JP6127723B2 - 乾燥制御システム、乾燥機、乾燥制御方法、乾燥方法 - Google Patents

乾燥制御システム、乾燥機、乾燥制御方法、乾燥方法 Download PDF

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Description

本発明は、ウェブの乾燥を制御する乾燥制御システム、およびこれを用いた乾燥機、乾燥制御方法、乾燥方法に関する。
ラミネーターは、ウェブに接着剤を塗布して熱風により乾燥し、その後ラミネート材を貼り合わせて巻き取るものである。このラミネーターの例を図5に示す。
図5に示すラミネーター50では、リール66に巻き付けられた紙や樹脂製フィルム等のウェブ60を巻き出して搬送しつつ、ローラー62による接着剤61の塗布と、乾燥機100による乾燥を行う。そして、乾燥後のウェブ60とラミネート材63をローラー64、65によって貼り合わせてラミネート加工し、これをリール67で巻き取る。
乾燥機100は、乾燥ユニット51、52、53、熱交換器41、42、43、乾燥ユニット温度制御装置20、溶剤除去装置85等により構成される。
乾燥ユニット51、52、53では、搬送中のウェブ60に熱風91、92、93を吹き付けて乾燥させる。これらの熱風91、92、93は、外部空気(以下「外気」という)90をファン30によって取り込んで配管80内を熱交換器41、42、43まで搬送し、各熱交換器41、42、43で外気90を昇温して生成する。熱風91、92、93は、それぞれ配管81、82、83によって乾燥ユニット51、52、53に搬送され、ウェブ60に吹き付けられる。なお、この例では、熱交換器41、42、43は蒸気を用いて外気90を加熱し昇温を行う。
乾燥ユニット温度制御装置20は、例えば演算部、メモリ、入出力インタフェース等を有するシーケンサである。乾燥ユニット温度制御装置20は、予め入力された熱風91、92、93の設定温度に基づいて蒸気バルブ31、32、33を制御し、熱交換器41、42、43に供給する蒸気量を調整して熱風91、92、93の温度が設定温度となるように調整する。ウェブ60の乾燥段階に応じて、各乾燥ユニット51、52、53の熱風91、92、93の設定温度は異なる値に設定されることが一般的である。
ウェブ60の乾燥に用いた熱風91、92、93は、排気94として排出される。この排気94には、ウェブ表面の接着剤61の有機溶剤成分が含まれる。有機溶剤成分を含む排気94は、環境面からそのまま外部に放出することはできないので、配管84によって溶剤除去装置85まで搬送し、溶剤除去処理が行われる。
溶剤除去装置85は例えば脱臭装置であり、排気94を高温で加熱し有機溶剤成分を燃焼させて触媒を通過させ、その際に有機溶剤成分を酸化分解して除去するものである。溶剤除去後の排気95は、配管86を通って外部へ放出される。
ところで、このような乾燥機100では、外気90を熱交換器41、42、43によって昇温する際に消費するエネルギーが大きく、省エネルギーへの取り組みが求められている。この観点から、溶剤除去後の排気の熱を利用して外気を昇温し熱風の生成に用いる乾燥機があり、その例が特許文献1に記載されている。
特開昭54−53354号公報
特許文献1のような乾燥機を用いることにより省エネルギーを達成することができるが、省エネルギーの実現に係るコストを低減するには、既往の乾燥機に対し改良を施して省エネルギー仕様とできればより好ましく、省エネルギーの乾燥機の普及にもつながる。
その点、特許文献1記載の乾燥機は、排気の熱利用による熱風の生成と乾燥ユニットへの供給のためのシステムが複雑であり、前記したような既往の乾燥機を改良して実現することが難しい。
例えば特許文献1では、各乾燥ユニットごとに、排気の熱利用により生成した熱風と外気との混合比をダンパーで制御し、乾燥ユニットで吹付ける熱風の温度を調整する。しかし、この方式を図5の乾燥機100に適用する場合、外気を導入するための配管を各乾燥ユニットごとに新たに引き回すことが必要であり、コストやスペースの問題が大きい。また、各乾燥ユニットに供給する熱風の風量を一定にするためには、ダンパーの制御に合わせて、別途設けたファン等により外気の搬送量を調整する必要があり、制御が複雑になる。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で乾燥に使用されるエネルギーを低減でき、既存の装置への適用も容易な乾燥制御システム等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するための第1の発明は、対象物に熱風を吹き付けて乾燥させる複数の乾燥ユニットと、各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと空気の昇温を行う昇温部と、前記乾燥ユニットからの排気を加熱し有機溶剤成分を除去する溶剤除去装置とを有する乾燥機に用いる乾燥制御システムであって、前記溶剤除去装置からの排気を通過させ、前記溶剤除去装置からの排気を利用して外気から熱風を生成する熱交換器と、前記熱交換器と接続され、前記熱交換器で生成された熱風が通る第1の配管と、前記第1の配管に設けられ、前記熱交換器で生成された熱風を外気と混合することにより所定温度へと調整する熱風温度制御部と、前記第1の配管から分岐して複数の乾燥ユニットのそれぞれに接続される複数の第2の配管と、を有し、前記所定温度が、前記各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度の最小値以下であり、前記昇温部は複数の前記第2の配管のそれぞれに設けられ、前記所定温度へと調整された熱風が前記第2の配管を通る際に、前記昇温部において各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと昇温させられることを特徴とする乾燥制御システムである。
第1の発明によれば、溶剤除去装置からの排気の熱を利用して所定温度の熱風を生成し、この熱風を昇温部でさらに昇温して各乾燥ユニットでの乾燥に用いることができる。従って、溶剤除去装置からの排気の熱利用により熱風生成に使用するエネルギーを減らすことができる。また、この乾燥制御システムは簡易な構成であるので、既往の装置構成に付加して改良することが容易である。例えば、配管については、既往の乾燥機の配管と、溶剤除去装置からの排気を利用する熱交換器との間で新たに引き回すだけで済み、長い配管を接続する必要が無く低コストかつ省スペースで実現できる。また、昇温部での温度調整幅も小さく、風量などの制御も簡単であり制御の複雑さも回避できる。
前記所定温度が、前記各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度の最小値より所定値だけ低いことが望ましい。
この場合、乾燥機の運転時に昇温部での加熱を完全に停止せずに済むので、熱風の温度制御が容易になる。
また、前記熱風温度制御部は、前記熱交換器で生成された熱風と外気との混合比を調整するためのダンパーを含むことが望ましい。
これにより、熱風の温度を容易に調整することができる。
前記熱風温度制御部は、前記溶剤除去装置からの排気のうち、前記熱交換器を通過する量を調整するためのダンパーを含むことが望ましい。
これにより、熱交換器で生成される熱風の温度を調整することができ、上記の混合比の制御と併せて熱風の温度制御が精度良くできる。
また、前記熱風温度制御部は、前記乾燥機において設定される各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度の最小値を用いて算出される前記所定温度を取得し、前記熱交換器で生成された熱風の温度を前記所定温度へと調整する熱風温度制御装置を含むことが望ましい。
これにより、既往の乾燥機で設定される乾燥ユニットの熱風の設定温度を利用して、排気の熱利用により生成された熱風の温度調整を行うことができ、既往の乾燥機を大きく改変する必要もない。
第2の発明は、対象物に熱風を吹き付けて乾燥させる複数の乾燥ユニットと、前記乾燥ユニットからの排気を加熱し有機溶剤成分を除去する溶剤除去装置と、前記溶剤除去装置からの排気を通過させ、前記溶剤除去装置からの排気を利用して外気から熱風を生成する熱交換器と、前記熱交換器と接続され、前記熱交換器で生成された熱風が通る第1の配管と、前記第1の配管に設けられ、前記熱交換器で生成された熱風を外気と混合することにより所定温度へと調整する熱風温度制御部と、前記第1の配管から分岐して複数の乾燥ユニットのそれぞれに接続される複数の第2の配管と、前記所定温度へと調整された熱風を、各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと昇温させる昇温部と、を有し、前記所定温度が、前記各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度の最小値以下であり、前記昇温部は複数の前記第2の配管のそれぞれに設けられ、前記所定温度へと調整された熱風が前記第2の配管を通る際に、前記昇温部において各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと昇温させられることを特徴とする乾燥機である。
第3の発明は、対象物に熱風を吹き付けて乾燥させる複数の乾燥ユニットと、各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと空気の昇温を行う昇温部と、前記乾燥ユニットからの排気を加熱し有機溶剤成分を除去する溶剤除去装置とを有する乾燥機における乾燥制御方法であって、前記溶剤除去装置からの排気を熱交換器に通過させ、前記溶剤除去装置からの排気を利用して外気から熱風を生成する工程と、前記熱交換器と接続され、前記熱交換器で生成された熱風が通る第1の配管に設けられた熱風温度制御部により、前記熱交換器で生成された熱風を外気と混合することにより所定温度へと調整する工程と、を有し、前記所定温度が、前記各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度の最小値以下であり、前記昇温部は前記第1の配管から分岐して複数の乾燥ユニットのそれぞれに接続される複数の第2の配管のそれぞれに設けられ、前記所定温度へと調整された熱風が前記第2の配管を通る際に、前記昇温部において各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと昇温させられることを特徴とする乾燥制御方法である。
第4の発明は、複数の乾燥ユニットにおいて、対象物に熱風を吹き付けて乾燥させる工程と、溶剤除去装置において、前記乾燥ユニットからの排気を加熱し有機溶剤成分を除去する工程と、前記溶剤除去装置からの排気を熱交換器に通過させ、前記溶剤除去装置からの排気を利用して外気から熱風を生成する工程と、前記熱交換器と接続され、前記熱交換器で生成された熱風が通る第1の配管に設けられた熱風温度制御部により、前記熱交換器で生成された熱風を外気と混合することにより所定温度へと調整する工程と、前記所定温度へと調整された熱風を、昇温部により、各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと昇温させる工程と、を有し、前記所定温度が、前記各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度の最小値以下であり、前記昇温部は前記第1の配管から分岐して複数の乾燥ユニットのそれぞれに接続される複数の第2の配管のそれぞれに設けられ、前記所定温度へと調整された熱風が前記第2の配管を通る際に、前記昇温部において各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと昇温させられることを特徴とする乾燥方法である。
本発明によれば、簡易な構成で乾燥に使用されるエネルギーを低減でき、既存の装置への適用も容易な乾燥制御システム等を提供することができる。
乾燥制御システム1を付加したラミネーター50の構成を示す図 熱風温度制御装置10、乾燥ユニット温度制御装置20による制御について示す図 乾燥制御システム1の処理の流れを示すフローチャート ダンパー15を示す図 ラミネーター50の構成を示す図
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(1.乾燥制御システム1)
図1は、本発明の実施形態に係る乾燥制御システム1を含むラミネーター50の概略構成を示す図である。
乾燥制御システム1は、ラミネーター50の乾燥機100において、乾燥の対象物であるウェブ60を乾燥する際に消費されるエネルギーを低減するために設けられる。乾燥制御システム1は、溶剤除去装置85からの排気95の熱を利用して外気を昇温し乾燥に用いるものであり、図5等を用いて説明した乾燥機100に新たに付加される。既に説明したラミネーター50あるいは乾燥機100の機能、構成等については、特に言及のあるもの以外、同じ符号を附すなどして説明を省略する。
乾燥制御システム1は、熱交換器2、配管3、ダンパー7、8、熱風温度制御装置10等を備える。
熱交換器2は、溶剤除去装置85からの排気95を搬送する配管86に設けて排気95を通過させ、ダンパー7を介して取り込んだ外気11と排気95との間で熱交換を行い、外気11を昇温させる。熱交換器2は配管3に接続し、外気11は熱風12となって配管3に送られる。
配管3はファン30に接続しており、その途中において、ダンパー8を介して常温の外気13が取り込まれ、熱風12と混合される。
熱風温度制御装置10は、例えば演算部、メモリ、入出力インタフェース等を有するシーケンサである。熱風温度制御装置10は、ダンパー7、8の開度を制御することで熱風12と外気13の混合比を調整し、熱風12の温度を所定温度へと調整する。所定温度(後述する熱風14の設定温度)となった熱風14は、ファン30によって配管80へと送られ、配管80を通って熱交換器41、42、43(昇温部)に搬送される。
なお、熱風温度制御装置10およびダンパー7、8等は、本発明における熱風温度制御部を構成する。また、配管80を通る風量はダンパー7、8の制御に関わらずファン30の回転数に応じたほぼ一定値となる。ただし、配管80に別途定風量ユニットなどを設けることなども可能である。
前記したように、熱交換器41、42、43では蒸気を利用して熱風14の昇温が行われる。乾燥ユニット温度制御装置20は、各乾燥ユニット51、52、53で吹付ける熱風91、92、93の設定温度に基づき蒸気バルブ31、32、33を制御して熱交換器41、42、43への蒸気供給量を変化させ、熱風14に加える熱量を調整し、各熱風91、92、93の設定温度へと昇温させる。
(2.熱風14等の温度調整)
次に、本実施形態における熱風14等の温度調整について、図2を参照して説明する。
すなわち、乾燥機100では、図2に示すように乾燥ユニット温度制御装置20に各乾燥ユニット51、52、53の熱風91、92、93の設定温度が入力されるが、本実施形態では、これらの設定温度を乾燥ユニット温度制御装置20から熱風温度制御装置10に送信する。
熱風温度制御装置10は、熱風91、92、93の設定温度の最小値より所定値αだけ低い温度を算出し、これを熱風14の設定温度として取得する。そして、熱風14の設定温度に基づいてダンパー7、8の開度を制御し、熱風14の温度が設定温度となるように調整する。
一方、乾燥ユニット温度制御装置20は、上記した設定温度の熱風14が、熱交換器41、42、43にて各乾燥ユニット51、52、53の熱風91、92、93の設定温度まで上昇するように、蒸気バルブ31、32、33の制御を行う。
(3.乾燥制御システム1の処理)
次に、乾燥制御システム1の処理の流れについて、図3を参照しながら説明する。図3は、乾燥制御システム1の処理の流れを示すフローチャートである。
図に示すように、本実施形態では、まず、オペレータが乾燥ユニット温度制御装置20に乾燥ユニット51、52、53でウェブ60に吹き付ける熱風91、92、93の設定温度を入力する。乾燥ユニット温度制御装置20は、熱風91、92、93の設定温度の入力を受付け、これを取得し(S101)、熱風温度制御装置10に送信する。
熱風温度制御装置10は、熱風91、92、93の設定温度の最小値から所定値α減算して熱風14の設定温度を算出し取得する(S102)。αの値は、熱交換器41、42、43での熱交換方式や配管等の形状、構造等にあわせて適宜定め、熱風温度制御装置10に予め入力しておくことができる。
例えば、熱風91、92、93の設定温度を80℃、75℃、60℃と設定した場合、乾燥ユニット温度制御装置20は、これらの設定温度の最小値である60℃から所定値αとして5℃減算した55℃を、熱風14の設定温度として算出する。
次いで、熱風温度制御装置10、乾燥ユニット温度制御装置20により、熱風14および熱風91、92、93の温度を設定温度に調整しつつ、ウェブ60の乾燥を行う(S103)。
ラミネーター50の運転中は、前記した通り乾燥ユニット51、52、53で熱風91、92、93によりウェブ60が乾燥され、乾燥後の排気94に含まれる有機溶剤成分が溶剤除去装置85により除去される。溶剤除去装置85からの排気95は熱交換器2に通されて外気11から熱風12を生成するために用いられる。熱風12は外気13と混合されて、上記した熱風14の設定温度へと調整される。温度調整後の熱風14は、熱交換器41、42、43において上記した熱風91、92、93の設定温度まで昇温され、熱風91、92、93としてウェブ60の乾燥に用いられる。
S103において、熱風温度制御装置10は、熱風14の温度が設定温度となるように、ダンパー7、8の開度を制御して前記の外気11と熱風12の混合比を調整する。本実施形態では、配管3に熱風14の温度を計測するための温度センサ(不図示)を設けておき、温度センサにより計測される熱風14の温度が上記の設定温度になるように随時ダンパー7、8の制御を行うようにしておく。
一方、乾燥ユニット温度制御装置20は、上記の設定温度に調整された熱風14が、熱交換器41、42、43において熱風91、92、93の設定温度との差だけ昇温し、熱風91、92、93となるように、蒸気バルブ31、32、33の開度を制御する。乾燥機100では、熱風91、92、93を乾燥ユニット51、52、53まで搬送する配管81、82、83にそれぞれ熱風91、92、93の温度を計測するための温度センサ(不図示)が設けられており、温度センサにより計測される熱風91、92、93の温度が上記の設定温度になるように、随時蒸気バルブ31、32、33の制御が行われる。
以上のようにして、ラミネーター50の運転終了まで、熱風温度制御装置10および乾燥ユニット温度制御装置20により熱風91、92、93の温度を調整しながら、乾燥機100によるウェブ60の乾燥が行われる。
以上説明したように、乾燥制御システム1では、溶剤除去装置85からの排気95の熱を利用して所定温度の熱風14を生成し、この熱風14を更に昇温して各乾燥ユニット51、52、53での乾燥に用いることができる。従って、排気95の熱利用によって熱風生成に使用するエネルギーを減らすことができる。また、この乾燥制御システム1は簡易な構成であるので、既存の装置構成に付加して改良することが容易である。例えば、配管については、配管80と熱交換器2との間で新たに引き回すだけですむので、長い配管を接続する必要が無く低コストかつ省スペースで実現できる。また、熱交換器41、42、43での温度調整幅も小さく、風量などの制御も簡単であり制御の複雑さも回避できる。
さらに、特許文献1のように排気との熱交換により生成した熱風と常温の外気とを混合することで個々の乾燥ユニットの熱風の温度を調整する場合、排気との熱交換時に高温の熱風を生成する必要がある(乾燥ユニットの熱風の温度より高い温度とする必要がある)。よって高温排気型の溶剤除去装置に使用が限られる。しかし、本実施形態では、熱風14を熱交換器41、42、43で更に昇温して熱風91、92、93として乾燥に用いるので、熱風14は高温でなくてもよい(乾燥ユニットの熱風の温度より低くて良い)。従って、現在普及している低温排気型の溶剤除去装置85にも適用できる利点もある。
また、本実施形態では、ダンパー7、8を用いて、熱交換器2で生成される熱風12と外気13の混合比を制御することで、熱風14の温度を容易かつ正確に調整することができる。なお、本実施形態では熱風12の量と外気13の量をそれぞれダンパー7、8で調整しているが、一方のみの調整でも熱風12と外気13の混合比の制御は可能であり、この場合は構成が簡易になる利点がある。
また、本実施形態では、熱風温度制御装置10が、乾燥機100で設定される各乾燥ユニット51、52、53の熱風91、92、93の設定温度の最小値を用いて算出される熱風14の設定温度を取得し、これにより熱風14の温度を調整する。従って、既存の装置を大きく改変する必要がない。
なお、本実施形態では、熱風14の設定温度を、熱風91、92、93の設定温度の最小値より所定値αだけ低い温度に設定したが、これに限らず、最小値そのものとしてもよい。ただし、設定温度の最小値より所定値αだけ低い温度にしておくと、乾燥機100の運転中に蒸気バルブ31、32、33を完全に閉じて熱風14の加熱を停止することが無くなるので、制御が容易になる利点がある。例えば蒸気バルブを完全に閉じて加熱を停止すると、その後加熱を再開する際に蒸気が余分に必要になったり、加熱温度が安定しなかったりする恐れがある。
また、乾燥機100では蒸気式の熱交換器41、42、43を用いたが、熱風14を昇温できるものであれば他の方式のものでもよい。また、本実施形態では乾燥ユニットを3つ設けたが、その数は複数あればよく、3つに限らない。加えて、乾燥を行う対象物も、上記したウェブ60に限ることはない。
さらに、乾燥制御システム1は、ラミネーター50の乾燥機100に適用するものに限らない。例えばグラビア印刷機にも適用することができる。特開2013−10182号公報にもあるように、グラビア印刷機では、各色の印刷を有機溶剤を含むインクにて行う複数の印刷ユニットのそれぞれに、印刷後の用紙を乾燥する乾燥ユニットが設けられている。これらの排気はまとめて溶剤除去装置に搬送されるので、本実施形態と同様の構成を採ることが可能であり、同様の効果を得ることができる。
[第2の実施形態]
次に、図4を参照しながら、第2の実施形態の乾燥制御システムについて説明する。
第2の実施形態の乾燥制御システムは、基本的には第1の実施形態と同様であるが、図4に示すように、熱交換器2に排気95を搬送する配管86の途中に熱交換器2を迂回して外部に至る配管87が設けられ、この配管87に、熱交換器2を通過する排気95の量を調整するためのダンパー15が設置される。そして、熱風14の温度調整を行う際に、前記のダンパー7、8に加え、このダンパー15についても熱風温度制御装置10による制御を行う点で異なる。
すなわち、ダンパー15の開度を大きくすると配管87に多くの排気95が流れ、相対的に熱交換器2を通る排気95の量は少なくなり、熱風12の温度が低下する。逆にダンパー15の開度を小さくすると配管87に流れる排気95の量は少なくなり、相対的に熱交換器2を通る排気95の量が多くなり、熱風12の温度が上昇する。
従って、第2の実施形態では、先程のダンパー7、8の制御に加えてダンパー15の制御も行うことで熱風12自体の温度も調整でき、熱風14の温度を前記の設定温度とすべく、より精度の高い温度制御が可能になる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1・・・・・・乾燥制御システム
2、41、42、43・・・・・・熱交換器
4・・・・・・送風機
7、8、15・・・・ダンパー
10・・・・・熱風温度制御装置
14、91、92、93・・・・・熱風
20・・・・・乾燥ユニット温度制御装置
50・・・・・ラミネーター
51、52、53・・乾燥ユニット
60・・・・・ウェブ

Claims (8)

  1. 対象物に熱風を吹き付けて乾燥させる複数の乾燥ユニットと、各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと空気の昇温を行う昇温部と、前記乾燥ユニットからの排気を加熱し有機溶剤成分を除去する溶剤除去装置とを有する乾燥機に用いる乾燥制御システムであって、
    前記溶剤除去装置からの排気を通過させ、前記溶剤除去装置からの排気を利用して外気から熱風を生成する熱交換器と、
    前記熱交換器と接続され、前記熱交換器で生成された熱風が通る第1の配管と、
    前記第1の配管に設けられ、前記熱交換器で生成された熱風を外気と混合することにより所定温度へと調整する熱風温度制御部と、
    前記第1の配管から分岐して複数の乾燥ユニットのそれぞれに接続される複数の第2の配管と、
    を有し、
    前記所定温度が、前記各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度の最小値以下であり、
    前記昇温部は複数の前記第2の配管のそれぞれに設けられ、
    前記所定温度へと調整された熱風が前記第2の配管を通る際に、前記昇温部において各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと昇温させられることを特徴とする乾燥制御システム。
  2. 前記所定温度が、前記各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度の最小値より所定値だけ低いことを特徴とする請求項1記載の乾燥制御システム。
  3. 前記熱風温度制御部は、
    前記熱交換器で生成された熱風と外気との混合比を調整するためのダンパーを含むことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の乾燥制御システム。
  4. 前記熱風温度制御部は、
    前記溶剤除去装置からの排気のうち、前記熱交換器を通過する量を調整するためのダンパーを含むことを特徴とする請求項3に記載の乾燥制御システム。
  5. 前記熱風温度制御部は、
    前記乾燥機において設定される各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度の最小値を用いて算出される前記所定温度を取得し、前記熱交換器で生成された熱風の温度を前記所定温度へと調整する熱風温度制御装置を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の乾燥制御システム。
  6. 対象物に熱風を吹き付けて乾燥させる複数の乾燥ユニットと、
    前記乾燥ユニットからの排気を加熱し有機溶剤成分を除去する溶剤除去装置と、
    前記溶剤除去装置からの排気を通過させ、前記溶剤除去装置からの排気を利用して外気から熱風を生成する熱交換器と、
    前記熱交換器と接続され、前記熱交換器で生成された熱風が通る第1の配管と、
    前記第1の配管に設けられ、前記熱交換器で生成された熱風を外気と混合することにより所定温度へと調整する熱風温度制御部と、
    前記第1の配管から分岐して複数の乾燥ユニットのそれぞれに接続される複数の第2の配管と、
    前記所定温度へと調整された熱風を、各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと昇温させる昇温部と、
    を有し、
    前記所定温度が、前記各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度の最小値以下であり、
    前記昇温部は複数の前記第2の配管のそれぞれに設けられ、
    前記所定温度へと調整された熱風が前記第2の配管を通る際に、前記昇温部において各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと昇温させられることを特徴とする乾燥機。
  7. 対象物に熱風を吹き付けて乾燥させる複数の乾燥ユニットと、各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと空気の昇温を行う昇温部と、前記乾燥ユニットからの排気を加熱し有機溶剤成分を除去する溶剤除去装置とを有する乾燥機における乾燥制御方法であって、
    前記溶剤除去装置からの排気を熱交換器に通過させ、前記溶剤除去装置からの排気を利用して外気から熱風を生成する工程と、
    前記熱交換器と接続され、前記熱交換器で生成された熱風が通る第1の配管に設けられた熱風温度制御部により、前記熱交換器で生成された熱風を外気と混合することにより所定温度へと調整する工程と、
    を有し、
    前記所定温度が、前記各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度の最小値以下であり、
    前記昇温部は前記第1の配管から分岐して複数の乾燥ユニットのそれぞれに接続される複数の第2の配管のそれぞれに設けられ、
    前記所定温度へと調整された熱風が前記第2の配管を通る際に、前記昇温部において各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと昇温させられることを特徴とする乾燥制御方法。
  8. 複数の乾燥ユニットにおいて、対象物に熱風を吹き付けて乾燥させる工程と、
    溶剤除去装置において、前記乾燥ユニットからの排気を加熱し有機溶剤成分を除去する工程と、
    前記溶剤除去装置からの排気を熱交換器に通過させ、前記溶剤除去装置からの排気を利用して外気から熱風を生成する工程と、
    前記熱交換器と接続され、前記熱交換器で生成された熱風が通る第1の配管に設けられた熱風温度制御部により、前記熱交換器で生成された熱風を外気と混合することにより所定温度へと調整する工程と、
    前記所定温度へと調整された熱風を、昇温部により、各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと昇温させる工程と、
    を有し、
    前記所定温度が、前記各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度の最小値以下であり、
    前記昇温部は前記第1の配管から分岐して複数の乾燥ユニットのそれぞれに接続される複数の第2の配管のそれぞれに設けられ、
    前記所定温度へと調整された熱風が前記第2の配管を通る際に、前記昇温部において各乾燥ユニットにおける熱風の設定温度へと昇温させられることを特徴とする乾燥方法。
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