JP5912178B2 - 容器詰め千切りキャベツ - Google Patents
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Description
A.キャベツの収穫時の切断面を殺菌する収穫時殺菌処理工程、
B.収穫したキャベツを千切りする前に殺菌液で処理するカット前殺菌処理工程、
C.収穫したキャベツを千切りするにあたり、その切断部に水を注ぎながら千切りする工程、
D.千切りしたキャベツを水晒しする水晒し処理工程
よって、容器詰め千切りキャベツの普及を促進し、消費者が、野菜の摂取量が多い健康的な食生活をおくることを支援することができる。
本発明の容器詰めカット野菜は、カットされた野菜が包装容器に詰められているものであり、製造直後(即ち、カットされた野菜が包装容器に詰められた直後)から所定期間でのカット野菜表面に付着している有機物量と、カット野菜の一般生菌数が、後述するように特定の範囲に制御されているものである。
水の温度は0〜10℃とすることが好ましい。
これらの殺菌方法は、1種又は2種以上の組み合わせで行うことができる。
A.野菜の収穫時の切断面を殺菌する収穫時殺菌処理工程、
B.収穫した野菜を容器詰めする大きさにカット前に殺菌液で処理するカット前殺菌処理工程、
C.収穫した野菜をカットするにあたり、その切断部に水を注ぎながらカットする工程、
D.容器詰めする大きさにカットした野菜を水晒しする水晒し処理工程
また、A工程を行った後の殺菌の程度を知るために一般生菌数を測定してもよい。
(A)収穫時殺菌処理工程
表1Aに示すように、露地野菜であるキャベツを収穫後、農場で6時間以内に収穫時の切断部(切断面を含むキャベツの根本側4分の1)を表1Aの収穫時殺菌処理工程の殺菌液(次亜塩素酸ナトリウム水溶液:有効塩素濃度200ppm)で噴霧殺菌処理(キャベツ1g当たりの噴霧量1mL)し、それを加工工場へ輸送した。
加工工場では、キャベツの芯、汚れた外側の葉を取り除いて約4等分し、250gのキャベツの塊を清水で水洗し、それを、表1Aのカット前殺菌処理の殺菌液(次亜塩素酸ナトリウム水溶液:有効塩素濃度200ppm、温度20℃)4Lに5分間浸漬処理することにより殺菌した。
カット前殺菌処理をしたキャベツ塊に対し、なぎ刃回転式の電動スライサーで、切断部に清水をホースで注水(1L/分)しながら、3kg/分の速度でカット幅0.8mmに千切りにする流水中のカットを行った。
カットしたキャベツを5℃の水道水(有効塩素濃度:0.1ppm)4Lに浸す水晒し処理を5分間行い、その後、遠心分離機を用いて水切り処理を行い(処理条件1100rpm、1分)、200gのカットキャベツを得た。
水切り処理したカットキャベツ100gを延伸ポリプロピレン製袋(フィルム厚40μm)に窒素ガスと共に入れ、袋の開口部をヒートシールすることにより容器詰めカットキャベツを製造した。この容器詰めキャベツを10℃で保存した。
表1Aに示すように、実施例1において、露地野菜のキャベツに代えて露地野菜のレタスを使用し、実施例1と同様に(A)収穫時殺菌処理工程を行った。
また、(B)カット前殺菌処理工程において、次亜塩素酸ナトリウム水溶液に代えて水酸化ナトリウム水溶液(pH12)を使用し、浸漬時間を5分間とした点、(C)カット工程において、カット形状を4cm×4cmの角切りとした点を除き、実施例1と同様に容器詰めカット野菜を製造した。
実施例1において、(B)カット前殺菌処理工程で、次亜塩素酸ナトリウム水溶液に代えて、pH12の焼成カルシウム水溶液を使用し、(C)カット工程において、カット形状を4cm×4cmの角切りとし、(D)水晒し処理工程で水道水に代えて酢酸0.01%水溶液を使用した以外、実施例1と同様にして容器詰めカットキャベツを製造した。
実施例1において、(B)カット前殺菌処理工程を実施せず、(D)水晒し処理工程で次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度100ppm)を使用し、浸漬時間を5分とした以外実施例1と同様にして容器詰めカットキャベツを製造した。
実施例1において、(A)収穫時殺菌処理工程を省略し、また、(B)カット前殺菌処理工程において、次亜塩素酸ナトリウム水溶液に代えて水酸化ナトリウム水溶液(pH12)を使用し、浸漬時間を5分間とした以外、実施例1と同様にして容器詰めカットキャベツを製造した。
実施例1において、(B)カット前殺菌処理工程と(D)水晒し処理工程の双方において亜塩素酸ナトリウム水溶液(有効塩素濃度200ppm)を使用し、浸漬時間を5分とした以外、実施例1と同様にして容器詰めカットキャベツを製造した。
実施例1において、(A)収穫時殺菌処理工程を省略し、さらに(D)水晒し処理工程を省略した以外、実施例1と同様に容器詰めカットキャベツを製造した。
表1Bに示すように、実施例1において、(A)収穫時殺菌処理工程では焼成カルシウム水溶液(pH12)を噴霧した点、(C)カット工程ではカット形状を4cm×4cmの角切りとし、注水することなく、なぎ刃回転式の電動スライサーでカットする通常のカットを行った点以外、実施例1と同様に容器詰めカットキャベツを製造した。
実施例1において、(A)収穫時殺菌処理工程では、水酸化ナトリウム水溶液(pH12)を噴霧した点、(B)カット前殺菌処理工程において、次亜塩素酸ナトリウム水溶液に代えて焼成カルシウム水溶液(pH12)を使用した点、(D)水晒し処理工程で水晒し時間を10分間とした点以外、実施例1と同様に容器詰めカットキャベツを製造した。
実施例9において、(A)収穫時殺菌処理工程では、露地野菜であるキャベツを収穫後、農場で6時間以内に収穫時の切断面(切断面を含むキャベツの根本側4分の1)を水酸化ナトリウム水溶液(pH12)に浸漬(10分間)し、それを加工工場へ輸送した点、(C)カット工程では、切断部に注水する量を5L/分に変更した点以外、実施例9と同様に容器詰めカットキャベツを製造した。
実施例9において、(A)収穫時殺菌処理工程では、焼成カルシウム水溶液(pH12)に浸漬(10分間)した点、(C)カット工程では、切断部に注水する量を10L/分に変更した点以外、実施例9と同様に容器詰めカットキャベツを製造した。
実施例9において、露地野菜のキャベツに代えて露地野菜のレタスを使用した点、(C)カット工程において、カット形状を4cm×4cmの角切りとした点を除き、実施例9と同様に容器詰めカット野菜を製造した。
実施例10において、露地野菜のキャベツに代えて露地野菜のレタスを使用した点、(C)カット工程において、カット形状を4cm×4cmの角切りとした点を除き、実施例10と同様に容器詰めカット野菜を製造した。
実施例1において、(C)カット工程で、カット形状をカット幅0.5mmの千切りとし、注水することなく、なぎ刃回転式の電動スライサーでカットする通常のカットを行い、(D)水晒し処理工程において次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度200ppm)を使用し、浸漬時間を5分とした以外、実施例1と同様にして容器詰めカットキャベツを製造した。
実施例1において、(D)水晒し処理工程において次亜塩素酸ナトリウム水溶液(有効塩素濃度1000ppm)を使用し、浸漬時間を5分とした以外、実施例1と同様にして容器詰めカットキャベツを製造した。
実施例1において、(A)収穫時殺菌処理工程、(B)カット前殺菌処理工程を省略し、(C)カット工程で、注水することなく、なぎ刃回転式の電動スライサーでカットする通常のカットを行い、(D)水晒し処理工程において、殺菌液として次亜塩素酸ナトリウム水溶液(有効塩素濃度1000ppm)を使用し、浸漬時間を5分とした以外実施例1と同様にして、容器詰めカットキャベツを製造した。
実施例1〜13、比較例1〜3の容器詰めカット野菜を、保存日数1日(24時間)、5日(120時間)または15日(360時間)で保存後、その(i)離水量、(ii)COD、(iii)一般生菌数を以下のように測定し、外観を観察した。結果を表1A及び表1Bに示す。なお、実施例1〜13の容器詰めカット野菜は、15日経過後の味の劣化やにおいの劣化もなく、いずれも良好な食味であり、一般生菌数が1×102〜1×106CFU/gであった。
保存日数1日の容器詰めカット野菜を、さらに温度35℃で24時間保存した。その後、袋を開封し、吸水性材料としてティッシュを使用し、その上にカット野菜100gを広げ、同素材のティッシュをその上に広げ、0.05N/cm2の力で野菜の繊維を壊さない程度に均一に押さえ、野菜からティッシュに移行した水分量を測定することで野菜からの離水量を測定した。
得られた値を以下の基準により評価した。
I:0.1g以上2.0g以下
II:2.0g超3.0g以下
III:3.0g超
袋から野菜を取り出した野菜50gを、500mlの25℃の水道水に加え、室内温度25℃でスターラーで一定の速度で30秒間撹拌することにより野菜を洗浄した。その後市販のCOD測定キット(共立理化学研究所のパックテスト(登録商標)(型式:WAK−COD))を用いて野菜の洗浄水のCODを測定した。
得られた値を以下の基準により評価した。
I:0〜20ppm
II:20ppm超〜40ppm以下
III:40ppm超
袋から野菜を取り出した野菜10gを生理食塩水で10倍に希釈し、粉砕処理した。次いで、段階希釈を行った後標準寒天培地を用いて混釈し、35℃で48時間培養し、得られたコロニーをカウントして一般生菌数を算出した。
I:1.0×102CFU/g以下未満
II:1.0×102以上、1.0×103CFU/g以下
III:1×103超、106CFU/g以下
IV:1.0×106CFU/g超
日常業務で野菜を扱う者10名が評価者となり、包装前のカット野菜、及び保存日数1日、4日、15日の容器詰めカットキャベツの外観を目視観察することにより褐変の有無を評価し、次の基準により評価した。
A:褐変有りと回答した評者者の数 0名
B:褐変有りと回答した評価者の数 1〜2名
C:褐変有りと回答した評者者の数 3名以上
Claims (7)
- 千切りキャベツが包装容器に詰められた容器詰め千切りキャベツであって、
製造後1日間温度0〜15℃で保存して包装容器から取り出した千切りキャベツの表面に付着している有機物の量が、該千切りキャベツ50gを水500mLで浸漬洗浄することにより得られる洗浄水のCODとして40ppm以下であり、
かつ該千切りキャベツの一般生菌数が1×102〜1×106CFU/gである
容器詰め千切りキャベツ。 - 製造後5日間温度0〜15℃で保存して包装容器から取り出した千切りキャベツの表面に付着している有機物の量がCODとして40ppm以下であり、
該千切りキャベツの一般生菌数が1×102〜1×106CFU/gである
請求項1記載の容器詰め千切りキャベツ。 - 製造後1日間温度0〜15℃で保存した容器詰め千切りキャベツを温度35℃でさらに24時間保存し、
包装容器から取り出した千切りキャベツ表面の液体を吸水性材料に移行させ、
その移行量を測定することにより得られる千切りキャベツの離水量が、千切りキャベツ100gあたり0.1g〜3.0gである
請求項1又は2記載の容器詰め千切りキャベツ。 - 製造後15日間温度0〜15℃で保存して包装容器から取り出した千切りキャベツの一般生菌数が1×106CFU/g以下である請求項1〜3のいずれかに記載の容器詰め千切りキャベツ。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の容器詰め千切りキャベツの製造方法であって、
収穫されたキャベツを千切りし、千切りしたキャベツを包装容器へ詰めるまでの工程において、次のA〜Dの工程の少なくとも一つを行う製造方法。
A.キャベツの収穫時の切断面を殺菌する収穫時殺菌処理工程、
B.収穫したキャベツを千切りする前に殺菌液で処理するカット前殺菌処理工程、
C.収穫したキャベツを千切りするにあたり、その切断部に水を注ぎながら千切りする工程、
D.千切りしたキャベツを水晒しする水晒し処理工程 - 少なくともA工程又はC工程を行う請求項5記載の製造方法。
- B工程、C工程又はD工程を行った後、千切りキャベツを温度35℃で24時間保存し、
その千切りキャベツ表面の液体を吸水性材料に移行させ、
その移行量を測定することにより得られる離水量が千切りキャベツ100gあたり0.1〜3.0gとなるようにそれらの工程を行う請求項5又は6記載の製造方法。
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