JP6048574B2 - 画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム - Google Patents
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Description
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2003−7994号公報
撮像装置の一形態である本実施形態に係るデジタルカメラは、1つのシーンについて複数の視点数の画像を一度の撮影により生成できるように構成されている。互いに視点の異なるそれぞれの画像を視差画像と呼ぶ。本実施形態においては、特に、右目と左目に対応する2つの視点による右視差画像と左視差画像を生成する場合について説明する。詳しくは後述するが、本実施形態におけるデジタルカメラは、基準方向の視点として中央視点による視差のない視差なし画像も、視差画像と共に生成できる。
次に、視差Lt画素および視差Rt画素が受光する場合のデフォーカスの概念を説明する。まず、視差なし画素におけるデフォーカスの概念について簡単に説明する図である。図3は、視差なし画素におけるデフォーカスの概念を説明する図である。図3(a)で示すように、被写体である物点が焦点位置に存在する場合、レンズ瞳を通って撮像素子受光面に到達する被写体光束は、対応する像点の画素を中心として急峻な光強度分布を示す。すなわち、レンズ瞳を通過する有効光束の全体を受光する視差なし画素が像点近傍に配列されていれば、像点に対応する画素の出力値が最も大きく、周辺に配列された画素の出力値は急激に低下する。
次に、被写界深度とボケの非対称性との関係について説明する。図6(b)、(c)からも明らかなように、非合焦域では、視差画素のボケ幅は、視差なし画素のボケ幅よりも狭い。これは、図6(a)の視差画素の開口マスクによって実質的にレンズの入射光束が右半分と左半分に絞られていることを意味する。換言すると、単一のレンズ瞳に左右2つの仮想瞳が生じているといえる。すなわち、視差画素の開口マスクにおける開口面積は、レンズの絞りの効果と同等の役割を果たす。
視差画素は仮想瞳に投影された入射光束を受光するので、仮想瞳の形状がボケ特性となって現れる。視差画素は、基本的にレンズを透過した光の片側半分の光束を通す役割を果たす。レンズの瞳は円形であるので、仮想瞳は半円形となる。したがって、左右の視差画像の間において、ボケの形状は非対称になる。
これによって、ボケの左右非対称性の補正が可能になる。なぜなら、左視差画像のボケ成分の特性と右視差画像のボケ成分の特性との違いは、視差量程度の大きな平滑化処理を施したとしても、残っているからである。フィルタのサンプリング幅が視差量に対してあまりに巨大になりすぎると、ボケの特性の違いが現れなくなるので、視差量程度に留める必要がある。この式における平滑化の範囲を、視差量程度から徐々に小さくしていき、最終的にサンプリング幅をゼロ(すなわち平滑化なし)にするまでに、連続的に変化させると、視差画像が捉えた初期視差量から視差ゼロまで、視差量が連続的に変化することになる。したがって、平滑化フィルタのフィルタ径、すなわちサンプリング幅により視差量を制御することもできる。
図10は、非合焦域に存在する物点の点像分布を示す図である。図において、横軸は画素位置を表し、中心位置が像点に対応する画素位置である。縦軸は、画素値を表す。図10(a)、(b)では、左視点の点像分布Ltと右視点の点像分布Rtは、図6で示した左右の視差画素の開口部が半開口である場合における、水平方向のボケ幅を示している。
(半開口ボケ)=(半開口ボケ)x(半開口ボケ)/(半開口ボケ)
相加平均の場合
(全開口ボケ)=(半開口ボケ)x(全開口ボケ)/(半開口ボケ)
したがって、左視差画像と右視差画像は、互いに視差が発生している領域で半開口のボケを伴って視差が分離している状態にある場合に、左右の非対称ボケ補正を行うと、視差の分離を伴ったまま、相乗平均の場合は元と同程度のボケ幅をそのまま残すことになる。一方の相加平均の場合は視差の分離を伴ったまま、全開口のボケをそれぞれが持つことになってしまう。左視差画像と右視差画像を単純に重ね合わせた画像は、ちょうど2D画像として見えているはずであるが、相加平均を採用してしまうと、水平方向は2つの全開口ボケが重なって、横方向にボケが広がってしまう。結果として、過剰なボケ補正をしてしまうことになる。一方の相乗平均を採用すると、2D画像は半開口のボケを重ねるだけなので、全体としては通常の2D画像と同じ縦方向も横方向も全開口の等方的なボケが見えることになる。したがって、ボケの伝達の観点から、左右の非対称ボケ補正に対しては、相乗平均をとった画像のボケを目標とするのが、好ましい画像を提供することになる。仮に、相加平均をとったボケを目標としてしまうと、水平方向に間延びした不鮮明な画像を提供してしまうことになるので、避けるべきである。
本実施例では、モノクロの立体画像について扱う。RGB3色からなるカラー画像の場合は、各色面についてモノクロ画像と同じ処理をすればよいだけなので、説明を省略する。処理の手順は、およそ以下の通りである。
2)平滑化画像の生成
3)3D画像補正用の基準画像の生成
4)ゲイン分布データの生成
5)視差画像の左右非対称ボケ補正とシェーディング補正
以下、順に説明する。
一般被写体像を撮影した左視差画像Lt(x,y)と右視差画像Rt(x,y)を入力する。このとき、各々の視差画像はガンマ補正のされていない線形階調データであるものとする。また、カラー画像を扱う場合は、色処理のされていないセンサー分光感度のままのRGBデータであることが望ましい。
左右非対称ボケ補正とシェーディング補正によって視差消滅させることがないように、左と右の視差画像に対して、水平方向に最大視差量と同程度、あるいはそれよりも大きな平滑化フィルタを掛けて、視差情報を完全に消滅させる処理を行う。一次元平滑化フィルタの場合と2次元平滑化フィルタの2通りが考えられる。
左の視差消滅した平滑化画像と右の視差消滅した平滑化画像から、ボケ補正の目標とシェーディング補正の基準レベルを表すための3D画像補正用の基準画像を作成する。これを<M(x)>によって表す。この基準点の作り方は、ボケの左右非対称性補正に伴うボケの伝達の観点から、左右の相乗平均をとる。
なお、ボケの左右非対称性補正の観点からは上記の相乗平均が最も望ましいが、例えばシェーディング補正で明るい方の画像に合わせるような演算を考えた場合には、この基準画像は次のような式となる。
そのとき、次のステップ4で定義される最終式は、平方根がとれた形式となる。
左右の平滑化画像と3D画像補正用の基準画像を利用して、左視差画像を補正するためのゲイン分布データgL(x,y)と右視差画像を補正するためのゲイン分布データgR(x,y)を生成する。これによって、画像構造情報が相殺され、ボケの非対称性補正として作用する成分とシェーディングの逆数成分が生成される。ここには、視差に影響を与える成分は残っていない。
求まった左と右のゲイン分布データのそれぞれを用いて、左視差画像と右視差画像のそれぞれに対し左右の非対称ボケを補正する。これは同時にシェーディング補正をすることも意味する。左右の非対称ボケが補正された左視差画像をLt'(x,y)、左右の非対称ボケが補正された右視差画像をRt'(x,y)とする。
こうして、視差画素の特性によって生じたボケの左右の非対称性が補正された立体画像が生成され、これを立体表示すると、自然なボケの見えの立体画像を得ることができる。また、シェーディングによる視野闘争の起こらない自然な立体画像も同時に得ることができる。つまり、単眼立体撮像に固有のボケの左右非対称性とシェーディングを同時に補正しつつ、視差を失わずに高精細な立体画像を生成することができる。
本実施例においては、視差量調節を行う場合について説明する。処理の手順は、およそ以下の通りである。なお、以下の1)視差画像データ入力、4)ゲイン分布データの生成については、第1の実施例と同様であるので、説明を省略する。
2)可変な平滑化画像の生成
3)3D画像補正用の基準画像の生成
4)ゲイン分布データの生成
5)視差画像の視差量調節
以下、順に説明する。
第1の実施例のステップ2と演算は同じである。ただし、フィルタ径σ0の値を第1の実施例に示した値から0の間で可変に設定する。
非特許文献1
P. J. Burt and E. H. Adelson, "The Laplacian pyramid as a compact image code," IEEE Trans. Commun., vol. COM-31, No. 4, pp.532-540, 1983.
第1の実施例のステップ5と演算は同じである。ただし、ステップ2で設定したフィルタ径の大きさに比例する視差量が残留する。したがって、視差量調節手段を提供することができる。関係式は下記で表される。
定数倍は、その画像が持つ最大視差量である。
Bayer型RGB疎な視差画素配列を例に挙げて、具体的に説明する。図11は、一例としての実空間の配列とk空間を示す図である。図11の上段の配列図を基本格子として、周期的に配置された撮像素子を用いた例を示す。その逆格子空間の周波数解像領域も各色と各視差の組み合わせについて示す。この配列は、単眼瞳分割方式のボケた被写体領域にしか視差を生じないという性質を捉えて、視差画素の密度を疎な配置にし、残りの画素を視差なし画素にできるだけ割り当てた構造をした撮像素子である。視差なし画素も視差あり画素もBayer配列を基本構造としており、左視差画素にも右視差画素にもR:G:B=1:2:1のカラーフィルタを配置した構造をしている。すなわち、原信号で捉える視差なしの中間画像の解像力を重視し、その高周波成分を視差変調によって、左視差画素と右視差画素に重畳することによって高解像な立体画像を得ようとするものである。処理の手順は、およそ以下の通りである。
2)色・視差モザイク画像のグローバル・ゲインバランス補正
3)仮の視差画像の生成
4)仮の視差画像の左右非対称ボケ補正(仮の視差画像のシェーディング補正)
(リージョナル・ゲインバランス補正)
5)左右の局所照度分布補正による視差なし色モザイク画像の生成
(ローカル・ゲインバランス補正)
6)視差なし基準画像の生成
7)実際の視差画像の生成
8)出力色空間への変換
以下、順に説明する。
図11の色と視差の多重化された単板式モザイク画像をM(x,y)で表す。階調はA/D変換によって出力された線形階調であるものとする。
R成分の視差なし画素の信号面をRN_mosaic(x,y)、
R成分の左視差画素の信号面をRLt_mosaic(x,y)、
R成分の右視差画素の信号面をRRt_mosaic(x,y)、
G成分の左視差画素の信号面をGN_mosaic(x,y)、
G成分の視差なし画素の信号面をGLt_mosaic(x,y)、
G成分の右視差画素の信号面をGRt_mosaic(x,y)、
B成分の視差なし画素の信号面をBN_mosaic(x,y)、
B成分の左視差画素の信号面をBLt_mosaic(x,y)、
B成分の右視差画素の信号面をBRt_mosaic(x,y)
と表すことにする。
空間周波数解像度の低い分解能の仮の左視差画像と仮の右視差画像を生成する。左視差画素ばかりを集めたG色面内の単純平均補間を行う。近接して存在する画素値を用いて、距離の比に応じて線形補間を行う。同様に、右視差画素ばかりを集めたG色面内の単純平均補間を行う。同様に、視差なし画素ばかりを集めたG色面内の単純平均補間を行う。同様の処理をR,G,Bの各々について行う。すなわち、RLt_mosaic(x,y)からRLt(x,y)を、RRt_mosaic(x,y)からRRt(x,y)を、RN_mosaic(x,y)からRN(x,y)を、GLt_mosaic(x,y)からGLt(x,y)を、GRt_mosaic(x,y)からGRt(x,y)を、GN_mosaic(x,y)からGN(x,y)を、BLt_mosaic(x,y)からBLt(x,y)を、BRt_mosaic(x,y)からGRt(x,y)を、BN_mosaic(x,y)からGN(x,y)を生成する。
仮のR成分の視差なし画像:RN(x,y)
仮のG成分の視差なし画像:GN(x,y)
仮のB成分の視差なし画像:BN(x,y)
仮のR成分の左視差画像:RLt(x,y)
仮のG成分の左視差画像:GLt(x,y)
仮のB成分の左視差画像:BLt(x,y)
仮のR成分の右視差画像:RRt(x,y)
仮のG成分の右視差画像:GRt(x,y)
仮のB成分の右視差画像:BRt(x,y)
なお、仮の視差なし画像RN(x,y)、GN(x,y)、BN(x,y)を作るときは、信号面内での方向判定を導入して高精細に行ってもよい。
(リージョナル・ゲインバランス補正)
第1の実施例ないしは第2の実施例のシェーディング補正をRGB各面について行う。後述のステップ4のローカル・ゲインバランス補正が2D画像生成のために完全に視差を消滅させつつシェーディング補正も同時実行するのに対し、3D画像生成に必要な視差画像に対しては視差を残すようなシェーディング補正と左右非対称ボケ補正を行う。したがって、リージョナルな領域に渡る平均明るさレベルの整合を行っている。
(ローカル・ゲインバランス補正)
次にステップ1で行ったグローバル・ゲイン補正と同様の考え方で、画素単位のローカル・ゲイン補正を行うことによって、まず画面内の左視差画素と画面内の右視差画素の照度を合わせる。この操作によって左右間の視差を消滅させる。その上で左右平均をとった信号面と視差なし画素の撮像信号面との間で更に照度を合わせる。そうして、全ての画素でゲイン整合のとれた新しいBayer面を作成する。これは平均値と置き換えることと等価であり、視差の消滅したBayer面が出来上がる。これをMN(x,y)と書くことにする。
公知のBayer補間技術(デモザイク処理)を用いる。例えば、本出願と同一発明者のUSP8,259,213を参照されたい。この画像は、通常の高解像な2D画像としてそのままプリント出力に使うことができる。
ステップ3で生成した解像力の低い仮の左視差のカラー画像RLt(x,y)、GLt(x,y)、BLt(x,y)とステップ5で中間処理として生成した解像力の高い視差なしのカラー画像RN(x,y)、GN(x,y)、BN(x,y)を用いて、実際に出力する解像力の高い左視差のカラー画像R'Lt(x,y)、G'Lt(x,y)、B'Lt(x,y)を生成する。同様に、ステップ3で生成した解像力の低い仮の右視差のカラー画像RRt(x,y)、GRt(x,y)、BRt(x,y)とステップ5で中間処理として生成した解像力の高い視差なしのカラー画像RN(x,y)、GN(x,y)、BN(x,y)を用いて、実際に出力する解像力の高い右視差のカラー画像R'Rt(x,y)、G'Rt(x,y)、B'Rt(x,y)を生成する。
こうして得られた高解像な視差なしの中間カラー画像RN(x,y)、GN(x,y)、BN(x,y)と高解像の左視差のカラー画像RLt(x,y)、GLt(x,y)、BLt(x,y)、高解像の右視差のカラー画像RRt(x,y)、GRt(x,y)、BRt(x,y)のそれぞれをセンサーの分光特性のカメラRGBから標準的なsRGB色空間へ色マトリックス変換とガンマ変換を行って出力色空間の画像として出力する。
すなわち、ローカル・ゲインバランス補正の式は視差変調の式と逆数の関係にあり、視差消滅を伴う。
これは、より大域的な局所平均をとることによって視差情報を失いながらも、ボケ特性の情報とシェーディング情報は失わずに抽出する役割を果たす。
第3の実施例の配列に対して、第2の実施例の視差制御手段を組み合わせることは、第1の実施例と第2の実施例の関係を見れば明らかであるので、説明を省略する。
図13は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ10の構成を説明する図である。デジタルカメラ50は、撮影光学系としての撮影レンズ60を備え、光軸61に沿って入射する被写体光束を撮像素子400へ導く。撮影レンズ60は、デジタルカメラ50に対して着脱できる交換式レンズであっても構わない。デジタルカメラ50は、撮像素子400、制御部501、A/D変換回路502、メモリ503、駆動部504、画像処理部505、メモリカードIF507、操作部508、表示部509およびLCD駆動回路510を備える。
1)視差画像のシェーディングは瞳径が小さくなるほど(絞り値が大きくなるほど)、左右のシェーディング差が大きくなる傾向にある。
2)視差シェーディングは、視差画素の製造誤差等の影響により、一般に左視差画像と右視差画像の間で非対称になる。
3)視差シェーディングの補正がされていない画像を立体表示して観察すると、画像の端付近では、右視差画像と左視差画像の明るさの違いに起因する視野闘争を起こし、非常に違和感を与え、長時間の立体画像観察に対して疲労を生じさせる原因となる。
本出願人の特願2012−179044には、視差画素における水平方向と垂直方向との間で生じる非対称ボケは、水平方向に平滑化フィルタを掛けてボケを等方化することにより、自然な見えのボケになるとともに、その等方化が進むにつれて視差が小さくなり、最終的に完全に等方化すると、視差が完全に消滅する事実が詳述されている。すなわち、水平方向のボケが、水平方向の平滑化によって垂直方向のボケ幅に近づくにつれて、視差量は小さくなり、最終的に視差は消滅する。言い換えると、半開口のボケ幅から全開口のボケ幅に近づくに従い、撮影時の初期の視差量から視差ゼロにまで変化する。したがって、水平方向の平滑化度合いは視差量制御手段として使うことができる。この水平方向の平滑化によって、視差ゼロにすることができる事実を有効活用する。より詳細には、水平方向に最大視差量以上のフィルタ幅をもつ固定の平滑化フィルタを掛ける。これにより、常に視差消滅した視差画像を得ることができる。
本実施例では、モノクロの立体画像を扱う場合について説明する。RGB3色からなるカラー画像の場合は、各色面についてモノクロ画像と同じ処理をすればよいだけなので、説明を省略する。処理の手順は、およそ以下の通りである。
2)一次元射影データの生成
3)一次元平滑化分布データの生成
4)一次元基準分布データの生成
5)一次元ゲイン分布データの生成
6)視差画像のシェーディング補正
以下、順に説明する。
一般被写体像を撮影した左視差画像Lt(x,y)と右視差画像Rt(x,y)を入力する。このとき、各々の視差画像はガンマ補正のされていない線形階調データであるものとする。また、カラー画像を扱う場合は、色処理のされていないセンサー分光感度のままのRGBデータであることが望ましい。
視差画像に含まれるシェーディング情報のみを適切に取り出すには、一般被写体像の画像データから画像構造情報を消滅させる必要がある。また、上述したように、シェーディング補正をすることによって、視差消滅させてしまうようなことがあってはならないので、視差画像の中に含まれる視差情報も失わせる必要がある。本ステップでは、早期に画像構造情報を消滅させるために、二次元の視差画像を垂直方向に全てデータ加算して、水平方向に一次元射影する方法をとる。一次元射影したデータを、垂直方向の加算値をデータ数で割った平均値にとると、ノイズのゆらぎ成分も抑制された一次元射影データが得られる。一次元射影データの視差分布の様子について述べると、被写体像はある領域ではピントが合っており、ある領域はボケ領域で視差を持っているので、垂直加算された一次元射影データは、視差が最大視差量よりも弱められた乱雑な分布状態で存在していることになる。
次に、シェーディング補正によって視差消滅させることがないように、左と右の一次元射影データに対して、水平方向に最大視差量よりも大きな平滑化フィルタを掛けて、視差情報を完全に消滅させる処理を行う。そうすることによって、平滑化された一次元射影データには、主として視差画素のマイクロレンズの特性とその単眼レンズ光学系内の仮想瞳との関係で発生した、視差画像に固有のシェーディング成分と一次元射影画像の大まかな構造情報との2つが含まれる。
なお、簡易的にはガウスぼかしを使わなくても、全てが一様な正のフィルタ係数で表された一様フィルタで代用してもよい。
視差消滅した左の一次元平滑化分布データと視差消滅した右の一次元平滑化分布データとから、シェーディング補正の基準レベルを表すための一次元基準分布データを生成する。一次元基準分布データを<M(x)>によって表す。この基準点の作り方には2通りある。1つは、左右の相加平均をとる方法で、もう1つは、左右の相乗平均をとる方法である。
左右の一次元平滑化分布データと一次元基準分布データを利用して、左視差画像を補正するための一次元ゲイン分布データgLt(x)と右視差画像を補正するための一次元ゲイン分布データgRt(x)を生成する。これによって、画像構造情報が相殺されたシェーディング成分の逆数成分が生成される。
求まった左と右の一次元ゲイン分布データのそれぞれを用いて、左視差画像と右視差画像のそれぞれをシェーディング補正する。各行で一次元データを全て共通に用いて、二次元データを補正する。すなわち、y軸上の各点について下記演算を行う。シェーディング補正された左視差画像をLt'(x,y)、シェーディング補正された右視差画像をRt'(x,y)とする。
ステップ5の一次元ゲイン分布データを算出するにあたってフィッティング関数を利用する場合について説明する。第1の実施例と異なるのは、ステップ5の一次元ゲイン分布データを更に加工して求める過程を加えるだけであるので、その部分だけを記述する。処理の手順は、第1の実施例と同一である。
第1の実施例で求まった一次元ゲイン分布データgLt(x)とgRt(x)は、通常画像構造が排除されていると考えられるが、入力した一般被写体の視差画像が極めて高感度撮影されている場合には、依然としてノイズのゆらぎ成分が残存している場合がある。また、一般被写体像に極めて明るい領域が含まれることにより、一方の視差画像のみにおいて明るさレベルが飽和している場合には、画像構造情報が適切に排除されていない場合がある。そのような場合にもシェーディング補正を適切に機能させるために、一次元ゲイン分布データから画像構造情報を強制的に排除する処理を行う。具体的には、シェーディングは、常に緩やかな関数でフィッティングできるような特性を持つことを利用する。図15は、関数フィッティングを説明する図である。図15の上側は、F11の場合を示し、下側はF1.4の場合を示す。各図において、横軸は水平方向の画素位置を表し、縦軸は信号レベルを表す。また、各図においては、一様画像の一行だけを取り出したシェーディングの振る舞いの様子と、それを4次関数でフィッティングしたデータの様子を示している。第1の実施例で得られた一次元ゲイン分布データに対して、関数フィッティングを行うと、画像構造情報が完全に強制的に排除されたゲイン分布データが得られる。元のシェーディングが4次関数で表しうるので、ゲイン分布も4次関数で近似できると考えてよい。
こうして、フィッティング関数によって近似した一次元ゲイン分布データを用いて、ステップ6ではシェーディング補正を行う。
第1の実施例と第2の実施例では、入力画像の解像度そのままの状態で扱ったが、第2の実施例で述べたようにシェーディング信号は画像全体で緩やかに変化する成分である。したがって、入力画像を例えば、360x240画素のようなサムネール画像のような解像度に落としても十分にその情報を得ることができる。入力画像の座標軸を(x,y)とし、サムネール画像の座標軸を(x',y')で表すと、サムネール画像の縮小率が1/α倍(α>1)でサンプリングの開始位置が(x0,y0)で表される時、次のような関係が成り立つ。
y=αy'+y0.
ゆえに、サムネール画像の画素位置(x',y')上で第1の実施例、ないしは第2の実施例と同様の演算を行った上、最後のステップ6におけるシェーディング補正の実行のときのみ、上記のxに関する変数変換を用いて演算を行えばよい。
Bayer型RGB疎な視差画素配列を例に挙げて、具体的に説明する。ここでは、図11の上段の配列図を基本格子として、周期的に配置された撮像素子を用いた例について説明する。図11の配列の特徴は、既に述べた通りである。処理の手順は、およそ以下の通りである。
2)色・視差モザイク画像のグローバル・ゲインバランス補正
3)仮の視差画像の生成
4)左右の局所照度分布補正による視差なし色モザイク画像の生成
(ローカル・ゲインバランス補正)
5)視差なし基準画像の生成
6)実際の視差画像の生成
7)視差画像のシェーディング補正
8)出力色空間への変換
以下、順に説明する。
図11の色と視差の多重化された単板式モザイク画像をM(x,y)で表す。階調はA/D変換によって出力された線形階調であるものとする。
R成分の視差なし画素の信号面をRN_mosaic(x,y)、
R成分の左視差画素の信号面をRLt_mosaic(x,y)、
R成分の右視差画素の信号面をRRt_mosaic(x,y)、
G成分の左視差画素の信号面をGN_mosaic(x,y)、
G成分の視差なし画素の信号面をGLt_mosaic(x,y)、
G成分の右視差画素の信号面をGRt_mosaic(x,y)、
B成分の視差なし画素の信号面をBN_mosaic(x,y)、
B成分の左視差画素の信号面をBLt_mosaic(x,y)、
B成分の右視差画素の信号面をBRt_mosaic(x,y)
と表すことにする。
空間周波数解像度の低い分解能の仮の左視差画像と仮の右視差画像を生成する。左視差画素ばかりを集めたG色面内の単純平均補間を行う。近接して存在する画素値を用いて、距離の比に応じて線形補間を行う。同様に、右視差画素ばかりを集めたG色面内の単純平均補間を行う。同様に、視差なし画素ばかりを集めたG色面内の単純平均補間を行う。同様の処理をR,G,Bの各々について行う。すなわち、RLt_mosaic(x,y)からRLt(x,y)を、RRt_mosaic(x,y)からRRt(x,y)を、RN_mosaic(x,y)からRN(x,y)を、GLt_mosaic(x,y)からGLt(x,y)を、GRt_mosaic(x,y)からGRt(x,y)を、GN_mosaic(x,y)からGN(x,y)を、BLt_mosaic(x,y)からBLt(x,y)を、BRt_mosaic(x,y)からGRt(x,y)を、BN_mosaic(x,y)からGN(x,y)を生成する。
仮のR成分の視差なし画像:RN(x,y)
仮のG成分の視差なし画像:GN(x,y)
仮のB成分の視差なし画像:BN(x,y)
仮のR成分の左視差画像:RLt(x,y)
仮のG成分の左視差画像:GLt(x,y)
仮のB成分の左視差画像:BLt(x,y)
仮のR成分の右視差画像:RRt(x,y)
仮のG成分の右視差画像:GRt(x,y)
仮のB成分の右視差画像:BRt(x,y)
なお、仮の視差なし画像RN(x,y)、GN(x,y)、BN(x,y)を作るときは、信号面内での方向判定を導入して高精細に行ってもよい。
(ローカル・ゲインバランス補正)
次にステップ1で行ったグローバル・ゲイン補正と同様の考え方で、画素単位のローカル・ゲイン補正を行うことによって、まず画面内の左視差画素と画面内の右視差画素の照度を合わせる。この操作によって左右間の視差を消滅させる。その上で左右平均をとった信号面と視差なし画素の撮像信号面との間で更に照度を合わせる。そうして、全ての画素でゲイン整合のとれた新しいBayer面を作成する。これは平均値と置き換えることと等価であり、視差の消滅したBayer面が出来上がる。これをMN(x,y)と書くことにする。
公知のBayer補間技術(デモザイク処理)を用いる。例えば、本出願と同一発明者のUSP8,259,213を参照されたい。こうして生成された視差なし基準画像は、ステップ4のローカル・ゲイン補正によって、シェーディング補正がなされているので、視差画像の左右領域で生じていたシェーディングの影響が排除された2D画像が生成される。これはそのまま、通常の高解像な2D画像としてプリント出力に使うことができる。
ステップ3で生成した解像力の低い仮の左視差のカラー画像RLt(x,y)、GLt(x,y)、BLt(x,y)とステップ5で中間処理として生成した解像力の高い視差なしのカラー画像RN(x,y)、GN(x,y)、BN(x,y)を用いて、実際に出力する解像力の高い左視差のカラー画像R'Lt(x,y)、G'Lt(x,y)、B'Lt(x,y)を生成する。同様に、ステップ3で生成した解像力の低い仮の右視差のカラー画像RRt(x,y)、GRt(x,y)、BRt(x,y)とステップ5で中間処理として生成した解像力の高い視差なしのカラー画像RN(x,y)、GN(x,y)、BN(x,y)を用いて、実際に出力する解像力の高い右視差のカラー画像R'Rt(x,y)、G'Rt(x,y)、B'Rt(x,y)を生成する。
視差変調前の低解像な視差画像はシェーディング補正されていないので、ローカル・ゲインバランス補正によって高解像な視差なし画像からシェーディングの影響が取り除かれていても、視差変調によって生成された高解像な視差画像(すなわちステップ6で求めた視差画像)には、シェーディングが再度発生することになる。したがって、第1の実施例、第2の実施例、ないしは第3の実施例のシェーディング補正をRGB各面について行う。
こうして得られた高解像な視差なしの中間カラー画像RN(x,y)、GN(x,y)、BN(x,y)と高解像の左視差のカラー画像RLt(x,y)、GLt(x,y)、BLt(x,y)、高解像の右視差のカラー画像RRt(x,y)、GRt(x,y)、BRt(x,y)のそれぞれをセンサーの分光特性のカメラRGBから標準的なsRGB色空間へ色マトリックス変換とガンマ変換を行って出力色空間の画像として出力する。
一方の2D画像から視差変調によって3D画像を生成する過程において、その核となる式は、視差なし画像に対して以下のゲイン補正を行う式である。
すなわち、ローカル・ゲインバランス補正の式は視差変調の式と逆数の関係にあり、視差消滅を伴う。
上述の式は局所平均をとることによって視差情報を失いながらも、シェーディング情報は失わずに抽出する役割を果たす。
以上説明したシェーディング補正を動画に適用する場合について説明する。入力画像が動画の場合には、第3の実施例のような演算を一枚一枚のフレーム画像に対して行うことができる。上述の実施例では、被写体の画像構造やノイズ等に影響されないような多くの安定化策が講じられている。しかし、動画像におけるシェーディング補正の時間軸に対する更なる安定化策を望むとするならば、次のようなことも考えられる。動画撮影においては、カメラ側の動作は緩やかにズームイン、ズームアウトしたり、絞り値を緩やかに変化させたりして撮るのが一般的である。すなわち、立体画像のシェーディング分布の変化要因である瞳位置と瞳径が緩やかに変化する。動画像にはシーンチェンジの最初にIピクチャが配置され、その間はPピクチャ、Bピクチャが配置されることが多い。したがって、一のIピクチャから次のIピクチャの手前のフレームまでの間の、第3の実施例で求まったステップ5の一次元ゲイン分布データを時間軸方向に対して緩やかに関数フィッティングするとよい。
Claims (33)
- 1つの光学系を通して、全光束のうち互いに異なる領域を通過した部分光束の被写体像を撮像することによって得られた第1視点方向の画像と第2視点方向の画像の少なくとも2つの視差画像を入力する手段と、
前記第1視点方向の画像と前記第2視点方向の画像のそれぞれに対し、少なくとも第1と第2の視点を結ぶ方向に平滑化フィルタを掛けることによって、第1の平滑化画像と第2の平滑化画像のそれぞれを生成する手段と、
前記第1の平滑化画像の値と前記第2の平滑化画像の値の積に基づく値で構成された基準画像を生成する手段と、
前記基準画像の値を前記第1の平滑化画像の値で割り算することによって、第1のゲイン分布データを生成する手段と、
前記第1視点方向の画像に対し、前記第1のゲイン分布データに基づいて、各画素のゲイン補正を行う手段と、
前記ゲイン補正された第1視点方向の画像を立体表示のための視差画像として出力する手段と
を備え、
前記平滑化フィルタは、前記第1視点方向の画像と前記第2視点方向の画像の間で生じる視差量と同程度のフィルタ径を持つ平滑化するフィルタである
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記基準画像の値を前記第2の平滑化画像の値で割り算することによって、第2のゲイン分布データを生成する手段と、
前記第2視点方向の画像に対し、前記第2のゲイン分布データに基づいて、各画素のゲイン補正を行う手段と、
前記ゲイン補正された第1視点方向の画像と前記ゲイン補正された第2視点方向の画像を合わせて、立体表示のための視差画像として出力する手段と
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記基準画像は、前記第1の平滑化画像の値と前記第2の平滑化画像の値の相乗平均をとった値で構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 第1視点方向の仮の視差画像と第2視点方向の仮の視差画像と、前記仮の視差画像の各々よりも高解像で、かつ第1視点方向と第2視点方向の間の基準方向の基準画像とを取得し、前記第1視点方向の仮の視差画像と前記第2視点方向の仮の視差画像と前記基準画像を用いて、第1視点方向の高解像な視差画像と第2視点方向の高解像な視差画像を生成する手段を備えるとき、
前記第1視点方向の画像として前記第1視点方向の仮の視差画像を入力し、前記第2視点方向の画像として前記第2視点方向の仮の視差画像を入力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 1つの光学系を通して、全光束のうち互いに異なる領域を通過した部分光束の被写体像を撮像することによって得られた第1視点方向の画像と第2視点方向の画像の少なくとも2つの視差画像を入力する手段と、
前記第1視点方向の画像と前記第2視点方向の画像のそれぞれに対し、少なくとも第1と第2の視点を結ぶ方向に平滑化フィルタを掛けることによって、第1の平滑化画像と第2の平滑化画像のそれぞれを生成する手段と、
前記第1の平滑化画像と前記第2の平滑化画像に基づいて基準画像を生成する手段と、
前記基準画像の値を前記第1の平滑化画像の値で割り算することによって、第1のゲイン分布データを生成する手段と、
前記基準画像の値を前記第2の平滑化画像の値で割り算することによって、第2のゲイン分布データを生成する手段と、
前記第1視点方向の画像に対し、前記第1のゲイン分布データに基づいて、各画素のゲイン補正を行う手段と、
前記第2視点方向の画像に対し、前記第2のゲイン分布データに基づいて、各画素のゲイン補正を行う手段と、
前記ゲイン補正された第1視点方向の画像と前記ゲイン補正された第2視点方向の画像を合わせて、立体表示のための視差画像として出力する手段と、
前記平滑化フィルタのフィルタ径を可変にすることにより、前記立体表示のための視差画像の間の視差量を調節する手段と
を備え、
前記フィルタ径を、視差を消滅させるときはゼロへ縮め、視差を保存させるときは前記入力画像の2つの視差画素の間で生じうる最大視差量と同程度ないしはそれ以上に広げる
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記基準画像は、前記第1の平滑化画像の値と前記第2の平滑化画像の値の積に基づく値で構成されることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
- 前記基準画像は、前記第1の平滑化画像の値と前記第2の平滑化画像の値の相乗平均をとった値で構成されることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
- 第1視点方向の仮の視差画像と第2視点方向の仮の視差画像と、前記仮の視差画像の各々よりも高解像で、かつ第1視点方向と第2視点方向の間の基準方向の基準画像とを取得し、前記第1視点方向の仮の視差画像と前記第2視点方向の仮の視差画像と前記基準画像を用いて、第1視点方向の高解像な視差画像と第2視点方向の高解像な視差画像を生成する手段を備えるとき、
前記第1視点方向の画像として前記第1視点方向の仮の視差画像を入力し、前記第2視点方向の画像として前記第2視点方向の仮の視差画像を入力することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。 - 少なくとも一部が共通する光学系を通して取得された第1視点に対応する第1画像データと、第2視点に対応する第2画像データとを取得する画像データ取得部と、
前記第1画像データおよび前記第2画像データのそれぞれに対し、前記第1画像データおよび前記第2画像データにより表される像のそれぞれが、視差方向に対して平滑化されるようにフィルタリングすることにより、第1平滑化データおよび第2平滑化データを生成する平滑化データ生成部と、
前記第1平滑化データと前記第2平滑化データとの対応するそれぞれの画素値の相乗平均を用いて目標画像データを生成する目標画像データ生成部と、
前記目標画像データの前記第1平滑化データに対する比を用いて前記第1画像データを補正するゲイン補正部と
を備える画像処理装置。 - 前記ゲイン補正部は、前記目標画像データの前記第2平滑化データに対する比を用いて前記第2画像データを補正する請求項9に記載の画像処理装置。
- 前記平滑化データ生成部は、前記第1画像データと前記第2画像データとの間に生じる視差量をサンプリング幅として平滑化する請求項9または10に記載の画像処理装置。
- 前記画像データ取得部は、基準方向である第3視点に対応する基準画像データを取得し、
前記第1画像データと前記第2画像データと前記基準画像データとを用いて、高解像基準画像データを生成し、前記高解像基準画像データと補正された前記第1画像データとを用いて高解像第1画像データを生成し、前記高解像基準画像データと補正された前記第2画像データとを用いて高解像第2画像データを生成する高解像画像データ生成部を備える請求項9から11のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 少なくとも一部が共通する光学系を通して取得された第1視点に対応する第1画像データと、第2視点に対応する第2画像データとを取得する画像データ取得部と、
前記第1画像データおよび前記第2画像データのそれぞれに対し、前記第1画像データおよび前記第2画像データにより表される像のそれぞれが、視差方向に対して平滑化されるようにフィルタリングすることにより、第1平滑化データおよび第2平滑化データを生成する平滑化データ生成部と、
前記第1平滑化データと前記第2平滑化データとに基づいて目標画像データを生成する目標画像データ生成部と、
前記目標画像データの前記第1平滑化データに対する比を用いて前記第1画像データを補正するとともに、前記目標画像データの前記第2平滑化データに対する比を用いて前記第2画像データを補正するゲイン補正部と、
前記平滑化のサンプリング幅を調整することにより、前記ゲイン補正部による補正後の前記第1画像データと前記第2画像データの間の視差量を調整する視差量調整部と
を備える画像処理装置。 - 前記目標画像データ生成部は、前記第1平滑化データと前記第2平滑化データとの対応するそれぞれの画素値の相乗平均を用いて目標画像データを生成する請求項13に記載の画像処理装置。
- 前記画像データ取得部により取得された時点での前記視差量を維持する場合に、前記視差量調整部は、前記サンプリング幅を前記第1画像データと前記第2画像データの最大視差量以上に調整し、前記画像データ取得部により取得された時点での前記視差量を小さくする場合に、前記サンプリング幅を前記第1画像データと前記第2画像データの最大視差量未満に調整する請求項13または14に記載の画像処理装置。
- 前記画像データ取得部は、基準方向である第3視点に対応する基準画像データを取得し、
前記第1画像データと前記第2画像データと前記基準画像データを用いて、高解像基準画像データを生成し、前記高解像基準画像データと補正された前記第1画像データとを用いて高解像第1画像データを生成し、前記高解像基準画像データと補正された前記第2画像データとを用いて高解像第2画像データを生成する高解像画像データ生成部を備える請求項13から15のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 撮像素子と、
請求項9から16のいずれか1項に記載の画像処理装置と
を備える撮像装置であって、
前記第1画像データおよび前記第2画像データは、前記撮像素子の出力に基づいて生成される撮像装置。 - 少なくとも一部が共通する光学系を通して取得された第1視点に対応する第1画像データと、第2視点に対応する第2画像データとを取得する画像データ取得ステップと、
前記第1画像データおよび前記第2画像データのそれぞれに対し、前記第1画像データおよび前記第2画像データにより表される像のそれぞれが、視差方向に対して平滑化されるようにフィルタリングすることにより、第1平滑化データおよび第2平滑化データを生成する平滑化データ生成ステップと、
前記第1平滑化データと前記第2平滑化データとの対応するそれぞれの画素値の相乗平均を用いて目標画像データを生成する目標画像データ生成ステップと、
前記目標画像データの前記第1平滑化データに対する比を用いて前記第1画像データを補正するゲイン補正ステップと
をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。 - 1つの光学系を通して、全光束のうち互いに異なる領域を通過した部分光束の被写体像を撮像することによって得られた第1視点方向の画像と第2視点方向の画像の少なくとも2つの視差画像を入力する手段と、
前記第1視点方向の画像と前記第2視点方向の画像のそれぞれに対し、第1と第2の視点を結ぶx方向とは直交するy方向に並ぶ複数の画素の画素値を加算し、一次元射影された第1視点方向の一次元分布データと第2視点方向の一次元分布データのそれぞれを生成する手段と、
前記一次元射影された第1視点方向の一次元分布データと第2視点方向の一次元分布データのそれぞれに対し、一次元の平滑化フィルタを掛けることによって、第1の一次元平滑化分布データと第2の一次元平滑化分布データのそれぞれを生成する手段と、
前記第1の一次元平滑化分布データと前記第2の一次元平滑化分布データに基づいて、その間の点を求めて一次元基準分布データを生成する手段と、
前記一次元基準分布データの値を前記第1の一次元平滑化分布データの値で割り算することによって、第1の一次元ゲイン分布データを生成する手段と、
前記第1視点方向の画像に対し、前記第1の一次元ゲイン分布データを各y座標で共通に用いて、該一次元方向のゲイン補正を各々行う手段と、
前記ゲイン補正された第1視点方向の画像を立体表示のための視差画像として出力する手段と
を備え、
前記一次元の平滑化フィルタは、前記第1視点方向の画像と前記第2視点方向の画像の間で生じうる最大視差量よりも大きな範囲に渡って平滑化するフィルタであることを特徴とする画像処理装置。 - 前記一次元基準分布データの値を前記第2の一次元平滑化分布データの値で割り算することによって、第2の一次元ゲイン分布データを生成する手段と、
前記第2視点方向の画像に対し、前記第2の一次元ゲイン分布データを各行に共通に用いて、該一次元方向のゲイン補正を各々行う手段と、
前記ゲイン補正された第1視点方向の画像と前記ゲイン補正された第2視点方向の画像を合わせて、立体表示のための視差画像として出力する手段と
を更に備えたことを特徴とする請求項19に記載の画像処理装置。 - 前記第1の一次元ゲイン分布データを生成する手段は、前記得た第1の一次元ゲイン分布データを更に関数フィッティングを行って緩やかな変化曲線で近似し、該フィッティング曲線を第1視点方向の画像のゲイン補正を行うための一次元ゲイン分布データとして用い、
前記第2の一次元ゲイン分布データを生成する手段は、前記得た第2の一次元ゲイン分布データを更に関数フィッティングを行って緩やかな変化曲線で近似し、該フィッティング曲線を第2視点方向の画像のゲイン補正を行うための一次元ゲイン分布データとして用いることを特徴とする請求項20に記載の画像処理装置。 - 前記関数フィッティングは、4次の多項式によって近似することを特徴とする請求項21に記載の画像処理装置。
- 前記第1視点方向の画像と前記第2視点方向の画像は、前記光学系の任意の光学条件で撮影された任意の一般被写体画像であることを特徴とする請求項19に記載の画像処理装置。
- 前記一次元射影された第1視点方向の一次元データと第2視点方向の一次元分布データのそれぞれを生成する手段は、入力画像として第1視点方向の画像のサムネール画像と第2視点方向の画像のサムネール画像を使用することを特徴とする請求項19から22のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記一次元基準分布データを生成する手段は、前記第1の一次元平滑化分布データと前記第2の一次元平滑化分布データの相加平均、ないしは相乗平均を求めることを特徴とする請求項19に記載の画像処理装置。
- 少なくとも一部が共通する光学系を通して取得された第1視点に対応する第1の画像データと、第2視点に対応する第2の画像データとを取得する画像データ取得部と、
前記第1の画像データおよび前記第2の画像データのそれぞれに対し、視差方向に直交する方向に並ぶ複数の画素の画素値を加算することにより、第1の一次元射影データおよび第2の一次元射影データを生成する一次元射影データ生成部と、
前記第1の一次元射影データおよび前記第2の一次元射影データのそれぞれに対し、最大視差量以上のサンプリング幅で移動平均を算出することにより、第1の一次元平滑化データおよび第2の一次元平滑化データを生成する一次元平滑化データ生成部と、
前記第1の一次元平滑化データと前記第2の一次元平滑化データとに基づいて一次元基準データを生成する一次元基準データ生成部と、
前記一次元基準データの前記第1の一次元平滑化データに対する比を用いて前記第1の画像データをシェーディング補正するシェーディング補正部と
を備える画像処理装置。 - 前記シェーディング補正部は、前記一次元基準データの前記第2の一次元平滑化データに対する比を用いて前記第2の画像データをシェーディング補正する請求項26に記載の画像処理装置。
- 前記一次元基準データ生成部は、前記第1の一次元平滑化データと前記第2の一次元平滑化データとの対応するそれぞれの画素値の相加平均または相乗平均を用いて前記一次元基準データを生成する請求項27に記載の画像処理装置。
- 前記シェーディング補正部は、前記一次元基準データの前記第1の一次元平滑化データに対する比、および前記一次元基準データの前記第2の一次元平滑化データに対する比を、関数フィッティングを用いて生成する請求項27または28に記載の画像処理装置。
- 関数は4次の多項式である請求項29に記載の画像処理装置。
- 前記画像データ取得部は、前記第1の画像データおよび前記第2の画像データにより表されるそれぞれの像の解像度を低下させ、
前記一次元射影データ生成部は、解像度の低下後の像を表す前記第1の画像データおよび前記第2の画像データのそれぞれに対し、前記第1の一次元射影データおよび前記第2の一次元射影データを生成する請求項26から30のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 撮像素子と、
請求項26から31のいずれか1項に記載の画像処理装置と
を備える撮像装置であって、
前記第1の画像データおよび前記第2の画像データは、前記撮像素子の出力に基づいて生成される撮像装置。 - 少なくとも一部が共通する光学系を通して取得された第1視点に対応する第1の画像データと、第2視点に対応する第2の画像データとを取得する画像データ取得ステップと、
前記第1の画像データおよび前記第2の画像データのそれぞれに対し、視差方向に直交する方向に並ぶ複数の画素の画素値を加算することにより、第1の一次元射影データおよび第2の一次元射影データを生成する一次元射影データ生成ステップと、
前記第1の一次元射影データおよび前記第2の一次元射影データのそれぞれに対し、最大視差量以上のサンプリング幅で移動平均を算出することにより、第1の一次元平滑化データおよび第2の一次元平滑化データを生成する一次元平滑化データ生成ステップと、
前記第1の一次元平滑化データと前記第2の一次元平滑化データとに基づいて一次元基準データを生成する一次元基準データ生成ステップと、
前記一次元基準データの前記第1の一次元平滑化データに対する比を用いて前記第1の画像データをシェーディング補正するシェーディング補正ステップと
をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
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