JP6025332B2 - 電力供給システム、電力供給制御装置、電力供給方法及びプログラム - Google Patents

電力供給システム、電力供給制御装置、電力供給方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力供給システム、電力供給制御装置、電力供給方法及びプログラムに関する。
複数の電気使用場所がある需要場所(例えば、マンションなどの集合住宅施設)において、需要場所に設置した受変電設備によって、電力事業者から供給される電力を一括で受電して、各電気使用場所に電力を供給する電力供給システムがある。このような電力供給システムを利用することにより、供給を受けた電力を各電気使用場所に供給するサービスが行われている(例えば、非特許文献1参照)。
ところで、需要場所に太陽光発電設備を備える場合には、太陽光発電設備が発電した電力のうち余剰な電力を電力事業者の電力系統に逆潮流させて、電力事業者に売電できる場合がある。ただし、電力事業者に売電できる場合は、太陽光発電設備が発電した余剰な電力に限られている。
また、需要場所に蓄電設備を備える場合には、電力事業者の電力系統に逆潮流させることが制限されている。たとえ、蓄電設備と太陽光発電設備とを備える場合であっても、蓄電設備を備えていることによる制限により、電力事業者の電力系統に逆潮流させることができない。このように、電力事業者の電力系統に逆潮流させる場合の条件がそれぞれ定められている。
"電力供給ソリューション(マンション向け電力提供サービス)"、[online]、株式会社NTTファシリティーズ、[平成24年1月5日検索]、インターネット<URL:http://www.ntt-f.co.jp/service/powersupply_sol/>
ところで、複数の電気使用場所がある需要場所の共用設備(集合住宅施設等の共用部分の設備)として蓄電設備を設置しておき、当該蓄電設備が、当該蓄電設備に蓄積されている電力を当該共用部分に設けられている特定の負荷に非常時に供給する場合がある。このような蓄電設備は、当該特定の負荷(エレベータ、ポンプなど)に非常時の電力を単に供給することに限られている。このように非常時の電力を供給する共用設備として設置された蓄電設備は、非常時の電力を当該特定の負荷に供給する用途以外に利用されていない。このような蓄電設備は、蓄電設備に蓄積されている電力を平常時に供給することがなく、上記蓄電設備に蓄積されている電力が有効に活用されていなかった。
しかしながら、このような蓄電設備を設置する場合の蓄電設備の費用は、非常用の電力を供給するためだけの設備に対する費用となる。
また、このような需要場所の共用設備の費用は、当該需要場所の電気使用場所の利用者(居住者等)が共同で負担する場合が一般的である。同様に当該蓄電設備の費用を共同で負担する場合には、当該蓄電設備の費用は、当該利用者がそれぞれ負担することとなる。そのため、当該利用者が共同で負担した場合であっても、それぞれの当該利用者の経済的な負担が大きくなることにより、複数の電気使用場所がある需要場所の共用設備として蓄電設備を設けることの妨げになるという問題があった。
本発明の目的は、上記問題を解決するため、複数の電気使用場所がある需要場所の共用設備として設置された蓄電設備によって蓄積されている電力を有効に活用することを目的とする。
[1]この発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、商用電力線を介して受電する商用電力を、サービス事業者が電力事業者から纏めて購入し、複数の電力供給先に電力を供給する電力供給システムであって、前記複数の電力供給先の共用設備として設けられており、電力を蓄積する蓄電部と、前記受電した商用電力に基づいて供給電力を生成し、出力側に敷設されている低圧配電線を介して複数の電力供給先に供給する電力、及び、前記蓄電部を充電する電力を給電する給電部と、前記低圧配電線に接続されており、前記蓄電部に蓄積されている電力に基づいて生成された蓄電電力を、前記複数の電力供給先のうちの何れかの第1電力供給先に前記低圧配電線を介して供給する蓄電給電部と、測定された電力量の電力量情報と電力の単価情報とに基づいて、前記電力供給先に対応する契約者ごとの電気料金を算出し、前記算出した電気料金を契約者情報に対応づけて出力する制御部とを備え、前記単価情報には、前記サービス事業者が電力事業者から電力を購入する買電力量料金単価と、前記サービス事業者が前記第1電力供給先に電力を売る売電力量料金単価と、が含まれており、一日が複数の時間帯に分割されており、前記分割された時間帯に対応する前記買電力量料金単価が少なくとも定められており、前記電力量情報には、前記電力供給先ごとの消費電力量を測る第1計器により測定された電力量の情報と、前記低圧配電線から前記蓄電給電部に供給される電力量と前記蓄電給電部から前記低圧配電線に供給される電力量とを前記電力供給先の消費電力量と分離して測る第2計器により測定された電力量の情報とが含まれており、前記蓄電給電部は、前記蓄電部を、前記買電力量料金単価が比較的安い前記時間帯に充電し、前記買電力量料金単価が比較的高い前記時間帯に放電させて、前記蓄電部を放電させて得た電力の少なくとも一部の電力を前記第1電力供給先に供給する電力に含めて供給し、前記制御部は、前記第1計器による測定結果の前記第1電力供給先に供給した電力の電力量と前記売電力量料金単価とから、当該第1電力供給先に対応する契約者の電気料金を算出し、前記制御部は、前記第1計器と前記第2計器の測定結果の電力量と前記買電力量料金単価とから、前記サービス事業者が前記電力事業者から供給を受ける電力の電気料金を算出することを特徴とする電力供給システムである。
[2]また、本発明は、上記発明において、前記給電部は、商用電力線を介して受電した商用電力に基づいて供給電力を生成し、当該生成した供給電力を、前記低圧配電線を介して複数の電力供給先に給電し、前記蓄電給電部は、前記蓄電電力を、前記商用電力線に供給することなく、前記第1電力供給先に供給する、ことを特徴とする。
[3]また、本発明は、上記発明において、前記蓄電給電部は、前記蓄電電力の電圧を、前記給電部が前記低圧配電線に給電する電圧よりも低く、かつ、前記電力供給先に給電されている電圧よりも高く生成して、前記第1電力供給先に供給することを特徴とする。
[4]また、本発明は、上記発明において、前記蓄電給電部は、前記給電部から給電された電力の料金が1日のうちで比較的高い時間帯に、前記時間帯の前記売電力量料金単価が1日のうちで比較的高くなるように設定され、前記時間帯に前記蓄電電力を前記第1電力供給先に供給する、ことを特徴とする。
[5]また、本発明は、上記発明において、前記蓄電給電部は、前記複数の電力供給先に供給する電力量に応じて、前記蓄電電力を前記第1電力供給先に供給する、ことを特徴とする。
]また、本発明は、上記発明において、前記蓄電給電部は、前記蓄電部に、前記給電
部から給電された電力を蓄積させ、前記蓄電給電部は、前記給電部から給電された電力の
料金が、1日のうちで安い時間帯に、前記蓄電部に前記給電部から給電された電力を蓄積
させる、ことを特徴とする。
]また、本発明は、上記発明において、前記蓄電給電部は、商用電力に基づいた電力
を前記第1電力供給先に供給する場合の料金よりも、前記蓄電部に蓄積されている電力を
前記第1電力供給先に供給する場合の料金の方が安い場合に、前記蓄電電力を第1電力供
給先に供給する、ことを特徴とする。
]また、本発明は、上記発明において、前記蓄電給電部には、前記蓄電部の蓄電容量
のうちから、前記電力を供給する供給時間帯を変更するための電力として供給可能な常用
電力量と、非常時のバックアップ用の電力として供給可能な非常用電力量とが予め設定さ
れており、前記蓄電給電部は、前記常用電力量の一部を、前記電力を供給する供給時間帯
を変更するための電力として供給することを特徴とする。
[9]また、本発明は、上記発明において、前記商用電力の供給が停止した場合には、前記電力の供給を継続する電気使用場所を、予め定められている契約情報から特定し、該特定した電気使用場所に対して電力を供給するとともに、前記複数の電力供給先のうち前記特定した電気使用場所を除く電力供給先に対しての電力供給を中断することを特徴とする。
[10]また、本発明は、商用電力線を介して受電する商用電力を、サービス事業者が電力事業者から纏めて購入し、敷設されている低圧配電線を介して複数の電力供給先に前記購入した電力を供給するとともに、前記低圧配電線に給電された電力を蓄電部に蓄積し、前記電力供給先に対する前記蓄電部からの電力の供給を制御する電力供給制御装置であって、前記蓄電部が複数の電力供給先の共用設備として設けられており、前記複数の電力供給先に電力を給電する給電部と、前記蓄電部が供給する蓄電電力を供給する蓄電給電部とが、前記敷設されている低圧配電線を介して接続されており、前記蓄電部に蓄積されている電力に基づいて生成された蓄電電力を、前記複数の電力供給先のうちの何れかの第1電力供給先に前記低圧配電線を介して供給するように制御する制御部、を備え、前記制御部は、測定された電力量の電力量情報と電力の単価情報に基づいて、前記電力供給先に対応する契約者ごとの電気料金を算出し、前記算出した電気料金を契約者情報に対応づけて出力し、前記単価情報には、前記サービス事業者が電力事業者から電力を購入する買電力量料金単価と、前記サービス事業者が前記第1電力供給先に電力を売る売電力量料金単価と、が含まれており、一日が複数の時間帯に分割されており、前記分割された時間帯に対応する前記買電力量料金単価が少なくとも定められており、前記電力量情報には、前記電力供給先ごとの消費電力量を測る第1計器により測定された電力量の情報と、前記低圧配電線から前記蓄電給電部に供給される電力量と前記蓄電給電部から前記低圧配電線に供給される電力量とを前記電力供給先の消費電力量と分離して測る第2計器により測定された電力量の情報とが含まれており、前記蓄電給電部は、前記蓄電部を、前記買電力量料金単価が比較的安い前記時間帯に充電し、前記買電力量料金単価が比較的高い前記時間帯に放電させて、前記蓄電部を放電させて得た電力の少なくとも一部の電力を前記第1電力供給先に供給する電力に含めて供給し、前記制御部は、前記第1計器による測定結果の前記第1電力供給先に供給した電力の電力量と前記売電力量料金単価とから、当該第1電力供給先に対応する契約者の電気料金を算出し、前記制御部は、前記第1計器と前記第2計器の測定結果の電力量と前記買電力量料金単価とから、前記サービス事業者が前記電力事業者から供給を受ける電力の電気料金を算出することを特徴とする電力供給制御装置である。
[11]また、本発明は、商用電力線を介して受電する商用電力を、サービス事業者が電力事業者から纏めて購入し、前記購入した電力を蓄積する蓄電部が複数の電力供給先の共用設備として設けられている電力供給システムにおける電力供給方法であって、前記複数の電力供給先に電力を給電する給電部と、前記蓄電部が供給する蓄電電力を供給する蓄電給電部とが、敷設されている低圧配電線を介して接続されており、前記敷設されている低圧配電線を介して、複数の電力供給先に供給する電力、及び、蓄電部を充電する電力を前記給電部が給電する過程と、前記蓄電部が電力を蓄積する過程と、前記蓄電部に蓄積されている電力に基づいて生成された蓄電電力を、前記複数の電力供給先のうちの何れかの第1電力供給先に前記低圧配電線を介して供給する過程と、測定された電力量の電力量情報と電力の単価情報に基づいて、前記電力供給先に対応する契約者ごとの電気料金を算出し、前記算出した電気料金を契約者情報に対応づけて出力する過程と、前記単価情報には、前記サービス事業者が電力事業者から電力を購入する買電力量料金単価と、前記サービス事業者が前記第1電力供給先に電力を売る売電力量料金単価と、が含まれており、一日が複数の時間帯に分割されており、前記分割された時間帯に対応する前記買電力量料金単価が少なくとも定められており、前記蓄電給電部が、前記蓄電部を、前記買電力量料金単価が比較的安い前記時間帯に充電し、前記買電力量料金単価が比較的高い前記時間帯に放電させて、前記蓄電部を放電させて得た電力の少なくとも一部の電力を前記第1電力供給先に供給する電力に含めて供給する過程と、前記電力量情報には、前記電力供給先ごとの消費電力量を測る第1計器により測定された電力量の情報と、前記低圧配電線から前記蓄電給電部に供給される電力量と前記蓄電給電部から前記低圧配電線に供給される電力量とを前記電力供給先の消費電力量と分離して測る第2計器により測定された電力量の情報とが含まれており、前記第1計器による測定結果の前記第1電力供給先に供給した電力の電力量と前記売電力量料金単価とから、当該第1電力供給先に対応する契約者の電気料金を算出する過程と、前記第1計器と前記第2計器の測定結果の電力量と前記買電力量料金単価とから、前記サービス事業者が前記電力事業者から供給を受ける電力の電気料金を算出する過程とを含むことを特徴とする電力供給方法である。
[12]また、本発明は、商用電力線を介して受電する商用電力を、サービス事業者が電力事業者から纏めて購入し、前記購入した電力を蓄積する蓄電部が複数の電力供給先の共用設備として設けられている電力供給システムにおいて、前記複数の電力供給先に電力を給電する給電部と、前記蓄電部が供給する蓄電電力を供給する蓄電給電部とが、敷設されている低圧配電線を介して接続されており、前記電力供給システムが備えるコンピュータが、前記敷設されている低圧配電線を介して、前記複数の電力供給先に供給する電力、及び、前記蓄電部を充電する電力を前記給電部が給電するステップと、前記蓄電部が電力を蓄積するステップと、前記蓄電給電部が、前記蓄電部に蓄積されている電力に基づいて生成された蓄電電力を、前記複数の電力供給先のうちの何れかの第1電力供給先に前記低圧配電線を介して供給するステップと、測定された電力量の電力量情報と電力の単価情報に基づいて、前記電力供給先に対応する契約者ごとの電気料金を算出し、前記算出した電気料金を契約者情報に対応づけて出力するステップと、前記単価情報には、前記サービス事業者が電力事業者から電力を購入する買電力量料金単価と、前記サービス事業者が前記第1電力供給先に電力を売る売電力量料金単価と、が含まれており、一日が複数の時間帯に分割されており、前記分割された時間帯に対応する前記買電力量料金単価が少なくとも定められており、前記蓄電給電部が、前記蓄電部を、前記買電力量料金単価が比較的安い前記時間帯に充電し、前記買電力量料金単価が比較的高い前記時間帯に放電させて、前記蓄電部を放電させて得た電力の少なくとも一部の電力を前記第1電力供給先に供給する電力に含めて供給するステップと、前記電力量情報には、前記電力供給先ごとの消費電力量を測る第1計器により測定された電力量の情報と、前記低圧配電線から前記蓄電給電部に供給される電力量と前記蓄電給電部から前記低圧配電線に供給される電力量とを前記電力供給先の消費電力量と分離して測る第2計器により測定された電力量の情報とが含まれており、前記第1計器による測定結果の前記第1電力供給先に供給した電力の電力量と前記売電力量料金単価とから、当該第1電力供給先に対応する契約者の電気料金を算出するステップと、前記第1計器と前記第2計器の測定結果の電力量と前記買電力量料金単価とから、前記サービス事業者が前記電力事業者から供給を受ける電力の電気料金を算出するステップとを実行するためのプログラムである。
以上説明したように、本願発明によれば、複数の電気使用場所がある需要場所の共用設備として設置された蓄電設備によって蓄積されている電力を有効に活用することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係わる電力供給システムの概略構成図である。 第1実施形態における電力消費量と電力供給量とに応じた課金処理を説明する図である。 第1実施形態における1日あたりの消費電力量の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係わる電力供給システムの通常時と非常時とを識別する判定処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係わる電力供給システムの非常時の給電制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
本実施形態における電力供給システム100は、需要場所に敷設されている低圧配電線LWを介して、給電部10が複数の電気使用場所Z(以下、電気使用場所Z1,Z2,Z3を総称して「電気使用場所Z」という。電力供給先)に電力を給電する。蓄電部BT5は、電力を蓄積する。蓄電給電部PCS5は、蓄電部BT5に蓄積されている電力に基づいて生成された蓄電電力を、低圧配電線LWを介して複数の電気使用場所Z(電力供給先)のうちの何れかの電気使用場所Z(第1電力供給先)に供給する。これにより、需要場所に設置された蓄電部BT5(蓄電設備)によって蓄積されている電力を有効に活用することができる。
また、電力供給システム100における蓄電部BTの充放電電力の売買を行うようにすることにより、現状の制度では不可能な次の課題を解決することができる。
−その1.蓄電部BTに蓄電された電力を電気使用場所に制限されずに共用できること。
−その2.蓄電部BTの設置者の経済的な負担を減らすこと。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下の説明では、最初に、電力供給システムの全体構成について説明し、その後に、電力供給システムにおける各種処理について説明する。本実施形態においては、主に電力供給システムに電力系統からの供給を受ける場合について示す。
[電力供給システムの全体構成の説明]
図1は、本発明の実施形態に係わる電力供給システムの概略構成図である。この図1において、符号PSは系統電源、符号HWは高圧配電線、符号TRは変圧器、符号LWは低圧配電線、符号LL1、LL2及びLL3は負荷、符号BT5は蓄電部、符号PCS5は蓄電供給部である。
まず、電力供給システム100に電力を供給する電力系統について示す。
系統電源PSは、例えば、電気事業者(一般電気事業者、特定規模電気事業者など)によって運営されている発電所に相当し、発電した電力を電力網NWに供給する。電力網NWには、系統電源PSから供給される電力を高圧電力(例えば6600V)に変換する配電用変電所(不図示)が設けられている。高圧配電線HWは、配電用変電所と需要場所を接続し、配電用変電所から需要場所へ高圧電力を配電するために用いられる配電線である。需要場所には、電力供給システム100が設けられている。
以上に示したように、系統電源PSから、系統電源PSからの電力を配電する高圧配電線HWまでの構成によって既存の電力系統(商用電力系統)が構成されている。なお、本実施形態の電力供給システム100は、このような電力系統から電力の供給を受けるが、上記電力系統に連系するものではない。
次に、電力供給システム100について示す。
電力供給システム100は、給電部10、蓄電電力制御装置20、蓄電設備30C、低圧側計器部40、及び、低圧側計器部45を備える。
給電部10は、高圧側計器WhH、遮断器CB、変圧器TR、高圧側電圧電流検出部DTH、及び、低圧側電圧電流検出部DTLを備える。
高圧側計器WhHは、高圧電力として供給される電力量を検出し、検出した電力量を蓄電電力制御装置20に送る。
遮断器CBは、蓄電電力制御装置20からの指令に応じて、高圧配電線HWと変圧器TRの一次側とを接続する回路を遮断する。
変圧器TRは、高圧配電線HWを介して受電した高圧電力を一般電力需用家が利用可能な低圧電力(例えば交流100Vまたは200V)に変換して低圧配電線LWを介して各電気使用場所Zに供給する。低圧配電線LWは、変圧器TRと各電気使用場所Zとを接続し、変圧器TRから各電気使用場所Zへ低圧電力を配電するために用いられる配電線である。また、負荷LCは、低圧配電線LWに接続された全ての負荷である。
高圧側電圧電流検出部DTHは、高圧配電線HWによって供給されている電力による電圧VHと電流IHを検出し、検出した電圧VHと電流IHとをそれぞれ蓄電電力制御装置20に送る。
低圧側電圧電流検出部DTLは、変圧器TRによって低圧に変換された電力による電圧VLと電流ILを検出し、検出した電圧VLと電流ILとをそれぞれ蓄電電力制御装置20に送る。
以上に示す給電部10は、いわゆる受変電設備として機能する。
低圧側計器部40は、各電気使用場所Zの電力量を検出する。低圧側計器部40には、各電気使用場所Zの電力量を検出する低圧側計器WhB(WhB1〜WhB3)が含まれる。例えば、図1においては、低圧側計器WhB1が電気使用場所Z1に対応して設けられ、低圧側計器WhB2とWhB3とが、電気使用場所Z2と電気使用場所Z3とにそれぞれ対応して設けられている。
低圧側計器WhBは、電気使用場所Zにおいて消費される消費電力を検出し、蓄電電力制御装置20との間の通信機能を有している。低圧側計器WhBは、検出した消費電力を蓄電電力制御装置20に送る。また、低圧側計器WhBは、蓄電電力制御装置20からの指令に応じて電力の供給を遮断する遠隔制御機能を有していてもよい。
低圧側計器部45は、共用部ZCに設けられた蓄電設備30Cの電力量を検出する。低圧側計器部45には、蓄電設備30Cの電力量を検出する低圧側計器WhCが含まれる。
低圧側計器WhCは、蓄電設備30Cによって消費される消費電力量と、蓄電設備30Cから供給する供給電力量とをそれぞれ検出する。低圧側計器WhCは、蓄電電力制御装置20との間の通信機能を有している。低圧側計器WhCは、それぞれ検出した消費電力量と供給電力量とをそれぞれ蓄電電力制御装置20に送る。
また、低圧側計器WhCは、蓄電電力制御装置20からの指令に応じて電力の供給を遮断する遠隔制御機能を有していてもよい。
また、低圧側計器WhCは、蓄電設備30Cとの通信機能を有していてもよい。蓄電設備30Cとの通信機能を有している低圧側計器WhCは、蓄電電力制御装置20から蓄電設備30Cへの制御指令を受信して、蓄電設備30Cに中継するとともに、蓄電設備30Cから蓄電設備30Cの制御状態を受信して、蓄電電力制御装置20に中継する。
この図1には、複数の電気使用場所Zとして、電気使用場所Z1、電気使用場所Z2、電気使用場所Z3が示されている。
給電部10には、需要場所における配電系統となる低圧配電線LWが接続されており、低圧配電線LWによって給電部10から電気使用場所Z1の接続点P1まで、電気使用場所Z2の接続点P2まで、電気使用場所Z3の接続点P3まで、共用部ZCの接続点PCまでの間がそれぞれ接続されている。
この給電部10は、高圧配電線HW(商用電力線)を介して受電した商用電力に基づいて、各電気使用場所Zと共用部ZCに供給する電力を生成する。この給電部10は、敷設されている低圧配電線LWを介して複数の電気使用場所Z(電力供給先)と共用部ZCに生成した電力を給電する。
低圧配電線LWには、負荷LCが接続されている。また、低圧配電線LWCには、蓄電設備30Cが接続されている。
低圧側計器WhCを介して低圧配電線LWCから電力低圧配電線LW側に、蓄電設備30Cによって生成された電力が供給される。
次に、各電気使用場所Zにおける構成を示す。
電気使用場所Z1には、低圧側計器WhB1を介して接続される低圧配電線LW1が敷設されている。低圧配電線LW1には、負荷LL1が接続されている。この低圧配電線LW1には、需要場所における配電系統(低圧配電線LW)側から低圧側計器WhB1を介して電力が供給される。
電気使用場所Z2には、低圧側計器WhB2を介して接続される低圧配電線LW2が敷設されている。低圧配電線LW2には、負荷LL2が接続されている。この低圧配電線LW2には、需要場所における配電系統(低圧配電線LW)側から低圧側計器WhB2を介して電力が供給される。
電気使用場所Z3には、低圧側計器WhB3を介して接続される低圧配電線LW2が敷設されている。低圧配電線LW3には、負荷LL3が接続されている。この低圧配電線LW3には、需要場所における配電系統(低圧配電線LW)側から低圧側計器WhB3を介して電力が供給される。
次に、共用部ZCにおける構成を示す。
共用部ZCには、低圧側計器WhCを介して接続される低圧配電線LWCが敷設されている。低圧配電線LWCには、蓄電設備30Cが接続されている。この低圧配電線LWCには、需要場所における配電系統(低圧配電線LW)側から電力が供給される。また、低圧配電線LW1から電力低圧配電線LW側に、蓄電設備30によって生成された電力が供給される。このように低圧配電線LWCと、需要場所における配電系統(低圧配電線LW)側との間に交換される電力は、低圧側計器WhCによって検出される。
蓄電設備30Cについての詳細を示す。
蓄電設備30Cは、複数の電気使用場所Z(電力供給先)の共用設備として設けられる。蓄電設備30Cは、蓄電部BT5と蓄電給電部PCS5を備える。
蓄電部BT5は、電力を蓄積する。蓄電部BT5は、2次電池を備え、蓄電給電部PCS5から供給された電力を蓄積し、蓄積した電力を蓄電給電部PCS5に供給する。蓄電部BT5が備える2次電池は、例えば、鉛蓄電池、リチウムイオン電池、NaS電池などである。蓄電部BT5は、共用部ZCにおける共用設備として設けられる。
蓄電給電部PCS5は、蓄電部BT5に対をなして同じ共用部ZCに設置されているとともに、低圧配電線LW上の連系点PCにおいて需要場所の配電系統と連系(接続)されている。この蓄電給電部PCS5は内部にインバータ(不図示)を備えており、実際にはこのインバータを介して蓄電給電部PCS5は、需要場所の配電系統に連系されている。つまり、蓄電部BT5に蓄積されている直流電力は、蓄電給電部PCS5内のインバータによって交流電力に変換されて需要場所の配電系統側(低圧配電線LW)に送電可能となっている。
なお、蓄電給電部PCS5は、例えば需要場所に設置された太陽電池から供給される電力を蓄電部BT5に充電してもよい。また、蓄電給電部PCS5は、同太陽電池から供給される電力の一部を需要場所の配電系統側(低圧配電線LW)に送電させてもよい。なお、蓄電給電部PCS5に電力を供給する設備は太陽電池に限らず、燃料電池などの他の分散型電源であっても良い。
蓄電給電部PCS5は、給電部10から給電された電力を蓄電部BT5に蓄積させる。
また、蓄電給電部PCS5は、蓄電部BT5に蓄積されている電力に基づいて生成された蓄電電力を、低圧配電線LWを介して複数の電気使用場所Z(電力供給先)のうちの何れかの電気使用場所Z(第1電力供給先)に供給する。
蓄電給電部PCS5は、蓄電電力を商用電力線に供給することなく、第1電力供給先(例えば電気使用場所Z3)に供給する。要するに、蓄電給電部PCS5は、いわゆる電力系統に逆潮流を生じさせないように蓄電電力を供給するように調整する。
例えば、蓄電給電部PCS5は、蓄電電力による電圧を、給電部10の変圧器TRが低圧配電線LWに給電する(電力の)電圧(変圧器TRの2次側の電圧)よりも低く、かつ、給電部10から電力供給先の低圧側計器WhBに給電されている(電力の)電圧よりも高く生成して、第1電力供給先(例えば電気使用場所Z3)に供給する。
また、蓄電給電部PCS5は、蓄電電力制御装置20からの制御によって、蓄電給電部PCS5から各負荷に供給する電力が制御されている。
例えば、蓄電給電部PCS5は、給電部10から給電された電力の料金が、1日のうちで高い時間帯に、蓄電電力を第1電力供給先(例えば電気使用場所Z3)に供給してもよい。
例えば、蓄電給電部PCS5は、複数の電力供給先に供給する電力量に応じて、蓄電電力を第1電力供給先(例えば電気使用場所Z3)に供給してもよい。
また、蓄電給電部PCS5は、商用電力に基づいた電力を第1電力供給先(例えば電気使用場所Z3)に供給する場合の料金よりも、蓄電部BT5に蓄積されている電力を第1電力供給先(例えば電気使用場所Z3)に供給する場合の料金の方が安い場合に、蓄電電力を第1電力供給先(例えば電気使用場所Z3)に供給してもよい。
また、蓄電給電部PCS5には、蓄電設備30Cの蓄電容量(電力量)のうちから、電力系統からの電力に変わる電力として供給可能な放電(常用)電力量(図3、Pdisc)と、非常時のバックアップ用の電力として供給可能な非常用電力量(Pback)とが予め設定されている。このような、蓄電給電部PCS5は、放電(常用)電力量の一部を電力系統からの電力に変わる電力として供給する。
さらに、蓄電給電部PCS5は、電力系統側の事故停電時や作業停電時などにより系統電源PSからの電力供給が停止した非常時の場合においても、電力の供給を行う。
蓄電電力制御装置20(電力供給制御装置)は、蓄電電力制御部21と、記憶部22とを備える。
蓄電電力制御部21は、高圧側電圧電流検出部DTHが検出した電圧VHと電流IHとをそれぞれ得る。蓄電電力制御部21は、低圧側電圧電流検出部DTLが検出した電圧VLと電流ILとをそれぞれ得る。蓄電電力制御部21は、遮断器CBを制御する指令(指令情報)を給電部10に送り、高圧配電線HWと変圧器TRの一次側とを接続する回路を遮断させる。
蓄電電力制御部21は、低圧側計器部40及び45との間の通信機能を有している。蓄電電力制御部21は、低圧側計器部40及び45が検出した各電気使用場所Zの電力量を得る。蓄電電力制御部21が低圧側計器部40から得る各電気使用場所Zの電力量には、各電気使用場所Zにおいて消費される消費電力量がある。蓄電電力制御部21が低圧側計器部45から得る共用部ZCの電力量には、共用部ZCの蓄電設備30Cによって消費される消費電力量と、低圧配電線LW側に蓄電設備30Cから供給する供給電力量とがある。
蓄電電力制御部21は、低圧側計器部40(低圧側計器WhB)、及び、低圧側計器部45(低圧側計器WhC)に、電力の供給を遮断する指令(指令情報)を送る。電力の供給を遮断する指令(指令情報)には2つの指令がある。2つの指令は、低圧側計器部40及び45に対して送る制御指令として、給電部10からの電力を電気使用場所Zに供給するか否かを制御する制御指令がある。また、低圧側計器部45に対して送る制御指令として、蓄電設備30Cからの電力を、他の電気使用場所Zに供給するか否かを制御する制御指令がある。なお、蓄電設備30Cからの電力を、他の電気使用場所Zに供給するか否かを制御する制御指令には、蓄電設備30Cから出力する電力を制御する蓄電設備30Cへの制御指令を含む。
蓄電電力制御部21は、高圧側電圧電流検出部DTHから得た電圧VHと電流IH、低圧側電圧電流検出部DTLから得た電圧VLと電流IL、低圧側計器部40から得た各電気使用場所Zの電力量、及び、記憶部22に記憶されている情報に基づいて、電力供給制御処理を行う。
蓄電電力制御部21は、上記の電力供給制御処理によって生成される指令(指令情報)を、給電部10、蓄電設備30C、低圧側計器部40、及び、低圧側計器部45に送り、各部が指令(指令情報)に応じて所望の状態になるように制御する。
蓄電電力制御部21は、例えば、給電部10から給電された電力の料金が1日のうちで安い時間帯に、給電部10から給電された電力を蓄電部BT5に蓄積させるように制御する。
また、蓄電電力制御部21は、高圧側電圧電流検出部DTHから得た電圧VHと電流IH、低圧側電圧電流検出部DTLから得た電圧VLと電流IL、低圧側計器部40から得た各電気使用場所Zの電力量、低圧側計器部45から得た共用部ZCの電力量、及び、上記の電力供給制御処理によって生成される指令(指令情報)を記憶部22に記憶させる。
記憶部22は、半導体メモリーによって構成され、蓄電電力制御部21が行う処理のプログラム、同処理に係る情報を記憶する。
なお、蓄電電力制御装置20(蓄電電力制御部21)が行う各種処理と、その詳細については、後述する。
[共用部に蓄電部が備えられている場合の各種処理]
以下に示すように、まず、共用部ZCに蓄電設備30Cが備えられている場合における制御条件、制御方法などについて説明する。
(逆潮流を防止するための消費電力量の検出)
電力供給システム100においては、各電気使用場所Zにおいて消費する総消費電力量より、供給される総電力供給量が多くなると電力系統に対する逆潮流を生じる虞がある。そこで、電力供給システム100は、電力供給システム100からの逆潮流を生じさせないように制御するために、電力供給システム100においては、総消費電力量を検出することが必要となる。
例えば、電力供給システム100における総消費電力量の検出方法として、下記に示す方法がある。電力供給システム100における蓄電電力制御部21は、下記に示す方法1から方法3のうち、少なくとも何れかの方法を実施する。
・方法1
方法1は、高圧側に設けられた計器(高圧側計器WhH)によって検出された電力量(高圧側の電力量)が、予め定められた所定の閾値以下になった場合を検出する方法である。
高圧側の電力量が0(ゼロ)以下になった場合に、電力系統に対する逆潮流を生じる虞がある。そこで、蓄電電力制御部21は、高圧側計器WhHによって検出された高圧側の電力量が予め定められた所定の閾値(0に近い正の値)以下になった場合を検出する。なお、上記の高圧側の電力量を、電力事業者において測定されている測定結果(消費電力情報)を、電力事業者の管理装置(不図示)から受信した情報としてもよい。その場合、電力供給システム100における蓄電電力制御装置20は、電力事業者の管理装置(不図示)から所定の高圧側の電力量の情報を受信する。
・方法2
方法2は、電気使用場所Zごとに設けられている計器(低圧側計器部40)と、共用部ZCに設けられている計器(低圧側計器部45)とによって検出された電力量の総和が、予め定められた所定の閾値以下になった場合を検出する方法である。
蓄電電力制御部21は、1日、1週間、1ヶ月、1年などを周期とする消費電力、及び、供給電力の変動を低圧側計器部40及び45によって検出させて、記憶部22にそれぞれ記憶させておく。記憶されている消費電力を正の値として、供給電力を負の値として集計した総和が負の値になる場合に、供給電力が過剰な状態にあり、電力系統に対する逆潮流を生じる虞がある。蓄電電力制御部21は、上記のように集計し、集計した総和が予め定められた所定の閾値(0に近い正の値)以下になった場合を検出する。
なお、蓄電電力制御部21は、低圧側計器部40及び45からのデータ収集を周期的に実施する。低圧側計器部40及び45からのデータは、蓄電電力制御部21において収集され、定期的に集計されている。蓄電電力制御部21は、そのデータを利用してもよい。
・方法3
方法3は、低圧側計器部40及び45の各計器同士の間の相互の通信により共有される情報から電力量の総和を算出し、消費電力量が予め定められた所定の閾値以下になった場合を検出する方法である。
低圧側計器部40及び45の各計器が互いに通信可能である場合、それぞれの計器において、上記の蓄電電力制御部21が行うデータの収集と集計とを行うようにしてもよい。
上記に示した方法1から方法3のうちの何れかの方法を実施することにより、逆潮流の発生が見込まれる状況を検出することができる。
(逆潮流の発生が見込まれた場合の制御)
上記に示したように逆潮流の発生が見込まれる状況を検出した場合に、蓄電電力制御部21が逆潮流を生じさせないように制御する方法として、下記に示す方法がある。下記に示す方法1から方法3のうち、少なくとも何れかの方法を実施する。
・方法1
蓄電電力制御部21は、蓄電給電部PCS5を制御して蓄電部BTからの供給(放電)を停止させる(出力のON/OFF制御する)。
・方法2
蓄電電力制御部21は、蓄電部BT5からの供給電力量を調節するために、蓄電給電部PCS5を制御して、蓄電部BT5からの供給量を制御する。なお、蓄電部BT5が複数の場合、蓄電電力制御部21は、蓄電部BT5からの総供給電力量を調節するために、蓄電給電部PCS5を制御して、個々の蓄電部BT5からの供給量を制御する。
・方法3
蓄電電力制御部21は、需要場所(施設)の共用部の負荷LC(エアコン、ポンプなど)を制御して、共用部の負荷LCの駆動量が多くなるように調整する。例えば、上記負荷の運転台数を増やしたり、負荷ごとの駆動量を増加させたりすることにより、蓄電電力制御部21は、共用部の負荷LCの駆動量が多くなるように制御することができる。蓄電電力制御部21は、このように制御することにより、総消費電力量が多くなるように制御する。
上記に示した何れかの方法を実施することにより、逆潮流の発生が見込まれた場合に、逆潮流の発生を回避することができる。
(蓄電設備30Cの蓄電部BT(蓄電部)からの電力を利用可能とする時間の制御)
蓄電電力制御部21は、所定の制御情報に基づいて、蓄電部BTからの電力を供給する時間帯を制御する。所定の制御情報として、下記に示す情報がある。蓄電電力制御部21は、下記に示す情報のうち、少なくとも何れかの情報に基づいた制御を実施する。
・単位電力量あたりの電力使用料の単価が高い時間帯の情報(時間帯に応じた価格情報)
・1日の内でピーク電力の発生が見込まれる時間帯の情報
・計画的な停電(輪番停電、保守など)が予め見込まれる時間帯の情報
なお、蓄電電力制御部21は、上記情報を予め定めて記憶部22に記憶させておくこととする。
上記に示した何れかの情報に基づいた制御により、蓄電電力制御部21は、蓄電部BTからの電力を供給する時間帯を制御することができる。
(蓄電設備30Cの蓄電部BT(蓄電部)からの電力を利用可能とする条件)
蓄電部BTからの電力を利用可能とする条件として、下記に示す条件がある。蓄電部BTからの電力を共有する際に、蓄電電力制御部21は、以下の条件がそれぞれ満足するように制御する。
・蓄電給電部PCS5は、蓄電部BTの蓄電量(電圧)を検出し、蓄電部BTの蓄電量が、所定の下限値以下になった場合に放電を停止する。
・1日又は1週間の消費電力量の周期性に基づいた消費電力パターンに応じて、供給量を制御する。
蓄電電力制御部21は、記憶部22に記憶されている消費電力情報に基づいて、各電気使用場所Zの消費電力を集計した消費電力パターンを生成する。蓄電電力制御部21は、生成した消費電力パターンを記憶部22に記憶させるとともに、蓄電給電部PCS5に送る。蓄電給電部PCS5は、蓄電部BTの蓄電量(電圧)を検出し、検出した蓄電部BTの蓄電量(電圧)と、送られてきた消費電力パターンとに基づいて、供給量を制御する。
例えば、蓄電給電部PCS5に送られてきた消費電力パターンによる電力量を各電気使用場所Zにおける推定消費電力として定義する。蓄電給電部PCS5は、その推定消費電力を蓄電給電部PCS5からの電力によってまかなえるように、蓄電給電部PCS5から各電気使用場所Zへの電力供給量を制御する。
なお、蓄電電力制御部21は、生成された消費電力パターンによって過去に生成された消費電力パターンを更新する際に、生成された消費電力パターンと、過去に生成された消費電力パターンとによる重み付け演算処理を行って記憶させる消費電力パターンを生成してもよい。
上記に示した何れかの条件を定めることにより、蓄電設備30Cの蓄電部BT(蓄電部)からの電力を利用可能とする条件を変更することができる。
(蓄電部BTの蓄電量に残量が発生する場合の処置)
1日の充電・供給のバランスにより、蓄電部BTに蓄積されている電力のうち、放電しきれなかった残量が発生する場合がある。そのような場合に、蓄電電力制御部21は、より効率よく蓄電部BTに蓄積されている電力を供給するために、供給条件などの制御ルールを変更する。制御ルールを変更する方法として、下記に示す方法がある。
・蓄電電力制御部21は、蓄電部BTからの放電条件をそれぞれ緩和して、それぞれの蓄電部BTからの放電量を増やすように各種設定情報を変更する。各種設定情報は、記憶部22に記憶されている情報である。各種設定情報として一例を示す。例えば、供給を行う時間が延長するように、放電開始時刻を早め、放電終了時刻を遅くするように放電時間情報を設定する。又は、放電終了時間、蓄電給電部PCS5からの出力電圧が所定の値より高区なるように蓄電給電部PCS5の出力電圧制御情報を設定する。
(放電パターンの例)
蓄電部BTに蓄積されている電力の利用目的を、予め定められた設定情報に応じて変更することができる。蓄電電力制御部21は、蓄電部BTに蓄積されている電力の利用目的を変更する設定情報を、記憶部22に記憶させる。
・蓄電部BTに蓄積されている電力のうち、使用した電力量以外を売電する場合の設定情報。
蓄電電力制御部21は、使用した電力量以外を売電するように蓄電給電部PCS5を制御する。
・蓄電部BTに蓄積されている電力の全て消費する場合の設定情報。
蓄電電力制御部21は、蓄電部BTに蓄積されている電力の全て消費するように蓄電給電部PCS5を制御する。
上記に示した何れかの設定情報を選択することにより、蓄電部BTに蓄積されている電力の利用目的を変更することができる。
(非常時の給電制御)
蓄電給電部PCS5は、一般のパワーコンディショナと異なり、電力系統側の事故停電時や作業停電時などにより系統電源PSからの電力供給が停止した非常時の場合においても、電力の供給を行う。このような蓄電給電部PCS5は、蓄電電力制御部21からの指令によって、非常時の場合に応じた処理に従って制御される。このような制御により、非常時の場合に、低圧配電線LWが蓄電給電部PCS5によって逆充電されるが、給電部10の変圧器TRの一次側と高圧配電線HWとの接続が遮断器CBによって遮断されるため、電力系統への逆潮流を生じることがない。このようにして、電力供給システム100は、非常時の場合においても安全性を確保する。
(課金処理)
次に、図2と図3を参照し、需要者ごとの電力消費量と電力供給量とに応じた課金処理について説明する。
図2は、電気使用場所Zごとの電力消費量と電力供給量とに応じた課金処理を説明する図である。この図2に示されるように、電力供給システム100において、電気使用場所Zごとの電力消費量と電力供給量とに応じた課金処理が必要とされる。また、図3は、1日あたりの消費電力量の変化を示す図である。この図3(a)には、1日あたりの消費電力量の変化が示されている。また図3(b)には、図3(a)と同じ消費電力量を消費する電気使用場所に蓄電設備30Cを導入した場合の消費電力の変化を示す図である。
以下に、電力供給システム100における課金処理の条件を整理する。
1)電気使用場所Zごとに消費する電力を時間帯別料金で買取る場合の料金体系には、時間帯別料金と定額料金の設定がある。要するに、買電力量料金単価は、契約条件の設定により、時間帯別料金の単価と、定額料金の単価とを選択することができる。
買電力量料金単価(買電単価A:電気使用場所Zごとに消費する電力を時間帯別料金で買取る場合の単価)は、時間帯に応じて定められており、1日のうちで複数の単価(例えば、買電単価A1、A2、(A1>A2))が設定されている(時間帯別料金)。
また、買電力量料金単価(買電単価A’:電気使用場所Zごとに消費する電力を定額料金で買取る場合の単価)は、終日定額に設定されている(定額料金)。
2)電力事業者から需要場所ごとに供給される高圧の電力の料金体系には、定額料金の設定があり、時間帯別料金の設定がない。電力事業者からの買電力量料金単価(買電単価C)には、終日定額の単価が設定されている。
3)蓄電設備30Cの蓄電容量(電力量)のうちから、電力を供給する供給時間帯を変更するための電力として供給可能な電力量Pdiscと、非常時のバックアップ用の電力として供給可能な電力量Pbackとを予め設定する。
4)1日のうちで、買電単価A1が設定されている放電時間帯Td(昼間)と、買電単価A2が設定されている充電時間帯Tc(夜間)とが定義されている。放電時間帯Tdは、主に蓄電設備30Cの蓄電部BTに蓄電されている蓄電電力を放電させる時間帯であり、充電時間帯Tcは、主に蓄電設備30Cの蓄電部BTに充電する時間帯である。
5)蓄電設備30Cは、上記の充電時間帯Tcに充電し、充電されていた電力を上記の放電時間帯Tdに放電する。
6)蓄電設備30Cが放電時間帯Tdに放電する電力量は、充電されている総電力量Psのうち電力量Pdiscを売電用の電力として供給可能とする。
また、充電されている総電力量Psのうち電力量Pbackは、非常時にバックアップ用の電力として供給するために保持される。(Ps=Pdisc+Pback)
さらに、説明を簡略化するために、電気使用場所ごとの消費電力量をそろえた場合の一例をあげて、経済性について説明する。
7)蓄電設備30Cの仕様
・充電容量を充電容量P0とする。
・償却期間(寿命)を償却期間TLとする。
・設備導入費用を設備導入費用CBTとする。
8)蓄電設備30Cの利用形態
充電容量P0を、次のように電力を供給する供給時間帯を変更するための電力量(Pdisc)と、非常時のバックアップ用の電力量(Pback)とに分ける。
9)時間帯別電気料金
・放電時間帯Td(8時から20時)の買電単価を買電単価A1とする。
・充電時間帯Tc(20時から8時)の買電単価を買電単価A2とする。

10)需要負荷パターン
各電気使用場所とも共通にする。
・放電時間帯Td(8時から20時)の消費電力量を消費電力量Pdとする。
・充電時間帯Tc(20時から8時)の消費電力量を消費電力量Pcとする。
上記の条件に基づいて、例えば、以下の演算処理による課金処理を行う。
電気使用場所Z1の電気使用料金CH1(CH2、CH3):
電気使用場所Z1からZ3のそれぞれについて、同じ契約条件の場合を例にして説明する。例えば、各電気使用場所Zには蓄電設備30Cが設けられておらず、終日買電することになる。各電気使用場所Zにおける買電の契約は、時間帯別料金の契約である。
買電電気料金を時間帯ごとに計算する。
放電時間帯Tdの買電電力量は、放電時間帯Tdにおける消費電力量Pdである。放電時間帯Tdの買電電気料金が(A1×Pd)になる。
充電時間帯Tcの買電電力量は、充電時間帯Tcにおいて消費される消費電力量Pcである。充電時間帯Tcの買電電気料金が(A2×Pc)になる。
電気使用場所Z1の1日の電気使用料金CH1を整理すると、式(1)から算出される。
CH1=(A1×Pd)+(A2×Pc) ・・・(1)
電気使用場所Z2とZ3の電気使用料金CH2とCH3についても、電気使用場所Z1と同様である。
以上に、3箇所の電気使用場所Zの電気料金を試算した。
次に、各電気使用場所Zの入居者AからCに電力を提供するサービスを行うサービス事業者が、電気事業者(一般電気事業者又は特定規模電気事業者など)に支払う電気料金を整理する。
サービス事業者の電気使用料金:
サービス事業者は、電気事業者と需要場所の電気使用契約を行う。そこで、サービス事業者は、各電気使用場所Zが消費する電力量から、蓄電部BTから給電される電力量を減じた電力量の電気使用料金を電力事業者に支払うことになる。サービス事業者の買電の契約は、例えば、定額料金の契約とする。
以下、電気事業者から供給を受ける電力の買電電気料金を時間帯ごとに計算する。
放電時間帯Tdの買電電力量は、放電時間帯Tdにおける消費電力量がPdである。放電時間帯Tdの買電電気料金が(C1×(3Pd−Pdisc))になる。
充電時間帯Tcの買電電力量は、充電時間帯Tcにおいて消費される消費電力量Pcである。充電時間帯Tcの買電電気料金が(C2×(3Pc+Pdisc)になる。
なお、サービス事業者から電気事業者に対する売電電力の売電電気料金は、電力系統側への逆潮流を生じることがないことにより発生しない。
需要場所単位の1日の電気使用料金COMを整理すると、式(2)から算出される。
COM=(C1×(3Pd−Pdisc))+(C2×(3Pc+Pdisc)
・・・(2)
なお、上記電気料金の算出において、蓄電電力制御部21は、記憶部22に、単価情報TBL、契約者情報TBL、及び、契約情報TBLを記憶させておく。
単価情報TBLには、契約条件に対応させて、予め定められている契約単価情報が記憶されている。契約単価情報は、例えば、一日が複数の時間帯に分割されており、その時間帯に応じて定められている。契約単価情報には、蓄電設備30Cからの電力を他の電気使用場所に給電する場合の売電単価情報と、電気使用場所ごとに給電を受ける買電単価情報とが、上記の時間帯に対応づけて記憶されている。各契約単価は、一日を通して同額とする定額単価を設けることができる。
契約者情報TBLには、一意に契約者を識別可能とする契約者識別情報に対応づけられる契約者の情報が記憶されている。
契約情報TBLには、一意に契約者を識別可能とする契約者識別情報に対応づけられる契約者ごとの契約情報が記憶されている。契約情報には、他の電気使用場所に蓄電設備30Cからの給電を行うことの可否情報、非常時に給電を継続させることの要否情報、上記の「蓄電設備30Cの仕様」における「充電容量(P0)」、「蓄電設備30Cの利用形態」における「売電用電力量(Pdisc)」と「非常時のバックアップ用の電力量(Pback)」などが含まれる。
蓄電電力制御部21は、記憶部22に記憶されている単価情報TBL、契約者情報TBL、及び、契約情報TBLの各種情報を参照し、上記の課金演算処理を行い、契約者ごとの電気料金を算出し、算出した電気料金を契約者情報に対応づけて出力する。
(対象施設)
上記の実施形態においては、「電気使用場所Z」を単位として、電力共有制御と課金処理とを行う場合について説明した。電力共有制御と課金処理とを行う場合の施設には、集合住宅施設、テナント型のビル(オフィスビル)があげられる
上記実施形態の処理と異なり、電力共有制御だけを行う場合にも本実施形態を適用することができる。例えば、電力共有制御だけを行う場合の施設には、(テナントのように個別の課金が不要な)纏めて電力料金を電力事業者に支払うビル(オフィスビル)、病院、工場などがあげられる。
例えば、オフィスビルを例にあげて説明する。オフィスビルのテナントを単位として、本実施形態における電気使用場所Zを割り当てる。本実施形態と同様に電気使用場所Zに対応させて低圧Whメータを設けて、電気使用場所Zにおいて消費する消費電力と、電気使用場所Zから供給される供給電力とを検出する。このような構成とすることにより、本願の電力共有制御(電力シェア)の制御方法を、電気使用場所Z(テナント)を単位として適用することができる。
なお、低圧側計器部40(低圧側のWhメータ)が各電気使用場所Z(テナント)に対応させて設けられていない場合は、電気使用場所Zにおいて消費する消費電力と、電気使用場所Zから供給される供給電力とを検出することができない。低圧側計器部40(低圧側のWhメータ)からの供給電力の情報を得ることができないことにより、本実施形態に示す電力供給システム100の適用が困難である。そのため、従来までの一般的な系統、即ち、低圧側計器部40(低圧側のWhメータ)が各電気使用場所Z(テナント)に対応させて設けられていない系統は、本実施形態に示す電力供給システム100と独立させた系統として構成する。
このように課金処理を行わない場合であっても、本願の電力共有制御(電力シェア)の制御方法を適用するための構成は、上記の電力共有制御と課金処理とを行う場合と共通の構成とすることができる。上記の説明においてはオフィスビルを例示したが、他の施設に対しても、本実施形態と同様の構成とすることにより適用可能となる。
本実施形態に示すように、通常時には、時間帯に応じて蓄電設備30Cの動作状態を切り替えることにより、充電処理の時間帯において充電する電力を、放電処理の時間帯に放電させることにより、効率よく蓄電設備30Cを機能させることができる。
<第2実施形態>
図1を参照し、電力供給システム100における給電制御処理の詳細について説明する。本実施形態においては、主に電力供給システムに電力系統からの供給を受けていない場合について示す。
電力供給システム100における蓄電供給部PCS5は、前述のとおり一般のパワーコンディショナと異なり、電力系統側の事故停電時や作業停電時などにより系統電源PSからの電力供給が停止した非常時の場合においても、低圧配線LWに電力の供給を行う。
最初に、電力供給システム100について、非常時の給電制御処理に係る構成を整理する。
本実施形態における蓄電電力制御装置20(電力供給制御装置)の蓄電電力制御部21は、給電部10に供給されている電力の供給状況に応じて蓄電設備30Cに指令(指令情報)を送り、蓄電給電部PCS5(蓄電部BT5)からの電力の供給を制御する。
例えば、蓄電電力制御部21は、給電部10に供給されている電力の供給状況に応じて、電気使用場所Z(例えば、電気使用場所Z2、第1電力供給先)に蓄電電力を供給するように制御するとともに、電気使用場所Z3(第1電力供給先(電気使用場所Z2)と異なる第2電力供給先)において蓄電電力が消費されないように制御する。このような蓄電電力制御部21は、給電部10に供給されている電力の供給状況に応じて電気使用場所Z3(第2電力供給先)において電力を消費する負荷LL3を制御して、負荷LL3による蓄電電力の消費が低減するように制御する。或いは、蓄電電力制御部21は、給電部10に供給されている電力の供給状況に応じて電気使用場所Z3(第2電力供給先)において電力を消費する負荷LL3を制御して、負荷LL3による蓄電電力の消費が中断するように制御してもよい。
また、本実施形態における蓄電電力制御部21は、給電部10に供給されている電力に応じた電圧が、予め定められた所定の閾値より低下するか否かの判定結果に応じて、蓄電給電部PCS5から電気使用場所Z2(第1電力供給先)に蓄電電力を供給するように制御する。
なお、給電部10は、供給されている電力の供給状況を検出し、検出した供給状況に応じた情報を蓄電電力制御部21に送るものとする。例えば、給電部10は、供給されている電力の供給状況を、供給されている電圧に基づいて検出する。
蓄電電力制御部21は、給電部10から送られた情報に基づいて、検出した供給状況から給電部10に供給されている電圧が上記閾値より低下すると判定する。
また、本実施形態における蓄電給電部PCS5は、予め定められている契約情報によって第1電力供給先と第2電力供給先とを識別し、該契約情報に定められる所定の条件に従って、給電部10に供給されている電力の供給状況に応じて、蓄電給電部PCS5からの電力の供給を制御する。
(非常時の給電制御処理の処理手順)
続いて、電力供給システム100における、通常時と非常時とを識別する判定処理について説明する。ここでいう、通常時とは第1実施形態として示したように、電力系統から電力の供給を受けている状態のことであり、非常時とは、それに対して、電力系統から電力の供給を受けていない状態のことである。
図4は、電力供給システムの通常時と非常時とを識別する判定処理を示すフローチャートである。
この図4に示す通常時と非常時とを識別する判定処理において、まず、給電部10(高圧側電圧電流検出部DTH)は、給電部10に供給されている電力の供給状況を、給電部10に供給されている電圧によって検出する(ステップS10)。
蓄電電力制御装置20(蓄電電力制御部21)は、給電部10に電力が供給されている状況にあるか否かを判定する。この判定は、高圧側電圧電流検出部DTHによって検出された電圧を予め定められている所定の閾値と比較することにより行う(ステップS20)。
ステップS20の判定により、給電部10に電力が供給されている状況にある(ステップS20:Yes)と判定した場合、蓄電電力制御部21は、通常時の給電状態になるように制御し、電力供給状況による通常時と非常時とを識別する判定処理を終える(ステップS30)。
このステップS30の処理において、蓄電電力制御部21は、敷設されている低圧配電線LWを介して複数の電気使用場所Z(電力供給先)に電力を給電部10が給電するように制御する。また、蓄電電力制御部21は、蓄電部BT5が電力を蓄積するように制御する。また、蓄電電力制御部21は、蓄電部BT5に蓄積されている電力に基づいて生成された蓄電電力を、蓄電給電部PCS5が、複数の電気使用場所Z(電力供給先)のうちの何れかの電気使用場所Z(第1電力供給先)に供給するように制御する。
一方、ステップS20の判定により、給電部10に電力が供給されている状況にない(ステップS20:No)と判定した場合、蓄電電力制御部21は、非常時の給電状態になるように制御し、電力供給状況による通常時と非常時とを識別する判定処理を終える(ステップS40)。
以上に示したように、電力供給システム100は、通常時と非常時とを識別する判定処理を、給電部10に供給されている電力の供給状況に基づいて行うことができる。
(非常時の給電制御処理の処理手順)
続いて、蓄電電力制御部21による、非常時の給電制御処理(上記のステップS40)について説明する。
図5は、電力供給システムの非常時の給電制御処理を示すフローチャートである。
前述の図4におけるステップS20において、給電部10に電力が供給されている状況にない(ステップS20:No)と判定した場合に、以下に示す処理を順に従って実施する。
なお、図5に示す非常時の給電制御処理を説明するにあたり、次の条件が定められている。
電気使用場所Zごとに非常時に電気使用場所Zへの給電を継続するか否かを選択する契約条件(給電継続契約情報)が、サービス事業者と入居者(ユーザー)との間において予め定められている。また、非常時に給電を継続する場合の優先度k(優先度情報)についても、サービス事業者と入居者(ユーザー)との間において予め定められている。また、蓄電設備30Cからの給電を行うか否か選択する契約情報(蓄電電力売電契約情報)が、サービス事業者と入居者(ユーザー)との間において予め定められている。
さらに、上記のように定められた契約条件は、記憶部22に上記の給電継続契約情報、及び、優先度情報(優先度k)が、契約者を識別する契約者識別情報に対応づけて記憶されている。上記の優先度kは、供給する電力の不足が見込まれた場合に、電力の供給を選択的に遮断する際の情報とする。優先度kが高い場合には長く供給されるように定義されており、優先度kが低い場合には先に供給が停止される場合があるように定義されている。
また、蓄電設備30Cが放電時間帯に放電する電力量は、充電されている総電力量のうち電力量Pdiscまでを売電用の電力として供給可能とする。さらに、充電されている総電力量のうちの電力量Pbackは、非常時にバックアップ用の電力として供給するために保持される。
この図5に示す処理において、まず、蓄電電力制御部21は、遮断器CBを遮断する。これにより、逆潮流の発生を防ぐことができる(ステップS41)。
次に、蓄電電力制御部21は、記憶部22に記憶されている各契約者の契約情報(蓄電電力売電契約情報)に基づいて、非常時に売電する契約をしている契約者の電気使用場所Zごとの契約電力を集計する。蓄電電力制御部21は、この集計により非常時において蓄電設備30Cから供給可能な電力(Pback)の集計値ΣPbackを算出する(ステップS42)。
次に、蓄電電力制御部21は、記憶部22に記憶されている各契約者の契約情報(給電継続契約情報)に基づいて、非常時に買電を継続する契約をしている契約者の電気使用場所Zごとの契約電力を、所定の優先度k以上の優先度の範囲で集計する。蓄電電力制御部21は、この集計により非常時に供給されることが必要とされる電力の集計値ΣPEMを優先度kごとに算出する(ステップS43)。
蓄電電力制御部21は、所定の優先度k以上の優先度の「非常時に供給されることが必要とされる電力の集計値ΣPEM」の合計値と「非常時において各蓄電設備30Cから供給可能な電力の集計値ΣPback」とを比較する(ステップS44)。
ステップS44の判定により、所定の優先度k以上の優先度の「集計値ΣPEM」の合計値が「集計値ΣPback」より少ない(ステップS44:Yes)と判定した場合、蓄電電力制御部21は、所定の優先度k以上の優先度を契約条件として定めている契約者の電気使用場所Zに電力を供給するように制御して、非常時の給電制御処理を終える(ステップS45)。
ステップS44の判定により、所定の優先度k以上の優先度の「集計値ΣPEM」の合計値が「集計値ΣPback」以上である(ステップS44:No)と判定した場合、蓄電電力制御部21は、所定の優先度を下げ(優先度kの設定値を下げ)、給電する範囲を制限して電力の供給を継続させるようにする(ステップS46)。
蓄電電力制御部21は、設定した優先度kの値が妥当であるか否かを判定する(ステップS47)。ステップS47の判定により、設定した優先度kの値が妥当であると判定した場合には、ステップS43の処理に進む。
一方、ステップS47の判定により、設定した優先度kの値が妥当でないと判定した場合には、蓄電電力制御部21は、蓄電設備30Cからの電力について全ての契約者の電気供給場所Zに対する給電を停止するように制御して、非常時の給電制御処理を終える(ステップS48)。
このステップS48の処理により、非常時であっても蓄電設備30Cから供給可能な容量以上の給電を中断させる。このように、蓄電設備30Cから供給可能な容量以上の給電を中断させることにより、例えば蓄電設備30Cの損傷を未然に防ぐことができる。これにより、蓄電設備30Cから供給可能な容量以上に給電することができない状況が生じることがあっても、停電が復旧すれば速やかに通常時の動作を行えるようになる。仮に、蓄電設備30Cから供給可能な容量以上の給電を中断させなかったことにより、蓄電設備30Cが損傷してしまった場合には、停電が復旧しても修理が完了するまで蓄電設備30Cを使用できなくなる虞がある。このように、蓄電設備30Cから供給可能な容量以上の給電を中断させる処理は、蓄電設備30Cを運用するうえで有効な手段となる。
以上の実施形態において示したように、電力供給システム100は、複数の電気使用場所がある需要場所の共用設備として設置された蓄電設備によって蓄積されている電力を有効に活用することができる。
また、蓄電設備30Cにおいて蓄電給電部PCSは、商用電力の供給が停止した場合には、電力の供給を継続する電気使用場所Z(第2電力供給先)を、予め定められている契約情報から特定し、複数の電気使用場所Zのうちから特定した電気使用場所Z(第2電力供給)に対して電力を供給するとともに、複数の電気使用場所Z(電力供給先)のうち前記第2電力供給先を除く電力供給先に対しての電力供給を中断する。
予め契約条件により非常時における電力の供給形態を定めておくことにより、非常時においても電力の供給を必要とするユーザー(電気使用場所)と、非常時には電力の供給を必要としないユーザー(電気使用場所)とを、速やかに識別することができることから、停電を生じることなくバックアップ用の電力を供給することが可能となる。
また、非常時には電力の供給を必要としないユーザー(電気使用場所)の有無を考慮して、蓄電設備30Cの設備規模を適正化できることにより、全てのユーザーに対する電気料金の単価を低減することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の変更等も含まれる。
なお、計器部40Bは、さらに遮断部を備えてもよい。上記の遮断部は、電力供給先に対応させて設けられており、低圧配電線LWと電気使用場所Z(電力供給先)内の配線との回路を遮断する。このように、遮断部を設けた場合においては、本実施形態における蓄電電力制御部21は、給電部10に供給されている電力の供給状況に応じて、電気使用場所Z(第1電力供給先)に対応する第1の遮断部を導通させ、他の電気使用場所Z(第2電力供給先)に対応する第2の遮断部を遮断するように制御する。蓄電電力制御部21は、給電部10に供給されている電力に応じた電圧が、予め定められた所定の閾値より低下するか否かの判定結果に応じて、蓄電給電部PCS5から第1電力供給先に蓄電電力を供給するように制御するとともに、負荷LLが消費する消費電力を低減させてもよい。
なお、上述の電力供給システム100、並びに、蓄電電力制御装置20、蓄電設備30C、及び、低圧側計器部40と45は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、各機能部の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリーやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
100 電力供給システム、
10 給電部、
20 蓄電電力制御装置(電力供給制御装置)、21 蓄電電力制御部、
22 記憶部、
30C 蓄電設備、BT5 蓄電部、PCS5 蓄電供給部
40、45 低圧側計器部

Claims (12)

  1. 商用電力線を介して受電する商用電力を、サービス事業者が電力事業者から纏めて購入し、複数の電力供給先に電力を供給する電力供給システムであって、
    前記複数の電力供給先の共用設備として設けられており、電力を蓄積する蓄電部と、
    前記受電した商用電力に基づいて供給電力を生成し、出力側に敷設されている低圧配電線を介して複数の電力供給先に供給する電力、及び、前記蓄電部を充電する電力を給電する給電部と、
    前記低圧配電線に接続されており、前記蓄電部に蓄積されている電力に基づいて生成された蓄電電力を、前記複数の電力供給先のうちの何れかの第1電力供給先に前記低圧配電線を介して供給する蓄電給電部と、
    測定された電力量の電力量情報と電力の単価情報に基づいて、前記電力供給先に対応する契約者ごとの電気料金を算出し、前記算出した電気料金を契約者情報に対応づけて出力する制御部と
    を備え
    記単価情報には、前記サービス事業者が電力事業者から電力を購入する買電力量料金単価と、前記サービス事業者が前記第1電力供給先に電力を売る売電力量料金単価と、が含まれており、
    一日が複数の時間帯に分割されており、前記分割された時間帯に対応する前記買電力量料金単価が少なくとも定められており、
    前記電力量情報には、前記電力供給先ごとの消費電力量を測る第1計器により測定された電力量の情報と、前記低圧配電線から前記蓄電給電部に供給される電力量と前記蓄電給電部から前記低圧配電線に供給される電力量とを前記電力供給先の消費電力量と分離して測る第2計器により測定された電力量の情報とが含まれており、
    前記蓄電給電部は、
    前記蓄電部を、前記買電力量料金単価が比較的安い前記時間帯に充電し、前記買電力量料金単価が比較的高い前記時間帯に放電させて、前記蓄電部を放電させて得た電力の少なくとも一部の電力を前記第1電力供給先に供給する電力に含めて供給し、
    前記制御部は、
    前記第1計器による測定結果の前記第1電力供給先に供給した電力の電力量と前記売電力量料金単価とから、当該第1電力供給先に対応する契約者の電気料金を算出し、
    前記制御部は、
    前記第1計器と前記第2計器の測定結果の電力量と前記買電力量料金単価とから、前記サービス事業者が前記電力事業者から供給を受ける電力の電気料金を算出する
    ことを特徴とする電力供給システム。
  2. 前記給電部は、
    前記生成した供給電力を、前記低圧配電線を介して複数の電力供給先に給電し、
    前記蓄電給電部は、
    前記蓄電電力を、前記商用電力線に供給することなく、前記第1電力供給先に供給する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力供給システム。
  3. 前記蓄電給電部は、
    前記蓄電電力の電圧を、前記給電部が前記低圧配電線に給電する電圧よりも低く、かつ、前記電力供給先に給電されている電圧よりも高く生成して、前記第1電力供給先に供給する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力供給システム。
  4. 前記蓄電給電部は、
    前記給電部から給電された電力の料金が1日のうちで比較的高い時間帯に、前記時間帯の前記売電力量料金単価が1日のうちで比較的高くなるように設定され、前記時間帯に前記蓄電電力を前記第1電力供給先に供給する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の電力供給システム。
  5. 前記蓄電給電部は、
    前記複数の電力供給先に供給する電力量に応じて、前記蓄電電力を前記第1電力供給先に供給する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電力供給システム。
  6. 前記蓄電給電部は、
    前記蓄電部に、前記給電部から給電された電力を蓄積させ、
    前記蓄電給電部は、
    前記給電部から給電された電力の料金が、1日のうちで安い時間帯に、前記蓄電部に前記給電部から給電された電力を蓄積させる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の電力供給システム。
  7. 前記蓄電給電部は、
    商用電力に基づいた電力を前記第1電力供給先に供給する場合の料金よりも、前記蓄電部に蓄積されている電力を前記第1電力供給先に供給する場合の料金の方が安い場合に、
    前記蓄電電力を第1電力供給先に供給する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の電力供給システム。
  8. 前記蓄電給電部には、
    前記蓄電部の蓄電容量のうちから、前記電力を供給する供給時間帯を変更するための電力として供給可能な常用電力量と、非常時のバックアップ用の電力として供給可能な非常用電力量とが予め設定されており、
    前記蓄電給電部は、
    前記常用電力量の一部を、前記電力を供給する供給時間帯を変更するための電力として供給する
    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の電力供給システム。
  9. 前記蓄電給電部は、
    前記商用電力の供給が停止した場合には、前記電力の供給を継続する電気使用場所を、予め定められている契約情報から特定し、該特定した電気使用場所に対して電力を供給するとともに、前記複数の電力供給先のうち前記特定した電気使用場所を除く電力供給先に対しての電力供給を中断する
    ことを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載の電力供給システム。
  10. 商用電力線を介して受電する商用電力を、サービス事業者が電力事業者から纏めて購入し、敷設されている低圧配電線を介して複数の電力供給先に前記購入した電力を供給するとともに、前記低圧配電線に給電された電力を蓄電部に蓄積し、前記電力供給先に対する前記蓄電部からの電力の供給を制御する電力供給制御装置であって、
    前記蓄電部が複数の電力供給先の共用設備として設けられており、
    前記複数の電力供給先に電力を給電する給電部と、前記蓄電部が供給する蓄電電力を供給する蓄電給電部とが、前記敷設されている低圧配電線を介して接続されており、
    前記蓄電部に蓄積されている電力に基づいて生成された蓄電電力を、前記複数の電力供給先のうちの何れかの第1電力供給先に前記低圧配電線を介して供給するように制御する制御部、
    を備え、
    前記制御部は、
    測定された電力量の電力量情報と電力の単価情報に基づいて、前記電力供給先に対応する契約者ごとの電気料金を算出し、前記算出した電気料金を契約者情報に対応づけて出力し、
    前記単価情報には、前記サービス事業者が電力事業者から電力を購入する買電力量料金単価と、前記サービス事業者が前記第1電力供給先に電力を売る売電力量料金単価と、が含まれており、
    一日が複数の時間帯に分割されており、前記分割された時間帯に対応する前記買電力量料金単価が少なくとも定められており、
    前記電力量情報には、前記電力供給先ごとの消費電力量を測る第1計器により測定された電力量の情報と、前記低圧配電線から前記蓄電給電部に供給される電力量と前記蓄電給電部から前記低圧配電線に供給される電力量とを前記電力供給先の消費電力量と分離して測る第2計器により測定された電力量の情報とが含まれており、
    前記蓄電給電部は、
    前記蓄電部を、前記買電力量料金単価が比較的安い前記時間帯に充電し、前記買電力量料金単価が比較的高い前記時間帯に放電させて、前記蓄電部を放電させて得た電力の少なくとも一部の電力を前記第1電力供給先に供給する電力に含めて供給し、
    前記制御部は、
    前記第1計器による測定結果の前記第1電力供給先に供給した電力の電力量と前記売電力量料金単価とから、当該第1電力供給先に対応する契約者の電気料金を算出し、
    前記制御部は、
    前記第1計器と前記第2計器の測定結果の電力量と前記買電力量料金単価とから、前記サービス事業者が前記電力事業者から供給を受ける電力の電気料金を算出する
    ことを特徴とする電力供給制御装置。
  11. 商用電力線を介して受電する商用電力を、サービス事業者が電力事業者から纏めて購入し、前記購入した電力を蓄積する蓄電部が複数の電力供給先の共用設備として設けられている電力供給システムにおける電力供給方法であって、
    前記複数の電力供給先に電力を給電する給電部と、前記蓄電部が供給する蓄電電力を供給する蓄電給電部とが、敷設されている低圧配電線を介して接続されており、
    前記敷設されている低圧配電線を介して、複数の電力供給先に供給する電力、及び、蓄電部を充電する電力を前記給電部が給電する過程と、
    前記蓄電部が電力を蓄積する過程と、
    前記蓄電部に蓄積されている電力に基づいて生成された蓄電電力を、前記複数の電力供給先のうちの何れかの第1電力供給先に前記低圧配電線を介して供給する過程と、
    測定された電力量の電力量情報と電力の単価情報に基づいて、前記電力供給先に対応する契約者ごとの電気料金を算出し、前記算出した電気料金を契約者情報に対応づけて出力する過程と、
    前記単価情報には、前記サービス事業者が電力事業者から電力を購入する買電力量料金単価と、前記サービス事業者が前記第1電力供給先に電力を売る売電力量料金単価と、が含まれており、一日が複数の時間帯に分割されており、前記分割された時間帯に対応する前記買電力量料金単価が少なくとも定められており、前記蓄電給電部が、前記蓄電部を、前記買電力量料金単価が比較的安い前記時間帯に充電し、前記買電力量料金単価が比較的高い前記時間帯に放電させて、前記蓄電部を放電させて得た電力の少なくとも一部の電力を前記第1電力供給先に供給する電力に含めて供給する過程と、
    前記電力量情報には、前記電力供給先ごとの消費電力量を測る第1計器により測定された電力量の情報と、前記低圧配電線から前記蓄電給電部に供給される電力量と前記蓄電給電部から前記低圧配電線に供給される電力量とを前記電力供給先の消費電力量と分離して測る第2計器により測定された電力量の情報とが含まれており、前記第1計器による測定結果の前記第1電力供給先に供給した電力の電力量と前記売電力量料金単価とから、当該第1電力供給先に対応する契約者の電気料金を算出する過程と、
    前記第1計器と前記第2計器の測定結果の電力量と前記買電力量料金単価とから、前記サービス事業者が前記電力事業者から供給を受ける電力の電気料金を算出する過程と
    を含むことを特徴とする電力供給方法。
  12. 商用電力線を介して受電する商用電力を、サービス事業者が電力事業者から纏めて購入し、前記購入した電力を蓄積する蓄電部が複数の電力供給先の共用設備として設けられている電力供給システムにおいて、前記複数の電力供給先に電力を給電する給電部と、前記蓄電部が供給する蓄電電力を供給する蓄電給電部とが、敷設されている低圧配電線を介して接続されており、前記電力供給システムが備えるコンピュータが、
    前記敷設されている低圧配電線を介して、前記複数の電力供給先に供給する電力、及び、前記蓄電部を充電する電力を前記給電部が給電するステップと、
    前記蓄電部が電力を蓄積するステップと、
    前記蓄電給電部が、前記蓄電部に蓄積されている電力に基づいて生成された蓄電電力を、前記複数の電力供給先のうちの何れかの第1電力供給先に前記低圧配電線を介して供給するステップと、
    測定された電力量の電力量情報と電力の単価情報に基づいて、前記電力供給先に対応する契約者ごとの電気料金を算出し、前記算出した電気料金を契約者情報に対応づけて出力するステップと、
    前記単価情報には、前記サービス事業者が電力事業者から電力を購入する買電力量料金単価と、前記サービス事業者が前記第1電力供給先に電力を売る売電力量料金単価と、が含まれており、一日が複数の時間帯に分割されており、前記分割された時間帯に対応する前記買電力量料金単価が少なくとも定められており、前記蓄電給電部が、前記蓄電部を、前記買電力量料金単価が比較的安い前記時間帯に充電し、前記買電力量料金単価が比較的高い前記時間帯に放電させて、前記蓄電部を放電させて得た電力の少なくとも一部の電力を前記第1電力供給先に供給する電力に含めて供給するステップと、
    前記電力量情報には、前記電力供給先ごとの消費電力量を測る第1計器により測定された電力量の情報と、前記低圧配電線から前記蓄電給電部に供給される電力量と前記蓄電給電部から前記低圧配電線に供給される電力量とを前記電力供給先の消費電力量と分離して測る第2計器により測定された電力量の情報とが含まれており、前記第1計器による測定結果の前記第1電力供給先に供給した電力の電力量と前記売電力量料金単価とから、当該第1電力供給先に対応する契約者の電気料金を算出するステップと、
    前記第1計器と前記第2計器の測定結果の電力量と前記買電力量料金単価とから、前記サービス事業者が前記電力事業者から供給を受ける電力の電気料金を算出するステップと
    を実行するためのプログラム。
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