JP6032064B2 - トナー、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
一般に、電子写真画像形成装置を高速化すると画像品質は低下していく。これには様々な要因が存在するが、その中でも特に寄与が大きいのは画像形成プロセスの定着工程における定着不良の影響である。
更に、この提案では、最終的に得られるトナーの分子量や結晶性ポリエステルの存在状態について最適化がなされていない。そのため、この提案の結晶性ポリエステルを用いたトナーは、実際にトナー化した後に結晶性ポリエステルに起因する優れた低温定着性及び耐熱保存性が十分に発揮されないという問題がある。また、耐ホットオフセットに対する対応がとられておらず、良好な画像の定着が可能な温度幅が確保できないという問題がある。
また、上記した特許文献では、低温定着性、耐熱保存性及び耐ホットオフセット性についての課題は改善できるものの、トナーの低温定着化により懸念される、現像工程における耐ストレス性の悪化に対しての対策が講じられておらず、現像ストレスによるトナーの劣化とそれに起因する転写性、現像性、クリーニング性の悪化が懸念される。
特に近年の現像スピードの高速化に伴って、トナーに対する耐ストレス性の要求が強まっている。
また、現像機内のストレスによる外添剤埋没を抑制するために、大粒径の無機微粒子を用いることが開示されている(特許文献15乃至17参照)。
これらは、初期的には良好なクリーニング性、転写性、現像性が得られるが、無機微粒子の付着力が粒子ごとに不均一であり、経時的に無機微粒子が遊離して、現像機内や感光体回りを汚染したり、十分な転写性、クリーニング性が得られなくなったりする。
本発明のトナーは、
少なくとも結着樹脂と着色剤とを含んでなる母体と母体表面に外添剤として無機微粒子を有するトナーであって、
前記結着樹脂が、結晶性ポリエステル樹脂(A)と、非結晶性樹脂(B)と、縮重合系樹脂ユニット及び付加重合系樹脂ユニットを含む複合樹脂(C)とを含有し、
前記トナーがクロロホルム不溶分を1質量%〜30質量%含有し、
前記トナーのテトラヒドロフラン可溶分により求められたゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)による分子量分布が1,000〜10,000の間にメインピークを有し、前記分子量分布の半値幅が15,000以下であり、
前記トナーの示差走査熱量測定(DSC)による吸熱ピーク測定において、90℃〜130℃の範囲に吸熱ピークを有し、
前記無機微粒子として少なくとも一次粒子が複数個合着して二次粒子を形成した無機微粒子(D)を有しており、かつ、前記無機微粒子(D)のFE−SEMにより観測される二次粒子径Dbの小粒子側から計測した50%目の平均粒子径をDb50、小粒子側から計測した10%目の平均粒子径をDb10としたとき、Db50/Db10が1.20以下である
ことを特徴とするトナーである。
近年、電子写真においてトナーの低温定着化が求められている。これは、定着に要するエネルギーを少なくすることによる省エネルギー化の要求はもとより、電子写真画像形成装置の高速化及び高画質化の要求にも起因しており、電子写真画像形成装置の使用目的が多様化していることも相まって、低温定着化の要求が高まってきている。
しかし、結着樹脂として結晶性ポリエステル樹脂(A)を単独で使用した場合には、耐ホットオフセット性が非常に悪くなるため、定着温度幅が非常に狭くなり実用に耐えられない。
そこで、本発明者らは、結晶性ポリエステル樹脂(A)と共に、クロロホルム不溶分を含む非結晶性樹脂(B)を用いることで、耐ホットオフセット性が向上し、定着可能な温度に幅を持たせることができると考えた。
加えて、トナー表面の硬度を高めることができるため、トナーに物理的なストレスが掛かったときのトナー劣化が少ない。特に、外添剤を使用した際に外添剤がトナー母体粒子内に埋め込まれる現象が改善されるため、ストレス付与前後での帯電特性の変化が少なくなり、長期に渡って安定した画質を提供することが可能となる。
また、上述した合着度Gが1.3未満となる無機微粒子が10個数%以下であることが好ましい。合着度Gは製造上、分布を有しており、合着度が1.3未満の粒子は合着が進行していない粒子であり、ほぼ球形に近い状態として存在している。そのため、埋没抑制のために特徴づけている異形添加剤としての機能を果たしにくい。
また、合着しているシリカの二次粒子径は80nm〜200nmの範囲にあることが好ましく、特に100nm〜160nmの範囲が好ましい。80nm未満であると、スペーサー効果の機能を果たしにくく、外部ストレスによる埋没を抑制しにくい。一方で、200nmを超えると、トナーからの遊離が発生しやすく、感光体フィルミングを引き起こしやすくなる。
本発明のトナーは、少なくとも結着樹脂と着色剤とを含有し、更に必要に応じて、帯電制御剤、脂肪酸アミド化合物、離型剤、外添剤などのその他の成分を含有する。
前記結着樹脂は、結晶性ポリエステル樹脂(A)と、非結晶性樹脂(B)と、縮重合系樹脂ユニット及び付加重合系樹脂ユニットを含む複合樹脂(C)とを含有する。
前記トナーは、溶融混練し更に粉砕して製造されることが好ましい。
前記結晶性ポリエステル樹脂(A)としては、結晶性を有するポリエステル樹脂である限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜従来公知のものを使用することができるが、その分子主鎖中に下記一般式(1)で表わされるエステル結合を有することが好ましい。
−[OCO−R−COO−(CH2)n]− ・・・ 一般式(1)
(前記一般式(1)中、Rは炭素数2〜20の直鎖状不飽和脂肪族2価カルボン酸残基を示し、nは2〜20の整数を示す。)
前記結晶性ポリエステル樹脂(A)における前記一般式(1)の構造の存在は、例えば、固体C13NMRにより確認することができる。
前記一般式(1)において、(CH2)nは直鎖状脂肪族2価アルコール残基を示す。この場合の直鎖状脂肪族2価アルコール残基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等の直鎖状脂肪族2価アルコール由来の残基が挙げられる。
前記結晶性ポリエステル樹脂(A)は、例えば、(I)直鎖状不飽和脂肪族2価カルボン酸又はその反応性誘導体(例えば、酸無水物、炭素数1〜4の低級アルキルエステル、酸ハライド等)からなる多価カルボン酸成分と、(II)直鎖状脂肪族ジオールからなる多価アルコール成分とを、重縮合反応をさせることによって製造することができる。
これらの多価カルボン酸の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、全カルボン酸に対して、30モル%以下が好ましく、10モル%以下がより好ましく、得られるポリエステル樹脂が結晶性を有する範囲内で適宜添加される。
これらの多価アルコールの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、全アルコールに対して、30モル%以下が好ましく、10モル%以下がより好ましく、得られるポリエステルが結晶性を有する範囲内で適宜添加される。
前記結晶性ポリエステル樹脂(A)の分子量としては、o−ジクロルベンゼン可溶分のGPCによる分子量分布において、重量平均分子量(Mw)が5,500〜6,500、数平均分子量(Mn)が1,300〜1,500であることが好ましく、前記重量平均分子量と前記数平均分子量との比(Mw/Mn)が2〜5であることが好ましい。
前記結晶性ポリエステル樹脂(A)は、その回折パターンにおいて、2θが19°〜25°の位置に少なくとも1つの回折ピークが存在することが好ましく、2θが(i)19°〜20°、(ii)21°〜22°、(iii)23°〜25°及び(iv)29°〜31°の位置に回折ピークが存在することがより好ましい。また、溶融混練し、粉砕されたトナーにおいても、2θ=19°〜25°の位置に回折ピークが存在する場合、それは結晶性ポリエステル樹脂(A)が結晶性を維持していることを示しており、結晶性ポリエステル樹脂(A)の機能を確実に発揮させることができるため好ましい。
前記非結晶性樹脂(B)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜従来公知の材料を用いることができるが、例えば、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリα−メチルスチレン、スチレン/クロロスチレン共重合体、スチレン/プロピレン共重合体、スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/塩化ビニル共重合体、スチレン/酢酸ビニル共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合体(スチレン/アクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリル酸エチル共重合体、スチレン/アクリル酸ブチル共重合体、スチレン/アクリル酸オクチル共重合体、スチレン/アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン/メタクリル酸エステル共重合体(スチレン/メタクリル酸メチル共重合体、スチレン/メタクリル酸エチル共重合体、スチレン/メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン/メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン/α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリロニトリル/アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレン又はスチレン置換体を含む単独重合体又は共重合体)、塩化ビニル樹脂、スチレン/酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン/エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等の石油系樹脂、水素添加された石油系樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの樹脂の製造方法としては、特に制限はなく、塊状重合、溶液重合、乳化重合及び懸濁重合のいずれも利用できる。
前記アルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、及びビスフェノールA等のエチル化ビスフェノール類、その他2価のアルコール単量体、3価以上の多価アルコール単量体などが挙げられる。
前記非結晶性樹脂(B)約1.0gを秤量し、これにクロロホルムを約50g加える。十分に溶解させた溶液を遠心分離で分け、JIS規格(P3801)5種Cの定性濾紙を用いて常温で濾過する。濾紙残渣が不溶分であり、用いた結着樹脂又はトナー質量と濾紙残渣質量の比(質量%)でクロロホルム不溶分の含有量を表わす。
前記複合樹脂(C)は、縮重合系樹脂ユニットと付加重合系樹脂ユニットとを含んでなる。即ち、縮重合系樹脂ユニットと付加重合系樹脂ユニットとが化学的に結合した樹脂(以下では「ハイブリッド樹脂」と称することもある)である。
前記複合樹脂(C)は、原料となる縮重合系モノマー及び付加重合系モノマーを含む混合物を、同一反応容器中で縮重合反応と付加重合反応を同時に並行して行うか、縮重合反応と付加重合反応、又は付加重合反応と縮重合反応を順次行うことによって得ることができる。
前記多価アルコールのうち、3価以上の多価アルコールとしては、例えば、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタトリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシベンゼンなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、結着樹脂に耐熱保存性や機械的強度を付与する点で、水素添加ビスフェノールA又はビスフェノールAにエチレンオキシド、プロピレンオキシド等の環状エーテルが重合して得られるジオールなどのビスフェノールA骨格を有するアルコール成分が、好ましい。
前記多価カルボン酸のうち、3価以上の多価カルボン酸成分としては、例えばトリメリット酸、ピロメリット酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシ−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシ)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、エンポール三量体酸、又はこれらの無水物、部分低級アルキルエステルなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、結着樹脂の耐熱保存性、機械的強度の観点から、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸等の芳香族多価カルボン酸化合物が好ましい。
前記ジアミン(C1)としては、例えば、芳香族ジアミン(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン等)、脂環式ジアミン(4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミノシクロヘキサン、イソホロンジアミン等)、脂肪族ジアミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等)などが挙げられる。
前記3価以上のポリアミン(C2)としては、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。
前記アミノアルコール(C3)としては、例えば、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリンなどが挙げられる。
前記アミノメルカプタン(C4)としては、例えば、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタンなどが挙げられる。
前記アミノ酸(C5)としては、例えば、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸、ε−カプロラクタムなどが挙げられる。
前記(C1)〜(C5)のアミノ基をブロックしたもの(C6)としては、前記(C1)〜(C5)のアミン類とケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)から得られるケチミン化合物、オキサゾリジン化合物などが挙げられる。
前記モル比率が、5モル%未満であると、前記結晶性ポリエステル樹脂(A)との分散性が悪化することがあり、40モル%を超えると、離型剤の分散が悪化することがある。
なお、縮重合反応を行う際には公知のエステル化触媒などを使用してもよい。
前記ビニル系モノマーとしては、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−アミルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−へキシルスチレン、p−n−4−ジクロロスチレン、m−ニトロスチレン、o−ニトロスチレン、p−ニトロスチレン等のスチレン系ビニルモノマー;アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸n−ノマー;メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸n−ドデシル、メタクリル酸2−エチルへキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等のメタクリル酸系ビニルモノマー;その他のビニルモノマー又は共重合体を形成する他のモノマーなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、スチレン、アクリル酸、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシルが好適に用いられ、少なくともスチレンとアクリル酸とを含む組合せで用いると、離型剤の分散性が極めて良好である点で特に好ましい。
前記架橋剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、芳香族ジビニル化合物、アルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類、エーテル結合を含むアルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類、ポリエステル型ジアクリレート類などが挙げられる。
その他、芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で結ばれたジアクリレート化合物、ジメタクリレート化合物も挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよく、樹脂の分子量及び分子量分布を調節する目的で2種類以上を併用してもよい。
このような両反応性モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸;フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸又はその無水物;ヒドロキシ基を有するビニル系モノマーなどが挙げられる。
前記両反応性モノマーの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、使用される付加重合系モノマー100質量部に対して、1質量部〜25質量部が好ましく、2質量部〜20質量部がより好ましい。
例えば、反応容器中に縮重合系モノマーの混合物中に、付加重合系モノマー及び重合開始剤からなる混合物を滴下してあらかじめ混合し、最初にラジカル重合反応により付加重合を完了させ、次いで反応温度を上昇させることにより縮重合を行う方法がある。
このように、反応容器中で独立した二つの反応を進行させることにより、2種の樹脂ユニットを効果的に分散乃至結合させることが可能である。
前記軟化温度(T1/2c)が、90℃以上であることにより、耐熱保存性及び耐ホットオフセット性が悪化することがなく、130℃以下であることにより、低温定着性を悪化することがない。
また、前記複合樹脂(C)のガラス転移温度(Tgc)は、定着性、保存性及び耐久性の観点から、50℃〜80℃が好ましく、55℃〜70℃がより好ましい。
なお、前記Tgc及び前記T1/2cは、前記Tga及び前記T1/2aと同様にして測定することができる。
無機微粒子は、トナー粒子に流動性、現像性、帯電性等を付与するための外添剤として使用する。この無機微粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、等を用いることができる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明で用いる合着シリカは、結晶シリカおよび/または溶融シリカの1次粒子同士を処理剤を用いて化学結合させることにより調製するが、上記処理剤としては、アルコキシシラン類、シラン系カツプリング剤、クロロシラン類、シラザン類などのシラン系処理剤または液状エポキシ樹脂などのエポキシ系処理剤が好ましく用いられる。
アルコキシシラン類、シラン系カツプリング剤などのシラン系処理剤を用いてシリカ1次粒子を処理した場合には、シリカ1次粒子に結合するシラノール基とシラン系処理剤に結合するアルコキシ基が反応し、脱アルコールにより新たなSi−O−Si結合を形成する。
すなわち下式に示すようにシリカ1次粒子はシラン系処理剤を介して、化学結合により2次凝集する。
またシラザン類はアミノ基とシリカ1次粒子に結合するシラノール基が脱アンモニアすることにより、新たなSi−O−Si結合を生成して2次凝集する。
一方、エポキシ系処理剤を用いてシリカ1次粒子を処理した場合には、シリカ1次粒子に結合するシラノール基が、エポキシ系処理剤のエポキシ基酸素原子およびエポキシ基に結合する炭素原子を付加し、新たなSi−O−C結合を形成する。
すなわち下式に示すようにシリカ1次粒子はエポキシ系処理剤を介して、化学結合により2次凝集する。
本発明で用いる合着シリカは、結晶シリカおよび/または溶融シリカの1次粒子を、上記の処理剤を用いて化学結合させて調製するが、その処理は、まずシリカ1次粒子と処理剤を重量比で100:0.01〜100:50にて公知の混合機、たとえばスプレードライヤーなど用いて混合する。
その際、処理助剤として、たとえば水または1%酢酸水溶液などを適宜加えてもよい。
また焼成時間は0.5〜30時間でよい。
すなわち、凝集力はエポキシ系処理剤よりもシラン系処理剤を用いた方が、また処理剤の量をシリカ1次粒子に対して増加させた方が、また、焼成温度が高い方がそれぞれ強くすることができ、合着度が高くなる傾向にある。一方で、焼成時間を延ばすことで非合着粒子の割合を低減することができる。しかしながら、過剰な時間延長は合着粒子同士の凝集を助長し、トナーへの付着性に問題が出る恐れが生じる。
本発明における合着度は以下のように定義される。
合着度の測定は画像観察によって得られる。合着シリカを適切な溶媒(THFなど)に分散させた後、基板上で溶媒を除去し乾固させたサンプルをFE−SEMにて観察する。加速電圧5〜8kV、観察倍率8k〜10k倍にて視野中のシリカについて二次粒子径を測定する。二次粒子系は凝集した粒子の最長長さを計測する。図3(a)に例を示す。観察するシリカ個数は100個以上の粒子を計測する。
図3(a)における矢印の長さを二次粒子径(Db)とし、図3(b)における矢印の長さの平均を一次粒子径(Da)とするとき、合着度は以下のように定義される。
合着度=Db/Da
上述した測定法にて、合着度を算出し、さらにDb50、およびDb10を算出する。
前記着色剤としては、特に制限はなく、目的に応じて従来公知の染顔料から適宜選択することができ、例えば、カーボンブラック、ランプブラック、鉄黒、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエローG、ローダミン6Cレーキ、カルコオイルブルー、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズベンガル、トリアリルメタン系染料等の染顔料などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記着色剤の中でも、カーボンブラックは、特に良好な黒色着色力を有するが、同時に、良好な導電性材料でもあるため、含有量が多かったり、トナー中に凝集した状態で存在したりすると電気抵抗が低下し、転写工程において転写不良を招く原因になる。特に、前記結晶性ポリエステル樹脂(A)と併用した場合、カーボンブラックの粒子が前記結晶性ポリエステル樹脂(A)のドメイン中に入り込めないため、結晶性ポリエステル樹脂(A)が大きな分散径をもってトナー中に存在した場合、結晶性ポリエステル樹脂(A)以外の樹脂中に比較的濃度の高い状態で存在することになる。そのため、凝集体のままトナー中に閉じ込められやすくなり、抵抗が過剰に低下しやすくなる。
本発明のトナーは、必要に応じて帯電制御剤、脂肪酸アミド化合物、離型剤等のその他の成分を配合することができる。
前記帯電制御剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ニグロシン及び脂肪酸金属塩等による変性物、ホスホニウム塩等のオニウム塩及びこれらのレーキ顔料、トリフェニルメタン染料及びこれらのレーキ顔料、高級脂肪酸の金属塩;ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイドなどのジオルガノスズオキサイド;ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボレート等のジオルガノスズボレート類、有機金属錯体、キレート化合物、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯体、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族ダイカルボン酸系の金属錯体、第四級アンモニウム塩、サリチル酸金属化合物などが挙げられる。他にも、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族モノ又はポリカルボン酸及びその金属塩、無水物、エステル類、ビスフェノール等のフェノール誘導体類等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ここで、3価以上の金属としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、Al、Fe、Cr、Zrなどが挙げられる。
また、サリチル酸金属化合物としては、例えば、下記一般式(2)で表される化合物を用いることができ、Mが亜鉛である金属錯体としてボントロンE−84(オリエント化学工業株式会社製)が挙げられる。
本発明のトナーは、脂肪酸アミド化合物を含有することが好ましい。
トナー製造時に溶融混練工程を含む粉砕トナーに対し、結晶性ポリエステル樹脂と共に脂肪酸アミド化合物を配合すると、混練時に溶融していた結晶性ポリエステル樹脂が冷却される際の混練物中での再結晶が促進されるため、樹脂との相溶が少なくなり、トナーのガラス転移温度の低下を抑えることができるため、耐熱保存性を改善することができる。
また、後述する離型剤と併用した場合には、離型剤を定着画像表面に留めることが可能となるため、擦れに対して強く(耐スミア性の向上)することができる。
トナーにおける前記脂肪酸アミド化合物の含有量としては、0.5質量%〜10質量%が好ましい。
R1−CO−NR2R3 ・・・一般式(I)
(前記一般式(I)中、R1は、炭素数10〜30の脂肪族炭化水素基を表し、R2及びR3は、各々独立して水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。)
(前記一般式(II)中、R1及びR3は炭素数5〜21のアルキル基又はアルケニル基を表し、R2は炭素数1〜20のアルキレン基を表す。)
これらの中でも、前記一般式(II)で表されるアルキレンビス脂肪酸アミドが特に好ましい。
前記離型剤としては、特に制限はなく、目的に応じて従来公知のものから適宜選択することができ、例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン等の低分子量ポリオレフィンワックス;フィッシャー・トロプシュワックス等の合成炭化水素系ワックス;蜜ロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、モンタンワックス等の天然ワックス類;パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油ワックス類;ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸等の高級脂肪酸、その金属塩及びアミド;合成エステルワックス;並びにこれらの各種変性ワックスなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、カルナウバワックス及びその変性ワックス、ポリエチレンワックス、合成エステル系ワックスが好ましく、ポリエステル樹脂やポリオール樹脂に対して適度に微分散し、耐ホットオフセット性、転写性及び耐久性ともに優れたトナーとすることが容易な点で、カルナウバワックスが特に好ましい。また、脂肪酸アミド化合物と併用した場合、定着画像表面に留まる効果が非常に強くなり、耐スミア性が更に向上する。
なお、前記融点は、例えば、示差走査熱量計(DSC−60、株式会社島津製作所製)を用いて測定することができる。
本発明のトナーは、クロロホルム不溶分を1質量%〜30質量%含有し、2質量%〜20質量%含有することが好ましく、3質量%〜20質量%含有することがより好ましい。前記クロロホルム不溶分が1質量%未満であると、クロロホルム不溶分に起因する耐ホットオフセット性が希薄になり、30質量%よりも多くなると、低温定着性に寄与する分の結着樹脂の配分が相対的に少なくなるため、低温定着性が悪化する。
トナー約1.0gを秤量し、これにクロロホルムを約50g加える。十分に溶解させた溶液を遠心分離で分け、JIS規格(P3801)5種Cの定性濾紙を用いて常温で濾過する。濾紙残渣が不溶分であり、用いたトナー質量と濾紙残渣質量の比(質量%)でクロロホルム不溶分の含有量を表わす。なお、トナーのクロロホルム不溶分を測定する場合には、濾紙残渣の中には顔料などの固形物が存在するため、熱分析により別途求める。
本発明のトナーは、DSCによるトナーの吸熱ピーク測定において、90℃〜130℃の範囲に吸熱ピークを有する。前記吸熱ピークは、前記結晶性ポリエステル樹脂(A)に起因する吸熱ピークであることが好ましい。前記結晶性ポリエステル樹脂(A)に起因する吸熱ピークが90℃〜130℃の範囲に存在すると、結晶性ポリエステル樹脂が常温では溶融せず、かつ、比較的低温な定着温度領域でトナーが溶融し、記録媒体に定着できるため、耐熱保存性と低温定着性をより効果的に発現させることができる。
本発明では結晶性ポリエステル樹脂(A)由来の吸熱ピークは、結晶性ポリエステル樹脂(A)の融点である80℃〜130℃付近に存在するものであり、吸熱量はベースラインと吸熱曲線で囲まれた範囲の面積から求められる。一般的に、DSC測定における吸熱量は温度上昇を二度行い測定を行なうことが多いが、本発明における吸熱ピークの測定は一度目の昇温の際の吸熱曲線を用いて導き出す。
結晶性ポリエステル樹脂(A)由来の吸熱ピークがワックスの吸熱ピークと重なる場合には、重なったピークの吸熱量からワックス分の吸熱量を減算する。ワックス分の吸熱量は、ワックス単独の吸熱量とトナー中のワックス含有量から計算される。
本発明のトナーは、テトラヒドロフラン(THF)可溶分により求められたゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)による分子量分布が、1,000〜10,000の間にメインピークを有し、前記分子量分布の半値幅が15,000以下である。また、THF可溶分により求められたGPCによる分子量分布が、1,200〜9,000の間にメインピークを有し、前記分子量分布の半値幅が14,000以下であることが好ましい。
前記トナーの分子量測定に当たっては、試料の有する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料により、作成された検量線の対数値とカウント数との関係から算出した。
検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、例えば、Pressure Chemical Co.或いは東ソー株式会社製の分子量が6×102、2.1×103、4×103、1.75×104、5.1×104、1.1×105、3.9×105、8.6×105、2×106、4.48×106のものを用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いるのが適当である。検出器にはRI(屈折率)検出器を用いる。
本発明のトナーの粒径については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、細線再現性等に優れた高画質を得る観点から、体積平均粒径が4μm〜10μmであることが好ましい。前記体積平均粒径が、4μm未満であると、現像工程におけるクリーニング性、転写工程における転写効率に支障をきたし、画像品質が低下することがある。前記体積平均粒径が、10μmを超えると、画像の細線再現性が低下することがある。
ここで、トナーの体積平均粒径の測定は、種々の方法によって測定可能であるが、例えば、米国コールター・エレクトロニクス社製のコールターカウンターTAIIを用いて行うことができる。
本発明のトナーは、例えば、粉砕法、重合法などで製造される。
前記重合法としては、特に制限はなく、従来公知のから目的に応じて適宜選択することができ、例えば、懸濁重合法、溶解懸濁法、乳化凝集法、エステル伸長法などが挙げられる。
前記粉砕法は、少なくとも溶融混練工程、粉砕工程を含み、更に必要に応じて、冷却工程、分級工程等のその他の工程を含む。即ち、前記結晶性ポリエステル樹脂(A)、前記非結晶性樹脂(B)、前記複合樹脂(C)、及び着色剤を含有するトナー材料を乾式混合し、混練機にて溶融混練し、粉砕して粉砕トナーを得る方法である。
前記分級工程は、前記粉砕工程にて得られた粉砕物を分級する工程であり、トナーを所定粒径の粒子に調整することができる。分級は、例えば、サイクロン、デカンター、遠心分離等により、微粒子部分を取り除くことにより行うことができる。
前記粉砕及び分級が終了した後に、粉砕物を遠心力などで気流中にて分級し、所定の粒径のトナーを製造する。
前記外添剤に与える負荷の履歴を変えるには、例えば、混合の途中又は漸次に外添剤を加えていけばよいし、混合機の回転数、転動速度、時間、温度などを適宜変化させてもよい。また、初めに強い負荷を与え、次いで、比較的弱い負荷を与えてもよいし、その逆でもよい。
本発明に関する現像剤は、本発明のトナーを含んでなる。前記現像剤としては、特に制限はなく、トナーのみからなる一成分現像剤として用いても、キャリアを含有する二成分現像剤として用いてもよいが、近年の情報処理速度の向上に対応した高速プリンターなどに使用する場合には、寿命向上などの観点から、二成分現像剤として用いることが好ましい。
前記キャリア及びその含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
本発明の画像形成装置は、電子写真感光体と、帯電手段と、露光手段と、現像手段と、転写手段とを有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、定着手段、クリーニング手段、除電手段、リサイクル手段、制御手段などを有してなる。
本発明で用いられる画像形成方法は、帯電工程と、露光工程と、現像工程と、転写工程とを含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、定着工程、クリーニング工程、除電工程、リサイクル工程、制御工程などを含んでなる。
前記帯電工程は、電子写真感光体の表面を帯電させる工程であり、前記帯電手段により行われる。
前記帯電手段としては、前記電子写真感光体の表面を帯電させる手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、電子写真感光体と非接触で帯電させる非接触方式の帯電手段が好ましい。
前記非接触の帯電手段としては、例えば、コロナ放電を利用した非接触帯電器及び針電極デバイス、固体放電素子;電子写真感光体に対して微小な間隙をもって配設された導電性又は半導電性の帯電ローラなどが挙げられる。これらの中でも、コロナ放電が特に好ましい。
前記コロトン帯電器は、放電ワイヤの周囲に半空間を占めるケーシング電極とそのほぼ中心に置かれた放電ワイヤとから構成される。
前記スコロトロン帯電器は、前記コロトロン帯電器にグリッド電極を追加したものであり、グリッド電極は電子写真感光体の表面から1.0mm〜2.0mm離れた位置に設けられている。
前記露光は、例えば、前記露光手段を用いて前記電子写真感光体の表面を像様に露光することにより行うことができる。
前記露光における光学系は、アナログ光学系(アナログ方式)とデジタル光学系(デジタル方式)とに大別される。前記アナログ光学系は、原稿を光学系により直接電子写真感光体上に投影する光学系であり、前記デジタル光学系は、画像情報が電気信号として与えられ、これを光信号に変換して電子写真感光体を露光し作像する光学系である。
前記露光手段としては、帯電された前記電子写真感光体の表面を露光して静電潜像を形成する手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザ光学系、液晶シャッタ光学系、LED光学系などの各種露光器が挙げられる。これらの中でも、半導体レーザー及び発光ダイオードの少なくともいずれかを有し、デジタル方式で電子写真感光体上に静電潜像を形成する露光手段が好ましい。
なお、本発明においては、前記電子写真感光体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
前記現像工程は、前記静電潜像を、トナー乃至現像剤を用いて現像して可視像を形成する工程である。
前記可視像の形成は、例えば、前記静電潜像を前記トナー乃至前記現像剤を用いて現像することにより行うことができ、前記現像手段により行うことができる。
前記現像手段としては、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記トナー乃至現像剤を収容し、前記静電潜像に該トナー乃至該現像剤を接触又は非接触的に付与可能な現像器を少なくとも有するものなどが挙げられる。
前記トナーは、本発明の前記トナーである。
前記転写工程は、前記可視像を記録媒体に転写する工程であるが、中間転写体を用い、該中間転写体上に可視像を一次転写した後、該可視像を前記記録媒体上に二次転写する態様が好ましく、前記トナーとして二色以上、好ましくはフルカラートナーを用い、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写工程と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写工程とを含む態様がより好ましい。
前記転写は、例えば、前記可視像を転写帯電器を用いて前記電子写真感光体を帯電することにより行うことができ、前記転写手段により行うことができる。
前記転写手段としては、前記可視像を記録媒体に転写する手段であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写手段と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写手段とを有する態様が好ましい。
なお、前記中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルトなどが好適に挙げられる。
なお、記録媒体としては、代表的には普通紙であるが、現像後の未定着像を転写可能なものなら、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、OHP用のPETベースなども用いることができる。
−定着工程及び定着手段−
前記定着工程は、記録媒体に転写された可視像を定着装置を用いて定着させる工程であり、各色のトナーに対し前記記録媒体に転写する毎に行ってもよいし、各色のトナーに対しこれを積層した状態で一度に同時に行ってもよい。
前記定着手段としては、例えば、無端状ベルトとローラとの組合せ、ローラとローラとの組合せ、などが挙げられるが、ウォームアップ時間を短縮することができ、省エネルギー化の実現の点で、また、定着可能幅の拡大の点で、熱容量が小さい無端状ベルトとローラとの組合せであるのが好ましい。
前記除電工程は、前記電子写真感光体に対し除電バイアスを印加して除電を行う工程であり、除電手段により好適に行うことができる。
前記除電手段としては、特に制限はなく、前記電子写真感光体に対し除電バイアスを印加することができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができ、例えば、除電ランプなどが好適に挙げられる。
前記クリーニング工程は、前記電子写真感光体上に残留する前記トナーを除去する工程であり、クリーニング手段により好適に行うことができる。なお、クリーニング手段を用いることなく、摺擦部材で残留トナーの電荷を揃え、現像ローラで回収する方法を採用することもできる。
前記クリーニング手段としては、特に制限はなく、前記電子写真感光体上に残留する前記電子写真トナーを除去することができればよく、公知のクリーナの中から適宜選択することができ、例えば、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナなどが好適に挙げられる。
前記リサイクル工程は、前記クリーニング工程により除去した前記トナーを前記現像手段にリサイクルさせる工程であり、リサイクル手段により好適に行うことができる。
前記リサイクル手段としては、特に制限はなく、公知の搬送手段などが挙げられる。
前記制御工程は、前記各工程を制御する工程であり、制御手段により好適に行うことができる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
本発明の画像形成装置の一例を図4に示す。
図4の符号101Aは駆動ローラ、101Bは従動ローラ、102は感光体ベルト、103は帯電器、104はレーザー書き込み系ユニット、105A〜105Dはそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを収容する現像ユニット、106は給紙カセット、107は中間転写ベルト、107Aは中間転写ベルト駆動用の駆動軸ローラ、107Bは中間転写ベルトを支持する従動軸ローラ、108はクリーニング装置、109は定着ローラ、109Aは加圧ローラ、110は排紙トレイ、113は紙転写ローラを示している。
通常のカラー画像出力時は、感光体ベルト102上に形成される各色のトナー像は、形成の都度前記中間転写ベルト107に転写されて、カラーのトナー像を合成し、これを給紙カセット106から搬送される転写紙に対し紙転写ローラ113によって一括転写し、転写後の転写紙は定着装置の定着ローラ109と加圧ローラ109Aの間へと搬送され、定着ローラ109と加圧ローラ109Aによる定着後、排紙トレイ110に排紙される。
図5において、潜像担持体である感光体20に対向して配設された現像装置は、現像剤担持体としての現像スリーブ41、現像剤収容部材42、規制部材としての現像剤供給規制部材43、支持ケース44などから主に構成されている。
感光体20側に開口を有する支持ケース44には、内部にトナー21を収容するトナー収容部としてのトナーホッパー45が接合されている。トナーホッパー45に隣接した、トナー21と、キャリア23からなる現像剤を収容する現像剤収容部46には、トナー21とキャリア23を撹拌し、トナー21に摩擦/剥離電荷を付与するための、現像剤撹拌機構47が設けられている。
トナーホッパー45の内部には、図示しない駆動手段によって回動されるトナー供給手段としてのトナーアジテータ48及びトナー補給機構49が配設されている。トナーアジテータ48及びトナー補給機構49は、トナーホッパー45内のトナー21を現像剤収容部46に向けて撹拌しながら送り出す。
現像剤収容部材42の、支持ケース44に取り付けられた側と対向する側には、現像剤供給規制部材43が一体的に取り付けられている。現像剤供給規制部材43は、この例では、その先端と現像スリーブ41の外周面との間に一定の隙間を保った状態で配設されている。
即ち、上記構成により、トナーホッパー45の内部からトナーアジテータ48、トナー補給機構49によって送り出されたトナー21は、現像剤収容部46へ運ばれ、現像剤撹拌機構47で撹拌されることによって、所望の摩擦/剥離電荷が付与され、キャリア23と共に現像剤として、現像スリーブ41に担持されて感光体20の外周面と対向する位置まで搬送され、トナー21のみが感光体20上に形成された静電潜像と静電的に結合することにより、感光体20上にトナー像が形成される。
レーザー光Lは、半導体レーザーから発せられて、高速で回転する多角柱の多面鏡(ポリゴン)などにより、感光体20の表面を、感光体20の回転軸方向に走査する。このようにして形成された潜像が、現像装置40にある現像剤担持体である現像スリーブ41上に供給されたトナー及びキャリアの混合物からなる現像剤により現像され、トナー像が形成される。潜像の現像時には、電圧印加機構(図示せず)から現像スリーブ41に、感光体20の露光部と非露光部の間に、ある適当な大きさの直流電圧又はこれに交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される。
また、感光体20上に残存するトナーは、クリーニング部材としてのクリーニングブレード61により、クリーニング装置60内のトナー回収室62に回収される。
回収されたトナーは、トナーリサイクル手段(図示せず)により現像剤収容部46及び/又はトナーホッパー45に搬送され、再使用されてもよい。
画像形成装置は、上述の現像装置を複数配置し、転写媒体上へトナー像を順次転写した後、定着機構へ送り、熱等によってトナーを定着する装置であってもよく、一端中間転写媒体上へ複数のトナー像を転写し、これを一括して転写媒体に転写後同様の定着を行う装置であってもよい。
図7においては、感光体20(勿論この場合は支持体が透光性である)に支持体側よりクリーニング前露光が行われる。
本発明のプロセスカートリッジは、電子写真感光体と、該電子写真感光体上に形成された静電潜像を、トナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを、少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段を有してなる。
前記現像手段としては、前記トナーを収容する現像剤収容器と、該現像剤収容器内に収容された現像剤を担持しかつ搬送する現像剤担持体とを、少なくとも有してなり、更に、担持させるトナー層厚を規制するための層厚規制部材などを有していてもよい。
前記プロセスカートリッジは、各種電子写真方式の画像形成装置に着脱可能に備えさせることができ、前述の本発明の画像形成装置に着脱可能に備えさせるのが好ましい。
アルコール成分として1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオールから選択される化合物を、カルボン酸成分としてフマル酸、マレイン酸、テレフタル酸から選択される化合物を用いて、結晶性ポリエステル樹脂a1〜a6を得た。
具体的には、表1に示すアルコール成分及びカルボン酸成分の単量体を、常圧下、170〜260℃、無触媒の条件でエステル化反応せしめた後、反応系に全カルボン酸成分に対し400ppmの3酸化アンチモンを加え3Torrの真空下でグリコールを系外へ除去しながら250℃で重縮合を行い、結晶性の樹脂を得た。尚、架橋反応は攪拌トルクが10kg・cm(100ppm)となるまで実施し、反応は反応系の減圧状態を解除して停止させた。
−[OCO−R−COO−(CH2)n]− ・・・一般式(1)
(前記一般式(1)中、Rは炭素数2〜20の直鎖状不飽和脂肪族2価カルボン酸残基を示し、nは2〜20の整数を示す。)
非結晶性樹脂b1−1〜b1−3、b2−1及びb2−3は以下のようにして得た。
芳香族ジオール成分及びエチレングリコール、グリセリン、アジピン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、イタコン酸より選ばれた単量体を、常圧下、170℃〜260℃、無触媒の条件でエステル化反応せしめた後、反応系に全カルボン酸成分に対し400ppmの3酸化アンチモンを加え、3Torr(399.966Pa)の真空下でグリコールを系外へ除去しながら250℃で重縮合を行い、樹脂を得た。なお、架橋反応は撹拌トルクが10kg・cm(100ppm)となるまで実施し、反応は反応系の減圧状態を解除して停止させた。
非結晶性樹脂b1−4及びb2−2としては、スチレン−アクリル樹脂を用いた。
得られた非結晶性樹脂b1−1〜b1−4及びb2−1〜b2−3は、製造例1と同様に測定したX線回折パターンにより、回折ピークが存在せず、非結晶性であることを確認した。
また、得られた非結晶性樹脂b1−1〜b1−4及びb2−1〜b2−3のガラス転移温度Tgb及び軟化温度T1/2bを製造例1と同様にして測定した。結果を表2−1及び表2−2に示す。
40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてTHFを毎分1mLの流速で流し、試料濃度として0.05質量%〜0.6質量%に調製した樹脂のTHF試料溶液を50μL〜200μL注入して測定した。
試料の分子量測定に当たっては、試料の有する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料により、作成された検量線の対数値とカウント数との関係から算出した。
検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、Pressure Chemical Co.或いは東ソー株式会社製の分子量が6×102、2.1×103、4×103、1.75×104、5.1×104、1.1×105、3.9×105、8.6×105、2×106、4.48×106のものを用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いた。検出器にはRI(屈折率)検出器を用いた。
縮重合系モノマーである、テレフタル酸0.8mol、フマル酸0.6mol、無水トリメリット酸0.8mol、ビスフェノールA(2,2)プロピレンオキサイド1.1mol、及びビスフェノールA(2,2)エチレンオキサイド0.5mol、並びにエステル化触媒としてジブチル錫オキシド9.5molを、窒素導入管、脱水管、攪拌器、滴下ロート、及び熱電対を装備した5リットル容器の四つ口フラスコ内に入れ、窒素雰囲気下、135℃まで加熱した。
付加重合系モノマーである、スチレン10.5mol、アクリル酸3mol、及び2−エチルヘキシルアクリレート1.5mol、並びに重合開始剤としてt−ブチルハイドロパーオキサイド0.24molを滴下ロートに入れ混合物を得た。
得られた混合物を、前記四つ口フラスコに5時間かけて滴下し、撹拌を行いながら6時間反応を行った。
続けて、210℃まで3時間かけて昇温を行い、210℃、10kPaにて所望の軟化点まで反応を行って、複合樹脂c1を合成した。
得られた複合樹脂c1の軟化点(T1/2c)は115℃、ガラス転移温度(Tgc)は58℃、酸価は25mgKOH/gであった。
得られた樹脂を粉砕した試料0.5g〜2.0gを精秤し、重さW(g)を測定した。次いで、300mLのビーカーに試料を入れ、トルエン/エタノール(体積比4/1)の混合液150mLを加え溶解した。0.1mol/LのKOHのエタノール溶液を用いて、電位差滴定装置を用いて滴定した。この時のKOH溶液の使用量をS(mL)とし、同時にブランクを測定し、この時のKOH溶液の使用量をB(mL)とし、以下の式(1)で算出した。ただし、fはKOHのファクターである。
酸価(mgKOH/g)={(S−B)×f×5.61}/W ・・・式(1)
縮重合系モノマーとして、ヘキサメチレンジアミン及びε−カプロラクタムと、付加重合系モノマーとして、スチレン、アクリル酸、及び2−エチルヘキシルアクリレートとを、製造例3と同様に反応させて複合樹脂c2を得た。
本実施例及び比較例で用いる前記結晶性ポリエステル樹脂(A)、前記非結晶性樹脂(B)、及び前記複合樹脂(C)以外のトナー材料について下記表3、表4に示す。
<トナーの作製>
上記表1〜3に記載のトナー原材料を下記表5−1に示す処方で、へンシェルミキサー(三井三池化工機株式会社製、FM20B)を用いて予備混合した後、二軸混練機(株式会社池貝製、PCM−30)で100℃〜130℃の温度で溶融、混練した。得られた混練物はローラーにて平均厚み2.8mmに圧延した後にベルトクーラーにて室温まで冷却し、ハンマーミルにて200μm〜300μmに粗粉砕した。次いで、超音速ジェット粉砕機ラボジェット(日本ニューマチック工業株式会社製)を用いて微粉砕した後、気流分級機(日本ニューマチック工業株式会社製、MDS−I)で重量平均粒径が5.6±0.2μmとなるようにルーバー開度を適宜調整しながら分級し、トナー母体粒子を得た。次いで、トナー母体粒子100部に対し、表4における分級した合着シリカaを2.0部、シリカ微粒子(クラリアント株式会社製、HDK−2000)0.8部をヘンシェルミキサーで撹拌混合し、トナー1を作製した。
作製したトナー1の分子量分布を製造例2と同様にして測定し、分子量のメインピーク、分子量分布の半値幅を求めた。結果を表5−2に示す。
また、前記トナー1の結晶性ポリエステル樹脂(A)に起因する90℃〜130℃の範囲におけるDSCピーク温度及び吸熱量を示差走査熱量計(DSC−60、株式会社島津製作所製)を用い、10℃/分間で20℃〜150℃まで昇温した際のDSCチャートから求めた。結果を表5−2に示す。
また、トナーにおけるクロロホルム不溶分の含有量を製造例2と同様にして確認した。結果を表5−2に示す。
作製したトナー1を5質量%と、コーティングフェライトキャリア95質量%とを、ターブラーミキサー(ウィリー・エ・バッコーフェン(WAB)社製)を用いて48rpmで5分間均一混合し、現像剤1を作製した。
上述した画像形成装置(株式会社リコー製)を用いて現像剤1の画像出力を行なった。なお、現像剤1は、図7において模式的に示された画像形成装置の現像ユニット105D内に収容した(現像ユニット105A〜Cは使用しなかった)。
付着量0.4mg/cm2のベタ画像を、露光、現像、転写工程を経ることで紙(株式会社リコー製、Type6200)上に出力した。定着の線速は180mm/秒とした。定着温度を5℃刻みで順次出力し、コールドオフセットが発生しない下限温度(定着下限温度:低温定着性)と、ホットオフセットが発生しない上限温度(定着上限温度:耐ホットオフセット性)を測定した。定着装置のNIP幅は11mmであった。また、別途、定着下限温度+20℃の定着温度にてトナーによる画像面積率5%の文字チャート(1文字の大きさが2mm×2mm程度)を出力し、目視による判定を行なうことで細線再現性(初期)を評価した。結果を表6に示す。なお、各評価における評価基準は以下の通りである。
◎:130℃未満
○:130℃以上140℃未満
△:140℃以上150℃未満
△△:150℃以上160℃未満
×:160℃以上
◎:200℃以上
○:190℃以上200℃未満
△:180℃以上190℃未満
△△:170℃以上180℃未満
×:170℃未満
◎:非常に良好
○:良好
△:一般的な水準
△△:実用上は問題ない
×:許容できない
初期の細線再現性を評価した後、トナーを補給しながら画像面積率2%のチャートを200K枚連続で出力し、その後、再度、定着下限温度+20℃の定着温度にてトナーによる画像面積率5%の文字チャート(1文字の大きさが2mm×2mm程度)を出力し、目視による判定を行なうことで、経時での細線再現性評価とした。判定基準は初期の細線再現性評価と同じとした。結果を表6に示す。
定着下限温度にて、紙(株式会社リコー製 Type6200紙)上に0.40±0.1mg/cm2のトナー付着量で画像面積率が60%であるハーフトーン画像を出力し、定着画像部をクロックメータを用いて白綿布(JIS L0803 綿3号)で10回摺擦し、布に付着した汚れのID(以後スミアIDと呼ぶ)を測定した。スミアIDは、測色計(X−Rite938、X−Rite社製)で測定した。なお、測定はブラックで行った。結果を表6に示す。
◎:スミアIDが0.20以下
○:スミアIDが0.20超0.35以下
△:スミアIDが0.35超0.55以下
×:スミアIDが0.55超
得られたトナー10gを30mLのスクリューバイアル瓶に入れ、タッピングマシンで100回タッピングした後、50℃環境の恒温槽で24時間保管し、室温に戻した後、針入度試験機を用いて針入度を測定し、以下の基準で耐熱保存性を評価した。結果を表6に示す。
◎:貫通
○:20mm以上
△:15mm以上20mm未満
△△:10mm以上15mm未満
×:10mm未満
実施例1において、トナー原材料の処方を表5−1に記載の通りに変更し、また、実施例によっては、圧延平均厚みを表5−2に記載の厚みに変更し、表5−1に記載の量の脂肪酸アミド化合物を添加した以外は、実施例1と同様にして、混合、混練、粉砕、添加剤混合を施し、トナー2〜33を得、現像剤を作製した。これらのトナー及び現像剤について、実施例1と同様にして、上記の評価を行った。
ただし、実施例17(トナー26)においては、結着樹脂中での着色剤p2の分散が悪いため、他の原材料と混合する前に、下記処方に従い、非結晶性樹脂b2−3と純水を用いて予備混練を行い、マスターバッチ化を行って着色剤p2を用いてトナーを作製した。トナー化にあたっては、マスターバッチ中に含有されている非結晶性樹脂b2−3の量から逆算し、最終的に配合される原材料比率が表5−1の分量となるように調整した。また、実施例17においては、耐スミア性の評価をシアンで行った。
非結晶性樹脂:b2−3 100部
着色剤:p2 50部
純水 50部
本発明において、マスターバッチの作製方法は上記に限定されるものではない。
表4における分級した合着シリカaをb〜iに変更する以外は、実施例1と同様にしてトナー34〜41を得、現像剤を作製した。これらのトナー及び現像剤について、実施例1と同様に上記の評価を行い、実施例25〜31、及び比較例10とした。
<1> 少なくとも結着樹脂と着色剤とを含んでなる母体と母体表面に外添剤として無機微粒子を有するトナーであって、
前記結着樹脂が、結晶性ポリエステル樹脂(A)と、非結晶性樹脂(B)と、縮重合系樹脂ユニット及び付加重合系樹脂ユニットを含む複合樹脂(C)とを含有し、
前記トナーがクロロホルム不溶分を1質量%〜30質量%含有し、
前記トナーのテトラヒドロフラン可溶分により求められたゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)による分子量分布が1,000〜10,000の間にメインピークを有し、前記分子量分布の半値幅が15,000以下であり、
前記トナーの示差走査熱量測定(DSC)による吸熱ピーク測定において、90℃〜130℃の範囲に吸熱ピークを有し、
前記無機微粒子として少なくとも一次粒子が複数個合着して二次粒子を形成した無機微粒子(D)を有しており、かつ、前記無機微粒子(D)のFE−SEMにより観測される二次粒子径Dbの小粒子側から計測した50%目の平均粒子径をDb50、小粒子側から計測した10%目の平均粒子径をDb10としたとき、Db50/Db10が1.20以下であることを特徴とするトナーである。
<2> 前記吸熱ピークの吸熱量が1J/g〜15J/gである前記<1>に記載のトナーである。
<3> クロロホルム不溶分を2質量%〜20質量%含有する前記<1>〜<2>のいずれかに記載のトナーである。
<4> 脂肪酸アミド化合物を更に含有する前記<1>〜<3>のいずれかに記載のトナーである。
<5> サリチル酸金属化合物を更に含有する前記<1>〜<4>のいずれかに記載のトナーである。
<6> 結晶性ポリエステル樹脂(A)が、分子主鎖中に下記一般式(1)で表されるエステル結合を有する前記<1>〜<5>のいずれかに記載のトナーである。
−[OCO−R−COO−(CH2)n]− ・・・一般式(1)
(前記一般式(1)中、Rは炭素数2〜20の直鎖状不飽和脂肪族2価カルボン酸残基を示し、nは2〜20の整数を示す。)
<7> 複合樹脂(C)が、ポリエステル樹脂の縮重合系樹脂ユニットとビニル樹脂の付加重合系樹脂ユニットとを含む前記<1>〜<6>のいずれかに記載のトナーである。
<8> 前記無機微粒子(D)の外添剤の一次粒子径をDaとし、合着度G=Db/Daとしたとき、合着度Gの平均値が1.5〜4.0である前記<1>〜<7>のいずれかに記載のトナーである。
<9> 前記無機微粒子(D)は合着度Gが1.3未満の粒子が10個数%以下である前記<1>〜<8>のいずれかに記載のトナーである。
<10> 前記無機微粒子(D)は、平均二次粒子径Dbが80nm〜200nmの範囲にある前記<1>〜<9>のいずれかに記載のトナーである。
<11> 電子写真感光体と、該電子写真感光体の表面を帯電させる帯電手段と、帯電された電子写真感光体の表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段とを有する画像形成装置であって、
前記トナーが、前記<1>〜<10>のいずれかに記載のトナーであることを特徴とする画像形成装置である。
<12> 電子写真感光体と、該電子写真感光体上に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
前記トナーが、前記<1>〜<10>のいずれかに記載のトナーであることを特徴とするプロセスカートリッジである。
21 トナー
23 キャリア
24a 駆動ローラー
24b 駆動ローラー
26 クリーニング前露光光源
32 帯電手段(帯電部材)
33 像露光系
40 現像装置(現像手段)
41 現像スリーブ
42 現像剤収容部材
43 現像剤供給規制部材
44 支持ケース
45 トナーホッパー
46 現像剤収容部
47 現像剤撹拌機構
48 トナーアジテータ
49 トナー補給機構
50 転写装置
60 クリーニング装置
61 クリーニング手段(クリーニングブレード)
62 トナー回収室
64 ブラシ状クリーニング手段
70 除電ランプ
80 転写媒体
101A 駆動ローラ
101B 従動ローラ
102 感光体ベルト
103 帯電器
104 レーザー書き込み系ユニット
105A イエロートナーを収容する現像ユニット
105B マゼンタトナーを収容する現像ユニット
105C シアントナーを収容する現像ユニット
105D ブラックトナーを収容する現像ユニット
106 給紙カセット
107 中間転写ベルト
107A 中間転写ベルト駆動用の駆動軸ローラ
107B 中間転写ベルトを支持する従動軸ローラ
108 クリーニング装置
109 定着ローラ
109A 加圧ローラ
110 排紙トレイ
113 紙転写ローラ
L レーザー光
Claims (12)
- 少なくとも結着樹脂と着色剤とを含んでなる母体と母体表面に外添剤として無機微粒子を有するトナーであって、
前記結着樹脂が、結晶性ポリエステル樹脂(A)と、非結晶性樹脂(B)と、縮重合系樹脂ユニット及び付加重合系樹脂ユニットを含む複合樹脂(C)とを含有し、
前記トナーがクロロホルム不溶分を1質量%〜30質量%含有し、
前記トナーのテトラヒドロフラン可溶分により求められたゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)による分子量分布が1,000〜10,000の間にメインピークを有し、前記分子量分布の半値幅が15,000以下であり、
前記トナーの示差走査熱量測定(DSC)による吸熱ピーク測定において、90℃〜130℃の範囲に吸熱ピークを有し、
前記無機微粒子として少なくとも一次粒子が複数個合着して二次粒子を形成した無機微粒子(D)を有しており、かつ、前記無機微粒子(D)のFE−SEMにより観測される二次粒子径Dbの小粒子側から計測した50%目の平均粒子径をDb50、小粒子側から計測した10%目の平均粒子径をDb10としたとき、Db50/Db10が1.20以下であることを特徴とするトナー。 - 前記吸熱ピークの吸熱量が1J/g〜15J/gである請求項1に記載のトナー。
- クロロホルム不溶分を2質量%〜20質量%含有する請求項1又は2に記載のトナー。
- 脂肪酸アミド化合物を更に含有する請求項1〜3のいずれかに記載のトナー。
- サリチル酸金属化合物を更に含有する請求項1〜4のいずれかに記載のトナー。
- 結晶性ポリエステル樹脂(A)が、分子主鎖中に下記一般式(1)で表されるエステル結合を有する請求項1から5のいずれかに記載のトナー。
−[OCO−R−COO−(CH2)n]− ・・・一般式(1)
(前記一般式(1)中、Rは炭素数2〜20の直鎖状不飽和脂肪族2価カルボン酸残基を示し、nは2〜20の整数を示す。) - 複合樹脂(C)が、ポリエステル樹脂の縮重合系樹脂ユニットとビニル樹脂の付加重合系樹脂ユニットとを含む請求項1〜6のいずれかに記載のトナー。
- 前記無機微粒子(D)の外添剤の一次粒子径をDaとし、合着度G=Db/Daとしたとき、合着度Gの平均値が1.5〜4.0であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のトナー
- 前記無機微粒子(D)は合着度Gが1.3未満の粒子が10個数%以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のトナー
- 前記無機微粒子(D)は、平均二次粒子径Dbが80nm〜200nmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
- 電子写真感光体と、該電子写真感光体の表面を帯電させる帯電手段と、帯電された電子写真感光体の表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段とを有する画像形成装置であって、
前記トナーが、請求項1〜10のいずれかに記載のトナーであることを特徴とする画像形成装置。 - 電子写真感光体と、該電子写真感光体上に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
前記トナーが、請求項1〜10のいずれかに記載のトナーであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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