JP6020130B2 - 可変容量型斜板式圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、可変容量型斜板式圧縮機に関する。
傾角可変な斜板を収容するクランク室を備えた可変容量型斜板式圧縮機においては、クランク室の圧力が高くなると斜板の傾角が小さくなり、クランク室の圧力が低くなると斜板の傾角が大きくなる。斜板の傾角が小さくなると、ピストンのストロークが小さくなって吐出容量が減り、斜板の傾角が大きくなると、ピストンのストロークが大きくなって吐出容量が増える。
クランク室の圧力の調整には、例えば特許文献1に開示される容量制御弁が用いられる。特許文献1に開示の容量制御弁は弁ケーシングを備えている。弁ケーシング内の一端には吸入室と連通する感圧空間が設けられており、感圧空間には吸入室からの吸入圧を受圧するベローズが配設されている。また、弁ケーシング内には吐出室と連通する弁室が形成されており、弁室内には吐出室とクランク室とを連通する連通路を開閉する弁体が収容されている。さらに、弁ケーシング内には、感圧ロッドが設けられている。感圧ロッドの一端はベローズの支持部材に当接するとともに、他端は弁体に当接している。
また、弁ケーシング内の他端側には、弁体の軸部を摺動自在に支持する固定鉄心が配置されており、固定鉄心における弁体とは反対側にはプランジャーが設けられている。弁ケーシングには、プランジャー及び固定鉄心を覆うようにチューブが取り付けられている。そして、固定鉄心とチューブとによってプランジャー室が区画されている。プランジャー室と感圧空間とは連通路を介して連通している。チューブ内には、プランジャーと固定鉄心との間隙に電磁力を作用させるソレノイドが配設されている。そして、ソレノイドからの電磁力がプランジャーと固定鉄心との間隙に作用すると、弁体が、吐出室とクランク室とを連通する連通路を閉鎖する方向へ押圧される。
ベローズは、吸入室からの吸入圧を感知することで伸縮するようになっており、このベローズの伸縮が、感圧ロッドを介した弁体の位置決めに利用されて弁体の弁開度の調整に寄与している。そして、弁体の弁開度が調整されることにより、吐出室とクランク室とを連通する連通路の開度が調整されて、吐出室からクランク室に流れる冷媒の量が調整され、クランク室の圧力が調整される。その結果、斜板の傾角が変更され、ピストンのストローク、すなわち吐出容量が変更される。
また、可変容量型斜板式圧縮機は、車両用空調装置の外部冷媒回路(冷凍サイクル)に組み込まれている。外部冷媒回路は、可変容量型斜板式圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器と、凝縮器で凝縮された冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張弁で膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器とからなる。また、可変容量型斜板式圧縮機では、その内部の各摺動部分の潤滑のために潤滑用オイルが用いられ、その潤滑用オイルの一部は冷媒中にミスト状になって含まれている。ここで、可変容量型斜板式圧縮機で圧縮された冷媒が外部冷媒回路に吐出循環される際に、潤滑用オイルが冷媒と共に外部冷媒回路に吐出されると、この潤滑用オイルが外部冷媒回路の蒸発器の内壁等に付着して、外部冷媒回路での熱交換の妨げになってしまう。
そこで、可変容量型斜板式圧縮機において、潤滑用オイルが冷媒と共に外部冷媒回路に吐出されてしまうことを抑制するために、冷媒中に含まれる潤滑用オイルを冷媒から分離するオイルセパレータが使用されたものが特許文献2に開示されている。オイルセパレータは、圧縮後に吐出室に吐出された冷媒から潤滑用オイルを分離するようになっている。オイルセパレータによって冷媒から分離された潤滑用オイルは、シリンダブロックに形成された貯油室に貯留される。また、可変容量型斜板式圧縮機には、貯油室と吸入室とを連通するオイル通路が設けられている。さらに、シリンダブロックにおいて、オイル通路の貯油室側の入口には、オイル通路の一部を形成する取付孔が設けられており、この取付孔には絞り部材が挿嵌されている。この絞り部材によって、貯油室からオイル通路を介して吸入室へ供給される潤滑用オイルの量が絞り込まれ、貯油室における潤滑用オイルの枯渇が防止されている。そして、貯油室に貯留された潤滑用オイルが、絞り部材及びオイル通路を介して吸入室に供給されて、可変容量型斜板式圧縮機の内部の各摺動部分の潤滑に供される。
特開2003−301773号公報 特開2010−96167号公報
しかし、特許文献2の可変容量型斜板式圧縮機では、潤滑用オイルを吸入室へ供給するための構成として絞り部材を用いており、さらには、絞り部材を取り付けるためにシリンダブロックに取付孔を形成しているため、構成が複雑化してしまっている。そこで、例えば、可変容量型斜板式圧縮機として既存の構成である容量制御弁を利用して、オイルセパレータによって冷媒から分離された潤滑用オイルを吸入室へ供給することが考えられる。
ここで、特許文献1の容量制御弁では、弁室に吐出室からの吐出圧が作用しており、プランジャー室に感圧空間からの吸入圧が作用している。よって、吐出室から弁室に供給された潤滑用オイルを含んだ冷媒は、弁室からプランジャー室に向かって流れ、感圧空間に流入する。すると、吸入室からの吸入圧を感知することで伸縮するベローズが、感圧空間に流入する潤滑用オイルを含んだ冷媒による圧力の影響を受けてしまい、弁体の弁開度の調整に不具合が生じてしまう虞がある。その結果、吐出室からクランク室に流れる冷媒の量が所望の量にならず、クランク室の圧力が所望の圧力にならなくなってしまい、その結果、所望の吐出容量を得ることができなくなってしまう虞がある。
また、弁体の弁開度が最も大きいときは、連通路を介した吐出室からクランク室への冷媒の供給量が最も多く、クランク室の圧力が最大になっており、斜板の傾角が最小傾角となっている。その結果、ピストンのストロークが最も小さくなり、最小吐出容量での圧縮が行われる。このとき、吐出室から弁室に供給された潤滑用オイルを含んだ冷媒が吸入室に供給されると、クランク室への冷媒の供給量が、吸入室に供給される分だけ減ってしまい、最小吐出容量での圧縮が維持し難くなってしまう虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、弁体の弁開度の調整に不具合が生じてしまうこと無く、吐出室に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒を吸入室に供給することができ、且つ最小吐出容量での圧縮が維持し難くなってしまうことを防止することができる可変容量型斜板式圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、シリンダブロックに形成された複数のシリンダボア内にはピストンが往復動可能にそれぞれ収容され、クランク室には回転軸から駆動力を得て回転するとともに、該回転軸に対して軸方向へ傾動可能な斜板が収容され、前記斜板には前記ピストンが係留され、前記シリンダボア内には前記ピストンによって圧縮室が区画され、前記圧縮室には吸入室及び吐出室が連通しており、前記ピストンの往復動により前記吸入室から前記圧縮室に冷媒が吸入されるとともに、前記圧縮室内の冷媒が圧縮されて前記吐出室に吐出され、前記吐出室に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒を前記クランク室へ供給する供給通路中に配置されるとともに、該供給通路の開度を調整して、前記吐出室から前記クランク室への潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給量を調整する容量制御弁を備えた可変容量型斜板式圧縮機であって、前記容量制御弁は、
電磁ソレノイドによって駆動される駆動力伝達体と、前記駆動力伝達体に設けられるとともに前記供給通路の開度を調整する弁体と、前記吸入室の圧力を感知することで前記駆動力伝達体の移動方向に伸縮し、前記弁体の弁開度を調整する感圧体と、前記供給通路と前記吸入室とを連通する連通路と、前記連通路中に設けられる絞り部と、前記連通路中に設けられるとともに、前記弁体の弁開度が最も大きく、前記供給通路を開放する開弁状態のときに前記連通路を閉じるように閉弁しており、前記弁体が前記供給通路を閉鎖する閉弁状態のときに前記連通路を開くように開弁している開閉弁とを有し、前記連通路は、前記吸入室と前記供給通路との間に配置されるとともに前記感圧体が収容される感圧室と、前記感圧室と前記供給通路との間に配置されるとともに前記駆動力伝達体が挿通される挿通孔とを有していることを要旨とする。
弁体が閉弁状態のときは、吐出室から供給通路を介したクランク室への潤滑用オイルを含んだ冷媒の流れが遮断される。これにより、クランク室の圧力が低くなり、斜板の傾角が大きくなって吐出容量が増える。そして、このとき、開閉弁が開弁しているため、吐出室に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒は、供給通路に流入して、絞り部及び連通路を介して吸入室に供給される。ここで、弁体が閉弁状態のときは、吐出室から吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒が、吸入室へ供給されて、感圧体が潤滑用オイルを含んだ冷媒による圧力の影響を受けたとしても、感圧体は弁体の弁開度を調整する機能を果たしていない。よって、弁体の弁開度の調整に不具合が生じてしまうこと無く、吐出室に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒を吸入室に供給することができる。
また、弁体の弁開度が最も大きいときは、供給通路を介した吐出室からクランク室への潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給量が最も多く、クランク室の圧力が最大になっており、斜板の傾角が最小傾角となっている。その結果、ピストンのストロークが最も小さくなり、最小吐出容量での圧縮が行われる。このとき、開閉弁が閉弁しており、連通路が閉じられているため、供給通路を流れる潤滑用オイルを含んだ冷媒を全てクランク室へ供給することができる。よって、最小吐出容量での圧縮が行われているときに、吸入室と供給通路とが連通路を介して連通しており、クランク室への潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給量が、吸入室へ流れる分だけ減ってしまい、最小吐出容量での圧縮が維持し難くなってしまうことを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記開閉弁及び前記絞り部は、前記挿通孔に挿通された前記駆動力伝達体に設けられ、前記開閉弁は、前記駆動力伝達体の移動に伴い前記連通路を開閉することを要旨とする。
この発明によれば、例えば、連通路を開閉する開閉弁を、駆動力伝達体の移動とは別の駆動体の移動に伴い開閉させる構成とする場合に比べると、容量制御弁の構成を簡素化することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記絞り部は、前記駆動力伝達体の外面の一部を切り欠いて形成される溝部であることを要旨とする。
例えば、絞り部が駆動力伝達体の外面の全体を切り欠いて形成される溝部である場合、駆動力伝達体を感圧室側へ移動させて、開閉弁により連通路を開放すると、感圧室と供給通路とが溝部を介して連通することで、駆動力伝達体の外面と挿通孔の内面との接触部位が無くなってしまう。すると、開閉弁によって連通路を閉じる際に、開閉弁が挿通孔内に配置されるように、駆動力伝達体を感圧室とは反対側へ移動させ難くなってしまう。しかし、この発明によれば、駆動力伝達体を感圧室側へ移動させて、開閉弁により連通路を開放し、感圧室と供給通路とを溝部を介して連通させても、駆動力伝達体の外面と挿通孔の内面との接触部位を残すことができる。その結果、開閉弁によって連通路を閉じる際に、駆動力伝達体を感圧室とは反対側へ移動させ易くすることができる。
この発明によれば、弁体の弁開度の調整に不具合が生じてしまうこと無く、吐出室に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒を吸入室に供給することができ、且つ最小吐出容量での圧縮が維持し難くなってしまうことを防止することができる。
第1の実施形態における可変容量型斜板式圧縮機を示す側断面図。 電磁ソレノイドに対する電流供給が停止されている状態を示す容量制御弁の断面図。 駆動力伝達体の大径部及び第2ハウジングの一部を示す縦断面図。 電磁ソレノイドに対する電流供給が行われている状態を示す容量制御弁の断面図。 第2の実施形態における電磁ソレノイドに対する電流供給が停止されている状態を示す容量制御弁の断面図。 電磁ソレノイドに対する電流供給が行われている状態を示す容量制御弁の断面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。なお、可変容量型斜板式圧縮機(以下、単に「圧縮機」と記載する)は車両に搭載されている。
図1に示すように、圧縮機10のハウジングHは、シリンダブロック11と、このシリンダブロック11の前端面に接合されたフロントハウジング12と、シリンダブロック11の後端面に弁・ポート形成体13を介して接合されたリヤハウジング14とから構成されている。ハウジングH内において、シリンダブロック11とフロントハウジング12とで囲まれた空間にはクランク室15が区画されている。また、シリンダブロック11及びフロントハウジング12には、回転軸16が回転可能に支持されるとともに、クランク室15内において、回転軸16にはラグプレート21が一体回転可能に固定されている。
回転軸16のハウジングHからの突出端部には、動力伝達機構PTを介して外部駆動源としての車両のエンジンEが作動連結されている。本実施形態では、動力伝達機構PTは、常時伝達型のクラッチレス機構(例えばベルト及びプーリの組合せ)である。
クランク室15には、回転軸16から駆動力を得て回転するとともに、回転軸16に対して軸方向へ傾動可能な斜板22が収容されている。斜板22は、クランク室15内において、スライド移動可能に回転軸16に支持されるとともに、この斜板22は押圧ばね25によって傾角が最小になる方向へ付勢されている。ラグプレート21と斜板22との間にはヒンジ機構23が介在されている。そして、斜板22は、押圧ばね25の付勢力、ヒンジ機構23を介したラグプレート21との間でのヒンジ連結、及び回転軸16の支持により、ラグプレート21及び回転軸16と同期回転可能であるとともに、回転軸16の軸方向へのスライド移動を伴いながら回転軸16に対し傾動可能となっている。
シリンダブロック11には、複数(図面には1つのみ示す)のシリンダボア11aが回転軸16を取り囲むようにして貫設されるとともに、各シリンダボア11aにはピストン26が往復動可能にそれぞれ収容されている。各シリンダボア11aの両開口は、弁・ポート形成体13及びピストン26によって閉塞されるとともに、各シリンダボア11a内にはピストン26の往復動に応じて体積変化する圧縮室24が区画されている。各ピストン26は、シュー29を介して斜板22の外周部に係留されている。そして、回転軸16の回転にともなう斜板22の回転運動が、シュー29を介してピストン26の往復直線運動に変換される。
リヤハウジング14と弁・ポート形成体13との間には、吐出室30が環状に区画されるとともに、この吐出室30の内側に、吸入室31が区画されている。また、弁・ポート形成体13には、吸入室31に連通する吸入ポート31h、及び吸入ポート31hを開閉する吸入弁31vが形成されるとともに、吐出室30に連通する吐出ポート30h、及び吐出ポート30hを開閉する吐出弁30vが形成されている。
そして、吸入室31の冷媒は、ピストン26の上死点から下死点への移動により、吸入ポート31h及び吸入弁31vを介してシリンダボア11aに吸入される。シリンダボア11aに吸入された冷媒は、ピストン26の下死点から上死点への移動により所定の圧力にまで圧縮されるとともに、吐出ポート30hから吐出弁30vを押し退けて吐出室30に吐出される。
リヤハウジング14には、吐出室30に連通する吐出通路30aが形成されるとともに、吸入室31に連通する吸入通路31aが形成されている。吐出通路30aと、吸入通路31aとは外部冷媒回路40により接続されている。外部冷媒回路40は、吐出通路30aに接続された凝縮器41、この凝縮器41に接続された膨張弁42、及び膨張弁42に接続された蒸発器43を備えるとともに、蒸発器43には吸入通路31aが接続されている。そして、圧縮機10は、冷凍サイクルに組み込まれている。
また、リヤハウジング14には、吐出通路30aの一部である収容室44が形成されている。そして、収容室44には、吐出室30に吐出された冷媒に含まれる潤滑用オイルを分離するためのオイルセパレータ45が設けられている。オイルセパレータ45は、収容室44に収容される分離筒45aと、冷媒から分離された潤滑用オイルが貯留される貯留部45bとを有する。また、クランク室15と吸入室31とは、シリンダブロック11及び弁・ポート形成体13を貫通する絞り通路35により接続されている。リヤハウジング14には、電磁式の容量制御弁50が組み付けられている。
図2に示すように、容量制御弁50のバルブハウジング51は、電磁ソレノイド52が収容される第1ハウジング53と、第1ハウジング53に組み付けられる筒状の第2ハウジング54と、第2ハウジング54における第1ハウジング53とは反対側の開口を塞ぐ有蓋筒状の蓋部56とを有している。
電磁ソレノイド52は、固定鉄心52aと、コイル52cへの電流供給による励磁に基づいて固定鉄心52aに引き付けられる可動鉄心52bとを有する。固定鉄心52aは、第1ハウジング53内における第2ハウジング54側の開口側に設けられるとともに、可動鉄心52bは、第1ハウジング53内における第2ハウジング54とは反対側に設けられている。固定鉄心52aと可動鉄心52bとの間には、固定鉄心52aと可動鉄心52bとを互いに遠ざける方向に付勢するばね52dが配設されている。電磁ソレノイド52の電磁力は、ばね52dの付勢力に抗して、可動鉄心52bを固定鉄心52aに向けて引き付ける。電磁ソレノイド52は、図示しない制御コンピュータの通電制御(デューティ比制御)を受ける。
第2ハウジング54と固定鉄心52aとの間には弁室57が区画されるとともに、第2ハウジング54と蓋部56との間には、感圧室58が区画されている。また、可動鉄心52bには、円柱状の駆動力伝達体59が取り付けられており、可動鉄心52bと一体的に移動可能になっている。駆動力伝達体59には、弁室57に収容される弁体60が設けられている。また、第2ハウジング54における弁室57と感圧室58との間には弁孔54hが貫設されている。第2ハウジング54における弁室57側の弁孔54h周りは、弁体60における感圧室58側の端面が当接可能な座部54eとなっている。弁体60は、座部54eに接離して弁孔54hを開閉可能である。電磁ソレノイド52の電磁力は、ばね52dの付勢力に抗して、弁孔54hを閉じる位置に向けて弁体60を付勢する。
さらに、駆動力伝達体59は、弁体60に連続するとともに弁体60よりも外径が小径の小径部591と、小径部591に連続するとともに小径部591よりも外径が大径の大径部592と、大径部592に連続するとともに大径部592よりも外径が小径の軸部593とを有している。大径部592の一部及び軸部593は、弁孔54hを貫通して感圧室58内に突出している。さらに、弁孔54hにおいて、小径部591の周りには環状の間隙594が残されている。
感圧室58には感圧体61が収容されている。感圧体61は、伸縮可能なベローズ62と、ベローズ62における蓋部56側の端部に結合された支持体63と、ベローズ62における駆動力伝達体59側の端部に結合された受圧体64と、ベローズ62内で支持体63と受圧体64とを互いに遠ざける方向に付勢するばね65とから構成されている。駆動力伝達体59の軸部593の先端部は、受圧体64に接離可能になっている。また、感圧室58内において、受圧体64と第2ハウジング54との間には、受圧体64を支持体63側に付勢するばね69が配設されている。
第2ハウジング54には、弁孔54hに連通する連通孔54rが形成されている。連通孔54rは、弁孔54hにおける小径部591の周りの間隙594に開口している。連通孔54rにおける弁孔54hとは反対側の開口にはフィルタ54fが配設されている。そして、弁孔54hは、連通孔54r及び通路66を介してオイルセパレータ45の貯留部45bに連通している。また、弁室57は通路67を介してクランク室15に連通している。よって、本実施形態では、通路66、連通孔54r、弁孔54h、弁室57、及び通路67によって、吐出室30に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒をクランク室15へ供給する供給通路70が形成されている。そして、容量制御弁50は、供給通路70中に配置されている。
弁体60は、供給通路70の開度を調整して、吐出室30からクランク室15への潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給量を調整する。弁体60は、第2ハウジング54の座部54eに当接することで供給通路70を閉鎖する閉弁状態となるとともに、第2ハウジング54の座部54eから離間することで供給通路70を開放する開弁状態となる。
ベローズ62内において、支持体63にはストッパ63aが一体形成されている。また、受圧体64には、支持体63のストッパ63aに向けて突出するストッパ64aが形成されている。支持体63のストッパ63aと受圧体64のストッパ64aとは、ベローズ62の最短長を規定している。
感圧室58は、通路68を介して吸入室31に連通している。そして、ベローズ62は、受圧体64における駆動力伝達体59側の面が受ける吸入室31からの吸入圧に応じて駆動力伝達体59の移動方向に伸縮する。このベローズ62の伸縮が、弁体60の位置決めに利用されて弁体60の弁開度の調整に寄与している。弁体60の弁開度は、電磁ソレノイド52で生じる電磁力、ばね52dの付勢力、及び感圧体61における弁体60を開弁する方向への付勢力のバランスによって決まる。
図3に示すように、駆動力伝達体59の大径部592の外周面には、溝部74が形成されている。溝部74は、大径部592の周方向において、大径部592の外周面(外面)の一部を切り欠いて形成されている。また、溝部74は、大径部592における小径部591側の端面から軸部593側に向けて大径部592の途中まで直線状に延びている。
図2に示すように、弁孔54hにおいて、連通孔54rにおける弁孔54h側の開口位置よりも感圧室58側の部位は、感圧室58と供給通路70との間に配置されるとともに大径部592が挿通される挿通孔541hとなっている。よって、本実施形態の容量制御弁50は、挿通孔541h及び感圧室58によって形成されるとともに通路68を介して供給通路70と吸入室31とを連通する連通路71を有している。
そして、大径部592における溝部74以外の部位は、弁体60の弁開度が最も大きいときに閉弁して連通路71を閉じるとともに、弁体60が閉弁状態のときに開弁して連通路71を開放する開閉弁592sとなっている。駆動力伝達体59の移動方向において、開閉弁592sにおける挿通孔541hとの間のシール長L1は、弁体60のストローク長L2よりも小さくなっている。
次に、第1の実施形態の作用について説明する。
図4は、電磁ソレノイド52に対する電流供給が行われている状態(デューティ比が0より大きい状態であり、以下においてはON運転という)を示している。圧縮機10がON運転になると、可動鉄心52bが、電磁ソレノイド52で生じる電磁力によって、ばね52dの付勢力に抗して、固定鉄心52aに向けて引き付けられ、駆動力伝達体59が感圧室58側へ移動する。そして、弁体60が第2ハウジング54の座部54eに当接する。すると、弁体60が閉弁状態となり、吐出室30に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給通路70を介したクランク室15への流れが遮断される。これにより、クランク室15の圧力が低くなり、斜板22の傾角が大きくなって吐出容量が増える。
ON運転において、電磁ソレノイド52に対する電流供給が大きくなると、斜板22の傾角が最大傾角となるとともに、ピストン26のストロークが最も大きくなり、最大吐出容量での圧縮が行われる。
また、駆動力伝達体59の移動に伴い大径部592が感圧室58側へ移動することで、開閉弁592sが開弁し、溝部74と感圧室58とが連通する。すると、感圧室58と供給通路70とが間隙594及び溝部74を介して連通する。このとき、大径部592の外周面と挿通孔541hの内周面との接触部位が残されている。そして、オイルセパレータ45の分離筒45aによって冷媒から分離された潤滑用オイルを含んだ冷媒が、供給通路70に流入する。このとき、フィルタ54fによって潤滑用オイルに含まれる塵埃等の異物が除去される。
そして、供給通路70に流入した潤滑用オイルを含んだ冷媒は、間隙594、溝部74、感圧室58、及び通路68を介して吸入室31に供給される。このとき、溝部74によって供給通路70から吸入室31へ供給される潤滑用オイルを含んだ冷媒の量が絞り込まれている。よって、溝部74は、連通路71中に設けられる絞り部として機能する。
これにより、オイルセパレータ45の分離筒45aによって冷媒から分離された潤滑用オイルを含んだ冷媒が、吸入室31に供給される。ここで、弁体60が閉弁状態のときは、オイルセパレータ45の分離筒45aによって冷媒から分離された潤滑用オイルを含んだ冷媒が、吸入室31へ供給されて、ベローズ62が潤滑用オイルを含んだ冷媒による圧力の影響を受けたとしても、ベローズ62は弁体60の弁開度を調整する機能を果たしていない。よって、弁体60の弁開度の調整に不具合が生じてしまうこと無く、吐出室30に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒が吸入室31へ供給される。
そして、吸入室31に供給された潤滑用オイルは、圧縮機10の内部の各摺動部分の潤滑に供される。また、圧縮室24で圧縮された冷媒が外部冷媒回路40に吐出循環される際に、潤滑用オイルが冷媒と共に外部冷媒回路40に吐出されてしまうことが抑制されている。よって、この潤滑用オイルが外部冷媒回路40の蒸発器43の内壁等に付着して、外部冷媒回路40での熱交換の妨げになってしまうことが抑制されている。
図2は、電磁ソレノイド52に対する電流供給が停止されている状態(デューティ比が0であり、以下においてはOFF運転という)を示している。圧縮機10がOFF運転になると、可動鉄心52bは、ばね52dの付勢力によって固定鉄心52aから離間している。そして、弁体60は、第2ハウジング54の座部54eから離間しており、供給通路70を開放する開弁状態となっている。このとき、弁体60の弁開度は最も大きくなっている。よって、供給通路70を介した吐出室30からクランク室15への潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給量が最も多く、クランク室15の圧力が最大になっている。
また、このとき、開閉弁592sが閉弁しており、連通路71が閉じられている。これにより、供給通路70を流れる潤滑用オイルを含んだ冷媒が全てクランク室15へ供給される。さらに、クランク室15内の冷媒は、絞り通路35のみから吸入室31へ流出する。これにより、斜板22の傾角が最小傾角となるとともに、ピストン26のストロークが最も小さくなり、最小吐出容量での圧縮が行われる。
連通路71が開閉弁592sによって閉じられているため、最小吐出容量での圧縮が行われているときに、吸入室31と供給通路70とが連通路71を介して連通しており、クランク室15への潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給量が、吸入室31へ流れる分だけ減ってしまい、最小吐出容量での圧縮が維持し難くなってしまうことが防止されている。
また、最小吐出容量よりも大きく、最大吐出容量よりも小さい吐出容量のとき(以下においては小容量運転という)も連通路71が開閉弁592sにより閉じられている。すなわち、ON運転状態で、斜板22の傾角が最小傾角よりも大きい傾角のときに、連通路71は開閉弁592sにより閉じられている。このため、小容量運転での圧縮が行われているときに、吐出室30に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給通路70を介した吸入室31への供給が行われない。その結果、小容量運転で吸入室31の圧力が上昇して、感圧室58の圧力が上昇することが防止され、安定した小容量運転が保たれる。
第1の実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)容量制御弁50は、電磁ソレノイド52によって駆動される駆動力伝達体59と、駆動力伝達体59に設けられるとともに供給通路70の開度を調整する弁体60と、吸入室31の圧力を感知することで駆動力伝達体59の移動方向に伸縮し、弁体60の弁開度を調整する感圧体61とを有する。さらに、容量制御弁50は、供給通路70と吸入室31とを連通する連通路71と、連通路71中に設けられる溝部74と、連通路71中に設けられるとともに、弁体60の弁開度が最も大きいときに閉弁し、弁体60が閉弁状態のときに開弁する開閉弁592sとを有する。よって、弁体60が閉弁状態のときは、吐出室30から供給通路70を介したクランク室15への潤滑用オイルを含んだ冷媒の流れが遮断される。これにより、クランク室15の圧力が低くなり、斜板22の傾角が大きくなって吐出容量が増える。そして、このとき、開閉弁592sが開弁しているため、吐出室30に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒は、供給通路70に流入して、溝部74及び連通路71を介して吸入室31に供給される。ここで、弁体60が閉弁状態のときは、吐出室30から吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒が、吸入室31へ供給されて、感圧体61が潤滑用オイルを含んだ冷媒による圧力の影響を受けたとしても、感圧体61は弁体60の弁開度を調整する機能を果たしていない。よって、弁体60の弁開度の調整に不具合が生じてしまうこと無く、吐出室30に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒を吸入室31に供給することができる。
また、弁体60の弁開度が最も大きいときは、供給通路70を介した吐出室30からクランク室15への潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給量が最も多く、クランク室15の圧力が最大になっており、斜板22の傾角が最小傾角となっている。その結果、ピストン26のストロークが最も小さくなり、最小吐出容量での圧縮が行われる。このとき、開閉弁592sが閉弁しており、連通路71が閉じられているため、供給通路70を流れる潤滑用オイルを含んだ冷媒を全てクランク室15へ供給することができる。よって、最小吐出容量での圧縮が行われているときに、吸入室31と供給通路70とが連通路71を介して連通しており、クランク室15への潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給量が、吸入室31へ流れる分だけ減ってしまい、最小吐出容量での圧縮が維持し難くなってしまうことを防止することができる。
(2)開閉弁592sは、駆動力伝達体59の移動に伴い連通路71を開閉する。これによれば、例えば、連通路71を開閉する開閉弁を、駆動力伝達体59の移動とは別の駆動体の移動に伴い開閉させる構成とする場合に比べると、容量制御弁50の構成を簡素化することができる。
(3)溝部74は、大径部592の周方向において、大径部592の外周面の一部を切り欠いて形成されている。例えば、溝部が大径部592の外周面の全体を切り欠いて形成される溝部である場合、駆動力伝達体59を感圧室58側へ移動させて、開閉弁592sにより連通路71を開放すると、感圧室58と供給通路70とが溝部を介して連通することで、大径部592の外周面と挿通孔541hの内周面との接触部位が無くなってしまう。すると、開閉弁592sによって連通路71を閉じる際に、開閉弁592sが挿通孔541h内に配置されるように、駆動力伝達体59を感圧室58とは反対側へ移動させ難くなってしまう。しかし、これによれば、駆動力伝達体59を感圧室58側へ移動させて、開閉弁592sにより連通路71を開放し、感圧室58と供給通路70とを溝部74を介して連通させても、大径部592の外周面と挿通孔541hの内周面との接触部位を残すことができる。その結果、開閉弁592sによって連通路71を閉じる際に、駆動力伝達体59を感圧室58とは反対側へ移動させ易くすることができる。
(4)連通孔54rの開口にはフィルタ54fが配設されている。これによれば、フィルタ54fによって潤滑用オイルに含まれる塵埃等の異物を除去することができるため、容量制御弁50内に塵埃等の異物が侵入してしまうことを抑制することができる。その結果、容量制御弁50の内部の各摺動部分に塵埃等の異物が噛み込んで、各摺動部分の摺動性が悪化してしまうことを抑制することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図5及び図6にしたがって説明する。なお、以下に説明する実施形態では、既に説明した第1の実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
図5に示すように、第2ハウジング54と固定鉄心52aとの間には通路81を介して吸入室31に連通する吸入圧空間82が区画されるとともに、第2ハウジング54と蓋部56Aとの間には、通路83を介してクランク室15に連通する感圧室58Aが区画されている。また、第2ハウジング54には、一端が感圧室58Aに開口するとともに他端が吸入圧空間82に開口する弁孔85が貫設されている。弁孔85は、連通孔54r及び通路66を介してオイルセパレータ45の貯留部45bに連通している。よって、本実施形態では、通路66、連通孔54r、弁孔85、感圧室58A、及び通路83によって、吐出室30に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒をクランク室15へ供給する供給通路70Aが形成されている。
駆動力伝達体59には、弁孔85内に収容される弁体60Aが設けられている。弁体60Aにおける感圧室58A側の端面は、第2ハウジング54における連通孔54rと弁孔85との間に形成される座部54Eに当接可能になっている。そして、弁体60Aは、供給通路70Aの開度を調整して、吐出室30からクランク室15への潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給量を調整する。弁体60Aは、座部54Eに当接することで供給通路70Aを閉鎖する閉弁状態となるとともに、座部54Eから離間することで供給通路70Aを開放する開弁状態となる。
駆動力伝達体59には、固定鉄心52aにおける吸入圧空間82側の端面に対向する対向部86が形成されている。駆動力伝達体59における感圧室58A側の端面と受圧体64との間には感圧空間87が区画されている。さらに、駆動力伝達体59には内部通路88が穿設されている。内部通路88の一端は感圧空間87に連通するとともに、他端は対向部86と固定鉄心52aとの間を介して吸入圧空間82に連通している。そして、吸入圧空間82からの吸入圧が内部通路88を介して感圧空間87に導かれる。
ベローズ62は、感圧空間87に導入されて受圧体64における駆動力伝達体59側の面が受ける吸入室31からの吸入圧に応じて駆動力伝達体59の移動方向に伸縮する。このベローズ62の伸縮が、弁体60Aの位置決めに利用されて弁体60Aの弁開度の調整に寄与している。弁体60Aの弁開度は、電磁ソレノイド52で生じる電磁力、ばね52dの付勢力、及び感圧体61における弁体60Aを開弁する方向への付勢力のバランスによって決まる。
弁体60Aの外周面には、溝部74が形成されている。溝部74は、弁体60Aの周方向において、弁体60Aの外周面(外面)の一部を切り欠いて形成されている。また、溝部74は、弁体60Aにおける吸入圧空間82側の端面から感圧室58A側に向けて弁体60Aの途中まで直線状に延びている。
弁孔85において、連通孔54rにおける弁孔85側の開口位置よりも吸入圧空間82側の部位は、吸入圧空間82と供給通路70Aとの間に配置されるとともに弁体60Aが挿通される挿通孔89となっている。よって、本実施形態の容量制御弁50は、挿通孔89及び吸入圧空間82によって形成されるとともに通路81を介して供給通路70と吸入室31とを連通する連通路71Aを有している。
そして、弁体60Aにおける溝部74以外の部位は、弁体60Aの弁開度が最も大きいときに閉弁して連通路71Aを閉じるとともに、弁体60Aが閉弁状態のときに開弁して連通路71Aを開放する開閉弁592sとなっている。駆動力伝達体59の移動方向において、開閉弁592sにおける挿通孔89との間のシール長L1は、弁体60Aのストローク長L2よりも小さくなっている。
次に、第2の実施形態の作用について説明する。
図6は、電磁ソレノイド52に対する電流供給が行われている状態(デューティ比が0より大きい状態であり、以下においてはON運転という)を示している。圧縮機10がON運転になると、可動鉄心52bが、電磁ソレノイド52で生じる電磁力によって、ばね52dの付勢力に抗して、固定鉄心52aに向けて引き付けられ、駆動力伝達体59が感圧室58A側へ移動する。そして、弁体60Aが第2ハウジング54の座部54Eに当接する。すると、弁体60Aが閉弁状態となり、吐出室30に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給通路70Aを介したクランク室15への流れが遮断される。これにより、クランク室15の圧力が低くなり、斜板22の傾角が大きくなって吐出容量が増える。
また、駆動力伝達体59の移動に伴い弁体60Aが感圧室58A側へ移動することで、開閉弁592sが開弁し、溝部74と連通孔54rとが連通する。すると、吸入圧空間82と供給通路70Aとが溝部74を介して連通する。このとき、弁体60Aの外周面と挿通孔89の内周面との接触部位が残されている。そして、オイルセパレータ45の分離筒45aによって冷媒から分離された潤滑用オイルを含んだ冷媒が、供給通路70Aに流入する。そして、供給通路70Aに流入した潤滑用オイルを含んだ冷媒は、溝部74、吸入圧空間82、及び通路81を介して吸入室31に供給される。このとき、溝部74によって供給通路70Aから吸入室31へ供給される潤滑用オイルを含んだ冷媒の量が絞り込まれている。
これにより、オイルセパレータ45の分離筒45aによって冷媒から分離された潤滑用オイルを含んだ冷媒が、吸入室31に供給される。ここで、弁体60Aが閉弁状態のときは、オイルセパレータ45の分離筒45aによって冷媒から分離された潤滑用オイルを含んだ冷媒が、吸入室31へ供給されて、ベローズ62が潤滑用オイルを含んだ冷媒による圧力の影響を受けたとしても、ベローズ62は弁体60Aの弁開度を調整する機能を果たしていない。よって、弁体60Aの弁開度の調整に不具合が生じてしまうこと無く、吐出室30に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒が吸入室31へ供給される。
図5は、電磁ソレノイド52に対する電流供給が停止されている状態(デューティ比が0であり、以下においてはOFF運転という)を示している。圧縮機10がOFF運転になると、可動鉄心52bは、ばね52dの付勢力によって固定鉄心52aから離間している。そして、弁体60Aは、第2ハウジング54の座部54Eから離間しており、供給通路70Aを開放する開弁状態となっている。このとき、弁体60Aの弁開度は最も大きくなっている。よって、供給通路70Aを介した吐出室30からクランク室15への潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給量が最も多く、クランク室15の圧力が最大になっている。
駆動力伝達体59の対向部86は、固定鉄心52aにおける吸入圧空間82側の端面に当接しており、内部通路88を介した吸入圧空間82から感圧空間87への吸入圧の導入が規制されている。
また、このとき、開閉弁592sが閉弁しており、連通路71Aが閉じられている。これにより、供給通路70Aを流れる潤滑用オイルを含んだ冷媒が全てクランク室15へ供給される。さらに、クランク室15内の冷媒は、絞り通路35のみから吸入室31へ流出する。これにより、斜板22の傾角が最小傾角となるとともに、ピストン26のストロークが最も小さくなり、最小吐出容量での圧縮が行われる。
連通路71Aが開閉弁592sによって閉じられているため、最小吐出容量での圧縮が行われているときに、吸入室31と供給通路70Aとが連通路71Aを介して連通しており、クランク室15への潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給量が、吸入室31へ流れる分だけ減ってしまい、最小吐出容量での圧縮が維持し難くなってしまうことが防止されている。
また、最小吐出容量よりも大きく、最大吐出容量よりも小さい吐出容量のとき(以下においては小容量運転という)も連通路71Aが開閉弁592sにより閉じられている。すなわち、ON運転状態で、斜板22の傾角が最小傾角よりも大きい傾角のときに、連通路71Aは開閉弁592sにより閉じられている。このため、小容量運転での圧縮が行われているときに、吐出室30に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給通路70Aを介した吸入室31への供給が行われない。その結果、小容量運転で吸入室31の圧力が上昇して、感圧室58の圧力が上昇することが防止され、安定した小容量運転が保たれる。
したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)〜(4)と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 上記各実施形態において、開閉弁592sは、は、少なくとも、弁体60,60Aの弁開度が最も大きいときに閉弁し、弁体60,60Aが閉弁状態のときに開弁していればよい。
○ 上記各実施形態において、溝部74の形状は特に限定されるものではない。また、例えば、大径部592又は弁体60Aの外周面全周に亘って形成される環状の溝部であってもよいし、大径部592又は弁体60Aの外周面の一部を平坦面状に切り欠くことで形成される溝部であってもよい。
○ 上記各実施形態において、オイルセパレータ45を削除してもよい。この場合、例えば、吐出室30内で潤滑用オイルが比較的多い位置に供給通路70,70Aが連通しているのが好ましい。
○ 上記各実施形態において、動力伝達機構PTは、外部からの電気制御によって動力の伝達及び遮断を選択可能なクラッチ機構(例えば電磁クラッチ)であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記感圧体が収容される感圧室は前記クランク室に連通しており、前記連通路は、前記吸入室と前記供給通路との間に配置されるとともに前記駆動力伝達体の移動方向における前記感圧室とは反対側で前記吸入室に連通する吸入圧空間と、前記吸入圧空間と前記供給通路との間に配置されるとともに前記駆動力伝達体が挿通される挿通孔とを有し、前記開閉弁及び前記絞り部は、前記挿通孔に挿通された前記駆動力伝達体に設けられ、前記開閉弁は、前記駆動力伝達体の移動に伴い前記連通路を開閉することを特徴とする請求項1に記載の可変容量型斜板式圧縮機。
10…圧縮機(可変容量型斜板式圧縮機)、11…シリンダブロック、11a…シリンダボア、15…クランク室、16…回転軸、22…斜板、24…圧縮室、26…ピストン、30…吐出室、31…吸入室、50…容量制御弁、52…電磁ソレノイド、58,58A…感圧室、59…駆動力伝達体、60,60A…弁体、61…感圧体、70,70A…供給通路、71,71A…連通路、74…絞り部として機能する溝部、82…吸入圧空間、89,541h…挿通孔、592s…開閉弁。

Claims (3)

  1. シリンダブロックに形成された複数のシリンダボア内にはピストンが往復動可能にそれぞれ収容され、
    クランク室には回転軸から駆動力を得て回転するとともに、該回転軸に対して軸方向へ傾動可能な斜板が収容され、
    前記斜板には前記ピストンが係留され、
    前記シリンダボア内には前記ピストンによって圧縮室が区画され、
    前記圧縮室には吸入室及び吐出室が連通しており、
    前記ピストンの往復動により前記吸入室から前記圧縮室に冷媒が吸入されるとともに、前記圧縮室内の冷媒が圧縮されて前記吐出室に吐出され、
    前記吐出室に吐出された潤滑用オイルを含んだ冷媒を前記クランク室へ供給する供給通路中に配置されるとともに、該供給通路の開度を調整して、前記吐出室から前記クランク室への潤滑用オイルを含んだ冷媒の供給量を調整する容量制御弁を備えた可変容量型斜板式圧縮機であって、
    前記容量制御弁は、
    電磁ソレノイドによって駆動される駆動力伝達体と、
    前記駆動力伝達体に設けられるとともに前記供給通路の開度を調整する弁体と、
    前記吸入室の圧力を感知することで前記駆動力伝達体の移動方向に伸縮し、前記弁体の弁開度を調整する感圧体と、
    前記供給通路と前記吸入室とを連通する連通路と、
    前記連通路中に設けられる絞り部と、
    前記連通路中に設けられるとともに、前記弁体の弁開度が最も大きく、前記供給通路を開放する開弁状態のときに前記連通路を閉じるように閉弁しており、前記弁体が前記供給通路を閉鎖する閉弁状態のときに前記連通路を開くように開弁している開閉弁とを有し
    前記連通路は、
    前記吸入室と前記供給通路との間に配置されるとともに前記感圧体が収容される感圧室と、
    前記感圧室と前記供給通路との間に配置されるとともに前記駆動力伝達体が挿通される挿通孔とを有していることを特徴とする可変容量型斜板式圧縮機。
  2. 記開閉弁及び前記絞り部は、前記挿通孔に挿通された前記駆動力伝達体に設けられ、
    前記開閉弁は、前記駆動力伝達体の移動に伴い前記連通路を開閉することを特徴とする請求項1に記載の可変容量型斜板式圧縮機。
  3. 前記絞り部は、前記駆動力伝達体の外面の一部を切り欠いて形成される溝部であることを特徴とする請求項2に記載の可変容量型斜板式圧縮機。
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