JP5954560B2 - シートベルトバックルの収容構造 - Google Patents
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Description
シートクッションにバックル収容孔が形成され、
フロア側の固定部に固定されたシートベルトバックルが前記バックル収容孔に収容されているシートベルトバックルの収容構造に関する。
この問題を解消する技術として、従来、シートベルトバックルを収納する袋状のバックル収納部の外周部を、シートクッションの表皮材に形成した開口の周縁部に縫着する技術があった(特許文献1参照)。
前記袋状のバックル収納部の底部中央には、シートベルトバックルに接続したウェビングを挿通させるウェビング挿通孔が形成されている。
例えば、前記ウェビングに換え、自立性のある金属製のブラケットを介してシートベルトバックルをフロアに連結し、前記袋状のバックル収納部の底部中央にバックル挿通孔を形成する構造が考えられる。
この構造によれば、シートクッションより先にフロアにシートベルトバックルを前記ブラケットを介して組み付けておき、シートクッションをフロアに上方から載置するに伴なって、シートベルトバックルをシートクッションのバックル収容孔に下方から挿入させるとともに、袋状のバックル収納部の底部中央のバックル挿通孔に挿通させることができる。
しかしながら、この構造では、シートベルトバックルの挿入の際に袋状のバックル収納部がシートベルトバックルに突き上げられ、シートクッションのバックル収容孔の上方に突出しやすい。そのために、シートクッションの組み付け後に袋状のバックル収納部をバックル収容孔にシートクッションの上方から押し込まなければならず、作業工数が増えて組み付け作業の作業性が低下する。
シートクッションにバックル収容孔が形成され、
フロア側の固定部に固定されたシートベルトバックルが前記バックル収容孔に収容されているシートベルトバックルの収容構造であって、
前記バックル収容孔の内側面及び上側開口の周縁部に、前記バックル収容孔への物品の侵入落下を阻止する阻止壁が立設され、
前記シートベルトバックルは前記バックル収容孔内で前記阻止壁に内嵌し、
前記阻止壁の上部の嵌合壁面が前記バックル収容孔内で前記シートベルトバックルの側面に面接触して、前記阻止壁の上部が上下方向に沿うとともに、前記阻止壁の上端部が前記バックル収容孔の上方に突出していて、
前記阻止壁は、芯材と、前記芯材を挟み込んで覆う一対の阻止壁形成部材とを、前記バックル収容孔の内側面の表皮材に縫着して構成される点にある。(請求項1)
そして、組み付け工程においては、シートクッションより先にフロアにシートベルトバックルを組み付けておき、シートクッションをフロアに上方から載置するに伴なって、シートベルトバックルをバックル収容孔に下方から挿入することができる。
この組み付け工程においてシートベルトバックルを袋状のバックル収納部のバックル挿通孔に挿通させる構造では、バックル挿通孔を大きくすると、コイン等の小物がバックル挿通孔を通ってバックル収容孔からシートクッションの下方に落下することから、バックル挿通孔を大きく設定できず、そのために、シートベルトバックルをバックル挿通孔に挿通させにくい不具合がある。
これに対して、本発明の上記構成によれば、袋状のバックル収納部のバックル挿通孔にシートベルトバックルを挿通させることはないから上記の不具合がない。従って、組み付け作業の作業性を向上させることができる。
また、前記シートベルトバックルは前記阻止壁に内嵌しているから、バックル収容孔をシートベルトバックルで塞ぐことができる。その結果、バックル収容孔への物品の侵入落下をシートベルトバックルと阻止壁とで防止することができる。(請求項1)
本発明において、
一方の前記阻止壁形成部材の上端部は他方の前記阻止壁形成部材の上端部側に折り返され、
前記他方の阻止壁形成部材の上端部は前記一方の阻止壁形成部材の上端部側に折り返されて、一対の折り返し部同士が互いに縫着され、
前記一対の折り返し部が前記バックル収容孔の上方に突出している構成にすることができる。(請求項2)
前記阻止壁は、前記シートクッションの表皮材と同一材質の阻止壁形成部材を前記表皮材に縫着して構成されていると、阻止壁の形状・寸法をバックル収容孔に対応させて自由に変更でき、種々のバックル収容孔の構造に対応できる。また、自然な外観を損なうことがなく、外観品質を向上させることができる。
この種のシートベルトバックルの収容構造では、バックル収容孔に収容されたシートベルトバックルが乗員に当接して異物感を与えることがあることから、シートベルトバックルを下端部側の横軸芯周りに揺動自在に構成し、車両前方側に揺動させてバックル収容孔内に引退させる構造のものがある。
このような構造の場合、バックル収容孔内へのシートベルトバックルの引退を阻止壁が妨げないようにする必要があるが、本発明の上記構成によれば、阻止壁は表皮材と同一材質の部材で形成されており、シートベルトバックルが下端部側の横軸芯周りに揺動回転して阻止壁に当接しても阻止壁が適度に撓むことができるので、シートベルトバックルの揺動回転を阻止壁が妨げることを抑制することができる。
また、シートバックがシートクッションの上に前倒しできるタイプのシートの場合、阻止壁は、シートバックに押されて容易に撓むので、シートバックを前倒しする時の邪魔になることがない。(請求項3)
前記シートクッションの表皮材は前記バックル収容孔に入り込んで前記バックル収容孔の内側面を形成し、
前記バックル収容孔の内側面を形成する表皮材が上下に分割されるとともに、上側の表皮材の分割端部と下側の表皮材の分割端部が前記バックル収容孔の径方向で重なるように、前記上側の表皮材の分割端部又は下側の表皮材の分割端部が下方又は上方に延出され、
阻止壁形成部材の下部が前記上側の表皮材の分割端部と下側の表皮材の分割端部に挟み込まれて一体に共縫いされ、
前記阻止壁形成部材の上部が前記バックル収容孔の上側開口の周縁部から上方に突出して前記阻止壁を構成していると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
また、阻止壁の縫製構造を簡素化することができて、使用する阻止壁形成部材の量を少なくすることができるとともに、阻止壁形成部材の縫製長さを短くすることができ、生産品質の安定化、製作コストの低廉化、軽量化を図ることができる。(請求項4)
前記阻止壁形成部材は前記シートクッションの表皮材と同一材質の部材から成ると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
この種のシートベルトバックルの収容構造では、バックル収容孔に収容されたシートベルトバックルが乗員に当接して異物感を与えることがあることから、シートベルトバックルを下端部側の横軸芯周りに揺動自在に構成し、車両前方側に揺動させてバックル収容孔内に引退させる構造のものがある。
このような構造の場合、バックル収容孔内へのシートベルトバックルの引退を阻止壁が妨げないようにする必要があるが、本発明の上記構成によれば、阻止壁は表皮材と同一材質の部材で形成されており、シートベルトバックルが下端部側の横軸芯周りに揺動回転して阻止壁に当接しても阻止壁が適度に撓むことができるので、シートベルトバックルの揺動回転を阻止壁が妨げることを抑制することができる。
また、シートバックがシートクッションの上に前倒しできるタイプのシートの場合、阻止壁は、シートバックに押されて容易に撓むので、シートバックを前倒しする時の邪魔になることがない。(請求項5)
前記阻止壁形成部材は上端部に断面円形の玉縁が形成された玉縁材から成ると、更に自然な外観が得られ、デザイン性が向上する。(請求項6)
前記阻止壁形成部材に覆われる芯材が前記阻止壁形成部材と表皮材に共縫いされていると、阻止壁の剛性を強くすることができる。その結果、シートクッションの座面に落下してバックル収容孔に向かう物品(例えばコイン等の小物)を、バックル収容孔の上側開口の周縁部に立設された阻止壁で確実に受け止めることができ、物品がバックル収容孔に侵入することをより阻止しやすくすることができる。しかも、阻止壁の形態が安定し、外観品質を向上させることができる。
バックル収容孔からの物品の落下を防止できる構造を、組み付け作業性を低下させることなく製作できるシートベルトバックルの収容構造を提供することができた。
図1に自動車の3人掛け用のリアシート1を示してある。リアシート1は乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション2と、乗員の上半身を支持するシートバック3とから成る。シートバック3の上端部には乗員の頭部を支持するヘッドレスト4が連結されている。前記リアシート1には、左席・右席・中央席のいずれの席にも3点式のシートベルト装置が設けられている。
そして、下側の表皮材52の分割端部52T2が上側の表皮材52の分割端部52T1側に折り返され、その第2折り返し部59が上側の表皮材52の分割端部52T1にバックル収容孔Hの内方側から重ね合わされて縫着されている。これにより、バックル収容孔Hの内側面の上端部がバックル収容孔Hのシート幅方向の内方側(バックル収容孔Hの径方向内方側)に膨出し、前記第2折り返し部59に重なる前記第1折り返し部53が上方側ほどバックル収容孔Hのシート幅方向内方側に位置するように傾斜している。
前記バックル収容孔Hの両内側面の下半部は下広がりに形成されている(図5参照)。
そして、組み付け工程においては、シートクッション2より先にフロア5に第1シートベルトバックル10を組み付けておき、シートクッション2をフロア5に上方から載置するに伴なって、第1シートベルトバックル10をバックル収容孔Hに下方から挿入することができる。
この組み付け工程において第1シートベルトバックル10を袋状のバックル収納部のバックル挿通孔に挿通させる構造では、バックル挿通孔を大きくすると、コイン等の小物がバックル挿通孔を通ってバックル収容孔からシートクッションの下方に落下することからバックル挿通孔を大きく設定できず、そのために、第1シートベルトバックル10をバックル挿通孔に挿通させにくい不具合がある。
これに対して、本発明の上記構成によれば、袋状のバックル収納部のバックル挿通孔にシートベルトバックルを挿通させることはないから上記の不具合がない。従って、組み付け作業の作業性を向上させることができる。
本発明のシートベルトバックルの収容構造では、第1シートベルトバックル10を下端部側の横軸芯O周りに揺動自在に構成していることから、バックル収容孔H内への第1シートベルトバックル10の引退を阻止壁50が妨げないようにする必要があるが、本発明の上記構成によれば、阻止壁50は表皮材52と同一材質の部材で形成されており、第1シートベルトバックル10が下端部側の横軸芯O周りに揺動回転して阻止壁50に当接しても阻止壁50が適度に撓むことができるので、第1シートベルトバックル10の揺動回転を阻止壁50が妨げることを抑制することができる。
また、シートバック3がシートクッション2の上に前倒しできるタイプのシートの場合、シートバック3に押されて阻止壁50は容易に撓むので、シートバック3を前倒しする時の邪魔になることがない。
以下、本発明の第1の別実施形態と第2の別実施形態と第3の別実施形態を説明する。
図7〜図10に示すように、第1の別実施形態〜第3の別実施形態では、上記の第1の実施形態と同様に、バックル収容孔Hの内側面を形成する表皮材52が上下に分割されるとともに、上側の表皮材52の分割端部52T1と下側の表皮材52の分割端部52T2がバックル収容孔Hの径方向で重なるように、下側の表皮材52の分割端部52T2が上方に延出されて、上側の表皮材52の分割端部52T1よりもバックル収容孔Hの径方向内方側に位置している。
図7に示すように、前記阻止壁50は、上端部に断面円形の玉縁55Gが形成された玉縁材55の下端部を表皮材52に縫着して構成されている。この構成によれば、更に自然な外観が得られ、デザイン性が向上する。
前記玉縁材55は、表皮材52と同一の材質の部材を、上端部に断面円形の玉縁55Gが形成されるように折曲して構成されている。そして、前記上側の表皮材52の分割端部52T1と下側の表皮材52の分割端部52T2とに玉縁材55の下端部が挟み込まれて三者が一体に共縫いされている。
詳しくは、前記下側の表皮材52の分割端部52T2が上側の表皮材52の分割端部52T1側に折り返され、その第2折り返し部59と上側の表皮材52の分割端部52T1とで玉縁材55の下端部を挟み込んだ状態で、前記三者が一体に共縫いされている。
前記玉縁材55は表皮材52とは別の材質で構成されていてもよい。
図8に示すように、上端部に断面円形の玉縁55Gが膨出形成された玉縁材55が樹脂材で押し出し成形され、玉縁材55の平板状の下端部が前記上側の表皮材52の分割端部52T1と下側の表皮材52の分割端部52T2とに挟み込まれて三者が一体に共縫いされている。この構成によれば、更に自然な外観が得られ、デザイン性が向上し、しかも玉縁材55の成形が容易で製作コストを低廉化することができる。
前記下側の表皮材52の分割端部52T2は、前記第1の別実施形態と同様に上側の表皮材52の分割端部52T2側に折り返され、その第2折り返し部59と上側の表皮材52の分割端部52T1とで玉縁材55の平板状の下端部を挟み込んだ状態で、前記三者が一体に共縫いされている。
図9,図10に示すように、下方に折り畳まれた阻止壁形成部材51の下部の端部(下端部)が、前記上側の表皮材52の分割端部52T1と下側の表皮材52の分割端部52T2とに挟み込まれて三者が一体に共縫いされ、阻止壁形成部材51の上部がバックル収容孔Hの上側開口の周縁部H1から上方に突出して前記阻止壁50を構成している。
この構成によれば、阻止壁50の縫製構造を簡素化することができて、使用する阻止壁形成部材51の量を少なくすることができるとともに、阻止壁形成部材51の縫製長さを短くすることができ、生産品質の安定化・製作コストの低廉化・軽量化を図ることができる。
前記下側の表皮材52の分割端部52T2は、前記第1の別実施形態や第2の別実施形態と同様に、上側の表皮材52の分割端部52T1側に折り返され、その第2折り返し部59と上側の表皮材52の分割端部52T1とで阻止壁形成部材51の下端部を挟み込んだ状態で、前記三者が一体に共縫いされている。
5 フロア
10 シートベルトバックル(第1シートベルトバックル)
11 フロア側の固定部(第1ブラケット)
50 阻止壁
51 阻止壁形成部材
52 表皮材
52T1 上側の表皮材の分割端部
52T2 下側の表皮材の分割端部
54 芯材
55 玉縁材
55G 玉縁
H バックル収容孔
H1 バックル収容孔の上側開口の周縁部
Claims (6)
- シートクッションにバックル収容孔が形成され、
フロア側の固定部に固定されたシートベルトバックルが前記バックル収容孔に収容されているシートベルトバックルの収容構造であって、
前記バックル収容孔の内側面及び上側開口の周縁部に、前記バックル収容孔への物品の侵入落下を阻止する阻止壁が立設され、
前記シートベルトバックルは前記バックル収容孔内で前記阻止壁に内嵌し、
前記阻止壁の上部の嵌合壁面が前記バックル収容孔内で前記シートベルトバックルの側面に面接触して、前記阻止壁の上部が上下方向に沿うとともに、前記阻止壁の上端部が前記バックル収容孔の上方に突出していて、
前記阻止壁は、芯材と、前記芯材を挟み込んで覆う一対の阻止壁形成部材とを、前記バックル収容孔の内側面の表皮材に縫着して構成されるシートベルトバックルの収容構造。 - 一方の前記阻止壁形成部材の上端部は他方の前記阻止壁形成部材の上端部側に折り返され、
前記他方の阻止壁形成部材の上端部は前記一方の阻止壁形成部材の上端部側に折り返されて、一対の折り返し部同士が互いに縫着され、
前記一対の折り返し部が前記バックル収容孔の上方に突出している請求項1記載のシートベルトバックルの収容構造。 - 前記阻止壁は、前記シートクッションの表皮材と同一材質の阻止壁形成部材を前記表皮材に縫着して構成されている請求項1記載のシートベルトバックルの収容構造。
- 前記シートクッションの表皮材は前記バックル収容孔に入り込んで前記バックル収容孔の内側面を形成し、
前記バックル収容孔の内側面を形成する表皮材が上下に分割されるとともに、上側の表皮材の分割端部と下側の表皮材の分割端部が前記バックル収容孔の径方向で重なるように、前記上側の表皮材の分割端部又は下側の表皮材の分割端部が下方又は上方に延出され、
阻止壁形成部材の下部が前記上側の表皮材の分割端部と下側の表皮材の分割端部に挟み込まれて一体に共縫いされ、
前記阻止壁形成部材の上部が前記バックル収容孔の上側開口の周縁部から上方に突出して前記阻止壁を構成している請求項1記載のシートベルトバックルの収容構造。 - 前記阻止壁形成部材は前記シートクッションの表皮材と同一材質の部材から成る請求項4記載のシートベルトバックルの収容構造。
- 前記阻止壁形成部材は上端部に断面円形の玉縁が形成された玉縁材から成る請求項4又は5記載のシートベルトバックルの収容構造。
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