JP6029083B2 - 非水電解液及びこれを用いたリチウムイオン電池 - Google Patents
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Description
各種電池の中で、リチウムイオン電池は高いエネルギー密度を有することが知られており、携帯通信端末用の蓄電池ばかりでなく、電気自動車用蓄電池としての利用が進められているが、特に電気自動車におけるモータ駆動用の二次電池としては、長期に亘って所望の充放電特性を維持することが求められる。
しかし、上記したようなマンガン含有複合酸化物から成る正極活物質は、一般に高い容量を示すものの、正極活物質からマンガン成分の溶出が起こり、Mnが負極の表面に析出することによって、セル性能の低下が生じることが判ってきた。すなわち、負極の表面にMnが析出することによって、セルの直流抵抗が上昇し、レート特性や、充放電サイクルによる容量維持率の低下が生じるものと考えられる。
そして、上記非水電解液が、非水溶媒中にリチウム塩を含むものであり、
上記非水溶媒が、含フッ素環状カーボネートと、含フッ素鎖状カーボネート及び/又は含フッ素鎖状エーテルを含み、かつフッ素を含まない環状カーボネートの含有量が0体積%であるものであり、
上記含フッ素環状カーボネートがフッ化エチレンメチルカーボネートを含み、該フッ化エチレンメチルカーボネートの含有量が上記非水電解液に対して10〜30体積%であり、
上記含フッ素鎖状カーボネートと上記含フッ素鎖状エーテルとの合計含有量が、50〜80体積%であり、かつ上記含フッ素鎖状カーボネートと上記含フッ素鎖状エーテルの含有量の範囲がそれぞれ0〜70体積%であり、
上記マンガン含有複合酸化物が、Li 1.5 [Ni a Co b Mn c [Li] d ]O 3 で表され、4.8V以下の範囲における充放電サイクルを行うことにより生じる層状構造からスピネル構造への変化割合Kが変化可能な理論値を「1」とするとき、これに対して、0.25以上1未満であることを特徴とするリチウムイオン二次電池;
(上記式中のa、b、c及びdは、0≦a<1.5、0≦b<1.5、0<c<1.5、0<d≦0.5、a+b+c+d=1.5の関係を満足する)であることを特徴とする。
このような非水電解液は、上記したように、特にマンガン含有複合酸化物を正極活物質として用いたリチウムイオン二次電池に適用することによって、正極活物質からのMnの溶出や、溶出したMnの負極表面への析出を抑えて、充放電サイクルによる容量低下やレート特性の劣化の少ない電池を得ることができる。
一方、含フッ素鎖状カーボネートやエーテルの総量が45%未満の場合、電解液の粘度が高くなる。また、85%を超えると、含フッ素環状カーボネートの含有量が相対的に少なくなるため、リチウム塩の溶解性が低下し、イオン導電性が低下する。
なお、上記含フッ素環状カーボネート、含フッ素鎖状カーボネート、含フッ素鎖状エーテル以外の溶媒については、含有量が少ないことが好ましく、上記した2種又は3種の溶媒のみを含有していることが望ましい。
なお、本発明の非水電解液中における上記リチウム塩の含有量としては、0.5〜1.5mol/L程度とすることが望ましい。リチウム塩の含有量が不足すると、十分なイオン伝導性が得られないことがある。また、リチウム塩の含有量がが多すぎると電解液の粘度が高くなり、電解液の浸み込み性が悪くなるため、電池性能が低下することがある。
このとき、含フッ素アルキル基R1における炭素数が2より少ないと沸点が低くなり、4より多いと沸点が高くなるが、粘度が高くなるなるばかりでなく、他の溶媒との相溶性が低下する傾向がある。R2についても、炭素数が上限を超えると同様の傾向を示す。なお、R1とR2の炭素数は、異なった方が溶媒の相溶性やセパレータへの濡れ性が良くなる傾向があるため望ましい。
このとき、含フッ素アルキル基R3の炭素数が2より多いと沸点が高くなるが、粘度が高くなると共に、他の溶媒との相溶性が低下する。また、含フッ素アルキル基R4の炭素数が2より少ないと沸点が低下し、4より多いと沸点が高くなるが、粘度が高くなるうえ、他の溶媒との相溶性が低下する。
なお、上記含フッ素環状カーボネートを構成する官能基R5〜R8が炭素数2より多い含フッ素アルキル基や、炭素数5より多い含フッ素アルキルエーテル基の場合、リチウム塩の溶解性の低下や粘度の過度な上昇を招くことがある。
このようなマンガン含有複合酸化物としては、例えば、LiMn2O4、Li(Ni、Mn、Co)O2、Li(Li、Ni、Mn、Co)O2、LiNi0.5Mn1.5O4等が挙げられる。
また、層状構造からスピネル構造への変化割合Kについては、1となることはなく、0.25未満である場合には、高い放電容量や容量維持率、優れた初期レート特性を実現し得るものとならない。
具体的には、下記式にて定義される。
特に、4.7V、4.8Vvs.Liという高電位の容量分まで使用(高容量使用)する場合において、酸化処理での充放電電位の最高電位を段階的に上げていくことで、短時間の酸化処理(上記充放電前処理)でも電極の耐久性を改善することができる。
なお、負極活物質の一例である薄膜合金をスパッタ法等により負極集電体12A上に直接形成する場合には、集電箔を用いるのが望ましい。
具体的には、金属としては、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、ステンレス鋼(SUS)、チタン(Ti)、銅(Cu)などが挙げられる。これらのほか、ニッケル(Ni)とアルミニウム(Al)とのクラッド材、銅(Cu)とアルミニウム(Al)とのクラッド材、又はこれらの金属を組み合わせためっき材などを用いることが好ましい。また、金属表面にアルミニウム(Al)が被覆された箔であってもよい。中でも、電子伝導性や電池作動電位等の観点からは、アルミニウム(Al)、ステンレス鋼(SUS)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)が好ましい。
しかしながら、これらに限定されるものではなく、リチウムイオン二次電池用の集電体として用いられている従来公知の材料を用いることができる。
ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)、セルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル(PVC)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体及びその水素添加物、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体及びその水素添加物などの熱可塑性高分子、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)等のフッ素樹脂、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン系フッ素ゴム(VDF−HFP系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−HFP−TFE系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−ペンタフルオロプロピレン系フッ素ゴム(VDF−PFP系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−ペンタフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−PFP−TFE系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−パーフルオロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−PFMVE−TFE系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−クロロトリフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−CTFE系フッ素ゴム)等のビニリデンフルオライド系フッ素ゴム、エポキシ樹脂等が挙げられる。中でも、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、スチレン・ブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアミドであることがより好ましい。これらの好適なバインダーは、耐熱性に優れ、さらに電位窓が非常に広く正極電位、負極電位双方に安定であり正極(及び負極)活物質層に使用が可能である。
しかしながら、これらに限定されるものではなく、リチウムイオン二次電池用の結着剤として従来用いられている公知の材料を用いることができる。これらの結着剤は、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
しかしながら、これらに限定されるものではなく、リチウムイオン二次電池用の導電助剤として用いられている従来公知の材料を用いることができる。これらの導電助剤は、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
非晶質炭素層で表面が被覆され、且つ鱗片状ではない黒鉛材料からなる炭素材料は、黒鉛層状構造へのリチウムイオン拡散性が高く好ましい。また、このような炭素材料のBET比表面積が0.8m2/g以上1.5m2/g以下であると、更に容量維持率を向上させることができるため、好ましい。更に、このような炭素材料のタップ密度が0.9g/cm3以上1.2g/cm3以下であると、単位体積当たりの重量(充填量)を向上させることができ、放電容量を向上させることができる。
例えば、正極活物質として粒子形態の酸化物を用いる場合、酸化物の平均粒子径は、既存の正極活物質層に含まれる正極活物質の平均粒子径と同程度であればよく、特に制限されない。高出力化の観点からは、好ましくは1〜20μmの範囲であればよい。なお、本明細中において、「粒子径」とは、走査型電子顕微鏡(SEM)や透過型電子顕微鏡(TEM)などの観察手段を用いて観察される活物質粒子(観察面)の輪郭線上の任意の2点間の距離のうち、最大の距離を意味する。「平均粒子径」の値としては、走査型電子顕微鏡(SEM)や透過型電子顕微鏡(TEM)などの観察手段を用い、数〜数十視野中に観察される粒子の粒子径の平均値として算出される値を採用するものとする。他の構成成分の粒子径や平均粒子径も同様に定義することができる。
ただし、このような範囲に何ら制限されるものではなく、本実施形態の作用効果を有効に発現できるものであれば、この範囲を外れていてもよいことは言うまでもない。
このとき、必要に応じて、スルトン誘導体や環状スルホン酸エステルなどの有機スルホン系化合物、ジスルトン誘導体や環状ジスルホン酸エステルなどの有機ジスルホン系化合物、ビニレンカーボネート誘導体、エチレンカーボネート誘導体、エステル誘導体、2価フェノール誘導体、エチレングリコール誘導体、テルフェニル誘導体、ホスフェート誘導体などといった公知の添加剤を添加することもできる。これらは負極活物質の表面に被膜を形成し、電池におけるガス発生が低減され、さらに容量維持率の向上を図ることができる。
高分子ゲル電解質は、イオン導伝性を有する固体高分子電解質に、通常リチウムイオン二次電池で用いられる上記電解液を含有させたものである。しかしながら、これに限定されるものではなく、リチウムイオン導伝性を持たない高分子の骨格中に、同様の電解液を保持させたものも含まれる。
なお、高分子ゲル電解質のマトリックスポリマーは、架橋構造を形成することによって、優れた機械的強度を発現させることができる。架橋構造を形成させるには、適当な重合開始剤を用いて、高分子電解質形成用の重合性ポリマー(例えば、ポリエチレンオキシド(PEO)やポリプロピレンオキシド(PPO))に対して熱重合、紫外線重合、放射線重合、電子線重合等の重合処理を施せばよい。
リチウムイオン二次電池の製造方法の一例を説明する。まず、正極を作製する。例えば粒状の正極活物質を用いる場合には、上述した正極活物質と必要に応じて導電助剤、バインダー及び粘度調整溶剤とを混合し、正極用スラリーを作製する。
次いで、この正極用スラリーを正極集電体に塗布し、乾燥させ、圧縮成型して正極活物質層を形成する。
次いで、この正極用スラリーを正極集電体に塗布し、乾燥させ、圧縮成型して正極活物質層を形成する。
下記の溶媒、添加剤(ホスファゼン誘導体)及びリチウム塩(電解質支持塩)を混合し、表1に示すような実施例1〜8、比較例1〜9の非水電解液を調製した。
(1−1)含フッ素環状カーボネート
化学式(5)で表されるフルオロエチレンカーボネート(表1中に「FEC」として示す)と、化学式(6)で表されるフッ化プロポキシメチルエチレンカーボネート(表1中に記号「Z1」で示す)を含フッ素環状カーボネートとして使用した。
CF3−CH2−OCOO−CH3(フッ化エチレンメチルカーボネート)を含フッ素鎖状カーボネートとして使用した(表1中に記号「X1」で示す)。
CF2H−CF2−O−CH2−CF2−CF2H(フッ化エチレンフッ化プロピレンエーテル)を含フッ素鎖状エーテルとして使用した(表1中に記号「Y1」で示す)。
C3H4O3(エチレンカーボネート)をフッ素を含有しない環状カーボネートとして使用した(表1中に「EC」として示す)。
CH3CH2−OCOO−CH2CH3(ジエチルカーボネート)をフッ素を含有しない鎖状カーボネートとして使用した(表1中に「DEC」として示す)。
(CF3CH2O)3P=Oで表されるホスファゼン誘導体(表1中に記号「P1」で示す)、又は(CH3OCH2CH2O)3P=N−SO2−OCH2CH2−O−CH3で表されるホスファゼン誘導体(表1中に記号「P2」で示す)をマンガン溶出抑制剤として比較例電解液の一部に添加した。
電解質支持塩として、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を濃度が1mol/Lとなるようにそれぞれの非水溶媒中に溶解させた。
(1)正極活物質の合成
正極活物質として、下記組成式(a=0.42、b=0.15、c=0.73、d=0.2、a+b+c+d=1.5)で表される固溶体系遷移金属酸化物を複合炭酸塩法を用いて合成した。
すなわち、出発物質にはニッケル(Ni)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)の硫酸塩を使用し、2mol/Lの硫酸塩水溶液を調製した。沈殿剤には2mol/Lの炭酸ナトリウム水溶液を使用し、pH調整剤には0.2mol/Lのアンモニア水溶液を用いた。
その後、得られた前駆体と炭酸リチウムを所定のモル比で粉砕混合し、500℃で仮焼成し、大気中、800℃〜1000℃で12時間〜24時間本焼成することにより目的の試料を得た。
組成式:Li1.5[Ni0.42Co0.15Mn0.73[Li]0.2]O3
正極活物質:固溶体系遷移金属酸化物 :100質量部
導電助剤 :燐片状黒鉛 :2.0質量部
:アセチレンブラック :3.5質量部
バインダー:ポリフッ化ビニリデン(PVDF) :5.5質量部
溶剤 :N−メチルピロリドン(NMP) :74質量部
バインダー5.5質量部をNMP49.5質量部に溶解してバインダー溶液を作製した。次に、導電助剤5.5質量部と正極活物質100質量部の混合粉に、バインダー溶液55.0質量部を加え、プラネタリーミキサー(プライミクス社製、ハイビスミックス2P−03型)にて混練し、その後、混練物にNMP24.5質量部を加えて、正極用スラリー(固形分濃度60質量%)を得た。
20μm厚のアルミニウム箔からなる集電体の片面に、得られた正極用スラリーをバーコーターにより塗布した。次いで、この正極用スラリーを塗布した集電体を、ホットプレート上で、120〜130℃で10分間乾燥させ、正極活物質層に残留するNMP量を0.02質量%以下とした。
得られたシート状正極をロールプレスを用いて圧縮成形し、切断して、片面の正極活物質層の重量約3.5mg/cm2、厚さ約50μm、密度2.70g/cm3の正極を得た。
次に、この正極C1に対し、真空乾燥炉にて乾燥処理を行った。乾燥炉内部に正極を設置した後、室温(25℃)にて減圧(100mmHg(1.33×104Pa))し、乾燥炉内の空気を除去した。次いで、窒素ガスを流通(100cm3/分)しながら、10℃/分で120℃まで昇温し、120℃で再度減圧して炉内の窒素を排気したまま12時間保持した後、室温まで降温して、正極を得た。
上記により作製した正極をφ15mmに打ち抜いた後、再度、電池作製前に真空乾燥機にて100℃で2時間乾燥して用いた。また、ポリプロピレンの多孔質膜やコインセル部材などは、予め、アルゴンガス雰囲気のグローブボックス内にて室温で24時間以上乾燥して用いた。
アルゴンガス雰囲気のグローブボックス内にて、正極と、金属リチウムからなる負極とを対向させ、この間に、セパレータ(材質:ポリプロピレン、厚み:20μm)を2枚配置した。
さらに、正極と負極の間の絶縁性を保つためにガスケットを装着し、表1に示した各実施例及び比較例の非水電解液をシリンジを用いてそれぞれ150μL注入し、スプリング及びスペーサーを積層し、コインセルの上部側を重ね合わせ、かしめることにより密閉して、都合17種類のリチウムイオン二次電池を作製した。
充電は、電池の最高電圧が4.2Vとなるまで0.1Cレートで充電した後、約24時間保持する定電流定電圧充電(CCCV)法とし、放電は、電池の最低電圧が2.5Vとなるまで1.0Cレートで放電する定電流放電(CC)法で行った。
上記の電気化学前処理を施した実施例及び比較例のリチウムイオン二次電池に対して、充放電サイクル試験を行い、充放電サイクル容量維持率及び負極へのマンガン析出量をそれぞれ調査した。その結果を表3に示す。
下記の条件のもとに、充放電サイクルを50サイクル行ない、充放電サイクル前の1C放電容量(正極活物質1gあたり)に対する50サイクル後の1C放電容量の割合を求め、充放電サイクル容量維持率とした。
充電:1C−4.5V−CC/CV−2.5時間
放電:1C−2.0V cut−off
温度:25℃
上記条件による充放電サイクルを50サイクル行った後にセルを解体し、負極の表面組成をX線光電子分光で定性、定量し、Mnの表面析出量を単位面積当たりのモル数として定量した。なお、表3中には、比較例1(電解液組成:EC/DEC=30/70)によるMnの析出量を「1」としたときの相対比で示した。
これに対して、所定量のフッ素含有溶媒を含まない非水溶媒や、フッ素を含まない環状カーボネートを多く含む非水電解液を用いた比較例の二次電池においては、本発明の上記二次電池に較べて、約20〜100倍のMn析出量を示し、サイクル特性も2/3〜1/3程度であることが判明した。
Claims (4)
- 非水電解液と、マンガン含有複合酸化物を活物質として含有する正極を有するリチウムイオン二次電池であって、
上記非水電解液が、非水溶媒中にリチウム塩を含むものであり、
上記非水溶媒が、含フッ素環状カーボネートと、含フッ素鎖状カーボネート及び/又は含フッ素鎖状エーテルを含み、かつフッ素を含まない環状カーボネートの含有量が0体積%であるものであり、
上記含フッ素環状カーボネートが下記化学式(5)で表されるカーボネートを含み、該化学式(5)で表されるカーボネートの含有量が上記非水電解液に対して10〜30体積%あり、
上記含フッ素鎖状カーボネートと上記含フッ素鎖状エーテルとの合計含有量が、50〜80体積%であり、かつ上記含フッ素鎖状カーボネートと上記含フッ素鎖状エーテルの含有量の範囲がそれぞれ0〜70体積%であり、
上記マンガン含有複合酸化物が、下記組成式(4)で表され、4.8V以下の範囲における充放電サイクルを行うことにより生じる層状構造からスピネル構造への変化割合Kが変化可能な理論値を「1」とするとき、これに対して、0.25以上1未満であることを特徴とするリチウムイオン二次電池。
(式中のa、b、c及びdは、0≦a<1.5、0≦b<1.5、0<c<1.5、0<d≦0.5、a+b+c+d=1.5の関係を満足する)
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