JP6038236B2 - 光半導体装置用白色硬化性材料、及び光半導体装置用白色硬化性材料の製造方法 - Google Patents
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本発明に係る光半導体装置用白色硬化性材料は、白色の硬化性組成物であるか、又は該白色の硬化性組成物を熱処理した熱処理物である。上記硬化性組成物は、エポキシ化合物(A)と、硬化剤(B)と、酸化チタン(C)と、酸化チタンとは異なる充填材(D)と、硬化促進剤(E)とを含む。
上記白色硬化性組成物は、熱の付与によって硬化可能であるように、エポキシ化合物(A)を含む。エポキシ化合物(A)はエポキシ基を有する。熱硬化性化合物としてエポキシ化合物(A)を用いることにより、成形体の耐熱性及び絶縁信頼性が高くなる。エポキシ化合物(A)は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記白色硬化性組成物は、熱の付与によって効率的に硬化可能であるように、硬化剤(B)を含む。硬化剤(B)は、エポキシ化合物(A)を硬化させる。硬化剤(B)として、エポキシ化合物(A)の硬化剤として使用される公知の硬化剤が使用可能である。上記硬化剤(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記白色硬化性組成物は酸化チタン(C)を含むので、光の反射率が高い成形体を得ることができる。また、上記酸化チタン(C)の使用によって、酸化チタン(C)とは異なる充填材のみを用いた場合と比較して、光の反射率が高い成形体が得られる。上記白色硬化性組成物に含まれている酸化チタン(C)は特に限定されない。酸化チタン(C)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記充填材(D)は、酸化チタンとは異なる充填材である。上記充填材(D)は特に限定されない。上記充填材(D)は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記白色硬化性組成物は、上記エポキシ化合物(A)と上記硬化剤(B)との反応を促進するために、硬化促進剤(E)を含む。硬化促進剤(E)の使用により、上記白色硬化性材料の硬化性を高めることができ、更に成形体の耐熱性を高めることができる。硬化促進剤(E)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記酸化防止剤(F)としては、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤及びアミン系酸化防止剤等が挙げられる。
上記白色硬化性組成物は、カップリング剤(G)をさらに含んでいてもよい。カップリング剤(G)の使用により、成形体において熱硬化性成分と酸化チタン(C)と充填材(D)との接着性が良好になる。カップリング剤(G)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記白色硬化性組成物は、必要に応じて、離型剤、樹脂改質剤、着色剤、希釈剤、表面処理剤、難燃剤、粘度調節剤、分散剤、分散助剤、表面改質剤、可塑剤、抗菌剤、防黴剤、レベリング剤、安定剤、タレ防止剤又は蛍光体等を含んでいてもよい。上記希釈剤は、反応性希釈剤であってもよく、非反応性希釈剤であってもよい。
本発明に係る光半導体装置用白色硬化性材料及び本発明に係る光半導体装置用白色硬化性材料の製造方法により得られる光半導体装置用白色硬化性材料は、光半導体装置において、光半導体素子が搭載されるリードフレーム上に配置される成形体を得るために用いられる光半導体装置用白色硬化性材料である。上記リードフレームは、例えば、光半導体素子を支持しかつ固定し、光半導体素子の電極と外部配線との電気的な接続を果たすための部品である。上記成形体は、光半導体装置用成形体であり、光半導体素子搭載用基板であることが好ましい。
本発明に係る光半導体装置は、リードフレームと、該リードフレーム上に搭載された光半導体素子と、上記リードフレーム上に配置された成形体とを備える。該成形体が、本発明に係る光半導体装置用白色硬化性材料を硬化させるか、又は本発明に係る光半導体装置用白色硬化性材料の製造方法により得られる光半導体装置用白色硬化性材料を硬化させることにより得られる。
1)YD−013(芳香族骨格を有するビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量850、新日鐵化学社製)
2)YDCN704(芳香族骨格を有するクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量210、新日鐵化学社製)
3)EHPE3150(脂環式骨格を有するエポキシ樹脂、エポキシ当量180、ダイセル化学社製)
1)リカシッドHH(ヘキサヒドロ無水フタル酸、新日本理化社製)
2)リカシッドMH−700(ヘキサヒドロ無水フタル酸とメチルヘキサヒドロ無水フタル酸との混合物、新日本理化社製)
3)DICY7(ジシアンジアミド、三菱化学社製)
1)CR−90(ルチル型酸化チタン、Al,Siにより表面処理されている、石原産業社製)
2)CR−58(ルチル型酸化チタン、Alにより表面処理されている、石原産業社製)
1)SE−40(球状シリカ、平均粒径37μm、トクヤマ社製)
2)3K−S(破砕シリカ、平均粒径35μm、龍森社製)
3)MSS−7(球状シリカ、平均粒径7μm、龍森社製)
4)XJ−7(破砕シリカ、平均粒径6μm、龍森社製)
1)SA102(DBU−オクチル酸塩、サンアプロ社製)
2)PX−4ET(テトラ−n−ブチルホスホニウム−o,o−ジエチルホスホロジチオネート、日本化学工業社製)
1)Irganox1010(フェノール系酸化防止剤、BASF社製)
下記表1,2に示す各成分を下記表1,2に示す配合量で配合し、混合機(ラボプラストミルR−60、東洋精機製作所製)にて100℃で20分間混合し、溶融混練物を得た。溶融混練物を常温で粉砕した後、70℃のオーブン内で下記の表1,2に示す時間でエイジングを行った後、又はエイジングを行わなかった後(エイジング時間:0時間)、打錠して、白色硬化性材料を得た。
(1)軟化点
得られた白色硬化性材料を、DSC(示差走査熱量測定)用のアルミパンに20mg取り出した。0〜150℃の温度範囲で昇温速度10℃/分でDSCにより白色硬化性材料の軟化による吸熱ピークから軟化点を測定した。
得られた白色硬化性材料を0.5g取り出した。170℃に加熱したホットプレート上で加熱しながらステンレス製のスパチュラで撹拌し、硬化反応によって白色硬化性材料の流動性が失われるまでの時間を評価した。流動性が失われるまでの時間をゲルタイムとした。
島津製作所社製高化式フローテスターを用いて、温度170℃、荷重20kgf、ダイ穴径1mm及びダイ長さ1mmの条件で、得られた白色硬化性材料の170℃における粘度を測定した。
銅素材(TAMAC 194)にエッチングにより回路を形成した後、銀メッキを施し、厚み0.2mmのリードフレームを得た。トランスファー成形(成形温度170℃、成形時間100秒)でMAP成形法により上記リードフレーム上に、成形体を備えた光半導体装置搭載用基板を作製した。金型としては、縦15個×横10個のマトリックス状に配置された150個の凹部(光半導体素子搭載部)を有する一括成形用金型を用いた。キャビティサイズは、1個当たり6mm×3mm、深さ5mmとした。得られた成形体を金型から取り出して5秒後に、成形体におけるカル部分の硬さを測定した。この硬さの測定においては、JIS K6253に準拠して、デュロメータ タイプDによって規定されている硬度であるショアDを求めた。
(1)取り扱い性
打錠により得られた白色硬化性材料(以下、タブレットと称す)をアルミバットの上に置き、40℃のオーブン内に入れ、2時間後に取り出した。その後、タブレットをアルミバットから取り出して、タブレットの取り扱い性を下記の基準で判定した。
○:タブレットが軟化しておらず、取り出し後にタブレットがアルミバットに付着していない
×:タブレットの表面が一部軟化しており、取り出し後にタブレットの一部がアルミバットに付着している
銅素材(TAMAC 194)にエッチングにより回路を形成した後、銀メッキを施し、厚み0.2mmのリードフレームを得た。トランスファー成形(成形温度170℃、成形時間100秒)でMAP成形法により上記リードフレーム上に、成形体を備えた光半導体装置搭載用基板を作製した。金型としては、縦15個×横10個のマトリックス状に配置された150個の凹部(光半導体素子搭載部)を有する一括成形用金型を用いた。キャビティサイズは、1個当たり6mm×3mm、深さ5mmとした。得られた光半導体装置搭載用基板を目視により検査し、成形性を下記の基準で判定した。
○:成形体に充填不良による欠け及びウェルドなどの外観異常がない
×:成形体に充填不良による欠け及びウェルドなどの外観異常が1つ以上ある
上記(2)成形性と同じ成形条件で、得られた各白色硬化性材料について50回ずつ成形を行った。連続して成形が可能であった回数を数え、連続成形性を下記の基準で判定した。
○:50回連続で成形可能であり、金型に硬化物が付着せず、成形体の金型からの離型性が良好であった
×:50回以下の成形回数で、金型に硬化物が付着した
図4(a)及び(b)に示すバリ評価用の金型を用意した。50μmのスリット51aを有する上金型51と、下金型52と、プランジャ53とを用意した。得られた白色硬化性材料が成形された直径11mm×高さ5mmの円柱状の成形体Xを用意した。フローテスターを用いて、温度170℃、荷重300kgf及び加温時間100秒の条件で、得られた成形体X上をプランジャ53で押し込み、スリット51aを流れ出て生じたバリの長さをノギスで求めた。バリの長さを下記の基準で判定した。
○○:バリの長さが1mm未満
○:バリの長さが1mm以上、2mm未満
×:バリの長さが2mm以上
2…リードフレーム
2A…分割前リードフレーム
3…光半導体素子
4…第1の成形体
4A…分割前第1の成形体
4a…内面
5…第2の成形体
5A…分割前第2の成形体
6…ダイボンド材
7…ボンディングワイヤー
8…封止剤
11…分割前光半導体装置用部品
12…分割前光半導体装置
Claims (5)
- 白色の硬化性組成物であるか、又は該白色の硬化性組成物を熱処理した熱処理物である光半導体装置用白色硬化性材料であって、
前記硬化性組成物が、エポキシ化合物と、硬化剤と、酸化チタンと、酸化チタンとは異なる充填材と、硬化促進剤とを含み、
軟化点が60℃以上、120℃未満であり、
170℃及び荷重20kgfの加圧下で測定される粘度が120Pa・sを超え、300Pa・s以下であり、
170℃におけるゲルタイムが30秒以上、100秒以下であり、
成形温度170℃及び成形時間100秒の条件で金型内でトランスファー成形した後、金型から成形体を取り出したときに、金型から取り出されてから5秒後の成形体の硬さがショアDで70以上である、光半導体装置用白色硬化性材料。 - 前記エポキシ化合物が、芳香族骨格を有するエポキシ化合物及び脂環式骨格を有するエポキシ化合物の内の少なくとも1種を含む、請求項1に記載の光半導体装置用白色硬化性材料。
- 前記酸化チタンがルチル型酸化チタンである、請求項1又は2に記載の光半導体装置用白色硬化性材料。
- 60〜100℃の温度で10〜60分混練した後、50〜80℃で1〜48時間エイジングすることにより、前記硬化性組成物を熱処理した熱処理物である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光半導体装置用白色硬化性材料。
- エポキシ化合物と、硬化剤と、酸化チタンと、酸化チタンとは異なる充填材と、硬化促進剤とを含む白色の硬化性組成物を用いて、該白色の硬化性組成物を60〜100℃の温度で10〜60分混練した後、50〜80℃の温度で1〜48時間エイジングすることにより、前記硬化性組成物を熱処理した熱処理物である光半導体装置用白色硬化性材料を得る工程を備え、
軟化点が60℃以上、120℃未満であり、170℃及び荷重20kgfの加圧下で測定される粘度が120Pa・sを超え、300Pa・s以下であり、170℃におけるゲルタイムが30秒以上、100秒以下であり、成形温度170℃及び成形時間100秒の条件で金型内でトランスファー成形した後、金型から成形体を取り出したときに、金型から取り出されてから5秒後の成形体の硬さがショアDで70以上である光半導体装置用白色硬化性材料を得る、光半導体装置用白色硬化性材料の製造方法。
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