのため、半導体モジュール1における放熱性を十分に確保することができる。これにより、放熱性に優れた構造を有する電力変換装置8とすることができる。
また、本例では、電力変換装置8は、複数の半導体モジュール1が本体部2の両方の主面201、202を互いに同じ方向に向けた状態で並んで配置されており、隣接する半導体モジュール1は、本体部2の同じ側の主面201、202において、被接合部4同士が連結されており、さらに被接合部4に接合された冷媒流路形成部3同士も連結されている。そのため、複数の半導体モジュール1を1つにモジュール化することができ、取扱いが容易となる。また、各半導体モジュール1に形成した冷媒流路32を容易に連結することができる。
このように、本例によれば、放熱性に優れた構造を容易かつ確実に設けることができる半導体モジュール1及びこれを備えた電力変換装置8を提供することができる。
なお、本例の半導体モジュール1において、本体部2の被接合部4は、図3、図4に示すごとく、本体部2の主面201、202の外周部に露出しており、被接合部4の外側に封止部23が配設されていない構成である。例えば、図12に示すごとく、本体部2の主面201、202に露出している放熱板22の放熱面221を囲むように露出している構成としてもよい。すなわち、被接合部4の内側だけでなく、外側にも封止部23が配設されている構成としてもよい。
また、本例の半導体モジュール1は、図3に示すごとく、1つの本体部2に対して、IGBT等からなるスイッチング素子21aとFWD等のダイオード21bとからなる半導体素子21が2つ内蔵されている構成(いわゆる2in1)としたが、例えば、図13に示すごとく、1つの本体部2に対して、半導体素子21が1つ内蔵されている構成(いわゆる1in1)としてもよい。また、図14に示すごとく、1つの本体部2に対して、半導体素子21が6つ内蔵されている構成(いわゆる6in1)としてもよい。また、本体部2は、上記以外の構成としてもよい。
(実施例2)
本例は、図15に示すごとく、半導体モジュール1の構成を変更した例である。
本例では、同図に示すごとく、本体部2の各放熱板22の放熱面221上に、それぞれ冷却フィン29が設けられている。冷却フィン29は、本体部2の長手方向Xから見た場合に、放熱板22の放熱面221との間に三角形状の空間を形成する一対の空間形成部291と放熱板22の放熱面221に面接触する接触部292とを交互に配置した波型形状を呈している。なお、図13は、冷媒流路形成部3の図示を省略している。
その他は、実施例1と同様の構成である。
本例の場合には、本体部2の放熱板22の放熱面221上に冷却フィン29を設けたことにより、冷媒流路32を流通する冷媒が放熱板22の放熱面221に直接接触する構造を維持しながら、冷媒との接触面積を増やすことができる。これにより、放熱性を高めることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
1 半導体モジュール
2 本体部
201、202 主面
21 半導体素子
22 放熱板
221 放熱面
23 封止部
3 冷媒流路形成部
4 被接合部

Claims (6)

  1. 半導体素子と、該半導体素子に熱的に接続された放熱板と、該放熱板の放熱面を露出させた状態で上記半導体素子及び上記放熱板を封止する封止部とを有する板状の本体部と、
    該本体部の上記放熱板の上記放熱面との間に空間を設けて冷媒流路を形成する冷媒流路形成部と、
    該冷媒流路形成部が接合される被接合部とを備え、
    上記放熱板は、上記本体部の少なくとも一方の主面に配置されていると共に、該主面に上記放熱面を露出させており、
    上記被接合部は、上記放熱板とは別体で設けられ、かつ、上記本体部の上記封止部と異なる材料であって、上記冷媒流路形成部を構成する材料との親和性が、上記封止部を構成する材料よりも高い材料からなると共に、上記放熱板の上記放熱面を露出させた上記本体部の上記主面に露出した状態で上記封止部と一体的に成形されていることを特徴とする半導体モジュール。
  2. 請求項1に記載の半導体モジュールにおいて、上記被接合部は、上記封止部に対してインサート成形されていることを特徴とする半導体モジュール。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体モジュールにおいて、上記放熱板は、上記本体部の両方の主面にそれぞれ配置されていると共に、該両方の主面にそれぞれ上記放熱面を露出させており、上記被接合部は、上記本体部の上記両方の主面に露出していることを特徴とする半導体モジュール。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体モジュールにおいて、上記被接合部は、上記本体部の上記主面の外周部に露出していることを特徴とする半導体モジュール。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体モジュールを備えていることを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項5に記載の電力変換装置において、該電力変換装置は、複数の上記半導体モジュールが上記本体部の両方の主面を互いに同じ方向に向けた状態で並んで配置されており、隣接する該半導体モジュールは、上記本体部の同じ側の主面において、上記被接合部同士が連結されており、さらに該被接合部に接合された上記冷媒流路形成部同士も連結されていることを特徴とする電力変換装置。
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