JP6080295B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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尚、本明細書において、「肌対向面」とは、パッド1Aの構成部材の表裏面のうち、着用時に装着者の肌側に配される面であり、また、「非肌対向面」とは、着用時に装着者の肌側とは反対側に配される面である。
第1実施形態のパッド1Aは、図1,図3に示すように、腹側部A及び背側部Bにおいて、水分と接触することにより視覚的に変化する濡れ検知手段51が、表面シート2と吸収性コア41との間に配されている。具体的には、濡れ検知手段51は、表面シート2と吸収性コア41との間のコアラップシート42の肌対向面側に配されている。濡れ検知手段51に用いられるインジケーターは、排尿等の水分に反応するものを用いることができ、例えば、pHの変化によって色が変化する呈色指示薬を含む親水性組成物からなるものが挙げられる。また、水解性のインクを塗布することにより施された濡れ検知手段51が、排尿により、該インクが水解し、色が消失する手法も挙げられる。さらに、難水解性の有色のインクを塗布し、該有色のインクを覆うように水解性の白色のインクを塗布することができる。その場合、排尿によって該白色インクが水解し、覆われていた有色インクが出現する。
液拡散防止領域6は、濡れ検知領域5よりパッド1Aの平面方向中央側に設けられている。具体的には、液拡散防止領域6は、図1,図3に示すように、受尿部を避けて、濡れ検知領域5よりも長手方向(Y方向)中央側に位置し、幅方向(X方向)に延びて配されている。第1実施形態のパッド1Aにおいては、液拡散防止領域6は、図1,図3に示すように、表面シート2から吸収性コア41を包むコアラップシート42までを熱圧着するエンボスによって厚み方向に形成している。第1実施形態の液拡散防止領域6におけるエンボスは、パッド1Aの全体を構成した後に、厚み方向で表面シート2から吸収性コア41までを表面シート2側から熱圧着したものである。この他に、予め部材のみにエンボスを形成し、その後パッド全体を構成しても良い。液拡散防止領域6の形状は、直線状に限るものでなく、図6に示すように図形や柄等の模様を形成していても良い。少量の水分が部材中を必要以上に拡散して視覚的変化を起こしてしまうのを防ぐ観点から、表面シート2から少なくとも濡れ検知手段51が配される深さまで厚み方向に連続的に液拡散防止領域6を配することが望ましい。
液拡散防止領域6は、第1実施形態においてはエンボスによって形成しているが、これに限られるものではない。例えば、樹脂や接着剤を、表面シート2などを構成する繊維間の空隙を埋め尽くすように付着させ、疎水性の領域を形成することにより、液拡散防止領域6を形成することができる。また、種々の熱圧着手段を用い、表面シート2などを構成する繊維を熱圧着させることにより、疎水性の領域を形成することもできる。具体的には、ヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等の融着手段などによって形成しても良い。特に、加工容易性と審美性の観点から、液拡散防止領域6はエンボスによって形成することが好ましい。
第1実施形態において、受尿部に排泄された液が、股下部Cにおいて、表面シート2を透過し、厚み方向(Z方向)に拡散する。その後、液は幅方向に拡散し、股下部Cの前後に存在する腹側部A及び背側部Bに到達する。排泄された液量が少なければ、当該拡散は腹側部A及び背側部Bに配置された液拡散防止領域6によって阻害され、濡れ検知領域5に到達することができない。一方、排泄された液量が多ければ、液は液拡散防止領域6を避け、厚み方向(Z方向)において表面シート2側からあふれ、又は、吸収性コア41内に移動し、次いで平面方向に拡散する。それにより、液が濡れ検知領域5に到達し、視覚的な変化が起こされる。なお、濡れ検知領域5に到達した液は、当該領域と厚み方向(Z方向)で重なって配置されている吸収性コア41に吸収されるため、視覚的な変化を生じた後も、すぐに漏れを生ずることは無い。
表面シート2、裏面シート3としては、通常、失禁パッド等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、液透過性の不織布や、開孔フィルム、これらの積層体等を用いることができ、裏面シート3としては、樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。
第1実施形態のパッド1Aは、図1に示すように、肌対向面側から視認可能な濡れ検知領域5がパッド1Aの長手方向の両端部10a,10bに幅方向に延びて配され、それよりも受尿部側に同幅方向に延びる液拡散防止領域6が配されている。その為、装着者がパッド交換を必要としない少量の排泄をした場合に表面シート2等の部材中を拡散して濡れ検知領域5まで達してしまうのを防ぐ。従って、パッド交換が必要なほど多量に排泄された場合のみ濡れ検知領域5と接して視覚的変化が起こり、装着者に正しいパッド交換時期を知らせることが出来る。
他の実施形態の失禁パッド1B〜1C(以下、「パッド1B」〜「パッド1C」ともいう)については、第1実施形態の失禁パッド1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態の失禁パッド1Aと同様であり、第1実施形態の失禁パッド1Aの説明が適宜適用される。また、作用効果についても、第1実施形態のパッド1Aの効果と異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のパッド1Aの効果と同様であり、第1実施形態のパッド1Aの効果の説明が適宜適用される。
激しい運動等によりパッド1Bの装着位置が幅方向にずれた場合には、パッド1Bの設定容量まで達しない排泄量の場合にも、股下部Cから排泄物が漏出することが起こりやすい。そこで、第2実施形態のパッド1Bにおいては、股下部Cからの排泄物の漏出が起こる前にパッド1Bの交換を促すことができる。
これにより、装着者はパッド1Cの交換時期を段階的に知ることができる。具体的には、使用者が長時間パッド交換できない状況となる直前に、パッド1Cを交換しておくべきかを判断することができる。
さらに、これら2対の構成は、互いに異なる視覚的変化を有することが好ましい。互いに異なる視覚的変化とは、濡れ検知領域5に液が到達した場合に、各領域の色が異なることや、一方は有色であり他方は色が消失するなど、視覚的に異なる変化を呈することを意味する。
これにより、パッド1Cの交換時期よりも前段階の時期を知ることが出来るため、パッド1Cから排泄物が漏出する前にパッド1Cの装着位置を変えることで、パッド1Cを交換する時期までの時間を調節することができる。
本発明の吸収性物品は、失禁パッド、尿取りパッド、生理用ナプキン、おむつ等を含む意味であるが、特に、上述した第1,第2,第3実施形態のような失禁パッド、或いは生理用ナプキンを意味するものである。
<1>肌対向面側に配置される液透過性の表面シートと、非肌対向面側に配置される液難透過性の裏面シートと、これらのシート間に配された吸収性コアとを備えた吸収性物品であって、
前記吸収性物品の長手方向の両端部及び幅方向の両端部の少なくとも一方に、装着者に視認可能な濡れ検知手段が施された濡れ検知領域を有し、
前記濡れ検知領域は前記吸収性コアと厚み方向において少なくとも一部が重なるように配され、
前記濡れ検知領域より前記物品の平面方向中央側に液拡散防止領域が設けられている吸収性物品。
<3>前記濡れ検知手段は、前記表面シートと前記吸収性コアとの間に配されている<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>前記吸収性物品は更に前記吸収性コアを包むコアラップシートを有し、
前記濡れ検知手段が前記コアラップシートの肌当接面側に配されている<3>に記載の吸収性物品。
<5>前記濡れ検知手段が前記表面シートの非肌当接面側に配されている<3>に記載の吸収性物品。
<7>前記吸収性物品は更に前記表面シートと前記吸収性コアの間にサブレイヤーシートを有し、
前記濡れ検知手段が前記サブレイヤーシートの肌当接面側及び非肌当接面側の一方又は両方に配されている<3>に記載の吸収性物品。
<8>前記表面シートと前記吸収性コアの間にサブレイヤーシートを有し、
前記親水性組成物が前記サブレイヤーシートに含浸されている<3>に記載の吸収性物品。
<9>前記液拡散防止領域は、前記表面シートから少なくとも前記濡れ検知手段が施されている深さまで連続して厚み方向に配されている<1>から<8>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<10>前記液拡散防止領域は、平面方向において、前記濡れ検知領域が延在する方向と平行な方向に延在している<1>から<9>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<12>前記濡れ検知領域が、長手方向の両端部に幅方向に延びて配される<1>から<10>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<13>前記濡れ検知領域が、幅方向に連続して延びて配される<12>に記載の吸収性物品。
<14>前記液拡散防止領域は吸収性コアの幅方向の60%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは100%を占めて形成される<12>又は<13>に記載の吸収性物品。
<15>1つの前記濡れ検知領域と当該濡れ検知領域に隣接する1つの前記液拡散防止領域を1対の構成とした場合に、2対以上の当該構成が長手方向に隣接して配置されている<12>から<14>のいずれか1項に記載の前記吸収性物品。
<16>前記2対の構成は、互いに異なる視覚的変化を有する<15>に記載の吸収性物品。
<18>前記液拡散防止領域は、熱圧着により形成される<1>から<17>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<19>前記液拡散防止領域の形状が図形又は柄を形成している<1>から<18>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<20>前記表面シートの不透明度が50%以下、好ましくは40%以下、より好ましくは30%以下である<1>から<19>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<21>前記吸収性コアはパルプ繊維と吸水性ポリマー粒子から形成される<1>から<20>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<22>前記表面シートの前記肌当接面側に防漏カフを有する<1>から<21>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<23>前記吸収性物品は、失禁パッド又は生理用ナプキンである<1>から<22>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<24>前記失禁パッドはウイング部を有する<1>から<23>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<25>前記ウイング部の非肌対向面側に粘着剤が塗布されている<1>から<24>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
<26>前記裏面シートの非肌対向面に、前記失禁パッドに粘着剤が塗布されている<1>から<25>のいずれか1項に記載の吸収性物品。
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
41 吸収性コア
41s 幅方向の端部(長手方向に沿う側部)
42 コアラップシート
5 濡れ検知領域
51 濡れ検知手段
6 液拡散防止領域
7 シール部
10a 長手方向(Y方向)の腹側部側の端部
10b 長手方向(Y方向)の背側部側の端部
10s 幅方向の端部(長手方向に沿う側部)
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
Claims (7)
- 肌対向面側に配置される液透過性の表面シートと、非肌対向面側に配置される液難透過性の裏面シートと、これらのシート間に配された吸収性コアとを備えた吸収性物品であって、
前記吸収性物品の長手方向の両端部及び幅方向の両端部の少なくとも一方に、装着者に視認可能な濡れ検知手段が施された濡れ検知領域を有し、
前記濡れ検知領域は前記吸収性コアと厚み方向において少なくとも一部が重なるように配され、
前記濡れ検知領域より前記吸収性物品の平面方向中央側に液拡散防止領域が設けられており、
前記液拡散防止領域は、厚み方向において、前記表面シートから少なくとも前記濡れ検知手段が配されている深さまで連続して形成されている吸収性物品。 - 前記濡れ検知手段は、前記表面シートと前記吸収性コアとの間に配されている請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記液拡散防止領域は、平面方向において、前記濡れ検知領域が延在する方向と平行な方向に延在している請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記濡れ検知領域が、長手方向の両端部に幅方向に延びて配された請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 幅方向に延びる前記液拡散防止領域は、前記吸収性コアの幅方向の両端部の間に連続して配置され、かつ、各前記端部を跨いで形成される請求項4に記載の吸収性物品。
- 前記液拡散防止領域は、熱圧着により形成される請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品は、失禁パッド又は生理用ナプキンである請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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