以下、本発明による画像形成装置、ファクシミリ情報送信方法およびファクシミリ情報送信プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による画像形成装置およびファクシミリ情報送信方法について説明するが、かかるファクシミリ情報送信方法をコンピュータにより実行可能なファクシミリ情報送信プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、ファクシミリ情報送信プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、ファクシミリ通信機能とネットワーク通信機能とを少なくとも有する画像形成装置において、前記ファクシミリ通信機能に異常が発生した場合、該画像形成装置の利用者は何も設定することなく、今まで利用していたファクシミリ送信のワンタッチ送信先設定ボタンをそのまま用いてファクシミリ代行送信を行うことができることを主要な特徴としている。
より具体的には、本発明に係る画像形成装置は、次のような手段を少なくとも備えて構成されている。すなわち、ファクシミリ情報を送受信するファクシミリ通信機能と各種データをネットワーク(例えばIPネットワーク等)を介して送受信するネットワーク通信機能とを少なくとも有する画像形成装置であって、前記ファクシミリ通信機能の異常を検出する手段と、検出した前記ファクシミリ通信機能の異常をあらかじめ登録した緊急連絡先に通報する手段と、前記緊急連絡先からの指示を判別する手段と、ファクシミリ送信用のワンタッチ送信先設定ボタンをファクシミリ代行送信用のワンタッチ送信先設定ボタンに変換する手段と、ファクシミリ代行送信用に変換したワンタッチ送信先設定ボタンを変換前のファクシミリ送信用のワンタッチ送信先設定ボタンに戻す手段と、ワンタッチ代行送信時の中継機を選定する手段と、を少なくとも備えていることを主要な特徴としている。
さらには、本発明に係る画像形成装置においては、前記ファクシミリ通信機能の異常を緊急連絡先へ通報する緊急連絡通報例えば緊急連絡メールに、緊急連絡先の選択指示により画像形成装置をファクシミリ代行送信モードに設定することを可能とするリンク情報を付加することにより、緊急連絡先から該リンク情報の選択指示結果を返送させることによって、利用者が設定していた全てのファクシミリ送信用のワンタッチ送信先設定ボタンに関して、ファクシミリ送信モード時のファクシミリ情報の宛先を変更して、ファクシミリ代行送信モードにおける中継機の宛先に設定し、ワンタッチ送信先設定ボタンの押下時に、中継機を経由してファクシミリ情報の宛先に中継転送することを可能にしている。而して、ファクシミリ通信機能の異常時に、利用者がワンタッチ送信先設定ボタンの設定変更を行う必要もなく、中継機の宛先番号を用いて、ファクシミリ情報の元データに関する情報を画像データとしてネットワークを介して中継機に送信して、最終の宛先向けに中継転送させることを可能にするという効果のみならず、ファクシミリ通信機能の異常検出前や検出後の如何なるタイミングにおいても、利用者がワンタッチ送信先設定ボタンに対して中継機の宛先の設定を行う必要がないという効果も得られる(数十ないし数百個にも及ぶ多数のワンタッチ送信先設定ボタンを備えていた場合に、特に、大きな効果を期待することができる)。
(第1の実施形態の構成例)
次に、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の構成例について、図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の周辺環境について図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置およびその周辺環境を説明するためのネットワーク構成図である。
図1のネットワーク構成図に示すように、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置1は、IP(Internet Protocol)ネットワーク2と公衆電話網6とに接続されている。また、IPネットワーク2は、画像形成装置1の他に、画像形成装置1の異常発生時に通報する緊急連絡先となる管理者が所持する携帯端末3が収容されている携帯電話網4を接続するとともに、ファクシミリ代行送信機能を有する画像形成装置5(すなわち、中継ファクシミリ装置、以降、中継機と称する)も接続している。公衆電話網6は、画像形成装置1、画像形成装置5(中継機)を接続するとともに、さらに、画像形成装置1、画像形成装置5(中継機)からのファクシミリ情報を送信相手となるファクシミリ端末7も接続している。
画像形成装置1は、ファクシミリ送信モードにおいては、ファクシミリ通信機能を用いて、公衆電話網6を介して、ファクシミリ端末7に対してファクシミリ情報を送信することができる他、ファクシミリ代行送信モードにおいては、ネットワーク通信機能を利用して、IPネットワーク2を介して、ファクシミリ端末7向けのファクシミリ情報の元データに関する情報を画像データとして画像形成装置5(中継機)に対して送信し、中継機の画像形成装置5から、該画像データに関するファクシミリ情報を、公衆電話網6を介して、ファクシミリ端末7に対して送信してもらうこともできる。つまり、中継機の画像形成装置5も、前述のように、IPネットワーク2と公衆電話網6とに接続されており、IPネットワーク2を介して、画像形成装置1からファクシミリ端末7向けのファクシミリ情報の元データに関する画像データを受信すると、ファクシミリ端末7向けのファクシミリ情報に変換して、公衆電話網6を介して、ファクシミリ端末7に対して送信する。
また、画像形成装置1は、当該画像形成装置1のファクシミリ通信機能等の異常を検知した場合、ネットワーク通信機能を利用して、IPネットワーク2に接続されている携帯電話網4を介して、緊急連絡先の管理者が所持する携帯端末3と接続して、当該画像形成装置1のファクシミリ通信機能等の異常を緊急連絡先の管理者に対して通報することができる。なお、画像形成装置1のファクシミリ通信機能等の異常を検知した場合、画像形成装置1と公衆電話網6との間は、ファクシミリ情報の送受信が不可能な不通状態に設定される。
次に、図1のネットワーク構成図における画像形成装置1以外の構成要素について先に説明し、画像形成装置1の内部構成については、図2のブロック構成図として後述する。まず、IPネットワーク2は、企業内に構築される例えばLAN(Local Area Network)等のIP(Internet Protocol)通信プロトコルを適用したネットワークを指し、100BASE−Tや1000BASE−T等のインターフェースによって実現される。
携帯端末3は、携帯型の無線式電話機であり、通話以外にもインターネット上のWebページを閲覧する機能、電子メールを送受信する機能等を有している。本第1の実施形態においては、前述のように、携帯端末3は、画像形成装置1の緊急連絡先である管理者が所持しているものとする。
携帯電話網4は、携帯端末3が通話やインターネット通信を行うためのネットワークであり、携帯端末3と通信を行う基地局と、該基地局を接続する集約局とによって構成される。なお、本第1の実施形態においては、前述のように、携帯電話網4は、画像形成装置1と当該画像形成装置1の緊急連絡先の端末となる携帯端末3との間を、IPネットワーク2を経由して接続するネットワークであるが、さらに、携帯電話網4は、図示していないが、公衆電話網6と接続することも可能である。
中継機の画像形成装置5は、ファクシミリ通信機能、ネットワーク通信機能およびファクシミリ代行送信機能を有する機器であり、ネットワーク通信機能を用いてIPネットワーク2を介して受信した画像データを、ファクシミリ代行送信機能を用いて、該画像データに関するファクシミリ情報に変換して、指定されているファクシミリ端末7に対して、ファクシミリ通信機能により、公衆電話網6を介して、変換したファクシミリ情報を送信する中継転送機能を実現している。
公衆電話網6は、画像形成装置1や中継機の画像形成装置5やファクシミリ端末7の各機器に接続されている固定電話回線を電話交換機によって相互に接続して各機器間の相互通信を行う通信網である。
ファクシミリ端末7は、公衆電話網6を介して、ファクシミリ情報の送受信を行う機器である。
次に、図1に示す画像形成装置1の内部構成の一例について、図2のブロック構成図を用いて詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施形態として図1に示した画像形成装置1の内部構成の一例を説明するためのブロック構成図である。
図2に示す画像形成装置1は、スキャナ部1a、操作表示部1b、不揮発メモリ部1c、画情報圧縮再生部1d、ファクシミリ制御部1e、LAN制御部1f、制御部1g、該制御部1g内のボタン変換部1hを少なくとも備えて構成されている。ここで、ボタン変換部1hは、ワンタッチ送信先設定ボタンをファクシミリ送信用からファクシミリ代行送信用のボタンに変換する手段とファクシミリ代行送信用からファクシミリ送信用のボタンに戻す手段との双方の機能を実現するワンタッチ送信先設定ボタン変換手段である。
また、スキャナ部1aは、原稿台に載置された原稿を読み取るとともに、原稿を読み取った後、画像処理を施して電子データに変換する原稿読取手段である。また、操作表示部1bは、利用者が本画像形成装置1に対する指示を入力したり、本画像形成装置1側から利用者への緊急通報メッセージ等の情報を画面表示したりする操作表示手段である。
また、不揮発メモリ部1cは、本画像形成装置1における各種データを記憶するとともに、図3、図4、図5(または図6)のそれぞれに示すデータを記憶する記憶手段である。ここで、図3は、本発明の第1の実施形態として図1に示した本画像形成装置1のファクシミリ通信手段であるファクシミリ制御部1eにおいて、部品故障等、利用者では対処することができない異常を検出した場合に、ファクシミリ通信手段の異常の旨を示す緊急連絡通報の一例として用いる電子メール(以降、緊急連絡メールと呼ぶ)の宛先となる緊急連絡先の携帯端末3のメールアドレスの一例を示す説明図である。図3の説明図においては、緊急連絡先のメールアドレスとして、携帯端末3のメールアドレス'support@abc.co.jp'が不揮発メモリ部1cに記憶されている例を示している。なお、図3に示す緊急連絡先のメールアドレスは、後述する第3の実施形態においても参照される。
また、図4は、本発明の第1の実施形態として図1に示した画像形成装置1がファクシミリ代行送信を行う際の転送先の中継機である画像形成装置5の宛先情報(中継機宛先情報)を登録するテーブルの一例を示す説明図であり、画像形成装置5の宛先情報は、IPアドレスまたはメールアドレスによって指定する。図4の説明図においては、中継機である画像形成装置5の宛先情報すなわち中継機宛先情報20が'192.168.1.135'というIPアドレスとして不揮発メモリ部1cに記憶されている場合を示している。なお、図4に示す中継機である画像形成装置5の宛先情報は、後述する第2の実施形態においても参照される。
また、図5は、本発明の第1の実施形態として図1に示した画像形成装置1に備えられたワンタッチ送信先設定ボタンのファクシミリ代行送信モード解除状態における機能の設定登録を行う設定登録テーブルの一例を示す説明図である。図5の説明図においては、ワンタッチ送信先設定ボタンがN個(N:正の任意の整数)のボタンから構成され、設定登録テーブル30として、N個のワンタッチ送信先設定ボタンそれぞれの機能を指定するために、それぞれのボタン名31、宛先32、送信モード33、変換フラグ34の設定内容が、不揮発メモリ部1cに記憶されている場合を示している。
図5の設定登録テーブル30において、ボタン名31は、N個のワンタッチ送信先設定ボタンそれぞれの名称である。宛先32は、ワンタッチ送信先設定ボタンそれぞれを選択した際にファクシミリ情報を送信する相手先の宛先を示す宛先情報であり、電話番号、メールアドレス、IPアドレス等によって指定される。送信モード33は、ワンタッチ送信先設定ボタンそれぞれを選択した際の送信種別を示す情報であり、ファクシミリ送信モード、ネットワーク送信モード、ファクシミリ代行送信モード等によって指定される。変換フラグ34は、送信モード33がファクシミリ送信モードからファクシミリ代行送信モードへの変換の有無を示す情報であり、送信モード33がファクシミリ送信モードに設定される初期設定時には「OFF」であり、送信モード33がファクシミリ送信モードからファクシミリ代行送信モードに変換されている間は「ON」であり、送信モード33がファクシミリ代行送信モードからファクシミリ送信モードに戻って、ファクシミリ送信が継続している間は「OFF」である。
図5の設定登録テーブル30において、例えば、第1番目のワンタッチ送信先設定ボタンの場合、ボタン名31は、A社向けのファクシミリ送信用のボタンであることを示す「A社」であり、宛先32は、A社の宛先を示す電話番号が「12345」であり、送信モード33は、「ファクシミリ送信」であり、変換フラグ34は、「OFF」である設定例を示している。また、第2番目のワンタッチ送信先設定ボタンの場合、ボタン名31は、B社向けのメール送信用のボタンであることを示す「B社」であり、宛先32は、B社の宛先を示すメールアドレスが「abc@x.co.jp」であり、送信モード33は、「ネットワーク送信」であり、変換フラグ34は、「OFF」である設定例を示している。
図6は、本発明の第1の実施形態として図1に示した画像形成装置1に備えられたワンタッチ送信先設定ボタンのファクシミリ代行送信モード設定時における機能の設定登録を行う設定登録テーブル30の一例を示す説明図であり、画像形成装置1の送信モードが、ファクシミリ送信モードからファクスミリ代行送信モードに切り替わり、図5に示した設定登録テーブルのファクシミリ代行送信モード解除状態におけるワンタッチ送信先設定ボタンの送信モード33が、ファクシミリ送信モードからファクシミリ代行送信モードに切り替わった後の状態を示している。
図6の設定登録テーブル30に示すように、送信モード33がファクシミリ送信モードからファクシミリ代行送信モードへ切り替わった場合、図5のファクシミリ代行送信モード解除状態において送信モード33がファクシミリ送信を行うように設定されていたワンタッチ送信先設定ボタンについては、例えば、第1番目のワンタッチ送信先設定ボタンについては、ボタン名31、宛先32は、図5の状態から変化することなく、それぞれ、「A社」、「12345」のままであるが、送信モード33は「ファクシミリ送信」から「ファクシミリ代行送信」に変更され、変換フラグ34も「OFF」から「ON」に切り替わる。これに対して、図5のファクシミリ代行送信モード解除状態において送信モード33がファクシミリ送信を行うようには設定されていなかったワンタッチ送信先設定ボタンについては、例えば、第2番目のワンタッチ送信先設定ボタンについては、ボタン名31、宛先32、送信モード33、変換フラグ34のいずれも、図5の状態から変化することなく、それぞれ、「B社」、「abc@x.co.jp」、「ネットワーク送信」、「OFF」のままである。
なお、図3の緊急連絡先メールアドレス10、図4の中継機宛先情報20、図5の設定登録テーブル30におけるワンタッチ送信先設定ボタンのボタン名31、宛先32、送信モード33のそれぞれは、利用者が画像形成装置1を利用するに当たって、事前に、当該利用者自身もしくは画像形成装置1の管理者によって、操作表示部1bを介して、不揮発メモリ部1cに設定登録される。
次に、図2に示す画像形成装置1の各部位の説明に戻って、画情報圧縮再生部1dは、原稿読取手段であるスキャナ部1aによって読み取った原稿を変換した電子データ(画像データ)を圧縮または伸長して、ファクシミリ情報を生成する画像変換手段である。また、ファクシミリ制御部1eは、電話回線に接続することにより、当該画像形成装置1と公衆電話網6に接続された他の装置との間でファクシミリ情報を送受信するファクシミリ通信機能を実現するファクシミリ通信手段である。また、ファクシミリ制御部1eは、ファクシミリ通信機能の異常の検出も行う部位である。
また、ネットワーク通信手段であるLAN制御部1fは、画像形成装置1とIPネットワーク2に接続された他の装置や携帯電話網4、公衆電話網6との間で画像データや通話情報やメールデータ等を転送するためのネットワーク通信機能を実現する部位であり、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、HTTP(HyperText Transfer Protocol)、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、POP3(Post Office Protocol)、等の通信プロトコル制御を行う。
また、制御部1gは、画像形成装置1全体の制御を司るとともに、内部にボタン変換部1hを備えている。ボタン変換部1hは、前述したように、送信モードがファクシミリ送信モードからファクシミリ代行送信モードへ切り替わった際に、図5の送信モード33が「ファクシミリ送信」に設定されているワンタッチ送信先設定ボタンを検索して、ファクシミリ送信用のワンタッチ送信先設定ボタンからファクシミリ代行送信用のワンタッチ送信先設定ボタンに変換する部位であり、当該ワンタッチ送信先設定ボタンを選択して押下操作時に、ファクシミリ送信ではなくファクシミリ代行送信の動作を行わせる。ファクシミリ代行送信の動作に切り替わった後の画像形成装置1の状態を、ワンタッチ送信先設定ボタンの状態を含め、「ファクシミリ代行送信モード」と称している。
また、ボタン変換部1hは、ファクシミリ代行送信用に変換したワンタッチ送信先設定ボタンを変換前のファクシミリ送信用のワンタッチ送信先設定ボタンに戻すことも可能である。ワンタッチ送信先設定ボタンの状態を含め、変換前のファクシミリ送信の動作を行う状態に、画像形成装置1の状態を戻すことを、「ファクシミリ代行送信モードを解除する」と称し、変換前に戻した画像形成装置1の状態を「ファクシミリ代行送信モード解除時の状態」と称している。
ファクシミリ代行送信モードにおいては、利用者が相手先を指定する場合のみならず、画像形成装置1におけるファクシミリ送信用の全てのワンタッチ送信先設定ボタンがファクシミリ代行送信用のワンタッチ送信先設定ボタンに変換された状態になるため、ファクシミリ送信モードからファクシミリ代行送信モードに変換することができる場合を、画像形成装置1の管理者の指示によって該変換が許可されている場合のみに限定することが望ましい。また、逆に、ファクシミリ代行送信モードを解除することができる場合も、画像形成装置1の管理者の指示によって解除が許可されている場合のみに限定することが望ましい。
(第1の実施形態の動作の説明)
次に、第1の実施形態として図1〜図6を用いて説明した画像形成装置1の動作の一例について、図7のフローチャートおよび図8〜図10の説明図を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において「ステップ」という記載は、図7のフローチャートにおける各処理ステップを意味している。
ここで、図7は、本発明の第1の実施形態として図1に示した画像形成装置1の動作の一例を説明するためのフローチャートである。図8は、本発明の第1の実施形態として図1に示した緊急連絡先の携帯端末3において画像形成装置1から受信した緊急連絡メールの内容の一例を説明するための説明図である。なお、図8に示す緊急連絡メールの内容は、後述する第3の実施形態においても参照される。また、図9は、本発明の第1の実施形態として図1に示した画像形成装置1のファクシミリ代行送信モード設定時において画像形成装置1の操作表示部1bに画面表示されるワンタッチ送信先設定ボタン表示画面の一例を示す画面図であり、図10は、本発明の第1の実施形態として図1に示した画像形成装置1のファクシミリ代行送信モード解除状態において画像形成装置1の操作表示部1bに画面表示されるワンタッチ送信先設定ボタン表示画面の一例を示す画面図である。
図7に示すフローチャートにおいて、画像形成装置1のファクシミリ制御部1eは、あらかじめ定めた周期ごとに、例えば5秒ごとに、利用者には対処することができないファクシミリ通信機能の異常の発生の有無を監視している(ステップS1)。ファクシミリ通信機能の異常を検出した場合には(ステップS2:Yes)、ファクシミリ制御部1eは、IPネットワーク2および携帯電話網4を介して接続することができる緊急連絡先の携帯端末3の緊急連絡先メールアドレス10(図3に示す例においては、'support@abc.co.jp')に対して、ネットワーク通信手段であるLAN制御部1fを介して、利用者では対処することができないファクシミリ通信機能の異常が発生した旨を示す緊急連絡メールを送信する(ステップS3)。
一方、ファクシミリ通信機能の異常を検出していない場合には(ステップS2:No)、ステップS1に戻り、ファクシミリ通信機能の異常監視を周期的に行う。なお、ファクシミリ通信機能の異常を修復して、利用することが可能な状態に復帰した場合も、ファクシミリ制御部1eは、異常からの回復を検出して(ステップS2:Yes)、異常から回復した旨を示す修復用の緊急連絡通報例えば緊急連絡メールを携帯端末3に対して送信する(ステップS3)。
ここで、異常検出時に携帯端末3に対して送信する緊急連絡メール40は、図8に示すように、例えば、「ファクシミリ通信機能に異常が発生しました!」の異常発生を通報する異常通報文章41と、「ファクシミリ代行送信モードにするには以下のONを、解除するには以下のOFFを押下してください。」のように、ファクシミリ代行送信モードの設定や解除に関する処置選択文章42と、下部に配置される「ON」「OFF」の選択ボタンのように、画像形成装置1と通信するためのリンク情報であるHTTPリクエスト43と、によって構成されるHTMLメールを用いている。なお、異常からの回復を通報する修復用の緊急連絡メール40の場合、異常通報文章41は、例えば、「ファクシミリ通信機能の異常が修復しました!」のような異常修復通報文章になる。
携帯端末3が該緊急連絡メール40を受信して、緊急連絡先の管理者が、携帯端末3にて受信した緊急連絡メール40のHTTPリクエスト43として表示されているリンク情報の「ON」もしくは「OFF」のいずれかを選択して押下操作を行うと、携帯端末3は、携帯電話網4およびIPネットワーク2を介して、該緊急連絡メール40の送信元の画像形成装置1に対して、選択したHTTPリクエストを送信する。画像形成装置1は、LAN制御部1fを介して、携帯端末3から送信されてきたHTTPリクエストを受信する(ステップS4)。
受信したHTTPリクエストが「ON」のリクエストであれば(ステップS5:Yes)、画像形成装置1の送信モードをファクシミリ代行送信モードに設定するとともに、ボタン変換部1hにて、図5に示したファクシミリ代行送信モード解除状態におけるワンタッチ送信先設定ボタンに関する設定登録テーブル30において、送信モード33が「ファクシミリ送信」に設定されているワンタッチ送信先設定ボタンを検索する(ステップS6)。
「ファクシミリ送信」に設定されているワンタッチ送信先設定ボタンが検索された場合には(ステップS7:Yes)、図5、図6の設定登録テーブル30において説明したように、当該ワンタッチ送信先設定ボタンの送信モード33を「ファクシミリ送信」から「ファクシミリ代行送信」に変換するとともに、変換フラグ34を「ON」に設定する(ステップS8)。なお、ファクシミリ情報の送信先を、ワンタッチ送信先設定ボタンにあらかじめ設定された相手先ではなく、送信時に利用者が入力した任意の相手先であった場合も、前述のように、ファクシミリ送信モードによる送信動作からファクシミリ代行送信モードによる送信動作に切り替わっている。さらに、図9の画面図に示すように、<ファクシミリ代行送信モード中>である旨を操作表示部1bに画面表示することにより、利用者にその旨を通知する(ステップS9)。
一方、「ファクシミリ送信」に設定されているワンタッチ送信先設定ボタンが存在していなかった場合には(ステップS7:No)、ワンタッチ送信先設定ボタンに関しては何も処理しないで終了する。
また、ステップS5において、受信したHTTPリクエストが「OFF」のリクエストであれば(ステップS5:No)、画像形成装置1の送信モードのファクシミリ代行送信モードを解除してファクシミリ送信モードに戻すとともに、ボタン変換部1hにて、図6に示したファクシミリ代行送信モード設定時におけるワンタッチ送信先設定ボタンに関する設定登録テーブル30において、変換フラグ34が「ON」に設定されているワンタッチ送信先設定ボタンを検索する(ステップS10)。
変換フラグ34が「ON」に設定されているワンタッチ送信先設定ボタンが検索された場合には(ステップS11:Yes)、図5、図6の設定登録テーブル30において説明したように、当該ワンタッチ送信先設定ボタンの送信モード33を「ファクシミリ代行送信」から「ファクシミリ送信」に変換するとともに、変換フラグ34を「OFF」に設定する(ステップS12)。なお、ファクシミリ情報の送信先を、ワンタッチ送信先設定ボタンにあらかじめ設定された相手先ではなく、送信時に利用者が入力した任意の相手先であった場合も、前述のように、ファクシミリ代行送信モードによる送信動作からファクシミリ送信モードによる送信動作に戻っている。さらに、図10の画面図に示すように、<ファクシミリ代行送信モード中>である旨の表示を消去して、送信モードが表示されていない元の状態に戻して操作表示部1bに画面表示することにより、利用者にその旨を通知する(ステップS13)。
一方、変換フラグ34が「ON」に設定されているワンタッチ送信先設定ボタンが存在していなかった場合には(ステップS11:No)、ワンタッチ送信先設定ボタンに関しては何も処理しないで終了する。
以上のように動作することによって、画像形成装置1のファクシミリ通信機能に利用者が対処することができないような異常が発生した旨を、緊急連絡先の管理者が所持する携帯端末3向けに緊急連絡メール40を、緊急連絡通報として送信することにより、当該画像形成装置1をファクシミリ代行送信モードに自動的に設定することができ、利用者は、ワンタッチ送信先設定ボタンの設定変更を行うことなく、そのまま、ワンタッチ送信先設定ボタンの押下操作を行うだけで、ファクシミリ代行送信モードにより、IPネットワーク2、中継機の画像形成装置5を経由して、当該ワンタッチ送信先設定ボタンにて指定されていた宛先のファクシミリ端末7へファクシミリ情報を送信することができる。
また、画像形成装置1のファクシミリ通信機能の異常が修復した際に、その旨を示す緊急連絡メール40を、修復用の緊急連絡通報として送信することにより、当該画像形成装置1をファクシミリ代行送信モードからファクシミリ送信モードに自動的に復帰させることができ、利用者は、ワンタッチ送信先設定ボタンの設定変更を行うことなく、そのまま、ワンタッチ送信先設定ボタンの押下操作を行うだけで、ファクシミリ送信モードにより、公衆電話網6を経由して、当該ワンタッチ送信先設定ボタンにて指定されていた宛先のファクシミリ端末7へファクシミリ情報を送信することができる。
さらには、ファクシミリ通信機能の異常を緊急連絡先の携帯端末3へ通報する緊急連絡メール40に、例えば、画像形成装置1をファクシミリ送信モードからファクシミリ代行送信モードに切り替えることを可能にするリンク情報をHTTPリクエスト43として付加しているので、緊急連絡先の携帯端末3から該リンク情報の選択指示結果を返送させることによって、利用者が設定していた全てのファクシミリ送信用のワンタッチ送信先設定ボタンに関して、ファクシミリ送信モード時のファクシミリ情報の宛先をファクシミリ代行送信モードにおける中継機の宛先番号に設定し、ワンタッチ送信先設定ボタンの押下操作時に、中継機を経由して、ファクシミリ情報の最終的な宛先のファクシミリ端末7に中継転送することを可能にしている。
而して、ファクシミリ通信機能の異常時に、利用者が、ワンタッチ送信先設定ボタンの設定変更を行う必要はなく、そのまま、ワンタッチ送信先設定ボタンの押下操作を行うだけで、切り替えたファクシミリ代行送信モードを利用し、中継機の宛先番号を用いて、ファクシミリ情報の元データに関する情報を画像データとして中継機に自動的に送信して、中継機から変換後のファクシミリ情報をワンタッチ送信先設定ボタンに設定されていた相手先に中継転送することを可能にするという効果が得られる。さらには、ファクシミリ通信機能の異常検出前や検出後の如何なるタイミングにおいても、利用者がワンタッチ送信先設定ボタンに対して中継機の宛先の設定等を行う必要が無いという効果も得られる(数十ないし数百個にも及ぶ多数のワンタッチ送信先設定ボタンを備えていた場合に、特に、大きな効果を期待することができる)。
なお、以上の説明においては、緊急連絡先の端末を、当該画像形成装置1の管理者がどこにいても、緊急連絡メール40を確認することができるように、該管理者が常時携行することができる携帯端末3としているが、緊急連絡メール40等の緊急連絡通報を受信することができる端末であれば、例えば、PC(Personal Computer)などであっても構わない。また、緊急連絡先の管理者に対する緊急連絡通報として、緊急連絡メール40のような電子メールを用いる代わりに、音声による通報を用いたり、インターネット上に緊急連絡に関する情報をアップロードして通報したりするようにしても良い。
また、前述の説明においては、図7のフローチャートのステップS1、S2に示すように、ファクシミリ通信機能の異常を、あらかじめ定めた周期で定期的に監視することによって検出する場合の動作について説明したが、利用者が、任意に指定した相手先に、または、ワンタッチ送信先設定ボタンにあらかじめ設定されていた相手先に、ファクシミリ情報を送信しようとした際に、ファクシミリ通信機能の異常を検出した場合であっても、全く同様の動作を行う。
(第1の実施形態の効果)
以上に詳細に説明したように、本発明に係る第1の実施形態においては、以下のような効果を奏することができる。
第1に、画像形成装置1のファクシミリ通信機能に異常が発生した場合、その旨を緊急連絡通報例えば緊急連絡メール40として緊急連絡先の管理者の携帯端末3に対して送信し、該緊急連絡通報例えば緊急連絡メール40を受信した緊急連絡先の管理者の携帯端末3から、ファクシミリ情報の元データに関する情報を画像データとしてネットワーク通信機能により中継機の画像形成装置5に向けて送信するファクシミリ代行送信モードに当該画像形成装置1をワンタッチ送信先設定ボタンの送信モードも含め自動的に切り替えさせることができる構成となっているため、利用者は何も設定することなく、ファクシミリ送信用のワンタッチ送信先設定ボタンを用いてファクシミリ代行送信を行うことができる。
第2に、画像形成装置1のファクシミリ通信機能の異常の修復後に、その旨を修復用の緊急連絡通報例えば緊急連絡メール40として緊急連絡先の管理者の携帯端末3に対して送信し、該修復用の緊急連絡通報例えば緊急連絡メール40を受信した緊急連絡先の管理者の携帯端末3から、今まで設定されていたファクシミリ代行送信モードを解除してファクシミリ通信機能を利用する元のファクシミリ通信モードに当該画像形成装置1をワンタッチ送信先設定ボタンの送信モードも含め自動的に復帰させることができる構成となっているため、利用者は何も設定することなく、ファクシミリ送信用のワンタッチ送信先設定ボタンを用いてファクシミリ送信を行うことができる。
(第2の実施形態の構成例)
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の構成例について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置は、該画像形成装置のファクシミリ通信機能の異常が発生した場合、第1の実施形態の場合とは異なり、その旨を、緊急連絡先の管理者が所持する携帯端末3に電子メールとして通報する代わりに、緊急連絡メッセージ(緊急連絡通報)として、当該画像形成装置に画面表示することを特徴としている。まず、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の周辺環境について図11を用いて説明する。図11は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置およびその周辺環境を説明するためのネットワーク構成図である。
第2の実施形態として図11に示すネットワーク構成は、第1の実施形態として図1に示したネットワーク構成とは、緊急連絡先の管理者が所持する携帯端末3および携帯電話網4を備えていない点が異なっているだけであり、画像形成装置1、IP(Internet Protocol)ネットワーク2、画像形成装置5(すなわち、中継ファクシミリ装置、以降、中継機と称する)、公衆電話網6、ファクシミリ端末7を、少なくとも備えて、図1のネットワーク構成と同様の接続構成としている。
すなわち、図11のネットワーク構成図に示すように、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置1は、IP(Internet Protocol)ネットワーク2と公衆電話網6とに接続されている。また、IPネットワーク2は、画像形成装置1の他に、ファクシミリ代行送信機能を有する画像形成装置5(すなわち、中継ファクシミリ装置、以降、中継機と称する)も接続している。公衆電話網6は、画像形成装置1、画像形成装置5(中継機)を接続するとともに、さらに、画像形成装置1、画像形成装置5(中継機)からのファクシミリ情報を送信相手となるファクシミリ端末7も接続している。
ここで、図11に示す画像形成装置1、IPネットワーク2、中継機の画像形成装置5、公衆電話網6、および、ファクシミリ端末7の各装置の機能は、図1の場合と全く同様であり、ここでの重複する説明は割愛する。
ただし、本第2の実施形態においては、画像形成装置1の利用者が対処不可能なファクシミリ通信機能の異常を検出した場合、ファクシミリ制御部1eは、その旨を示す緊急連絡通報を、前述のように、緊急連絡先の管理者が所持する携帯端末3に緊急連絡メール40として通報するものではなく、緊急連絡メッセージとして当該画像形成装置1の操作表示部1bに画面表示する動作を行う。したがって、図11のネットワーク構成に示すように、緊急連絡先の携帯端末3は存在しない構成としているので、第1の実施形態として説明した図3の緊急連絡先メールアドレス10や図8の緊急連絡メール40を不揮発メモリ部1cに記憶する必要はない。
(第2の実施形態の動作の説明)
次に、第2の実施形態のネットワーク構成として図11に示したネットワーク構成における画像形成装置1の動作の一例について、図12のフローチャートおよび図13、図14の画面図、さらに、第1の実施形態として説明した図2のブロック構成図、図5、図6の説明図、図9、図10の画面図を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において「ステップ」という記載は、図12のフローチャートにおける各処理ステップを意味している。
ここで、図12は、本発明の第2の実施形態として図11に示した画像形成装置1の動作の一例を説明するためのフローチャートである。また、図13は、本発明の第2の実施形態として図11に示した画像形成装置1の操作表示部1bに緊急連絡通報として画面表示される緊急連絡メッセージの内容の一例を説明するための画面図であり、ファクシミリ通信機能の異常が発生した際に、ファクシミリ代行通信モードに設定してもらうために当該画像形成装置1の管理者への連絡を利用者に促す画面表示例を示している。また、図14は、本発明の第2の実施形態として図11に示した画像形成装置のファクシミリ情報の送信モードを選択するための送信モード選択画面の一例を説明するための画面図であり、当該画像形成装置1の管理者用として当該画像形成装置1の操作表示部1bに画面表示される管理者画面であって、ファクシミリ情報の送信モードとしてファクシミリ代行送信モードの設定または解除を管理者が選択するための画面表示例を示している。
図12に示すフローチャートにおいて、画像形成装置1のファクシミリ制御部1eは、あらかじめ定めた周期ごとに、例えば5秒ごとに、利用者には対処することができないファクシミリ通信機能の異常の発生の有無を監視している(ステップS21)。ファクシミリ通信機能の異常を検出した場合には(ステップS22:Yes)、ファクシミリ制御部1eは、操作表示部1bに、利用者では対処することができないファクシミリ通信機能の異常が発生した旨を示す緊急連絡メッセージを緊急連絡通報として画面表示する(ステップS3)。
一方、ファクシミリ通信機能の異常を検出していない場合には(ステップS22:No)、ステップS21に戻り、ファクシミリ通信機能の異常監視を周期的に行う。なお、ファクシミリ通信機能の異常を修復して、利用することが可能な状態に復帰した場合も、ファクシミリ制御部1eは、異常からの回復を検出して(ステップS22:Yes)、異常から回復した旨を示す緊急連絡メッセージを修復用の緊急連絡通報として操作表示部1bに画面表示する(ステップS23)。
ここで、異常検出時に操作表示部1bに画面表示する緊急連絡メッセージ50は、図13に示すように、例えば、「ファクシミリ通信機能に異常が発生しました。ファクシミリ送信を行いたい場合は、管理者に連絡を行い、ファクシミリ代行送信モードに変更してください。」のように、ファクシミリ代行送信モードに設定してもらうために当該画像形成装置1の管理者への連絡を促すメッセージであり、ワンタッチ送信先設定ボタンの表示領域に画面表示する。なお、異常から回復した場合は、修復用の緊急連絡通報となる修復連絡用の緊急連絡メッセージ50として、例えば、「ファクシミリ通信機能の異常が修復しました。ファクシミリ代行送信モードを解除してファクシミリ送信モードに復帰したい場合は、管理者に連絡を行い、ファクシミリ代行送信モードを解除してください。」のようなメッセージを用いる。
操作表示部1bに画面表示された緊急連絡メッセージ50を視認した利用者が、音声通話や電子メールあるいは口頭等の何らかの通知手段を用いて、当該画像形成装置1の管理者に連絡して、管理者を呼び出し、画像形成装置1の診断を依頼する。管理者は、当該画像形成装置1の操作表示部1bに画面表示されていた緊急連絡メッセージ50等を再表示して視認した後、当該画像形成装置1の操作表示部1b等を操作して、診断を行う。管理者が、部品の故障などに原因があり、当該画像形成装置1のファクシミリ通信機能を直ちには復旧させることができないと診断した場合、管理者は、操作表示部1bを操作して、管理者用の画面を操作表示部1bに画面表示させて、ファクシミリ代行送信モードの設定を行うことが可能な図14のような送信モード選択画面60を画面表示させる。
ここで、操作表示部1bに画面表示される送信モード選択画面60は、図14に示すように、例えば、「管理者画面 ファクシミリ代行送信モード設定」のようなタイトル61と、「ファクシミリ代行送信モードにするには以下のONを、解除するには以下のOFFを押下してください。」のような、ファクシミリ代行送信モードの設定や解除の選択に関する処置選択文章62と、下部に配置される「ON」、「OFF」のように、ファクシミリ情報の送信モードを選択する選択ボタン63と、によって構成される。なお、タイトル61は、ファクシミリ代行送信モードに設定する場合のみではなく、解除する場合も含む、ファクシミリ情報の送信モードの選択画面であることをより明確にするために、例えば、「管理者画面 送信モード選択 ファクシミリ代行送信モード設定/解除」のような表現を用いても良い。
操作表示部1bに画面表示された送信モード選択画面60を視認した管理者が、選択ボタン63の「ON」もしくは「OFF」のいずれかを選択して押下操作を行うと、画像形成装置1の制御部1gは、操作表示部1bを介して入力されてくる選択情報に基づいて、選択ボタン63の「ON」、「OFF」のいずれを押下操作したかを判別する(ステップS24)。
管理者が「ON」を押下操作した場合は(ステップS25:Yes)、画像形成装置1の送信モードをファクシミリ代行送信モードに設定するとともに、ボタン変換部1hにて、第1の実施形態の図5に示したファクシミリ代行送信モード解除状態におけるワンタッチ送信先設定ボタンに関する設定登録テーブル30において、送信モード33が「ファクシミリ送信」に設定されているワンタッチ送信先設定ボタンを検索する(ステップS26)。
「ファクシミリ送信」に設定されているワンタッチ送信先設定ボタンが検索された場合には(ステップS27:Yes)、第1の実施形態の図5、図6の設定登録テーブル30において説明したように、当該ワンタッチ送信先設定ボタンの送信モード33を「ファクシミリ送信」から「ファクシミリ代行送信」に変換するとともに、変換フラグ34を「ON」に設定する(ステップS28)。なお、ファクシミリ情報の送信先を、ワンタッチ送信先設定ボタンにあらかじめ設定された相手先ではなく、送信時に利用者が入力した任意の相手先であった場合も、前述のように、ファクシミリ送信モードによる送信動作からファクシミリ代行送信モードによる送信動作に切り替わっている。さらに、第1の実施形態の図9の画面図に示したように、<ファクシミリ代行送信モード中>である旨を操作表示部1bに画面表示することにより、利用者にその旨を通知する(ステップS9)。
一方、「ファクシミリ送信」に設定されているワンタッチ送信先設定ボタンが存在していなかった場合には(ステップS27:No)、ワンタッチ送信先設定ボタンに関しては何も処理しないで終了する。
また、ステップS25において、管理者が「OFF」を押下操作した場合は(ステップS25:No)、画像形成装置1の送信モードのファクシミリ代行送信モードを解除してファクシミリ送信モードに戻すとともに、ボタン変換部1hにて、第1の実施形態の図6に示したファクシミリ代行送信モード設定時におけるワンタッチ送信先設定ボタンに関する設定登録テーブル30において、変換フラグ34が「ON」に設定されているワンタッチ送信先設定ボタンを検索する(ステップS30)。
変換フラグ34が「ON」に設定されているワンタッチ送信先設定ボタンワンタッチ送信先設定ボタンが検索された場合には(ステップS31:Yes)、第1の実施形態の図5、図6の設定登録テーブル30において説明したように、当該ワンタッチ送信先設定ボタンの送信モード33を「ファクシミリ代行送信」から「ファクシミリ送信」に変換するとともに、変換フラグ34を「OFF」に設定する(ステップS32)。なお、ファクシミリ情報の送信先を、ワンタッチ送信先設定ボタンにあらかじめ設定された相手先ではなく、送信時に利用者が入力した任意の相手先であった場合も、前述のように、ファクシミリ代行送信モードによる送信動作からファクシミリ送信モードによる送信動作に戻っている。さらに、第1の実施形態の図10の画面図に示したように、<ファクシミリ代行送信モード中>である旨の表示を消去して、送信モードが表示されていない元の状態に戻して操作表示部1bに画面表示することにより、利用者にその旨を通知する(ステップS33)。
一方、変換フラグ34が「ON」に設定されているワンタッチ送信先設定ボタンが存在していなかった場合には(ステップS31:No)、ワンタッチ送信先設定ボタンに関しては何も処理しないで終了する。
以上のように動作することによって、画像形成装置1のファクシミリ通信機能に利用者が対処することができないような異常が発生した旨を、当該画像形成装置1の管理者への連絡を促すための緊急連絡通報例えば緊急連絡メッセージ50として操作表示部1bに画面表示することにより、本第2の実施形態においても、第1の実施形態の場合と同様、当該画像形成装置1をファクシミリ代行送信モードに自動的に設定することができ、利用者は、ワンタッチ送信先設定ボタンの設定変更を行うことなく、そのまま、ワンタッチ送信先設定ボタンの押下操作を行うだけで、ファクシミリ代行送信モードにより、IPネットワーク2、中継機の画像形成装置5を経由して、当該ワンタッチ送信先設定ボタンにて指定されていた宛先のファクシミリ端末7へファクシミリ情報を送信することができる。
また、画像形成装置1のファクシミリ通信機能の異常が修復した際に、その旨を示す緊急連絡メッセージ50を、修復用の緊急連絡通報として操作表示部1bに画面表示することにより、本第2の実施形態においても、第1の実施形態の場合と同様、当該画像形成装置1をファクシミリ代行送信モードからファクシミリ送信モードに自動的に復帰させることができ、利用者は、ワンタッチ送信先設定ボタンの設定変更を行うことなく、そのまま、ワンタッチ送信先設定ボタンの押下操作を行うだけで、ファクシミリ送信モードにより、公衆電話網6を経由して、当該ワンタッチ送信先設定ボタンにて指定されていた宛先のファクシミリ端末7へファクシミリ情報を送信することができる。
さらには、ファクシミリ通信機能の異常時に、操作表示部1bに管理者への連絡を促す緊急連絡メッセージ50を画面表示して、管理者を呼び出し、管理者による操作表示部1bの操作により、操作表示部1bに画面表示される送信モード選択画面60に、画像形成装置1をファクシミリ送信モードからファクシミリ代行送信モードに切り替えることを可能にする選択ボタン63を付加して表示しているので、管理者に「ON」の選択ボタン63を選択してもらうことによって、利用者が設定していた全てのファクシミリ送信用のワンタッチ送信先設定ボタンに関して、ファクシミリ送信モード時のファクシミリ情報の宛先をファクシミリ代行送信モードにおける中継機の宛先番号に設定し、ワンタッチ送信先設定ボタンの押下操作時に、中継機を経由して、ファクシミリ情報の最終的な宛先のファクシミリ端末7に中継転送することを可能にしている。
而して、第1の実施形態の場合と同様、ファクシミリ通信機能の異常時に、利用者が、ワンタッチ送信先設定ボタンの設定変更を行う必要はなく、そのまま、ワンタッチ送信先設定ボタンの押下操作を行うだけで、切り替えたファクシミリ代行送信モードを利用し、中継機の宛先番号を用いて、ファクシミリ情報の元データに関する情報を画像データとして中継機に自動的に送信して、中継機から変換後のファクシミリ情報をワンタッチ送信先設定ボタンに設定されていた相手先に中継転送することを可能にするという効果が得られる。さらには、ファクシミリ通信機能の異常検出前や検出後の如何なるタイミングにおいても、利用者がワンタッチ送信先設定ボタンに対して中継機の宛先の設定等を行う必要が無いという効果も得られる(数十ないし数百個にも及ぶ多数のワンタッチ送信先設定ボタンを備えていた場合に、特に、大きな効果を期待することができる)。
さらに、本第2の実施形態の場合は、第1の実施形態の場合のように、緊急連絡先の携帯端末3から、遠隔操作によって、画像形成装置1をファクシミリ代行送信モードに設定したり解除したりすることはできないものの、管理者が画像形成装置1の近傍の場所にいる場合には、管理者は、携帯端末3を使用することなく、画像形成装置1の操作表示部1bを直接操作して、直ちに、ファクシミリ代行送信モードに設定したり解除したりすることができる。また、電波状況等によって、管理者の携帯端末3を使用することができない環境になっている場合であっても、本第2の実施形態の場合は、画像形成装置1をファクシミリ代行送信モードに設定したり解除したりすることができる。
なお、前述の説明においては、図12のフローチャートのステップS21、S22に示すように、ファクシミリ通信機能の異常を、あらかじめ定めた周期で定期的に監視することによって検出する場合の動作について説明したが、利用者が、任意に指定した相手先に、または、ワンタッチ送信先設定ボタンにあらかじめ設定されていた相手先に、ファクシミリ情報を送信しようとした際に、ファクシミリ通信機能の異常を検出した場合であっても、全く同様の動作を行う。
(第2の実施形態の効果)
以上に詳細に説明したように、本発明に係る第2の実施形態においては、以下のような効果を奏することができる。
第1に、画像形成装置1のファクシミリ通信機能に異常が発生した場合、その旨を緊急連絡通報例えば緊急連絡メッセージ50として操作表示部1bに画面表示し、該緊急連絡通報例えば緊急連絡メッセージ50を視認した利用者からの連絡を受けた当該画像形成装置1の管理者が、当該画像形成装置1の操作表示部1bを直接操作して当該画像形成装置1の送信モードを選択入力することによって、ファクシミリ情報の元データに関する情報を画像データとしてネットワーク通信機能により中継機の画像形成装置5に向けて送信するファクシミリ代行送信モードに当該画像形成装置1をワンタッチ送信先設定ボタンの送信モードも含め自動的に切り替えさせることができる構成となっているため、利用者は何も設定することなく、ファクシミリ送信用のワンタッチ送信先設定ボタンを用いてファクシミリ代行送信を行うことができる。
第2に、画像形成装置1のファクシミリ通信機能の異常の修復後に、その旨を修復用の緊急連絡通報例えば緊急連絡メッセージ50として操作表示部1bに画面表示し、該緊急連絡通報例えば緊急連絡メッセージ50を視認した利用者からの連絡を受けた当該画像形成装置1の管理者が、当該画像形成装置1の操作表示部1bを直接操作して当該画像形成装置1の送信モードを選択入力することによって、今まで設定されていたファクシミリ代行送信モードを解除してファクシミリ通信機能を利用する元のファクシミリ通信モードに当該画像形成装置1をワンタッチ送信先設定ボタンの送信モードも含め自動的に復帰させることができる構成となっているため、利用者は何も設定することなく、ファクシミリ送信用のワンタッチ送信先設定ボタンを用いてファクシミリ送信を行うことができる。
(第3の実施形態の構成例)
次に、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の構成例について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置が収容されるネットワークは、画像形成装置のファクシミリ通信機能の異常が発生した場合のファクシミリ代行送信モードにおいて中継機として利用される画像形成装置が、第1の実施形態の場合とは異なり、中継転送機能の異常発生の場合にも対応することが可能になるように、複数台の装置から構成されていて、いずれかの装置を任意に中継機として選択して利用することができることを特徴としている。まず、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の周辺環境について図15を用いて説明する。図15は、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置およびその周辺環境を説明するためのネットワーク構成図である。
第3の実施形態として図15に示すネットワーク構成は、第1の実施形態として図1に示したネットワーク構成とは、中継機となる画像形成装置5が複数台備えられている点が異なっているだけであり、画像形成装置1、IP(Internet Protocol)ネットワーク2、携帯端末3、携帯電話網4、画像形成装置5(すなわち、中継ファクシミリ装置、以降、中継機と称する)、公衆電話網6、ファクシミリ端末7を、少なくとも備えて、図1のネットワーク構成と同様の接続構成としている。
すなわち、図15のネットワーク構成図に示すように、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置1は、IP(Internet Protocol)ネットワーク2と公衆電話網6とに接続されている。また、IPネットワーク2は、画像形成装置1の他に、画像形成装置1の異常発生時に通報する緊急連絡先となる管理者が所持する携帯端末3が収容されている携帯電話網4を接続するとともに、ファクシミリ代行送信機能を有する画像形成装置5(すなわち、中継ファクシミリ装置、以降、中継機と称する)も接続している。公衆電話網6は、画像形成装置1、画像形成装置5(中継機)を接続するとともに、さらに、画像形成装置1、画像形成装置5(中継機)からのファクシミリ情報を送信相手となるファクシミリ端末7も接続している。
ここで、図15に示す画像形成装置1、IPネットワーク2、携帯端末3、携帯電話網4、複数台の中継機の画像形成装置5のそれぞれ、公衆電話網6、および、ファクシミリ端末7の各装置の機能は、図1の場合と全く同様であり、ここでの重複する説明は割愛する。
ただし、本第3の実施形態においては、ファクシミリ代行送信モードの設定時において利用される中継機の画像形成装置5の台数が、第1の実施形態の場合の1台ではなく、複数台からなっているので、画像形成装置1の不揮発メモリ部1cに記憶する(中継機の宛先を示す)中継機宛先情報は、第1の実施形態として説明した図4の中継機宛先情報20のような1件のみではなく、図16の中継機宛先情報70に示すように、複数件の宛先情報から構成されている。図16は、本発明の第3の実施形態として図15に示した画像形成装置1がファクシミリ代行送信を行う際の中継機である画像形成装置5の宛先情報(中継機宛先情報)を登録するテーブルの一例を示す説明図であり、中継機宛先情報70として、第1中継機宛先情報71、第2中継機宛先情報72、第3中継機宛先情報73、第4中継機宛先情報74、第5中継機宛先情報75、第6中継機宛先情報76、…、第N中継機宛先情報7NのN件(N:任意の正整数)からなっている例を示している。
さらに、画像形成装置1の不揮発メモリ部1cには、中継転送動作の可否に関する中継機(画像形成装置5)への問い合わせに対する各中継機からの応答を待ち合わせることが可能な許容待ち時間も記憶している。図17は、本発明の第3の実施形態として図15に示した画像形成装置1がファクシミリ代行送信を行う際の中継機への問い合わせに対する当該中継機からの応答を待ち合わせることが可能な中継機返送待ち時間(許容待ち時間)を登録するテーブルの一例を示す説明図である。図17の中継機返送待ち時間80は、画像形成装置1が、ネットワーク通信機能のLAN制御部1fを用いて、複数台のいずれかの中継機の画像形成装置5に対して、IPネットワーク2を介して画像データを送信した場合にファクシミリ情報に変換して指定した宛先のファクシミリ端末7に中継転送することが可能か否かの問い合わせを、IPネットワーク2を介して行った際に、問い合わせ先の中継機から、中継転送の可否を示す応答が返送されてくるまでに許容される最大の待ち合わせ時間を示している。
なお、図16の中継機宛先情報70、図17の中継機返送待ち時間80は、利用者が画像形成装置1を利用するに当たって、事前に、利用者自身もしくは画像形成装置1の管理者によって、操作表示部1bを介して、不揮発メモリ部1cに設定される。
(第3の実施形態の動作の説明)
次に、第3の実施形態のネットワーク構成として図15に示したネットワーク構成における画像形成装置1の動作の一例について、図18のフローチャート、図16、図17の説明図、図19の画面図、さらに、第1の実施形態として説明した図2のブロック構成図、図3、図5、図6、図8の説明図、図9、図10の画面図を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において「ステップ」という記載は、図15のフローチャートにおける各処理ステップを意味している。
ここで、図18は、本発明の第3の実施形態として図15に示した画像形成装置1の動作の一例を説明するためのフローチャートである。また、図19は、本発明の第3の実施形態として図15に示した緊急連絡先の携帯端末3において画像形成装置1から受信した緊急連絡メール(緊急連絡通報)の内容の図8とは異なる例を説明するための説明図であり、ファクシミリ代行送信モードに設定しようとする際に、中継機の画像形成装置5にも異常が発生している場合の緊急連絡メールの一例を示している。
図18のフローチャートにおける各処理ステップは、複数台の中継機の画像形成装置5の中継機能の確認および選定を行う処理を除いて、第1の実施形態における図7のフローチャートと全く同一の処理からなっており、図7と同一の処理を行っている各処理ステップについては、図7のステップ番号と同一の番号を付して示しており、ここでの重複する説明は割愛する。すなわち、図18のフローチャートにおけるステップS1〜ステップS13の各処理ステップは、図7のフローチャートにおけるステップS1〜ステップS13の各処理ステップとそれぞれ全く同一の処理を行うものであり、ここでの重複する説明は割愛する。以下には、中継機の画像形成装置5の中継機能の確認および選定を行う本第3の実施形態に独自の処理として、図18のフローチャートにおいて破線で囲んだ各処理ステップ、すなわち、ステップS2とステップS3との間に挟まっているステップS41〜ステップS43およびステップS42から分岐したステップS44の各処理を中心にしてその詳細を説明する。
図18に示すフローチャートにおいて、画像形成装置1のファクシミリ制御部1eは、第1の実施形態の図7のフローチャートの場合と同様、あらかじめ定めた周期ごとに、例えば5秒ごとに、利用者には対処することができないファクシミリ通信機能の異常の発生の有無を監視している(ステップS1)。ファクシミリ通信機能の異常を検出していない場合には(ステップS2:No)、ステップS1に戻り、ファクシミリ通信機能の異常監視を周期的に行う。一方、ファクシミリ通信機能の異常を検出した場合には(ステップS2:Yes)、ファクシミリ制御部1eは、第1の実施形態の図7のフローチャートの場合とは異なり、図16の中継機宛先情報70に示すように、第1中継機宛先情報71〜第N中継機宛先情報7Nが示す複数台の中継機の画像形成装置5それぞれの宛先に対して、順番に、ネットワーク機能のLAN制御部1fを用いて、ファクシミリ代行送信時の中継転送が可能か否かの問い合わせを送信する(ステップS41)。
画像形成装置1からの問い合わせを受け取った中継機の画像形成装置5においては、中継転送機能として、IPネットワーク2からの画像データを受け取ってファクシミリ情報に変換して指定された宛先のファクシミリ端末7に転送することが可能か否かを確認して、正常に動作することが可能であると判断した場合には、中継転送動作が可能である旨を示す応答情報を、問い合わせ元の画像形成装置1に対して、IPネットワーク2を介して返送する。一方、正常に動作することができないと判断した場合には、中継転送動作が不可能である旨を示す応答情報を、問い合わせ元の画像形成装置1に対して、IPネットワーク2を介して返送する。
中継機の画像形成装置5に対して順次問い合わせを行った画像形成装置1は、問い合わせの送信タイミングから図17の中継機返送待ち時間80として登録されている許容待ち時間内に、問い合わせ先の中継機の画像形成装置5から中継転送動作が可能な旨を示す応答情報を受け取ったか否かを監視している(ステップS42)。図17の中継機返送待ち時間80として登録されている許容待ち時間内に、問い合わせ先の中継機の画像形成装置5から中継転送動作が可能な旨を示す応答情報を受け取った場合は(ステップS42:Yes)、中継転送動作が可能ないずれかの中継機の画像形成装置5、例えば、中継転送動作が可能な旨を示す応答情報を最も早く受け取った中継機の画像形成装置5を、ファクシミリ代行送信時の中継機として選定し、選定した中継機の宛先情報を保存する(ステップS43)。
しかる後、画像形成装置1は、当該画像形成装置1のファクシミリ通信機能の異常の発生の旨を示す緊急連絡メール40を緊急連絡先の管理者の携帯端末3へ緊急連絡通報として送信するとともに、画像形成装置1の送信モードを、ファクシミリ送信モードから、保存した宛先情報の中継機(画像形成装置5)の中継転送動作を利用するファクシミリ代行送信モードに変更するために、ステップS3に移行する。以降のステップS3〜ステップS13の各処理は、第1の実施形態の図7のフローチャートの場合と全く同様である。
これに対して、図17の中継機返送待ち時間80として登録されている許容待ち時間内に、問い合わせ先の中継機の画像形成装置5のいずれからも中継転送動作が可能な旨を示す応答情報を受け取ることができなかった場合、すなわち、問い合わせ先の中継機の画像形成装置5のいずれからも、中継転送動作が不可能な旨を示す応答情報が返送されてくるか、または、図17の中継機返送待ち時間80として登録されている許容待ち時間内には如何なる応答情報も受け取ることができなかった場合は(ステップS42:No)、画像形成装置1は、複数台の中継機の画像形成装置5全てが中継転送動作ができない何らかの異常が発生していて、ファクシミリ代行送信モードへの切り替えができない状況にあるものと判定する。
そこで、画像形成装置1は、IPネットワーク2および携帯電話網4を介して、緊急連絡先の管理者の携帯端末3の緊急連絡先メールアドレス10(図3に示す例においては、'support@abc.co.jp')に対して、ネットワーク通信手段であるLAN制御部1fを介して、当該画像形成装置1には利用者では対処することができないファクシミリ通信機能の異常が発生し、かつ、全ての中継機が中継転送機能を実行することができない異常が発生した旨を示す緊急連絡通報として例えば図19のような緊急連絡メール90を送信する(ステップS44)。
ここで、携帯端末3に送信する緊急連絡メール90は、当該画像形成装置1のみならず、中継機である画像形成装置5の全てに異常が発生している緊急事態の発生を通報するものであり、図19に示すように、例えば、「ファクシミリ通信機能に異常が発生しました!」のような、自画像形成装置1の異常発生を通報する自装置異常通報文章91と、「中継機でも中継転送機能に異常が発生しているため、ファクシミリ代行送信モードにできません。」のような、ファクシミリ代行送信モードへの移行が不可能なことを示す中継不可能通報文章92と、「至急、異常修復が必要です。」のような、緊急な修復作業を促す緊急対処要請文章93と、によって構成される。
ステップS44における緊急連絡メール90の携帯端末3への送信処理が終了すると、ファクシミリ通信機能は、ファクシミリ送信のみならずファクシミリ代行送信の機能も含め、全く使用することができない状態に陥っているので、図18の処理を終了し、複数台からなっている中継機の画像形成装置5のいずれかまたは自画像形成装置1が修復されるまで、待機する状態になる。
複数台の中継機の画像形成装置5を備えている本第3の実施形態においては、以上のように動作することによって、画像形成装置1のファクシミリ通信機能に利用者が対処することができないような異常が発生した場合のファクシミリ代行送信モードへの切り替え時に使用可能な中継機の画像形成装置5を、ファクシミリ代行送信モードへの切り替え動作に先立って事前に自動的に選定することができる。また、複数台の中継機の画像形成装置5のいずれも中継転送機能を実行することができない状況が発生した場合には、その旨を示す緊急連絡通報例えば緊急連絡メール90を管理者の携帯端末3向けに送信することにより、中継機の画像形成装置5の緊急な修復を促すことができる。
なお、以上の本第3の実施形態においては、複数台の中継機を備えている場合におけるファクシミリ通信機能の異常発生時や異常からの回復時の緊急動作として、第1の実施形態の場合と同様、緊急連絡先の携帯端末3に対して緊急連絡メール40や緊急連絡メール90を送信する場合について説明したが、本発明は、かかる場合のみに限るものではなく、第2の実施形態の場合と同様、画像形成装置1のファクシミリ通信機能の異常や中継機の中継転送機能の異常を、画像形成装置1の操作表示部1bに緊急連絡メッセージとして画面表示する場合であっても構わない。
また、緊急連絡先の管理者に対する緊急連絡通報として、緊急連絡メール40や緊急連絡メール90のような電子メールを用いる代わりに、音声による通報を用いたり、インターネット上に緊急連絡に関する情報をアップロードして通報したりするようにしても良い。また、複数台の中継機ではなく、1台の中継機のみから構成されている場合であっても、本第3の実施形態において説明したように、ファクシミリ代行送信モードへの切り替えに先立って、ファクシミリ代行送信モードとして中継転送動作が可能か否かを、中継機に問い合わせて、該中継機から中継転送動作が可能な旨の応答情報をあらかじめ定めた許容待ち時間内に返送されてくるか否かに応じて、ファクシミリ代行送信モードへ切り替えるか否かを判定するようにしても良い。
(第3の実施形態の効果)
以上に詳細に説明したように、本発明に係る第3の実施形態においては、以下のような効果を奏することができる。
第1の実施形態、第2の実施形態においては、中継機の画像形成装置5が1台しかなく、かつ、該中継機の画像形成装置5の中継転送動作が可能な状態にあるか否かの事前確認を行うことがないので、該中継機の画像形成装置5において中継転送機能例えばファクシミリ通信機能に異常が発生している場合には、画像形成装置1をファクシミリ代行送信モードに切り替えて、利用者が例えばファクシミリ送信用のワンタッチ送信先設定ボタンの押下操作によりファクシミリ代行送信を行おうとしても、中継機の画像形成装置5はファクシミリ情報の中継転送を行うことができなく、ファクシミリ代行送信モードへの切り替えができないので、利用者が所望する宛先へファクシミリ情報を送信することができなくなる。
これに対して、本第3の実施形態においては、中継機の画像形成装置5が複数台存在し、かつ、ファクシミリ通信機能の異常が発生した画像形成装置1は、ファクシミリ代行送信モードへの切り替え動作に先立って、複数台の中継機の画像形成装置5それぞれに対して中継転送動作が可能な状態にあるか否かを事前に問い合わせ、複数台の中継機の画像形成装置5の中から、中継転送動作が可能ないずれかの中継機の画像形成装置5を事前に選定しているので、ファクシミリ代行送信モードへより確実に切り替えることができ、利用者は何も設定することなく、ファクシミリ送信用のワンタッチ送信先設定ボタンを操作して、所望する宛先へファクシミリ情報をより確実に送信することができる。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。