本文に開示されている本発明の各実施例に対して、特定の構造的及び機能的説明は、本発明の実施例を説明するために例示されたものに過ぎなく、本発明の各実施例は、多様な形態で実施可能であり、本文に説明された各実施例に限定されるものと解釈してはならない。
以下、添付の各図面を参照して、本発明の好ましい実施例をより詳細に説明する。図面上の同一の構成要素については同一の参照符号を使用し、同一の構成要素についての重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施例に係る電源遮断装置を例示したブロック図で、図2は、本発明の一実施例に係る電源遮断装置を具体的に例示した回路図である。
図1及び図2を共に参照すると、電源遮断装置10は、通常、建物の壁体に設置されている、例えば、コンセント(パワーアウトレット)に挿入する入力プラグなどの系統電源入力側の入力電源端子18と、例えば、負荷装置のプラグを挿入するソケットなどの出力電源端子19と、入力電源端子18と出力電源端子19との間に連結された微細アーク検出部11と、大電流アーク検出部12と、遅延部13と、過負荷検出部14と、動作電圧生成部15と、電源遮断部16とを含むことができ、フィルタリング部17をさらに含むことができる。
まず、各構成要素を簡略に説明すると、次の通りである。
微細アーク検出部11は、電源線路AC1に連結された電圧センサー111、例えば、インダクタT3を用いて微細アークが検出される度に、検出される微細アークの強弱に相応する微細アーク検出電流を遅延部13に印加する。
例えば、負荷装置または電源線路で電流をほとんど伴わない電圧型微細アークが発生する場合、微細アーク検出部11は、電源線路に沿って伝播される微細アークによる高周波パルスをインダクタT3に誘起された電圧に基づいて検出し、このような高周波パルスが検出される度に、検出された高周波パルスのサイズと幅に相応するパルスの形態で微細アーク検出電流を遅延部13に出力することができる。
大電流アーク検出部12は、大電流アークによって磁場の変化を誘導し得るコイルを用いる電流センサー121、例えば、変流器(CT:current transformer)を用いて大電流を伴う大型アークが検出される度に、検出される大型アークの強弱に相応する大電流アーク検出電流を遅延部13に印加する。
また、電気負荷装置に一回か二回の発生でも火災を起こし得る中大型の電流型アークが発生する場合は、大電流アーク検出部12は、大電流アークによって電源線路に表れる誘起交流電圧及び高周波パルス電流を変流器CTに誘起された電圧に基づいて検出することができる。検出された誘起交流電圧及び高周波パルス電流が所定サイズ以上である場合、大電流アーク検出部12は、誘起交流電圧のサイズと出現時間に相応するパルスの形態で大電流アーク検出電流を遅延部13に印加する。
遅延部13は、微細アーク検出電流または大電流アーク検出電流を累積できる積分器を含むように具現できるが、このような積分器は、例えば、遅延キャパシタ131と遅延抵抗132を用いて具現することができる。このとき、遅延キャパシタ131は、微細アーク検出電流または大電流アーク検出電流によって充電され、遅延キャパシタ131に充電された電荷は、遅延抵抗132によって所定の時定数で放電され得る。
微細アークまたは大電流アークが所定の水準以上に持続的にまたは強く発生し、遅延キャパシタ131が所定電圧以上に充電されると、遅延部13は、アーク検出信号を生成して電源遮断部16の第1のスイッチ161に出力する。
例えば、微細アーク検出部11で検出された電圧型微細アークが火災を誘発する可能性のある持続的な微細アークである場合、または、大電流アーク検出部12で検出された電流型大型アークが火災を誘発する程度に強力で且つ持続的なアークである場合、連続的な微細アーク検出電流または大電流アーク検出電流によって遅延キャパシタ131に電荷が累積されながら遅延キャパシタ131の両端電圧が所定の基準電圧レベルより高くなり、これによってアーク検出信号が生成され得る。
その一方、検出される微細アークまたは大電流アークが一時的で且つ瞬間的なものであると、遅延キャパシタ131に累積される電荷は遅延抵抗132によって放電され、累積された検出信号は時間の経過と共に消える。したがって、火災危険性がなく、瞬間的なアークによっては電源が遮断されない。
図2の実施例では、遅延部13が共有されるように設計されたが、実施例によって、微細アーク検出部11と大電流アーク検出部12がそれぞれのための遅延回路を別途に有するように設計されてもよい。この場合、それぞれの遅延回路は、それぞれのアーク検出信号を出力し、それぞれのアーク検出信号は、電源遮断部16でそれぞれのスイッチを活性化するように連結され得る。
次に、過負荷や短絡によって電源線路に電流が急増したり、電圧が降下する場合、過負荷検出部14は、過負荷検出信号を生成して電源遮断部16の第2のスイッチ162に出力する。
例えば、過負荷検出部14は、電流センサー141、例えば、変流器CTを用いて、電源線路AC2の過負荷によって交流電流が急増したり、非正常的な電圧降下によって交流電流が急増することを感知し、過負荷検出信号を生成することができる。
実施例によって、大電流アーク検出部12の電流センサー121と過負荷検出部14の電流センサー141は、それぞれ別途の変流器素子で具現することもでき、一つの変流器素子を共有することもできる。
このとき、過負荷検出部14が電圧降下によって交流電流の急増を感知する場合、電源線路AC1の電圧が低いため電源遮断部16が確実に動作できないこともある。動作電圧生成部15は、平常時に適切な動作電圧で充電された状態で、電圧降下と共に過負荷検出部14が過負荷検出信号を出力しながら第2のスイッチ162が閉鎖されると、充電された動作電圧を第2のスイッチ162を通じてリレー163が動作するのに必要な駆動電圧としてリレー163に提供することができる。
電源遮断部16は、アーク検出信号によって第1のスイッチ161が閉鎖されたり、または、過負荷検出信号によって第2のスイッチ162が閉鎖されると、リレー163によって出力電源端子19に連結される電源経路AC1が電気的に切断されることによって、電源を遮断することができる。
実施例によって、第1のスイッチ161または第2のスイッチ162は、遅延部13と過負荷検出部14から出力される信号によってリレー163を交流電源電圧または直流動作電圧に電気的に連結したり、または、この電気的な連結を遮断できる、例えば、2端子スイッチ、フォトカプラー(photo―coupler)または2端子リレーなどの素子によって具現することができる。
一方、電源遮断部16のリレー163は、入力電源端子18と出力電源端子19との間の導線に挿入された3端子スイッチ164を含み、第1及び第2のスイッチ161、162の動作によって3端子スイッチ164を出力電源端子19及び駆動コイル165のうち一つに連結するように駆動することによって、負荷に対する電力供給を連結または遮断することができる。
例えば、リレー163は、第2のスイッチ162が閉鎖されると、動作電圧生成部15に充電された直流電圧によってソレノイド駆動コイル165が動作し、ソレノイド駆動コイル165によって3端子スイッチ164の連結接点が端子2から端子3に移動し、入力電源端子18と出力電源端子19との間の電気的連結が切断される。このとき、リレー163は、リレー素子のみならず、リレーと類似する動作を行えるスイッチなどの電気素子で具現することができる。
一旦電源遮断部16が負荷に対する電力供給を遮断すると、そのような遮断状態は、外部の電力が入力電源端子18から電源遮断部16に供給される限り継続され得る。さらに、電源遮断部16は、アークや過負荷によって電源が遮断された後、手動で電源供給を再開できる手動復帰スイッチ166をさらに含むことができる。入力電源端子18を壁体のコンセントから分離したり、または、手動復帰スイッチ166を作動させることによって電源遮断部16への電力供給を中断すると、電源遮断部16は、遮断動作前の連結状態に復帰する。手動復帰スイッチ166が閉鎖された状態では電源遮断状態が維持され、手動復帰スイッチ166が使用者によって開放されると、リレー163が元の連結状態に戻ることによって電源経路が再び連結され、電源が再び供給され得る。
以下では、図1、図2及び図3を参照して微細アーク検出部11の構成及び動作をより詳細に説明する。図3は、本発明の一実施例に係る電源遮断装置の微細アーク検出部に対する具体的な回路図である。
簡略に説明すると、微細アーク検出部11は、両側の電源線路AC1、AC2間に連結された電圧センサー111としてのインダクタT3及びチョークコイルインダクタL1によって電源線路の微細アークによる高周波パルスを検出し、このような高周波パルスの検出によって第1のスイッチング素子Q1を導通させ、第1のスイッチング素子Q1が導通する間に各微細アーク検出電流を所定の時定数を有する遅延キャパシタ131に出力し、遅延キャパシタ131を累積的に充電させる。
微細アークは、プラグを差したり抜くときや、電源スイッチをつけたり消すときに瞬間的に起こったり、電気負荷や線路の異常によって微細なスパークが数秒以内に連続的に発生し得るが、前者の場合は、電源を遮断すべきでないか、電源を遮断する必要がないが、後者の場合は、火災の危険があるので電源を遮断すべきである。
負荷や線路で発生した微細アークは、概して数kHzから数GHzまでの周波数成分を有するパルス電流の形態で発現する。このような高周波パルス電流は、交流電源線路に沿って伝播されながらフィルタリング部17で阻止され、微細アーク検出部11で検出され得る。微細アーク検出部11は、高周波パルスが検出される度に微細アーク検出電流を出力する。
まず、電源線路に挿入されたフィルタリング部17は、正常な商用電源の低周波交流成分を通過させるが、負荷側で発生した微細アークによる高周波パルスが系統側に伝播されることを阻止し、また、微細アークによる高周波パルスが微細アーク検出部11の動作を触発し得るように補助することができる。
このために、フィルタリング部17は、交流電源線路AC1、AC2にそれぞれ直列に挿入された二つのインダクタT1、T2を含むことができる。第1のインダクタT1と第2のインダクタT2は、高周波インダクタであって、一定周波数以上の高周波の通過を阻止することができる。
具体的に、交流電源線路AC1、AC2の入力側両端または負荷側両端に挿入された高周波インダクタT1、T2は、負荷側で発生した高周波パルスが入力電源端子18側の系統(grid)に伝播されることを抑止し、また、入力電源端子18側から伝播され得る外部の高周波サージを阻止することによって電源遮断装置10の破損を防止することができる。
一方、フィルタリング部17は、外部から伝達されるサージを吸収できるように入力電源端子18側の電源線路に並列に連結されたTNR(非線形可変抵抗器(NVR:non―linear variable resistor)の一種であって、TNRは商標名である。)をさらに含むことができる。
正常状態では、フィルタリング部17が挿入された電源線路には微細アーク検出部11の動作を触発し得る高周波電圧が表れない。しかし、微細アークによる高周波パルス電流が発生する場合、高周波パルス電流は第1及び第2のインダクタT1、T2を通過できず、高周波パルス電圧が第3のインダクタT3に誘起される。
高周波チョークコイル素子は、高周波交流信号に対して高いインピーダンスを有するので、アークパルスによる高周波パルス電圧が印加されると、両端に電圧差が発生する。正常状態では、高周波チョークインダクタL1は低周波交流電圧をそのまま通過させ、両端に電圧差が形成されない。
第3のインダクタT3に誘起された高周波パルス電圧は、第1のキャパシタC1、第2のキャパシタC2、第1のダイオードD1及び高周波チョークインダクタL1がなす閉回路によって高周波チョークインダクタL1に印加される。高周波チョークインダクタL1が高周波パルスによって飽和されながら、両端(端子1と端子2との間)に少しの電圧が誘起される。
高周波チョークインダクタL1は、端子1が高周波整流ダイオードである第2のダイオードD2によって第1のスイッチング素子Q1の入力端子2と連結され、端子2が第1のスイッチング素子Q1の入力端子1に連結される。したがって、高周波チョークインダクタL1の両端に誘起された電圧は、第2のダイオードD2によって整流されながら第1のスイッチング素子Q1の両側の入力端子1と入力端子2との間に電圧差を形成し、第1のスイッチング素子Q1を導通させる。
第1のスイッチング素子Q1が導通すると、端子3から端子1に電流が流れるようになるが、微細アークが消えると、高周波チョークインダクタL1に誘起された電圧も消え、第1のスイッチング素子Q1の非活性化によって端子3と端子1との間の電流経路が閉鎖されるので、遅延キャパシタC4に流れていた微細アーク検出電流も消える。
これにより、微細アークが発生する度に、微細アーク検出部11と遅延部13では、電源線路AC1から第3のダイオードD3、第4の抵抗R4、遅延キャパシタ131、C4、第6のダイオードD6、第5の抵抗R5を経て第1のスイッチング素子Q1の端子3と端子1、第4のダイオードD4を介して電源線路AC2まで微細アーク検出電流が流れ得る経路が一時的に形成される。
微細アーク検出電流は、微細アークが発生する度に、第1のスイッチング素子Q1の端子1と端子3の一時的な導通によってパルスの形態で発生する。
一方、第1のLED LED1は、電源遮断装置10に電源が印加されていることを知らせる信号ランプである。第1の抵抗R1は、正常な電源供給時に第2のキャパシタC2にかかる電圧を放電するためのものであるが、第1の抵抗R1に流れる微細電流で第1のLED LED1を駆動させて発光させることによって、電源が印加されていることを表示することができる。
第1のスイッチング素子Q1の端子1と端子3との間の一時的な導通によって第3のダイオードD3、第2のLED LED2、第3の抵抗R3、第1のスイッチング素子Q1の端子3と端子1、第4のダイオードD4につながる電流経路も形成されるが、これによって、微細アークが検出される度に第2のLED LED2を点滅させることができる。
一方、微細アークの高周波パルス電流は、第1及び第2のダイオードD1、D2を通過するとき、第1及び第2のキャパシタC1、C2によって低周波帯域は通過できず、高周波帯域のみが通過するが、このパルス電流が第1及び第2のキャパシタC1、C2を経ると、数十MHz以上の高周波成分のみが残るようになる。これによって、負荷の正常な使用時にも生じ得る数kHzから数千kHz程度のノイズ成分はアーク検出から排除され、電源遮断装置10の誤動作が最小化され得る。
微細アーク検出部11が生成する微細アーク検出電流は、遅延部13内の遅延キャパシタ131を充電する。遅延部13は、連続的なアークによる各微細アーク検出電流が印加されながら充電される遅延キャパシタ131の電圧レベルが所定の基準電圧、例えば、ツェナーダイオードZD1などの定電圧素子133の降伏電圧を超えると、第1のスイッチ161を導通させ得るアーク検出信号を生成する。
このとき、遅延部13は、一回か二回の短いアークが発生する場合は、遅延キャパシタ131に充電された電圧レベルが所定の基準電圧、例えば、ツェナーダイオードZD1の降伏電圧を超えられないので、アーク検出信号を生成することができない。
さらに、これ以上アークが発生しないと、遅延キャパシタ131に連結された遅延抵抗132によって遅延キャパシタ131が時間の経過と共に直ぐ放電されるように構成される。
このようにして、微細アーク検出部11は、危険性が大きくない一回か二回の瞬間的または人為的なアークは無視しながら、実際に火災の危険性が大きい連続的な微細アークを正確に検出することができる。
具体的に、図3を参照すると、微細アーク検出部11の第1のスイッチング素子Q1から出力された微細アーク検出電流は、微細アークパルスが検出される度に実質的に微細アークパルスの形態と類似する波形を有して発生し、遅延部13に印加されると、遅延部13内の第4のキャパシタC4の充電を引き起こす。第4のキャパシタC4の充電速度は、第1のスイッチング素子Q1の電流駆動能力、第4の抵抗R4または第5の抵抗R5の値によって調節することができる。
十分に連続的であるか、または危険なアークパルスが存在しないと、第1のスイッチング素子Q1がオフされながら微細アーク検出電流がこれ以上流れなくなり、そのときまで第4のキャパシタC4に充電された電荷は、可変遅延抵抗R6によって放電され得る。第4のキャパシタC4の放電速度は、可変遅延抵抗R6の可変抵抗値によって調節することができる。
十分に連続的なアークパルスの存在によってアーク検出電流が持続的に発生すると、第4のキャパシタC4の両端に所定の基準電圧より十分に高い電圧が誘起され、これによってアーク検出信号が生成され得る。
例えば、アーク検出電流が持続的に流れると、第4のキャパシタC4が継続して充電され、第4のキャパシタC4の両端の電圧が、例えば、ツェナーダイオードで具現され得る定電圧ダイオードZD1の降伏電圧より高くなり得るが、この場合、定電圧ダイオードZD1が導通しながら第3のスイッチング素子Q3の入力端子2に交流電源線路AC1が連結され、第3のスイッチング素子Q3が導通しながら端子3と端子1との間に電流経路が形成される。第3のスイッチング素子Q3の端子3から端子1に流れる電流は、アーク検出信号としての役割をしながら、第1のスイッチ161を構成する第1のフォトカプラーPTC1を活性化させることができる。
また、第4の抵抗R4、第6のダイオードD6及び第5の抵抗R5は、電源線路間の高い交流電圧レベルを考慮した上で、遅延部13に適切な電圧降下を提供し、電流の逆流を防止し、第4のキャパシタC4の充電速度を適宜決定するためのものである。
一方、第2の抵抗R2と第3のキャパシタC3は、第1のスイッチング素子Q1を保護し、導通動作を円滑にするために互いに連結された回路素子である。
以下では、図1、図2及び図4を参照して大電流アーク検出部12の構成及び動作をより詳細に説明する。図4は、本発明の一実施例に係る電源遮断装置の大電流アーク検出部を例示した回路図である。
交流電流の急激な変動を検出できる電流センサー121が交流電源線路AC2に装着されている。大電流アークが発生しながら出力電源端子19から入力電源端子18側にパルス電流が流れると、例えば、変流器CTなどの電流センサー121の両端に所定の電圧が誘起される。変流器CTに誘起された電圧は、変流器CTの両端に並列に連結された検出キャパシタC6を充電させ、検出キャパシタC6の充電電圧が所定電圧レベル以上であると、大電流アーク検出部12は大電流アーク検出電流を生成することができる。
具体的に、図4を参照して説明すると、まず、第2のスイッチング素子Q2の入力端子1は、第5のダイオードD5を介して電源線路AC2に連結されており、第2のスイッチング素子Q2の入力端子1及び2の電位は、普段はほぼ同じであるか、第2のスイッチング素子Q2の導通を引き起こさない程度の差のみを有する。
大電流アークが発生すると、変流器CTの両端に電圧が誘起されながら第10の高周波ダイオードD10によって整流された電圧が第9の抵抗R9を通じて第7のキャパシタC7に充電され、第7のキャパシタC7の充電電圧が急上昇しながら第8の抵抗R8によって第7のキャパシタC7に充電された電圧が放電されはじめ、第2のスイッチング素子Q2の入力端子2の電位が高くなりながら第2のスイッチング素子Q2が導通する。
第2のスイッチング素子Q2の導通により、各電源線路AC1、AC2間に第3のダイオードD3、第4の抵抗R4、遅延キャパシタC4、第7のダイオードD7、第7の抵抗R7、第2のスイッチング素子Q2の端子3と1、第5のダイオードD5につながる電流経路が形成され、この電流経路に大電流アーク検出電流が流れ、遅延キャパシタC4に充電が行われる。
大電流アークが消えると、第7のキャパシタC7に充電された電荷は直ぐ放電され、第2のスイッチング素子Q2は再び非活性化されるので、電流経路は閉鎖される。
電流経路が形成される間に遅延キャパシタC4に充電される電圧がツェナーダイオードZD1の降伏電圧に至らないか、また、後続する大電流アークがないことから遅延キャパシタC4に再び充電される電圧がツェナーダイオードZD1の降伏電圧に至らないと、第3のスイッチング素子Q3が導通せず、アーク検出信号は生成されない。
したがって、火災可能性のある有害な大電流アークがある場合にのみ、一回のアーク発生によっても遅延部13で第3のスイッチング素子Q3が導通してアーク検出信号を生成できるようにし、電気機器の使用中で起こり得る単純なアークや、蛍光灯及び点滅器などによって生じ得る遅いアークは無視され得る。
一方、第15の抵抗R15と第5のキャパシタC5は、第3のスイッチング素子Q3を保護し、導通動作を円滑にするために互いに連結された回路素子である。
このように、微細アーク検出部11と大電流アーク検出部12の動作によると、遅延部13は、微細アーク検出電流及び大電流アーク検出電流の少なくとも一部で充電する遅延キャパシタ131と、遅延キャパシタ131に充電された電荷を放電する遅延抵抗132とを含み、さらに、遅延キャパシタに累積的に充電された電圧が所定レベルに至ると導通する、例えば、ツェナーダイオードZD1などの定電圧素子133と、定電圧素子133の導通時に導通し、アーク検出信号を出力する第3のスイッチング素子Q3とを含むことができる。
以下では、図1、図2及び図5を参照して電源遮断装置10の過負荷検出部14の構成及び動作を説明する。図5は、本発明の一実施例に係る電源遮断装置の過負荷検出部を例示した回路図である。
交流電流の急激な変動を検出できる過負荷検出部14の電流センサー141が交流電源線路AC2に装着されている。実施例によって、電流センサー141は、過負荷検出部14のみのために装着されてもよいが、大電流アーク検出部12の電流センサー121を共有することもできる。
負荷側で過負荷または短絡が発生すると、交流電源線路AC2に急激な電流変化が発生するが、このような電流変化は、大電流アークと異なる周波数帯域とエネルギーを有するので、大電流アーク検出部12では検出されない。
このような電流変化により、変流器CTなどの電流センサー141の両端に誘起された所定の交流電圧は、ブリッジダイオードD11と第9のダイオードC9を経て所定の直流電圧に変換される。変換された直流電圧は、電流制御用の第10の抵抗R10と回路保護用の第11の抵抗R11を経て第2のスイッチ162としての役割をする第2のフォトカプラーPCT2に過負荷検出信号として印加され得る。
回路保護用ツェナーダイオードDSと回路保護用キャパシタCSは、変流器CTに発生し得る突発的な電圧変動に備えるための回路である。
以下では、図1、図2及び図6を参照して電源遮断装置10の電源遮断部16の構成及び動作を説明する。図6は、本発明の一実施例に係る電源遮断装置の電源遮断部を例示した回路図である。
電源遮断部16は、遅延部13から出力されるアーク検出信号によって活性化されてリレー163を制御する第1のスイッチ161と、過負荷検出部14から出力される過負荷検出信号によって活性化されてリレー163を制御する第2のスイッチ162とを含み、電源電圧または動作電圧生成部15の動作電圧に連結したときに駆動され、電源の連結状態を切り替えるリレー163を含むことができる。
実施例によって、第2のスイッチ162は、電源電圧をリレー163に印加することもできる。しかし、通常、過負荷や短絡状態になると、線路自体のインピーダンスが負荷として作用し、線路が急激に過熱されることによって火災につながりやすいが、電源線路AC1の電圧自体が低くなるので、従来の開閉器では速度が遅く、誤差が大きい。
したがって、これに備えて、予め動作電圧を準備するための回路が必要であるが、そのような回路が動作電圧生成部15である。動作電圧生成部15は、普段は適量の電気エネルギーを貯蔵しておき、必要時に貯蔵された電気エネルギーをリレー163に伝達することによってリレー163を駆動させることができる。
動作電圧生成部15は、二つの交流電源線路AC1、AC2間に第8のダイオードD8、第13の抵抗R13、第8のキャパシタC8及び第9のダイオードD9で構成される直流電圧充電回路である。第8のダイオードD8と第9のダイオードD9を用いて整流された直流電流が第13の抵抗R13と第8のキャパシタC8に流れ、第8のキャパシタC8が充電される。一旦第8のキャパシタC8が完全に充電されると、後で放電経路がないので、動作電圧生成部15による電力消費は大きな問題とならない。
アーク検出信号が発生する場合は、第1のスイッチ161が閉鎖されながら電源線路AC1と連結され、電源線路AC1からリレー163のソレノイド駆動コイル165に電源電圧を印加する。
過負荷検出信号が発生する場合は、第2のスイッチ162が閉鎖されながら、リレー163の駆動コイル165に電源電圧、または、好ましくは、動作電圧生成部15に充電された所定レベルの動作電圧を印加する。
一方、第1及び第2のスイッチ161、162は、フォトカプラースイッチPTC1、PTC2または通常のリレーで具現することもできる。この場合、アーク検出信号または過負荷検出信号が活性化されたときにフォトカプラースイッチPTC1、PTC2内部の発光ダイオードが発光し、受光ダイオードが光を受信しながら通電が行われる。第1及び第2のスイッチ161、162がリレーで具現される場合は、微細アーク検出信号または過負荷検出信号が活性化されたとき、リレーが閉鎖されながら通電が行われる。フォトカプラーやリレーの特性上、両端が電気的に絶縁され、逆方向に信号が伝達されないので、各検出信号の生成や消滅がリレー163の動作によって影響を受けない。
リレー163は、平常時には3端子スイッチ164のスイッチング導体を端子2の位置に維持するが、電源電圧または所定動作電圧の印加時には、駆動コイル165の磁化によって発生した磁気力でスイッチング導体を端子3の位置に移動させ、3端子スイッチ164を切り替えることができる。駆動コイル165の磁場が消えると、スイッチング導体は、スプリングなどの復元力によって端子2の位置に復元される。
このようなリレー163は、磁気維持型リレーで具現することができる。この場合、磁気維持型リレーは、動作信号が消えると元の位置に復帰する通常のリレーとは異なり、動作信号が印加され、特定の端子位置に切り替えられた後、その動作信号が消えるとしても、切り替えられた端子の位置を自ら維持することができる。
例えば、電源線路AC1に挿入された3端子スイッチ164は、正常状態では端子2の位置で入力電源端子18側と出力電源端子19側を電気的に連結するが、一旦駆動コイル165によって磁場が形成されると、スイッチング導体が端子3の位置に切り替えられ、入力電源端子11側(または動作電圧生成部15側)と駆動コイル165とを電気的に連結する。
このようなリレー163の駆動コイル165は、端子1が第1のスイッチ161を通じて電源線路AC1と連結され、第2のスイッチ162を通じて動作電圧生成部15の第8のキャパシタC8に連結され、端子2は電源線路AC2に連結されている。
3端子スイッチ164が端子2に連結された状態で第1のスイッチ161が導通すると、第1のスイッチ161を通じて電源線路AC1から駆動コイル165に電流が流れ、駆動コイル165が磁化されながら、電源線路AC1に挿入された3端子スイッチ164を磁気力で端子2から端子3に切り替え、出力電源端子19側に対する電源供給を遮断すると同時に、端子3から駆動コイル165が電源線路AC1に連結され、電流が駆動コイル165に継続して流れるようになる。
同様に、3端子スイッチ164が端子2に連結された状態で第2のスイッチ162が導通すると、第2のスイッチ162を通じて動作電圧生成部15から駆動コイル165に電流が流れ、駆動コイル165が磁化されながら、電源線路AC1に挿入された3端子スイッチ164を磁気力で端子2から端子3に切り替え、出力電源端子19側に対する電源供給を遮断すると同時に、端子3から駆動コイル165が電源線路AC1に連結され、電流が駆動コイル165に継続して流れるようになる。
これによって、一旦磁気維持型リレー163が駆動されると、入力電源端子18で電源が連結されている限り、後でアーク検出信号または過負荷検出信号が非活性化されるとしても、すなわち、第1のスイッチ161及び第2のスイッチ162が再び開放されるとしても、磁気維持型リレー163の駆動コイル165は、継続して作動しながら負荷側に対する電源供給を遮断することができる。
手動復帰スイッチ166は、例えば、プッシュボタンスイッチであって、普段は閉鎖されているが、使用者がこれを押すと開放され、手動復帰スイッチ166が開放されると、磁気維持型リレー163が駆動された状態で3端子スイッチ164の端子3と駆動コイル165との間の電気的連結を遮断する。したがって、手動復帰スイッチ166がオフされると、駆動コイル165に流れていた電流が切られ、磁気維持型リレー163の動作も中断され、駆動コイル165の磁気力で端子3に切り替えられていた3端子スイッチ164が磁気力の消滅と共に端子3から再び端子2に切り替えられ、負荷側に対する電力供給が再開され得る。
図7は、本発明の他の実施例に係る電源遮断装置を例示したブロック図で、図8は、本発明の他の実施例に係る電源遮断装置を具体的に例示した回路図である。
図7及び図8を共に参照すると、電源遮断装置70は、系統電源入力側の入力電源端子78と、出力電源端子79と、入力電源端子78と出力電源端子79との間に連結された微細アーク検出部71と、大電流アーク検出部72と、遅延部73と、過負荷検出部74と、動作電圧生成部75と、電源遮断部76とを含むことができ、フィルタリング部77をさらに含むことができる。
図7の電源遮断装置70は、図1の電源遮断装置10とほぼ類似しており、図7の電源遮断装置70の微細アーク検出部71、遅延部73、動作電圧生成部75及び電源遮断部76は、図1の電源遮断装置10の微細アーク検出部11、遅延部13、動作電圧生成部15及び電源遮断部16とそれぞれ実質的に同一であるので、それについての説明は省略する。
微細アーク検出部71は、電源線路AC1に連結された電圧センサー711、例えば、インダクタT3を用いて微細アークが検出される度に、検出される微細アークの強弱に相応する微細アーク検出電流を遅延部73に印加する。
例えば、負荷装置または電源線路で電流をほとんど伴わない電圧型微細アークが発生する場合、微細アーク検出部71は、電源線路に沿って伝播される微細アークによる高周波パルスをインダクタT3に誘起された電圧に基づいて検出し、このような高周波パルスが検出される度に、検出された高周波パルスのサイズと幅に相応するパルスの形態で微細アーク検出電流を遅延部73に出力することができる。
大電流アーク検出部72は、大電流アークによって磁場の変化を誘導できるコイルを用いるリードリレー721によって大電流アークを検出することができ、大電流を伴う大型アークが検出される度に大電流アーク検出電流を遅延部73に印加する。
リードリレーは、真空のチューブ内に互いに離隔した二つの磁性合金を含むリードスイッチにコイルを巻いた素子である。リードスイッチは、速度が速く、信頼性が非常に高い。
リードリレー721の動作を説明すると、正常状態でコイルに交流電源電流が流れるときは、リードスイッチをなす二つの磁性合金が接触しないが、コイルに大電流アークが流れると、コイルで発生する磁場が強くなりながら、リードスイッチの二つの磁性合金は、互いに異なる極性で磁化され、結局、互いに接触するようになり、リードスイッチを通電させる。
大電流アーク検出部72のリードリレー721の役割は、図1の大電流アーク検出部12の電流センサー121及び第2のスイッチング素子Q2の役割に相応し得る。大電流アーク検出部72が図1の大電流アーク検出部12と類似する点は、コイルを基盤にして大電流アークがあるときにコイルで磁場の変化が大きく発生し、そのような磁場の変化が電流経路を形成するスイッチングを起こすという点にある。大電流アーク検出部72と図1の大電流アーク検出部12との相違点は、図1の大電流アーク検出部12では、コイルの磁場変化が、隣接した他のコイルで誘起される電圧を用いて発生する一方、大電流アーク検出部72は、コイルの磁場変化によってより強く磁化される磁性体を用いるという点にある。
大電流を伴う大型アークが電源線路AC2を介して流れると、リードリレー721のコイルに大電流アークが流れながら強い磁場が発生し、リードスイッチを通電させる。通電したリードスイッチを通じて大電流アーク検出電流が流れ得る。大電流アーク検出部72の動作は、図9を参照して詳細に説明する。
遅延部73は、微細アーク検出電流を累積できる積分器を含むように具現することができ、図1の遅延部13と実質的に同一であるので、それについての説明は省略する。
図8の実施例では、遅延部73が微細アーク検出部71と大電流アーク検出部72によって共有されるように設計されたが、実施例によって、微細アーク検出部71と大電流アーク検出部72がそれぞれのための遅延回路を別途に有するように設計されてもよく、または、微細アーク検出部71のみが遅延回路を有するように設計されてもよい。この場合、それぞれの遅延回路は、それぞれのアーク検出信号を出力し、それぞれのアーク検出信号が電源遮断部76でそれぞれのスイッチを活性化するように連結され得る。
次に、過負荷や短絡によって電源線路に電流が急増したり、電圧が降下する場合、過負荷検出部74が通電しながら動作電圧生成部75に累積されていた電気エネルギーを電源遮断部76のリレー763に供給し、リレー763を活性化させる。
過負荷検出部74は、大電流アーク検出部72と同様に、第2のリードリレー741を用いて、電源線路AC2の過負荷によって交流電流が急増したり、または、非正常的な電圧降下によって交流電流が急増することを感知して通電し得る。
急増した交流電流が電源線路AC2を介して流れると、第2のリードリレー741のコイルに大電流が流れながら強い磁場が発生し、リードスイッチを通電させる。動作電圧生成部75に充電された電圧によって通電したリードスイッチを通じて過負荷検出信号が流れ得る。
以下では、過負荷検出部74の詳細な動作を図10を参照して説明する。
動作電圧生成部75は、普段は適量の電気エネルギーを貯蔵しておき、必要時に貯蔵された電気エネルギーをリレー763に伝達することによってリレー763を駆動させることができる。
動作電圧生成部75は、二つの交流電源線路AC1、AC2間に第8のダイオードD8、第13の抵抗R13、第8のキャパシタC8及び第9のダイオードD9で構成される直流電圧充電回路である。第8のダイオードD8と第9のダイオードD9を用いて整流された直流電流が第13の抵抗R13と第8のキャパシタC8に流れ、第8のキャパシタC8が充電される。一旦第8のキャパシタC8が完全に充電されると、後で放電経路がないので、動作電圧生成部75による電力消費は大きな問題とならない。
電源遮断部76は、アーク検出信号によって第1のスイッチ761が閉鎖されたり、または、過負荷検出部74の第2のリードリレー741が閉鎖されると、リレー763によって出力電源端子79に連結される電源経路AC1が電気的に切断されることによって、電源を遮断することができる。
実施例によって、第1のスイッチ761は、遅延部73と過負荷検出部74から出力される信号によってリレー763を交流電源電圧または直流動作電圧に電気的に連結したり、またはこの電気的な連結を遮断できる、例えば、2端子スイッチ、フォトカプラーまたは2端子リレーなどの素子で具現することができる。
一方、電源遮断部76のリレー763は、入力電源端子78と出力電源端子79との間の導線に挿入された3端子スイッチ764を含み、第1のスイッチ761及び第2のリードリレー741の動作によって3端子スイッチ764を出力電源端子79及び駆動コイル765のうち一つに連結するように駆動することによって、負荷に対する電力供給を連結または遮断することができる。
例えば、リレー763は、第2のリードリレー741が閉鎖されると、動作電圧生成部75に充電された直流電圧によってソレノイド駆動コイル765が動作し、ソレノイド駆動コイル765によって3端子スイッチ764の連結接点が端子2から端子3に移動し、入力電源端子78と出力電源端子79との間の電気的連結が切断される。このとき、リレー763は、リレー素子のみならず、リレーと類似する動作を行えるスイッチなどの電気素子で具現することができる。
一旦電源遮断部76が負荷に対する電力供給を遮断すると、そのような遮断状態は、外部の電力が入力電源端子78から電源遮断部76に供給される限り継続され得る。さらに、電源遮断部76は、アークや過負荷によって電源が遮断された後、手動で電源供給を再開できる手動復帰スイッチ766をさらに含むことができる。入力電源端子78を壁体のコンセントから分離したり、または、手動復帰スイッチ766をオフさせ、電源遮断部76のリレー763への電力供給を中断すると、電源遮断部76は遮断動作前の連結状態に復帰する。手動復帰スイッチ766が閉鎖された状態では電源遮断状態が維持され、手動復帰スイッチ766が使用者によって開放されると、リレー763のソレノイド駆動コイル765が磁場を失い、3端子スイッチ764のスイッチング導体が元の連結状態、すなわち、端子2に戻ることによって電源経路が再び連結され、電源が再び供給され得る。
図9は、本発明の他の実施例に係る電源遮断装置の大電流アーク検出部を例示した回路図である。
図7、図8及び図9を共に参照すると、平常時に正常な交流電源電流が電源線路AC2に流れるとき、第1のリードリレー721のコイルは、弱い磁場を発生させ、リードスイッチの二つの磁性合金を十分に磁化させることができない。したがって、リードスイッチは、オープンされた状態を維持する。
大電流アークが発生すると、まず、第1のリードリレー721のコイルにアークによる大電流が流れ、コイルに形成された磁場の強さが急増しながらリードスイッチの二つの磁性合金を互いに異なる極性で磁化させる。強く磁化された各磁性合金が互いに接触するとリードスイッチが閉鎖され、電源線路AC1から第3のダイオードD3、第4の抵抗R4、遅延部73の第4のキャパシタC4、第1のリードリレー721の閉鎖されたリードスイッチ、第1のスイッチ抵抗RS1、第4のダイオードD4、電源線路AC2に至る電流経路が形成され、この電流経路に沿って大電流アーク検出電流が流れる。
大電流アーク検出電流によって第4のキャパシタC4が充電されながら遅延部73の第3のスイッチング素子Q3の端子1の電圧が端子2の電圧に比べて十分に低くなると、第3のスイッチング素子Q3が導通しながら端子3と端子1との間に電流経路が形成される。第3のスイッチング素子Q3の端子3から端子1に流れる電流は、アーク検出信号としての役割をしながら第1のスイッチ761を構成する第1のフォトカプラーPTC1を活性化させることができる。
一方、第1のリードリレー721でコイルに並列に連結された抵抗は、大電流アークの発生時における電流の迂回経路として機能し、また、アーク検出後にコイルに蓄積されたエネルギーを消耗して磁場を除去することによってリードスイッチを再びオープンさせる素子として機能することができる。
図10は、本発明の他の実施例に係る電源遮断装置の過負荷検出部74及び電源遮断部76を例示した回路図である。
図7、図8及び図10を共に参照すると、平常時に正常な交流電源電流が電源線路AC2に流れるとき、第2のリードリレー741のコイルは弱い磁場を発生させ、リードスイッチの二つの磁性合金を十分に磁化させることができない。したがって、リードスイッチはオープンされた状態を維持する。
過負荷によって電流が急増すると、まず、第2のリードリレー741のコイルに過大電流が流れ、コイルに形成された磁場の強さが急増しながらリードスイッチの二つの磁性合金を互いに異なる極性で磁化させる。強く磁化された磁性合金が接触するとリードスイッチが閉鎖され、動作電圧生成部75の第8のキャパシタC8に充電された電気エネルギーが第2のリードリレー741の閉鎖されたリードスイッチを通じて電源遮断部76のリレー763に印加される。
続いて、電源遮断装置70の電源遮断部76の構成及び動作を説明する。
電源遮断部76は、遅延部73から出力されるアーク検出信号によって通電する第1のスイッチ761と、過負荷検出部74から出力される過負荷検出信号によって活性化され、電源電圧または動作電圧生成部75の動作電圧に連結したときに駆動され、電源の連結状態を切り替えるリレー763とを含むことができる。
アークが発生すると、アーク検出信号が発生しながら第1のスイッチ761が閉鎖され、電源線路AC1とリレー763とが連結され、電源線路AC1からリレー763のソレノイド駆動コイル765に電源電圧が印加される。
第1のスイッチ761は、フォトカプラースイッチPTC1または通常のリレーで具現することもできる。この場合、アーク検出信号が活性化されたときにフォトカプラースイッチPTC1内部の発光ダイオードが発光し、受光ダイオードが光を受信しながら通電が行われる。第1のスイッチ761がリレーで具現される場合は、微細アーク検出信号が活性化されたときにリレーが閉鎖されながら通電する。フォトカプラーやリレーの特性上、両端が電気的に絶縁され、逆方向に信号が伝達されないので、検出信号の生成や消滅がリレー763の動作によって影響を受けない。
過負荷が発生するときは、過負荷検出部74の第2のリードリレー741が閉鎖されながら、リレー763の駆動コイル765に動作電圧生成部75に充電された所定レベルの動作電圧が印加される。負荷に正常的に電源が供給される間に動作電圧生成部75に所定の電気エネルギーが貯蔵されるが、過負荷が検出され、過負荷検出部74が通電すると、動作電圧生成部75に貯蔵された電気エネルギーが電源遮断部76のソレノイド駆動コイル765に伝達される。この伝達された電気エネルギーに基づいてリレー763が駆動され得る。
リレー763は、平常時には3端子スイッチ764のスイッチング導体を端子2の位置に維持するが、電源電圧または所定動作電圧の印加時には駆動コイル765の磁化によって磁気力でスイッチング導体を端子3の位置に移動させ、3端子スイッチ764を切り替えることができる。駆動コイル765の磁場が消えると、スイッチング導体は、スプリングなどの復元力によって端子2の位置に復元される。
このようなリレー763は、図2のリレー163と同様に、磁気維持型リレーで具現することができる。
以上のように、本発明は、限定された実施例と図面に基づいて説明したが、本発明は、前記の実施例に限定されるものではなく、本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明の思想は、下記に記載した特許請求の範囲によってのみ把握すべきであって、これと均等または等価的な変形は、いずれも本発明の思想の範疇に属するものと言えるだろう。