JP6030677B2 - 圧着ツール - Google Patents

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Description

本発明の主題は、電線の末端へのコンタクトの圧着のための圧着ツールである。この圧着ツールは、第1の圧着金型と複数の第1の圧着要素を有する第1のツール部品と、第2の圧着金型と複数の第2の圧着要素を有する第2のツール部品と、長軸に直交する駆動軸に沿って第1の圧着金型に対して相対的に可動であり、前記第1の圧着要素を作動させて前記第1の圧着要素を半径方向に動かす、少なくとも1つの第1のアクチュエータと、前記駆動軸に沿って第2の圧着金型に対して相対的に可動であり、前記第2の圧着要素を作動させて前記第2の圧着要素を半径方向に動かす、少なくとも1つの第2のアクチュエータとを備えている。
そのような圧着ツールは例えば、シールドケーブルのシールドシースに圧着プロセスによってシールドコネクタを取り付けるため等の、種々の用途に使用される。シールドコンタクトとシールドシースの間の従来の接続は、シールドコネクタの二重管状構造によって特徴付けられる。一方の管、すなわちフェルールは別個の構成要素であり、シースを、フェルールとシールドコネクタの1つの管状部品の間に挟む。フェルールをシースとシールドコネクタの管状部品の周りに圧着することは、高い保持力と安全な電気的接続を提供する。
請求項1の前提部分に記載の圧着ツールは、特許文献1および特許文献2から知られている。
別の圧着ツールは特許文献3から知られている。この圧着ツールは、ゴム状ホースの周りに嵌ったチューブのフェルール部分を圧着するために使用される。このツールは上方フレームと下方フレームを有する。上方フレームは、上方金型インサートを担持する上方金型キャリアを安定させるための手段を有する。下方フレームは下方金型インサートを担持する。上方金型キャリアは、ツールの垂直軸に沿って下方フレームのほうに動かされうる。上方フレームと下方フレームは、使用者がツールを開閉できるようにするために、互いに対して枢動されうる。ホースの周りに嵌ったチューブのフェルール部分を圧着するために、フェルール部分が下方金型インサートを横断して横方向に配置されるように、フェルール部分はホース上に位置決めされて、ツールに挿入される。次にツールは閉じられて上方金型キャリアが垂直軸に沿って下方に作動され、上方金型インサートと下方金型インサートをフェルール部分の周りに圧縮する。金型インサートは、フェルールの周りに分配されたいくつかの圧着要素を備えている。圧着要素間にはエアギャップが設けられ、そこで上方金型インサートと下方金型インサート内のゴム状衝撃吸収フィラーが、上方金型インサートと下方金型インサートが互いに対する周方向への動きによって形状を変えることを可能にする。
別の圧着ツールが特許文献4に開示されており、その圧着ツールはシールドコネクタをシールドシースとコネクタチューブに圧着するための2つのツール部品を備えている。この圧着金型は対向するマトリクスを持ち、マトリクスそれぞれがシールドコネクタへのインデントを形成する3つの丸められたリブを提供する。圧縮金型は垂直軸に沿って互いに寄る方向に動かされて、シールドシースを管状部材とシールドコンタクトの間に挟持しながら、シールドシースとシールドコンタクトの内部管状部材上にシールドコンタクトを圧縮する。シールドコンタクトを圧縮するとき、中央リブの両側に並んで配置された2つのリブがシールドコンタクトと先ず接触させられる。シールドコンタクトと先ず接触させられるリブがシールドコンタクトに押し付けられてシールドコンタクトへのインデントを形成した後で、中央リブもシールドコンタクトに接触させられる。
上記特許文献3および特許文献4に記載された圧着ツールは両方とも、圧着金型が、圧着金型の動く方向に対して斜めにシールドコンタクトに接触する領域における、圧着ツールのシールドコンタクトに対する接線方向の摺動を防止しない。
ツールと圧着対象ワークピースの間のそのような相対的な動きは、特許文献5に記載の圧着ツールによって防止される。この圧着ツールは、挟持部支持体の周りに回転可能に取り付けられた環形状カムを含む。カムの内側は軌道を形成する。挟持部支持体は、挟持部支持体の軸に対して半径方向の溝を備え、カムは軸または挟持部支持体の周りで回転可能である。挟持部は溝内に受け入れられて、対応する溝内で摺動可能である。カムの軌道は、前記カムが挟持部支持体の周りで回転するときに挟持部の端部と協働して、挟持部の、回転軸に対する半径方向の変位を可能にする。このため、軌道と回転軸の間の距離は周方向において変化し、その結果、圧着のため挟持部はカムを挟持部支持体の周りで回転させることによって回転軸のほうに半径方向に動かされる。
仏国特許出願公開第1316151号明細書 独国特許第19814474号明細書 米国特許第5353623号明細書 独国特許第10343837号明細書 米国特許第7748108号明細書
本発明の目的は、請求項1の前提部分に記載の圧着ツールが、第1と第2のツール部品を持ち、そのツール部品の少なくとも一方が、ツールを開閉可能とするように軸に沿って可動であり、ツール部品の半径方向の変位をもたらしてそれが圧着対象ワークピースを圧縮する圧着ツールを提供することであり、それにより改良された圧着プロセスが実行されうる。
この目的は、第1の圧着金型と複数の第1の圧着要素を有する第1のツール部品と、第2の圧着金型と複数の第2の圧着要素を有する第2のツール部品と、長軸に直交する駆動軸に沿って第1の圧着金型に対して相対的に可動であり、前記第1の圧着要素を作動させて前記第1の圧着要素を半径方向に動かす、少なくとも1つの第1のアクチュエータと、前記駆動軸に沿って第2の圧着金型に対して相対的に可動であり、前記第2の圧着要素を作動させて前記第2の圧着要素を半径方向に動かす、少なくとも1つの第2のアクチュエータとを備えた圧着ツールによって達成され、前記少なくとも1つの第2のアクチュエータは、前記第2の圧着要素を作動させて前記第2の圧着要素を半径方向に動かし、前記第1の圧着要素の少なくとも1つのサブセットと、前記第2圧着要素の少なくとも1つのサブセットは、第1のアクチュエータと第2のアクチュエータを動かすことによって連続的に動かされる。
本発明による圧着ツールは、より大きなサイズのワークピースを挿入するために圧着ツールが開閉されうるように、ツール部品間での線状の動きをもたらす。ツールとワークピースの外面との間の摺動を可能な限り防止するために第1と第2の圧着要素が設けられ、それらは、長軸に対して半径方向に可動であり圧着要素とワークピースの間の接線方向の動きを阻止している。それにより、圧着接続のより良い表面品質が達成される。
圧着ツールが、2つの部分を直線方向に押圧する従来型の圧着機と連携して使用されうるように、アクチュエータは直線方向に動く。アクチュエータの直線方向の動きは圧着要素の半径方向の動きに変換される。本発明による圧着ツールは、電気駆動または油圧駆動圧着機での製造環境に容易に適合されうる。
第1の圧着要素の少なくとも1つのサブセットと、第2圧着要素の少なくとも1つのサブセットは、第1のアクチュエータと第2のアクチュエータを連続的に動かすことによって動かされる。言い換えると、第1の圧着要素と第2の圧着要素のうち全てが、同時に動き始めて同期して動くわけではない。
圧着金型を開閉するために、第1の圧着金型と第2の圧着金型のうち少なくとも一方が駆動軸の方向に可動である。それにより、圧着金型は、長軸に対して軸方向である挿入穴に挿入され得ない大型コネクタの場合でも挿入を可能とするために完全に開けられうる。さらに、圧着金型は、アクチュエータを駆動する同じマニピュレータまたは機械によって動かされる。
少なくとも1つの第1のアクチュエータと少なくとも1つの第2アクチュエータは、プリセット位置と作動位置の間で可動である。好ましくは、全ての第1の圧着要素を動かすための1つの第1のアクチュエータと、全ての第2の圧着要素を動かすための1つの第2のアクチュエータが配設される。
第1と第2の圧着要素は、退縮位置と表出位置との間で可動であり、圧着要素をそれらの退縮位置から表出位置に動かすことによって圧着接続が達成される。
第1の圧着金型と第2の圧着金型はそれぞれ凹部を有し、その凹部が協働して、圧着対象ワークピースを保持するための受け穴を形成し、ワークピースは圧着金型が閉位置にあるときに長軸に中心を置いている。
1つの好適な実施形態において、第1の圧着要素のうち1つは駆動軸に沿って可動であり、その動きもまた長軸に対して半径方向である。第1の圧着要素の少なくとも2つの圧着要素は、駆動軸に対して斜めである、長軸に直交する方向のラジアル軸に沿って可動である。第2の圧着要素のうち1つは駆動軸に沿って可動であり、第2の圧着要素のうち少なくとも2つの圧着要素は、駆動軸に対して斜めであるラジアル軸に沿って可動であり、そのラジアル軸は駆動軸に対して直交するように方向性が向いている。したがって、圧着要素は長軸の周りに分配されてそれぞれが長軸に対して接離両方に半径方向に可動である。好ましくは、全ての圧着要素が長軸の周りの周縁方向に等間隔に分配されている。
第1と第2の圧着要素と第1と第2のアクチュエータは、第1と第2のアクチュエータをそれらの作動位置に向けて動かしている間、駆動軸に沿って可動な圧着要素が動き始める前に、駆動軸に対して斜めであるラジアル軸に沿って可動な圧着要素が動き始めるように構成されている。
好ましくはこの場合、第1と第2の圧着要素と第1と第2のアクチュエータは、第1と第2のアクチュエータが動くときに、駆動軸に対して斜めであるラジアル軸に沿って可動な全ての圧着要素が同期して動き、駆動軸に沿って可動な全ての圧着要素が同期して動くように構成されている。ワークピースが均分に圧着されることを確実にするために、少なくとも対蹠的に対向した圧着要素が同期して動くということが重要である。
圧着ツールはさらに、第1のツール部品の一部であり、第1の圧着金型を受け入れる第1のハウジングを備えうる。さらに、第2のツール部品は第2の圧着金型を可動に受け入れる第2のハウジングを備える。
第1のツール部品と第2のツール部品の少なくとも一方は、駆動軸に沿って、開位置と、閉位置と、作動位置の間で可動である。それにより、圧着金型は互いに対して動かされる。
ツール部品の開位置において、圧着金型は、圧着金型の間にワークピースが挿入されうるように、互いから間を空けている。加えて、圧着要素が退縮位置となるように、アクチュエータはそのプリセット位置にある。ツール部品の閉位置において、ワークピースが圧着金型の間に保持されるようにするために、圧着金型は互いに接触しており、互いに対して閉じられている。アクチュエータは自身のプリセット位置にある。ツール部品の作動位置において、圧着金型はツール部品に対して既に動いており、互いに接触している。圧着金型とツール部品の間の相対的な動きにより、アクチュエータは、圧着要素がワークピースを圧着するための表出位置へと動かされるように、アクチュエータの作動位置へと動かされている。
圧着要素を保持するために、第1の圧着金型は第1の圧着要素を受け入れるための複数の第1の案内穴を備え、第2の圧着金型は第2の圧着要素を受け入れるための複数の第2の案内穴を備えている。
圧着要素を動かすために、第1と第2のアクチュエータにはそれぞれ、第1と第2のアクチュエータが、圧着要素を圧着要素の表出位置へと動かすアクチュエータの作動位置への移動中に、圧着要素と接触する少なくとも1つのスラスト面が配設されている。
好ましくは、第1と第2の圧着要素はそれらの退縮位置に向けて圧迫され、第1と第2のアクチュエータはそれらのプリセット位置に向けて圧迫される。このことは、ばね要素によって達成されうる。
本発明の一つの好適な実施形態が、例として、添付の図面を参照して以下に説明される。
本発明による圧着ツールの斜視分解図である。 図1による圧着ツールの、開位置における断面正面図である。 図1による圧着ツールの、閉位置における断面正面図である。 図1による圧着ツールの、作動位置における断面正面図である
本発明による圧着ツールの好適な実施形態を図示した図1から4をまとめて説明する。圧着ツールは、上方第1ツール部品1と下方第2ツール部品2を備えている。第1ツール部品1と第2ツール部品2は、それらの機能と全体的なデザインに関して実質的に同一である。第1ツール部品1と第2ツール部品2は、互いに対して相対的に可動である。このことは、第1ツール部品1と第2ツール部品2のうち少なくとも一方が、駆動軸Aに沿って可動であるということを意味する。言い換えると、第1ツール部品1を駆動軸Aに沿って単独に動かしても、第2ツール部品2を駆動軸Aに沿って単独に動かしても、両ツール部品1,2を駆動軸Aに沿って動かしてもよい。示されている実施形態において、駆動軸Aは鉛直方向を向いている。しかし、駆動軸Aは水平方向または任意の他の方向を向いていてもよい。
第1ツール部品1は、圧着プレスまたは圧着機に取り付けられうる第1のハウジング3を備えている。第1ツール部品1はさらに、第1のハウジング3に固定された第1のアクチュエータ4を備えている。図1による好適な実施形態において、第1のアクチュエータ4は第1のハウジング3内に着脱可能に取り付けられている。しかし、第1のハウジング3自体が一体的に第1のアクチュエータ4を形成することも可能である。同様に第1のツール部品1の部分である第1の圧着金型5が、第1のアクチュエータ4に可動に取り付けられ、第1のアクチュエータ4および第1のハウジング3に対して駆動軸Aに沿って直線方向に動かされうる。代替的に、第1の圧着金型5は第1のハウジング3に取り付けられてもよい。第1ツール部品1はさらに、第1の圧着金型5に可動に案内されて第1の圧着金型5に受け入れられる3個の第1の圧着要素6,6’,6”を備えている。第1の圧着要素6,6’,6”は、長軸Lに対して半径方向に可動である。長軸Lは、駆動軸Aに対して直角に配置され、圧着するために圧着ツールへと挿入されるシールドケーブルのシールドシース上に圧着されるシールドコネクタなどのワークピースの長軸に一致する。第1の圧着要素6,6’,6”は、ピン形状をしており、別々のラジアル軸R,R’,R”に沿って可動であり、長軸Lの周りに分配されている。
第2ツール部品2は第1ツール部品1と実質的に同一であり、第2のハウジング7、第2のアクチュエータ8、第2の圧着金型9および第2の圧着要素10,10’,10”を備えている。第2ツール部品2の機能に関しては、第1ツール部品1の上記の説明が参照される。
図2および4に関して圧着ツールの機能を詳しく説明する。本実施形態において、両ツール部品1,2は駆動軸Aに沿って可動である。ツール部品1,2は互いに対して相対的に異なる位置に到達しうる。図2は、ツール部品1,2の開位置を示しており、そこでツール部品1,2は圧着金型5,9同様に間を空けている。図3に図示されたツール部品1,2の閉位置において、圧着金型5,9は互いに接触しており、ツール部品1,2の開位置の場合と同様に、それぞれのアクチュエータ4,8に対し同じ位置を取っている。図4に示す作動位置において、圧着金型5,9は互いに接触しており、ハウジング3,7は可能な限り近接しており、圧着金型5,9は、ばね手段34,35のバネ力に抗してそれぞれのアクチュエータ4,8に対して移動している。ばね手段34,35はアクチュエータ4,8を図2および3に示す位置のほうに圧迫している。
図2に示したツール部品1,2の開位置において、上方第1圧着金型5は、第1のハウジング3の第1の正面11から、また、第1の圧着金型5の第1の正面12から、図4に示す作動位置におけるツール部品1,2の作動位置の場合よりもさらに先に突き出ている。これを達成するために、第1の圧着金型5は駆動軸Aに沿って第1のアクチュエータ4に対して可動である。第1のアクチュエータ4は、第1のハウジング3内の溝状に形成された第1のレセプタクル13内に受け入れられる。第1のレセプタクル13は長軸Lに平行に向いており、第1のアクチュエータ4は溝(第1のレセプタクル13)に対して横方向に配置されている。第1のアクチュエータ4は長軸Lに直交する向きに配置されたプレートとして形成されている。第1のアクチュエータ4はボルト14によって第1のハウジング3に固定されている。
第1の圧着金型5は、2つの平行に配置された、互いから離間して間に隙間17を形成しているプレート15,16を備えている。プレート15,16は、図2に半球の形状で見られる断面を持つブリッジ部18によって一体に接続されている。ブリッジ部18は、長軸Lと反対方向のブリッジ部18の側のプレート15,16の間に隙間17を残している。長軸Lの方向に、ブリッジ部18は、圧着対象ワークピースを受け入れるための第1の圧着金型5の第1の凹部19の周りに凹状に形成されている。第1の凹部19は、ツール部品1,2の閉位置において第2の圧着金型9の第2の凹部32と協働し、それにより、例えばツイストペアケーブルなどのシールドワイヤのシールドコンタクトなどのワークピースを確りと保持するための受け穴33を形成する。
隙間17は、第1の圧着金型5が第1のアクチュエータ4上に案内されるようにプレート状の第1のアクチュエータ4を受け入れる。第1の圧着金型5の、駆動軸Aに沿った第1のアクチュエータ4に対する動きを制限するために、第1のアクチュエータ4は、駆動軸Aに対して平行な向きに配置された2つの長穴22,23を備えている。長穴22,23は、ロッド20,21を受け入れ、前記ロッド20,21は第1の圧着金型5の2つのプレート15,16を架橋する。
第1の圧着金型5のブリッジ部18には、3個の第1案内穴24,24’,24”が設けられ、各穴が第1の圧着要素6,6’,6”のうちの一つを受け入れる。第1の圧着要素6,6’,6”は、図2および図3に示す退縮位置と、図4に示す表出位置との間で動けるように、第1案内穴24,24’,24”内で摺動的に案内される。第1の圧着要素6,6’,6”は、第1案内穴24,24’,24”内に摺動可能に受け入れられるピン部分29と、ピンヘッド28をそれぞれ有する。第1の圧着要素6,6’,6”は、ブリッジ部18の内面26から第2のツール部品2に向かってピンヘッド28で突出する。第1の圧着要素6,6’,6”のピン部分29は、それぞれのピンヘッド28の反対側でそれぞれの第1案内穴24,24’,24”から突出する。第1の圧着要素6,6’,6”は退縮位置において、ブリッジ部18の内面26の反対側である外面27から、表出位置の場合よりも遠くに突出する。言い換えると、表出位置において、ピンヘッド28は退縮位置における場合よりも内面26から遠くに突出している。
第1案内穴24,24’,24”はブリッジ部18の周方向に分配され、駆動軸Aに対して全てが別様に傾斜している。ツール部品1,2の閉位置において、また、ツール部品1,2の作動位置において、第1案内穴24は長軸Lに対して半径方向に向いている。第1の圧着要素のうち一圧着要素6は、同様に長軸Lに対して半径方向に向いておりラジアル軸Rとも呼ばれうる駆動軸Aに沿って可動である。他の2つの第1の圧着要素6’,6”は、駆動軸Aに対して斜めであり長軸Lに対して半径方向に向いているラジアル軸R’,R”に沿って可動である。
駆動軸Aに沿って可動である第1の圧着要素6を中央圧着要素と呼び、駆動軸Aに対して斜めであるラジアル軸R’,R”に沿って可動である他の2つの第1の圧着要素6’,6”を側方圧着要素と呼ぶことができる。第1のアクチュエータ4と第1の圧着要素6は、第1の圧着要素の第1のサブセット6と、第1の圧着要素の第2のサブセット6’,6”が、第1のアクチュエータ4を第1の圧着金型5に対して動かすことにより連続的に動かされるように構成されている。第1の圧着要素6の第1のサブセットは、中央圧着要素6を備え、第1の圧着要素6の第2のサブセットは、側方圧着要素6’,6”を備えている。第1のアクチュエータ4と第1の圧着金型5が、図3に示す第1の圧着金型5の表出位置から、図4に示す第1の圧着金型5の退縮位置へと互いに対して動かされるとき、第1の圧着要素6の第2のサブセットは、第1の圧着要素6の第1のサブセットが動く前に動かされる。このことは、インデントをワークピースに圧着するために中央圧着要素が動かされる前に、インデントをワークピースに圧着するために側方圧着要素が先ず動かされるということを意味している。
第1の圧着要素6(中央圧着要素)の連続的な動きは、第1のアクチュエータ4の特殊な設計と第1の圧着要素6の特定の向きによって実現される。第1のアクチュエータ4は、3つの第1のスラスト面25,25’,25”を備え、それらはそれぞれ第1の圧着要素6’,6”のうち1つとそれぞれ協働する。第1のスラスト面のうち一スラスト面25を中央スラスト面と呼ぶことができ、それは駆動軸Aに対して直角に配置され、中央圧着要素のピン部分29の突出部に接触するようになる。他の2つの第1のスラスト面25’,25”を側方スラスト面と呼ぶことができ、それらはそれぞれ側方圧着要素6’,6”のうち1つと接触するようになる。側方スラスト面25’,25”は駆動軸Aに対し鋭角が包囲される向きに向いている。ツール部品1,2の閉位置において、側方圧着要素6は側方スラスト面25’,25”と接触している。中央圧着要素は中央スラスト面25から間隔を空けている。全ての第1の圧着要素6がそれらの退縮位置に保持されていることを確実にするために、第1の圧着要素6は、第1および第2のばね手段36,36’,36”,37,37’,37”によってそれぞれ退縮位置へと圧迫される。第1のアクチュエータ4を第2のツール部品2の方向に動かすとき、言い換えると本実施形態においては下方に動かすとき、側方スラスト面25’,25”は側方圧着要素6’,6”のピン部分29の端部上を摺動して、側方圧着要素6’,6”を、第1のばね手段36’,36”のばね力に抗して長軸L方向に半径方向内側に押す。第1のアクチュエータ4が動いている間、中央圧着要素6は中央スラスト面25と接触するようになり、その結果、図4に示す圧着ツール1,2の作動位置において、全ての第1の圧着要素6,6’,6”が表出位置に動かされていない限り、第1のアクチュエータ4をさらに引き下げることにより、第1のばね手段36のばね力に抗して中央スラスト面25が中央圧着要素6を長軸Lの方向に半径方向に押し下げることになる。
第2の圧着要素は、第2のアクチュエータ8の動きによって第2の圧着要素10を動かす機能に関して、第1のツール部品1の機能で構成されているため、第2のツール部品2の機能に関しては第1のツール部品1の機能の説明を引用する。したがって、第2のツール部品2は、第1のツール部品1に関連して説明したように、第2の案内穴30,30’,30”および第2のスラスト面31,31’,31”を備え、それぞれの第2の圧着要素10,10’,10”と協働する。
ここで、本発明の上述の圧着ツールのそれぞれの特徴を、以下の項目(i)から(xiv)に記述のように簡潔に説明する。
(i)圧着ツールであって、
第1の圧着金型(5)と複数の第1の圧着要素(6,6’,6”)を有する第1のツール部品(1)と、
第2の圧着金型(9)と複数の第2の圧着要素(10,10’,10”)を有する第2のツール部品(2)と、
長軸(L)に直交する駆動軸(A)に沿って第1の圧着金型(5)に対して相対的に可動であり、前記第1の圧着要素(6,6’,6”)を作動させて前記第1の圧着要素(6,6’,6”)を半径方向に動かす、少なくとも1つの第1のアクチュエータ(4)と、
前記駆動軸(A)に沿って第2の圧着金型(9)に対して相対的に可動であり、前記第2の圧着要素(10,10’,10”)を作動させて前記第2の圧着要素(10,10’,10”)を半径方向に動かす、少なくとも1つの第2のアクチュエータ(8)と、
を備え、
第1の圧着要素の少なくとも1つのサブセット(6)と、第2の圧着要素の少なくとも1つのサブセット(6’,6”)は、第1のアクチュエータ(4)と第2のアクチュエータ(8)を動かすことによって連続的に動かされることを特徴とする圧着ツール。
(ii)第1の圧着金型(5)と第2の圧着金型(9)の少なくとも1つは、これらの圧着金型(5,9)を開閉するために駆動軸(A)の方向に可動であることを特徴とする先行する項(i)に記載の圧着ツール。
(iii)少なくとも1つの第1のアクチュエータ(4)および少なくとも1つの第2のアクチュエータ(8)は、プリセット位置と作動位置の間で可動であることを特徴とする先行する項(i)または(ii)に記載の圧着ツール。
(iv)第1の圧着要素(6,6’,6”)および第2の圧着要素(10,10’,10”)は、退縮位置と表出位置の間で可動であることを特徴とする先行する項(i)から(iii)のいずれか一項に記載の圧着ツール。
(v)第1の圧着金型(5)と第2の圧着金型(9)はそれぞれ凹部(19,32)を有し、凹部(19,32)は、圧着金型(5,9)が閉位置にあるときに、圧着対象ワークピースを長軸(L)にセンタリングした状態で保持するための受け穴(33)を協働して形成することを特徴とする先行する項(i)から(iv)のいずれか一項に記載の圧着ツール。
(vi)第1の圧着要素(6)のうち1つは駆動軸(A)に沿って可動であり、第1の圧着要素(6’,6”)のうち少なくとも2つは、駆動軸(A)に対して斜めであるラジアル軸(R’,R”)に沿って可動であり、
第2の圧着要素のうち1つ(10)は駆動軸(A)に沿って可動であり、第2の圧着要素のうち少なくとも2つ(10’,10”)は駆動軸(A)に対して斜めであるラジアル軸(R’,R”)に沿って可動であることを特徴とする先行する項(i)から(v)のいずれか一項に記載の圧着ツール。
(vii)第1の圧着要素(6)と第2の圧着要素(10)、および第1のアクチュエータ(4)と第2のアクチュエータ(8)は、第1のアクチュエータ(4)と第2のアクチュエータ(8)をそれらの作動位置に向けて動かしている間、駆動軸(A)に沿って可動である圧着要素(6,10)が動き始める前に、駆動軸(A)に対して斜めであるラジアル軸(R’,R”)に沿って可動である圧着要素(6’,6”,10’,10”)が動き始めるように構成されていることを特徴とする先行する項(iii)から(vi)のいずれか一項に記載の圧着ツール。
(viii)第1の圧着要素(6,6’,6”)と第2の圧着要素(10)、および第1のアクチュエータ(4)と第2のアクチュエータ(8)は、第1のアクチュエータ(4)と第2のアクチュエータ(8)を動かしている間、駆動軸(A)に対して斜めであるラジアル軸(R’,R”)に沿って可動な全ての圧着要素(6’,6”,10’,10”)が同期して動き、駆動軸(A)に沿って可動である全ての圧着要素(6,10)が同期して動くように構成されていることを特徴とする先行する項(vii)に記載の圧着ツール。
(ix)第1のツール部品(1)は、第1の圧着金型(5)を可動に受け入れる第1のハウジング(3)をさらに備え、
第2のツール部品(2)は、第2の圧着金型(9)を可動に受け入れる第2のハウジング(7)をさらに備えていることを特徴とする先行する項(i)から(viii)のいずれか一項に記載の圧着ツール。
(x)第1のツール部品(1)と第2のツール部品(2)の少なくとも一方は、駆動軸(A)に沿って、開位置と、閉位置と、作動位置の間で可動であることを特徴とする先行する項(iii)から(ix)のいずれか一項に記載の圧着ツール。
(xi)ツール部品(1,2)の開位置において、圧着金型(5,9)は互いに対して間を空けており、アクチュエータ(4,8)はそのプリセット位置にあり、
ツール部品(1,2)の閉位置において、圧着金型(5,9)は互いに接触しており、アクチュエータ(4,8)はそのプリセット位置にあり、
ツール部品(1,2)の作動位置において、圧着金型(5,9)は互いに接触しており、アクチュエータ(4,8)はその作動位置にあることを特徴とする先行する項(x)に記載の圧着ツール。
(xii)第1の圧着金型(5)は第1の圧着要素(6,6’,6”)を受け入れるための複数の第1の案内穴(24,24’,24”)を備え、
第2の圧着金型(9)は第2の圧着要素(6,6’,6”)を受け入れるための複数の第2の案内穴(30,30’,30”)を備えていることを特徴とする先行する項(i)から(xi)のいずれか一項に記載の圧着ツール。
(xiii)圧着要素(6,6’,6”,10,10’,10”)を動かすために、アクチュエータ(4,8)にはそれぞれ、アクチュエータ(4,8)がそれらの作動位置へと動いて圧着要素(6,6’,6”,10,10’,10”)をそれらの表出位置へと動かしている間に圧着要素(6,6’,6”,10,10’,10”)と接触するようになる少なくとも1つのスラスト面(25,25’,25”,31,31’,31”)が配設されていることを特徴とする先行する項目(iii)から(xii)のいずれか一項に記載の圧着ツール。
(xiv)圧着要素(6,6’,6”,10,10’,10”)はそれらの退縮位置に向けて圧迫され、
アクチュエータ(4,8)はそれらのプリセット位置に向けて圧迫されることを特徴とする先行する項(iv)に記載の圧着ツール。
1 第1のツール部品
2 第2のツール部品
3 第1のハウジング
4 第1のアクチュエータ
5 第1の圧着金型
6,6’,6” 第1の圧着要素
7 第2のハウジング
8 第2のアクチュエータ
9 第2の圧着金型
10,10’,10” 第2の圧着要素
11 第1の圧着金型の第1の正面
12 第1のハウジングの第1の正面
13 第1のレセプタクル
14 ボルト
15 プレート
16 プレート
17 隙間
18 ブリッジ部
19 第1の凹部
20 ロッド
21 ロッド
22 長穴
23 長穴
24,24’,24” 第1の案内穴
25,25’,25” 第1のスラスト面
26 内面
27 外面
28 ピンヘッド
29 ピン部分
30,30’,30” 第2の案内穴
31,31’,31” 第2のスラスト面
32 第2の凹部
33 受け穴
34 ばね手段
35 ばね手段
36,36’,36” 第1のばね手段
37,37’,37” 第2のばね手段
A 駆動軸
L 長軸
R ラジアル軸

Claims (8)

  1. 圧着ツールであって、
    第1の圧着金型(5)と複数の第1の圧着要素(6,6’,6”)を有する第1のツール部品(1)と、
    第2の圧着金型(9)と複数の第2の圧着要素(10,10’,10”)を有する第2のツール部品(2)と、
    長軸(L)に直交する駆動軸(A)に沿って第1の圧着金型(5)に対して相対的に可動であり、前記第1の圧着要素(6,6’,6”)を作動させて前記第1の圧着要素(6,6’,6”)を半径方向に動かす、少なくとも1つの第1のアクチュエータ(4)と、
    前記駆動軸(A)に沿って第2の圧着金型(9)に対して相対的に可動であり、前記第2の圧着要素(10,10’,10”)を作動させて前記第2の圧着要素(10,10’,10”)を半径方向に動かす、少なくとも1つの第2のアクチュエータ(8)と、
    を備え、
    前記第1の圧着要素の少なくとも第1のサブセット(6)と、前記第2の圧着要素の少なくとも第1のサブセット(10)は、第1のアクチュエータ(4)と第2のアクチュエータ(8)を動かすことによって、前記第1の圧着要素の第2のサブセット(6’,6”)と、前記第2の圧着要素の第2のサブセット(10’,10”)と引き続いて動かされ、
    前記第1の圧着要素(6)と前記第2の圧着要素(10)、および前記第1のアクチュエータ(4)と前記第2のアクチュエータ(8)は、前記第1のアクチュエータ(4)と前記第2のアクチュエータ(8)を作動位置に向けて動かしている間、前記駆動軸(A)に沿って可動である圧着要素(6,10)が動き始める前に、前記駆動軸(A)に対して斜めであるラジアル軸(R’,R”)に沿って可動である圧着要素(6’,6”,10’,10”)が動き始めるように構成されている圧着ツール。
  2. 前記第1の圧着要素(6,6’,6”)および前記第2の圧着要素(10,10’,10”)は、退縮位置と表出位置の間で可動であることを特徴とする
    請求項1に記載の圧着ツール。
  3. 前記第1の圧着要素のうち1つ(6)は前記駆動軸(A)に沿って可動であり、前記第1の圧着要素のうち少なくとも2つ(6’,6”)は、前記駆動軸(A)に対して斜めであるラジアル軸(R’,R”)に沿って可動であり、
    前記第2の圧着要素のうち1つ(10)は前記駆動軸(A)に沿って可動であり、前記第2の圧着要素のうち少なくとも2つ(10’,10”)は前記駆動軸(A)に対して斜めであるラジアル軸(R’,R”)に沿って可動であることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の圧着ツール。
  4. 前記第1の圧着要素(6,6’,6”)と前記第2の圧着要素(10,10’,10”)、および前記第1のアクチュエータ(4)と前記第2のアクチュエータ(8)は、前記第1のアクチュエータ(4)と前記第2のアクチュエータ(8)を動かしている間、前記駆動軸(A)に対して斜めであるラジアル軸(R’,R”)に沿って可動な全ての圧着要素(6’,6”,10’,10”)が同期して動き、前記駆動軸(A)に沿って可動である全ての圧着要素(6,10)が同期して動くように構成されていることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の圧着ツール。
  5. 前記第1のツール部品(1)と前記第2のツール部品(2)の少なくとも一方は、前記駆動軸(A)に沿って、開位置と、閉位置と、作動位置の間で可動であることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の圧着ツール。
  6. 前記ツール部品(1,2)の前記開位置において、前記圧着金型(5,9)は互いに対して間を空けており、前記アクチュエータ(4,8)はそのプリセット位置にあり、
    前記ツール部品(1,2)の前記閉位置において、前記圧着金型(5,9)は互いに接触しており、前記アクチュエータ(4,8)はそのプリセット位置にあり、
    前記ツール部品(1,2)の前記作動位置において、前記圧着金型(5,9)は互いに接触しており、前記アクチュエータ(4,8)はその作動位置にあることを特徴とする
    請求項5に記載の圧着ツール。
  7. 前記圧着要素(6,6’,6”,10,10’,10”)を動かすために、前記アクチュエータ(4,8)にはそれぞれ、前記アクチュエータ(4,8)がそれらの作動位置へと動いて前記圧着要素(6,6’,6”,10,10’,10”)をそれらの表出位置へと動かしている間に前記圧着要素(6,6’,6”,10,10’,10”)と接触するようになる少なくとも1つのスラスト面(25,25’,25”,31,31’,31”)が配設されていることを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の圧着ツール。
  8. 少なくとも1つの前記第1のアクチュエータ(4)および少なくとも1つの前記第2のアクチュエータ(8)は、プリセット位置と作動位置の間で可動であり、
    前記圧着要素の各第1のサブセットは、中央圧着要素(6,10)を備え、前記圧着要素の各第2のサブセットは、側方圧着要素(6’,6”,10’,10”)を備え、
    前記アクチュエータ(4,8)の前記プリセット位置において、前記中央圧着要素(6,10)は、各前記スラスト面(25,31)から離れており、前記側方圧着要素(6’,6”,10’,10”)は、各前記スラスト面(25’,25”,31’,31”)に接していることを特徴とする
    請求項7に記載の圧着ツール。
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