(第1の実施の形態)
本発明に係る実施の形態を、図面を参照して説明する。本実施の形態では、市区町村などの防災に関する無線通信システムであるデジタル同報無線システムに本発明を適用した場合を示す。
本実施の形態に係るデジタル同報通信システムは、例えば、災害時に行政機関から住民に対して災害関連情報を報知する等の用途として用いられ、センター局装置から同報無線送信した拡声放送用の音声等の情報を、所定の場所に設置された複数の端末局装置などで受信して出力する。具体例として、60MHz帯(54〜70MHz)における市町村デジタル防災無線通信方式であるTDMA−TDD方式による防災行政用のデジタル同報無線システムにおいて、同報無線回線を利用して、センター局装置と端末局装置などとの間で、音声情報や他の符号情報等による通報を行う機能を備える。
本実施の形態に係るデジタル同報無線システムでは、例えば、災害が発生した時などに、行政機関から住民に対して災害関連の情報を一斉通報により報知することが行われる。具体的には、センター局装置に設置された操作卓や基地局無線送受信装置により、各地域における屋外や一般家庭や集会所や学校などに設置された端末局装置などに対して、災害に関する情報や、緊急指令の情報や、避難勧告の情報などを、通話による音声情報または文字情報等の非音声情報による拡声放送用の音声等の情報として送信して、住民へ拡声放送用の音声等の情報を伝達する。
通信システムとしては、例えば、端末局装置が固定的に設置されるような固定系の通信システムに適用されてもよく、或いは、端末局装置が携帯電話のように移動可能な通信システムに適用されてもよい。なお、本実施の形態では、複数の端末局装置はそれぞれの地域の場所に設置されており、複数の戸別受信機は例えば市町村内の住居に戸別毎(世帯毎)に設置されている或いはそれぞれの操作者(所有者)により携帯されている。
また、一般に、基地局装置(本実施の形態では、センター局装置)から端末局装置などへの通信の方向を下りと言い、端末局装置などから基地局装置(本実施の形態では、センター局装置)への通信の方向を上りと言う。
図1には、本発明の情報通信システムの一実施の形態である無線通信システムを示すシステム構成図を示してある。本実施の形態に係るデジタル同報無線システムでは、センター局装置10と、複数であるn個の端末局装置30(1)〜30(n)と、複数であるm個の戸別受信機40(1)〜40(m)を設けてある。なお、複数の端末局装置30(1)〜30(n)の数nや、複数の戸別受信機40(1)〜40(m)の数mとしては、それぞれ、種々な数が用いられてもよい。以降、この様な複数の装置は、特に区別して記載しないが、複数で記載しないからといって特定の端末に限られるわけではない。
また、図1には、センター局装置10と端末局装置30(1)との間の無線回線21や、センター局装置10と端末局装置30(n)との間の無線回線22や、センター局装置10と戸別受信機40(1)との間の無線回線23を示してある。本例では、センター局装置10の基地局無線送受信装置1が、端末局装置30(1)〜30(n)および戸別受信装置40(1)〜40(m)と、無線回線21〜23により接続される。
また、本実施の形態では、各端末局装置30(1)〜30(n)の構成や動作は同様であるため、1個の端末局装置30(1)のみについて符号を付して構成を示してあり、また、各戸別受信機40(1)〜40(m)の構成や動作は同様であるため、1個の戸別受信機40(1)のみについて符号を付して構成を示してある。
また、本実施の形態では、主に、センター局装置10と端末局装置30(1)〜30(n)との間で通信する場合について説明するが、例えば、端末局装置30(1)〜30(n)と同様な構成や動作を、戸別受信機40(1)〜40(m)に適用することも可能である。
センター局装置10には、センター局制御部11やセンター局無線部12やセンター局アンテナ13を有し無線通信する基地局無線送受信装置1と、操作者により操作されて各種の指令などを受け付ける操作卓2が備えられている。操作卓2は、基地局無線送受信装置1に対して、操作員による緊急情報等の拡声放送用音声信号の送出等をするものであり、操作員が入力するためのキーボード等の入力手段や、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示出力手段を備える。センター局無線部12は、端末局装置30に対し、音声信号や制御信号を無線で送信する。センター局アンテナ13は、端末局と無線通信するためのアンテナである。センター局制御部11は、音声情報や制御情報等を無線通信するための所定のフォーマットやレベル等をコントロールし、また端末局装置30から送信されセンター局無線部12で受信した画像や情報を読み出して出力し、ハードウエア構成としては、CPU(Central Processing Unit)と制御部11の動作プログラム等を格納するメモリを備えており、CPUは、この動作プログラムに従って動作する。
各端末局装置30(1)〜30(n)には、端末局制御部31や端末局無線部32や端末局アンテナ33を有し無線通信する端末局本体装置3と、音声を拡声放送として出力するトランペットスピーカ34と、画像を取得するCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子を含む画像取得部36や画像処理により事象を検出する画像処理部37とを有し画像と事象情報を出力するカメラ35と、が備えられている。端末局アンテナ33は、センター局と無線通信するためのアンテナである。端末局無線部32は、センター局10から無線送信された拡声放送用の音声等の情報を受信する。
端末局制御部31は、端末局無線部32で受信した拡声放送用の音声等の情報を読出して出力し、またカメラ35で取得した画像や事象情報等を無線通信するための所定のフォーマットやレベル等をコントロールする。ハードウエア構成としては、CPU(Central Processing Unit)と端末局制御部31の動作プログラム等を格納するメモリを備えており、CPUは、この動作プログラムに従って動作する。
各戸別受信機40(1)〜40(m)には、操作者の操作を受け付け通報音声の録音再生を制御する録音再生部41と、音声を操作者へ出力するモニタスピーカ42と、が備えられている。
ここで、本実施の形態では、センター局装置10に対して、複数の端末局装置30(1)〜30(n)や複数の戸別受信機40(1)〜40(m)が直接的に無線回線21〜23を介して接続されるシステム構成を示すが、例えば、中継局装置を設けて、センター局装置10と複数の端末局装置30(1)〜30(n)や複数の戸別受信機40(1)〜40(m)とが中継局装置を介して接続されるようなシステム構成が用いられても良い。
図2には、本発明の情報通信システムの一実施の形態である無線通信システムの操作卓の構成を示す内部構成図を示してある。センター局10は、市町村役場等に設置されるもので、基地局無線送受信装置1と操作卓2を備える。
操作卓2は、CPUと操作卓2の動作プログラム等格納するメモリとからなるセンター局制御部201を備え、このセンター局制御部201には記憶部209及びインターフェース群が接続されている。インターフェース群は、出力インターフェース202、入力インターフェース204、表示インターフェース206及び無線インターフェース210とから構成される。
出力インターフェース202はセンター局制御部201で生成された音声信号をアナログ信号に変換してスピーカ203から拡声出力する。入力インターフェース204には、マイクロホン205及び入力部207が接続されている。入力インターフェース204は、マイクロホン205から入力されたシステム管理者の通報音声、及び入力部207により入力された操作情報をデジタル信号に変換してセンター局制御部201へ出力する。表示インターフェース206は、センター局制御部201から出力された表示データを表示部208に表示する。表示部208には、例えばLCD等の表示装置が使用される。無線インターフェース210は、センター局制御部201の制御の下、基地局無線送受信装置1との間で信号を送受信する。
基地局無線送受信装置1は、上記操作卓2から出力された送信信号により変調された下り無線信号を生成し、この生成された下り無線信号をこのシステムに割り当てられた無線周波数に変換してアンテナ13から送信する。また、端末局から送られた上り無線信号を受信して復調し、この復調により再生された受信信号をセンター局制御部201に転送する。なお、上記下り無線信号を端末局に対し直接送信する場合には同報波が、また中継局を介して送信する場合には同報波とは周波数が異なる中継波が使用される。
記憶部209には、端末局管理テーブル209a、事象テーブル209b、および音声データ209cが記憶されている。端末局管理テーブル209aには、このシステムに属する端末局のIDに対応付けて、端末局の状態変化を表わすデータとその時刻、および端末局の設置位置を表わす位置データが記憶されている。なお、本実施の形態では、位置データは、例えは緯度経度により表わされるが、地区の名称や施設の名称などが記憶されていてもよい。
センター局制御部201は、ポーリング制御機能に加え、さらにこの発明に係わる制御機能として、拡声放送用テキスト生成機能201aおよび音声変換機能201bを備えている。これらの制御機能はいずれも、図示しないプログラムメモリに格納されたアプリケーション・プログラムをCPUに実行させることにより実現される。
ポーリング制御機能は、所定の時間ごとに管理エリアに存在する全ての端末局に対して端末局監視信号を送信する。そして、この端末局監視信号を受信した各端末局から送信されるポーリング応答信号の受信処理を実行する。センター局制御部201は、ポーリング応答信号を受信すると、このポーリング応答信号から、端末局ID、状態データ及びその検出時刻を抽出し、抽出された情報を端末局管理テーブル209aに記憶すると共に、端末局IDに対応付けて上記状態データ及びその検出時刻を表示部208に一覧表示する。
拡声放送用テキスト生成機能201aは、端末局装置30から送信されたカメラ35で検出された事象情報を受信すると事象の種類、発生時刻、端末局IDを抽出し、端末局管理テーブル209aに記憶し、これらの情報から拡声放送用のテキストを生成する。このとき、センター局制御部201が記憶部209内の端末局管理テーブル209aおよび事象テーブル209bを参照し、例えば事象に応じたテキスト定型文に時刻や場所の情報を組み込んで拡声放送用のテキストを作成し、表示部208に画像等と共に表示する。このとき生成されるテキストは、例えば、「○時○分頃、△△町△町目で火災が発生しました。近隣住民の皆さんは速やかに避難してください。」「○時○分頃、△川の□橋付近で水位が警戒水位に達しました。△川には近付かないでください。」等である。ここで場所情報は、端末局30の設置場所の住所が記憶されていてもよいし、近隣の施設の名称等が記憶されていてもよく、これらの情報が抽出されてテキスト化される。
音声変換機能201bは、前述の拡声放送用テキスト生成機能201aにより生成された拡声放送用のテキストを拡声放送用の音声に変換する。このとき、センター局制御部201が記憶部209内の音声データ209cを参照し、テキストに応じた音声を生成する。例えば、定型文に対応する音声を記憶しておき、時間や場所の音声を各文字の音声を繋ぎ合せて生成してもよいし、全ての文字の音声を繋ぎ合せて生成してもよい。生成した音声は、必要に応じてスピーカ203から出力してもよい。
拡声放送用テキスト生成機能201aにより生成された拡声放送用のテキストまたは音声変換機能201bにより生成された拡声放送用の音声は、入力部207からの修正指示を受け付けると修正内容に応じて再生成される。
入力部207から拡声放送の指示が出ると、拡声放送用の音声は、無線I/F210および基地局無線送受信装置1を介してセンター局アンテナ13より指定された基地局または全ての端末局30または/および戸別受信機40に対して無線伝送される。端末局30は拡声放送用の音声を受信すると、無線部32および制御部31を介して、トランペットスピーカ34から拡声放送用の音声が拡声放送される。
図3を用いて、本発明の情報通信システムの一実施の形態である無線通信システムにおける無線通信方法について説明する。ここではカメラで異常事象を検出するところから拡声放送を実施するところまでを説明する。
端末局装置30内に設置されたカメラ35は、監視区域を撮影し、画像取得部36で入射光を電気信号に変換することで画像を取得する(S1)。取得した画像は画像処理部37によって画像処理され、異常事象の有無を判定する(S2)。異常事象を検知すると(Yes)S3の処理へ進み、異常事象を検知しなければ(No)S1の処理を繰り返す。
ここで、S2の異常事象の判定について説明する。例えば増水であれば、ある目印を定めておき、取得した画像内の目印まで水位が達したら増水と判断でき、火災であれば、画像取得部56に赤外線センサを用いて、画像内に揺らぎのある高温領域が一定期間存在していれば火災と判断でき、土砂崩れであれば、山や崖の一部が変化し、道路や建物等が土砂で検出できなくなると土砂崩れと判断でき、橋の崩壊であれば、橋の基準画像と比較して橋の一部が欠落していることを検出すると橋の崩壊と判断できる。その他様々な事象が検出でき、これらはパターンマッチング等の既知の画像処理技術により実現可能である。
S2で異常事象を検出すると、画像と検出した事象の種類情報を、検出時刻や端末局IDと共に無線回線21を介してセンター局10へ送信する(S3)。ここでは画像も送信することにしてあるが、拡声放送用のテキストを作成するのに最低限必要な事象の種類情報と時間情報と端末局ID等といった、データ量の少ない情報のみを送信することとしてもよい。
センター局10では、これらの情報を受信すると、操作卓2内のセンター局制御部201へ入力する。そして、拡声放送用テキスト生成機能201aにより、受信した事象情報に基づいて拡声放送用のテキストを生成する(S4)。ここで、拡声放送が必要か不要かを操作者に判断させ(S5)、必要と判断された場合には(Yes)S6へ進み、不要と判断された場合には(No)拡声放送せずに処理を終了する。拡声放送が必要と判断された場合、拡声放送用のテキストの内容確認が必要な設定か否かによって処理が分岐する(S6)。確認が必要ない場合には(No)、S9の処理へ進み自動的に拡声放送する。確認が必要な場合には(Yes)、S7の処理へ進む。
確認が必要な設定の場合、操作者が、表示部208に表示された拡声放送用テキストを確認し(S7)、修正が必要な場合(Yes)はS8の処理へ進み、修正が必要ない場合(No)は、操作者により拡声放送開始操作が入力されS9の処理へ進む。拡声放送用テキストの修正が必要な場合、操作者が入力部207を用いて拡声放送用テキストが修正(S8)され、拡声放送開始操作が入力されS9の処理へ進む。このとき、操作者の操作により拡声放送する端末局装置30または/および戸別受信機40を指定するか、全端末局装置30または/および全戸別受信機40を指定するか、または、予め設定しておいてもよい。
S9では、拡声放送用のテキストを拡声放送用の音声に変換する(S9)。変換された拡声放送用の音声は、指定したまたは全ての端末局30または/および戸別受信機40に対し拡声放送用の音声データを送信する(S10)。
そして、端末局装置30は、拡声放送用の音声を受信すると、トランペットスピーカ34から拡声放送用の音声を拡声放送する(S11)。
なお、S5の判断では、操作員が拡声放送の必要の有無を判断することとしたが、センター局制御部201が自動で判断するようにしてもよく、その際には、事象テーブル209bに事象ごとの拡声放送必要の有無を設定しておき、センター局制御部201が記憶部209の事象テーブル209bを参照して、拡声放送必要の有無の設定に応じて判断する。
以上に詳述したように、本実施の形態によれば、端末局装置に設置されたカメラにより異常事象を検出し、拡声放送用のテキストおよび音声を自動で生成するため、緊急の場合等に住民たちにより早く危険を知らせることができる。
(第1の実施の形態の変形例)
図4には、本発明の無線通信システムの一実施の形態を示すシステム構成図を示してある。本実施の形態に係るデジタル同報無線システムは、端末局装置30とは異なる場所に設置された監視端末局装置50において画像を取得し異常事象を検出する点で、第1の実施の形態と異なる。以降、図を用いて説明するが、第1の実施の形態と同じ部分については一部省略して記載する。
本実施の形態に係るデジタル同報無線システムでは、センター局装置10と、複数であるn個の端末局装置30(1)〜30(n)と、複数であるm個の戸別受信機40(1)〜40(m)と、複数であるl個の監視端末局装置50(1)〜(l)を設けてある。なお、複数の端末局装置30(1)〜30(n)の数nや、複数の戸別受信機40(1)〜40(m)の数mや、複数の監視端末局装置50(1)〜(l)の数lとしては、図には1つしか記載していないものもあるが、それぞれ、種々な数が用いられてもよく、場合によっては1であってもよい。
また、図1には、センター局装置10と端末局装置30(1)との間の無線回線21や、センター局装置10と戸別受信機40(1)との間の無線回線23や、センター局装置10と監視端末局装置35(l)との間の無線回線24を示してある。本例では、センター局装置10の基地局無線送受信装置1が、端末局装置30(1)〜30(n)、戸別受信装置40(1)〜40(m)、監視端末局装置50(1)〜(l)と、無線回線21,23,24により接続される。
また、本実施の形態では、各端末局装置30(1)〜30(n)の構成や動作は同様であるため、1個の端末局装置30(1)のみについて符号を付して構成を示してあり、また、各戸別受信機40(1)〜40(m)の構成や動作は同様であるため、1個の戸別受信機40(1)のみについて符号を付して構成を示してあり、監視端末局装置50(1)〜(l)の構成や動作は同様であるため、1個の監視端末局装置50(1)のみについて符号を付して構成を示してある。
また、本実施の形態では、主に、センター局装置10と端末局装置30(1)〜30(n)および監視端末局装置50(1)〜(l)との間で通信する場合について説明するが、例えば、端末局装置30(1)〜30(n)と同様な構成や動作を、戸別受信機40(1)〜40(m)に適用することも可能である。
センター局装置10の構成や動作は第1の実施の形態と基本的に同様であるが、記憶部209の端末局管理テーブル209aには監視端末局装置50(1)〜(l)の事象検知や時刻等の状態情報や設置位置を表す位置データも、端末局装置30(1)〜30(n)の情報と共に記憶される。なお、事象検知や時刻等の状態情報は、主に、カメラ55で異常事象を検出した際に記憶される。
端末局装置30(1)〜30(n)の構成や動作は、カメラがないところ以外は第1の実施の形態と同様であるが、中にはカメラが設置されているものがあってもよい。そのカメラで異常事象を検出した場合は、第1の実施の形態の動作と同様である。戸別受信機40(1)〜40(m)の構成や動作についても第1の実施の形態と同様である。
各監視端末局装置50(1)〜(l)には、監視端末局制御部51や監視端末局無線部52や監視端末局アンテナ53を有し無線通信する端末局本体装置5と、画像を取得するCCDなどの撮像素子を含む画像取得部56や画像処理により事象を検出する画像処理部57とを有し画像と事象情報を出力するカメラ55と、が備えられている。監視端末局アンテナ53は、センター局10と無線通信するためのアンテナである。監視端末局無線部52は、センター局10から無線送信された拡声放送用の音声等の情報を受信する。
ここで、本実施の形態では、センター局装置10に対して、複数の端末局装置30(1)〜30(n)や複数の戸別受信機40(1)〜40(m)や複数の監視端末局装置50(1)〜(l)が直接的に無線回線21,23,24を介して接続されるシステム構成を示すが、例えば、中継局装置を設けて、センター局装置10と複数の端末局装置30(1)〜30(n)や複数の戸別受信機40(1)〜40(m)や監視端末局装置50(1)〜(l)とが中継局装置を介して接続されるようなシステム構成が用いられても良い。
センター局10では、操作者が操作卓2の入力部207からカメラを指定して画像を要求すると、センター局制御部201で画像要求信号が生成され、基地局無線送受信装置1を介してセンター局アンテナ13から無線送信される。監視端末局装置50では、画像要求信号を監視端末局アンテナ13から受信すると、監視端末局本体5の無線部52を介して監視端末局制御部51が受信し、カメラ55に対し画像を要求する。カメラ55は要求に応じて監視端末局制御部51へ画像を出力し、監視端末局制御部51は、監視端末局無線部52を介して、監視端末局アンテナ53から画像をセンター局10へ向けて無線送信する。センター局10では、画像をセンター局アンテナ13から受信すると、基地局無線送受信装置1の無線部12を介して制御部11が受信し、操作卓2へ出力する。操作卓2では、受信した画像をセンター局制御部201が表示部208へ出力して表示部208に画像が表示される。これにより、センター局10側での操作により、所望の画像を閲覧することができる。
監視端末局装置50において画像を取得し、異常事象を検出し、センター局へ無線送信する処理は、第1の実施の形態における処理と同様である。
ここで、図3を用いて、本発明の情報通信システムの一実施の形態である無線通信システムにおける無線通信方法について説明する。ここではカメラで異常事象を検出するところから拡声放送を実施するところまでを説明する。
監視端末局装置50内に設置されたカメラ55は、監視区域を撮影し、画像取得部56で入射光を電気信号に変換することで画像を取得する(S1)。取得した画像は画像処理部57によって画像処理され、異常事象の有無を判定する(S2)。異常事象を検知すると(Yes)S3の処理へ進み、異常事象を検知しなければ(No)S1の処理を繰り返す。
S2で異常事象を検出すると、画像と検出した事象の種類情報を、検出時刻や監視端末局IDと共に無線回線24を介してセンター局10へ送信する(S3)。ここでは画像も送信することにしてあるが、事象情報等のデータ量の少ない情報のみを送信することとしてもよい。
センター局10では、これらの情報を受信すると、操作卓2内のセンター局制御部201へ入力する。そして、拡声放送用テキスト生成機能201aにより、受信した事象情報に基づいて拡声放送用のテキストが生成される(S4)。ここで、拡声放送が必要か不要かを操作者に判断させ(S5)、必要と判断された場合には(Yes)S6へ進み、不要と判断された場合には(No)拡声放送せずに処理を終了する。拡声放送が必要と判断された場合、拡声放送用のテキストの内容確認が必要な設定か否かによって処理が分岐する(S6)。確認が必要ない場合には(No)、S9の処理へ進み自動的に拡声放送する。確認が必要な場合には(Yes)、S7の処理へ進む。
確認が必要な設定の場合、操作者が、表示部208に表示された拡声放送用テキストを確認し(S7)、修正が必要な場合(Yes)はS8の処理へ進み、修正が必要ない場合(No)は、操作者により拡声放送開始操作が入力されS9の処理へ進む。拡声放送用テキストの修正が必要な場合、操作者が入力部207を用いて拡声放送用テキストが修正(S8)され、拡声放送開始操作が入力されS9の処理へ進む。このとき、操作者の操作により拡声放送する端末局装置30または/および戸別受信機40を指定するか、全端末局装置30または/および全戸別受信機40を指定するか、または、予め設定しておいてもよい。
S9では、拡声放送用のテキストを拡声放送用の音声に変換する(S9)。変換された拡声放送用の音声は、指定したまたは全ての端末局30または/および戸別受信機40に対し拡声放送用の音声データを送信する(S10)。
端末局装置30は、拡声放送用の音声を受信すると、トランペットスピーカ34から拡声放送用の音声を拡声放送する(S11)。また、戸別受信機40では、拡声放送用の音声データを受信すると、自身のスピーカから拡声放送用の音声を拡声出力する。
なお、S5の判断では、操作員が拡声放送の必要の有無を判断することとしたが、センター局制御部201が自動で判断するようにしてもよく、その際には、事象テーブル209bに事象ごとの拡声放送必要の有無を設定しておき、センター局制御部201が記憶部209の事象テーブル209bを参照して、拡声放送必要の有無の設定に応じて判断する。
以上に詳述したように、本実施の形態によれば、監視端末局装置に設置されたカメラにより異常事象を検出し、拡声放送用のテキストおよび音声を自動で生成するため、緊急の場合等に住民たちにより早く危険を知らせることができる。
上述した2つの実施の形態において、拡声放送用のテキストおよび音声の生成は自動で実行されるとしたが、入力部からの拡声放送用の音声生成の操作を受け付けてから生成されるようにしてもよい。
また、カメラで取得した画像を画像処理することにより異常事象を検出してテキストを生成したが、これに限られるものではなく、例えば雨量計等のセンサの情報から異常事象を検出するようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
本発明に係る実施の形態を、図面を参照して説明する。本実施の形態では、施設等の侵入者や火災等の異常事象に関する画像監視システムに本発明を適用した場合を示す。
図5には、本発明の情報通信システムの一実施の形態である画像監視システムを示すシステム構成図を示してある。本実施の形態に係る画像監視システムでは、監視センター局装置60と、複数であるp個の監視端末局装置70(1)〜70(p)と、複数であるq個の放送端末局80(1)〜80(q)を設けてある。監視センター局装置60は、監視対象施設内や遠隔地に設けられる。監視端末局装置70(1)〜70(p)は、監視対象施設や屋外等に設けられる。放送端末局装置80(1)〜80(q)は、監視対象施設内や必要な遠隔地等に設けられる。なお、複数の監視端末局装置70(1)〜70(p)の数pや、複数の放送端末装置局80(1)〜80(q)の数qとしては、それぞれ、種々な数が用いられてもよい。
また、図5には、監視センター局装置60と監視端末局装置70(1)〜70(p)と放送端末局装置80(1)〜80(q)とは、それぞれネットワークで接続されている。ネットワークは、有線であっても無線であってもよい。また、図示しないが、ネットワークには画像記録装置が接続されていることが多く、カメラで取得した画像を記録したり、要求された記録映像を配信したりする。
監視センター局装置60は、CPUと監視センター局装置60の動作プログラム等格納するメモリとからなる監視センター局制御部601を備え、この監視センター局制御部601には記憶部609及びインターフェース群が接続されている。インターフェース群は、出力インターフェース602、入力インターフェース604、表示インターフェース606及びネットワークインターフェース610とから構成される。
監視センター局制御部601は、拡声放送用テキスト生成機能601aおよび音声変換機能601bを備えている。これらの制御機能はいずれも、図示しないプログラムメモリに格納されたアプリケーション・プログラムをCPUに実行させることにより実現される。
各監視端末局装置70(1)〜70(p)には、画像を取得するCCDなどの撮像素子を含む画像取得部71と、画像処理により異常事象を検出する画像処理部72と、ネットワークに接続された装置との間で信号を送受信するネットワークインターフェース73と、が備えられている。
放送端末局装置80(1)〜80(q)は、受信した拡声放送用の音声を読出して音声として拡声放送するスピーカ81と、ネットワークに接続された装置との間で信号を送受信するネットワークインターフェース82と、が備えられている。
ここで、本実施の形態では、監視センター局装置60に対して、複数の監視端末局装置70(1)〜70(p)や複数の放送端末局装置80(1)〜80(q)が直接的にネットワーク回線61〜23を介して接続されるシステム構成を示すが、例えば、中継局装置を設けて、監視センター局装置60と複数の監視端末局装置70(1)〜70(p)や複数の放送端末局装置80(1)〜80(q)とが中継局装置を介して接続されるようなシステム構成が用いられても良い。
監視センター局60について詳細に説明する。出力インターフェース602は、センター局制御部601で生成された音声信号をアナログ信号に変換してスピーカ603から拡声出力する。入力インターフェース604には、マイクロホン605及び入力部607が接続されている。入力インターフェース604は、マイクロホン605から入力されたシステム管理者の音声、及び入力部607により入力された操作情報をデジタル信号に変換して監視センター局制御部601へ出力する。表示インターフェース606は、監視センター局制御部601から出力された表示データを表示部608に表示する。表示部608には、例えばLCD等の表示装置が使用される。ネットワークインターフェース610は、センター局制御部601の制御の下、ネットワークに接続された装置との間で信号を送受信する。
記憶部609には、端末局管理テーブル609a、事象テーブル609b、および音声データ609cが記憶されている。端末局管理テーブル609aには、このシステムに属する端末局のIDに対応付けて、端末局の状態変化を表わすデータとその時刻、および端末局の設置位置を表わす位置データが記憶されている。なお、位置データは、例えは緯度経度や監視対象施設名やフロア名や部屋名や地区名等により表わされる。
拡声放送用テキスト生成機能601aは、監視端末局装置70から送信された監視端末局70で検出された事象情報を受信すると事象の種類、発生時刻、端末局IDを抽出し、端末局管理テーブル609aに記憶し、これらの情報から拡声放送用のテキストを生成する。このとき、監視センター局制御部601が記憶部609内の端末局管理テーブル609aおよび事象テーブル609bを参照し、例えば事象に応じたテキスト定型文に時刻や場所の情報を組み込んで拡声放送用のテキストを作成し、表示部608に画像等と共に表示する。このとき生成されるテキストは、例えば、「○時○分頃、正面玄関で侵入者を確認しました。」「○時○分頃、△△会議室から火災が発生しました。速やかに避難してください。」「○時○分頃、□棟2階のA廊下に不審物体を確認しました。」等である。ここで場所情報は、監視端末局70の設置場所の住所が記憶されていてもよいし、監視対象施設名やフロア名や部屋名や地区名等が記憶されており、これらの情報が抽出されてテキスト化される。
音声変換機能601bは、前述の拡声放送用テキスト生成機能601aにより生成された拡声放送用のテキストを拡声放送用の音声に変換する。このとき、監視センター局制御部601が記憶部609内の音声データ609cを参照し、テキストに応じた音声を生成する。例えば、定型文に対応する音声を記憶しておき、時間や場所の音声を各文字の音声を繋ぎ合せて生成してもよいし、全ての文字の音声を繋ぎ合せて生成してもよい。画像監視システムの場合、監視端末局装置70から送信されてきた異常事象を受信して、拡声放送用のテキストおよび音声を生成すると、まずスピーカ603から音声出力し、監視者に知らせるのが好ましい。
拡声放送用テキスト生成機能601aにより生成された拡声放送用のテキストまたは音声変換機能601bにより生成された拡声放送用の音声は、入力部607からの修正指示を受け付けると修正内容に応じて再生成される。
入力部607から拡声放送の指示が出ると、拡声放送用の音声は、ネットワークI/F610より指定されたまたは全ての放送端末局装置80に対して送信される。放送端末局装置80は拡声放送用の音声を受信すると、スピーカ81から拡声放送用の音声が拡声放送される。
図6を用いて、本発明の情報通信システムの一実施の形態である画像監視システムの通信方法について説明する。ここでは監視端末局装置70で異常事象を検出するところから拡声放送を実施するところまでを説明する。
監視端末局装置70において、監視区域を撮影し、画像取得部71で入射光を電気信号に変換することで画像を取得する(S21)。取得した画像は画像処理部72によって画像処理され、異常事象の有無を判定する(S22)。異常事象を検知すると(Yes)S23の処理へ進み、異常事象を検知しなければ(No)S21の処理を繰り返す。
ここで、S22の異常事象の判定について説明する。例えば侵入者であれば、取得した画像と予め取得してある基準画像等と比較して新たな移動物体を検出すると侵入者と判断でき、不審な置去り物体であれば、取得した画像を予め取得してある基準画像と比較して所定時間移動しない新たな物体を検出すると置去り物体と判断できる。その他様々な事象が検出でき、これらはパターンマッチング等の既知の画像処理技術により実現可能である。
S22で異常事象を検出すると、画像と検出した事象の種類情報を、検出時刻や端末局IDと共にネットワークを介して監視センター局装置60へ送信する(S23)。画像監視システムにおいては、基本的に画像は送信するが、事象情報等のデータ量の少ない情報のみを送信することとしてもよい。
監視センター局装置60では、これらの情報を受信すると、監視センター局制御部601へ入力する。そして、拡声放送用テキスト生成機能601aおよび音声変換機能601bにより、受信した事象情報に基づいて拡声放送用のテキストおよび音声を生成し、音声をスピーカ81から出力する(S24)。ここで、拡声放送が必要か不要かを操作者に判断させ(S25)、必要と判断された場合には(Yes)S26へ進み、不要と判断された場合には(No)拡声放送せずに処理を終了する。拡声放送が必要と判断された場合、拡声放送用のテキストの内容確認が必要な設定か否かによって処理が分岐する(S26)。確認が必要ない場合には(No)、S29の処理へ進み自動的に拡声放送する。確認が必要な場合には(Yes)、S27の処理へ進む。
確認が必要な設定の場合、操作者が、表示部608に表示された拡声放送用テキストを確認し(S27)、修正が必要な場合(Yes)はS28の処理へ進み、修正が必要ない場合(No)は、操作者により拡声放送開始操作が入力されS29の処理へ進む。拡声放送用テキストの修正が必要な場合、操作者が入力部607を用いて拡声放送用テキストが修正(S28)され、拡声放送開始操作が入力されS29の処理へ進む。このとき、操作者の操作により、拡声放送する放送端末局装置80を指定するか、全放送端末局装置80を指定するか、または、予め設定しておいてもよい。
S29では、音声変換機能601bにより、拡声放送用のテキストを拡声放送用の音声に変換する(S29)。変換した拡声放送用の音声は、指定したまたは全ての放送端末局装置80に対し拡声放送用の音声データを送信する(S30)。
そして、放送端末局装置80は、拡声放送用の音声を受信すると、スピーカ34から拡声放送用の音声を拡声放送する(S31)。
なお、S25の判断では、操作員が拡声放送の必要の有無を判断することとしたが、監視センター局制御部601が自動で判断するようにしてもよく、その際には、事象テーブル609bに事象ごとの拡声放送必要の有無を設定しておき、監視センター局制御部601が記憶部609の事象テーブル609bを参照して、拡声放送必要の有無の設定に応じて判断する。
以上に詳述したように、本実施の形態によれば、監視端末局により異常事象を検出し、拡声放送用のテキストおよび音声を自動で生成するため、緊急の場合等に関係者により早く危険を知らせることができる。
(第3の実施の形態)
本発明に係る実施の形態を、図7を参照して説明する。本実施の形態では、端末局装置において検知した事象の情報に基づいて、拡声放送用のテキストデータを作成することなくダイレクトに音声データを作成する場合について説明する。
端末局装置30内に設置されたカメラ35は、監視区域を撮影し、画像取得部36で入射光を電気信号に変換することで画像を取得する(S41)。取得した画像は画像処理部37によって画像処理され、異常事象の有無を判定する(S42)。異常事象を検知すると(Yes)S43の処理へ進み、異常事象を検知しなければ(No)S41の処理を繰り返す。
S42で異常事象を検出すると、画像と検出した事象の種類情報を、検出時刻や端末局IDと共に無線回線21を介してセンター局10へ送信する(S43)。ここでは画像も送信することにしてあるが、拡声放送用のテキストを作成するのに最低限必要な事象の種類情報と時間情報と端末局ID等といった、データ量の少ない情報のみを送信することとしてもよい。
センター局10では、これらの情報を受信すると、操作卓2内のセンター局制御部201へ入力する。そして、拡声放送用音声生成機能(図示せず)により、受信した事象情報に基づいて拡声放送用の音声データを生成し(S44)、変換された拡声放送用の音声データは、指定したまたは全ての端末局30または/および戸別受信機40に対し送信する(S45)。端末局装置30は、拡声放送用の音声データを受信すると、トランペットスピーカ34から拡声放送用の音声を拡声放送する(S46)。また、戸別受信機40では、拡声放送用の音声データを受信すると、自身のスピーカから拡声放送用の音声を拡声出力する。
本実施の形態によれば、端末局装置または監視端末局により異常事象を検出すると、センター局または監視センター局で拡声放送用の音声を自動的に生成して、拡声放送できるため、より迅速に異常事態を知らせることができる。
(第4の実施の形態)
本発明に係る実施の形態を、図8を参照して説明する。本実施の形態では、端末局装置において検知した事象の情報に基づいて、拡声放送用のテキストデータを作成し、予め登録した職員の端末へ送信する。
端末局装置30内に設置されたカメラ35は、監視区域を撮影し、画像取得部36で入射光を電気信号に変換することで画像を取得する(S51)。取得した画像は画像処理部37によって画像処理され、異常事象の有無を判定する(S52)。異常事象を検知すると(Yes)S53の処理へ進み、異常事象を検知しなければ(No)S51の処理を繰り返す。
S52で異常事象を検出すると、画像と検出した事象の種類情報を、検出時刻や端末局IDと共に無線回線21を介してセンター局10へ送信する(S53)。ここでは画像も送信することにしてあるが、拡声放送用のテキストを作成するのに最低限必要な事象の種類情報と時間情報と端末局ID等といった、データ量の少ない情報のみを送信することとしてもよい。
センター局10では、これらの情報を受信すると、操作卓2内のセンター局制御部201へ入力する。そして、拡声放送用テキスト生成機能201aにより、受信した事象情報に基づいて拡声放送用のテキストを生成する(S54)。生成した拡声放送用のテキストデータは、Eメール等の送信機能(図示せず)によって、予め登録された職員の端末(例えば携帯電話やパソコン、その他専用端末。図示せず)に対して送信される(S55)。このとき、センター局10側で受信した画像があれば合わせて職員の端末へ送信してもよい。
職員の端末は、拡声放送用のテキストデータ情報を受信すると、画面に拡声放送用のテキストデータが文字列として表示され、必要に応じて編集する。また、同時に拡声放送の要否を選択するチェックボックスやコード入力欄も合わせて表示され、職員の入力に基づいて、拡声放送の要否に関する情報が生成される。拡声放送用のテキストデータは、修正されれば修正後の、修正がなければ当初の内容で、拡声放送の要否に関する情報とともにセンター局10へ返信される(S56)。
センター局10は、職員の端末から返信されたデータを受信すると(S57)、拡声放送の要否に関する情報に基づいて、拡声放送「要」の場合(Yes)、受信した拡声放送用のテキストデータを音声データに変換し(S59)、指定したまたは全ての端末局30または/および戸別受信機40に対し変換された拡声放送用の音声データを送信する(S60)。一方、拡声放送「否」の場合には(No)、拡声放送せずに処理を終了する。
そして、端末局装置30は、拡声放送用の音声を受信すると、トランペットスピーカ34から拡声放送用の音声を拡声放送する(S11)。
本実施の形態では、拡声放送用のテキストデータをEメールで送信するようにしたが、専用サイトのURLを送信し、専用サイト上でテキストの修正や放送指示の操作ができるようにしてもよい。また、自動的に電話をかけ、拡声放送用の内容を音声として出力し、職員の携帯電話からダイヤル操作によって拡声放送の要否を決定することとしてもよい。
また、本実施の形態では、拡声放送が必要か否かの判断を職員の操作に任せているが、職員がすぐに応答できない事態を想定し、所定時間内(例えば5分)に職員からの指示を受け付けなかったら作成した内容で自動的に拡声放送が開始されるようにしてもよい。一方、所定時間内に職員の指示を受け付けなかったら拡声放送しないようにしてもよく、いずれにするかは自動的に放送するようにするかは、運用する者が予め設定しておくのがよい。
以上に詳述したように、本実施の形態によれば、監視端末局により異常事象を検出し、拡声放送用のテキストを職員に対し送信することで、担当職員が勤務時間外などで不在の場合であっても、異常事象の発生を遠隔で確認でき、また、拡声放送を遠隔で指示できることで、時間や場所に関わらず異常事象に対応することができる。
上述してきたそれぞれの実施の形態においては、端末局装置において事象を検知した際に、センター局装置に対して画像と事象情報(種類情報と時間情報と端末局ID)を送信するようにしているが、例えば事象情報のみを送信して、画像表示なしで拡声放送用データを作成するようにしてもよい。
また、カメラが雲台一体型カメラ等の旋回可能なカメラである場合には、通常、プリセット動作という予め定めた複数のポイントを時間などに基づいて巡回的に撮像する運用がされているが、プリセット位置ごとに撮像している対象や場所を予め登録しておくか地図情報とカメラの位置情報および向きやズーム比率と照らし合わせて場所を特定することにより場所情報を取得し、より詳細な場所情報をセンター局装置側に送信するようにしてもよい。
また、センター局装置から端末局装置へテキストデータを送信し、端末局装置において受信したテキストデータを音声変換して拡声放送するシステムの場合には、センター局装置で事象情報に基づいて作成したテキストデータを端末局装置へ送信し、端末局装置において音声変換して拡声放送するようにしてもよい。
また、センター局装置から戸別受信機へテキストデータを送信し、個別受信機において受信したテキストデータを文字として表示したり音声変換して拡声出力したりするシステムの場合には、センター局装置で事象情報に基づいて作成したテキストデータを戸別受信機へ送信し、戸別受信機において拡声放送用のテキストデータを文字としてその表示部に表示したり、音声変換して拡声放送したりするようにしてもよい。
以上、本発明を複数の実施の形態を用いて説明してきたが、これらの実施の形態に限定するものではない。例えば、異常事象検出のための画像処理機能は、本実施の形態ではカメラに備えることとしたが、カメラとは別体の画像処理装置を設けてもよいし、監視センター側に設けてもよい。また、テキスト生成機能と音声変換機能は同一の媒体に備わっていてもよいし、別々の媒体に備わっていてもよい。
要するに本発明は、上記各実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。