JP6013199B2 - 電子内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、挿入部の先端側に撮像装置を設けた電子内視鏡に関する。
内視鏡は、医療分野及び工業用分野等において利用されている。内視鏡は、被検部内に挿入される細長な挿入部を有している。
内視鏡には、挿入部の先端側に、観察窓に臨む対物レンズ、対物レンズで取り込んだ被写体光を導光するイメージガイドファイバ束、及びイメージガイドファイバ束の基端面に対向して設けられた接眼レンズ等を備えて構成された光学式の内視鏡と、観察窓に臨む対物レンズ及び対物レンズの焦点位置に撮像素子を配置した撮像装置を備えた電子式の内視鏡(以下、電子内視鏡と記載する)とがある。
電子内視鏡においては、撮像装置の撮像面に結像した光学像の電気信号を外部装置であるモニター等の表示装置に表示させて観察を行うことができる。撮像装置からは撮像ケーブルが延出されており、該ケーブルは、挿入部内、ユニバーサルコード内を挿通して外部装置である例えばビデオプロセッサに接続されている。挿入部内には撮像ケーブルの他に、ライドガイドファイバ束、送気用チューブ、送水用チューブ、処置具チャンネルチューブが挿通されている。
そして、内視鏡においては、挿入部の細径化が求められており、例えば特許文献1には内蔵物の性能を落とすことなく、内視鏡挿入部を細径化するように構成した電子内視鏡が示されている。該文献1の電子内視鏡においては、撮像装置から延出する複数の信号線を束ねた信号ケーブルを複数に分割して設け、この分割して設けた信号ケーブルの中で最大外径の信号ケーブルを、挿入部内に配設した内蔵物の中で最大の外径を有する内蔵物外周と挿入部内周との間に形成される間隙の中で最大内径を有する位置又はこの位置近傍に配置すると共に、この最大外径の信号ケーブル及び他の信号ケーブルを内蔵物外周と挿入部内周との間の間隙に配置したとき、この間隙の内径が最小となるように最大外径の信号ケーブルと他の信号ケーブルとの外径を設定している。
具体的に、特許文献1の電子内視鏡においては、「電子内視鏡の湾曲部(7)に、10本の信号線を備えた撮像ケーブルを例えば7本と3本との少なくとも二つに分割して束ね、それぞれ外径が異なる構成の信号ケーブル(42A)及び信号ケーブル(42B)と、ライトガイドファイバ(53)と、鉗子チャンネル(13)を配置した」旨、及び「信号ケーブル(42A)を構成する信号線(41)及び信号ケーブル(42B)を構成する信号線(41)の全てが同じ径なので、それぞれ7本と3本の信号線を俵積みにした形状にして充填率を高くして効率よくケーブルの径を小さくする」旨が開示されている。なお、()内の数字は、特許文献1に記載された符号である。)
特開2001−128937号公報
しかしながら、特許文献1においては、撮像ケーブルを外径が異なる三つの信号ケーブルに分割する具体的な構成が示されていない。また、近年においては、さらなる内視鏡画像の高画質化が求められており、伝送される信号の品質が信号線のインピーダンスの影響で劣化することを防止するため、太径の信号線を用いて信号を伝送する必要が生じている。このため、複数の信号線を備える撮像ケーブルを単純に外径が異なる三つ以上の信号ケーブルに分割しても挿入部の細径化を図ることが困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、撮像装置の電気特性及び撮像装置の組立性に優れ、挿入部の細径化を実現して高画質化に対応した電子内視鏡を提供することを目的にしている。
本発明の一態様における電子内視鏡は、 挿入部の先端部で開口する処置具チャンネル用開口及び該挿入部の先端側に設けられた撮像装置を備え、前記挿入部内に少なくとも、該撮像装置から延出する複数本の信号線を少なくとも三つの束に分割して構成される複数の信号ケーブル束と、前記処置具チャンネル用開口に連通する処置具用チャンネル管と、を挿通した電子内視鏡において、
前記少なくとも三つの束に分割された信号ケーブル束のうち、最も径寸法が大径な第1の信号ケーブル束を前記処置具用チャンネル管に隣設させて径方向に沿って前記挿入部内に配設し、前記第1の信号ケーブル束以外の残りの信号ケーブル束を、前記挿入部内に配設された第1の信号ケーブル束及び前記処置具用チャンネル管を挟んで該挿入部内に構成され二つの内部空間内に少なくとも一つずつ配列する一方、
前記撮像装置を構成する基板に設けられる各信号線がそれぞれ接続される電気的接続部を、前記挿入部内に配列された信号ケーブル束の配列順に対応させて設けている。
本発明によれば、撮像装置の電気特性及び撮像装置の組立性に優れ、挿入部の細径化を実現して高画質化に対応した電子内視鏡を実現できる。
図1-図5は本発明の一実施形態の電子内視鏡を説明する図 電子内視鏡の挿入部の先端面を示す図 図2AのY2B−Y2B線断面図であって、挿入部の先端側に設けられた撮像光学系を説明する図 図2Bの矢印Y2C方向から見た撮像装置を説明する図 図2BのY2D−Y2D先端断面図であって、CCDとフレキシブル基板の第1基板部との接続構造を説明する図 図2のY3−Y3線断面図であって、湾曲部内を挿通する処置具用チャンネル管と、ライトガイドファイバ束と、三つのケーブル束とを説明する図 図2のY4−Y4線断面図であって、処置具用チャンネル管と、ライトガイドファイバ束と、各ケーブル束から露出された各信号線との関係を説明する図 図2のY5−Y5線断面図であって、処置具用チャンネル管と、ライトガイドファイバ束と、各信号線と、信号線が接続されるフレキシブル基板との関係を説明する図 フレキシブル基板を説明する上面図 フレキシブル基板を説明する側面図 フレキシブル基板を説明する下面図 逃がし部の作用を説明すると共に、第1基板部と第2基板部との間に絶縁テープを貼付した構成を説明する図 折曲部の構成例を説明する図 パターンの構成例を説明する図 CCDと第1基板部との接続を説明する図 フレキシブル基板に設ける折曲部の位置と第2基板部の第1基板部に対する傾きとの関係を説明する図 二段重ね構造のフレキシブル基板の代わりに三段重ね構造のフレキシブル基板を内蔵した撮像装置を説明する図 基板部を水平軸線に対して直交させたフレキシブル基板を備える撮像装置を説明する図 撮像装置の構成を説明する図 フレキシブル基板の構成を説明する図 平板形状のフレキシブル基板を備える撮像装置を説明する図 積層セラミック基板を備える撮像装置を説明する図 積層セラミック基板の庇部の一面側および他面側に接続される信号線の配列例を説明する図 積層セラミック基板の突起部の一面側および他面側に接続される信号線の配列例を説明する図 三つのケーブル束と、処置具用チャンネル管と、二つのライトガイドファイバ束と、送気送水チューブとを挿通した上下左右に湾曲する湾曲部を説明する図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1−図16を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1に示すように電子内視鏡(以下、内視鏡と略記する)1は、挿入部2と、操作部3と、ユニバーサルケーブル4とを有して構成されている。挿入部2は、観察対象部位に向けて挿入される細長で長尺な部材である。挿入部2は、先端側から順に先端部2aと、湾曲部2bと、可撓管部2cとを連設して構成されている。
先端部2a内には例えばライトガイドファイバ束(以下、LGファイバ束)(図2A、図4等の符号36)を備える照明光学系、後述する撮像装置を備える撮像光学系等が配設されている。先端部2aの先端面には図2Aに示すように観察窓9a、照明窓9b、及び処置具チャンネル用開口(以下、処置具開口と略記する)9cが設けられている。
湾曲部2bは、例えば上下の二方向に湾曲自在に構成されている。可撓管部2cは、長尺で可撓性を有する管状部材である。
操作部3には、湾曲操作部5、各種スイッチ6、吸引シリンダー7、処置具挿入口8などが設けられている。
術者が湾曲操作部5を適宜操作することによって、湾曲部2bは上方向又は下方向に湾曲する。先端部2aは、湾曲部2bが上方向に湾曲されていくことによって、矢印U方向である上方向に移動していく。一方、先端部2aは、湾曲部2bが下方向に湾曲されていくことによって、矢印D方向である下方向に移動していく。
各種スイッチ6は、例えば、レリーズスイッチ、フリーズスイッチ、あるいは、通常観察と蛍光観察との切替を行うための観察モード切替スイッチ等である。吸引シリンダー7には吸引釦(不図示)が配置される。処置具挿入口8は、後述する処置具用チャンネル管を介して先端部2aの処置具開口9cに連通している。
ユニバーサルケーブル4は、操作部3の側面より延出されている。ユニバーサルケーブル4の端部には図示しない内視鏡コネクターが設けられている。内視鏡コネクターは、外部装置である光源装置を備えたカメラコントロールユニットに着脱自在に接続される。
図2B−図2Dを参照して挿入部2の先端側の構成を説明する。
図2Bに示すように挿入部2の先端側には、先端部2a、湾曲部2bが設けられている。湾曲部2bは、先端湾曲駒2bfと、複数の上下湾曲用駒2udと、図示しない基端湾曲駒とを回動自在に連設して構成されている。先端湾曲駒2bfは、湾曲部2bの先端部を構成し、基端湾曲駒は、湾曲部2bの基端部を構成する。複数の上下湾曲用駒2udは、先端湾曲駒2bfと基端湾曲駒との間に回動自在に連設されている。先端湾曲駒2bfは、先端部2aを構成する先端硬質部2hに取り付けられている。符号2bgは湾曲ゴムであって、先端湾曲駒2bf、上下湾曲用駒2ud、及び基端湾曲駒を被覆して、湾曲部2bを構成している。
挿入部2の先端側には撮像光学系20が設けられている。撮像光学系20は、対物光学系21と、撮像装置30とを備えて主に構成されている。対物光学系21は、光学ユニットであって、レンズ枠22に観察窓を構成する先端レンズ23及び図示されていない複数の光学レンズ及び絞り部材を配置した対物ユニット24を備えて構成されている。
図2B及び図2Cに示すように撮像装置30は、光学部材であるカバーガラス31及びプリズム32と、固体撮像素子である例えばCCD33と、回路基板であるフレキシブル基板40と、複数の信号ケーブル束50、60、70とを主に備えて構成されている。
カバーガラス31は、略直方体形状で有り、一面が傾斜面で構成されている。傾斜面の反対面である先端面は、レンズ枠22の基端面に接着固定されている。また、カバーガラス31の傾斜面にはプリズム32の反射面が接着固定されている。さらに、カバーガラス31の一側面は、CCD33の撮像面側に接着固定されている。
なお、本実施形態において、CCDの33の撮像面上にはオンチップレンズが設けられており、オンチップレンズ上に平坦化膜を設けた上で光学接着剤を介してカバーガラス31の一側面に固定されている。
対物光学系21を通過した光学像は、撮像装置30のカバーガラス31に侵入した後、プリズム32の反射面32aで光軸を折り曲げられ、CCD33の結像面33fに結像する。
本実施形態において、結像面33fは、上方向を向いて配設されている。
また、CCD33の基端側の結像面33側にはフレキシブル基板40と電気的に接続するための複数の素子側接続パッド33pが複数配列されている。
図2Dに示すようにフレキシブル基板40は、第1基板部41と、第2基板部42と、折曲基板部43とを備えて構成されている。図2B−2Dに示すようにフレキシブル基板40の第1基板部41の先端側端部には複数の素子側接続パッド33pに電気的に接続される基板側接続パッド41pが複数配列されている。
第1基板部41は、CCD33に対して対向して配置される。この配置状態において、フレキシブル基板40を構成する第1基板部41の基板側接続パッド41pとCCD33の素子側接続パッド33pとは対向した位置関係であり、対向した基板側接続パッド41pと素子側接続パッド33pとが電気的に接続される。
なお、第1基板部41の基板側接続パッド41pが設けられている面側には電子部品34等が実装されている。また、フレキシブル基板40の予め定めた位置には複数の信号線51、52、53、61、62、63、64、71、72、73が接続されている。図2B及び図2Dに示すように第2基板42の先端側には信号線61、62、63、64が接続され、図2Bに示すように第2基板42の基端側には信号線51、52、53が接続され、第1基板41の基端側には信号線71、72、73が接続されている。
本実施形態において、信号線71、72、73が接続される第1基板41の信号線接続面の第1法線NL1は、先端部2aの移動方向と平行な位置関係となるように設定され、信号線51、52、53、61、62、63、64が接続される第2基板42の信号線接続面の第2法線NL2も、先端部2aの移動方向と平行な位置関係となるように設定されている。つまり、第1基板41と第2基板42とは平行に配置され、第1基板41の信号線接続面、第2基板42の信号線接続面、及びCCD33の結像面33fは、同方向である上方向を向いて配置されている。
符号81は第1封止部材であって、符号82は第2封止部材である。第1封止部材81は、高剛性を有するいわゆる接着剤であって、撮像装置30を構成する各種部材を安定的に保持する。第2封止部材82は、高弾性を有する接着剤であって、撮像装置30に用いられている光学接着剤が熱の影響等によって歪みが発生して剥離すること等を防止している。
なお、第2封止部材82の充填量をCCD33を覆っている第1封止部材81の全周囲においてC1に示すように均一にして高弾性接着剤の硬化収縮を均等にしている。
図3に示すように湾曲部2b内には、処置具用チャンネル管35、LGファイバ束36、上方向湾曲ワイヤ37u、下方向湾曲ワイヤ37d、第1信号ケーブル束50、第2信号ケーブル束60、及び第3信号ケーブル束70が挿通配置されている。処置具用チャンネル管35は、可撓性及び絶縁性を有するチューブ体である。
第1信号ケーブル束50は、水平駆動信号等の周波数の高い駆動信号を伝送する信号線51、52、53を一纏めにして構成されている。信号線51、52、53は、インピーダンスの影響で劣化することを防止するため、太径であり、銅蒸着バインドテープ54を被覆したうえで、チューブ体55を被覆して構成されている。
第2信号ケーブル束60は、周波数の低い駆動信号を伝送する信号線61、62、63、64を一纏めして構成されている。信号線61、62、63、64は、銅蒸着バインドテープ65を被覆したうえで、チューブ体66を被覆して構成されている。
信号線61、62、63、64の径寸法は、信号線51、52、53の径寸法より細径である。このため、信号線61、62、63、64は、信号線51、52、53に比べて可撓性に優れている。そして、第2信号ケーブル束60の外径D2は、第1信号ケーブル束50の外径D1より細径である。
第3信号ケーブル束70は、信号線である出力信号線71、接地線72、電源線73を一纏めにして構成されている。出力信号線71、接地線72及び電源線73は、銅蒸着バインドテープ74を被覆したうえで、シールド線75を被覆し、さらにチューブ体76を被覆して構成されている。
出力信号線71、接地線72及び電源線73の径寸法は、信号線51、52、53の径寸法より細径で可撓性に優れている。そして、第3信号ケーブル束70の外径D3は、第1信号ケーブル束50の外径D1より細径である。
なお、信号ケーブル束50、60、70の外形形状が円形形状となるように、各信号ケーブル束50、60、70内には三つ以上の信号線を挿通配置させている。言い換えれば、二つの信号線を挿通配置させること等によって外形形状が楕円形形状になることを防止している。
つまり、三つの信号ケーブル束50、60、70のうち、第1信号ケーブル束50の外径D1は、最も太径である。そして、処置具用チャンネル管35と第1信号ケーブル束50とを隣設させて径方向に沿わせて配列している。
なお、処置具用チャンネル管35の外径Dは、湾曲部2b内に挿通される内蔵物で最も太径である。
湾曲部2bの内周面と処置具用チャンネル管35の外周面との間、処置具用チャンネル管35の外周面と第1信号ケーブル束50の外周面との間、及び第1信号ケーブル束50の外周面と湾曲部2bの内周面との間にはそれぞれ予め定めた量の隙間sを設けている。したがって、湾曲部2bの内径dbは、処置具用チャンネル管35の管外径Dと第1信号ケーブル束50の外径D1との和よりも隙間sの分だけ大きくなっている。つまり、
db>D+D1 の関係である。
そして、第2信号ケーブル束60と第3信号ケーブル束70とは、第1信号ケーブル束50を挟んで、湾曲部2b内に配置されている。具体的に、第2信号ケーブル束60は、第1空間S1内に配置され、第3信号ケーブル束70は、第2空間S2内に配置されている。
なお、第1空間S1は、第1の信号ケーブル束50及び処置具用チャンネル管35を挟んで該挿入部内に構成された上方向湾曲ワイヤ37uが配置される側の内部空間である。これに対して、第2空間S2は、第1の信号ケーブル束50及び処置具用チャンネル管35を挟んで該挿入部内に構成された下方向湾曲ワイヤ37dが配置される側の内部空間である。
本実施形態において、信号ケーブル束50、60、70は、上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向かって、第2信号ケーブル束60、第1信号ケーブル束50、第3信号ケーブル束70の順で配列されている。また、第1信号ケーブル束50、第2信号ケーブル束60、及び第3信号ケーブル束70は、処置具用チャンネル管35と並列に配列されて操作部3方向に延出されている。
図2、図4に示すように先端部内基端側近傍において、複数の信号線51、52、53、61、62、63、64、71、72、73は、信号ケーブル束50、60、70から剥き出されている。そして、各信号線51、52、53、61、62、63、64、71、72、73は、フレキシブル基板40の予め定めた位置に向けて延出されている。
符号38はシールド線束ね部である。シールド線束ね部38は、第1信号ケーブル束50内の信号線51、52、53がそれぞれ有するシールド線を一つに束ねた第1シールド束50sと、第2信号ケーブル束60内の信号線61、62、63、64がそれぞれ有するシールド線を一つに束ねた第2シールド束60sと、第3信号ケーブル束70内のシールド線75を束ねた第3シールド束70sとを、これらが電気的に導通するように一纏めに構成したものである。そして、シールド線束ね部38は、先端硬質部2hの内周面に近接して配置されている。
図2、図5に示すようにCCD33に電気的に接続されているフレキシブル基板40は、先端部2a内において折り曲げ形成されている。
図6A−図6Cに示すようにフレキシブル基板40の第1基板部41と第2基板部42とは折曲基板部43によって、一体に構成されて電気的に接続されている。フレキシブル基板40は、折曲基板部43を折り曲げた状態において、第1基板部41と第2基板部42とが重なって配置される二段重ね構造である。
図5に示すように第1基板部41及び第2基板部42は、第2信号ケーブル束60の中心と第3信号ケーブル束70の中心とを結ぶ仮想線Lvに対して直交又は略直交して配置され、折曲基板部43は仮想線に対して平行又は略平行に配置されている。そして、第1基板部41の一面と、第2基板部42の一面とが対面している。
なお、仮想線Lvは、鉛直線PLに対して直交又は略直交する線である。また、図6A、図6Cに示すように第1基板部41の幅W1は、第2基板部42の幅W2より幅広に設定されている。
フレキシブル基板40を構成する第1基板部41、第2基板部42、及び折曲基板部43の予め定めた位置には、各信号線に対応するケーブル接続部であるランドとパターンとが設けられている。
具体的に、図6Aに示すように第1基板部41の一面側には第3信号ケーブル束70の出力信号線71、接地線72及び電源線73がそれぞれ例えば半田によって接続される複数の第3信号ケーブル用接続部70cが短辺に平行に配列されている。
そして、図6B、図6Cに示すように第1基板部41の他面側にはCCD33が接続されるCCD接続部(図9参照)と、電子部品34が接続される部品接続部(不図示)が設けられている。CCD33は、第1基板部41の先端側の他面に積層した状態で接続され、電子部品34は第1基板部41の基端側に接続されている。
一方、図6Cに示すように第2基板部42の他面側には複数の第2信号ケーブル用接続部60c及び複数の第1信号ケーブル用接続部50cが短辺に平行に配列されている。第1信号ケーブル用接続部50cは、基端側に設けられ、該接続部50cには第1信号ケーブル束50の信号線51、52、53がそれぞれ接続されるようになっている。
これに対して、第2信号ケーブル用接続部60cは、先端側に設けられ、該接続部60cには第2信号ケーブル束60の信号線61、62、63、64がそれぞれ接続されるようになっている。
図6A、図6Cの符号41aは逃がし部であって、折曲基板部43を折り曲げた際、図7に示すように折曲基板部43が湾曲形状に膨らんで第1基板部41の側面から出っ張ってフレキシブル基板40の幅寸法が最大幅寸法である幅W1よりも大きくなることを防止するものである。逃がし部41aの深さ寸法、すなわち、第1基板部41の側面から底面までの距離は、第1基板部41の肉厚よりも予め定めた寸法よりも大きく設定してある。
本実施形態において、折曲基板部43は、折り曲げ性を向上させる目的でレジストを配設すること無く、図8Aに示すようにベースフィルム43bとパターン43pとで構成されている。そして、パターン43pは、図8Bに示すように銅製の配線43cに直接、金メッキ43aを施して構成されている。
なお、図8Aにおいては、折曲基板部43を構成するベースフィルム43bの両面のレジストを不要としているが、図8Bに示す一面である上面43uだけにレジストを設ける、あるいは他面である下面43dだけにレジストを設ける、あるいは、上面43u及び下面43dの両面にカバーレイフィルムを設けて折り曲げ性の向上を図るようにしてもよい。
図5に示すようにフレキシブル基板40の第2基板部42は、挿入部中心軸Oを通過する例えば直径を構成する水平軸線Haに平行に配置された上で、処置具用チャンネル管35に隣設して径方向に沿って配設されている。
なお、処置具用チャンネル管35の中心軸O1は、水平軸線Ha上、若しくはその近傍に配置されている。そして、湾曲部2bの内周面と処置具用チャンネル管35の外周面との間、処置具用チャンネル管35の外周面と第2基板部42の一側面との間、及び第2基板部42の他側面と湾曲部2bの内周面との間にはそれぞれ予め定めた量の隙間s1を設けている。したがって、先端部2aの内径daは、処置具用チャンネル管35の管外径Dと40の最大幅寸法である幅W1との和よりも隙間sの分だけ大きくなっている。つまり、
db>D+W1 の関係である。
なお、折曲基板部43の膨らんだ略中央部を水平軸線Ha上に配置して、第2基板部42を水平軸線Haに対して平行に配置するようにしてもよい。また、第1基板部41は、第2基板部42よりも下方向湾曲ワイヤ37d側に配置される。
この結果、信号ケーブル用接続部50c、60c、70cは、上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向かって、信号ケーブル用接続部50c、60c、第3信号ケーブル用接続部70cの順で配列されている。
そして、図2、図5に示すように第2基板部42に設けられた第1信号ケーブル用接続部50cは水平軸線Ha近傍に配置される。このため、第1信号ケーブル束50の信号線51、52、53は、第2基板部42に対して撮像装置長手軸方向に略平行に延出された状態で、第2基板部42の基端側に設けられた第1信号ケーブル用接続部50cに対してそれぞれ電気的に接続される。
一方、第1空間S1内に配設された第2信号ケーブル束60の信号線61、62、63、64は、第1空間S1から第2基板部42に対して斜めに延出されて、第2基板部42の先端側に設けられている第2信号ケーブル用接続部60cにそれぞれ電気的に接続されている。信号線61、62、63、64は、信号線51、52、53に比べて細径であるので、第1信号ケーブル用接続部50cより離間している第2信号ケーブル用接続部60cへの取り回しが容易である。
また、第1基端部41は、先端部2a内の水平軸線近傍からケーブル束70側に位置ずれして配置されており、第2空間S2内に配設された第3信号ケーブル束70の出力信号線71、接地線72及び電源線73は、第2空間S2から第1基板部41に対して斜めに延出されて、第1基板部41の基端側に設けられている第3信号ケーブル用接続部70cにそれぞれ電気的に接続されている。
なお、シールド線束ね部38のシールド束50s、60s、70sのうち、例えば、シールド束50s、60Sの先端側をカットして、シールド束70sだけをシールド接続部38Cとして構成している。そして、シールド接続部38Cの先端を、第1基板部41に実装された電子部品34が備えるグランド接続部に電気的に接続している。
また、本実施形態においては、基板部41、42の短辺に対して平行に配列される信号ケーブル用接続部の数を最大四つに規定して、基板部41、42の幅寸法が幅広になることを防止している。
このように、挿入部2の先端部2a内に複数の基板部(第1基板部41、第2基板部42)を備えて折り曲げ可能なフレキシブル基板40を設け、湾曲部2b内に複数の信号線51、52、53、61、62、63、64、71、72、73を分割して挿通配置された三つの信号ケーブル束50、60、70を設けて内視鏡1を構成している。
そして、フレキシブル基板40については、幅広な第2基板部42を処置具用チャンネル管35に隣設させて径方向に沿わせて配設している。一方、信号ケーブル束50、60、70については、径寸法が最も大きな第1信号ケーブル束50を処置具用チャンネル管35に隣設させて径方向に沿わせている。
上述した構成によれば、複数の信号線を1本に纏めた信号ケーブル束と処置具用チャンネル管35とを隣設させて径方向に沿わせて構成される湾曲部に比べて、内蔵物が挿通されることの無いデッドスペースを少なくして、湾曲部2bの内径を小径にすることができる。同様に、複数の信号線が接続される信号ケーブル用ランドを基板部の一面側に配列したフレキシブル基板と処置具用チャンネル管35とを隣設させて径方向に沿わせて構成される先端部に比べて、先端部2aの内径を小径にすることができる。
すなわち、上述した構成の先端部2a及び湾曲部2bを設けて挿入部2を構成することによって、さらなる挿入部の小径化を実現することができる。
加えて、第2信号ケーブル束60を第1信号ケーブル束50及び処置具用チャンネル管35を挟んで構成された第1空間S1と第2空間S2のうち第1空間S1に配設し、第3信号ケーブル束70を第2空間S2に配設している。一方、第1の基板部41の一面側の基端側に第3信号ケーブル用接続部70cを設け、第2基板部42については他面側の基端側に第1信号ケーブル用接続部50cを設け、該他面側の先端側に第2信号ケーブル用接続部60cを設けている。そして、第1信号ケーブル用接続部50cを先端部2a内において水平軸線Ha近傍に配置させている。
上述した構成によれば、三つに分割した信号ケーブル束50、60、70を、上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向けて第2信号ケーブル束60、第1信号ケーブル束50、第3信号ケーブル束70の順に配列し、信号ケーブル用接続部50c、60c、70cについては、第2基板部42の上方向湾曲ワイヤ37uに対向する面の先端側に第2信号ケーブル用接続部60cを設け、基端側に第1信号ケーブル用接続部50cを設け、第1基板部41の上方向湾曲ワイヤ37uに対向する面の基端側に第3信号ケーブル用接続部70cを設けている。すなわち、各信号線の配置位置及び各信号線の可撓性を考慮して信号ケーブル用接続部が設けられているので、作業者が信号線51、52、53を第1信号ケーブル用接続部50cに接続する作業、信号線61、62、63、64を第2信号ケーブル用接続部60cに接続する作業、信号線71、72、73を第3信号ケーブル用接続部70cに接続する作業を容易に行える。この結果、挿入部2の小径化を実現しつつ、信号線の接続作業性の向上をも実現することができる。
また、撮像装置30から延出する各種信号線を、周波数の高い駆動信号を伝送する信号線を一纏めにした第1信号ケーブル束50と、周波数の低い駆動信号を伝送する信号線を一纏めにした第2信号ケーブル束60と、出力信号線、接地線及び電源線を一纏めにした第3信号ケーブル束70とに分けると共に、第3信号ケーブル束70については銅蒸着バインドテープ74を被覆したうえでシールド線75を設けている。この結果、出力信号線のノイズ耐性が大幅に向上させて、周波数の高い駆動信号を伝送する信号線からのノイズを防御することができる。
また、信号ケーブル束50、60、70から剥き出された信号線51、52、53、61、62、63、64、71、72、73を、処置具用チャンネル管35とシールド線束ね部38の導電部材との間に配置している。この結果、信号線51、52、53、61、62、63、64、71、72、73を信号ケーブル用接続部50c、60c、70cに接続する作業中に信号線51、52、53、61、62、63、64、71、72、73が先端硬質部2hに触れる度合いを減少させて信号線の接続作業性の向上を図ることができる。
ここで、信号線51、52、53、61、62、63、64、71、72、73の信号ケーブル用接続部50c、60c、70cへの接続手順を説明する。
作業者は、まず、シールド線束ね部38のシールド接続部38Cを第1基板部41に実装された電子部品34のグランド接続部に半田接続する。次に、作業者は、出力信号線71、接地線72及び電源線73を第1基板部41の第3信号ケーブル用接続部70cに半田接続する。その後、作業者は、フレキシブル基板40の折曲基板部43を折り曲げている。次いで、作業者は、信号線51、52、53を第2基板部42の基端側に設けられている第1信号ケーブル用接続部50cに半田接続する。最後に、作業者は、信号線61、62、63、64を第2基板部41の先端側に設けられている第2信号ケーブル用接続部60cに半田接続する。
上述したように第3シールド束70sを電子部品34に半田接続した結果、フレキシブル基板40の静電気対策を確実に施せるとともに、フレキシブル基板40がシールド線束ね部38の先端側に安定した状態で固定保持される。
そして、上述したように信号ケーブル用接続部50c、60c、70cに対して信号線51、52、53の配置位置及び可撓性が考慮されているので、作業者は、各信号線の引き回しをスムーズに行って半田付け作業を行うことができる。
なお、図7に示すように第1基板部41と第2基板部42との間に形成される空間に絶縁性を有し両面に接着面を有する例えばポリイミド製の絶縁テープを貼付するようにしてもよい。
この結果、折り曲げられた第2基板42が折曲基板部43の有する弾性力によって開く不具合を防止することができると共に、信号線71、72、73が第2基板部42に電気的に接触する不具合を防止することができる。
また、図9に示すようにCCD33の基端側の予め定めた位置には接続用端子33cが設けられている。一方、第1基板部41の先端側であって他面側にはCCD接続部41cが設けられている。CCD33と第1基板部41とは重なって配置され、この配置状態でパンプ39aを介して接続用端子33cとCCD接続部41cとが接続されている。そして、パンプ接続部の周囲には接続強度を高める目的でアンダーフィル、あるいは、異方性導電接着剤等の補強部材39bが設けられている。
このように、CCD33と第1基板部41とを重ねた状態で補強部材39bを設けてパンプ接続したことによって、CCD33と第1基板部41とを強固に固定することができると共に、CCD33と第1基板部41とで構成される軸方向長さの短縮化を図ることができる。
また、図10の(A)に示すように上述したフレキシブル基板40においては、折曲基板部43を端面から少なくとも距離L1だけ離間した中央よりに位置に設けている。この結果、(B)の図に示すように折曲基板部43を折り曲げた際に第2基板部42を第1基板部41に対して傾けて曲げてしまった場合でも、実線に示すように第2基板部42を撮像装置30の破線に示す外形範囲内に収容される。そして、予め定めた状態で折曲基板部43が折り曲げたときには第2基板部42は、二点鎖線に示すように傾くこと無く、第1基板部41に対向して配置される。つまり、第2基板部42は、確実に外形範囲内に収容される。
これに対して、折曲基板部43が図10の(A)の一点鎖線に示すように距離L1より外側に位置している場合、(B)の図と同じ角度で第2基板部42を傾けてしまった場合でも(C)の図に示すように第2基板部42が傾いて端部42xが撮像装置30の破線に示す外形範囲内に収容されず、組立等に悪影響を及ぼすおそれがある。
また、上述した実施形態において、フレキシブル基板40は、第1基板部41と、第2基板部42と、折曲基板部43とを設ける構成としている。しかし、フレキシブル基板の構成は、この構成に限定されるものでは無く、例えば、図7に示すようにフレキシブル基板を構成するようにしてもよい。
以下に示す構成において、上述した実施形態と同部材には同符号を付して説明を省略する。
図11示すように撮像装置30Aのフレキシブル基板40Aは、第1基板部44と、第2基板部45と、第3基板部46と、第1折曲部47と、第2折曲部48とを設けて構成されている。本実施形態においては、第1折曲部47及び第2折曲部48を折り曲げた状態において、第1基板部44と、第2基板部45と、第3基板部46が重なって配置される三段重ね構造である。
本実施形態において、第2基板部45の幅寸法は、第1基板部44の幅寸法および第3基板部46の幅寸法より幅広に設定してある。そして、最も幅広な第2基板部45は、水平軸線Haに平行に配置された上で、処置具用チャンネル管35に隣設させて径方向に沿って配設されている。
第1基板部44は、上方向湾曲ワイヤ37uに対向する面側に、第3信号ケーブル用接続部70cを備えている。第2基板部45は、第1折曲部47を折り曲げた状態において、上方向湾曲ワイヤ37uに対向する面側に第1信号ケーブル用接続部50cを備えている。第3基板部46は、第2折曲部48を折り曲げた状態において、上方向湾曲ワイヤ37uに対向する面側に第2信号ケーブル用接続部60cを備えている。
本実施形態において、信号ケーブル束50、60、70は、上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向けて第2信号ケーブル束60、第1信号ケーブル束50、第3信号ケーブル束70の順に配列されている。一方、信号ケーブル用接続部50c、60c、70cについては、上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向けて第2信号ケーブル用接続部60c、第1信号ケーブル用接続部50c、第3信号ケーブル用接続部70cの順に配列されている。その他の構成は上述した実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
この構成によれば、上述した実施形態と同様な作用及び効果を得ることができると共に、各ケーブル束50、60、70と各信号ケーブル束50、60、70とが一対一で対応するので信号線の接続作業性の向上を図ることができる。
また、上述した実施形態においては、二段重ね構造の第1基板部41と第2基板部42とが下方向湾曲ワイヤ37d側から上方向湾曲ワイヤ37u側に向けて重ねられている。
しかし、第1基板部41と第2基板部42とを重ねる構造において、重ねる方向は、下方向湾曲ワイヤ37d側から上方向湾曲ワイヤ37u側に限定されるものでは無い。
以下に示す構成において、上述した実施形態と同部材には同符号を付して説明を省略する。
図12A、図12Bに示すように本実施形態において、撮像装置30Bのフレキシブル基板40Bは、第1基板部49aと、第2基板部49bと、折曲基板部43とを設けて構成されている。本実施形態においては、折曲基板部43を折り曲げた状態において、第1基板部49aと第2基板部49bとが重なって配置される二段重ね構造である。
本実施形態において、第1基板部49a及び第2基板部49bは、水平軸線Haに直交する鉛直線PLに対して平行に配置されている。そして、第1基板部49aが処置具用チャンネル管35に隣設して配置されている。
図12Cに示すように第1基板部49aの幅Waは、第2基板部49bの幅Wbより幅広に設定されている。
フレキシブル基板40Bを構成する第1基板部49a、第2基板部49b、及び折曲基板部43の予め定めた位置には、各信号線に対応するケーブル接続部であるランドとパターンとが設けられている。
具体的に、図12Cに示すように第1基板部49aの一面の先端側に第3信号ケーブル用接続部70cが短辺に平行に配列されている。そして、一面の基端側には二つの第1信号ケーブル用接続部50cが短辺に平行に配列されている。
なお、符号49cは、CCD接続基板部であり、CCD33の一側面に電気的に接続される。また、一面の基端側には二つの第1信号ケーブル用接続部50cの他に電子部品34を接続するための部品接続部(不図示)が設けられている。
一方、第2基板部49bの他面の先端側には複数の第2信号ケーブル用接続部60cが短辺に平行に配列されている。また、他面の先端側には一つの第1信号ケーブル用接続部50cが設けられている。
すなわち、本実施形態においては、図12Aに示すように第1基板部49aには上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向かって、図示は省略しているが信号ケーブル用接続部60c、60c、50c、50c、70cが配列されている。一方、第2基板部49bには上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向かって、図示は省略しているが信号ケーブル用接続部60c、60c、50c、70c、70cが配列されている。
そして、各基板部49a、49bに設けられている信号ケーブル用接続部50c、60c、70cに対して信号ケーブル束50、60、70が上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向けて第2信号ケーブル束60、第1信号ケーブル束50、第3信号ケーブル束70の順に設けられている。
そして、第1基板部49aには上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向けて信号線61、63、52、53が接続され、第2基板部49bには上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向かって信号線62、64、51、73、72が接続される。
本実施形態においては、幅寸法が幅広な第1基板部49aを処置具用チャンネル管35に隣設させて鉛直線PLに対して平行に配置している。このため、第1基板部49aから第2基板部49bまでの距離Lを、幅寸法が幅狭な第2基板部49bの幅Wbより小さく設定することによって、先端部の更なる小径化を実現することができる。
また、上述した実施形態において、撮像装置のフレキシブル基板は折曲部を有する構成としている。しかし、フレキシブル基板は、折曲部を有する構成に限定されるものでは無く、例えば、図13に示すように平板形状のフレキシブル基板40Cを備える撮像装置30Cであってもよい。
以下に示す構成において、上述した実施形態と同部材には同符号を付して説明を省略する。
本実施形態に撮像装置30Cにおいて、信号ケーブル束50、60、70は、上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向かって、第3信号ケーブル束70、第1信号ケーブル束50、第2信号ケーブル束60の順で配列されている。
フレキシブル基板40Cの一面側には部品接続部(不図示)と第3信号ケーブル用接続部70cとが設けられている。部品接続部(不図示)は、先端側に設けられ、第3信号ケーブル用接続部70cは基端側に設けられている。一方、フレキシブル基板40Cの他面側には第2信号ケーブル用接続部60cと第1信号ケーブル用接続部50cとが設けられている。第2信号ケーブル用接続部60cは、先端側に設けられ、第1信号ケーブル用接続部50cは基端側に設けられている。そして、本実施形態において、フレキシブル基板40Cは、撮像装置長手軸方向に対して先端側から基端側にいくにしたがって図中右肩上がりに傾いて配置されている。
なお、符号33Cは、CCDであり、CCD33Cの撮像面にはカバーガラス31Cが接着固定されている。
この構成によれば、信号ケーブル用接続部50c、60c、70cは、上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向かって、第3信号ケーブル用接続部70c、第1信号ケーブル用接続部50c、第2信号ケーブル用接続部60cの順で配列されている。
すなわち、本実施形態においても、各信号ケーブル束50、60、70から剥き出される各信号線の配置位置及び各信号線の可撓性を考慮して、信号ケーブル用接続部50c、60c、70cを設けているので、作業者は、信号線51、52、53を第1信号ケーブル用接続部50cに接続する作業、信号線61、62、63、64を第2信号ケーブル用接続部60cに接続する作業、信号線71、72、73を第3信号ケーブル用接続部70cに接続する作業を容易に行える。また、フレキシブル基板40Cにおいて、複数の接続部50c、60c、70cを一面側と他面側とに振り分けると共に、先端側と基端側とに振り分けたことによって、基板の小径化を実現しつつ、接続作業性の向上を実現することができる。
また、上述した実施形態において、撮像装置はフレキシブル基板を有する構成としている。しかし、撮像装置の回路基板は、フレキシブル基板に限定されるものでは無く、例えば、図14A−図15に示すように積層セラミック基板を備える構成であってもよい。
以下に示す構成において、上述した実施形態と同部材には同符号を付して説明を省略する。
本実施形態に撮像装置30Dにおいて、信号ケーブル束50、60、70は、上述した第1実施形態と同様に上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向かって、第2信号ケーブル束60、第1信号ケーブル束50、第3信号ケーブル束50の順で配列されている。
図14A、図14Bに示すように撮像装置30Dは、積層セラミック基板40Dを備え、基板基端側には庇部40Daを備えている。庇部40Daの一面側には第2信号ケーブル用接続部60cと第1信号ケーブル用接続部50cとが設けられている。本実施形態において、第1信号ケーブル用接続部50cは、中央に配列されている。第2信号ケーブル用接続部60cは、三つの第1信号ケーブル用接続部50cを挟んでそれぞれ二つずつ両側部に設けられている。一方、庇部40Daの他面側には第3信号ケーブル用接続部70cとグランド接続部とが設けられている。
なお、電子部品34dは、積層セラミック基板40Dの一面である上面に接続されている。また、符号33Dは、CCDであり、CCD33Dの撮像面にはカバーガラス31Dが接着固定されている。
この構成によれば、信号ケーブル用接続部50c、60c、70cは、上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向かって、信号ケーブル用接続部60c、50c、第3信号ケーブル用接続部70cの順で配列されている。
そして、図14Aに示すように第1信号ケーブル束50の信号線51は、庇部40Daの第1信号ケーブル用接続部50cに対して撮像装置長手軸方向に対して略平行に延出されてそれぞれ電気的に接続される
すなわち、本実施形態においても、各信号ケーブル束50、60、70から剥き出される各信号線の配置位置及び各信号線の可撓性を考慮して、信号ケーブル用接続部50c、60c、70cを設けているので、作業者は、信号線51、52、53を第1信号ケーブル用接続部50cに接続する作業、信号線61、62、63、64を第2信号ケーブル用接続部60cに接続する作業、信号線71、72、73を第3信号ケーブル用接続部70cに接続する作業を容易に行える。
なお、図15の(A)、(B)に示すように積層セラミック基板40Dの基板基端側に庇部40Daを設ける代わりに、一面側から他面側に延出する突起部40Dbを設ける構成であってもよい。
この構成においては、例えば図15の(A)の図に示すように突起部40Dbの一側面側には、上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向かって、信号ケーブル用接続部60c、60c、50c、50c、70c、グランド接続部(図示は省略)を配列して、信号線61、63、52、53、71及びシールド接続部38Cを接続する。一方、他側面側には、上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向かって信号ケーブル用接続部60c、60c、50c、70c、70c(図示は省略)を配列して、信号線62、64、51、73、72を接続する。
図15の(B)の図に示すように突起部40Dbの一側面側には、上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向かって、信号ケーブル用接続部60c、60c、50c、70c、グランド接続部(図示は省略)を配列して、信号線61、63、53、71及びシールド接続部38Cを接続する。一方、他側面側には、上方向湾曲ワイヤ37u側から下方向湾曲ワイヤ37d側に向かって信号ケーブル用接続部60c、60c、50c、50c、70c、70c(図示は省略)を配列して、信号線62、64、52、51、73、72を接続するようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、折曲部を有するフレキシブル基板を上下の二方向に湾曲する湾曲部2bに設ける構成としている。しかし、図16に示すようにフレキシブル基板40を上下左右の四方向に湾曲する湾曲部2baに設けるようにしてもよい。
図16に示すように湾曲部2ba内には、処置具用チャンネル管35、LGファイバ束36a、36b、上方向湾曲ワイヤ37u、下方向湾曲ワイヤ37d、右方向湾曲ワイヤ37r、左方向湾曲ワイヤ37l、第1信号ケーブル束50、第2信号ケーブル束60、第3信号ケーブル束70、及び送気送水チューブ80が挿通配置されている。
そして、三つの信号ケーブル束50、60、70のうち、第1信号ケーブル束50の外径D1は、最も太径である。そして、処置具用チャンネル管35と第1信号ケーブル束50とを隣設させて径方向に沿わせて配列している。
なお、処置具用チャンネル管35の外径Dは、湾曲部2b内に挿通される内蔵物で最も太径である。
本実施形態において、湾曲部2baの内径dbaと、処置具用チャンネル管35の管外径Dと、第1信号ケーブル束50の外径D1との間に、以下の関係を設定している。
dba=D+D1
なお、湾曲部2bの内周面と処置具用チャンネル管35の外周面との間、処置具用チャンネル管35の外周面と第1信号ケーブル束50の外周面との間、及び第1信号ケーブル束50の外周面と湾曲部2bの内周面との間にはそれぞれ予め定めた量の隙間sを設けている。したがって、湾曲部2bの内径dbは、処置具用チャンネル管35の管外径Dと第1信号ケーブル束50の外径D1との和よりも隙間sの分だけ大きくなっている。つまり、
db>D+D1 の関係である。
そして、第2信号ケーブル束60と第3信号ケーブル束70とは、第1信号ケーブル束50を挟んで、湾曲部2b内に配置されている。具体的に、第2信号ケーブル束60は、第3空間S3内に配置され、第3信号ケーブル束70は、第4空間S4内に配置されている。
この構成によれば、複数の信号線を1本に纏めた信号ケーブル束と処置具用チャンネル管35とを隣設させて径方向に沿わせて構成される湾曲部に比べて、内蔵物が挿通されることの無いデッドスペースを少なくして、湾曲部2baの内径を小径にすることができる。
なお、三つの信号ケーブル束50、60、70を設けて内視鏡1を構成するとしているが、信号ケーブル束は四つ以上であってもよい。また、図示は省略するが、先端部内においても図5等に示したようにフレキシブル基板と処置具用チャンネル管35とを隣設させることによって先端部2aの内径を小径にすることができる。
また第1の信号ケーブル束50及び処置具用チャンネル管35を挟んで該挿入部内に構成された第3空間S3には、さらに、上方向湾曲ワイヤ37u、左方向湾曲ワイヤ37l、第1LGファイバ束36a、送気送水チューブ80が配置される。これに対して、第1の信号ケーブル束50及び処置具用チャンネル管35を挟んで該挿入部内に構成された第4空間S4には、さらに、下方向湾曲ワイヤ37d、右方向湾曲ワイヤ37r、第2LGファイバ束36bが配置される。
なお、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1…内視鏡 2…挿入部 2a…先端部 2b…湾曲部 2bf…先端湾曲駒
2bg…湾曲ゴム 2c…可撓管部 2h…先端硬質部 2ud…上下湾曲用駒
3…操作部 4…ユニバーサルケーブル 5…湾曲操作部 6…スイッチ
7…吸引シリンダー 8…処置具挿入口 20…撮像光学系20 21…対物光学系
22…レンズ枠 23…先端レンズ 24…対物ユニット 30…撮像装置
31…カバーガラス 32…プリズム 33…CCD 33c…接続用端子
34…電子部品 35…処置具用チャンネル管 36…ライトガイドファイバ束
37d…下方向湾曲ワイヤ 37l…左方向湾曲ワイヤ 37r…右方向湾曲ワイヤ
37u…上方向湾曲ワイヤ 38…シールド線重ね部 38C…シールド接続部
39a…パンプ 39b…補強部材 40…フレキシブル基板
40D…積層セラミック基板 40Da…庇部 40Db…突起部 41…第1基板部
41a…逃がし部 41c…CCD接続部 42…第2基板部 42x…端部
43…折曲基板部 43a…金メッキ 43b…ベースフィルム 43c…配線
43d…下面 43p…パターン 43u…上面 44…第1基板部 45…第2基板部
46…第3基板部 47…第1折曲部 48…第2折曲部 49a…第1基板部
49b…第2基板部 49c…CCD接続基板部 50…第1信号ケーブル束
50c…第1信号ケーブル用接続部 50s…第1シールド束
51、52、53…信号線 54…銅蒸着バインドテープ 55…チューブ体
60…第2信号ケーブル束 60c…第2信号ケーブル用接続部
60s…第2シールド束 61、62、63、64…信号線
65…銅蒸着バインドテープ 66…チューブ体 70…第3信号ケーブル束
70c…第3信号ケーブル用接続部 70s…第3シールド束 71…出力信号線
72…接地線 73…電源線 74…銅蒸着バインドテープ 75…シールド線
76…チューブ体 80…送気送水チューブ 81…第1封止部材 82…第2封止部材

Claims (10)

  1. 挿入部の先端部で開口する処置具チャンネル用開口及び該挿入部の先端側に設けられた撮像装置を備え、前記挿入部内に少なくとも、該撮像装置から延出する複数本の信号線を少なくとも三つの束に分割して構成される複数の信号ケーブル束と、前記処置具チャンネル用開口に連通する処置具用チャンネル管と、を挿通した電子内視鏡において、
    前記少なくとも三つの束に分割された信号ケーブル束のうち、最も径寸法が大径な第1の信号ケーブル束を前記処置具用チャンネル管に隣設させて径方向に沿って前記挿入部内に配設し、前記第1の信号ケーブル束以外の残りの信号ケーブル束を、前記挿入部内に配設された第1の信号ケーブル束及び前記処置具用チャンネル管を挟んで該挿入部内に構成された二つの内部空間内に少なくとも一つずつ配列する一方、
    前記撮像装置を構成する回路基板に設けられる各信号線がそれぞれ接続される電気的接続部を、前記挿入部内に配列された信号ケーブル束の配列順に対応させて設けることを特徴とする電子内視鏡。
  2. 前記回路基板は、フレキシブル基板、又は積層セラミック基板であることを特徴とする請求項1に記載の電子内視鏡。
  3. 前記第1の信号ケーブル束内に、前記信号線として水平駆動信号線を含む構成において、
    前記水平駆動信号線は、前記フレキシブル基板、又は積層セラミック基板に設けられて前記先端部内において水平軸線近傍に配置された前記第1の信号ケーブル束の信号線に対応する電気的接続部に接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子内視鏡。
  4. 前記第1の信号ケーブル束とは別の信号ケーブル束の一つに前記信号線として出力信号線を含む構成において、
    前記出力信号線は、前記フレキシブル基板、又は積層セラミック基板に設けられて前記先端部内において水平軸線近傍、または、前記水平軸線から前記出力信号線を含んだ信号ケーブル束が配置された前記空間側に位置ずれして配置された該信号ケーブル束の信号線に対応する電気的接続部に接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子内視鏡。
  5. 前記回路基板は、複数のフレキシブル基板で構成され、
    前記複数のフレキシブル基板は、
    先端側が前記撮像装置に接続され、基端側に出力信号線を含む信号ケーブル束に纏められている信号線がそれぞれ接続される複数の信号ケーブル用接続部を備えた第1基板部と、
    前記第1の信号ケーブル束に纏められている信号線がそれぞれ接続される複数の第1信号ケーブル用接続部を備えた第2基板部と、
    前記第1基板部と前記第2基板部とを一体に構成すると共に、二つの基板部を電気的に接続する折曲基板部と、
    を具備することを特徴とする請求項4に記載の電子内視鏡。
  6. 前記第1基板部に、さらに、出力信号線を含む信号ケーブル束および前記第1の信号ケーブル束とは、別の信号ケーブル束の複数の信号線がそれぞれ接続される複数の信号ケーブル用接続部を設ける構成において、
    前記複数の第1信号ケーブル用接続部は、前記第2基板部の基端側に設けられることを特徴とする請求項5に記載の電子内視鏡。
  7. 前記折曲基板部を折り曲げて、前記撮像装置に接続された前記第1基板部の一面と、前記第2基板部の一面とは対面して配置する一方、該折曲基板部を上方向湾曲ワイヤーが配置される側の内部空間内に配設された信号ケーブル束の中心と下方向湾曲ワイヤーが配置される側の内部空間内に配設された信号ケーブル束の中心を結ぶ仮想線に対して平行に配置したことを特徴とする請求項5または6に記載の電子内視鏡。
  8. 前記第1の信号ケーブル束とは別の信号ケーブル束の一つに前記信号線として接地線を含む構成において、
    前記接地線及び該接地線を含む信号ケーブル束の信号線は、前記フレキシブル基板、又は積層セラミック基板に設けられて前記先端部内において水平軸線近傍に配置された当該信号ケーブル束に対応する信号ケーブル用接続部、または、前記水平軸線より該信号ケーブル束が配置された内部空間側に位置ずれして配置された当該信号ケーブル用接続部に接続されることを特徴とする請求項1−請求項7に記載の電子内視鏡。
  9. 前記接地線を含んだ信号ケーブル束に、さらに、前記信号線として電源線を含む構成において、
    前記接地線、前記電源線、及び該電源線を更に含む信号ケーブル束の信号線は、前記フレキシブル基板、又は積層セラミック基板に設けられて前記先端部内において水平軸線近傍に配置された当該号ケーブル束に対応する信号ケーブル用接続部、または、前記水平軸線より該信号ケーブル束が配置された内部空間側に位置ずれして配置された当該信号ケーブル用接続部にそれぞれ接続されることを特徴とする請求項8に記載の電子内視鏡。
  10. 前記出力信号線は、前記接地線を含む信号ケーブル束、または、前記電源線及び前記接地線を含む信号ケーブル束に含まれることを特徴とする請求項3、又は請求項8、9の何れか1項に記載の電子内視鏡。
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