JP6101593B2 - 加飾筒体の製造方法 - Google Patents
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Description
したがって、筒体の外周面における半径が全周にわたって同等になっていなくても、筒体の外周面における周方向の位置によらず、転写フィルムの印刷層を精度よく安定して転写することができる。
まず、加飾筒体の製造方法を実施するための製造装置10の概略構成について説明する。
支持手段11は、図1及び図2に示されるように、軸受台13と、軸受台13から水平方向に突出し、軸受台13に水平方向に延びるその軸線回りに回転可能に支持された支持軸部14と、を備えている。支持軸部14が、筒体W内に挿入され固定されることにより、筒体Wが支持手段11に前記軸線O1回りに回転可能に支持される。支持軸部14及び筒体Wは同軸に配設される。また、支持手段11は、支持軸部14をその軸線回りに回転可能に支持する図示されない駆動手段を備えている。
さらに、製造装置10は、転写可能な印刷層を有する転写フィルムFを、筒体Wに向けて繰り出す図示されない繰り出し部と、筒体Wの外周面上を通過した転写フィルムFを巻き取る図示されない巻き取り部と、を備えている。これらの繰り出し部及び巻き取り部は、転写フィルムFを、筒体Wとスタンプ版12との間で、前記横方向のうちの一方向(図1の右方向)に繰り出して巻き取るように配設されている。
ここで、支持軸部14のうち、軸受台13から外側に突出した突出部分における、その軸線方向の途中位置には、径方向の外側に向けて突出するフランジ部14aが全周にわたって形成されている。支持軸部14のうち、フランジ部14aと軸受台13との間に位置する部分に復帰ばね19が外装されている。復帰ばね19はコイルスプリングとされている。復帰ばね19は、筒体Wが支持軸部14とともに前記軸線O1方向にスライド移動したときに伸縮させられる。また、支持軸部14の前記突出部分のうち、フランジ部14aよりも、軸受台13側と反対の突端側に位置する部分に、筒体Wが装着される。
図示の例では、付勢手段15は、筒体Wをスタンプ版12に向けて付勢し、かつスタンプ版12に対して後退移動自在に支持している。付勢手段15はコイルスプリングとなっている。
基台部16は、上下面が水平方向に延びる主板部16aと、主板部16aから上方に向けて突出する支持板部16bと、を備えている。
揺動体17は、上下面が水平方向に延びる装着板部17aと、装着板部17aから下方に向けて突出する軸受け板部17bと、を備えている。装着板部17aは、基台部16の上方に配設されている。
ここで、支持板部16bと軸受け板部17bとが、揺動軸O2と同軸に配設された軸部18を介して連結されることにより、揺動体17が、基台部16に揺動軸O2回りに揺動自在に支持されている。
図示の例では、付勢手段15は、基台部16の主板部16aの上面と、揺動体17の装着板部17aの下面と、を連結している。
支持手段11は、揺動体17の装着板部17aの上面に配設されている。
そして、図1に示されるような、揺動軸O2方向から見た側面視において、揺動軸O2を挟んだ両側に支持手段11及び付勢手段15が各別に配設されている。
そして、支持手段11により筒体Wをその軸線O1回りに回転させながら、スタンプ版12を、前述の弛ませた転写フィルムFとともに前記横方向の一方向に移送して、筒体Wの外周面に前記印刷層を転写することにより加飾筒体1を製造する。なお、筒体Wは、その外周面がスタンプ版12に押圧されている間は常に、付勢手段15によりスタンプ版12側の上方に向けて付勢される。
その後、スタンプ版12を筒体Wから後退移動させ、元の位置に復帰させる。また、前記繰り出し部により繰り出された転写フィルムFのうち、印刷層が筒体Wの外周面に転写された部分を、前記巻き取り部により巻き取る。なお、この巻き取りは、筒体Wの外周面に印刷層を転写した後であれば、いつ行なってもよい。
図示の例では、筒体Wの外周面に印刷層を転写する過程で、支持軸部14を、筒体Wとともに軸受台13に対して前記軸線O1方向の他方側に移動させる。筒体Wは、前記軸線O1方向に沿って軸受台13から離れるに従い漸次縮径する姿勢とされて支持軸部14に装着されている。また、筒体Wの外周面に印刷層を転写する過程で、支持軸部14及び筒体Wは、筒体Wの外周面と転写フィルムFとの間に生ずる摩擦力の、前記軸線O1方向の分布によって、前記軸線O1方向の他方側に向けて移動させられる。
なお、筒体Wの縦断面視において、筒体Wの外周面と前記軸線O1とがなす角度を、例えば約1.5°とし、印刷層を転写する筒体Wの外周面の前記軸線O1方向の長さを、例えば約70mmとしてもよい。
したがって、筒体Wの外周面における半径が全周にわたって同等になっていなくても、筒体Wの外周面における周方向の位置によらず、転写フィルムFの印刷層を精度よく安定して転写することができる。
また、筒体Wの横断面視形状が、角部の角度が約90°の4角形状の場合には、角部の、径方向の外側に向けて突となる曲率半径を10mm以上、好ましくは15mm以上とすると、前述の作用効果が確実に奏功される。
なお、筒体Wの横断面視形状が、5つ以上の角部を有する角形状の場合には、角部の前記曲率半径を10mm未満としても、前述の作用効果が確実に奏功される。
また、前記実施形態に代えて、付勢手段15を支持手段11に直結してもよい。
また、付勢手段15は、スタンプ版12を筒体Wに向けて付勢し、かつ筒体Wに対して後退移動自在に支持してもよい。さらに、付勢手段15は、筒体Wに対するスタンプ版12の押し付け力を常にほぼ同等に保つことができるものであれば、コイルスプリングに限らず適宜変更してもよい。例えば、コイルスプリングに代えてサーボ機構を採用してもよいし、コイルスプリング及びサーボ機構の双方を有する構成を採用してもよい。後者の場合、前述の押し付け力(筒体Wをスタンプ版12に向けて付勢する力)を高精度に制御、調整することができる。
また、付勢手段15は配設しなくてもよい。
また、前記実施形態に代えて、転写フィルムFの繰り出しと巻き取りとを行いながら、筒体Wの外周面に印刷層を転写してもよい。
また、スタンプ版12の下面に、筒体Wの外周面に転写する文字、図形、若しくは記号などと対応する凹凸形状を刻設したが、これに代えて、スタンプ版12の下面を平滑に形成する一方、前述の文字、図形、若しくは記号などと対応するものが印刷層に記載されている転写フィルムFを採用してもよい。
また、スタンプ版12に加熱手段を備えさせなくてもよい。
また、前記実施形態では、加飾筒体の製造方法として、ホットスタンピングを示したが、これに限らず適宜変更してもよい。
また、筒体Wの外周面に印刷層を転写する過程で、筒体Wを、前記軸線O1方向の他方側に、駆動手段を用いて移動させてもよい。
また、前記実施形態では、筒体Wを、前記軸線O1方向に沿って軸受台13から離れるに従い漸次縮径する姿勢として支持手段11に装着したが、筒体Wを、前記軸線O1方向に沿って軸受台13から離れるに従い漸次拡径する姿勢として支持手段11に装着してもよい。
10 製造装置
11 支持手段
12 スタンプ版
15 付勢手段
16 基台部
17 揺動体
19 復帰ばね
F 転写フィルム
O1 軸線
O2 揺動軸
W 筒体
Claims (4)
- 筒体をその軸線回りに回転可能に支持する支持手段と、
前記筒体の外周面を押圧するスタンプ版と、を備える製造装置を用い、
前記支持手段により前記筒体をその軸線回りに回転させながら、
転写可能な印刷層を有する転写フィルムを、前記スタンプ版により前記筒体の外周面上に押し付けた状態で移送して、
前記筒体の外周面に前記印刷層を転写することで加飾筒体を製造する加飾筒体の製造方法であって、
前記筒体は、外径が前記軸線方向の一方側から他方側に向かうに従い漸次拡径されたテーパ状に形成され、
前記筒体の外周面に前記印刷層を転写する過程で、前記筒体を、前記軸線方向の他方側に向けて移動させることを特徴とする加飾筒体の製造方法。 - 請求項1に記載の加飾筒体の製造方法であって、
前記筒体が前記軸線方向の他方側に向けて移動したときに、伸縮させられる復帰ばねが配設され、
前記筒体の外周面への前記印刷層の転写が完了したときに、前記復帰ばねが弾性反発力によって復元変形し、前記筒体を復元変位させることを特徴とする加飾筒体の製造方法。 - 請求項1または2に記載の加飾筒体の製造方法であって、
前記製造装置には、前記筒体、及び前記スタンプ版のうちの少なくとも一方を、他方に向けて付勢し、かつ他方に対して後退移動自在に支持する伸縮自在な付勢手段が備えられ、
前記筒体の外周面のうち、前記スタンプ版が前記転写フィルムを介して当接する当接部分における半径の、前記筒体の前記軸線回りの回転に伴う変動に追従させて、前記付勢手段を伸縮させることを特徴とする加飾筒体の製造方法。 - 請求項3に記載の加飾筒体の製造方法であって、
前記製造装置に、
基台部と、
前記基台部上に、揺動軸回りに揺動自在に支持されるとともに、前記支持手段が装着された揺動体と、が備えられ、
前記付勢手段は、前記基台部と前記揺動体とを連結し、
前記揺動軸方向から見た側面視において、前記揺動軸を挟んだ両側に前記支持手段及び前記付勢手段が各別に配設されていて、
前記筒体の前記軸線回りの回転に伴う、前記筒体の前記当接部分における半径の変動に追従させて、前記揺動体を揺動軸回りに揺動させつつ、前記付勢手段を伸縮させることを特徴とする加飾筒体の製造方法。
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