JP5900599B2 - 電子計算機システム及び仮想マシン配置方法 - Google Patents
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Description
図1は、実施例1にかかる電子計算機システムを示すブロック図である。図1に示すように、電子計算機システム1は、複数のサーバ2、制御装置4を備えている。各サーバ2は、サーバ2の稼働時に音を発する騒音源(図示省略)を有する。各サーバ2には、制御装置4によってそのときの状況に応じて仮想マシンが配置される。例えば全サーバ2もしくは一部のサーバ2に均等に仮想マシンが配置されてもよい。また、例えば全サーバ2で消費される電力が小さくなるように仮想マシンが配置されてもよい。また、例えば評価点における騒音が小さくなるように仮想マシンが配置されてもよい。
実施例2では、実施例1にかかる電子計算機システム1の一例について説明する。電子計算機システム1の一例として、例えばデータセンタが挙げられる。データセンタでは、多数のコンピュータやデータ通信などの装置が運用される。
図1に示す電子計算機システム1において、データセンタには、複数のラック5が設置されている。各ラック5には、一台または複数のサーバ2と電源装置3として例えば一台の無停電電源装置とが収容されている。電源装置3は、ラック5ごとに、同じラック5に収容されている複数のサーバ2に電力を供給する。各ラック5と制御装置4とは、例えばLAN(Local Area Network)ケーブルなどの通信ケーブルや、無線通信などによって、相互に接続されていてもよい。
図2は、実施例2にかかる電子計算機システムの制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、制御装置4は、プロセッサとしてCPU11、ROM12、RAM13、ハードディスクドライブ(HDD)14、ハードディスク(HD)20、フレキシブルディスクドライブ(FDD)15、着脱可能な記録媒体の一例としてのフレキシブルディスク(FD)21を備えている。制御装置4は、ディスプレイ16、キーボード17、マウス18及びインターフェース19を備えている。これらの構成部11〜19は、バス25によってそれぞれ接続されている。
図3は、実施例2にかかる電子計算機システムの制御装置の機能的構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御装置4は、記憶部32、管理部33、求解部34及び配置部35を備えている。これらの構成部32〜35は、CPU11が、仮想マシン配置方法を実現するプログラムを実行することによって、実現されてもよい。
図4は、実施例2にかかる電子計算機システムにおけるサーバの数を規定するデータを示す図である。図4に示すように、データセンタに設定されているサーバの数はN個である。Nは正の整数である。
図10は、実施例2にかかる仮想マシン配置方法を示すフローチャートである。図10に示すように、仮想マシンの配置が開始されると、まず、記憶部32は、求解部34にデータ(定数)、変数、目的関数及び制約条件を入力する(ステップS1)。求解部34は、入力されたデータ(定数)、変数、目的関数及び制約条件に基づいて、例えばソルバーによって整数計画問題を解き、解を求める(ステップS2)。整数計画問題としての定式化については後述する。配置部35は、求解部34が求めた解に基づいて、仮想マシンを配置する(ステップS3)。このようにして、一連の仮想マシン配置処理が終了する。
(1)サーバの騒音寄与度のモデリング
特に限定しないが、例えばサーバの騒音寄与度を騒音伝搬減衰定数と騒音源音響パワーとの積でモデリングする。また、騒音源音響パワーをサーバに配置される仮想マシン数に依存する変数としてモデリングする。
サーバの騒音源位置と評価点位置が決まることによって、音響解析手法により、騒音源位置から評価点位置までの騒音伝搬減衰定数を計算することができる。特に限定しないが、例えば、サーバ内部の音響解析については統計的エネルギ手法(SEA法、SEA:Statistical Energy Analysis)を用い、サーバ外部の音響解析については音線法(幾何音響理論)を用いることができる。
サーバの主たる騒音源を冷却ファンであるとし、ファン音響パワーのサーバ表面への伝搬を求める。統計的エネルギ手法(SEA法)では、解析対象を、解析要素に分割し、板形状の板要素と空間的な音響を扱う音場要素の2種類の組み合わせでモデル化する。
図13は、音線法による放射音響パワーの拡散減衰について説明する模式図である。図13に示すように、放射音響パワーの伝搬では、各サーバ2の表面から評価点43までの距離による減衰、回折による減衰、及び床等44での反射による減衰などが生じる。これらの減衰を考慮して、音線法により、放射音響パワーの拡散減衰を求める。
解析要素nにのみ騒音源がある場合について、評価点43での音響パワーベクトルを計算する。 騒音源音響パワーベクトルPは、次の(8)式で表される。(8)式において、Inは、図12に示すモデルにおいて主たる騒音源である冷却ファンのある要素を表す。Inにおいて、冷却ファンのある要素を1とし、それ以外の要素を0とする。
仮想マシンの配置を行うときの低騒音化問題は、以下の(12)式〜(16)式で表される整数計画問題として定式化することができる。(12)式は目的関数を表し、(13)式〜(16)式は制約条件を表す。(15)式は、配置される仮想マシン数の合計が、配置すべき仮想マシン数に一致するための制約条件である。決定変数は、wi,vi,i=1,・・・,Nである。
実施例3では、評価点における低騒音化問題とデータセンタの省電力化問題とを混合した整数計画問題を解くことによって、データセンタの低騒音化と省電力化を両立できる仮想マシンの配置を求める場合について説明する。データセンタ及び制御装置のハードウェア構成については、実施例2において説明した通りである。
図14は、実施例3にかかる電子計算機システムの制御装置の機能的構成を示すブロック図である。図14に示すように、制御装置4は、図3に示す実施例2における制御装置4の機能的構成に加えて、判定部31を有する。判定部31は、CPU11が、仮想マシン配置方法を実現するプログラムを実行することによって、実現されてもよい。
仮想マシンの配置を行うときの低騒音化問題及び省電力化問題は、以下の(17)式で表される整数計画問題として定式化することができる。(17)式において、ρは、仮想マシンの配置を実行する際にユーザがポリシに基づいて設定する重み量である。ρは正の実数である。
図15は、実施例3にかかる電子計算機システムにおけるデータセンタの構成を規定するデータを示す図である。図15に示すように、データセンタに設定されているラックの数はN個であり、一ラックあたりのサーバの数はS個である。N及びSは正の整数である。
i)消費電力のモデリング
まず、サーバの消費電力、電源装置の消費電力、ラック内のサーバ及び電源装置の合計消費電力、並びにデータセンタ内のサーバ及び電源装置の合計消費電力のそれぞれのモデリングについて説明する。
サーバは、消費電力に関して次の(S−1)〜(S−3)の性質を有する。
(S−1)仮想マシンが1個でも実行されると、サーバの電源がオンになる。仮想マシンの実行数が0であるときには、サーバの電源はオフとなる。
(S−2)電源がオンになると一定の電力が消費される。
(S−3)実行される仮想マシンの数が増えると、それに応じて消費電力が増える。
電源装置は、消費電力に関して次の(U−1)及び(U−2)の性質を有する。
(U−1)ラック内のサーバの動作状態にかかわらず、常に一定の電力が消費される。
(U−2)ラック内のサーバの合計消費電力が増えると、それに応じて消費電力が増える。
電源装置の消費電力のモデリングの項で述べたように、i番目のラック内のサーバの合計消費電力は、[Σ(βijvij+αijwij)](ただし、Σのインデックスjは省略)である。また、i番目のラックに備え付けられた電源装置の消費電力は、上記(22)式で表される。これらを足したものが、i番目のラックの合計消費電力となる。従って、i番目のラックの合計消費電力は、次の(23)式で表される。
上記(23)式を1番目〜N番目の全てのラック分、足したものが、データセンタ内の合計消費電力となる。従って、データセンタ内の合計消費電力は、次の(24)式で表される。
仮想マシンの初期配置を行う際には、いずれのサーバにも仮想マシンは配置されていない。従って、全てのサーバの電源はオフとなっている。
仮想マシンの追加配置を行う際の前提として、i番目のラックのj番目のサーバにwij[0]個の仮想マシンが既に配置されているとする。また、現在、配置されている仮想マシンは移動しないとする。従って、初期配置状態として既にwij[0]個の仮想マシンが配置されているサーバに、さらに仮想マシンが追加で配置されることになるので、wijはwij[0]以上の値になる。これを制約条件として表すと、次の(30)式となる。
仮想マシンの再配置を行う際の前提として、i番目のラックのj番目のサーバにwij[0]個の仮想マシンが既に配置されているとする。仮想マシンの再配置では、仮想マシンは、ライブマイグレーションを使って移動させられる。ライブマイグレーションを使って仮想マシンを移動させると、移動元のサーバ及び移動先のサーバの両方で電力が消費される。
仮想マシンの初期配置、追加配置及び再配置のそれぞれについて、省電力化問題の目的関数と、実施例2で説明した低騒音化問題の目的関数とを組み合わせることにより、整数計画問題として定式化することができる。
仮想マシンの初期配置を行うときの低騒音化問題及び省電力化問題は、以下の(68)式及び上記(26)式〜(29)式で表される整数計画問題として定式化することができる。(68)式は目的関数を表し、(26)式〜(29)式は制約条件を表す。決定変数は、wij,vij,i=1,・・・,N,j=1,・・・,Sである。
仮想マシンの追加配置を行うときの低騒音化問題及び省電力化問題は、以下の(68)式及び上記(32)式〜(35)式で表される整数計画問題として定式化することができる。(68)式は目的関数を表し、(32)式〜(35)式は制約条件を表す。決定変数は、wij,vij,i=1,・・・,N,j=1,・・・,Sである。
仮想マシンの再配置を行うときの低騒音化問題及び省電力化問題は、以下の(69)式及び上記(54)〜(67)式で表される整数計画問題として定式化することができる。(69)式は目的関数を表し、(54)式〜(67)式は制約条件を表す。決定変数は、wij,vij,δ- ij,δ+ ij,z- ij,z+ ij,i=1,・・・,N,j=1,・・・,Sである。
図24は、実施例3にかかる仮想マシン配置方法を示すフローチャートである。図24に示すように、仮想マシンの配置が開始されると、まず、制御装置4の判定部31は、仮想マシンの配置の種類が、初期配置、追加配置及び再配置のいずれであるかを判定する(ステップS11)。そして、判定部31は、判定結果に基づいて、求解部34に配置の種類を指示する。
2 サーバ
3 電源装置
4 制御装置
11 プロセッサ
19 インターフェース
Claims (7)
- 仮想マシンが配置される、またはジョブが割り振られる複数のサーバと、
前記サーバごとに前記サーバの稼働時に音を発する騒音源と、
前記サーバに対する前記仮想マシンの配置、または前記ジョブの割り振りを制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記仮想マシンの配置の関数または前記ジョブの割り振り数の関数として記述された、前記騒音源から発せられる音が評価点における騒音の大きさに寄与する程度を表す騒音寄与度を目的関数とする整数計画問題を、整数計画問題を解くソフトウェアをプロセッサにより実行することにより前記目的関数を最小化する解を求め、求めた前記解に基づいて、前記サーバに対するインターフェースを介して前記プロセッサにより前記サーバに対する前記仮想マシンの配置、または前記ジョブの割り振りを行うことを特徴とする電子計算機システム。 - 前記騒音寄与度を、前記騒音源から前記評価点へ伝搬する音の減衰具合を規定する騒音伝搬減衰定数と騒音源音響パワーとの関数で定義し、
前記騒音伝搬減衰定数を音響解析手法により導出し、
前記騒音源音響パワーを前記仮想マシンの配置の関数または前記ジョブの割り振り数の関数として記述することを特徴とする請求項1に記載の電子計算機システム。 - 複数の前記サーバに電力を供給する複数の電源装置、をさらに備え、
前記制御装置は、前記目的関数を、前記仮想マシンの配置の関数または前記ジョブの割り振り数の関数として記述された、前記サーバでの消費電力と前記電源装置での消費電力との合計消費電力と、前記騒音寄与度との和とすることを特徴とする請求項1または2に記載の電子計算機システム。 - 稼働時に音を発する騒音源を有する複数のサーバに対する仮想マシンの配置、またはジョブの割り振りを行う制御装置が、
前記仮想マシンの配置の関数または前記ジョブの割り振り数の関数として記述された、前記騒音源から発せられる音が評価点における騒音の大きさに寄与する程度を表す騒音寄与度を目的関数とする整数計画問題を、整数計画問題を解くソフトウェアをプロセッサにより実行することにより前記目的関数を最小化する解を求め、求めた前記解に基づいて、前記サーバに対するインターフェースを介して前記プロセッサにより前記サーバに対する前記仮想マシンの配置、または前記ジョブの割り振りを行うことを特徴とする仮想マシン配置方法。 - 前記騒音寄与度を、前記騒音源から前記評価点へ伝搬する音の減衰具合を規定する騒音伝搬減衰定数と騒音源音響パワーとの関数で定義し、
前記騒音伝搬減衰定数を音響解析手法により導出し、
前記騒音源音響パワーを前記仮想マシンの配置の関数または前記ジョブの割り振り数の関数として記述することを特徴とする請求項4に記載の仮想マシン配置方法。 - 前記音響解析手法は、統計的エネルギ手法を用いて前記サーバの内部の音響解析を行い、音線法を用いて前記サーバの外部の音響解析を行うことにより、前記騒音伝搬減衰定数を導出することを特徴とする請求項5に記載の仮想マシン配置方法。
- 前記制御装置が、前記目的関数を、前記仮想マシンの配置の関数または前記ジョブの割り振り数の関数として記述された、前記サーバでの消費電力と前記サーバに電力を供給する電源装置での消費電力との合計消費電力と、前記騒音寄与度との和とすることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載の仮想マシン配置方法。
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