JP6041397B2 - 道路除雪作業支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、人工衛星を利用して取得した作業車の現在位置に基づいて、当該作業車を支援する道路除雪作業支援装置に関する。
路上を走行可能な作業車として、例えばロータリ除雪車による除雪の作業は、短時間に大量の雪をロータの回転力を利用して、道路外に排雪するのが主とする作業である。しかし、豪雪ともなれば、道路脇に除排雪した雪壁が3m以上の高さに達し、ロータリ除雪車のオペレータの視界を遮る。そのため、ロータリ除雪車から立体交差道路及び家屋への投雪により、交通障害や、車両事故や、家屋損壊などの事故発生を防止するために、除雪計画ではハザードマップを作成して、投雪禁止区間をオペレータに周知させており、除雪作業は地域に精通した熟練オペレータの操作に頼るのが現実であった。しかし、熟練オペレータが不足する昨今では、除雪作業の効率低下によるコスト増大と、道路交通確保の遅れの大きな原因となっている。
一方、除雪作業におけるオペレータへの負担軽減を目的として、例えば特許文献1には、GPS(Global Positioning System)を利用して除雪車の位置情報を取得し、所定時間内における位置情報から、除雪車に装備された排雪板が進行するであろうと予測される到達予想点を算出して、その到達予想点と電子地図に設定された近接可能ラインとの位置関係から、除雪車に設置した報知手段が必要に応じてオペレータに警報を報知する道路除雪支援装置が提案されている。
特許第3852779号公報
上記特許文献1で提案した道路除雪支援装置は、移動走行中の除雪車が路側やマンホールなどの障害物に近づきつつある場合に、音や表示でオペレータに通知する警告装置としての機能を備えている。しかしこれは、走行中の除雪車が特定の区間である投雪禁止区間にどの程度にまで近づいたのかを通知したり、投雪禁止区間に到達した後で、除雪車がその区間から外に出るまでどの程度の距離があるのかを通知したりするものではなく、前述のような豪雪の状況下で、オペレータが排雪をしてはいけない投雪禁止区間を正確に把握することは不可能である。そのためオペレータは、予め作成されたハザードマップを頼りに、投雪禁止区間を自分で大まかに予測して、除雪作業を行なわざるを得ない状況に置かれていた。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、移動中の車両が特定の区間にどの程度にまで近づき、また一定の区間に到達した後で、その一定の区間から外に出るまでどの程度の距離があるのかを、オペレータに正確に通知することが可能な道路除雪作業支援装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1における道路除雪作業支援装置は、車両に設置した位置検出手段から前記車両の位置座標を逐次取得し、前記位置座標と、予め記憶手段に記憶された座標化した区間の情報とにより、前記車両の位置座標から前記区間までの第1距離を算出し、この第1距離が一定値以下になると、前記車両に設置した報知手段に前記第1距離を報知させ、前記車両の位置座標が前記区間に到達すると、前記車両の位置座標が前記区間の外に出るまでの第2距離を算出し、前記報知手段に前記第2距離を報知させる作業支援処理手段を備えて構成される。
このようにすると、位置検出手段は移動する車両の現在位置に対応する位置座標を逐次取得し、この車両の現在位置と、予め記憶手段に記憶された報知を要する特定の区間の情報とを作業支援処理手段で比較して、特定の区間に対して車両が一定値以下に近付くと、車両から特定の区間までどの程度の距離があるのかを、報知手段からオペレータに第1距離として報知できる。また、その後で車両が特定の区間に到達すると、今度は車両が特定の区間から外に出るまでの距離を、報知手段からオペレータに第2距離として報知できる。
本発明の請求項2における道路除雪作業支援装置は、前記区間の情報が、前記車両の移動方向に沿って、前記区間の開始位置の座標と終了位置の座標として設定され、前記作業支援処理手段は、前記車両の位置座標から前記開始位置の座標に基いて生成した前記区間の開始ラインまでの最短距離を前記第1距離として算出し、前記車両の位置座標が前記区間の開始ラインに到達すると、前記車両の位置座標から前記終了位置の座標に基いて生成した前記区間の終了ラインまでの最短距離を前記第2距離として算出する構成を有する。
このようにすると、車両の移動方向が予め規定されていれば、記憶手段には報知を要する特定の区間の情報として、区間の開始位置の座標と、区間の終了位置の座標をそれぞれ記憶すればよく、区間の情報として記憶手段に格納するデータ量を必要最小限に留めることができる。
本発明は、以上説明したようなものであるから、以下に記載されるような効果を奏する。
本発明の請求項1における道路除雪作業支援装置によれば、移動中の車両が特定の区間にどの程度にまで近づき、また一定の区間に到達した後で、その一定の区間から外に出るまでどの程度の距離があるのかを、オペレータに正確に通知することが可能になる。したがって、熟練したオペレータでなくても、車両による道路作業を安全かつ正確に行なうことが可能となり、道路作業の効率低下に伴うコストの増大や、道路交通確保の遅れを確実に回避できる。
本発明の請求項2における道路除雪作業支援装置によれば、区間の情報として記憶手段に格納するデータ量を必要最小限に留めることができる。
本発明の一実施例における道路除雪作業支援装置を含む除雪支援システムの全体構成図である。 同上、除雪車に搭載される道路除雪作業支援装置のブロック構成図である。 同上、記憶手段のファイル構成を示す説明図である。 同上、投雪作業支援処理手段の起動から終了に至る一連の動作手順を示すフローチャートである。 同上、ガイダンス表示の概要を示す説明図である。 同上、表示手段の正面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明における道路除雪作業支援装置の好ましい実施例を説明する。なお本実施例では、特にロータリ除雪車による除雪作業を支援するための道路除雪作業支援装置を含む作業支援システムについて説明する。
図1は、道路除雪作業支援装置を含む作業支援システムの全体構成を示したものである。同図において、1は除雪車管理装置としての除雪車管理サーバ2が設置されたコントロールセンターであり、3は道路除雪作業支援装置4を備えた例えばロータリ除雪車などの除雪車である。除雪車3は周知のように、道路R上を移動走行しながら、路面に堆積した雪を遠方に投雪するものである。また、除雪車管理サーバ2と道路除雪作業支援装置4は、例えばインターネットなどの通信手段である情報ネットワーク5で相互に接続される。
11は、除雪車3の現在位置を位置座標として測位する衛星測位システムである。衛星測位システム11は、国家電子基準点Sを備えたネットワーク型RTK(Real Time Kinematic)配信データセンター12や、世界の位置情報衛星の総称であるGPS衛星やGRONASS衛星などのGNSS(Global Navigation Satellite System)衛星13と連携して、除雪車3に搭載されたGNSS受信機14を備えて構成される。特に、衛星測位システム11の受信端末であるGNSS受信機14は、複数個のGNSS衛星13からの電波を捕捉することにより、除雪車3単独で測位した概略の除雪車位置情報をネットワーク型RTK配信データセンター12に送信すると、基準局である国家電子基準点Sから求めたGPS補正情報や面補正情報をネットワーク型RTK配信データセンター12から受信し、これらのGPS補正情報や面補正情報に基づいて、除雪車3の正確な位置座標を逐次取得する位置検出手段としての構成を備えている。
なお本実施例では、ネットワーク型GNSS−RTK法を利用した高精度の衛星測位システム11を利用しているが、ロータリ除雪車などの除雪車3に搭載するGNSS受信機14により得られる位置座標は、cm精度などの高精度である必要はなく、例えば1m以内の精度が確保できるDGPS(Differential GPS:相対測位方式)の他に、飛行機や船舶などで利用されているSBAS(Satellite Based Augmentation System:静止衛星型衛星航法補強システム)などを利用してもよい。GNSS受信機14でリアルタイムに得られた複数の除雪車3の位置座標は、道路除雪作業支援装置4から情報ネットワーク5を経由して除雪車管理サーバ2に送信され、各除雪車3の位置や進捗を掌握したり、除雪車の待機・出動を適正化したりするコントロールセンター1で一元管理される。
図2は、除雪車3に搭載される道路除雪作業支援装置4の概略的な構成を示したものである。同図において、道路除雪作業支援装置4は、前述したGNSS受信機14の他に、情報ネットワーク5に接続する送受信手段19と、キーやボタンなどの操作手段20と、制御手段21と、報知手段に相当する表示手段22と、制御手段21との間で各種データのやり取りを行なう記憶手段23と、を備えて構成される。特に本実施例では、記憶媒体である記憶手段23に予め格納された特定のアプリケーションの実行ファイルを制御手段21がプログラムとして読込むことで、除雪車3による投雪作業を支援するための一連の制御処理を、制御手段21の投雪作業支援処理手段25が実行する構成となっている。
図3は、記憶手段23に記憶保存される各種データのファイル構成を示したものである。同図において、記憶手段23は階層型のファイル構造をなし、実行ファイル23Aや、「INI」と記された設定情報保存フォルダ23Bや、「DATA」と記されたデータファイル保存フォルダ23Cや、「TEMP」と記されたテンポラリ用フォルダ23Dを構成する親フォルダとして、ファイル構造の最上階層にルートフォルダ23Eが設けられる。
実行ファイル23Aには、投雪作業支援処理手段25による一連の手順を行なうためのプログラムが格納されており、また設定情報保存フォルダ23Bは、表示手段22に表示される各画面で設定した情報を保存するファイル群の格納フォルダとして機能する。データファイル保存フォルダ23Cは、計測時の各種データファイルを保存するためのフォルダで、ここには例えば除雪車3による投雪作業を禁止する投雪禁止区間の座標データが予め記憶保存される。テンポラリ用フォルダ23Dは、投雪作業支援処理手段25による制御処理中に、一時的に各種データを格納記憶するものである。
前記データファイル保存フォルダ23Cに格納される投雪禁止区間のデータは、次の方法で取得される。国または地方自治体が保有する道路台帳図(紙ベースまたはベクタデータ)を連続図として電子化し、少なくともレベル2500以上の大縮尺地図から、投雪禁止区間の開始位置となる路線区間起点と、投雪禁止区間の終了位置となる路線区間終点と、投雪禁止区間の中間点の数点について、その世界測地系座標を読み取る。この場合の読み取り精度は、地図上の読取誤差が1mmであれば、2500レベル以上の縮尺レベルの地図で、現地での誤差が2.5m以内となることから、除雪支援システムの要求精度に堪え得るものである。このことから、読み取った座標値から道路台帳図全体を世界測地系の座標に変換した上で、投雪禁止区間を線分化データとして取得し、制御手段21を介して記憶手段23のデータファイル保存フォルダ23Cに格納する。なお、本実施例ではこれ以後、排投雪作業を禁止する投雪禁止区間として説明するが、排投雪作業を制限する投雪制限区間として解釈してもよい。
再度図2に戻り、投雪作業支援処理手段25は、GNSS受信機14からの除雪車3の位置座標を逐次取得し、この除雪車3の位置座標と、予め記憶手段23に数値化した座標データとして記憶される投雪禁止区間の情報との比較により、除雪車3の位置座標から投雪禁止区間に達するまでの区間接近距離を算出し、この区間接近距離が一定値以下になると、表示手段22に例えば「禁止区間まで、あと○○m」(「○○m」は区間接近距離に相当する)と表示させて、文字や音による警告をオペレータに促し、その後で除雪車3の位置座標が投雪禁止区間に到達すると、今度は除雪車3の位置座標が投雪禁止区間の外に出るまでの区間脱出距離を算出し、表示手段22に例えば「区間解除まで、あとXXm」(「XXm」は区間脱出距離に相当する)とガイダンス表示させて、オペレータに対する排除雪作業を支援する表示制御手段としての機能を備えている。
また、データファイル保存フォルダ23Cに格納する投雪禁止区間の情報は、除雪車3の移動方向に沿って、投雪禁止区間の開始位置の座標として設定され、除雪車3が走行する道路に直交する線分化された開始ラインと、投雪禁止区間の終了位置の座標として設定され、除雪車3が走行する道路に直交する線分化された終了ラインと、を少なくとも含んでいる。これにより投雪作業支援処理手段25は、除雪車3の位置座標から開始ラインまでの距離を区間接近距離として算出し、この区間接近距離が一定値以下になると、表示手段22に少なくとも区間接近距離を含んだ警告表示を行わせ、その後で除雪車3の位置座標が終了ラインに到達すると、除雪車3の位置座標から終了ラインまでの距離を区間脱出距離として算出し、表示手段22に少なくとも区間脱出距離を含んだガイダンス表示を行わせる構成となっている。
次に、図4〜図6の図面を参照しながら、上記構成についての作用を詳しく説明する。
図4は、投雪作業支援処理手段25により実行されるガイダンスシステムの起動から終了に至る一連の動作手順を示している。同図において、除雪車3に搭乗したオペレータにより、操作手段20を操作してガイダンスシステムの起動を指示入力すると、制御手段21は記憶手段23に保存格納された実行ファイル23のプログラムを読み出して、投雪作業支援処理手段25によるガイダンスシステムを起動させる(ステップS1)。投雪作業支援処理手段25は次のステップS2で、記憶手段23のデータファイル保存フォルダ23Cに、投雪禁止区間の座標化した情報となる投雪禁止区間データが読込まれているか否かを判断する。ここでデータファイル保存フォルダ23Cに投雪禁止区間データが保存されていなければ、投雪作業支援処理手段25による設定メニューに移行して、投雪禁止区間データの登録が行われる(ステップS3)。この設定メニューでは、操作手段20からの操作入力により、および/またはコントロールセンター1の除雪車管理サーバ2から情報ネットワーク5を経由して、上述した投雪禁止区間データがデータファイル保存フォルダ23Cに保存格納される。投雪禁止区間データの登録が終了すると、ステップS4に移行して、投雪作業支援処理手段25による実質的なガイダンスが開始する。また、前記ステップS2において、データファイル保存フォルダ23Cに投雪禁止区間データが保存されていれば、ステップS3に移行せずにそのままステップS4の手順に移行する。
ステップS4で投雪作業支援処理手段25によるガイダンスが開始すると、投雪作業支援処理手段25はステップS5に移行して、GNSS受信機14からの除雪車3の位置座標を逐次計測し、記憶手段23に数値化して記憶される投雪禁止区間データとの比較により、必要に応じて表示手段22からオペレータに投雪作業を支援するためのガイダンス表示を行なう。このステップS5の動作については、後ほど別図を参照して詳しく説明するが、作業中の除雪車3が実際の投雪禁止区間に進入する際に、例えば表示手段22で警報を発令するには、ステップS4におけるガイダンスの開始前に、投雪禁止区間データを登録しておく必要がある。そこで本実施例では、ステップS4よりも前の手順(ステップS3)で、投雪禁止区間データの登録を行なうようにしている。
その後、除雪車3による除雪作業が終了し、ステップS6でオペレータが操作手段20に備えた終了ボタンを操作して、ガイダンスの終了を指示入力すると、ステップS7においてシャットダウンをするか否かの問合せが表示手段22に現れる。この表示を受けて、オペレータが操作手段20によりシャットダウンを指示入力すると、ステップS8に移行して、投雪作業支援処理手段25によるガイダンスシステムが終了する。一方、ステップS7でシャットダウンを行わなかった場合は、前述したステップS2以降の手順に戻る。
図5は、前記ステップS5で表示手段22を介して行われるガイダンス表示の概要を示している。同図において、31a,31b,31c,31d,…は、データファイル保存フォルダ23Cに保存される投雪禁止区間データの開始点で、これは実際の投雪禁止区間の開始位置に対応して、道路Rの路側上に沿ってその開始位置を示す座標として設定される。また、32a,32b,32c,32d,…は、データファイル保存フォルダ23Cに保存される投雪禁止区間データの終了点で、これは実際の投雪禁止区間の終了位置に対応して、道路Rの路側上にその開始位置を示す座標として設定される。つまり、除雪車3の移動方向が予め判っていれば、データファイル保存フォルダ23Cに保存される個々の投雪禁止区間のデータは、道路Rの路側上に位置する座標化された開始点31a,31b,31c,31d,…と、終了点32a,32b,32c,32d,…だけでよい。そして、除雪車3の進行方向から見て、投雪禁止区間データで定義された開始点31aに続いて終了点32aとなる領域と、開始点31bに続いて終了点32bとなる領域と、開始点31cに続いて終了点32cとなる領域と、開始点31dに続いて終了点32dとなる領域が、除雪車3が排投雪作業を行ってはいけない「投雪禁止区間」としてそれぞれ設定される。
投雪作業支援処理手段25はステップS5の手順を開始すると、除雪車3の現在位置を特定するために、GNSS受信機14からの除雪車3の位置座標を逐次取得し、除雪車3の進行方向を考慮して、この除雪車3の位置座標が、開始点31a,31b,31c,31d,…から得られた道路Rに直交する開始ラインに対して前方にあれば、投雪禁止区間の開始ラインの線分と除雪車3の位置座標との間の最短距離を、投雪禁止区間に達するまでの区間接近距離d1としてリアルタイムに算出する。そして、除雪車3が投雪禁止区間に近づいて、予め設定した閾値に区間接近距離d1が達したら、その区間接近距離d1を表示手段22に「制限区間まで○○m」として点滅表示させ、除雪車が投雪禁止区間に接近しつつあることを、オペレータに警告通知する。ここでの開始ラインは、投雪禁止区間データの開始点31a,31b,31c,31d,…から、投雪作業支援処理手段25によるアプリケーション上の演算により、道路Rの中央側に向けて一定の間隔で仮想点33a,33b,33c,33d,…を生成し、開始点31a(または31b,31c,31d,…)と仮想点33a(33b,33c,33d,…)とを結ぶ線分として得られる。
その後、実際の除雪車3が投雪禁止区間に達し、除雪車3の位置座標が開始ラインよりも後方に位置するようになると、今度は終了点32a,32b,32c,32d,…から得られた道路Rに直交する終了ラインに対して、除雪車3の位置座標が前方に場合に、投雪禁止区間の終了ラインの線分と除雪車3の位置座標との間の最短距離を、投雪禁止区間が解除されるまでの区間脱出距離d2としてリアルタイムに算出する。そして、その算出した区間脱出距離d2を表示手段22に「解除まであとXXm」として点灯表示させ、除雪車3が投雪禁止区間を通過中であることをオペレータに警告通知する。ここでの終了ラインは、投雪禁止区間データの終了点32a,32b,32c,32d,…から、投雪作業支援処理手段25によるアプリケーション上の演算により、道路Rの中央側に向けて一定の間隔で仮想点34a,34b,34c,34d,…を生成し、開始点32a(または32b,32c,32d,…)と仮想点34a(34b,34c,34d,…)とを結ぶ線分として得られる。なお、上述した表示手段22の警告通知が消えるのは、除雪車3の位置座標が終了ラインの線分を超えた時とする。すなわち投雪作業支援処理手段25は、除雪車3の位置座標が終了ラインに到達したと判断すると、表示手段22を消灯させる。
このように、本実施例における投雪作業支援処理手段25の判定処理では、道路Rを横断する投雪禁止区間の開始ラインと終了ラインのそれぞれを、データファイル保存フォルダ23Cに格納される投雪禁止区間のデータから参照して、リアルタイムに得られる除雪車3の現在位置(正確には、GNSS受信機14のアンテナ位置)と開始ラインとの最短距離である区間接近距離d1が、設定閾値以下となったら警報を発令し、その後に除雪車3が投雪禁止区間に達したら、別の警報を発令する。
図6は、表示手段22の一表示形態を示したものである。ここでは一例として、道路R上での除雪車3の位置をあらわしたガイダンス画面表示部41や、このガイダンス画面表示部41の左側に配置される警告表示部42が、表示手段22に表示される。表示手段22の警告表示部42は赤枠で表示され、投雪作業支援処理手段25は、除雪車3の現在位置から開始ラインまでの区間接近距離d1が設定閾値に達したら、警告表示部42を点滅表示させ、除雪車3が開始ラインを超えて投雪禁止区間内に進入したら、除雪車3が終了ラインに達するまで警告表示部42を点灯表示させる。そして、除雪車3が終了ラインを超えて投雪禁止区間の外に出たら、警告表示部42による赤枠の警告表示は消えるものとする。
以上のように、本実施例における道路除雪作業支援装置4は、移動可能な車両である除雪車3に設置した位置検出手段としてのGNSS受信機14から、当該除雪車3の現在位置となる位置座標を逐次取得し、その除雪車3の位置座標と、予め記憶手段23に記憶された投雪禁止区間の座標化した情報とにより、除雪車3の位置座標から投雪禁止区間までの第1距離である区間接近距離d1を算出し、この区間接近距離d1が一定値以下になると、除雪車3に設置した報知手段である表示手段22に区間接近距離d1を報知すなわち表示させ、除雪車3の位置座標が投雪禁止区間に到達すると、除雪車3の位置座標が投雪禁止区間の外に出るまでの第2距離を区間脱出距離d2として算出し、表示手段22に区間脱出距離d2を表示させる作業支援処理手段としての投雪作業支援処理手段25を備えている。
このようにすると、GNSS受信機14は移動する除雪車3の現在位置に対応する位置座標を逐次取得し、この除雪車3の現在位置と、予め記憶手段23に記憶された報知を要する投雪禁止区間の情報とを投雪作業支援処理手段25により比較して、投雪禁止区間に対して除雪車3の現在位置が一定値以下に近付くと、除雪車3から投雪禁止区間までどの程度の距離があるのかを、表示手段22からオペレータに区間接近距離d1として表示できる。また、その後で除雪車3が投雪禁止区間に到達すると、今度は除雪車3が投雪禁止区間から外に出るまでの距離を、表示手段22からオペレータに区間脱出距離d2として報知できる。
そのため、移動中の除雪車3が投雪禁止区間にどの程度にまで近づき、また除雪車3が投雪禁止区間に到達した後で、その投雪禁止区間から外に出るまでどの程度の距離があるのかを、表示手段22を介してオペレータに正確に通知できる。したがって、熟練したオペレータでなくても、除雪車3による道路作業を安全かつ正確に行なうことが可能となり、道路作業の効率低下に伴うコストの増大や、道路交通確保の遅れを確実に回避できる。
また本実施例では、記憶手段23に記憶する投雪禁止区間の情報が、除雪車3の移動方向に沿って、投雪禁止区間の開始位置の座標である開始点31a,31b,31c,31d,…と、投雪禁止区間の終了位置の座標である終了点32a,32b,32c,32d,…として設定され、投雪作業支援処理手段25は、除雪車3の位置座標から開始点31a,31b,31c,31d,…に基いて生成した投雪禁止区間の開始ラインまでの最短距離を区間接近距離d1として算出し、除雪車3の位置座標が投雪禁止区間の開始ラインに到達すると、除雪車3の位置座標から終了点32a,32b,32c,32d,…に基いて生成した投雪禁止区間の終了ラインまでの最短距離を、区間脱出距離d2として算出する構成を有している。
このようにすると、除雪車3の移動方向が予め規定されていれば、記憶手段23には表示を要する投雪禁止区間の情報として、投雪禁止区間の開始点31a,31b,31c,31d,…と、投雪禁止区間の終了点32a,32b,32c,32d,…をそれぞれ記憶すればよく、投雪禁止区間の情報として記憶手段23に格納するデータ量を必要最小限に留めることができる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、当該実施例はあくまでも道路作業支援装置の一例を提示したに過ぎず、発明の範囲を限定することを意図していない。ここに提示した実施形態は、その他の様々な形態で実施可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更が可能である。
例えば本発明の道路除雪作業支援装置は、上述した冬季のロータリ除雪車による道路除雪作業だけでなく、「道路外の投雪禁止区間」を『道路内の凍結防止剤散布区間』として利用すれば、凍結防止剤散布車による凍結防止剤散布作業の支援にも適用できる。また、夏場においては『舗装面の切削範囲』として利用すれば、路面切削機による舗装面の切削作業にも適用できるなど、作業車の進行方向に対し、縦断的な一定区間または範囲の起終点を作業車に報知することで、正確性と効率化を実現可能な作業の支援に適用できる。さらに、スピーカやブザーなどの音出力手段を単独若しくは表示手段22と併用した報知手段としてもよい。
3 除雪車(車両)
14 GNSS受信機(位置検出手段)
22 表示手段(報知手段)
23 記憶手段
25 除雪作業支援処理手段(作業支援処理手段)
d1 区間接近距離(第1距離)
d2 区間脱出距離(第2距離)

Claims (2)

  1. 車両に設置した位置検出手段から前記車両の位置座標を逐次取得し、前記位置座標と、予め記憶手段に記憶された座標化した区間の情報とにより、前記車両の位置座標から前記区間までの第1距離を算出し、この第1距離が一定値以下になると、前記車両に設置した報知手段に前記第1距離を報知させ、前記車両の位置座標が前記区間に到達すると、前記車両の位置座標が前記区間の外に出るまでの第2距離を算出し、前記報知手段に前記第2距離を報知させる作業支援処理手段を備えたことを特徴とする道路除雪作業支援装置。
  2. 前記区間の情報が、前記車両の移動方向に沿って、前記区間の開始位置の座標と終了位置の座標として設定され、
    前記作業支援処理手段は、前記車両の位置座標から前記開始位置の座標に基いて生成した前記区間の開始ラインまでの最短距離を前記第1距離として算出し、前記車両の位置座標が前記区間の開始ラインに到達すると、前記車両の位置座標から前記終了位置の座標に基いて生成した前記区間の終了ラインまでの最短距離を前記第2距離として算出する構成としたことを特徴とする請求項1記載の道路除雪作業支援装置。
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