JP6090773B2 - 合金ナノ粒子の製造方法 - Google Patents
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<サンプル1:Au−Ga>
AuとGaとの合金ナノ粒子を形成した。具体的には、硝酸ガリウム(Ga(NO3)3)を水に溶かして1.0mMのGaイオンを含む水溶液150mlを用意した。次いで、図1に示したソリューションプラズマ発生装置10を用い、Gaイオンを含む水溶液中でプラズマを発生させた。電極6はAuで構成し、直径が約1mmの針状電極を使用した。電極間距離は0.5mmに設定した。電極6を外部電源8に接続し、この外部電源8から所定の条件のパルス電圧を電極6間に印加した。外部電源8としては、バイポーラパルス電源(株式会社栗田製作所製、MPS−R06K02C−WP1F)を用いた。
析出される粒子の粗大化を抑制して粒径が5nm以下のごく微小なAu/Gaナノ粒子を形成できることが分かった。さらに、ソリューションプラズマによる処理によって、同程度の形状および大きさを有するAu/Gaナノ粒子が得られるとともに、粒子の凝集を抑えて高分散状態を良好に維持できることが分かった。
AuとInとの合金ナノ粒子を形成した。具体的には、硝酸インジウム(In(NO3)3)を水に溶かして1.0mMのInイオンを含む水溶液150mlを用意した。次いで、図1に示したソリューションプラズマ発生装置10を用い、Inイオンを含む水溶液中でプラズマを発生させた。プラズマ発生条件については実施例1と同じ条件とした。結果を図4Aおよび図4Bに示す。各図に示すように、略球状の粒子が良好に生成されており、粒子同士の凝集は認められなかった。かかる粒子のTEM観察に基づく平均粒径を測定したところ、約3nmであった。また、RIR法による組成分析の結果(表1参照)、得られたナノ粒子の多く(59質量%)は、AuとInとの合金ナノ粒子であることが確認された。これにより、本発明の方法により、AuとInとの合金ナノ粒子を製造できることが分かった。また、ソリューションプラズマによる処理を施すことにより、析出される粒子の粗大化を抑制して粒径が5nm以下のごく微小なAu/Inナノ粒子を形成できることが分かった。さらに、ソリューションプラズマによる処理によって、同程度の形状および大きさを有するAu/Inナノ粒子が得られるとともに、粒子の凝集を抑えて高分散状態を良好に維持できることが分かった。
AuとInとの合金ナノ粒子を形成した。具体的には、Znの硝酸塩を水に溶かして1.0mMのZnイオンを含む水溶液150mlを用意した。次いで、図1に示したソリューションプラズマ発生装置10を用い、Znイオンを含む水溶液中でプラズマを発生させた。プラズマ発生条件については実施例1と同じ条件とした。結果を図5Aおよび図5Bに示す。各図に示すように、不定形の粒子が生成されており、粒子同士の凝集が認められた。かかる粒子のTEM観察に基づく平均粒径を測定したところ、約20nmであった。また、RIR法による組成分析の結果(表1参照)、AuとZnとの合金ナノ粒子が含まれていることが確認された。これにより、本発明の方法により、AuとZnとの合金ナノ粒子を製造できることが分かった。また、ソリューションプラズマによる処理を施すことにより、析出される粒子の粗大化を抑制して粒径が20nm以下のごく微小なAu/Znナノ粒子を形成できることが分かった。
AuとCdとの合金ナノ粒子を形成した。具体的には、Cdの硝酸塩を水に溶かして1.0mMのCdイオンを含む水溶液150mlを用意した。次いで、図1に示したソリューションプラズマ発生装置10を用い、Cdイオンを含む水溶液中でプラズマを発生させた。プラズマ発生条件については実施例1と同じ条件とした。結果を図6Aおよび図6Bに示す。各図に示すように、不定形の粒子が生成されており、粒子同士の凝集が認められた。かかる粒子のTEM観察に基づく平均粒径を測定したところ、約20nmであった。また、RIR法による組成分析の結果(表1参照)、AuとCdとの合金ナノ粒子が含まれていることが確認された。これにより、本発明の方法により、AuとCdとの合金ナノ粒子を製造できることが分かった。また、ソリューションプラズマによる処理を施すことにより、析出される粒子の粗大化を抑制して粒径が20nm以下のごく微小なAu/Cdナノ粒子を形成できることが分かった。
さらに、ソリューションプラズマ発生装置10に供した水溶液中のCdイオンの濃度を0.5mM、2.0mMにそれぞれ変更して同様の試験を行った。結果を図7に示す。図7に示すように、得られたAu/Cdナノ粒子の組成およびその含有量は、水溶液中のCdイオンの濃度によって変動することが分かった。Au/Cdナノ粒子を高効率に得る観点からは、Cdイオンの濃度は0.5mM〜2.0mMの範囲にすることが適当であり、好ましくは0.8mM〜1.5mMである。
AuとFeとの合金ナノ粒子を形成した。具体的には、Feの硝酸塩を水に溶かして1.0mMのFeイオンを含む水溶液150mlを用意した。次いで、図1に示したソリューションプラズマ発生装置10を用い、Feイオンを含む水溶液中でプラズマを発生させた。プラズマ発生条件については実施例1と同じ条件とした。結果を図8Aおよび図8Bに示す。各図に示すように、不定形の粒子が良好に生成されており、粒子同士の凝集はほとんど認められなかった。かかる粒子のTEM観察に基づく平均粒径を測定したところ、約5nmであった。また、RIR法による組成分析の結果(表1参照)、AuとFeとの合金ナノ粒子が含まれていることが確認された。これにより、本発明の方法により、AuとFeとの合金ナノ粒子を製造できることが分かった。また、ソリューションプラズマによる処理を施すことにより、析出される粒子の粗大化を抑制して粒径が5nm以下のごく微小なAu/Feナノ粒子を形成できることが分かった。さらに、ソリューションプラズマによる処理によって、同程度の形状および大きさを有するAu/Feナノ粒子が得られるとともに、粒子の凝集を抑えて高分散状態を良好に維持できることが分かった。
さらに、ソリューションプラズマ発生装置10に供した水溶液中のFeイオンの濃度を0.5mM、2.0mMにそれぞれ変更して同様の試験を行った。結果を図9に示す。図9に示すように、得られたAu/Feナノ粒子の組成およびその含有量は、水溶液中のFeイオンの濃度によって変動することが分かった。Au/Feナノ粒子を高効率に得る観点からは、Feイオンの濃度は0.5mM〜2.0mMの範囲にすることが適当であり、好ましくは1.5mM〜2.0mMまたはそれ以上である。
AuとCoとの合金ナノ粒子を形成した。具体的には、Coの硝酸塩を水に溶かして1.0mMのCoイオンを含む水溶液150mlを用意した。次いで、図1に示したソリューションプラズマ発生装置10を用い、Coイオンを含む水溶液中でプラズマを発生させた。プラズマ発生条件については実施例1と同じ条件とした。その結果、不定形の粒子が生成されており、粒子同士の凝集が認められた。かかる粒子のTEM観察に基づく平均粒径を測定したところ、約10nmであった。また、RIR法による組成分析の結果(表1参照)、AuとCoとの合金ナノ粒子が含まれていることが確認された。これにより、本発明の方法により、AuとCoとの合金ナノ粒子を製造できることが分かった。また、ソリューションプラズマによる処理を施すことにより、析出される粒子の粗大化を抑制して粒径が10nm以下のごく微小なAu/Coナノ粒子を形成できることが分かった。
AuとNiとの合金ナノ粒子を形成した。具体的には、Niの硝酸塩を水に溶かして1.0mMのNiイオンを含む水溶液150mlを用意した。次いで、図1に示したソリューションプラズマ発生装置10を用い、Niイオンを含む水溶液中でプラズマを発生させた。プラズマ発生条件については実施例1と同じ条件とした。その結果、不定形の粒子が生成されており、粒子同士の凝集が認められた。かかる粒子のTEM観察に基づく平均粒径を測定したところ、約10nmであった。また、RIR法による組成分析の結果(表1参照)、AuとNiとの合金ナノ粒子が含まれていることが確認された。これにより、本発明の方法により、AuとNiとの合金ナノ粒子を製造できることが分かった。また、ソリューションプラズマによる処理を施すことにより、析出される粒子の粗大化を抑制して粒径が10nm以下のごく微小なAu/Niナノ粒子を形成できることが分かった。
AuとCuとの合金ナノ粒子を形成した。具体的には、Cuの硝酸塩を水に溶かして1.0mMのCuイオンを含む水溶液150mlを用意した。次いで、図1に示したソリューションプラズマ発生装置10を用い、Cuイオンを含む水溶液中でプラズマを発生させた。プラズマ発生条件については実施例1と同じ条件とした。結果を図10Aおよび図10Bに示す。各図に示すように、不定形の粒子が生成されており、粒子同士の凝集が認められた。かかる粒子のTEM観察に基づく平均粒径を測定したところ、約10nmであった。また、RIR法による組成分析の結果(表1参照)、AuとCuとの合金ナノ粒子が含まれていることが確認された。これにより、本発明の方法により、AuとCuとの合金ナノ粒子を製造できることが分かった。また、ソリューションプラズマによる処理を施すことにより、析出される粒子の粗大化を抑制して粒径が10nm以下のごく微小なAu/Cuナノ粒子を形成できることが分かった。
AuとAgとの合金ナノ粒子を形成した。具体的には、Agの硝酸塩を水に溶かして1.0mMのAgイオンを含む水溶液150mlを用意した。次いで、図1に示したソリューションプラズマ発生装置10を用い、Agイオンを含む水溶液中でプラズマを発生させた。プラズマ発生条件については実施例1と同じ条件とした。結果を図11Aおよび図11Bに示す。各図に示すように、略球状の粒子が良好に生成されており、粒子同士の凝集は認められなかった。かかる粒子のTEM観察に基づく平均粒径を測定したところ、約8nmであった。また、RIR法による組成分析の結果(表1参照)、得られたナノ粒子の45質量%がAuとAgとの合金ナノ粒子であることが確認された。これにより、本発明の方法により、AuとAgとの合金ナノ粒子を製造できることが分かった。また、ソリューションプラズマによる処理を施すことにより、析出される粒子の粗大化を抑制して粒径が8nm以下のごく微小なAu/Agナノ粒子を形成できることが分かった。さらに、ソリューションプラズマによる処理によって、同程度の形状および大きさを有するAu/Agナノ粒子が得られるとともに、粒子の凝集を抑えて高分散状態を良好に維持できることが分かった。
さらに、ソリューションプラズマ発生装置10に供した水溶液中のAgイオンの濃度を0.5mM、2.0mMにそれぞれ変更して同様の試験を行った。結果を図12に示す。図12に示すように、得られたAu/Agナノ粒子の組成およびその含有量は、水溶液中のAgイオンの濃度によって変動することが分かった。Au/Agナノ粒子を高効率に得る観点からは、水溶液中のZnイオンの濃度は0.5mM〜2.0mMの範囲にすることが適当であり、好ましくは0.8mM〜1.2mMである。
AuとPdとの合金ナノ粒子を形成した。具体的には、Pdの硝酸塩を水に溶かして1.0mMのPdイオンを含む水溶液150mlを用意した。次いで、図1に示したソリューションプラズマ発生装置10を用い、Pdイオンを含む水溶液中でプラズマを発生させた。プラズマ発生条件については実施例1と同じ条件とした。結果を図13Aおよび図13Bに示す。各図に示すように、不定形の粒子が生成されており、粒子同士の凝集が認められた。かかる粒子のTEM観察に基づく平均粒径を測定したところ、約8nmであった。また、RIR法による組成分析の結果(表1参照)、AuとPdとの合金ナノ粒子が含まれていることが確認された。これにより、本発明の方法により、AuとPdとの合金ナノ粒子を製造できることが分かった。また、ソリューションプラズマによる処理を施すことにより、析出される粒子の粗大化を抑制して粒径が8nm以下のごく微小なAu/Pdナノ粒子を形成できることが分かった。
また、AuとKとの合金ナノ粒子を合成可能か否かを確認するため、以下の試験を行った。すなわち、Kの硝酸塩を水に溶かして1.0mMのKイオンを含む水溶液150mlを用意した。次いで、図1に示したソリューションプラズマ発生装置10を用い、Kイオンを含む水溶液中でプラズマを発生させた。プラズマ発生条件については実施例1と同じ条件とした。結果を図14Aおよび図14Bに示す。各図に示すように、不定形の粒子が生成されており、粒子同士の凝集が認められた。かかる粒子のTEM観察に基づく平均粒径を測定したところ、約20nmであった。また、RIR法による組成分析の結果、AuとKとの合金ナノ粒子、具体的にはK3AuO、Au2K、Au5Kなどの相を含む合金ナノ粒子が含まれていることが確認された。これにより、本発明の方法により、AuとKとの合金ナノ粒子を製造できることが分かった。また、ソリューションプラズマによる処理を施すことにより、析出される粒子の粗大化を抑制して粒径が20nm以下のごく微小なAu/Kナノ粒子を形成できることが分かった。
さらに、ソリューションプラズマ発生装置10に供した水溶液中のKイオンの濃度を0.5mM、2.0mMにそれぞれ変更して同様の試験を行った。結果を図15に示す。図15に示すように、得られたAu/Kナノ粒子の組成およびその含有量は、水溶液中のKイオンの濃度によって変動することが分かった。ここで供試したAu/Kナノナノ粒子の場合、高効率の観点からは、水溶液中のKイオンの濃度は0.5mM〜2.0mMの範囲にすることが適当であり、好ましくは1.0mM〜2.0mMまたはそれ以上である。
3 気相
4 ソリューションプラズマ
5 容器
6 電極
6A カソード電極
6B アノード電極
8 外部電源
9 絶縁部材
10 ソリューションプラズマ発生装置
Claims (6)
- AuとAu以外の少なくとも一種の金属元素とを含む合金ナノ粒子の製造方法であって:
前記Au以外の目的とする金属元素の金属イオンを含む溶液を用意すること;
前記用意した溶液中に少なくとも一方がAuからなる一対の電極を配置すること;
前記電極間に電圧を印加して前記溶液中でグロー放電プラズマを発生させること;および、
前記グロー放電プラズマによって前記電極から放出されたAuと、前記グロー放電プラズマによって前記金属イオンから還元された金属と、から構成された合金ナノ粒子を形成すること;
を包含する、合金ナノ粒子の製造方法。 - 前記合金ナノ粒子のTEM観察に基づく平均粒径が20nm以下である、請求項1に記載の製造方法。
- 前記Au以外の目的とする金属元素は、周期表の第1族、第2族、第8族〜第14族に属する元素からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1または2に記載の製造方法。
- 前記Au以外の目的とする金属元素は、K、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Pd、Ag、CdおよびInからなる群から選択される少なくとも一種である、請求項3に記載の製造方法。
- 前記Au以外の目的とする金属元素は、Gaおよび/またはInである、請求項4に記載の製造方法。
- 前記プラズマは、前記溶液中で前記一対の電極間にパルス幅が1μs〜10μsで、周波数が1kHz〜100kHzの直流パルス電圧を印加することで発生させる、請求項1〜5の何れか一つに記載の製造方法。
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