JP6065472B2 - タイヤモデル作成方法、タイヤ断面形状決定方法、タイヤモデル作成装置、及びプログラム - Google Patents
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Description
ところで、今日、コンピュータ等による数値計算の高速処理の向上により、最適な製品性能を得るための数値計算による最適設計手法が種々提案されている。これによると、上記問題を解決し、効率よく最適設計を行うことができるとされている。しかし、構造体であるタイヤは、タイヤ断面の形状の規定方法の複雑さに起因して上記最適設計手法が十分に活かされ難いといった問題があった。
この最適形状設計方法では、製品形状の複数の基底断面形状を製品形状の固有振動モードの変形形状とし、この基底断面形状を実験計画法に基づき線型的に組み合わせて複数のサンプル製品形状を生成し、この生成されたサンプル製品形状の製品性能の評価値を求め、この製品性能の評価値に基づき、評価値が最適値となる最適製品形状を抽出する。
数値解析可能な要素でモデル化された第1のメッシュ構造を有する参照タイヤモデルに関するタイヤ断面の変形形状の情報であって、前記参照タイヤモデルにおける複数の固有振動モード毎のタイヤ断面の変形形状の情報を、コンピュータがメモリから呼び出して、前記固有振動モード毎の前記変形形状を基底タイヤ断面の形状として設定するステップと、
予め定められた1つの基準タイヤ断面に対して、前記参照タイヤモデルの前記第1のメッシュ構造に比べて粗い、異なる第2のメッシュ構造を有する少なくとも2つの基準タイヤモデルを、前記コンピュータが作成するステップと、
前記コンピュータが、前記参照タイヤモデルにおける前記基底タイヤ断面のそれぞれを、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に合わせて再形成することにより、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に適合し、かつ、前記基底タイヤ断面のそれぞれに対応したタイヤ断面を有する複数の対応基底タイヤモデルを前記第2のメッシュ構造毎に作成するステップと、
前記第2のメッシュ構造毎に、前記複数の対応基底タイヤモデルのタイヤ断面の形状を重み付け加算することにより、前記コンピュータが、新たなタイヤ断面を有するタイヤモデルを前記第2のメッシュ構造毎に作成するステップと、を有する。
数値解析可能な要素でモデル化された第1のメッシュ構造を有する参照タイヤモデルに関するタイヤ断面の変形形状の情報であって、前記参照タイヤモデルにおける複数の固有振動モード毎のタイヤ断面の変形形状の情報を、コンピュータがメモリから呼び出して、前記固有振動モード毎の前記変形形状を基底タイヤ断面の形状として設定するステップと、
予め定められた1つの基準タイヤ断面に対して、前記参照タイヤモデルの前記第1のメッシュ構造に比べて粗い、異なる第2のメッシュ構造を有する少なくとも2つの基準タイヤモデルを、前記コンピュータが作成するステップと、
前記コンピュータが、前記参照タイヤモデルにおける前記基底タイヤ断面のそれぞれを、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に合わせて再形成することにより、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に適合し、かつ、前記基底タイヤ断面のそれぞれに対応したタイヤ断面を有する複数の対応基底タイヤモデルを前記第2のメッシュ構造毎に作成するステップと、
前記第2のメッシュ構造毎に、前記複数の対応基底タイヤモデルのタイヤ断面の形状を重み付け加算することにより、前記コンピュータが、新たな試行タイヤ断面を有する少なくとも2つの試行タイヤモデルを作成するステップと、
前記コンピュータが、少なくとも2つの前記試行タイヤモデルを用いて、前記試行タイヤモデル毎に異なるタイヤ性能のシミュレーションを行うことにより、前記試行タイヤ断面の形状について複数の性能評価を行うステップと、
前記コンピュータが、前記重み付け加算に用いる重み強度の値の変更を行って、前記複数の性能評価を行うことにより、前記複数の性能評価が予め定められた条件に適合する試行タイヤ断面の形状を最適なタイヤ断面形状として決定するステップと、を有する。
数値解析可能な要素でモデル化された第1のメッシュ構造を有する参照タイヤモデルに関するタイヤ断面の変形形状の情報であって、前記参照タイヤモデルにおける複数の固有振動モード毎のタイヤ断面の変形形状の情報を、メモリから呼び出して、前記固有振動モード毎の前記変形形状を基底タイヤ断面の形状として設定する設定部と、
予め定められた1つの基準タイヤ断面の形状に対して、前記参照タイヤモデルの前記第1のメッシュ構造に比べて粗い、異なる第2のメッシュ構造を有する少なくとも2つの基準タイヤモデルを作成する基準タイヤモデル作成部と、
前記参照タイヤモデルにおける前記基底タイヤ断面のそれぞれを、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に合わせて再形成することにより、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に適合し、かつ、前記基底タイヤ断面のそれぞれに対応したタイヤ断面を有する複数の対応基底タイヤモデルを前記第2のメッシュ構造毎に作成する対応基底タイヤモデル作成部と、
前記第2のメッシュ構造毎に、前記複数の対応基底タイヤモデルのタイヤ断面の形状を重み付け加算することにより、新たなタイヤ断面を有するタイヤモデルを前記第2のメッシュ構造毎に作成する試行タイヤモデル作成部と、を有する。
数値解析可能な要素でモデル化された第1のメッシュ構造を有する参照タイヤモデルに関するタイヤ断面の変形形状の情報であって、前記参照タイヤモデルにおける複数の固有振動モード毎のタイヤ断面の変形形状の情報を、コンピュータがメモリから呼び出して、前記固有振動モード毎の前記変形形状を基底タイヤ断面の形状として設定する手順と、
予め定められた1つの基準タイヤ断面の形状に対して、前記参照タイヤモデルの前記第1のメッシュ構造に比べて粗い、異なる第2のメッシュ構造を有する少なくとも2つの基準タイヤモデルを、前記コンピュータが作成する手順と、
前記コンピュータが、前記参照タイヤモデルにおける前記基底タイヤ断面のそれぞれを、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に合わせて再形成することにより、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に適合し、かつ、前記基底タイヤ断面のそれぞれに対応したタイヤ断面を有する複数の対応基底タイヤモデルを前記第2のメッシュ構造毎に作成する手順と、
前記第2のメッシュ構造毎に、前記複数の対応基底タイヤモデルのタイヤ断面を重み付け加算することにより、前記コンピュータが、新たなタイヤ断面を有するタイヤモデルを前記第2のメッシュ構造毎に作成する手順と、を有し、前記手順をコンピュータに実行させる。
一般的に、数値解析可能な要素でモデル化されたタイヤモデルは、タイヤ性能の評価のために行うシミュレーション計算(例えば、有限要素法を用いたシミュレーション計算)に用いられるが、シミュレーション計算を精度良くかつ効率よく行って短時間に正確なタイヤ性能の評価を行うために、タイヤ性能に応じてメッシュ構造が異なる。このメッシュ構造が異なることに起因して、基底タイヤ断面となるタイヤモデルにおける1次固有振動モードあるいは高次固有振動モードの変形形状もメッシュ構造に応じて僅かに異なる。このため、この基底タイヤ断面を用いて上述した最適形状設計方法によりタイヤ断面形状を決定すると、タイヤモデルのメッシュ構造によって異なるタイヤ断面形状が決定される、すなわち、評価するタイヤ性能に応じて異なるタイヤ断面形状が決定されることになる。
このため、本実施形態では、数値解析可能な要素でモデル化された1つの参照タイヤモデルの固有振動モードの変形形状を基底タイヤ断面の形状として有する対応基底タイヤモデルを作成する。この対応基底タイヤモデルは、タイヤ性能毎の評価のためのシミュレーション計算に好適に用いることのできる基準タイヤモデルのメッシュ構造を有する。本実施形態では、この対応基底タイヤモデルを重み付け加算することにより、タイヤ性能の評価に用いることができる試行タイヤモデルを作成する。したがって、本実施形態では、シミュレーション計算に適した基準タイヤモデルそれぞれのメッシュ構造に合わせた種々の試行タイヤモデルを効率よく作成することができる。
まず、装置10は、数値解析可能な要素でモデル化されたメッシュ構造を有する参照タイヤモデルに関するタイヤ断面の変形形状の情報であって、参照タイヤモデルにおける複数の固有振動モード毎のタイヤ断面の変形形状の情報を、メモリから呼び出して、固有振動モード毎の変形形状を基底タイヤ断面の形状として設定する。
次に、装置10は、定められた1つの基準タイヤ断面の形状に対して、参照タイヤモデルのメッシュ構造に比べて粗いメッシュ分割がなされた基準タイヤモデルを作成する。
この後、装置10は、参照タイヤモデルにおける基底タイヤ断面のそれぞれを、基準タイヤモデルのメッシュ構造に合わせて再形成することにより、基準タイヤモデルのメッシュ構造に適合し、かつ、基底タイヤ断面のそれぞれに対応したタイヤ断面を有する複数の対応基底タイヤモデルを作成する。
装置10は、作成した複数の対応基底断面タイヤモデルのタイヤ断面を重み付け加算することにより、新たなタイヤ断面を有するタイヤモデルを作成する。このタイヤモデルが、複数のタイヤ性能のそれぞれが与えられた条件を満足するような最適なタイヤ断面形状を探索する際に用いる試行タイヤモデルとして用いられる。
このように、本実施形態では、複数の対応基底タイヤモデルを作成するとき、参照タイヤモデルにおける基底タイヤ断面のそれぞれを、基準タイヤモデルのメッシュ構造に合わせて再形成することにより、基準タイヤモデルのメッシュ構造に適合し、かつ、基底タイヤ断面のそれぞれに対応したタイヤ断面を有する対応基底タイヤモデルを作成するので、基準タイヤモデルのメッシュ構造が異なっても、同じタイヤ断面の形状を有する。タイヤモデルのメッシュ構造が評価しようとするタイヤ性能に応じて異なっており、評価しようとするタイヤ性能が2つ以上あっても、最適な1つのタイヤ断面形状を得ることができる。
以下、タイヤ断面形状決定装置10から順に詳細な説明をする。
図1は、タイヤモデル作成方法を実施し、タイヤ断面形状決定方法を実施するタイヤ断面形状決定装置(以降、装置という)10の構成を示すブロック図である。
装置10は、CPU12、メモリ14、入出力部16、及びバス18を有するコンピュータである。入出力部16は、マウスやキーボード等の入力操作デバイス18と、プリンタやディスプレイ等の出力装置20と接続されている。メモリ14には、本実施形態のタイヤモデル作成方法及びタイヤ断面形状決定方法を実現するためのプログラムが記憶されており、このプログラムが呼び出されて起動されることにより装置10が構築される。装置10がプログラムを呼び出して実行することにより、装置10に処理モジュール22が形成される。処理モジュール22の各部分は、実質的な計算をCPU12に行わせるソフトウェアモジュールである。したがって、処理モジュール22は、CPU12、メモリ14、及び入出力部16と、バス18を介して機能的に形成される部分である。
処理モジュール22は、設定部24、基準モデル作成部26、対応基底タイヤモデル作成部28、試行タイヤモデル作成部30、評価部32、及び決定部34を有する。
図2は、参照タイヤモデル40の一例のプロファイル断面の右半分を示す半断面図である。図2は、参照タイヤモデル40の内部は黒く示されている。これは、メッシュ分割によるメッシュ構造が極めて細かく、要素の境界線及び節点が重なって紙面上つぶれた状態で記されている。図2中のセンタラインCL近傍の領域Aを一部拡大して示している。参照タイヤモデル40では、ベルト材、プライ材、インナーライナ、トレッドゴム、ビード、サイドゴム、ビードフィラー等の構成部材毎の各領域が数値可能な要素で区分けされている。
参照タイヤモデル40における複数の固有振動モード毎のタイヤ断面の変形形状の情報は、参照タイヤモデル40について、ビード部を固定して固有値解析を行うことにより得られたタイヤ断面における1次固有振動モード及び2次以降の固有振動モードから選択された複数の振動モードである。この情報は、固有振動の振動次数毎に、メモリ40に記憶されている。したがって、複数の固有振動モードの中から、どの固有振動モードの変形形状を選択するか、固有振動モードの変形形状を出力装置20に出力させながら、オペレータによる入力操作デバイス18からの入力を受け付けることにより、設定部24は、選択する固有振動モードの変形形状を定める。これにより、設定部24は、固有振動モードの変形形状を基底タイヤ断面の形状として設定する。選択する固有振動モードの変形形状は、例えば、1次固有振動モードの変形形状、2〜6次の固有振動モードの変形形状が挙げられる。
なお、固有値解析に用いる参照タイヤモデル40は、ゴム部材に対して弾性定数が極めて高いベルト材等の構成部材の弾性定数は、必ずしも実際のベルト材等の弾性定数を用いなくてもよい。さらには、参照タイヤモデル40は、構成部材の配置を再現したモデルでなくてもよく、単一の材料定数を要素に与えたモデルであってもよい。また、トレッドパターンにおける溝のように、局所的に急激な形状変化をする部分はモデル化を省略してもよい。
本実施形態において、少なくとも2つの基準タイヤモデルを作成するのは、タイヤ性能の評価を行うためにシミュレーション計算を行うとき、シミュレーション計算に適し、かつタイヤ性能の評価を正確に行うことができるメッシュ構造を有する基準タイヤモデルを用意するためである。2つの基準タイヤモデルは、予め定められた1つの基準タイヤ断面を用いて作成される。したがって、作成される基準タイヤモデルは、同じ基準タイヤ断面の形状を有する。図3(a),(b)は、作成された基準タイヤモデル40,50のタイヤ断面の例を示す図である。基準タイヤモデル50および基準タイヤモデル60は、参照タイヤモデル40に比べてメッシュ構造が粗い。ここで、基準タイヤモデルのメッシュ構造が粗く、参照タイヤモデルのメッシュ構造が細かいとは、参照タイヤモデルの各構成要素における要素数及び節点数が、基準タイヤモデルの各構成要素における要素数及び節点数に比べて多いことを意味する。特に、参照タイヤモデル40のタイヤ断面と基準タイヤモデル50,60のタイヤ断面(基準タイヤ断面)とが同じである場合、基準タイヤモデル50,60のメッシュ構造が粗く、参照タイヤモデル40のメッシュ構造が細かいとは、参照タイヤモデル40のタイヤ断面と基準タイヤモデル50,60のタイヤ断面を重ねたとき、基準タイヤモデルの各要素中に、参照タイヤモデル50,60の節点が全くないか、あっても1個であることをいう。基準タイヤモデル50,60のメッシュ構造が細かく、参照タイヤモデル40のメッシュ構造が粗い場合、後述するように、参照タイヤモデル40における基底タイヤ断面のそれぞれを、基準タイヤモデル50,60それぞれのメッシュ構造に合わせて再形成するとき、再形成後のタイヤ断面形状は多角形形状になり易く、また再形成の処理が適切にできない場合がある。このため、基準タイヤモデル50,60のメッシュ構造は粗く、参照タイヤモデル40のメッシュ構造は細かい。
より具体的には、決定部34は、試行タイヤモデル作成部30が、決定部34から与えられた重み強度の値を用いて試行タイヤモデルを作成するように、試行タイヤモデル作成部30に指示をする。
決定部34は、公知の実験計画法に従って、重み強度の値について水準を振り、この値を対応基底タイヤモデルのそれぞれに割り付けることで、試行タイヤモデル作成部30に試行タイヤモデルを作成させる。あるいは、決定部34は、重み強度の値を設定された範囲内で一定の大きさずつ変更して、対応試行タイヤモデルのそれぞれに割り当てて、試行タイヤモデル作成部30に試行タイヤモデルを作成させる。
また、決定部34は、最適な評価値が得られない場合、得られた評価値の中で最適な状態に最も近い評価値を持つタイヤ断面形状の情報を参照タイヤモデル40のタイヤ断面の形状とするように、参照タイヤモデル40を設定部24において作成し直し、固有値解析を行ってタイヤ断面における固有振動モードの変形形状を取得してもよい。設定部24は、このタイヤ断面における固有振動モードの変形形状の情報を、メモリ14に記憶させることができる。こうして、メモリ14に記憶され、修正された固有振動モードの変形形状の情報は、試行タイヤモデルの作成に用いることができる。
コンピュータを上述した装置10として機能させる、タイヤモデルを作成するプログラムは、以下の手順を含む。
すなわち、タイヤモデル作成方法をコンピュータに実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムは、
(A)数値解析可能な要素でモデル化されたメッシュ構造を有する参照タイヤモデル40に関するタイヤ断面の変形形状の情報であって、参照タイヤモデル40における複数の固有振動モード毎のタイヤ断面の変形形状の情報を、コンピュータがメモリ14から呼び出して、固有振動モード毎の変形形状を基底タイヤ断面の形状として設定する手順と、
(B)前記コンピュータが、定められた1つの基準タイヤ断面に対して、参照タイヤモデル40のメッシュ構造に比べて粗い基準タイヤモデル50,60を作成する手順と、
(C)前記コンピュータが、参照タイヤモデル40における基底タイヤ断面のそれぞれを、基準タイヤモデル50,60のメッシュ構造に合わせて再形成することにより、基準タイヤモデル50,60のメッシュ構造に適合し、かつ、基底タイヤ断面のそれぞれに対応したタイヤ断面を有する複数の対応基底タイヤモデルを作成する手順と、
(D)前記コンピュータが、複数の対応基底断面タイヤモデルのタイヤ断面を重み付け加算することにより、新たなタイヤ断面を有するタイヤモデルを作成する手順と、を含む。
次に、本実施形態のタイヤ断面形状決定方法について説明する。
図5は、本実施形態のタイヤ断面形状決定方法のフローの一例を示す図である。
まず、設定部24は、数値解析可能な要素でモデル化されたメッシュ構造を有する参照タイヤモデル40に関するタイヤ断面の変形形状の情報であって、参照タイヤモデル40における複数の固有振動モード毎のタイヤ断面の変形形状の情報を、メモリ14から呼び出して、固有振動モード毎の変形形状を基底タイヤ断面の形状として設定する(ステップS10)。設定された基底タイヤ断面の情報は、メモリ14に記憶される。
作成した基準タイヤモデル50,60の情報は、メモリ14に記憶される。
例えば6つの対応基底断面タイヤモデルがある場合、重み強度の値を0より大きく1以下の数値を6個定めることにより、基準タイヤモデルのメッシュ構造毎に、1つの試行タイヤモデルが作成される。重み強度の値は、後述する決定部34から指定される。したがって、試行タイヤモデル作成部30は、基準モデル作成部26において2つの基準タイヤモデル50,60が作成されたとき、基準タイヤモデル50,60に対応したメッシュ構造を有する2つの試行タイヤモデルを作成する。作成された試行タイヤモデルの情報は、メモリ14に記憶される。
最適なタイヤ断面形状は、試行タイヤモデルのタイヤ断面の形状であり、試行タイヤモデルは、参照タイヤモデル40の固有振動モードの変形形状を、基準タイヤモデル50,60のメッシュ構造に適合するように再形成して得られた対応基底タイヤモデルに基いて作成されている。このため、タイヤ性能が2つあっても(メッシュ構造の異なる基準タイヤモデルが2つあっても)、最適な1つのタイヤ断面形状を得ることができる。
なお、本実施形態では、評価するタイヤ性能およびタイヤ性能に合わせて作成する基準タイヤモデルは2つに限定して説明したが、評価するタイヤ性能および作成する基準タイヤモデルの数は3つ以上であってもよい。
図6(a),(b)に示すタイヤモデルA,Bのタイヤ断面は、参照タイヤモデル40の固有振動モードの変形形状を、基準タイヤモデル50,60のメッシュ構造に合わせて再形成したタイヤ断面を重み付け加算することにより得られたものであるので、図6(a),(b)に示すようにタイヤモデルA,Bは、同じタイヤ断面を示す。すなわち、評価しようとするタイヤ性能が2つ以上あり、これに対応して基準タイヤモデルが2つ以上作成されても、最適な1つのタイヤ断面を持つタイヤモデルを得ることができる。
基底断面の設定のために用いる固有振動モードは、参照タイヤモデル40に対して固有値解析を行って得られたタイヤ断面における1次固有振動モード及び2次以降の固有振動モードから選択された複数の振動モードであるので、参照タイヤモデル40の多様な変形形状を用いてタイヤ断面形状を作成することができる。
また、参照タイヤモデル40のタイヤ断面は、基準タイヤモデル50,60に用いた基準タイヤ断面と同じ形状であるので、基準タイヤモデル50,60と同じタイヤ断面を有する参照タイヤモデル40の固有振動モードの変形形状を用いてタイヤ断面形状を効率よく修正できる。このとき、基準タイヤモデル40のいずれの節点も、参照タイヤモデル50,60のいずれかの要素中に位置することが好ましい。本実施形態では、対応基底タイヤモデルを作成するとき、基準タイヤモデル50,60の節点に変位を与えて基準タイヤモデル50,60を変形させることにより基底タイヤ断面形状のそれぞれを再形成する。このとき、基準タイヤモデル50,60の節点に与えられる変位は、図4に示すように、基準タイヤモデル50,60の当該節点N1を包含する参照タイヤモデル40の要素Eを構成する複数の参照節点Na,Nb,Nc,Ndにおける基底タイヤ断面形状の変位を用いて、基準タイヤモデル50,60の当該節点N1の位置に応じて補間をすることに得られる変位である。このため、参照タイヤモデル40における基底タイヤ断面のそれぞれを、基準タイヤモデル50,60それぞれのメッシュ構造に合わせて精度高く再形成することができる。
12 CPU
14 メモリ
16 入出力部
18 バス
18 入力操作デバイス
20 出力装置
22 処理モジュール
24 設定部
26 基準モデル作成部
28 対応基底タイヤモデル作成部
30 試行タイヤモデル作成部
32 評価部
34 決定部
40 参照タイヤモデル
50,60 基準タイヤモデル
Claims (7)
- コンピュータを用いて作成するタイヤモデル作成方法であって、
数値解析可能な要素でモデル化された第1のメッシュ構造を有する参照タイヤモデルに関するタイヤ断面の変形形状の情報であって、前記参照タイヤモデルにおける複数の固有振動モード毎のタイヤ断面の変形形状の情報を、コンピュータがメモリから呼び出して、前記固有振動モード毎の前記変形形状を基底タイヤ断面の形状として設定するステップと、
予め定められた1つの基準タイヤ断面に対して、前記参照タイヤモデルの前記第1のメッシュ構造に比べて粗い、異なる第2のメッシュ構造を有する少なくとも2つの基準タイヤモデルを、前記コンピュータが作成するステップと、
前記コンピュータが、前記参照タイヤモデルにおける前記基底タイヤ断面のそれぞれを、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に合わせて再形成することにより、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に適合し、かつ、前記基底タイヤ断面のそれぞれに対応したタイヤ断面を有する複数の対応基底タイヤモデルを前記第2のメッシュ構造毎に作成するステップと、
前記第2のメッシュ構造毎に、前記複数の対応基底タイヤモデルのタイヤ断面の形状を重み付け加算することにより、前記コンピュータが、新たなタイヤ断面を有するタイヤモデルを前記第2のメッシュ構造毎に作成するステップと、
を有することを特徴とするタイヤモデル作成方法。 - 前記固有振動モードは、前記参照タイヤモデルに対して固有値解析を行って得られたタイヤ断面における1次固有振動モード及び2次以降の固有振動モードから選択された複数の振動モードである、請求項1に記載のタイヤモデルの作成方法。
- 前記参照タイヤモデルのタイヤ断面の形状は、前記基準タイヤモデルに用いた基準タイヤ断面の形状と同じである、請求項1または2に記載のタイヤモデルの作成方法。
- 前記基準タイヤモデルのタイヤ断面を前記参照タイヤモデルのタイヤ断面に重ねたとき、前記基準タイヤモデルのいずれの節点も、前記参照タイヤモデルのいずれかの要素中に包含され、
前記対応基底タイヤモデルを作成するとき、前記基準タイヤモデルの節点に変位を与えて前記基準タイヤモデルを変形させることにより前記基底タイヤ断面の形状のそれぞれを再形成し、
前記基準タイヤモデルの節点に与える変位は、当該節点を包含する前記参照タイヤモデルの要素を構成する複数の参照節点の前記固有振動モードの変形形状における変位を、前記基準タイヤモデルの当該節点の位置に応じて補間して得られる変位である、請求項3に記載のタイヤモデルの作成方法。 - タイヤ断面形状を、コンピュータを用いて決定するタイヤ断面形状決定方法であって、
数値解析可能な要素でモデル化された第1のメッシュ構造を有する参照タイヤモデルに関するタイヤ断面の変形形状の情報であって、前記参照タイヤモデルにおける複数の固有振動モード毎のタイヤ断面の変形形状の情報を、コンピュータがメモリから呼び出して、前記固有振動モード毎の前記変形形状を基底タイヤ断面の形状として設定するステップと、
予め定められた1つの基準タイヤ断面に対して、前記参照タイヤモデルの前記第1のメッシュ構造に比べて粗い、異なる第2のメッシュ構造を有する少なくとも2つの基準タイヤモデルを、前記コンピュータが作成するステップと、
前記コンピュータが、前記参照タイヤモデルにおける前記基底タイヤ断面のそれぞれを、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に合わせて再形成することにより、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に適合し、かつ、前記基底タイヤ断面のそれぞれに対応したタイヤ断面を有する複数の対応基底タイヤモデルを前記第2のメッシュ構造毎に作成するステップと、
前記第2のメッシュ構造毎に、前記複数の対応基底タイヤモデルのタイヤ断面の形状を重み付け加算することにより、前記コンピュータが、新たな試行タイヤ断面を有する少なくとも2つの試行タイヤモデルを作成するステップと、
前記コンピュータが、少なくとも2つの前記試行タイヤモデルを用いて、前記試行タイヤモデル毎に異なるタイヤ性能のシミュレーションを行うことにより、前記試行タイヤ断面の形状について複数の性能評価を行うステップと、
前記コンピュータが、前記重み付け加算に用いる重み強度の値の変更を行って、前記複数の性能評価を行うことにより、前記複数の性能評価が予め定められた条件に適合する試行タイヤ断面の形状を最適なタイヤ断面形状として決定するステップと、
を有することを特徴とするタイヤ断面形状決定方法。 - タイヤモデル作成装置であって、
数値解析可能な要素でモデル化された第1のメッシュ構造を有する参照タイヤモデルに関するタイヤ断面の変形形状の情報であって、前記参照タイヤモデルにおける複数の固有振動モード毎のタイヤ断面の変形形状の情報を、メモリから呼び出して、前記固有振動モード毎の前記変形形状を基底タイヤ断面の形状として設定する設定部と、
予め定められた1つの基準タイヤ断面の形状に対して、前記参照タイヤモデルの前記第1のメッシュ構造に比べて粗い、異なる第2のメッシュ構造を有する少なくとも2つの基準タイヤモデルを作成する基準タイヤモデル作成部と、
前記参照タイヤモデルにおける前記基底タイヤ断面のそれぞれを、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に合わせて再形成することにより、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に適合し、かつ、前記基底タイヤ断面のそれぞれに対応したタイヤ断面を有する複数の対応基底タイヤモデルを前記第2のメッシュ構造毎に作成する対応基底タイヤモデル作成部と、
前記第2のメッシュ構造毎に、前記複数の対応基底タイヤモデルのタイヤ断面の形状を重み付け加算することにより、新たなタイヤ断面を有するタイヤモデルを前記第2のメッシュ構造毎に作成する試行タイヤモデル作成部と、
を有することを特徴とするタイヤモデル作成装置。 - タイヤモデル作成方法をコンピュータに実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
数値解析可能な要素でモデル化された第1のメッシュ構造を有する参照タイヤモデルに関するタイヤ断面の変形形状の情報であって、前記参照タイヤモデルにおける複数の固有振動モード毎のタイヤ断面の変形形状の情報を、コンピュータがメモリから呼び出して、前記固有振動モード毎の前記変形形状を基底タイヤ断面の形状として設定する手順と、
予め定められた1つの基準タイヤ断面の形状に対して、前記参照タイヤモデルの前記第1のメッシュ構造に比べて粗い、異なる第2のメッシュ構造を有する少なくとも2つの基準タイヤモデルを、前記コンピュータが作成する手順と、
前記コンピュータが、前記参照タイヤモデルにおける前記基底タイヤ断面のそれぞれを、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に合わせて再形成することにより、前記基準タイヤモデルそれぞれの前記第2のメッシュ構造に適合し、かつ、前記基底タイヤ断面のそれぞれに対応したタイヤ断面を有する複数の対応基底タイヤモデルを前記第2のメッシュ構造毎に作成する手順と、
前記第2のメッシュ構造毎に、前記複数の対応基底タイヤモデルのタイヤ断面を重み付け加算することにより、前記コンピュータが、新たなタイヤ断面を有するタイヤモデルを前記第2のメッシュ構造毎に作成する手順と、を有する、前記手順をコンピュータに実行させるプログラム。
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