JP6020962B2 - ターボチャージャのウェストゲート構造 - Google Patents
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Description
ターボチャージャは、排気通路を流れる排ガスによって排気タービンを駆動し、排気タービンと同軸的に連結されたコンプレッサによって、空気を過給し、内燃機関の出力を上げている。
排気タービンの排ガス流路下流側には、排ガスを浄化する排気浄化装置が配置されている。
排気浄化装置は排ガス流路の軸線に対する直角方向の断面積がより大きいハニカム構造の触媒担体が筒状のケーシング内に収納されている。
この排ガスの旋回流は、円柱状の触媒担体の前端面に対して接線方向ないしは傾斜方向の速度が大きい状態で、該触媒担体に流入することになる。
このことに起因して、該触媒担体の各セルに排ガスが流入しがたくなる。
提案によると、排気タービンから流出した時に、下流側に形成される排ガスの旋回流が、ウェストゲートの出口に設けられた逆旋回流発生手段によって生じられた排ガスの逆旋回流によって、相殺されるので、排気浄化装置に流入する時は排気通路の軸線方向と略平行な流れになるので、排ガスが排気浄化装置内に入り易くなるとしている。
この場合、過給圧をコントロールしている領域で排ガス流量が非常に多く、高温状態になっている。
このような状態においては、排気浄化装置の触媒担体温度も十分に高くなっており、排ガス浄化作用は問題なく行われる。
ところが、内燃機関始動時、即ち、冷態始動直後は、排気浄化装置の触媒温度が低く、排気浄化装置での排ガス浄化作用が十分に行われない。
そのため、触媒温度を早期に高める必要があるが、特許文献1には、冷態始動直後の触媒活性早期化に関する技術開示が成されていない。
ウェストゲート開口部の周辺で、且つ該ウェストゲート開口部の下流側に前記排気タービンから排出される排ガスの旋回流と同方向の旋回流を生起させる旋回流発生手段であって、
前記旋回流発生手段は、
前記ウェストゲート開口部を開閉すると共に排気通路側に開閉する蓋部材と、
該蓋部材に固着され、前記ウェストゲート開口部に対し外周部が摺動自在に嵌合する中空円筒状のガイド部材と、
を備え、
該ガイド部材の周壁は前記排ガスの旋回流と同方向に開口している切欠部を有し、
前記内燃機関の冷態時に前記蓋部材を開操作して前記ウェストゲート開口部を開放し、排ガスが前記ウェストゲート開口部を通過するようにした。
従って、内燃機関冷態時にウェストゲートを強制的に開操作することにより、排気タービン駆動による排ガス温度低下を防止して、高温を維持した排ガスを排気浄化装置に導入することにより、触媒活性早期化が可能となり、内燃機関始動早期における排ガス浄化の促進が可能となる。
更に旋回流により、排ガスの混合が促進され、触媒での浄化が効率よく行わせることができる。
図1(A)は、図示省略の内燃機関の排気通路にターボチャージャ1と排気浄化装置2とが配設された概略説明図を示す。
内燃機関(図示省略)のエキゾーストマニホールド15から、排出された排ガスは、ターボチャージャ1を駆動して、排気通路である排気管6によって排気浄化装置2に導入され、該排気浄化装置2によって無害化(浄化)されて、大気に放出される。
一方、ターボチャージャ1の駆動によってエアクリーナ3にて取入れられた空気は圧縮されて、インレットマニホールド31を介して内燃機関に供給される。
ウェストゲート5は、ハウジング11内に形成される排ガス流路で、且つ排気タービン12の上流側に配設され、排ガスをバイパスさせるウェストゲート開口部53と、該ウェストゲート開口部53の開閉を行う蓋部材であるウェストゲートバルブ51と、該ウェストゲートバルブ51の開閉動作を行う電磁アクチュエータ54と、該電磁アクチュエータ54の開閉動作を制御するコントローラ55と、エアクリーナ3が吸い込む空気圧を検知する空気圧センサ55gと、該空気圧センサ55gの検知圧力をコントローラ55に入力する第1配線55aと、コンプレッサ13による過給圧を検知する過給圧センサ55fと、該過給圧センサ55fの検知圧をコントローラ55に入力する第2配線55b、内燃機関の冷却水温度検知する水温センサ55eと、該水温センサ55eが検知した水温をコントローラ55に入力する第3配線55cと及び電磁アクチュエータ54を作動させる電力を供給する第4配線55hと、電磁アクチュエータ54の作動でウェストゲートバルブ51を駆動するリンク部材55dと、を備えている。
内燃機関が作動すると、エキゾーストマニホールド15から排ガスが排出される。排出される排ガスの量は、内燃機関の運転状況によって異なり、高負荷の場合は、排ガス排出量が多くなり、排気タービン12の回転力及び回転数が高くなる。
それに伴い、排気タービン12に同軸的に連結しているコンプレッサ13の過給圧が上昇する。
ところが内燃機関の過給圧力は、内燃機関の耐久性を維持するため規定値以上の過給を行わないようになっている。
ウェストゲート5は、コンプレッサ13による過給圧が規定以上になると電磁アクチュエータ54を作動させて、ウェストゲートバルブ51をウェストゲート開口部53から離間させて、排ガスの一部を排気管6側に流し、排気タービン12をバイパスさせるようになっている。
即ち、水温センサ55eの検知温度が規定値より低い温度を検知している。
一方、排気浄化装置2内に配設されている、排ガス浄化触媒は一定以上の温度にならないと十分な浄化作用を行わない。
このような状態においては、排ガス浄化触媒の温度を早く昇温させる必要がある。
内燃機関始動直後、排ガス量は少ないので、強制的にウェストゲート5を作動させて、排ガスの一部を排気管6側に流し、排ガス浄化触媒の昇温を促進させる。
排ガスは排気タービン12を駆動した後は、排ガスの膨張により温度が下がると共に、排気タービン12に排ガスの熱が吸収されるのを防止するため、ウェストゲート5を開放させて、排ガスが排気タービン12をバイパスすることにより排ガス浄化触媒の昇温を促進させる。
従って、内燃機関冷態時で、排ガス排出量が少ない昇温制御中の場合には、排気管6内の排ガスを旋回させながら触媒に導入させる方が触媒の活性が早くなることが、社内の実験結果で確認されている。
これは、触媒の昇温制御中であっても、排ガスが旋回しながら触媒に導入されることにより、触媒入口端面での面積利用率(排ガスと触媒との接触面積)の向上と、排ガスの混合が促進され、触媒での反応が高くなるためと解析している。
本実施形態では、内燃機関冷態運転中(内燃機関の水温センサ55eの検出温度が所定値以下の間)にウェストゲート5を強制的に開放すると共に、ウェストゲート5の排ガス出口に旋回流発生手段である円弧状に延在する条状の突起52が複数配設されている。
突起52は、ウェストゲート開口部53が形成されている壁面の排気管6側の外周縁から径方向に拡大した壁面53aに設けられている。
突起52は、基端部がウェストゲート開口部53の外周縁に位置し、先端部が径方向外方に向けて円弧状に形成されている。
円弧状の方向は、排気タービン12の排ガス出口17から排出される排ガス旋回流と同じ方向に、ウェストゲート開口部53から排出された排ガスが流れるように設けてある。
本実施形態は、旋回流発生手段の構造が異なる以外は、第1実施形態と同じである。
従って、旋回流発生手段以外の説明は省略し、同じものは同一符号を付して説明は省略する。
ウェストゲート7のバイパス開閉部は、排ガスが通過するウェストゲート開口部73と、該ウェストゲート開口部73を閉塞又は解放するウェストゲートバルブ71とで構成されている。
ウェストゲート7のウェストゲート開口部73は、排気タービン12の排ガス通路上流側に配設されている。
ウェストゲート開口部73は、排気タービン12のハウジング11に対し直角方向に穿設されており、ハウジング11の外側部は円錐状の第1シール面11aが形成されている。図1のB−B断面で、第2実施形態における排ガス旋回の説明図を示す。
図4は、図1(B)のB−B断面で、本実施形態における排ガス旋回例の説明図を示す。ウェストゲート開口部73を排気通路6の下流側からの上流側視を示す。
ウェストゲート開口部73は、該ウェストゲート開口部73が設けられている排気管6側の壁面11の外周が円筒状に形成され、該円筒形状の中心(軸線中心)である第2中心CP2に対し、ウェストゲート開口部73の開口中心である第1中心CP1は、オフセットした位置に配設されている。
ウェストゲートバルブ71の円錐台形状の頂部には、ウェストゲート開口部73の内周面に対し摺動自在のガイド部材72が固着されている。
図3(C)に示すように、ガイド部材72は中空円筒状を成し、該中空円筒状の壁面の一部に、排気管6の円筒状の周壁面と同方向で且つ、排気タービン排出口17から排出される排ガスの旋回流と同方向に開口している切欠部72aを有している。
切欠部72aからの排ガスは、排気管6の円筒状の周壁面に沿った状態で排出されて旋回流となり、排気タービンの排ガス出口17から排出される排ガスの旋回流と同じ方向に旋回するようになっている。
図3(A)にウェストゲートバルブ71によってウェストゲート開口部73が閉塞されている状況を示す。
ウェストゲートバルブ71は、電磁アクチュエータ54によってウェストゲートバルブ71の第2シール面71aが第1シール面11aに押圧され、且つガイド部材72がウェストゲート開口部73に嵌合している。
従って、ウェストゲート開口部73から排気管6側への排ガスの流出はない。
ウェストゲート開口部73から排ガスを排気管6に流す場合は、図3(B)の状態になる。即ち、電磁アクチュエータ54によってウェストゲートバルブ71が開方向〔図3(B)において右方向〕に駆動される。
ウェストゲートバルブ71の第2シール面71aが第1シール面11aから離間すると共に、ガイド部材72も開方向に駆動される。
ガイド部材72の切欠部72aは、第2シール面71aと第1シール面11aとの離間部分(隙間)に連通した状態になる。
排ガスは、ガイド部材72の中空円筒状部及び切欠部72aを通り、第2シール面71aと第1シール面11aとの離間部分から排気管6側へ流れる。
従って、図4に示すように、切欠部72aを出た排ガスは、排気管6の円筒形状の周壁面によって旋回力が与えられ、且つ排気タービンの排ガス出口17から排出される排ガスの旋回流と同じ方向になるように配置したので、暖機運転中の排ガス排出量の少ない状態時にあっても、排ガスの旋回流が加速される。
その結果、排ガスは、触媒入口端面での面積利用率(排ガスと触媒との接触面積)の向上と、排ガスの混合が促進され、触媒での反応量を高くして、早期の排ガス浄化効果を得るようにすることができる。
2 排気浄化装置
5、7 ウェストゲート
6 排気管(排気通路)
11 ハウジング
11a 第1シール面
12 排気タービン
13 コンプレッサ
17 排ガス出口
51、71 ウェストゲートバルブ(蓋体)
52 突起
53、73 ウェストゲート開口部
53a 外周壁面
54 アクチュエータ
55 コントローラ
71a 第2シール面
72 ガイド部材
72a 切欠部
Claims (2)
- 内燃機関の排気通路にターボチャージャの排気タービンと排気浄化装置とが配設された前記ターボチャージャのウェストゲート構造において、
ウェストゲート開口部の周辺で、且つ該ウェストゲート開口部の下流側に前記排気タービンから排出される排ガスの旋回流と同方向の旋回流を生起させる旋回流発生手段であって、
前記旋回流発生手段は、
前記ウェストゲート開口部を開閉すると共に排気通路側に開閉する蓋部材と、
該蓋部材に固着され、前記ウェストゲート開口部に対し外周部が摺動自在に嵌合する中空円筒状のガイド部材と、
を備え、
該ガイド部材の周壁は前記排ガスの旋回流と同方向に開口している切欠部を有し、
前記内燃機関の冷態時に前記蓋部材を開操作して前記ウェストゲート開口部を開放し、排ガスが前記ウェストゲート開口部を通過するようにしたことを特徴とするターボチャージャのウェストゲート構造。 - 前記ウェストゲート開口部は、該ウェストゲート開口部が設けられている前記排気通路の円筒状の中心に対し偏心して配置され、前記切欠部は前記排ガスの旋回流と同方向に開口していることを特徴とする請求項1記載のターボチャージャのウェストゲート構造。
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