JP6024016B2 - 露光装置 - Google Patents

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本発明は、露光装置に関し、より詳細には、コンタクト方式とプロキシミティ方式の両方の露光方法で使用可能な露光装置に関する。
従来、液晶ディスプレイパネルのカラーフィルタや半導体ウェハを製造する露光装置では、パターンが形成されているマスクと基板の主表面とを相対的に接近させ、基板の主表面にパターンを露光する。例えば、このような露光装置としては、基板とマスクとを密着させるようにするコンタクト方式による装置や、基板とマスクとの間に数10μmのギャップを形成してマスクと基板とを配置するようにしたプロキシミティ方式による装置等がある。
ところで、基板に対してこのような露光装置を使用すると、基板に対して使用していた場合では予期できない問題が発生する場合があった。すなわち、上記コンタクト方式を使用した場合、基板とマスクとが接触する際に、該基板が割れる場合がある。一方、プロキシミティ方式による露光装置であっても、基板とマスクとが接触する場合があり、上記コンタクト方式の場合と同様に基板の割れが発生する。
即ち、マスクと基板とを相対的に接近させると、マスクと基板が接触しても、これらをさらに接近させようとする押圧力が基板のマスクと接触している部分に集中してかかるために、応力が集中し、基板が割れてしまう。
また、従来の露光装置としては、半導体ウェハとマスクとが接触した際に、マスクによる半導体ウェハへの押圧力を緩衝するための緩衝機構を備えたものが考案されている(例えば、特許文献1参照。)
特開2002−299208号公報
特許文献1に記載の露光装置では、基板をステッピングモータにより駆動する、コンタクト方式の露光装置についての記載であり、プロキシミティ方式との兼用については考慮されていない。
本発明の課題は、基板にカラーフィルタや光配向膜を製造するリソグラフィ工程において使用される、コンタクト方式とプロキシミティ方式の両方の露光方法で使用可能な露光装置であって、マスクと基板との間の押圧力の発生を防止または低減して、基板の割れを防止あるいは抑制することができる露光装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) パターンが形成されているマスクを保持するためのマスクホルダと、該マスクホルダが固定されるマスクステージと、該マスクステージを上下方向に駆動するマスク上下駆動機構と、基板を保持するための基板ステージと、該基板ステージを上下方向に駆動する基板上下駆動機構と、前記マスクを介して前記基板に露光光を照射する照明光学系と、を備え、前記マスクと前記基板の主表面とを相対的に接近させて、前記パターンを前記基板の主表面に転写するために使用される、プロキシミティ方式とコンタクト方式の両方で露光可能な露光装置であって、
前記マスクホルダと前記基板ステージの一方には、前記マスク又は前記基板の周囲に配置され、自身の長さを調整可能な複数のギャップ規制機構が設けられ、
前記ギャップ規制機構は、モータとボールねじの組み合わせ、又は、シリンダとピストンを備え、
前記ギャップ規制機構は、前記マスクと前記基板との間のギャップが所望のギャップとなったときに、前記マスクホルダと前記基板ステージの他方と当接することを特徴とする露光装置。
なお、ここでいう、所望のギャップとは、コンタクト方式においては、0を意味している。
(2) 前記マスクステージとマスク側基体との間と、前記基板ステージと基板側基体との間の少なくとも一方に配置され、前記マスクと前記基板とが接触したときに生じる押圧力を緩衝又は回避するための割れ防止機構を備えたことを特徴とする(1)に記載の露光装置。
(3) 前記割れ防止機構は、弾性変形に基づいて前記押圧力を緩衝する緩衝部材を有することを特徴とする(2)に記載の露光装置。
(4) 前記緩衝部材はバネであることを特徴とする(3)に記載の露光装置。
本発明の露光装置によれば、マスクホルダと基板ステージの一方には、マスク又は基板の周囲に配置され、自身の長さを調整可能な複数のギャップ規制機構が設けられ、ギャップ規制機構は、モータとボールねじの組み合わせ、又は、シリンダとピストンを備え、ギャップ規制機構は、マスクと基板との間のギャップが所望のギャップとなったときに、マスクホルダと基板ステージの他方と当接する。従って、コンタクト方式とプロキシミティ方式との兼用化が可能な露光装置において、マスクと基板とを相対的に接近させ、マスクと基板との間のギャップが所望のギャップとなったときに、ギャップ規制機構は、マスクホルダと基板ステージの他方と当接するので、マスクと基板との間の押圧力の発生を防止または低減して、基板の割れを防止あるいは抑制することができる。
本発明の露光装置の概略図。 本発明の露光装置をコンタクト方式で使用する際のギャップ規制機構の状態を示す概略図。 本発明の露光装置をプロキシミティ方式で使用する際のギャップ規制機構の状態を示す概略図。 本発明の露光装置の変形例を示す部分概略図。
以下、本発明の一実施形態に係る露光装置について添付の図面を用いて説明する。
図1に示す本実施形態の露光装置100は、基板Wの主表面W1上にパターンを形成するリソグラフィ工程において、マスクMと基板Wを密着するように配置するコンタクト方式、あるいは、例えば基板WとマスクMとの間に10μm〜30μmのギャップがあくように配置するプロキシミティ方式のいずれの露光方法でも使用可能に構成される。
露光装置100は、パターンが形成されているマスクを保持するためのマスクホルダ11と、マスクホルダ11が固定されるマスクステージ13と、マスクステージ13をマスク側基体14に対して上下方向に駆動し、基板WとマスクMとを接近・離間させるマスク上下駆動機構17と、基板Wを保持するための基板ステージ12と、基板ステージ12を基板側基体40に対して上下方向に駆動し、基板WとマスクMとを接近・離間させる基板上下駆動機構41と、マスクMを介して基板Wに露光光を照射する照明光学系42と、を備えている。
マスク上下駆動機構17は、モータとボールねじの組合せ、リニアモータ、或いは、シリンダーを少なくとも一つ備えるものであればよい。また、基板上下駆動機構41も、モータとボールねじの組合せ、或いは、リニアモータを少なくとも一つ備えるものであればよい。また、マスク上下駆動機構17または基板上下駆動機構41を複数備えることで、マスクMまたは基板Wの傾き(チルト)を調整することができる。
マスクホルダ11には、マスクホルダ11を支持する支柱30が設けられており、支柱30は、マスクステージ13に形成された通し穴27を介して、マスク上下駆動機構17が設けられるマスク側基体14に移動可能に支持されている。
また、マスク上下駆動機構17が設けられるマスク側基体14には、複数のアライメントカメラ18が設けられている。
さらに、マスクホルダ11には、マスクMの周囲に配置され、自身の長さを調整可能なギャップ規制機構として、複数(本実施形態では、4つ)のギャップ用アクチュエータ19が設けられている。ギャップ用アクチュエータ19としては、例えば、モータとボールねじの組み合わせや、シリンダとピストンなどで構成される。ギャップ用アクチュエータ19の先端部には、基板ステージ12と当接可能な当接部19aを有する。
図2に示すように、露光装置100をコンタクト方式で使用する場合、マスクホルダ11に配置されたギャップ用アクチュエータ19は、マスクMと基板Wとの間のギャップが0となったときに、基板ステージ12と当接するように、自身の長さを予め調節している。
これにより、マスクMと基板Wとを相対的に接近させ、マスクMと基板Wとの間のギャップが0となったときに、ギャップ用アクチュエータ19は、基板ステージ12と当接するので、マスクMと基板Wとの間の押圧力の発生を防止または低減して、基板Wの割れを防止あるいは抑制することができる。
また、図3に示すように、露光装置100をプロキシミティ方式で使用する場合、マスクホルダ11に配置されたギャップ用アクチュエータ19は、マスクMと基板Wとの間のギャップが所望のギャップgとなったときに、基板ステージ12と当接するように、自身の長さを予め調節している。
これにより、マスクMと基板Wとを相対的に接近させ、マスクMと基板Wとの間のギャップが所望のギャップgとなったときに、ギャップ用アクチュエータ19は、基板ステージ12と当接するので、マスクMと基板Wとの間の押圧力の発生を防止または低減して、基板Wの割れを防止あるいは抑制することができる。即ち、マスクMと基板Wとの間のギャップが所望のギャップgとなった場合でも、例えば、マスクMの撓みなどにより、マスクMと基板Wとが接触する可能性があるが、その場合でも、ギャップ用アクチュエータ19の作用によって、マスクMと基板Wとの間の押圧力を低減することができる。
加えて、露光装置100には、基板WとマスクMとが接触するときに発生するマスクMによる基板Wへの押圧力を緩衝又は回避するために、割れ防止機構が設けられている。具体的には、図2に示すように、支柱30の周囲で、マスクステージ13とマスク上下駆動機構17との間に、自身の弾性変形に基づいて基板Wへの押圧力を緩衝する緩衝部材としてのコイル状のコイルバネ25が設けられている。
この割れ防止機構により、基板Wの主表面W1にかかる押圧力が低減されることになり、コンタクト方式とプロキシミティ方式との兼用化が可能な露光装置100においても、基板Wの割れをさらに防止あるいは抑制することができる。
バネ25は、バネとしての特性を有していれば、どのような形状のものでもよく、例えば板・コイルなどの形状のものを使用することができる。バネはその材質あるいは形状を変化させる事により、弾性変形に基づく弾性力の大きさを様々に変化させる事が容易である。使用されるバネのバネ定数は、基板の厚さのばらつきなどを考慮しつつ、バネの弾性変形に基づく弾性力が、基板の割れを誘発しない程度に小さくなるように設定する。
なお、緩衝部材は、バネの代わりに弾性ゴム等を使用することもできる。
従って、マスクMと基板Wとを接近させ、マスクMの撓みなどにより、マスクMと基板Wとが接触した場合でも、バネ25が弾性変形し、その形状を縮めることによって、マスクMによる基板Wへの押圧力が緩衝されるようになっている。これにより、基板Wの割れ及び破壊が抑制されることになる。特に、マスクステージ13と装置本体14とが割れ防止機構をなすバネ25により連結されているので、マスクステージ13ひいてはそれに固定されているマスクMは、基板Wの厚さ(凹凸)に応じて適度に変位することが可能である。その結果、基板WとマスクMとが広範囲で接触するようになり、押圧力が一点から分割されて広い範囲に働くため、ある特定部分への応力の集中が緩和され基板Wの割れ及び破壊等が防止できる。
なお、本実施の形態においては、露光装置100の割れ防止機構として、緩衝部材を使用する場合を記載したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、エアーあるいは油圧の非圧縮性流体によるダンパー等によって割れ防止機構を構成してもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものでなく、適宜、変形、改良などが可能である。
上記実施形態では、ギャップ規制機構としてのギャップ用アクチュエータ19は、マスクホルダ11においてマスクMの周囲に配置されているが、基板ステージ12において基板Wの周囲に配置されてもよい。この場合、基板ステージ12に配置されたギャップ用アクチュエータ19は、マスクMと基板Wとの間のギャップが所望のギャップとなったときに、マスクホルダ11と当接する。
また、本発明としての割れ防止機構は、マスクステージ13とマスク側基体14との間に配置されているが、基板ステージ12と基板側基体40との間に配置されてもよく、また、マスクステージ13とマスク側基体14との間と、基板ステージ12と基板側基体40との間の少なくとも一方に配置されてもよい。
例えば、図4に示すように、割れ防止機構は、基板ステージ12と基板側基体40との間に、バネ25や板バネ26などの緩衝部材を有するものであってもよく、また、バネ25や板バネ26の代わりに、非圧縮性流体によるダンパーによって構成されてもよい。
さらに、本発明では、マスクホルダは、マスクの上方を密閉空間として、マスクの撓みを除去するように真空吸引するように構成することで、基板の割れをさらに確実に防止することができる。
100 露光装置
M マスク
W 基板
W1 基板の主表面
11 マスクホルダ
12 基板ステージ
13 マスクステージ
14 装置本体
17 マスク上下駆動機構
19 ギャップ用アクチュエータ(ギャップ規制機構)
25 バネ(緩衝部材、割れ防止機構)
27 通し穴
30 支柱
41 基板上下駆動機構
42 照明光学系

Claims (4)

  1. パターンが形成されているマスクを保持するためのマスクホルダと、該マスクホルダが固定されるマスクステージと、該マスクステージを上下方向に駆動するマスク上下駆動機構と、基板を保持するための基板ステージと、該基板ステージを上下方向に駆動する基板上下駆動機構と、前記マスクを介して前記基板に露光光を照射する照明光学系と、を備え、前記マスクと前記基板の主表面とを相対的に接近させて、前記パターンを前記基板の主表面に転写するために使用される、プロキシミティ方式とコンタクト方式の両方で露光可能な露光装置であって、
    前記マスクホルダと前記基板ステージの一方には、前記マスク又は前記基板の周囲に配置され、自身の長さを調整可能な複数のギャップ規制機構が設けられ、
    前記ギャップ規制機構は、モータとボールねじの組み合わせ、又は、シリンダとピストンを備え、
    前記ギャップ規制機構は、前記マスクと前記基板との間のギャップが所望のギャップとなったときに、前記マスクホルダと前記基板ステージの他方と当接することを特徴とする露光装置。
  2. 前記マスクステージとマスク側基体との間と、前記基板ステージと基板側基体との間の少なくとも一方に配置され、前記マスクと前記基板とが接触したときに生じる押圧力を緩衝又は回避するための割れ防止機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記割れ防止機構は、弾性変形に基づいて前記押圧力を緩衝する緩衝部材を有することを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記緩衝部材はバネであることを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
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