以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る導電性粒子は、はんだ中に分散されて、はんだペースト又ははんだシートとして用いられる。本発明に係る導電性粒子は、はんだ以外のバインダー樹脂(熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂など)中に分散されて用いられる導電性粒子とは異なる。上記はんだペースト又ははんだシートは、はんだ接合材料である。本発明に係る導電性粒子は、はんだ接合材料に用いられ、はんだ接合材料用導電性粒子である。本発明に係る導電性粒子は、基材粒子と、該基材粒子の表面上に配置された導電層とを備える。上記基材粒子は、樹脂粒子又は有機無機ハイブリッド粒子である。本発明に係る導電性粒子の比重は1.5以上、4.0以下である。本発明に係る導電性粒子の粒子径は8μm以上、200μm以下である。
このような導電性粒子を、はんだ中に分散してはんだペースト又ははんだシートとして用いて、該はんだペースト又ははんだシートにより第1,第2の接合対象部材を接合すると、はんだ及び導電性粒子を含む接合部と第1,第2の接合対象部材との接合信頼性及び放熱性を高めることができる。上記接合部は、はんだペースト又ははんだシートから形成される。さらに、第1,第2の接合対象部材間に配置された導電性粒子によって、第1,第2の接合対象部材間の間隔を高精度に制御することができる。第1,第2の接合対象部材間の間隔を高精度に制御することによって、部分的に接合部の厚みが薄くなるのを抑制できる結果、接合部の放熱性が部分的に低くなるのを抑制することもできる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態及び実施例を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1に、本発明の第1の実施形態に係る導電性粒子を模式的に断面図で示す。
図1に示すように、導電性粒子21は、樹脂粒子22と、樹脂粒子22の表面22a上に配置された導電層23とを有する。導電層23は、樹脂粒子22の表面22a上に積層されている。導電層23は、樹脂粒子22の表面22aを被覆している。導電層23は単層である。導電層23は銅層であることが好ましい。
図2に、本発明の第2の実施形態に係る導電性粒子を模式的に断面図で示す。
図2に示す導電性粒子31は、樹脂粒子22と、樹脂粒子22の表面22a上に配置された導電層32とを有する。導電層32は、樹脂粒子22の表面22a上に積層されている。導電層32は、樹脂粒子22の表面22aを被覆している。導電層32は多層であり、2層の積層構造を有する。導電層32は、内層である第1の導電層32Aと、外層である第2の導電層32Bとを含む。導電性粒子31は、樹脂粒子22と、樹脂粒子22の表面22a上に配置された第1の導電層32Aと、第1の導電層32Aの外側の表面上に配置された第2の導電層32Bとを有する。外層である第2の導電層32Bは、内層である第1の導電層32Aの外側の表面上に配置されており、第1の導電層32Aの外側の表面を被覆している。第1の導電層32Aは銅層であることが好ましい。第2の導電層32Bは、ニッケル、金、銀又は錫を含むことが好ましい。導電性粒子31において、樹脂粒子22にかえて、有機無機ハイブリッド粒子を用いてもよい。
図3に、本発明の第3の実施形態に係る導電性粒子を模式的に断面図で示す。
図1に示すように、導電性粒子41は、有機無機ハイブリッド粒子42と、有機無機ハイブリッド粒子42の表面42a上に配置された導電層23とを有する。有機無機ハイブリッド粒子42は、有機コア42Aと、有機コア42Aの表面上に配置された無機シェル42Bとを有する。導電層23は、有機無機ハイブリッド粒子42の表面42a上及び無機シェル42Bの外表面上に積層されている。導電層23は、有機無機ハイブリッド粒子42の表面42a及び無機シェル42Bの外表面を被覆している。導電層23は単層である。導電層23は銅層であることが好ましい。
本発明に係る導電性粒子は、基材粒子と該基材粒子の表面上に配置された導電層とを有する導電性粒子である。接合部の柔軟性を高め、導電性粒子の柔軟性を高め、導電性粒子を適度に圧縮変形させることを可能にし、さらに接合構造体の耐衝撃性をより一層高める観点から、上記導電性粒子は、基材粒子を備え、かつ上記基材粒子は、上記樹脂粒子であるか、又は上記有機無機ハイブリッド粒子である。
上記基材粒子は、樹脂粒子又は有機無機ハイブリッド粒子である。上記基材粒子は、上記樹脂粒子であることが好ましく、上記有機無機ハイブリッド粒子であることもより好ましい。
上記基材粒子は、樹脂により形成された樹脂粒子であることが好ましい。絶縁性粒子付き導電性粒子を用いて電極間を接続する際には、絶縁性粒子付き導電性粒子を電極間に配置した後、圧着することにより絶縁性粒子付き導電性粒子を圧縮させる。基材粒子が樹脂粒子であると、上記圧着の際に導電性粒子が変形しやすく、導電性粒子と電極との接触面積が大きくなる。このため、電極間の導通信頼性がより一層高くなる。
上記樹脂粒子を形成するための樹脂として、種々の有機物が好適に用いられる。上記樹脂粒子を形成するための樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン等のポリオレフィン樹脂;ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート等のアクリル樹脂;ポリアルキレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアミド、フェノールホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリアセタール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン及び、エチレン性不飽和基を有する種々の重合性単量体を1種もしくは2種以上重合させて得られる重合体等が用いられる。エチレン性不飽和基を有する種々の重合性単量体を1種もしくは2種以上重合させることにより、接合に適した任意の圧縮時の物性を有する樹脂粒子を設計及び合成することができる。
上記樹脂粒子を、エチレン性不飽和基を有する単量体を重合させて得る場合には、上記エチレン性不飽和基を有する単量体としては、非架橋性の単量体と架橋性の単量体とが挙げられる。
上記非架橋性の単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系単量体;(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸等のカルボキシル基含有単量体;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート類;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等の酸素原子含有(メタ)アクリレート類;(メタ)アクリロニトリル等のニトリル含有単量体;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル等のビニルエーテル類;酢酸ビニル、酪酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等の酸ビニルエステル類;エチレン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン等の不飽和炭化水素;トリフルオロメチル(メタ)アクリレート、ペンタフルオロエチル(メタ)アクリレート、塩化ビニル、フッ化ビニル、クロルスチレン等のハロゲン含有単量体等が挙げられる。
上記架橋性の単量体としては、例えば、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)テトラメチレンジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート類;トリアリル(イソ)シアヌレート、トリアリルトリメリテート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、ジアリルアクリルアミド、ジアリルエーテル、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、トリメトキシシリルスチレン、ビニルトリメトキシシラン等のシラン含有単量体等が挙げられる。
上記エチレン性不飽和基を有する重合性単量体を、公知の方法により重合させることで、上記樹脂粒子を得ることができる。この方法としては、例えば、ラジカル重合開始剤の存在下で懸濁重合する方法、並びに非架橋の種粒子を用いてラジカル重合開始剤とともに単量体を膨潤させて重合する方法等が挙げられる。
樹脂粒子の組成に関しては、耐熱性が良いことから、4官能又は3官能の(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンの共重合体、シリコーン樹脂が適している。
上記基材粒子が金属粒子を除く無機粒子又は有機無機ハイブリッド粒子である場合に、上記基材粒子を形成するための無機物としては、シリカ、アルミナ、チタン酸バリウム、ジルコニア、カーボンブラック、酸化チタン、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、酸化亜鉛及びダイヤモンド等が挙げられる。上記シリカにより形成された粒子としては特に限定されないが、例えば、加水分解性のアルコキシシル基を2つ以上持つケイ素化合物を加水分解して架橋重合体粒子を形成した後に、必要に応じて焼成を行うことにより得られる粒子が挙げられる。上記有機無機ハイブリッド粒子としては、例えば、架橋したアルコキシシリルポリマーとアクリル樹脂とにより形成された有機無機ハイブリッド粒子等が挙げられる。
上記有機無機ハイブリッド粒子は、コアと、該コアの表面上に配置されたシェルとを有するコアシェル型の有機無機ハイブリッド粒子であることが好ましい。上記コアが有機コアであることが好ましい。上記シェルが無機シェルであることが好ましい。電極間の接続抵抗を効果的に低くする観点からは、上記基材粒子は、有機コアと上記有機コアの表面上に配置された無機シェルとを有する有機無機ハイブリッド粒子であることが好ましい。
上記有機コアを形成するための材料としては、上述した樹脂粒子を形成するための樹脂等が挙げられる。
上記無機シェルを形成するための材料としては、上述した基材粒子を形成するための無機物が挙げられる。上記無機シェルを形成するための材料は、シリカであることが好ましい。上記無機シェルは、上記コアの表面上で、金属アルコキシドをゾルゲル法によりシェル状物とした後、該シェル状物を焼結させることにより形成されていることが好ましい。上記金属アルコキシドはシランアルコキシドであることが好ましい。上記無機シェルはシランアルコキシドにより形成されていることが好ましい。
上記導電層を形成するための金属としては、例えば、金、銀、パラジウム、銅、白金、亜鉛、鉄、鉛、錫、アルミニウム、コバルト、インジウム、ニッケル、クロム、チタン、アンチモン、ゲルマニウム、カドミウム、ビスマス、タリウム、錫−鉛合金、錫−銅合金、錫−銀合金及び錫−鉛−銀合金等が挙げられる。また、上記金属として、錫ドープ酸化インジウム(ITO)を用いてもよい。上記金属は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよく、また合金でもよい。
上記基材粒子の表面に導電層を形成する方法は特に限定されない。導電層を形成する方法としては、例えば、無電解めっきによる方法、電気めっきによる方法、物理的蒸着による方法、並びに金属粉末もしくは金属粉末とバインダーとを含むペーストを基材粒子の表面にコーティングする方法等が挙げられる。なかでも、導電層の形成が簡便であるので、無電解めっきによる方法が好ましい。上記物理的蒸着による方法としては、真空蒸着、イオンプレーティング及びイオンスパッタリング等の方法が挙げられる。
上記導電性粒子の粒子径は、8μm以上、200μm以下である。上記導電性粒子の粒子径は、好ましくは10μm以上、好ましくは150μm以下、より好ましくは100μm以下である。上記導電性粒子の粒子径は、60μm以下であってもよい。導電性粒子の粒子径が上記下限以上及び上記上限以下であると、接合対象部材の接合信頼性がより一層高くなり、接合対象部材間の間隔のばらつきがより一層小さくなる。また、導電性粒子の粒子径が上記下限以上であると、第1,第2の接合対象部材間に配置される接合部の厚みをより一層厚くすることができ、該接合部による放熱性及び接合信頼性をより一層高めることができる。上記導電性粒子の粒子径が上記上限以下であると、電極間の間隔をより一層小さくすることができ、接合構造体の小型化及び薄型化に対応できる。上記導電性粒子の粒子径は、導電性粒子が真球状である場合には、直径を示し、導電性粒子が真球状ではない場合には、最大径を示す。なお、上記樹脂粒子及び上記有機コアの粒子径に関しても、樹脂粒子及び上記有機コアが真球状である場合には、直径を示し、樹脂粒子及び上記有機コアが真球状ではない場合には、最大径を示す。
上記導電性粒子の比重は、1.5以上、4.0以下である。上記導電性粒子の比重は、好ましくは2.0、好ましくは3.0である。導電性粒子の比重が上記下限以上及び上記上限以下であると、接合対象部材の接合信頼性がより一層高くなり、接合対象部材間の間隔のばらつきがより一層小さくなる。
上記導電層全体の厚みは、好ましくは5nm以上、より好ましくは10nm以上、更に好ましくは50nm以上、好ましくは5000nm以下、より好ましくは1000nm以下、更に好ましくは500nm以下、特に好ましくは300nm以下である。導電層全体の厚みが上記下限以上であると、導電性粒子の導電性を十分に高めることができ、導電層の過度のひび割れを抑制できる。導電層の割れを抑制できる結果、接合部の厚みをより一層均一にできるので、接合部の放熱性が部分的に低くなるのを抑制することもできる。導電層全体の厚みが上記上限以下であると、基材粒子と導電層との熱膨張率の差による界面の応力が緩和され、基材粒子から導電層が剥離し難くなる。
上記基材粒子の粒子径の導電層全体の厚みに対する比(基材粒子の粒子径/導電層全体の厚み)は、好ましくは10以上、より好ましくは30以上、好ましくは3000以下、より好ましくは500以下である。上記導電層全体の厚みは、上記導電層全体の平均厚みである。
上記導電層が複数の層により形成されている場合に、最外層である導電層及び上記第2の導電層の厚みは、好ましくは10nm以上、より好ましくは50nm以上、好ましくは500nm以下、より好ましくは100nm以下である。上記最外層である導電層及び上記第2の導電層の厚みが上記下限以上及び上記上限以下であると、最外層である導電層及び上記第2の導電層による被覆が均一になり、耐腐食性が充分に高くなる。
上記導電層は、銅層を有することが好ましい。上記第1の導電層は銅層であることが好ましい。上記導電性粒子は、基材粒子と、基材粒子の表面上に配置された銅層とを備えることが好ましい。銅層は、基材粒子と接していることが好ましい。上記導電層が銅層を有する場合には、放熱性がより一層良好になる。耐腐食性を高める観点から、上記銅層の外側の表面が防錆処理されていることが好ましい。
放熱性をより一層高める観点からは、上記導電性粒子は、基材粒子と、基材粒子の表面上に配置された銅層と、銅層の外側の表面上に配置された第2の導電層とを備えるか、又は、上記導電性粒子は、基材粒子と、基材粒子の表面上に配置された銅層とを備え、かつ銅層の外側の表面が防錆処理されていることが好ましい。上記導電層は、基材粒子と、基材粒子の表面上に配置された銅層と、銅層の外側の表面上に配置された第2の導電層とを備えていてもよい。上記導電性粒子は、基材粒子と、基材粒子の表面上に配置された銅層とを備え、かつ銅層の外側の表面が防錆処理されていることが好ましい。導電性、放熱性及び耐腐食性などをより一層高める観点から、上記第2の導電層は、ニッケル、金、銀又は錫を含むことが好ましい。
上記防錆処理に用いる材料としては、ベンゾトリアゾール化合物等が挙げられる。該ベンゾトリアゾール化合物としては、ベンゾトリアゾール、1−[N,N−ジ(2−エチルヘキシル)アミノ]メチル−1H−ベンゾトリアゾール及び1−[N,N−ジ(2−エチルヘキシル)アミノ]メチル−1H−メチルベンゾトリアゾール等が挙げられる。なかでも、耐腐食性をより一層高め、より一層優れた防錆効果を得ることから、ベントトリアゾール化合物を用いて防錆処理することが好ましく、ベンゾトリアゾールを用いて防錆処理することがより好ましい。
上記導電層の外側の表面は、銅層であるか、又はニッケル、金、銀又は錫を含む第2の導電層であることが好ましい。上記導電層の外側の表面は、ニッケル、金、銀又は錫を含む第2の導電層であることがより好ましい。上記導電層の外側の表面が、銅や、ニッケル、金、銀又は錫を含むと、導電性及び放熱性がより一層良好になる。
上記導電性粒子の表面及び上記導電層の外表面は、450℃で溶融しないことが好ましく、400℃で溶融しないことがより好ましい。上記はんだの溶融時に上記導電性粒子が変形するのを抑制できる。このため、接合後に第1,第2の接合対象部材間の間隔をより一層高精度に制御することができる。さらに、接合部の厚みをより一層均一にできるので、接合部の放熱性が部分的に低くなるのを抑制することもできる。
上記導電層は、上記接合対象部材の接合時に溶融しないことが好ましい。上記導電層は、上記はんだの溶融時に、溶融しないことが好ましい。上記導電層の融点は、上記はんだの融点よりも高いことが好ましい。上記導電層の融点は、上記はんだの融点よりも5℃以上高いことが好ましく、10℃以上高いことがより好ましく、20℃以上高いことが更に好ましく、50℃以上高いことが特に好ましい。
上記導電性粒子を5%圧縮したときの圧縮弾性率(5%K値)は好ましくは1000mN/mm2以上、より好ましくは3000mN/mm2以上、好ましくは20000mN/mm2以下、より好ましくは18000mN/mm2以下である。導電性粒子の埋め込む構造をより一層良好に制御し、電極間の接続抵抗をより一層低くするために、上記導電性粒子の5%K値は上記下限以上及び上記上限以下であることが好ましい。
上記導電性粒子における上記圧縮弾性率(5%K値)は、以下のようにして測定できる。
微小圧縮試験機を用いて、円柱(直径100μm、ダイヤモンド製)の平滑圧子端面で、25℃、圧縮速度0.3mN/秒、及び最大試験荷重20mNの条件下で導電性粒子を圧縮する。このときの荷重値(N)及び圧縮変位(mm)を測定する。得られた測定値から、上記圧縮弾性率を下記式により求めることができる。上記微小圧縮試験機として、例えば、フィッシャー社製「フィッシャースコープH−100」等が用いられる。
5%K値(N/mm2)=(3/21/2)・F・S−3/2・R−1/2
F:導電性粒子が5%圧縮変形したときの荷重値(N)
S:導電性粒子が5%圧縮変形したときの圧縮変位(mm)
R:導電性粒子の半径(mm)
上記圧縮弾性率は、導電性粒子の硬さを普遍的かつ定量的に表す。上記圧縮弾性率の使用により、導電性粒子の硬さを定量的かつ一義的に表すことができる。
上記はんだペースト100重量%中又は上記はんだシート100重量%中、上記導電性粒子の含有量は好ましくは0.01重量%以上、より好ましくは0.1重量%以上、更に好ましくは0.5重量%以上、特に好ましくは1重量%以上、好ましくは40重量%以下、より好ましくは30重量%以下、更に好ましくは15重量%以下である。上記導電性粒子の含有量が上記下限以上であると、第1,第2の接合対象部材間に、導電性粒子を十分に存在させることができ、導電性粒子によって、第1,第2の接合対象部材間の間隔が部分的に狭くなるのをより一層抑制できる。このため、接合部の放熱性が部分的に低くなるのを抑制することもできる。
上記はんだペースト及び上記はんだシートは、はんだ以外のバインダーを含んでいてもよい。上記はんだペースト及び上記はんだシートに用いられるバインダーは特に限定されない。上記バインダーは、上記はんだを溶融させる際に、消失することが好ましい。
上記バインダーの具体例としては、脂肪族系溶媒、ケトン系溶媒、芳香族系溶媒、エステル系溶媒、エーテル系溶媒、アルコール系溶媒、パラフィン系溶媒及び石油系溶媒等が挙げられる。
上記脂肪族系溶媒としては、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン及びエチルシクロヘキサン等が挙げられる。上記ケトン系溶媒としては、アセトン及びメチルエチルケトン等が挙げられる。上記芳香族系溶媒としては、トルエン及びキシレン等が挙げられる。上記エステル系溶媒としては、酢酸エチル、酢酸ブチル及び酢酸イソプロピル等が挙げられる。上記エーテル系溶媒としては、テトラヒドロフラン(THF)、及びジオキサン等が挙げられる。上記アルコール系溶媒としては、エタノール及びブタノール等が挙げられる。上記パラフィン系溶媒としては、パラフィン油及びナフテン油等が挙げられる。上記石油系溶媒としては、ミネラルターペン及びナフサ等が挙げられる。
本発明に係る導電性粒子は、はんだ中に分散されて、はんだペースト又ははんだシートとして用いられる。本発明に係る導電性粒子は、はんだ中に分散されて、はんだペーストとして用いられてもよい。本発明に係る導電性粒子は、はんだ中に分散されてはんだシートとして用いられてもよい。
本発明に係るはんだ接合材料は、上記導電性粒子とはんだとを含み、はんだペースト又ははんだシートである。
取扱い性に優れることから、上記導電性粒子は、はんだ中に分散されて、はんだシートとして用いられることが好ましい。取扱い性に優れることから、本発明に係るはんだ接合材料は、はんだシートであることが好ましい。
図4に、図1に示す導電性粒子21を用いたはんだシートを模式的に断面図で示す。
図4に示すはんだシート11は、はんだ16と、はんだ16中に分散された導電性粒子21とを含む。はんだ16中に、複数の導電性粒子21が分散されている。
上記はんだシートに含まれているはんだは、JIS Z3001:溶接用語に基づき、液相線が450℃以下である溶加材であることが好ましい。上記はんだの組成としては、例えば亜鉛、金、鉛、銅、錫、ビスマス、インジウムなどを含む金属組成が挙げられる。なかでも低融点で鉛フリーである錫−インジウム系(117℃共晶)、又は錫−ビスマス系(139℃共晶)が好ましい。すなわち、はんだは、鉛を含まないことが好ましく、錫とインジウムとを含むはんだ、又は錫とビスマスとを含むはんだであることが好ましい。
上記はんだの融点は、好ましくは450℃以下、より好ましくは300℃以下、更に好ましくは200℃以下、特に好ましくは160℃以下である。
上記はんだに含まれる金属100重量%中、錫の含有量は好ましくは30重量%以上、より好ましくは40重量%以上、更に好ましくは70重量%以上、特に好ましくは90重量%以上である。上記はんだにおける錫の含有量が上記下限以上であると、はんだと接合対象部材との接合信頼性がより一層高くなる。なお、上記錫の含有量は、高周波誘導結合プラズマ発光分光分析装置(堀場製作所社製「ICP−AES」)、又は蛍光X線分析装置(島津製作所社製「EDX−800HS」)等を用いて測定可能である。
上記はんだペーストは、溶融したはんだ中に、導電性粒子を分散させることにより得られる。上記はんだシートは、例えば、溶融したはんだ中に、導電性粒子を分散させた後、はんだを固化させることにより得られる。
上記はんだを溶融させる温度は、導電性粒子の表面及び導電層の外表面が溶融する温度よりも低いことが好ましい。上記はんだを溶融させる温度は、導電性粒子の表面が溶融する温度よりも5℃以上低いことが好ましく、10℃以上低いことがより好ましい。上記はんだを溶融させる温度と、導電性粒子の表面が溶融する温度とが上記関係を満足すると、上記はんだの溶融時に上記導電性粒子が変形するのを抑制できる。このため、接合後に第1,第2の接合対象部材間の間隔をより一層高精度に制御することができる。さらに、接合部の厚みをより一層均一にできるので、接合部の放熱性が部分的に低くなるのを抑制することもできる。
図5に、図4に示すはんだシート11を用いた接合構造体を模式的に断面図で示す。
図5に示す接合構造体1は、第1の接合対象部材2と、第2の接合対象部材3,4と、第1の接合対象部材2と第2の接合対象部材3,4とを接合している接合部5,6とを備える。接合部5,6は、はんだ16と、導電性粒子21とを含むはんだシート11を用いて形成されている。具体的には、接合部5,6は、はんだシート11中のはんだ16を溶融させた後、はんだ16を固化させることにより形成されている。
第1の接合対象部材2の第1の表面2a(一方の表面)側に接合部5及び第2の接合対象部材3が配置されている。接合部5は、第1の接合対象部材2と第2の接合対象部材3とを接合している。
第1の接合対象部材2の第1の表面2aとは反対の第2の表面2b(他方の表面)側に接合部6及び第2の接合対象部材4が配置されている。接合部6は、第1の接合対象部材2と第2の接合対象部材4とを接合している。
第1の接合対象部材2と第2の接合対象部材3,4との間にそれぞれ、導電性粒子21が配置されている。接合部5,6ははんだ16を含む。第1の接合対象部材2と第2の接合対象部材3,4との間に、はんだ16が配置されている。はんだ16によって、第1の接合対象部材2と第2の接合対象部材3,4とが接合されている。
第2の接合対象部材3の接合部5側とは反対の表面に、ヒートシンク7が配置されている。第2の接合対象部材4の接合部6側とは反対側の表面に、ヒートシンク8が配置されている。従って、接合構造体1は、ヒートシンク7、第2の接合対象部材3、接合部5、第1の接合対象部材2、接合部6、第2の接合対象部材4及びヒートシンク8がこの順で積層された部分を有する。
第1の接合対象部材2としては、インバータ、コンバータ等に用いられるパワー半導体素子等が挙げられる。このような第1の接合対象部材2を備える接合構造体1では、接合構造体1の使用時に、第1の接合対象部材2において大きな熱量が発生しやすい。従って、第1の接合対象部材2から発生した熱量を、ヒートシンク7,8などに効率的に放散させる必要がある。このため、第1の接合対象部材2とヒートシンク7,8との間に配置されている接合部5,6には、高い放熱性が求められる。
第2の接合対象部材3,4としては、セラミック、プラスチックなどにより形成された基板等が挙げられる。
接合部5,6の平均厚みをTとしたときに、接合後における導電性粒子21の接合部5,6の厚み方向における平均直径は好ましくは0.6T以上、より好ましくは0.8T以上、更に好ましくは0.9T以上、特に好ましくは0.95T以上、好ましくは1T以下である。このような厚みの関係を満足すると、第1,第2の接合対象部材間の間隔を高精度に制御できる。接合部5,6の平均厚みと接合後の導電性粒子21の平均直径とは等しくてもよい。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
以下の実施例及び比較例において、樹脂粒子の粒子径、有機無機ハイブリッド粒子の粒子径及び無機シェルの厚みは以下の方法により求めた。
樹脂粒子及び有機無機ハイブリッド粒子について、走査型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジー社製「S−3500N」)にて3000倍の粒子画像を撮影し、得られた画像中の粒子50個の粒子径をノギスで測定し、個数平均を求めて樹脂粒子及び有機無機ハイブリッド粒子の粒子径を求めた。
有機無機ハイブリッド粒子を作製する際に用いた有機コア(樹脂粒子)についても、上記と同様の方法により粒径を測定した。有機無機ハイブリッド粒子の粒子径と有機コアの粒子径との差から、無機シェルの厚みを求めた。
以下の導電性粒子A〜R、1〜8を用意した。導電性粒子A〜R、1〜8では、基材粒子は樹脂粒子である。なお、比重は、めっき膜厚により調整した。
(1)導電性粒子A(粒子径50μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み2μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径54μm、比重2.8)
(2)導電性粒子B(粒子径94μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み3μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径100μm、比重2.5)
(3)導電性粒子C(粒子径8μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み0.3μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径9μm、比重2.5)
(4)導電性粒子D(粒子径50μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み4μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径58μm、比重4.0)
(5)導電性粒子E(粒子径50μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み0.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径51μm、比重1.7)
(6)導電性粒子F(粒子径50μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み2μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面にニッケル層が形成されている、粒子径54μm、比重2.8)
(7)導電性粒子G(粒子径94μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み3μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面にニッケル層が形成されている、粒子径100μm、比重2.5)
(8)導電性粒子H(粒子径8μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み0.3μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面にニッケル層が形成されている、粒子径9μm、比重2.5)
(9)導電性粒子I(粒子径50μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み4μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径58μm、比重4.0)
(10)導電性粒子J(粒子径50μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み0.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径51μm、比重1.7)
(11)導電性粒子K(粒子径50μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み2μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み20nmの金層が形成されている、粒子径54μm、比重2.8)
(12)導電性粒子L(粒子径50μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み2μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み20nmの銀層が形成されている、粒子径54μm、比重2.8)
(13)導電性粒子M(粒子径8μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み0.2μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み100nmの錫と銀とを含む導電層(融点221℃)が形成されている、粒子径9μm、比重2.7)
(14)導電性粒子O(粒子径120μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み3.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径127μm、比重2.4)
(15)導電性粒子P(粒子径120μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み3.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径128μm、比重2.4)
(16)導電性粒子Q(粒子径190μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み3.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径197μm、比重2.2)
(17)導電性粒子R(粒子径190μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み3.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径198μm、比重2.2)
(18)導電性粒子1(粒子径5μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み0.2μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径5μm、比重2.4)
(19)導電性粒子2(粒子径210μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み3.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径217μm、比重2.1)
(20)導電性粒子3(粒子径50μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み0.1μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径50μm、比重1.3)
(21)導電性粒子4(粒子径39μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み7μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径53μm、比重5.9)
(22)導電性粒子5(粒子径5μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み0.1μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径5μm、比重2.7)
(23)導電性粒子6(粒子径210μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み3.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径218μm、比重2.2)
(24)導電性粒子7(粒子径50μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み0.1μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径50μm、比重1.3)
(25)導電性粒子8(粒子径39μm、ジビニルベンゼン樹脂粒子の表面に厚み7μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径53μm、比重5.9)
(実施例1)
加熱により溶融したはんだ(錫100重量%と銀を3.5重量%とを含む、融点221℃)100重量部中に、導電性粒子A1重量部を分散させた後、はんだを固化させて、厚み150μmのはんだシートを得た。
(実施例2〜17及び比較例1〜8)
導電性粒子の種類を下記の表1に示すように変更したこと以外は実施例1と同様にして、厚み150μmのはんだシートを得た。
以下の導電性粒子AX〜RX、1X〜8Xを用意した。導電性粒子AX〜RX、1X〜8Xでは、基材粒子は、有機コアと該有機コアの表面上に配置された無機シェルとを有する有機無機ハイブリッド粒子である。なお、比重は、めっき膜厚により調整した。有機無機ハイブリッド粒子は、ジビニルベンゼン共重合体樹脂粒子表面を、ゾルゲル反応による縮合反応を用いて無機シェル(厚み250nm)により被覆したコアシェル型の有機無機ハイブリッド粒子(基材粒子)である。
(1)導電性粒子AX(粒子径50μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み2μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径54μm、比重3.0)
(2)導電性粒子BX(粒子径94μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み3μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径100μm、比重2.6)
(3)導電性粒子CX(粒子径8μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み0.3μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径9μm、比重2.7)
(4)導電性粒子DX(粒子径50μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み4μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径58μm、比重4.0)
(5)導電性粒子EX(粒子径50μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み0.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径51μm、比重1.9)
(6)導電性粒子FX(粒子径50μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み2μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面にニッケル層が形成されている、粒子径54μm、比重3.2)
(7)導電性粒子GX(粒子径94μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み3μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面にニッケル層が形成されている、粒子径100μm、比重2.6)
(8)導電性粒子HX(粒子径8μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み0.3μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面にニッケル層が形成されている、粒子径9μm、比重2.7)
(9)導電性粒子IX(粒子径50μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み4μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径58μm、比重4.0)
(10)導電性粒子JX(粒子径50μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み0.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径51μm、比重1.9)
(11)導電性粒子KX(粒子径50μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み2μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み20nmの金層が形成されている、粒子径54μm、比重3.0)
(12)導電性粒子LX(粒子径50μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み2μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み20nmの銀層が形成されている、粒子径54μm、比重3.0)
(13)導電性粒子MX(粒子径8μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み0.2μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み100nmの錫と銀とを含む導電層(融点221℃)が形成されている、粒子径9μm、比重2.9)
(14)導電性粒子OX(粒子径120μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み3.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径127μm、比重2.5)
(15)導電性粒子PX(粒子径120μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み3.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径128μm、比重2.5)
(16)導電性粒子QX(粒子径190μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み3.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径197μm、比重2.3)
(17)導電性粒子RX(粒子径190μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み3.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径198μm、比重2.3)
(18)導電性粒子1X(粒子径5μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み0.2μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径5μm、比重2.6)
(19)導電性粒子2X(粒子径210μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み3.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径217μm、比重2.2)
(20)導電性粒子3X(粒子径50μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み0.1μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径50μm、比重1.4)
(21)導電性粒子4X(粒子径39μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み7μmの銅層が形成されており、かつ銅層の表面がベンゾトリアゾールにより防錆処理されている、粒子径53μm、比重6.1)
(22)導電性粒子5X(粒子径5μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み0.1μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径5μm、比重2.9)
(23)導電性粒子6X(粒子径210μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み3.5μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径218μm、比重2.3)
(24)導電性粒子7X(粒子径50μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み0.1μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径50μm、比重1.5)
(25)導電性粒子8X(粒子径39μm、有機無機ハイブリッド粒子の表面に厚み7μmの銅層が形成されており、かつ銅層の外側の表面に厚み50nmのニッケル層が形成されている、粒子径53μm、比重6.1)
(実施例18)
加熱により溶融したはんだ(錫100重量%と銀を3.5重量%とを含む、融点221℃)100重量部中に、導電性粒子AX1重量部を分散させた後、はんだを固化させて、厚み150μmのはんだシートを得た。
(実施例19〜34及び比較例9〜16)
導電性粒子の種類を下記の表2に示すように変更したこと以外は実施例18と同様にして、厚み150μmのはんだシートを得た。
(評価)
(1)接合構造体の作製
第1の接合対象部材として、パワー半導体素子を用意した。第2の接合対象部材として、窒化アルミニウム基板を用意した。
第2の接合対象部材上に、得られたはんだシートを積層した。次に、はんだシート上に、上記第1の接合対象部材を積層して、積層体を得た。得られた積層体を300℃で10分加熱することにより、はんだシート中に含まれているはんだを溶融させ、次にはんだを固化させて、はんだと導電性粒子とを含む接合部を形成した。このようにして、はんだにより上記第1,第2の接合対象部材を接合して、接合構造体を得た。
(2)厚みばらつき
得られた接合構造体の端部をSEMで観察して、接合部の最小厚みと最大厚みとを評価した。厚みばらつきを下記の基準で判定した。なお、厚みばらつきが小さいほど、接合部の放熱性が部分的に低くなるのを抑制できる傾向がある。
[厚みばらつきの判定基準]
○○:最大厚みが最小厚みの1.2倍未満
○:最大厚みが最小厚みの1.2倍以上、1.5倍未満
×:最大厚みが最小厚みの1.5倍以上
(3)放熱性
熱抵抗測定装置により得られた接合構造体の熱抵抗を測定することにより、放熱性を評価した。放熱性を下記の基準で判定した。
[放熱性の判定基準]
○○:0.10℃/W未満
○:0.10℃/W以上、0.30℃/W未満
×:0.30℃/W以上
(4)接合強度
得られた接合構造体の剪断強度を測定することにより、接合強度(接合信頼性)を評価した。接合強度を下記の基準で判定した。
○○:10MPa以上
○:5MPa以上、10MPa未満
×:5MPa未満
(5)接合信頼性
得られた接合構造体を250℃で500時間放置した後、接合強度と同様の方法にて剪断強度を測定し、接合信頼性を評価した。接合信頼性を下記の基準で判定した。
[接合信頼性の判定基準]
○○:剪断強度が接合強度の0.90倍以上
○:剪断強度が接合強度の0.60倍以上、0.90倍未満
×:剪断強度が接合強度の0.60倍未満
(6)接合部の平均厚みと導電性粒子の平均直径との関係
得られた接合構造体の断面を観察して、接合部の平均厚みTと、接合後における上記導電性粒子の上記接合部の厚み方向における平均直径とを評価した。
(7)導電性粒子の圧縮弾性率(5%K値)
導電性粒子の5%K値を、23℃の条件で、上述した方法により、微小圧縮試験機(フィッシャー社製「フィッシャースコープH−100」)を用いて測定した。
結果を下記の表1,2に示す。なお、上記(2)厚みばらつきの評価において、得られた接合構造体の断面の厚みばらつきも評価したところ、実施例及び比較例の厚みばらつきの判定結果は表1,2に示す結果と同じであった。