JP6069749B2 - 離型フィルム付銅箔 - Google Patents
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Description
近年の小型軽量化の図られた電子機器等に搭載するプリント配線板は、部品実装密度を向上させ狭小領域に配置されるため、ファインピッチ回路を形成することが求められてきた。
表面粗さRaはJIS B 0601-1994に定義される算術平均粗さのことであり、粗さ曲線からその平均線の方向に基準粗さ(l)だけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線の方向にX軸を、X軸と直行する方向にY軸を取り、粗さ曲線をy=f(x)であらわしたときに、次の式によって求められる値である。
暗室中で民生用の写真用バックライトを光源にして目視で5μm以上のピンホールの数を測定した。測定は5平方m以上の面積を行い、1平方m辺りの数に換算した。
フィルム上に炭素層を600nmまで成膜し、ラマン分光スペクトルを測定した。得られたスペクトルデータから、1500cm−1以上1600cm−1以下の間のピーク値(ID)と1200cm−1以上1400cm−1以下の間のピーク値(IG)を求め、その比(ID/IG)を算出した。
フィルムの厚みを膜厚計DIGMICRO MFC-101を用いて測定した。またJIS K 7133に準じて120℃、30minの条件で加熱前の寸法L、加熱後の寸法L0から寸法変化率
ΔL=(L−L0)/L0×100
を算出した。測定はフィルムのMD方向およびTD方向で行い、値の大きな方を熱収縮率とした。
離型フィルム付銅箔を150mm×20mmの大きさにカットした。カットしたサンプルの銅層面を両面テープ(ナイスタック強力タイプ)でアクリル板に固定した。剥離層を介してフィルムを銅層から一部剥離してテンシロンに固定し、銅層を180°ピールで剥離して得られた値を1cm当りの剥離力に換算して剥離力とした。剥離力は0.1g/cm以上5.0g/cm未満の範囲を良好な範囲で◎とし、5.0g/cm以上10.0g/cm以下の範囲を剥離可能な範囲で○とした。
離型フィルム付銅箔340mm×340mmの大きさにカットして、プリプレグHL-832NXAとの張り合わせを行った。張り合わせは110℃、30min、0.5MPaの後、所定の温度で105min、3.0MPaの条件で真空プレスを行った。真空条件は60torr以下とした。所定の温度は160〜220℃とした。220℃で剥離可能であったものを◎、170℃以上で剥離可能であったものを○とした。
また、張り合わせた銅張品を150mm×20mmの大きさにカットした。カットしたサンプルのプリプレグ面を両面テープ(ナイスタック強力タイプ)でアクリル板に固定した。剥離層を介してフィルムを銅層から一部剥離してテンシロンに固定し、銅層を180°ピールで剥離して得られた値を1cm当りの剥離力に換算して剥離力とした。剥離力は0.1g/cm以上5.0g/cm未満の範囲を良好な範囲で◎とし、5.0g/cm以上10.0g/cm以下の範囲を剥離可能な範囲で○とした。
厚さ100μmの2軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、商標名‘ルミラー’タイプ:U483)に、マグネトロンスパッタリング法で炭素層を形成して離型フィルムを作製した。フィルムの表面粗さRaは0.02μm、融点は262℃、120℃での収縮率は1.0%であった。
スパッタリング条件としては、50mm×550mmサイズのターゲットを用い、真空到達度は1×10−2Pa以下、スパッタリング出力はDC電源を用いて5kw、処理速度は2m/minを採用した。この炭素層のGバンドに対するDバンドの比は0.9であった。
この離型フィルムの炭素層形成面に電子ビーム蒸着法によって銅を成膜速度6.6μm・m/min、ライン速度3.3m/minで2.0μmの厚さに真空蒸着して離型フィルム付銅箔を作製した。蒸着は巻きズレ、シワの発生は無く巻き取ることが出来た。この蒸着膜のピンホール数は0.4個/m2、表面粗さRaは0.02μmであった。
厚さ75μmの2軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、商標名‘ルミラー’タイプ:T60)に、マグネトロンスパッタリング法で炭素層を形成して離型フィルムを作製した。フィルムの表面粗さRaは0.02μm、融点は262℃、120℃での収縮率は0.9%であった。
この離型フィルムの炭素層形成面に電子ビーム蒸着法によって銅を成膜速度6.0μm・m/min、ライン速度6.0m/minで1.0mの厚さに真空蒸着して離型フィルム付銅箔を作製した。蒸着は巻きズレ、シワの発生は無く巻き取ることが出来た。この蒸着膜を表面粗化剤CZ−8101(メック(株)製)で0.5μm研磨して銅層の膜厚を0.5μmとした。この蒸着膜のピンホール数は0.8個/m2、表面粗さRaは1.02μmであった。
厚さ50μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン(株)製、カプトン200EN)に、マグネトロンスパッタリング法で炭素層を形成して離型フィルムを作製した。フィルムの表面粗さRaは0.03μm、融点は500℃以上、120℃での収縮率は0.1%以下であった。
スパッタリング条件としては、50mm×550mmサイズのターゲットを用い、真空到達度は1×10−2Pa以下、スパッタリング出力はDC電源を用いて5kw、処理速度は5.0m/minを採用した。この炭素層のGバンドに対するDバンドの比は0.95であった。
厚さ38μmの二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム(株)製、テオネックス)に、マグネトロンスパッタリング法で炭素層を形成して離型フィルムを作製した。フィルムの表面粗さRaは0.05μm、融点は269℃、120℃での収縮率は0.9%であった。
この離型フィルムの炭素層形成面に電子ビーム蒸着法によって銅を成膜速度6.0μm・m/min、ライン速度12.0m/minで0.5mの厚さに真空蒸着して離型フィルム付銅箔を作製した。蒸着は巻きズレ、シワの発生は無く巻き取ることが出来た。ただし、銅膜厚をあげるためにライン速度を上げたところ、3.0m/min以下で銅箔が一部剥がれてしまった。
この離型フィルム付銅箔を剥離したところ、剥離力は0.7g/cmであった。また真空プレス条件は220℃でも容易に剥離することができた。プレス後の離型フィルム付銅箔の剥離力は0.7g/cmであった。
厚さ20μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン(株)製、カプトン80EN)に、マグネトロンスパッタリング法で炭素層を形成して離型フィルムを作製した。フィルムの表面粗さRaは0.03μm、融点は500℃以上、120℃での収縮率は0.1%以下であった。
スパッタリング条件としては、50mm×550mmサイズのターゲットを用い、真空到達度は1×10−2Pa以下、スパッタリング出力はDC電源を用いて5kw、処理速度は0.6m/minを採用した。この炭素層のGバンドに対するDバンドの比は0.95であった。
厚さ188μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、商標名‘ルミラー’タイプ:T60)に、マグネトロンスパッタリング法で炭素層を形成して離型フィルムを作製した。フィルムの表面粗さRaは0.04μm、融点は262℃、120℃での収縮率は1.1%であった。
この離型フィルムの炭素層形成面に電子ビーム蒸着法によって銅を成膜速度6.0μm・m/min、ライン速度3.0m/minで2.0mの厚さに真空蒸着して離型フィルム付銅箔を作製した。蒸着は巻きズレしてしまい1本シワが入ったが巻き取ることは出来た。この蒸着膜のピンホール数は0.4個/m2、表面粗さRaは0.04μmであった。
厚さ38μmの二軸延伸ポリテトラフルオロエチレン(三井デュポンフロロケミカル(株)製)に、マグネトロンスパッタリング法で炭素層を形成して離型フィルムを作製した。フィルムの表面粗さRaは0.04μm、融点は327℃、120℃での収縮率は4.1%であった。
スパッタリング条件としては、50mm×550mmサイズのターゲットを用い、真空到達度は1×10−2Pa以下、スパッタリング出力はDC電源を用いて5kw、処理速度は2.0m/minを採用した。この炭素層のGバンドに対するDバンドの比は0.9であった。
厚さ75μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、商標名‘ルミラー’タイプ:X10S)に、マグネトロンスパッタリング法で炭素層を形成して離型フィルムを作製した。フィルムの表面粗さRaは0.15μm、融点は262℃、120℃での収縮率は1.1%であった。
この離型フィルムの炭素層形成面に電子ビーム蒸着法によって銅を成膜速度6.0μm・m/min、ライン速度12.0m/minで0.5mの厚さに真空蒸着して離型フィルム付銅箔を作製した。蒸着は巻きズレ、シワの発生は無く巻き取ることが出来た。この蒸着膜のピンホール数は0.8個/m2、表面粗さRaは0.15μmであった。
厚さ40μmの2軸配向(王子エフテックス(株)製、)に、マグネトロンスパッタリング法で炭素層を形成して離型フィルムを作製した。フィルムの表面粗さRaは0.05μm、融点は185℃、120℃での収縮率は1.8%であった。
スパッタリング条件としては、50mm×550mmサイズのターゲットを用い、真空到達度は1×10−2Pa以下、スパッタリング出力はDC電源を用いて5kw、処理速度は2m/minを採用した。この炭素層のGバンドに対するDバンドの比は0.9であった。
厚さ125μmの変性ポリフェニレンエーテルフィルム(SABIC(株)製、ノリルフィルム)に、マグネトロンスパッタリング法で炭素層を形成して離型フィルムを作製した。フィルムの表面粗さRaは0.08μm、融点は207℃、120℃での収縮率は1.7%であった。
スパッタリング条件としては、50mm×550mmサイズのターゲットを用い、真空到達度は1×10−2Pa以下、スパッタリング出力はDC電源を用いて5kw、処理速度は2m/minを採用した。この炭素層のGバンドに対するDバンドの比は0.9であった。
厚さ38μmの二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム(株)製、テオネックス)に、大気圧プラズマCVD法で炭素層を形成して離型フィルムを作製した。フィルムの表面粗さRaは0.05μm、融点は269℃、120℃での収縮率は0.9%であった。
スパッタリング条件としては、50mm×550mmサイズのターゲットを用い、真空到達度は1×10−2Pa以下、スパッタリング出力はDC電源を用いて5kw、処理速度は2.0m/minを採用した。C2H2ガスをN2ガスで希釈して用い、放電電圧は15kV、周波数30kHz、処理速度1.0m/minの条件を採用した。この炭素層のGバンドに対するDバンドの比は0.5であった。
この離型フィルム付銅箔を剥離したところ、剥離力は9.8g/cmであった。また真空プレス条件は220℃でも容易に剥離することができた。プレス後の離型フィルム付銅箔の剥離力は9.2g/cmであった。
厚さ75μmの2軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、商標名‘ルミラー’タイプ:T60)に、グラビアコータ法で水溶性セルロース樹脂を2.5μmの厚さにコーティングし、剥離層をもつフィルムを作成した。フィルムの表面粗さRaは0.03μm、融点は262℃、120℃での収縮率は1.0%であった。
厚さ75μmの2軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、商標名‘ルミラー’)に、グラビアコータ法でメラミン樹脂を0.2μmの厚さにコーティングし、剥離層をもつフィルムを作成した。フィルムの表面粗さRaは0.03μm、融点は262℃、120℃での収縮率は1.0%であった。
厚さ38μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン(株)製、カプトン150ENC)に、マグネトロンスパッタリング法で炭素層を形成して離型フィルムを作製した。フィルムの表面粗さRaは0.03μm、融点は500℃以上、120℃での収縮率は0.1%以下であった。
スパッタリング条件としては、50mm×550mmサイズのターゲットを用い、真空到達度は1×10−2Pa以下、スパッタリング出力はDC電源を用いて5kw、処理速度は2m/minを採用した。この炭素層のGバンドに対するDバンドの比は0.9であった。
厚さ75μmの2軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、商標名‘ルミラー’タイプ:T60)に、マグネトロンスパッタリング法で炭素層を形成して離型フィルムを作製した。フィルムの表面粗さRaは0.02μm、融点は262℃、120℃での収縮率は1.0%であった。
厚さ75μmの2軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、商標名‘ルミラー’タイプ:T60)に、マグネトロンスパッタリング法で炭素層を形成して離型フィルムを作製した。フィルムの表面粗さRaは0.03μm、融点は262℃、120℃での収縮率は1.0%であった。
厚さ36μmの銅箔(日本電解(株)製)に、マグネトロンスパッタリング法で炭素層を形成して離型できるキャリア箔を作製した。スパッタリング条件としては、50mm×550mmサイズのターゲットを用い、真空到達度は1×10−2Pa以下、スパッタリング出力はDC電源を用いて5kw、処理速度は2m/minを採用した。この炭素層のGバンドに対するDバンドの比は0.9であった。
Claims (5)
- フィルムの一方の面に剥離層、銅層がこの順に設けられた離型フィルム付銅箔であって、該フィルムは高分子フィルムからなり、該剥離層は炭素層であり、該銅層は厚み0.3μm以上3.0μm以下であり、5μm以上のピンホール数が銅層に1平方mあたり1個以下であることを特徴とする離型フィルム付銅箔。
- 該銅層は該剥離層と接していない面の表面粗さRaが0.10μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の離型フィルム付銅箔。
- 該フィルムは厚みが25μm以上150μm以下であり、120℃での熱収縮率が2.0%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の離型フィルム付銅箔。
- 該フィルムは少なくとも剥離層と接する面の表面粗Raが0.10μm以下であり、融点が200℃以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の離型フィルム付銅箔。
- 該炭素層は炭素原子から構成される層のみであり、ラマン分光スペクトルの1500cm−1以上1600cm−1以下の間のピークバンドに対する1200cm−1以上1400cm−1以下の間のピークバンドの強度比が0.6以上1.2以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の離型フィルム付銅箔。
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