JP5929370B2 - 優先順位判定システムおよび優先順位判定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、優先順位判定システムおよび優先順位判定方法に関する。
製造現場において、製造効率向上のため、製品を搬送させながら組立作業を行う生産ラインが運用されている。このような生産ラインでは、作業遅れ、トラブルなどが発生した場合に、定位置で生産ラインが停止する機能が備わっている場合がある。生産ラインの停止を抑制するためには、応援作業者による応援の優先順位の判定が要求される。
特許文献1は、複数工程を有する生産ラインでの品質管理について開示している。特許文献2は、アラームの発生から所定時間が経過した場合に警告する技術を開示している。特許文献3は、店の始業から開店時間までの時間帯と、その後の時間帯の加工量を変更する技術を開示している。
特開2001−67109号公報 特開平10−91234号公報 特開平3−102496号公報
しかしながら、特許文献1〜3の技術では、生産ラインの停止を抑制するための優先順位が判定されているわけではない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、生産ラインの停止を抑制するための優先順位を判定することができる優先順位判定システムおよび優先順位判定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、明細書開示の優先順位判定システムは、工程時間が定められかつ開始時間が同時刻に設定された各工程に設けられたアラーム通知手段と、前記アラーム通知手段からの通知に基づいて、アラームが通知された工程に対する優先順位を作成する優先順位作成手段と、を備え、前記優先順位作成手段は、各工程の開始時間から所定時間までは前記アラーム通知手段から通知を受けた順に各工程の優先順位を作成し、前記所定時間を越えてからアラームの通知を受けた各工程に対しては、残りの工程時間が長い工程の優先順位を短い工程よりも高くする。
上記課題を解決するために、明細書開示の優先順位判定方法は、工程時間が定められかつ開始時間が同時刻に設定された各工程に設けられたアラーム通知手段からの通知に基づいて、アラームが通知された工程に対する優先順位を作成する優先順位作成ステップを含み、前記優先順位作成ステップにおいて、各工程の開始時間から所定時間までは前記アラーム通知手段から通知を受けた順に各工程の優先順位を作成し、前記所定時間を越えてからアラームの通知を受けた各工程に対しては、残りの工程時間が長い工程の優先順位を短い工程よりも高くする。
明細書開示の優先順位判定システムおよび優先順位判定方法によれば、生産ラインの停止を抑制するための優先順位を判定することができる。
(a)は生産ラインの概略図であり、(b)はタクトタイムと工程時間との関係を説明するための図であり、(c)は判断線について説明するための図である。 実施例1に係る優先順位判定システムの全体構成を説明するためのブロック図である。 優先順位判定システムの機器構成図である。 (a)は作業支障範囲優先順位テーブル、作業遅延範囲優先順位テーブル、および指示用優先順位テーブルが有する共通のフォーマットであり、(b)はCT順データストアのフォーマットである。 優先順位テーブル作成処理の一例を表すフローチャートである。 作業支障範囲処理の詳細の一例を表すフローチャートである。 (a)および(b)は優先順位の例である。 作業遅延範囲処理の詳細の一例を表すフローチャートである。 (a)および(b)は優先順位の例である。 優先順位の例である。 優先順位の例である。 (a)は指示手段の処理の一例を表すフローチャートであり、(b)は表示灯の例である。 作業支障範囲においてアラームが発生した場合の具体例を説明するための図である。 作業支障範囲においてアラームが発生した場合の具体例を説明するための図である。 作業支障範囲で発生したアラームが作業遅延範囲まで継続する場合の具体例を説明するための図である。 作業遅延範囲においてアラームが発生した場合の具体例を説明するための図である。 作業遅延範囲においてアラームが発生した場合の具体例を説明するための図である。 各工程の表示灯の点灯と応援作業との関係を説明するためのタイムチャートの一例である。
実施例の説明に先立って、各実施例の原理の概略について説明する。図1(a)は、生産ラインの概略図である。生産ラインにおいては、ワーク10がベルトコンベア20に載置される。ワーク10は、未完成の製品であり、各工程作業者の作業対象である。ワーク10は、ベルトコンベア20によって各工程へと順に搬送される。各工程には工程作業者が配置されている。最初の工程を工程1と称し、n番目の工程を工程nと称する。
また、各工程には、アラームスイッチ30および表示灯40が配置されている。アラームスイッチ30は、各工程作業者が何らかのトラブルの際、応援作業者による応援を要請するためのスイッチである。表示灯40は、アラームを報知するための表示灯である。アラームスイッチ30が押されると、同工程の表示灯40が点灯する。表示灯40が点灯すると、応援作業者は応援が必要な工程を把握することができる。その後、応援作業者は、当該工程の応援を行う。
図1(b)は、タクトタイムと工程時間(CT:サイクルタイム)との関係を説明するための図である。タクトタイムとは、各工程の均等なタイミングを図るために定められた工程作業時間のことである。ワーク10は、各工程に搬送されてからタクトタイムが経過すると、次工程に搬送される。したがって、各工程の開始時間は同時刻に設定される。図1(b)の例では、各工程に対して共通するタクトタイムは60秒に定められている。
サイクルタイムとは、各工程の作業に要する作業時間のことであり、予め定められている。図1(b)の例では、工程1のサイクルタイムは55秒であり、工程2のサイクルタイムは60秒であり、工程3のサイクルタイムは50秒である。トラブル、遅延などが生じなければ、工程1では5秒の手待ち時間が発生し、工程3では10秒の手待ち時間が発生することになる。
サイクルタイムが長い工程でトラブルが生じた場合、生産ラインの停止時間が長くなる可能性がある。そこで、サイクルタイムの長い順に応援の優先順位を算出することができる。しかしながら、この場合、トラブルの要因に基づく優先順位と、算出された優先順位との間に乖離が発生することがある。それにより、生産ラインの停止時間が長くなる可能性がある。この乖離を抑制するために、複数種類の通知手段により工程作業者がアラーム要因を特定することが考えられる。しかしながら、この場合、工程作業者がアラームの要因を判断しなければならず、作業が煩雑化し、ヒューマンエラーが生じる可能性が高くなる。
ここで、工程作業者が応援を要請するアラーム要因は、大まかに「作業支障」および「作業遅延」の2つに分類される。「作業支障」は、部材欠品などの即座に応援要請が必要な場合のアラームである。作業支障が生じた工程では作業を継続できないため、サイクルタイムの長短にかかわらず応援が必要である。したがって、「作業支障」が複数の工程で生じた場合には、時間的に先に応援が要請された工程を応援することが好ましい。一方、「作業遅延」は、作業後半になって作業が遅れている場合のアラームである。作業遅延が生じた工程では、作業が停止しているわけではない。したがって、「作業遅延」が複数の工程で生じた場合には、サイクルタイムの長い工程を応援することが好ましい。サイクルタイムの短い工程では、想定される手待ち時間が長いからである。
そこで、「作業支障」と「作業遅延」とを判別するための指標を設ける。「作業支障」は、部材欠品などを要因とするため、タクトタイムの前半で生じる傾向にある。「作業遅延」は、作業の遅れであるため、タクトタイムの後半で生じる傾向にある。以上のことから、図1(c)を参照して、タクトタイムの途中に判断線を設けることができる。判断線とは、「作業支障」と「作業遅延」とを判別するための基準時間である。したがって、判断線よりも前にアラームスイッチ30が押された場合、当該工程で作業支障が生じていると判定することができる。また、判断線よりも後にアラームスイッチ30が押された場合、当該工程で作業遅延が生じていると判定することができる。このような判定方法によれば、生産ラインの停止を抑制することができる。
以下、具体的な実施例について説明する。
図2は、実施例1に係る優先順位判定システム100の全体構成を説明するためのブロック図である。図2を参照して、優先順位判定システム100は、各工程に1つずつ設けられたアラームスイッチ30、各工程に1つずつ設けられた表示灯40、タイマ50、優先順位作成手段60、指示手段70、などを備える。また、優先順位判定システム100は、CT順データストア80a、作業支障範囲優先順位テーブル80b、作業遅延範囲優先順位テーブル80c、および指示用優先順位テーブル80dを備える。
アラームスイッチ30は、工程作業者によって操作されると、アラームを優先順位作成手段60に通知する。タイマ50は、各タクトタイムにおける経過時間を優先順位作成手段60に送信する。優先順位作成手段60は、判断線後にアラームの通知を受けると、CT順データストアからCT順データを読み込む。優先順位作成手段60は、CT順データおよび経過時間に応じて、作業支障範囲優先順位テーブル80bまたは作業遅延範囲優先順位テーブル80cに対して優先順位データを書き込む。あるいは、優先順位作成手段60は、作業支障範囲優先順位テーブル80bまたは作業遅延範囲優先順位テーブル80cから優先順位データを読み込む。その後、優先順位作成手段60は、優先順位データを指示用優先順位テーブル80dに書き込む。指示手段70は、指示用優先順位テーブル80dから優先順位データを読み込み、表示灯40に点灯を指示する。各処理の詳細は後述する。
図3は、優先順位判定システム100の機器構成図である。図3を参照して、優先順位判定システム100は、CPU101、RAM102、記憶装置103、インタフェース104などを備える。これらの各機器は、バスなどによって接続されている。CPU(Central Processing Unit)101は、中央演算処理装置である。CPU101は、1以上のコアを含む。RAM(Random Access Memory)102は、CPU101が実行する優先順位判定プログラム、CPU101が処理するデータなどを一時的に記憶する揮発性メモリである。記憶装置103は、不揮発性記憶装置である。記憶装置103として、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、ハードディスクドライブに駆動されるハードディスクなどを用いることができる。優先順位判定プログラムの実行によって、タイマ50、優先順位作成手段60、指示手段70、CT順データストア80a、作業支障範囲優先順位テーブル80b、作業遅延範囲優先順位テーブル80c、および指示用優先順位テーブル80dが実現される。
(優先順位作成処理)
続いて、優先順位作成処理について説明する。図4(a)は、作業支障範囲優先順位テーブル80b、作業遅延範囲優先順位テーブル80c、および指示用優先順位テーブル80dが有する共通のフォーマットである。図4(a)を参照して、アラームが発生した工程と優先順位とが関連付けられている。一例として、図4(a)の例では、工程1の優先順位1が1番に設定され、工程3の優先順位が2番に設定されている。なお、作業支障範囲優先順位テーブル80b、作業遅延範囲優先順位テーブル80c、および指示用優先順位テーブル80dは、互いに独立しているため、各テーブルにおける優先順位は異なっていてもよい。
図4(b)は、CT順データストア80aのフォーマットである。図4(b)を参照して、各工程とCT順とが関連付けられている。CT順とは、各工程のサイクルタイムが長い順に並べたものである。図4(b)の例では、工程1のサイクルタイムが最も長くなっている。各工程のサイクルタイムは予め定められているため、CT順データストア80aの順位は、固定値である。
図5は、優先順位テーブル作成処理の一例を表すフローチャートである。図5のフローチャートは、各タクトタイムの開始とともに実行される。図5を参照して、優先順位作成手段60は、判断線の通過前であるか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1において「Yes」と判定された場合、優先順位作成手段60は、作業支障範囲処理を行う(ステップS2)。
図6は、作業支障範囲処理の詳細の一例を表すフローチャートである。図6を参照して、優先順位作成手段60は、いずれかのアラームスイッチ30が新規に押されたか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11において「Yes」と判定された場合、優先順位作成手段60は、作業支障範囲優先順位テーブル80bに、当該アラームスイッチ30の工程の番号を記録する(ステップS12)。図7(a)を参照して、新規に工程1のアラームスイッチ30が押された場合、優先順位作成手段60は、優先順位「1」に工程1を関連付ける。工程1ですでにアラームが発生している場合に新規に工程3のアラームスイッチ30が押された場合、優先順位作成手段60は、優先順位「2」に工程3を関連付ける。
ステップS11で「No」と判定された場合またはステップS12の実行後、優先順位作成手段60は、いずれかのアラームスイッチ30が解除されたか否かを判定する(ステップS13)。ステップS13で「Yes」と判定された場合、優先順位作成手段60は、当該工程を作業支障範囲優先順位テーブル80bから削除し、対応する工程以降の優先順位を繰り上げる(ステップS14)。図7(b)の例では、工程1および工程3でアラームが発生している場合に工程1のアラームが解除され、工程3の優先順位が繰り上がっている。ステップS13で「No」と判定された場合またはステップS14の実行後、図6のフローチャートが終了する。
再度図5を参照して、ステップS2の実行後、優先順位作成手段60は、作業支障範囲優先順位テーブル80bのデータを指示用優先順位テーブル80dにコピーする(ステップS3)。ステップS3の実行後、ステップS1が再度実行される。ステップS1で「No」と判定された場合、優先順位作成手段60は、タクトタイムが終了したか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4で「No」と判定された場合、優先順位作成手段60は、作業遅延範囲処理を実行する(ステップS5)。
図8は、作業遅延範囲処理の詳細の一例を表すフローチャートである。図8を参照して、優先順位作成手段60は、いずれかのアラームスイッチ30が新規に押されたか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21で「Yes」と判定された場合、優先順位作成手段60は、作業遅延範囲優先順位テーブル80cに、対応する工程の番号を記録し、作業遅延範囲優先順位テーブル80cをCT順データストア80aのCT順にソートする(ステップS22)。図9(a)は、工程1ですでにアラームが発生している際に新規に工程3のアラームスイッチ30が押された場合を表している。工程3のサイクルタイムが工程1のサイクルタイムよりも長い場合には、優先順位作成手段60は、優先順位を並べ替え、工程3の優先順位を「1」とし、工程1の優先順位を「2」とする。
ステップS21において「No」と判定された場合またはステップS22の実行後、優先順位作成手段60は、いずれかのアラームスイッチ30が解除されたか否かを判定する(ステップS23)。ステップS23において「Yes」と判定された場合、優先順位作成手段60は、対応する工程を作業遅延範囲優先順位テーブル80cから削除し、対応する工程以降の優先順位を繰り上げる(ステップS24)。図9(b)の例では、工程1および工程3でアラームが発生している際に工程3のアラームが解除され、工程1の優先順位が繰り上がっている。ステップS23で「No」と判定された場合またはステップS24の実行後、図8のフローチャートが終了する。
再度図5を参照して、ステップS5の実行後、優先順位作成手段60は、作業支障範囲優先順位テーブル80bにデータが残存しているか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6において「Yes」と判定された場合、優先順位作成手段60は、図6のステップS13〜S14を実行した後に、ステップS3を実行する。例えば、図10を参照して、作業支障範囲優先順位テーブル80bおよび作業遅延範囲優先順位テーブル80cに異なるデータが格納されていると仮定する。この場合、ステップS3の実行によって、作業支障範囲優先順位テーブル80bが指示用優先順位テーブル80dにコピーされる。すなわち、判断線を越えてもアラームの通知が解除されなかった工程については、優先順位が維持される。
ステップS6において「No」と判定された場合、優先順位作成手段60は、作業遅延範囲優先順位テーブル80cを指示用優先順位テーブル80dにコピーする(ステップS7)。例えば、図11を参照して、作業支障範囲優先順位テーブル80bにデータが残存していないと仮定する。この場合、ステップS7の実行によって、作業遅延範囲優先順位テーブル80cが指示用優先順位テーブル80dにコピーされる。ステップS7の実行後、ステップS1が再度実行される。
ステップS4において「Yes」と判定された場合、優先順位作成手段60は、アラームスイッチが1つ以上残存しているか(解除されていないか)否かを判定する(ステップS8)。ステップS8において「No」と判定された場合、図5のフローチャートが終了する。ステップS8において「Yes」と判定された場合、ライン停止に係る信号を出力する。それにより、生産ラインが停止する。
続いて、指示手段70の処理の一例について説明する。図12(a)は、指示手段70の処理の一例を表すフローチャートである。図12(a)のフローチャートは、各タクトタイム内で周期的に実行される。指示手段70は、指示用優先順位テーブル80dで最も優先順位の高い工程の表示灯40に「赤」を点灯させ、アラームが発生している他の工程の表示灯40に「黄」を点灯させ、アラームが発生していない工程の表示灯40に消灯させる。例えば、図12(b)を参照して、工程1の優先順位が「1」であり工程3の優先順位が「2」である場合、指示手段70は、工程1の表示灯に「赤」を点灯させ、工程3の表示灯40に「黄」を点灯させ、残りの表示灯40に消灯させる。
図13および図14は、作業支障範囲においてアラームが発生した場合の具体例を説明するための図である。作業支障範囲において、工程1で最初にアラームスイッチ30が押され、工程3で次にアラームスイッチ30が押されたと仮定する。この場合、図6のステップS11およびステップS12が実行されることから、作業支障範囲においてはアラームスイッチ30が押された順に優先順位が作成される。したがって、図13を参照して、工程1の表示灯40が「赤」に点灯し、工程3の表示灯40が「黄」に点灯する。なお、工程2ではアラームスイッチ30が押されていないため、工程2の表示灯40が消灯している。
工程1のアラームスイッチ30が解除されると、図6のステップS13およびステップS14の実行により、作業支障範囲優先順位テーブル80bから工程1が削除される。それにより、図14を参照して、工程1の表示灯40が消灯する。この場合、アラームが発生している他の工程の優先順位が繰り上がることから、工程3の表示灯40が「赤」に点灯する。
図15は、作業支障範囲で発生したアラームが作業遅延範囲まで継続する場合の具体例を説明するための図である。作業支障範囲において、工程1で最初にアラームスイッチ30が押され、工程3で次にアラームスイッチ30が押され、両アラームが作業遅延範囲まで継続すると仮定する。作業支障範囲で発生したアラームが作業遅延範囲まで継続すると、図5のステップS6およびステップS3の実行によって作業支障範囲優先順位テーブル80bが維持される。それにより、図15を参照して、工程1の表示灯40の「赤」が維持され、工程3の表示灯40の「黄」が維持される。
図16および図17は、作業遅延範囲においてアラームが発生した場合の具体例を説明するための図である。作業遅延範囲において、工程1および工程3で同時にアラームスイッチ30が押されたと仮定する。この場合、図8のステップS21およびステップS22が実行されることから、作業遅延範囲においてはCT順に優先順位が設定される。図16および図17の例では、工程3のサイクルタイム(55秒)が工程1のサイクルタイム(50秒)よりも長いことから、工程3の優先順位が高くなる。したがって、図16を参照して、工程3の表示灯40が「赤」に点灯し、工程1の表示灯40が「黄」に点灯する。なお、工程2ではアラームスイッチ30が押されていないため、工程2の表示灯40が消灯している。
工程3のアラームスイッチ30が解除されると、図8のステップS23およびステップS24の実行により、作業遅延範囲優先順位テーブル80cから工程3が削除される。それにより、図17を参照して、工程3の表示灯40が消灯する。この場合、アラームが発生している他の工程の優先順位が繰り上がることから、工程1の表示灯40が「赤」に点灯する。
図18は、各工程の表示灯40の点灯と応援作業との関係を説明するためのタイムチャートの一例である。図18の例では、タクトタイムが60秒に設定され、判断線がタクトタイム開始から40秒後に設定されている。また、工程1のサイクルタイムが55秒に設定され、工程2のサイクルタイムが60秒に設定され、工程3のサイクルタイムが50秒に設定されている。
図18の例では、作業支障範囲において最初に工程3のアラームスイッチ30が押されている。この場合、図5のステップS2およびステップS3の実行により、工程3の表示灯40が「赤」に点灯する。この場合、応援作業者は、工程3の応援を行う。工程3のアラームスイッチ30が解除される前に工程2および工程1のアラームスイッチ30がこの順に押されると、工程2の優先順位が2番に設定され、工程1の優先順位が3番に設定される。それにより、工程1および工程2の表示灯40が「黄」に点灯する。
工程3の応援作業が完了し、工程3のアラームスイッチ30が解除されると、工程2の優先順位が1番に設定され、工程1の優先順位が2番に設定される。それにより、工程2の表示灯40が「赤」になり、工程1の表示灯40は「黄」を維持する。この場合、応援作業者は、工程2の応援を行う。工程2の応援作業が完了し、工程2のアラームスイッチ30が解除されると、工程1の優先順位が1番に設定される。それにより、工程1の表示灯40が「赤」になる。この場合、応援作業者は、工程1の応援を行う。
次に、作業支障範囲において、工程1のアラームスイッチ30が解除されていない状態で工程2のアラームスイッチ30が押されると、工程2の優先順位が2番に設定される。それにより、工程2の表示灯40が「黄」に点灯する。図18の例では工程1および工程2のアラームスイッチ30が作業遅延範囲に入っても解除されないため、工程1の表示灯40は「赤」を維持し、工程2の表示灯40は「黄」を維持する。
作業遅延範囲に入ってから工程3のアラームスイッチ30が押された場合、作業支障範囲から継続するアラームが存在すれば、作業遅延範囲優先順位テーブル80cは指示用優先順位テーブル80dに書き込まれない。次に、工程1および工程2のアラームスイッチ30が解除されると、工程3の優先順位が1番に設定される。それにより、工程3の表示灯40は「赤」に点灯する。この場合、応援作業者は、工程3の応援を行う。
次に、図18の例では、作業遅延範囲において、工程3のアラームスイッチ30が解除されないまま、工程1および工程2のアラームスイッチ30が同時に押される。図18の例では工程2のサイクルタイムが最も長く、工程1のサイクルタイムが2番目に長く、工程3のサイクルタイムが最も短い。したがって、工程2の優先順位が1番に設定され、工程1の優先順位が2番に設定され、工程3の優先順位が3番に設定される。それにより、工程2の表示灯40が「赤」に点灯し、工程1および工程3の表示灯40が「黄」に点灯する。この場合、応援作業者は、工程3の応援作業が途中であっても工程2の応援を行う。
工程2の応援作業が完了し、工程2のアラームスイッチ30が解除されると、工程1の優先順位が1番に設定される。それにより、工程1の表示灯40が「赤」に点灯する。この場合、応援作業者は、工程1の応援を行う。工程1の応援作業が完了し、工程1のアラームスイッチ30が解除されると、工程3の優先順位が1番に設定される。それにより、工程3の表示灯40が「赤」に点灯する。この場合、応援作業者は、工程3の応援を行う。
本実施例によれば、タクトタイムに判断線を設けることによって、作業支障範囲と作業遅延範囲とを判別することができる。それにより、生産ラインの停止を抑制するための優先順位を作成することができる。具体的には、作業支障範囲ではアラームスイッチ30が押された順に各工程が応援されるため、作業の中断時間の長大化が抑制される。それにより、生産ラインの停止を抑制することができる。作業遅延範囲では、サイクルタイムが長い順に各工程が応援されるため、遅延時間の長大化が抑制される。それにより、生産ラインの停止を抑制することができる。また、作業支障範囲を超えてもアラームが解除されなかった工程に対しては、作業支障範囲内で設定された優先順位が維持される。それにより、作業の中断時間の長大化が抑制される。また、本実施例によれば、各工程作業者がアラームの要因を判断する必要がないため、アラームスイッチを複数設ける必要がない。それにより、各工程作業者の作業が簡素化され、ヒューマンエラーを抑制することができる。
上記例においては、表示灯の種類が「赤」と「黄色」であるが、それに限られない。優先順位「1番」と他の優先順位とが判別できるものであれば特に限定されない。また、各優先順位が工程ごとに表示されてもよい。例えば、優先順位「1番」の工程の表示灯に「1番」が表示され、優先順位「n番」の工程の表示灯に「n番」が表示されてもよい。また、優先順位を報知する手段として、優先順位に応じて音種類が変化する音声出力装置などの報知手段を用いてもよい。
優先順位判定システム100の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムが記録されている記録媒体を優先順位判定システム100に供給し、CPU101が当該プログラムを実行してもよい。プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD、ブルーレイ又はSDカードなどがある。また、図2の各部を実現するための専用の回路を用いてもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 ワーク
20 ベルトコンベア
30 アラームスイッチ
40 表示灯
50 タイマ
60 優先順位作成手段
70 指示手段
80a CT順データストア
80b 作業支障範囲優先順位テーブル
80c 作業遅延範囲優先順位テーブル
80d 指示用優先順位テーブル
100 優先順位判定システム

Claims (5)

  1. 工程時間が定められかつ開始時間が同時刻に設定された各工程に設けられたアラーム通知手段と、
    前記アラーム通知手段からの通知に基づいて、アラームが通知された工程に対する優先順位を作成する優先順位作成手段と、を備え、
    前記優先順位作成手段は、各工程の開始時間から所定時間までは前記アラーム通知手段から通知を受けた順に各工程の優先順位を作成し、前記所定時間を越えてからアラームの通知を受けた各工程に対しては、残りの工程時間が長い工程の優先順位を短い工程よりも高くすることを特徴とする優先順位判定システム。
  2. 前記優先順位作成手段は、アラーム通知手段によるアラームが解除された工程については、優先順位から除外することを特徴とする請求項1記載の優先順位判定システム。
  3. 前記優先順位作成手段は、前記所定時間を越えてもアラームの通知が解除されなかった工程があれば、当該工程の優先順位を維持することを特徴とする請求項2記載の優先順位判定システム。
  4. 前記優先順位を表示する表示灯を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の優先順位判定システム。
  5. 工程時間が定められかつ開始時間が同時刻に設定された各工程に設けられたアラーム通知手段からの通知に基づいて、アラームが通知された工程に対する優先順位を優先順位作成手段が作成する優先順位作成ステップを含み、
    前記優先順位作成ステップにおいて、各工程の開始時間から所定時間までは前記アラーム通知手段から通知を受けた順に各工程の優先順位を前記優先順位作成手段が作成し、前記所定時間を越えてからアラームの通知を受けた各工程に対しては、前記優先順位作成手段が、残りの工程時間が長い工程の優先順位を短い工程よりも高くすることを特徴とする優先順位判定方法。
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