JP6073543B2 - ロラタジン含有口腔内崩壊錠の製造方法 - Google Patents
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本発明のロラタジン含有口腔内崩壊錠の製造方法は、ロラタジンを溶液状態乃至は懸濁状態で用いること、2段階の造粒工程を行うこと、及び1段階目の造粒物の割合を錠剤重量の50重量%以下とすることを特徴とするものである。
ロラタジンは、本発明口腔内崩壊錠の薬効成分であり、化学名がエチル 4−(8−クロロ−5,6−ジヒドロ−11H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11−イリデン)−1−ピペリジンカルボキシレートである。ロラタジンは、持続性選択H1受容体拮抗作用を有しており、アレルギー性疾患治療剤として有用である。
本発明のロラタジン含有口腔内崩壊錠の製造方法においては、ロラタジン以外の製剤原料として、製薬分野において通常使用される薬理学的に許容される各種添加剤、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味剤等の添加剤を、適宜組み合わせて、用いることができる。
本発明のロラタジン含有口腔内崩壊錠の製造方法においては、先ず、第1造粒工程として、ロラタジンと、結合剤、賦形剤、崩壊剤等の少なくとも1種の添加剤とを、造粒する。ここで、ロラタジンは、溶液状態乃至は懸濁状態で用いることが必須である。ロラタジンは、溶液状態、懸濁状態、及び一部溶液状態で残部懸濁状態(外観上は懸濁状態)のいずれであってもよい。ロラタジンを、粉末等の固形状態で用いた場合には、薬物放出性が大きく低下する。通常、ロラタジンは、エタノール溶液乃至はエタノール懸濁液として用いることが、好ましい。エタノールの使用量は、ロラタジンが溶液状態乃至は懸濁状態となる量であればよく、適宜、決定することができる。また、結合剤は、水溶液等の溶液状態で用いることが、このことにより、薬物放出性が向上する傾向にある点から、好ましい。
次に、第2造粒工程において、第1造粒工程において得られた造粒物を、賦形剤、結合剤、崩壊剤、矯味剤等の少なくとも1種の添加剤と共に、更に造粒する。また、第1造粒工程の造粒物の使用量は、最終的に得られる錠剤重量の50重量%以程度となるように調節することが必要である。第1造粒工程の造粒物が錠剤重量の50重量%を超えるとロラタジンの錠剤からの放出性が低下するので好ましくない。第1造粒工程の造粒物の使用量は、錠剤重量の30〜45重量%程度となるように調節するのが好ましい。
本発明のロラタジン口腔内崩壊錠の製造方法では、第1造粒工程及び第2造粒工程の2段の造粒工程に加えて、更に必要に応じて、3段階目以上の造粒工程を行ってもよい。第3造粒工程及びそれ以降の造粒工程は、第2造粒工程と同様に、通常、添加剤を用いて、流動層造粒、撹拌造粒等により行うことができるが、特に、流動層造粒により、造粒を行うのが製造効率の向上の点から好ましい。
次いで、少なくとも2段階の造粒工程によって得られた造粒物に、通常、滑沢剤、崩壊剤等の添加剤の少なくとも1種を混合した後、常法により、打錠を行う。打錠機としては、医薬品の製造に使用しうるものであれば特に制限はなく、例えばロータリー式打錠機や単発打錠機などが使用される。
溶出試験
第十五改正日本薬局方の溶出試験法第2法(パドル法)に準じて試験を実施し、15分後及び30分後の溶出率(%)を、HPLC法を用いて測定した。
各検体量:1錠。
試験液:McIlvaineの緩衝液(37℃、pH4.0)900mL
パドル回転数:50rpm
試験は、3回行い、その平均値を示した。
ロラタジン(90.0g)のエタノール溶液1080gに、D−マンニトール(9.0g)およびヒドロキシプロピルセルロース(12.6g)の水溶液540gを加えて混合した。得られた混合液の一部(1440g)を、D−マンニトール(323.2g)および低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(57.6g)の混合物に、スプレーすることによって、流動層造粒を行った(流動層造粒装置:パウレック社製、機種「MP−01」)。得られた造粒末を、22号篩によって整粒し、整粒末Aを得た。
ロラタジン(60.0g)のエタノール溶液720gに、D−マンニトール(6.0g)およびヒドロキシプロピルセルロース(8.4g)の水溶液360gを加えて混合した。得られた混合液(1080g)を、D−マンニトール(348.0g)および低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(57.6g)の混合物にスプレーすることによって、流動層造粒を行った(流動層造粒装置:パウレック社製、機種「MP−01」)。得られた造粒末の一部を整粒し、整粒末Bを得た。
整粒末B(160.0g)、D−マンニトール(237.8g)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(38.4g)およびアスパルテーム(9.6g)の混合物に、ヒドロキシプロピルセルロース(4.8g)およびクエン酸水和物(0.6g)の水溶液100gをスプレーして、流動層造粒を行った(流動層造粒装置:パウレック社製、機種「MP−01」)。得られた造粒末の一部を整粒し、整粒末を得た。得られた整粒末の一部(56.4g)に、クロスポビドン(1.8g)、軽質無水ケイ酸(0.6g)およびフマル酸ステアリルナトリウム(1.2g)を加えて混合し、ロラタジン含有混合末を得た。このロラタジン含有混合末を、単発打錠機(株式会社菊水製作所製)を用いて打錠し、1錠当たりのロラタジン含有量10mg、1錠重量240mgの錠剤を得た。
ロラタジン(85.0g)のエタノール溶液1020gに、D−マンニトール(17.0g)およびヒドロキシプロピルセルロース(23.8g)の水溶液510gを加えて混合した。得られた混合液1530gを、D−マンニトール(323.0g)および低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(61.2g)の混合物にスプレーすることによって、流動層造粒を行った(流動層造粒装置:パウレック社製、機種「MP−01」)。得られた造粒末の一部を整粒し、整粒末Cを得た。
ロラタジン(90.0g)のエタノール溶液1080gに、D−マンニトール(27.0g)およびヒドロキシプロピルセルロース(37.8g)の水溶液540gを加えて混合した。得られた混合液1620gを、D−マンニトール(320.4g)および低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(64.8g)の混合物にスプレーすることによって、流動層造粒を行った(流動層造粒装置:パウレック社製、機種「MP−01」)。得られた造粒末の一部を整粒し、整粒末Dを得た。
ロラタジン(60.0g)のエタノール溶液720gに、D−マンニトール(3.0g)およびヒドロキシプロピルセルロース(4.2g)の水溶液360gを加えて混合した。得られた混合液1080gを、D−マンニトール(355.2g)および低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(57.6g)の混合物にスプレーすることによって、流動層造粒を行った(流動層造粒装置:パウレック社製、機種「MP−01」)。得られた造粒末の一部を整粒し、整粒末Eを得た。
ロラタジン(660.0g)のエタノール溶液7920gに、D−マンニトール(66.0g)およびヒドロキシプロピルセルロース(33.0g)の水溶液3960gを加えて混合した。得られた混合液11880gの一部(10800g)を、D−マンニトール(2478.0g)および低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(432.0g)の混合物にスプレーすることによって、流動層造粒を行った(流動層造粒装置:フロイント社製、機種「FLO−5」)。得られた造粒末の一部を整粒し、整粒末Fを得た。
ロラタジン(80.0g)のエタノール溶液960gに、D−マンニトール(8.0g)の水溶液480gを加えて混合した。得られた混合液1440gを、D−マンニトール(323.2g)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(57.6g)およびヒドロキシプロピルセルロース(11.2g)の混合物にスプレーすることによって、流動層造粒を行った(流動層造粒装置:パウレック社製、機種「MP−01」)。得られた造粒末の一部を整粒し、整粒末Gを得た。
ロラタジン(42.0g)のエタノール溶液504gに、D−マンニトール(4.2g)、ヒドロキシプロピルセルロース(5.9g)およびクエン酸水和物(1.3g)の水溶液252gを加えて混合した。得られた混合液の一部(630g)を、D−マンニトール(375.6g)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(63.0g)およびアスパルテーム(10.5g)の混合物にスプレーすることによって、流動層造粒を行った(流動層造粒装置:パウレック社製、機種「MP−01」)。得られた造粒末の一部を整粒し、整粒末を得た。得られた整粒末の一部(47.0g)に、クロスポビドン(1.5g)、軽質無水ケイ酸(0.5g)およびフマル酸ステアリルナトリウム(1.0g)を加えて混合し、ロラタジン含有混合末を得た。このロラタジン含有混合末を、単発打錠機(株式会社菊水製作所製)を用いて打錠し、1錠当たりのロラタジン含有量10mg、1錠重量150mgの錠剤を得た。
整粒末B(240.0g)、D−マンニトール(146.4g)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(25.2g)およびアスパルテーム(9.0g)の混合物に、ヒドロキシプロピルセルロース(1.5g)およびクエン酸水和物(0.9g)の水溶液150gをスプレーして、流動層造粒を行った(流動層造粒装置:パウレック社製、機種「MP−01」)。得られた造粒末の一部を整粒し、整粒末を得た。得られた整粒末の一部(56.4g)に、クロスポビドン(1.8g)、軽質無水ケイ酸(0.6g)およびフマル酸ステアリルナトリウム(1.2g)を加えて混合し、ロラタジン含有混合末を得た。このロラタジン含有混合末を、単発打錠機(株式会社菊水製作所製)を用いて打錠し、1錠当たりのロラタジン含有量10mg、1錠重量150mgの錠剤を得た。
ヒドロキシプロピルセルロース(9.8g)およびD−マンニトール(7.0g)の水溶液196.0gを、ロラタジン(70.0g)、D−マンニトール(282.8g)および低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(50.4g)の混合物にスプレーすることによって、流動層造粒を行った(流動層造粒装置:パウレック社製、機種「MP−01」)。得られた造粒末の一部を整粒し、整粒末Hを得た。
D−マンニトール(7.0g)の水溶液140.0gを、ロラタジン(70.0g)、D−マンニトール(282.8g)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(50.4g)およびヒドロキシプロピルセルロース(9.8g)の混合物にスプレーすることによって、流動層造粒を行った(流動層造粒装置:パウレック社製、機種「MP−01」)。得られた造粒末の一部を整粒し、整粒末Iを得た。
ロラタジン(500.0g)のエタノール溶液6000gに、D−マンニトール(50.0g)およびヒドロキシプロピルセルロース(35.0g)の水溶液3000gを加えて混合した。得られた溶液9000gをD−マンニトール(2935g)および低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(480.0g)の混合物にスプレーすることによって流動層造粒(流動層造粒装置:フロイント社製、機種:「FLO−5」)した。得られた造粒末を整粒し、整粒末Jを得た。
ロラタジン(60.0g)のエタノール懸濁液300gに、D−マンニトール(6.0g)およびヒドロキシプロピルセルロース(4.2g)の水溶液600gを加えて混合した。得られた溶液900gをD−マンニトール(352.5g)および低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(57.6g)の混合物にスプレーすることによって流動層造粒(流動層造粒装置:パウレック社製、機種:「MP−01」)した。得られた造粒末を整粒し、整粒末Kを得た。
Claims (4)
- ロラタジン含有口腔内崩壊錠を製造する方法であって、
ロラタジンを溶液状態乃至は懸濁状態で用いて第1段階目の造粒を行うこと、
該第1段階目の造粒によって得られた造粒物を、少なくとも1種の添加剤と共に、更に第2段階目の造粒を行うこと、及び
該第1段階目の造粒によって得られた造粒物の割合を錠剤重量の30〜45重量%とすることを特徴とするロラタジン含有口腔内崩壊錠の製造方法。 - 第1段階目の造粒を、流動層造粒により行う請求項1に記載のロラタジン含有口腔内崩壊錠の製造方法。
- 第2段階目の造粒を、流動層造粒により行う請求項1又は2に記載のロラタジン含有口腔内崩壊錠の製造方法。
- 第2段階目の造粒後に、更に第3段階の造粒を、流動層造粒により行う請求項1〜3のいずれかに記載のロラタジン含有口腔内崩壊錠の製造方法。
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