JP5985236B2 - 電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池に関し、特に、1または複数個をモジュール箱に収容して使用する二次電池に関するものである。
近年、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)等のモータ駆動電源や、電力貯蔵用蓄電池として、大容量二次電池が注目されている。これらの用途に供される二次電池は、高エネルギーを有するため、二次電池を安全に運搬および設置する技術が求められている。
例えば、特許文献1には、電池を梱包箱に収納した梱包体であって、横滑りや荷崩れを防止する梱包体が開示されている。また、特許文献2には、搬送過程での搬送用トレイからの脱落を減少させる薄型非水電解質二次電池が開示されている。
特開2007−15710号公報(2007年1月25日公開) 特開2005−347123号公報(2005年12月15日公開)
しかしながら、上記従来の構成では、以下のような問題を生じる。
特許文献1に開示されている技術は、電池梱包体の横滑りや荷崩れを防止するために、梱包体の横滑りを防止するのであって、電池自体の横滑りを防止するわけではない。したがって、例えば電池を梱包体から取り出して設置する場合、電池の横滑りを防止する技術が必要となる。
また、特許文献2に開示されている技術は、薄型非水電解質二次電池の外装フィルム製容器に滑り止め領域を設けることにより、電池自体の横滑りを防止するものである。詳細には、上記外装フィルム製容器の滑り止め領域は、滑り止め作用を有する部材を装着すること、または直接滑り止め加工を施すことにより形成する。すなわち、滑り止め領域を形成する必要があった。それゆえ、滑り止め領域を形成するための費用が別途必要となるため、電池の製造に係る総費用は上昇せざるを得ない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造費用を抑えつつ二次電池自体の横滑りを防止できる二次電池および電池モジュールを実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る二次電池は、内部が略直方体状のモジュール箱に収容される略直方体状の二次電池であって、上記モジュール箱に載置される載置面から立設された4つの壁面のうちの対向する2つの壁面が、上記載置面と平行な断面において、上記モジュール箱の内壁と1つの頂部で接触するように、上記モジュール箱の内壁側へ湾曲した形状を有し、隣接する壁面との接続部を基準としたときの上記湾曲の頂部の高さが2mmから5mmであることを特徴としている。
上記の構成により、二次電池の壁面の湾曲の頂部が、モジュール箱の内壁に接触するため、モジュール箱の内壁に沿って二次電池が横滑りすることを防止できる。そして、モジュール箱の内壁と接触させるための壁面の湾曲は、二次電池の壁面を湾曲させるだけで形成できるため、二次電池の壁面の成形工程において同時に成形することができる。また、別途部品等を必要としない。よって、電池モジュールの製造費用を抑えることができる。二次電池の横滑り防止効果を有する点から、湾曲の頂部の高さとしては2mmから5mmが好適である。
さらに、本発明に係る二次電池は、上記湾曲の頂部の高さが3mmであることが好ましい。
二次電池を製造するという観点からすれば、上記湾曲の頂部の高さはできるだけ小さいことが望ましい。例えば、電極群を収容した電池缶の開口を電池蓋で封止することによって二次電池を製造する場合、上記湾曲の頂部の高さが大き過ぎると、封止が困難になるからである。一方、上記湾曲の頂部の高さが小さ過ぎると、湾曲による二次電池の横滑り防止効果が無くなってしまうことは明らかである。
そこで、上記の構成によれば、上記湾曲の頂部の高さをできる限り小さく抑えつつ、上記二次電池の横滑り防止効果を最大限確保することができ、つまり、上記二次電池について、製造の簡易性と横滑り防止効果とを同時に実現することができる。
ここで、実験により、上記湾曲の頂部の高さが1mm以下の二次電池については横滑りが発生し、2mmの二次電池については横滑りが10%発生し、上記高さが3mm以上の二次電池については、横滑りが発生しないことが確かめられている。なお、「横滑りが10%発生した」とは、湾曲の頂部の高さが2mmの電池につき、10個中1個の確率で、横滑りが発生したことを指す。
従って、上記湾曲の頂部の高さが2mm以上である場合、高い確率での横滑り防止効果がある。また、上記湾曲の頂部の高さが3mmである場合、確実な横滑り防止効果がある。
さらに、本発明に係る二次電池は、上記4つの壁面のうちの上記湾曲した形状を有さない壁面に、内部に収容した電極群と電気的に接続した端子電極を有することを特徴としている。
上記の構成により、さらに、二次電池の壁面が湾曲し、モジュール箱の内壁に接触している場所を避けて、端子電極を設けることができるため、モジュール箱内での配線の取り回しが容易である。
また、本発明に係る電池モジュールは、上述した二次電池と、上記二次電池を収容するモジュール箱とを含む電池モジュールであって、上記二次電池の対向する2つの壁面の上記湾曲の頂部が、上記モジュール箱の対向する2つの内壁と接触していることを特徴としている。
上記の構成により、モジュール箱の内壁に沿って二次電池が横滑りすることのない電池モジュールを実現できる。それゆえ、二次電池をモジュール箱に入れたまま、移動し、設置し、外部の電装設備と接続することが可能となる。
さらに、本発明に係る電池モジュールは、上記モジュール箱が、同一形状の上記二次電池を複数積み重ねて収容し、収容されたすべての上記二次電池の対向する2つの壁面の上記湾曲の頂部が、上記モジュール箱の対向する2つの内壁と共通に接触していることを特徴としている。
上記の構成により、さらに、複数の二次電池の壁面の湾曲の頂部が、モジュール箱の内壁に共通に接触するため、モジュール箱の内壁に沿って複数の二次電池が横滑りすることを防止できる。
以上のように、本発明に係る二次電池は、モジュール箱に載置される載置面から立設された4つの壁面のうちの対向する2つの壁面が、上記載置面と平行な断面において、上記モジュール箱の内壁と1つの頂部で接触するように、上記モジュール箱の内壁側へ湾曲した形状を有し、隣接する壁面との接続部を基準としたときの上記湾曲の頂部の高さが2mmから5mmである構成である。
よって、モジュール箱の内壁に沿って二次電池が横滑りすることを防止できるという効果を奏する。また、電池モジュールの製造費用を抑えることができるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態に係る電池モジュールの構造を示す平面図である。 図1に示した電池モジュールの構造を示す分解斜視図である。 図1に示した電池モジュールの二次電池の横滑り防止効果を確認するための振動試験に用いた装置を示す説明図である。 図1に示した電池モジュールの二次電池の横滑り防止効果を確認するための振動試験の結果を示すテーブルである。 図1に示した電池モジュールの一変形例の構造を示す斜視図である。 図5に示した電池モジュールのモジュール箱内における複数の二次電池の電気的接続を示す説明図である。 図1に示した電池モジュールに利用可能な、中央に窪みのある固定治具を示す説明図である。 図7に示した固定治具の設置位置を示す説明図である。 図1に示した電池モジュールに利用可能な、凹面を有する固定治具を示す説明図である。
図1〜図9に基づいて、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明の便宜のため、図1〜図9においては、二次電池3の形状等を誇張して描いている。
〔二次電池および電池モジュールの概要〕
図1は、本発明の一実施の形態に係る電池モジュール1の構造を示す平面図である。また、図2は、電池モジュール1の構造を示す分解斜視図である。また、図5は、電池モジュール1の一変形例の構造を示す斜視図である。
図1、図2に示すように、電池モジュール1は、内部に電極群4を収容した二次電池3を、モジュール箱2が収容して構成されている。電池モジュール1では、二次電池3の対向する2つの湾曲壁面(壁面)33・33の湾曲の頂部P・Pが、モジュール箱2の対向する2つの接触壁(内壁)23・23と接触している。また、図5に示すように、1つのモジュール箱2′に、複数の同一形状の二次電池3…を積み重ねて収容してもよい。この場合も、収容されたすべての二次電池3…の対向する2つの湾曲壁面33・33の湾曲の頂部P・Pが、モジュール箱2′の対向する2つの接触壁(内壁)23′・23′と共通に接触している。
詳細には、二次電池3は外形が略直方体状である。そのため、モジュール箱2は、二次電池3を収容する内部が略直方体状である。
二次電池3は、モジュール箱2に載置される載置面34から立設された4つの壁面32・32・33・33のうちの対向する2つの湾曲壁面33・33が、載置面34と平行な断面において、モジュール箱2の接触壁23・23と1つの頂部P・Pで接触するように、モジュール箱2の接触壁23・23の側へ湾曲した形状を有する。そして、隣接する隣接壁面(壁面)32・32との接続部Qを基準としたときの湾曲の頂部Pの高さは、2mmから5mmであればよく、3mmであることが望ましい。また、二次電池3は、4つの壁面32・32・33・33のうちの湾曲した形状を有さない隣接壁面32・32に、内部に収容した電極群4と電気的に接続した端子電極31を有する。
これにより、二次電池3の湾曲壁面33の湾曲の頂部Pが、モジュール箱2の接触壁23に接触するため、モジュール箱2の接触壁23に沿って二次電池3が横滑りすることを防止できる。そして、モジュール箱2の接触壁23と接触させるための湾曲壁面33の湾曲の頂部Pは、湾曲壁面33を湾曲させるだけで形成できるため、二次電池3の壁面の成形工程において同時に成形することができる。また、別途部品等を必要としない。よって、電池モジュール1の製造費用を抑えることができる。
〔詳細〕
(構造)
図2に示すように、電池モジュール1は、電極群4を収容した二次電池3を、モジュール箱2がさらに収容して構成されている。詳細には、電極群4を内部に載置した電池缶3Bに電池蓋3Cを固定することで、電極群4が二次電池3に収容される。また、電極群4を収容した二次電池3を内部に載置したモジュールケース2Bにモジュール蓋2Cを固定することで、二次電池3がモジュール箱2に収容される。
電極群4は、正極板と負極板とをセパレータを介して複数層積層した構成である。電極群4の正極、負極のそれぞれは、電池缶3Bの内部で端子電極31・31に接続されている。そして、電池缶3Bには、内部の電極群4と電気的に接続された端子電極31が外部に露出して設けられている。さらに、端子電極31あるいは端子電極31に接続された配線が、モジュールケース2Bに設けられた端子電極用開口21を通して、電池モジュール1の外部に引き出されるように構成されている。
図1に示すように、二次電池3は、4つの壁面32・32・33・33のうちの対向する2つの湾曲壁面33・33が、載置面34と平行な断面において、モジュール箱2の接触壁23・23と1つの頂部P・Pで接触するように、モジュール箱2の接触壁23・23の側へ湾曲した形状を有する。そして、隣接する隣接壁面32・32との接続部Qを基準としたときの湾曲の頂部Pの高さは、後述するように、2mmから5mmであればよく、3mmであることが望ましい。
(二次電池およびモジュール箱のサイズ)
ここで、電池モジュール1の二次電池3およびモジュール箱2のサイズの一例をあげる。
二次電池3では、モジュール箱2の接触壁23の内面と接触する湾曲壁面33が、長辺400mm、短辺(高さ)55mmの長方形である。また、端子電極31が設けられた隣接壁面32が、長辺180mm、短辺(高さ)55mmの長方形である。そして、モジュール箱2に載置される載置面34は、長辺400mm、奥行き180mmの長方形である。
モジュール箱2では、二次電池3の湾曲壁面33と接触する接触壁23が、長辺500mm、短辺(二次電池3の高さの方向)85mmの長方形である。また、端子電極用開口21が設けられた非接触壁22が、長辺186mm、短辺(二次電池3の高さの方向)85mmの長方形である。なお、二次電池3を1個収納するモジュール箱2の高さ85mmは、「二次電池3の高さ(55mm)×収容する二次電池3の個数(1個)+二次電池3を安全に収容するためのマージン(30mm)」として算出されている。
なお、「二次電池3を安全に収容するためのマージン」は30mmに限定されない。モジュール箱2に二次電池3を安全に収容することができれば、任意の数値を選択することができる。
上記の通り、本実施の形態では、二次電池3の底面である載置面34は矩形状であり、電池蓋3Cも電池缶3Bとの接合前は矩形状である。すなわち、湾曲壁面33の湾曲形状に合わせた形状ではない。このように、接合前は湾曲している湾曲壁面33の開口端を、矩形状の電池蓋3Cを接合して封止する場合、湾曲壁面33の開口端を開口の内側へ押し込むようにして接合することになる。その結果、湾曲壁面33は、中央部が突出することになり、この中央部のみが頂部Pとしてモジュール箱2の接触壁23の内面と接触することになる。
ただし、載置面34を湾曲壁面33の湾曲形状に合わせた形状とし、湾曲壁面33の湾曲形状に合わせた形状を有する電池蓋3Cを用いて電池缶3Bを封止してもよい。この場合、湾曲壁面33は、開口端の中央を通るように高さ方向に沿って帯状に突出するので、この帯状の凸部が頂部Pとしてモジュール箱2の接触壁23の内面と接触することになる。この方が、頂部Pとモジュール箱2の接触壁23の内面との接触面積が大きいため、より強い横滑り防止効果が期待できる。
(二次電池の材質)
二次電池3の材質について説明する。二次電池3の電池蓋3Cおよび電池缶3Bは、SUS(Steel Use Stainless、ステンレス鋼)によって形成されている。ただし、これに限らず、二次電池3の材質としては、例えば、鉄、ニッケル、ステンレス、アルミニウム、あるいはこれらの合金を含む、電池缶に一般的に使用される金属材料を使用することができる。また、Niメッキ鋼板など、上記金属材料にメッキ処理を施したものを用いてもよい。
また、二次電池3は、端子電極31以外の部分がポリ塩化ビニルを材料とする熱収縮フィルムで覆われ、絶縁加工が施されている。上記熱収縮フィルムとしては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリオレフィン(PO)を含む材料を好適に使用することができる。
(モジュール箱の材質)
モジュール箱2の材質について説明する。モジュール箱2のモジュールケース2Bおよびモジュール蓋2Cは、二次電池3と同様、SUSによって形成されている。ただし、不燃性材料であればよく、二次電池3に用いることができる上述の金属材料またはメッキ処理を施した金属材料を用いるのが望ましい。
また、モジュール箱2の内壁は、ポリ塩化ビニルを材料とする熱収縮フィルムで覆われ、絶縁加工が施されている。上記熱収縮フィルムとしては、二次電池3に用いることができる上述の熱収縮フィルムを好適に使用することができる。
なお、本実施の形態では、二次電池3の外面もモジュール箱2の内壁も共に熱収縮フィルムで覆われているとしたが、二次電池3の外面およびモジュール箱2の内壁は、その接触部分(湾曲壁面33の頂部P)において、少なくとも何れか一方が絶縁加工されていればよい。
(振動試験)
次に、図3および図4を参照して、二次電池3の横滑り防止効果を確認するため行った振動試験およびその結果について説明する。図3は、二次電池3の横滑り防止効果を確認するための振動試験に用いた装置の説明図である。また、図4は、上記振動試験の結果を示すテーブルである。
まず、二次電池3の湾曲壁面33の頂部Pの高さhと、二次電池3の封止との関係について説明する。
二次電池3は、電極群4を収容した電池缶3Bの開口を、電池蓋3Cによって封止する必要がある。しかし、湾曲している湾曲壁面33を矩形状の電池蓋3Cによって封止する場合、頂部Pの高さhが大きすぎると、封止できなくなる。
同様にまた、二次電池3を製造するという観点からすれば、頂部Pの高さhは小さい方が望ましいことは明らかである。
図4の右欄(二次電池の封止)は、頂部Pの高さhと、封止の可否との関係を示している。頂部Pの高さhが0mm(すなわち、湾曲していない)から5mmまでは、電池缶3Bを電池蓋3Cによって封止することができた。しかし、頂部Pの高さhが6mmになると、封止ができなくなった。
そこで、二次電池3の横滑り防止効果を確認するための振動試験は、二次電池3の湾曲壁面33の頂部Pの高さhが0mmから5mmまでの場合について行った。
図3に示すように、振動試験は、振動発生装置201を用いて、二次電池3を収容したモジュール箱2に対し、振動数が5ヘルツから50ヘルツ(掃引速度が10ヘルツ/分)、加速度7.35Gの振動を60分間加え、振動後の二次電池3の状態を確認するものである。
より詳細には、振動発生装置201が発生させる上記振動を、振動棒202を介して、振動板203の上に載置されているモジュール箱2に伝える。モジュール箱2は固定具204によって振動板203に固定されている。モジュール箱2には、湾曲壁面33の頂部Pの高さhが調整された二次電池3が収容されている。
図4の中央の欄(横滑り)における「×」、「△」、「○」はそれぞれ、「横滑りが発生した」、「横滑りが10%発生した」、「横滑りは発生しなかった」ことを示している。
図4に示す上記振動試験の結果から明らかなように、頂部Pの高さhが0mmから1mmの二次電池3では横滑りが発生した。
また、頂部Pの高さhが2mmの二次電池3では横滑りが10%発生した。ここで「横滑りが10%発生した」とは、湾曲の頂部の高さが2mmの電池につき、10個中1個の確率で、横滑りが発生したことを指す。
さらに、頂部Pの高さhが3mmから5mmの二次電池3では、横滑りは発生しなかった。
上記の振動試験により、頂部Pの高さhが2mmから5mmの二次電池3は、封止が可能であり、かつ、横滑り防止効果を有することが確認できた。
また、電池の製造という観点も考え合わせた場合、頂部Pの高さhは3mmが最も望ましいことも、同時に確認できた。
(モジュール箱に二次電池を複数収容する例)
図5に示すように、電池モジュール1は、1つのモジュール箱2′に、複数の同一形状の二次電池3…を積み重ねて収容してもよい。
図5に示す例の場合、1つのモジュール箱2′に収容された4つの二次電池3…のそれぞれは、対向する2つの湾曲壁面33・33の湾曲の頂部P・Pが、モジュール箱2′の対向する2つの接触壁23′・23′と共通に接触している。
また、モジュール箱2′には、接触壁23′に隣接して接続している非接触壁22′に端子電極用開口21′が設けられている。なお、端子電極用開口21′は、モジュール箱2′の他の面に設けることもできる。また、端子電極用開口21′は、二次電池3に設けられた端子電極31あるいは端子電極31に接続された配線41を引き出すことのできる大きさがあれば十分であり、二次電池3を不燃材料で覆うとの観点から大きすぎないことが望ましい。
図6は、モジュール箱2′内における複数の二次電池3…の電気的接続を示す説明図である。
図6に示すように、二次電池3の端子電極31・31は、一方がプラス極、他方がマイナス極である。そして、モジュール箱2′内では、複数の二次電池3…が、配線42を介して直列に接続されている。また、直列に接続された二次電池3…の両端の端子、すなわち、上端と下端の二次電池3・3の一方の端子電極31・31は、モジュール箱2′内における複数の二次電池3…から電力を取り出すための配線41が接続されている。
なお、電池モジュール1は配線41を介して外部の電装系部品と接続することができる。外部の電装系部品は、例えば、他の電池モジュール1であってもよいし、二次電池3…の温度、電圧、電流を監視し、これらの値が設定範囲を外れた時に負荷へとつながる回路を遮断する機能を持ったコントローラであってもよい。
ここで、モジュール箱2′のサイズの一例をあげる。モジュール箱2′では、二次電池3の湾曲壁面33と接触する接触壁23′が、長辺500mm、短辺(二次電池3を積み上げた方向)250mmの長方形である。また、端子電極用開口21′が設けられた非接触壁22′が、長辺(二次電池3を積み上げた方向)250mm、短辺186mmの長方形である。なお、二次電池3を4個収納するモジュール箱2′の高さ250mmは、「二次電池3の高さ(55mm)×収容する二次電池3の個数(4個)+二次電池3を安全に収容するためのマージン(30mm)」として算出されている。
(固定治具)
二次電池3の湾曲壁面33の頂部Pとモジュール箱2の接触壁23の内面との間に隙間がある場合など、湾曲壁面33の頂部Pと接触壁23の内面との接触が十分でない場合、湾曲壁面33の頂部Pと接触壁23の内面との間に固定治具を挿入することが好ましい。
以下、図7〜図9を参照して、固定治具を2例示す。
(1)中央に窪みのある固定治具
図7、図8は、中央に窪みのある固定治具60を示す説明図である。
図7、図8に示すように、固定治具60は、薄板状であり、湾曲壁面33の頂部Pと接触する側の面の略中央に窪み61が設けられている。そして、固定治具60は、モジュール箱2に二次電池3が収容された状態において、湾曲壁面33の頂部Pが窪み61にはまり込むように、モジュール箱2の接触壁23の内面の中央付近に配置される。
固定治具60のサイズの一例を挙げる。固定治具60は、モジュール箱2の接触壁23の内面に設定される面が、長辺(二次電池3の湾曲壁面33の長辺に沿う方向)200mm、短辺55mmの長方形である。また、固定治具60の厚さ、すなわち、モジュール箱2の接触壁23の内面からの高さが、10mmである。そして、窪み61は、開口が、固定治具60の上記長辺に沿って30mm、上記短辺に沿って20mmの長方形であり、深さが3mmである。
固定治具60は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)から成る。しかし、固定治具60の材料はこれに限られず、例えば、ポリイミド(PI)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)であってもよい。
なお、図7、図8には、二次電池3を1個収容するモジュール箱2を示したが、二次電池3を複数個収容するモジュール箱2′でも同様である。この場合、複数の二次電池3…のそれぞれの頂部Pが窪み61にはまり込むように固定治具60を接触壁23′の内面に設置すればよい。
(2)湾曲した接触面のある固定治具
図9は、湾曲した接触面のある固定治具70を示す説明図である。
図9に示すように、固定治具70は、薄板状であり、湾曲壁面33の頂部Pと接触する側の面に、凹状に湾曲した凹面71が形成されている。そして、固定治具60(図8)と同様に、固定治具70は、モジュール箱2に二次電池3が収容された状態において、湾曲壁面33の頂部Pが凹面71と接触するように、モジュール箱2の接触壁23の内面の中央付近に配置される。
固定治具70のサイズの一例を挙げる。固定治具70は、固定治具60と同様に、モジュール箱2の接触壁23の内面に設定される面が、長辺(二次電池3の湾曲壁面33の長辺に沿う方向)200mm、短辺55mmの長方形である。また、固定治具70の厚さ、すなわち、モジュール箱2の接触壁23の内面からの高さが、10mmである。そして、凹面71は、湾曲壁面33の頂部Pと接触する側の面の全面に形成されており、湾曲壁面33の開口端に沿う方向の中央が一番深く、1.5mmである。
なお、固定治具70の材料は、固定治具60と同様である。また、二次電池3を複数個収容するモジュール箱2′に設置する場合、複数の二次電池3…のそれぞれの頂部Pが凹面71に接触するように固定治具70を接触壁23′の内面に設置すればよいことも、固定治具60と同様である。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、移動時または設置時に横滑りが発生しうる二次電池全般に広く利用することができる。
1 電池モジュール
2、2′ モジュール箱
3 二次電池
4 電極群
23、23′ 接触壁(内壁)
31 端子電極
32 隣接壁面(壁面)
33 湾曲壁面(壁面)
34 載置面
P 頂部
Q 接続部

Claims (4)

  1. 内部が略直方体状のモジュール箱と、
    上記モジュール箱に収容される略直方体状の二次電池と、を含む電池モジュールであって、
    上記モジュール箱の内部は、底面の長辺が500mm、短辺が186mmの長方形形状であって、高さが85mmの略直方体状であり、
    上記二次電池は、
    (A)上記モジュール箱に載置される載置面の長辺が400mm、短辺が180mmであって、高さが55mmの略直方体状であり、
    (B)上記モジュール箱に載置される載置面の長辺から立設された対向する2つの壁面が、上記載置面と平行な断面において、上記モジュール箱の内壁と1つの頂部で接触するように、上記モジュール箱の内壁側へ湾曲した形状を有し、
    (C)隣接する壁面との接続部を基準としたときの上記湾曲の頂部の高さが2mmから5mmであり、
    (D)上記二次電池の対向する2つの壁面の上記湾曲の頂部が、上記モジュール箱の対向する2つの内壁と接触していることを特徴とする電池モジュール
  2. 上記湾曲の頂部の高さが3mmであることを特徴とする請求項1に記載の電池モジュール
  3. 上記二次電池は、上記モジュール箱に載置される載置面の短辺から立設された対向する2つの壁面に、内部に収容した電極群と電気的に接続した端子電極を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電池モジュール
  4. 上記モジュール箱が、同一形状の上記二次電池を複数積み重ねて収容し、
    収容されたすべての上記二次電池の対向する2つの壁面の上記湾曲の頂部が、上記モジュール箱の対向する2つの内壁と共通に接触していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電池モジュール。

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