JP6049416B2 - 画像処理装置とその方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置とその方法、及びプログラムに関するものである。
印刷機能を備えた画像処理装置において、コンピュータ等で作成したデータを印刷する機会が増えている。レーザビームプリンタ等の画像処理装置は、コンピュータ、ワークステーション等のホストコンピュータより印刷に関するコマンド及びコード化された文字、図形情報を受信する。受信したコマンド情報をレンダリング手段により画素情報に変換し、これら画素情報に基づいて生成される画像信号を基に画像を形成(印刷)している。
この画像形成において、黒ラインを検出して行うトナーの載り量の調整処理がある。この処理は、現像の際に付着するトナーの量が多いと、トナーが用紙に完全に定着をせずにトナーが飛び散るトナーが抜けが発生するのを防止するためのものである。
具体的には、主走査方向に直線を印刷した場合、図2に示すように、用紙201に印刷された線202の副走査方向の後方にトナーが飛び散って画像を乱すという問題が発生していた。これは図3に示すように、内部に高温のヒータを持つ定着器301を用紙201が通過する際に、急激に温められることで用紙中の水分が水蒸気302となって紙から飛び出してくる。このときトナー303が細くて高い堤防の状態であると、用紙201の水蒸気302の勢いに負けてトナーを搬送方向(副走査方向)の後方に吹き飛ばすことが分かっている。以下、このような主走査方向に直線である線画像の副走査方向の後方にトナーが飛び散って画像を乱す現象を「尾引き現象」と呼ぶ。尚、用紙201の搬送方向を副走査方向とし、それと直交する方向を主走査方向とする。また用紙201において、定着器301へ先に到達する部分を上流エリア、後から到達する部分を下流エリアとして扱う。
この「尾引き現象」の対策としては、従来からトナーの載り量を減らすという方法が取られてきた。具体的には、画像データに基づいて黒地エリアかどうかを判定し、その判定結果を用いて画像データに対して間引き処理を行っていた。この黒地エリアかどうかの判定は、副走査方向に連続する黒ラインの数をカウントし、その数が閾値以上になると黒地エリアに突入したと判定する。そして、それ以降の副走査方向の下流エリア(これから定着するエリア)を黒地エリアとして扱う。また、副走査方向に連続する白ラインの数をカウントし、その連続する白ラインの数が閾値以上になると、黒地エリアから脱出したと判定する。そして、それ以降の副走査方向の下流エリアを非黒地エリアとして扱う。
間引き処理部は、この黒地エリアかどうかを示すフラグの状態を見て、黒ラインに対する間引き処理を制御する。尚、画像処理装置が設置されている環境の湿度や温度等の環境条件によって、「尾引き現象」が発生する頻度が異なることが知られている。また印刷に使用される紙等のメディアには様々な種類が存在するが、メディアの種類によっても異なることが知られている。
上述したトナーの載り量の調整処理をハードウェアで行う場合は、周辺画素の情報を得る参照ウインドウを設定し、そのウインドウ用のラインバッファとしてSRAMを用いるために回路規模が大きくなりコストや消費電力が増大するという課題があった。またソフトウェアで処理する場合でも、ワークメモリや演算によるCPUの負荷の増大によりパフォーマンスが劣化するという課題があった。
一方、周辺画素の情報のうち、画像演算に必要な情報を記憶することでメモリ容量を削減し、例えば原稿中の黒すじを検出することができる画像処理装置および黒すじ検出方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この発明では、黒スジ検出に用いるために走査ライン毎に、白画素と黒画素のラン長をそれぞれ算出し、これら白及び黒画素のラン長により、走査ライン上で白画素から黒画素に変化する位置を算出する。そして、既に読み取った走査ラインから得られた黒すじ位置の候補を記憶する。処理中のラインで白画素から黒画素に変化した位置と黒すじ位置の候補とが一致していれば黒すじ位置の候補を残し、一致していなければ候補から除外する。一定の走査ライン数で処理を行い、除外されなかった黒すじ位置の候補に基づいて、黒画素の位置を黒すじ位置として検出する。このように座標位置だけを記憶することにより、ラインバッファを用いずにメモリ量を削減して黒すじを検出する技術が記載されている。
特開2001−157046号公報
上述した手法は、黒スジが主走査ラインの数か所にしか存在しない場合には有効である。しかしながら、トナーの載り量を低減するために座標情報を記憶する方法を適用した場合は、各画素に対して周辺情報が必要なため、座標情報用のメモリ量がラインバッファの容量より増大してしまうという課題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決することにある。
本発明の目的は、画像データの黒画素を間引いて尾引き現象の発生を抑える処理を、より少ないメモリ容量で実現できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
ウインドウ内の画像データの注目画素を含む注目ラインが黒ラインか否かを判定するライン判定手段と、
前記ライン判定手段が、前記ウインドウ内で前記注目ラインが黒ラインであると判定したとき、当該注目ラインを含む連続する黒ラインの数をカウントする黒ライン数カウント手段と、
前記黒ライン数カウント手段によりカウントされた前記連続する黒ラインの数が所定値よりも大きいかどうかに応じて、前記注目ラインが黒地エリアにあるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果、及び前記黒ライン数カウント手段求めた前記連続する黒ラインの数を前記注目画素に対応つけて保持する保持手段と、
前記保持手段により保持された前記判定結果、及び前記連続する黒ラインの数に基づいて、前記注目画素に対して画像データから黒画素を間引く間引き処理を行う画像処理手段と、を有し、
前記画像処理手段は、前記連続する黒ラインの数に対応つけて前記間引き処理で使用するパターンを特定する情報に従って、前記注目ラインが黒地エリアにないとき、前記ウインドウ内の画像データの一部を前記パターンで置き換えることを特徴とする。
本発明によれば、画像データの黒画素を間引いて尾引き現象の発生を抑える処理を、より少ないメモリ容量で実現できるという効果がある。
本実施形態に係る印刷システムの構成図。 一般的な尾引き現象を説明する図。 電子写真方式のプリンタにおける尾引き現象の発生メカニズムを説明する簡略図。 実施形態1に係る画像変換部の構成を説明するブロック図。 実施形態1に係るライン幅カウント部による処理の一例を説明するフローチャート。 実施形態1に係る黒地エリア判定部による処理を説明するフローチャート。 実施形態1に係る間引き処理部による処理を説明するフローチャート。 実施形態1に係る間引き処理部による間引き処理の概要を説明する図。 実施形態1における、黒地エリアの状態別の、各黒ライン幅に対応した間引き設定情報の一例を示す図。 実施形態に係る間引きパターンの一例を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。尚、本実施形態では、レーザビームプリンタに適用する場合を説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で、任意のプリンタやファクシミリ装置等の電子写真方式の画像処理装置にも適用できる。また白黒プリンタに適用する場合を説明するが、カラープリンタであっても適用できる。
先ず最初に、本実施形態の概要について説明する。
本実施形態では、副走査方向に連続する黒ラインの数をカウントし、連続する黒ラインの数が第1閾値以上の場合、黒地エリアに突入したと判定して黒地エリアを示すフラグ(BkAreaFlag)をオンにする。そして、それ以降の副走査方向の下流エリア(これから定着するエリア)を黒地エリアとして扱う。また同様に、副走査方向に連続する白ラインの数をカウントし、連続する白ラインの数が第2閾値以上の場合、黒地エリアから脱出したと判定して黒地エリアを示すフラグ(BkAreaFlag)をオフにする。そして、それ以降の副走査方向の下流エリアを非黒地エリアとして扱う。また、この黒地エリアを示すフラグ(BkAreaFlag)の状態に基づいて、黒ラインに対する間引き処理を制御する。ここで上記の連続する黒及び白ラインの数は、予め記憶部に格納してある1ライン前に算出した副走査方向の上流エリア(既に定着したエリア)の計数値を読み出し、現在処理中の黒もしくは白ラインの数を、各カウンタに加算、もしくはカウンタをクリアする。また、その結果を再度、記憶部に格納する。
尚、本実施形態では、黒地エリアかどうかの判定するためのラインの判断(黒ライン/白ライン/その他)を、解像度600dpiで、9画素×31ラインのウインドウを用いて行う。ここでウインドウの中心を、注目画素(ウインドウの左から5画素目、上から16ライン目)とし、注目画素を含むラインを注目ラインとして各画素に対して主走査方向にラスタ形式で処理している。しかし、このウインドウのサイズは、黒地かどうかを判断するためのものなので、もっと大きなウインドウで処理しても問題はなく、これに限るものではない。
図1は、本実施形態1に係る印刷システムの構成図である。
この印刷システムでは、ホストコンピュータ170と白黒プリンタ100とが互いにネットワーク190を介して接続されている。ここでホストコンピュータ170は、白黒プリンタ100に描画コマンドを送り、これを受け取った白黒プリンタ100は、その描画コマンドを印刷可能な画像データに変換して紙面に印刷する。
ホストコンピュータ170は、アプリケーション171、プリンタドライバ172、ネットワークI/F173を有している。アプリケーション171は、ホストコンピュータ170で動作するアプリケーションであり、このアプリケーションを用いることで、ページレイアウト文書やワードプロセッサ文書、グラフィック文書等が作成される。プリンタドライバ172は、このアプリケーション171で作成された文書データに基づいて描画コマンドを生成する。このプリンタドライバ172で生成される描画コマンドとしては、PDL(ページ記述言語)等のプリンタ記述言語がある。また描画コマンドには、通常、文字やグラフィックス、イメージ等のデータの描画命令が含まれている。こうして生成された描画コマンドは、ネットワークI/F173により、ネットワーク190を介して白黒プリンタ100に送信される。
次に白黒プリンタ100について説明する。
白黒プリンタ100は、コントローラ部101、プリンタ部102を具備している。コントローラ部101では、CPU112等の各種モジュールがシステムバス111を介して接続されている。RAM114は、ROM113に格納されているプログラムデータをロードして一時記憶する。CPU112は、このRAM114にロードされたプログラムに従って各種モジュールに命令を出力して白黒プリンタ102を動作させる。また、各モジュールが命令を実行する際に生成されるデータ等もRAM114に一時記憶される。ネットワークI/F110はネットワーク190とのインターフェイスを制御する。ネットワークI/F110は、イーサネット(登録商標)等の通信プロトコルに基づいてネットワーク190を介して他の機器から描画コマンドを受信し、また白黒プリンタ100のデバイス情報(ジャム情報や紙サイズ情報など)をホストコンピュータ170に送信する。
表示部116は、ユーザへの指示や白黒プリンタ102の状態等を表すUI(User Interface)画面を表示する。操作部115は、ユーザからの入力を受け付けるためのユーザインターフェイスである。
インタープリタ117は、ネットワークI/F110を介して受信した描画コマンドを解釈して中間言語データを生成する。レンダラ118は、生成された中間言語データからラスタ画像データを生成する。画像処理部119は、その生成されたラスタ画像データに対して、色変換処理やルックアップテーブルによるγ補正処理、擬似中間調処理等の画像処理を行う。画像変換部120は、入力された画像データに対して尾引き現象を抑制するための間引き処理を行い、プリンタ部102が出力可能なフォーマットの画像データに変換する。画像変換部120の詳細な説明については後述する。
コントローラ部101と接続されたプリンタ部102は、画像変換部120で変換された出力可能な画像データをもとに、トナーを用いて紙面上に画像を形成(印刷)する。
図4は、実施形態1に係る画像変換部120の構成を説明するブロック図である。
画像変換部120は、画像処理部119で画像処理が施された画像データを入力し、間引き処理を行いつつ、プリンタ部102が受け取れるフォーマットの画像データへ変換してプリンタ部102に出力する。
画像変換部120は、ライン幅カウント部401、黒地エリア判定部402、間引き処理部403、フォーマット変換部404、ライン幅カウント記憶部405、黒地エリア判定記憶部406を有している。この画像変換部120の特徴は、ライン幅カウント記憶部405、黒地エリア判定記憶部406を持ち、ライン幅カウント部401、黒地エリア判定部402による処理に従って、これら記憶部405,406の情報を更新する。
尚、本実施形態1において、各ブロックはハードウェアで構成されても良く、或いは各処理機能を、ROM113からRAM114に展開されたプログラムをCPU112が実行することにより達成しても良い。その場合、そのプログラムは、RAM114からの画像データの読み込み、RAM114への書き込み機能もサポートするものとする。
ライン幅カウント部401は、副走査方向の上流エリアに関して、1ライン前の処理時に格納したライン幅カウント値をライン幅カウント記憶部405から読み出して黒及び白のカウント値とする。画像変換部120は、画像処理部119から受け取った注目ラインを含む副走査方向の下流エリアの画像データから、短冊状のウインドウ画像(例えば600dpiで、主走査方向の9画素、副走査方向の31ライン)を取得する。そして、この短冊状のウインドウ画像の各ラインの状態(黒ライン、又は白ライン、又はその他)を、各ラインの黒画素数や割合から判定する。尚、ここでは短冊状のウインドウ画像を生成するためのラインバッファ等の説明は割愛する。そして、各ラインの判定結果に基づいて、そのウインドウ画像において、連続する黒及び白ラインの数をカウントしていく。更に、注目ラインを処理した後に、ライン幅カウント部401でカウントしたカウント値をライン幅カウント記憶部405に書き込む。ライン幅カウント部401の詳細な処理は、図5のフローチャートを用いて後述する。
黒地エリア判定部402は、ライン幅カウント部401でカウントした連続する黒ラインの数をライン幅カウント記憶部405から読み込む。そして1ライン前の処理時に格納した連続する黒ラインの数をもとに、現在、そのラインが黒地エリア内にあるか否かを判定し、その判定結果に応じて黒地エリアフラグを変化させる。また、その判定結果を黒地エリア判定記憶部406に書き込む。黒地エリア判定部402の詳細な処理は、図6のフローチャートを用いて後述する。
間引き処理部403は、ライン幅カウント記憶部405と黒地エリア判定記憶部406とから得られたライン幅情報と黒地エリアフラグを基に、画像処理部119から受け取った画像データの間引き処理を行う。間引き処理部403の詳細な処理は、図7のフローチャートを用いて後述する。
フォーマット変換部404は、間引き処理部403で間引き処理がなされた画像データを、プリンタ部102が印刷できるフォーマットの画像データへ変換してプリンタ部102に渡す。
図5は、実施形態1に係るライン幅カウント部401による処理の一例を説明するフローチャートである。このフローチャートは、本実施形態1ではライン幅カウント部401で実現されている。尚、同等の機能をもつROM113に格納されたプログラムに基づいて、CPU112が実行しても良い。
この処理により注目ラインは、黒ライン、又は白ライン、又はその他に分類される。次に黒および白ラインの連続カウント値、副走査方向の下流エリアの黒連続ラインカウント値(以下、BkLineCnt,WhLineCnt,BottomBkLineCnt)を算出するために以下の処理を行う。
先ずS501で、ライン幅カウント部401は、1ライン前で処理した副走査方向の上流エリア(ウインドウの1〜15ライン目)のラインカウント値を、ライン幅カウント記憶部405から読み込む。そして、それをBkLineCnt,WhLineCntのカウント初期値とする。またBottomBkLineCntは初期値を「0」とする。
次にS502に進み、ライン幅カウント部401は、ウインドウの画像データの注目ライン(ウインドウの16ライン目)の黒画素の数や黒画素の割合から、その注目ラインが黒ラインか、白ラインか、或いはそれ以外かを判定する。例えば、主走査方向に600dpiで9画素単位(ウインドウ幅)で処理する場合、注目ラインの黒画素の数が9のとき黒ライン、0のとき白ライン、それ以外の画素数の場合はその他と判定する。
そして、S502での判定結果が黒ラインであった場合はS503に進み、連続する黒ライン数のカウント値(BkLineCnt)及び下流エリアの黒連続ラインカウント値(BottomBkLineCnt)を+1する。また白ラインが途切れるため連続する白ライン数のカウント値(WhLineCnt)を「0」にクリアして確定する。
一方、S502のライン判定結果が白ラインであった場合はS504に進み、連続する白ライン数のカウント値(WhLineCnt)を+1する。また黒ラインが途切れるため、連続する黒ライン数のカウント値(BkLineCnt)を「0」にクリアして確定する。
またS502の判定結果が、その他であった場合はS505に進み、同様に黒及び白ラインが途切れるため連続する黒及び白ライン数のカウント値(BkLineCnt,WhLineCnt)をともに「0」にクリアして確定する。尚、カウンタ値が最大値になった場合は、その値を保持するものとする。
こうしてS503,S504,S505のいずれかを実行した後S506に進み、ライン幅カウント部401は、各カウンタ値をライン幅カウント記憶部405に書き込む。このカウント値は、現在のラインに対して、副走査方向で上流側にある連続する黒ラインの数を計数したカウンタ値を表している。
次にS507に進み、ライン幅カウント部401は、ウインドウの注目ラインの下流側の複数(15ライン)の各ラインに対して、そのラインの黒画素の数や黒画素の割合から、そのラインが黒ラインか、白ラインか、或いはそれ以外かを判定する。そして、その判定結果が黒ラインであった場合はS508に進み、BkLineCntおよびBottomBkLineCntをともに+1する。また、WhLineCntをストップさせる。
またS507で、その判定結果が白ラインであった場合はS509に進み、WhLineCntを+1する。またBkLineCnt、BottomBkLineCntを確定して、その計数をストップさせる。また、S507で、その判定結果が、その他であった場合はS510に進み、BkLineCnt、WhLineCnt、BottomBkLineCntを確定して、その計数をストップさせる。こうしてS508,S509,S510のいずれかを実行した後S511へ進む。尚、これらS508,S509,S510において、一度確定されたカウンタの値は、そのウインドウ内で、次のラインが黒ライン或いは白ラインであると判定されても更新されない。S511で、ライン幅カウント部401は、ウインドウの下流ラインが残っているか否か、即ち、15ラインの処理が完了したかどうかを判定し、完了していないと判定したときはS507に進んで前述の処理を実行し、それ以外は処理を終了する。
尚、ここでは説明を簡略化するため、2つのカウンタ(BkLineCnt,BottomBkLineCnt)で間引き処理を制御しているが、その他のライン用にカウンタを持ち、間引き処理時に利用しても良い。また、カウンタ値が確定した後はカウントアップしないものとする。更に、図示していないが、画像の先頭ラインでは、ラインカウンタの初期化処理が行われるものとする。
以上、ライン幅カウント部401による黒ライン数カウント値の更新が終わると、黒地エリア判定部402へと処理が移る。
以上説明したように図5のフローチャートによれば、9画素×31ラインのウインドウごとに、連続する黒ライン数及び連続する白ライン数、及び下流エリアの黒の連続するライン数を別々のカウンタにより求めて記憶する。そして、このウインドウを下流側に移動して注目ラインを下流側の次のラインに移動したとき、上流ラインで記憶されている上記カウンタの値を読み取り、現注目ラインに応じて、これらカウンタのカウント値を更新する。これにより、画像データにおいて、副走査方向に連続する黒ライン及び白ラインのライン数、及び下流エリアで黒の連続するライン数を、少ないメモリ容量で求めることができる。
図6は、実施形態1に係る黒地エリア判定部402による処理を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、本実施形態1では黒地エリア判定部402で実行されるが、同等の機能をもつROM113に格納されたプログラムに基づいて、CPU112が実行しても良い。
先ずS601で、黒地エリア判定部402は、1ライン前で処理した黒地エリア判定値を黒地エリア判定記憶部406から読み出して黒地エリア判定値(以降、BkAreaFlag)の初期値とする。次にS602に進み、黒地エリア判定部402は、連続する黒ライン数に基づいて、現ラインが黒地エリアにあるかどうかを判定する。連続する黒ラインの数が閾値(InBkAreaThre)より大きい場合はS603に進み、黒地エリアに入ったと判断して、黒地エリアフラグをオンにする(BkAreaFlag=True)。
一方、S602で、連続する黒ラインの数が閾値に達しない場合はS604に進む。S604では、黒地エリア判定部402は、連続する白ラインの数に基づいて、黒地エリアから抜け出たかどうかを判定する。連続する白ラインの数が閾値より大きい場合はS605に進み、白地エリアにあると判定して、黒地エリアフラグをオフにする(BkAreaFlag=False)。一方、S604で、連続する白ラインの数が閾値に達しない場合はS606に進み、黒地エリアのフラグは変化させず、何もしない。
こうしてS603,S605,S606のいずれかを実行した後S607に進み、黒地エリア判定部402は、これらステップで更新或いは維持された黒地エリア判定値を黒地エリア判定記憶部40へ書き込む。尚、図示していないが、画像の先頭ラインでは、黒地フラグの初期化処理が行われるものとする。こうして黒地エリアフラグの更新が終わると、間引き処理部403へと処理が移る。
以上説明したように図6のフローチャートによれば、画像データにおける、黒のラインが副走査方向に連続するライン数が所定値(閾値)以上である黒地エリアを、少ないメモリ容量で判別することができる。
図7は、実施形態1に係る間引き処理部403による処理を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、本実施形態1では間引き処理部403にて実現されているが、同等の機能をもつROM113に格納されたプログラムに基づいてCPU112が実行しても良い。
先ずS701で、間引き処理部403は、現在の注目画素が黒地エリアにいるか否かを、黒地エリア判定部402により判定された黒地エリアフラグ(BkAreaFlag)に基づいて判定する。ここで黒地エリアであると判定した(BkAreaFlag=True)場合は、間引く必要がないため、そのまま処理を終了する。一方、S701で、黒地エリアで無いと判定した場合はS702に進む。S702で間引き処理部403は、注目画素を含む注目ラインが黒ラインか否かを判定し、黒ラインでない、即ち、BkLineCnt=0の場合は、間引きを適用する必要が無いと判定して、この処理を終了する。一方、S702で、黒ライン、即ち、連続する黒ラインの数(BkLineCnt)が0でないときはS703に進む。S703で間引き処理部403は、BkLineCnt値、及びBottomBkLineCnt値と、後述する間引き設定情報とに応じて間引き処理を行う。この間引き処理は、図8及び図9を参照して詳しく説明する。
図8(A)〜(C)は、実施形態1に係る間引き処理部403による間引き処理の概要を説明する図である。
図8(A)〜(C)は、黒ライン幅情報と、予め保持している間引き設定情報(図9)に基づき、間引き処理を適用した具体例を示す。尚、この間引き設定情報は、ROM113に格納されており、間引き処理部403の初期設定情報としてプログラムデータに組み込まれている。
図8(A)が間引き処理前、図8(B)が間引き処理後を示す。図8(C)が間引きパターンを示す。この例での間引き設定情報は、連続する黒ライン幅が5ラインの場合(BkLineCnt=5ライン)に、エッジを1ラインを残して(EdgeLine=1ライン)、2ラインに間引きパターンを適用する(ApplyLine=2ライン)としている。つまり下記の式(1)にあるようにBottomBkLineCnt値が、EdgeLineより大きくて(EdgeLine+ApplyLine)より小さい場合に間引きパターンを適用する。
EdgeLine < BottomBkLineCnt ≦ (EdgeLine + ApplyLine) …式(1)
また、適用する間引きパターンはパターンB(patternB)とし、ApplyLineが2ラインであることから、パターンBの下流の2ラインが間引き処理に用いられている。ここでは参照ウインドウに含まれる画像データの一部が、このパターンBにより置き換えられることにより、画像データの間引きが実行されている。
因みに、パターンのサイズは図8(C)のように4×8サイズに限るものではなく、入出力画像の解像度等によっても変える必要がある。また、パターンに登録される白黒パターンは、規則性のあるパターンである必要は必ずしもない。またエッジから遠くなるほど間引き量を抑制するようなパターンにしても良い。
図9は、本発明の実施形態1に係る、黒地エリアの状態別の、各黒ライン幅に対応する間引き設定情報の一例を示す図である。
図9の例では、連続する黒ライン幅が5ラインの場合(BkLineCnt=5)の場合には、間引きパターンとして「パターンB」を使用し、適用するライン数(ApplyLine)は2ラインとなっている。またエッジライン(EdgeLine)の数は1ラインに設定されている。これは図8(A)(B)の場合に該当している。
このようにS703の間引き処理では、これらの設定情報と、カウンタ情報とを基に、間引きパターン、EdgeLine、ApplyLineを切り替えて間引き処理を実施することができる。
因みに、本実施形態1に係るS703の間引き処理は、黒ライン幅と黒地エリアフラグが確定した後、黒ライン幅に基づき、間引き位置、間引き量を決定している。つまり、現在の注目ラインより手前のラインに対して間引き処理が適用される。そのため、間引き処理部403はラインバッファを持ち、間引き処理の有無を含めて完全に確定したラインの画像データをフォーマット変換部404へ出力するものとする。
以上、本実施形態1によれば、副走査方向に連続する黒ラインの数を算出する際に、注目ラインより副走査方向の上流エリアのカウントは、1ライン前の結果を記憶部に格納したものを用いて演算を行う。これにより、ウインドウエリアを作るラインバッファの容量を削減でき、また演算量を低減することができる。
例えば、黒地エリアの判断(黒ライン/白ライン/その他)を、600dpiの9画素×31ラインのウインドウ単位とした場合について削減量を算出する。主走査方向の画像サイズを13インチとした場合、通常7800画素×30ライン×1ビットのラインバッファが必要である。しかし本実施形態を適用した場合、副走査方向の上流エリアの15ラインのラインバッファの代わりに、黒、白ライン用のカウンタ(共に最大4ビット)と黒地エリア判定値(1ビット)の合計7800画素×2個×(4+1)ビットのバッファがあれば良い。つまり、7800×20ビット分のバッファ容量が削減できる。以降の実施形態では、差分のみ説明していく。
図10は、実施形態に係る間引きパターンの一例を示す図で、連続する黒ライン幅が5,6,7,8ラインのそれぞれの場合に、2ラインの間引きパターンA,B及び3ラインの間引きパターンCを適用した例を示している。
連続する黒ライン幅に応じて、どの間引きパターンを適用するかは、図9に示す間引き設定情報で規定されているものとする。この間引き設定情報は、例えばROM113に記憶されている。
<実施形態2>
本実施形態2では、前述の実施形態1と異なる間引き処理手法を用いた場合について説明する。
前述の実施形態1では、ライン幅カウント部401で得たラインカウンタの値からライン幅を特定し、それに応じて間引き処理部403で間引き処理を実施していた。これに対して実施形態2では、装置の特性に応じて参照ウインドウのサイズを変更することにより、副走査方向の上流エリアのラインカウンタの最大値を変化させる処理を行う。
間引きの特性として、画像形成装置の画像形成速度に応じて尾引きが発生するライン幅が異なる。従って、参照ウインドウサイズが変わって、連続するライン数のカウンタ値を変える必要がある。つまりライン幅のカウント記憶部のビット幅を増減させてバッファメモリ量を調整する必要がある。例えば、エンジンの速度が遅い場合は、ウインドウのライン幅を16ラインまでに小さくしても良い。
ハードウェアで処理する場合は最大サイズで処理させるが、ソフトウェアでは最適な参照ウインドウサイズにすることにより、演算量を減らして、CPU等のプロセッサの負荷を低減することが可能となる。
<実施形態3>
前述の実施形態1では、ライン幅カウント部401で得たラインカウンタの値からライン幅を特定し、それに応じて間引き処理部403で間引き処理を実施していた。実施形態3では、装置の特性に応じて参照ウインドウのサイズを変更することで上流エリアのラインカウンタの最大値を変化させる処理を行う。間引きの特性として画像形成装置の解像度に応じて尾引きが発生するライン幅が異なる。しかしながら、尾引きが発生する物理的なライン幅は変わらないため、例えば解像度が1200dpiの画像データを処理する場合は、600dpiでのライン幅の2倍となる。例えば、解像度が600dpiの場合はウインドウサイズを16ラインとし、1200dpiのときは32ラインとする。このようにウインドウのサイズを変えて、連続ライン数のカウンタ値を変える。つまりライン幅カウント記憶部405のビット幅を増減させてバッファメモリ量を調整する。
ハードウェアで処理する場合は最大サイズで処理させるが、ソフトウェアでは最適な参照ウインドウサイズにすることにより、演算量を減らして、CPU等のプロセッサの負荷を低減することが可能となる。
<実施形態4>
前述の実施形態1では、ライン幅カウント部401で得たラインカウンタの値からライン幅を特定し、それに応じて間引き処理部403で間引き処理を実施していた。これに対して実施形態4では、装置の特性に応じて参照ウインドウのサイズを変更することで、副走査方向の上流エリアのラインカウンタの最大値を変化させる処理を行う。間引きの特性として画像形成装置の周辺環境の湿度に応じて尾引きが発生するライン幅が異なる。従って、湿度や温度から含有水分量を推定して尾引きし易さを判断し、例えば、高温多湿の場合はライン幅を多くとり(例えば16ライン)、低温乾燥の場合はライン幅を小さく(例えば、4ライン)とる。このように参照ウインドウのサイズが変わると、連続ライン数のカウンタ値を変える必要がある。つまりライン幅カウント記憶部405のビット幅を増減させてバッファメモリ量を調整する。
ハードウェアで処理する場合は最大サイズで処理させるが、ソフトウェアでは最適な参照ウインドウサイズにすることにより、演算量を減らして、CPU等のプロセッサの負荷を低減することが可能となる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (6)

  1. ウインドウ内の画像データの注目画素を含む注目ラインが黒ラインか否かを判定するライン判定手段と、
    前記ライン判定手段が、前記ウインドウ内で前記注目ラインが黒ラインであると判定したとき、当該注目ラインを含む連続する黒ラインの数をカウントする黒ライン数カウント手段と、
    前記黒ライン数カウント手段によりカウントされた前記連続する黒ラインの数が所定値よりも大きいかどうかに応じて、前記注目ラインが黒地エリアにあるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果、及び前記黒ライン数カウント手段求めた前記連続する黒ラインの数を前記注目画素に対応つけて保持する保持手段と、
    前記保持手段により保持された前記判定結果、及び前記連続する黒ラインの数に基づいて、前記注目画素に対して画像データから黒画素を間引く間引き処理を行う画像処理手段と、を有し、
    前記画像処理手段は、前記連続する黒ラインの数に対応つけて前記間引き処理で使用するパターンを特定する情報に従って、前記注目ラインが黒地エリアにないとき、前記ウインドウ内の画像データの一部を前記パターンで置き換えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記ライン判定手段は、前記注目画素を含むラインに含まれる黒画素の数が所定値或いはそれ以上の場合に、当該ラインが黒ラインであると判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記注目ラインの方向は主走査方向であり、前記連続する黒ラインの数は、副走査方向に連続する黒ラインの数であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理手段により画像処理がなされた画像データを画像形成装置に出力する出力手段を更に有し、
    前記ウインドウのサイズは、前記画像データの解像度、前記画像形成装置の画像形成速度、或いは前記画像形成装置の周辺環境に応じて変更されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 画像処理装置を制御する画像処理方法であって、
    ライン判定手段が、ウインドウ内の画像データの注目画素を含む注目ラインが黒ラインか否かを判定するライン判定工程と、
    黒ライン数カウント手段が、前記ライン判定工程が前記ウインドウ内で前記注目ラインが黒ラインであると判定したとき、当該注目ラインを含む連続する黒ラインの数をカウントする黒ライン数カウント工程と、
    判定手段が、前記黒ライン数カウント工程でカウントされた前記連続する黒ラインの数が所定値よりも大きいかどうかに応じて、前記注目ラインが黒地エリアにあるか否かを判定する判定工程と、
    保持手段が、前記判定工程による判定結果、及び前記黒ライン数カウント工程で求めた前記連続する黒ラインの数を前記注目画素に対応つけて保持する保持工程と、
    画像処理手段が、前記保持工程で保持された前記判定結果、及び前記連続する黒ラインの数に基づいて、前記注目画素に対して画像データから黒画素を間引く間引き処理を行う画像処理工程と、を有し、
    前記画像処理工程は、前記連続する黒ラインの数に対応つけて前記間引き処理で使用するパターンを特定する情報に従って、前記注目ラインが黒地エリアにないとき、前記ウインドウ内の画像データの一部を前記パターンで置き換えることを特徴とする画像処理方法。
  6. コンピュータを、請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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