JP6165703B2 - 油圧システム及び再生エネルギー型発電装置、並びにその運転方法 - Google Patents
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Description
この点、特許文献1には、油圧機械の回転に起因した振動を低減するための具体的な構成については何ら開示されていない。
具体的には、本発明者らは、まず、油圧機械の振動が油圧ラインの脈動と相関していることを見出した。油圧ラインの脈動は、油圧機械が油圧ラインに接続されていることから、シリンダの筒内圧(作動室内の圧力)の影響を受けると考えられる。そこで、検証を行った結果、複数の油圧機械が油圧ラインに互いに並列に接続されている場合、油圧ラインの脈動は、油圧ラインに並列に接続される複数の油圧機械の筒内圧から重畳的な影響を受けているという知見が得られた。
また、本発明者らは、種々の検証により、油圧ラインに並列に接続される複数の油圧機械においては、複数の油圧機械間の回転位相差と、油圧ラインの脈動との間に相関があることを見出した。すなわち、複数の油圧機械において非アクティブ状態の作動室の配置が同一である場合、複数の油圧機械間の回転位相差に依存して圧力脈動が増減するという知見が得られた。
これらの知見に基づいて本発明者等は更に検討を重ね、本発明に想到した。
油圧ラインと、
前記油圧ラインに互いに並列に接続される複数の油圧機械と、を備える油圧システムであって、
各々の前記油圧機械は、
回転シャフトと、
前記回転シャフトに連動して往復動するように構成された複数のピストンと、
前記複数のピストンとともに複数の作動室を形成する複数のシリンダと、
を含み、
前記複数の作動室のうち非アクティブ状態の1個以上の対象作動室の配置に応じて決定される回転位相差を前記複数の油圧機械間に持たせた運転パターンにより、前記複数の油圧機械を運転するように構成されたことを特徴とする。
そこで、上記(1)の構成では、複数の油圧機械間に回転位相差を持たせた運転パターンにより複数の油圧機械を運転するようにしたので、油圧ラインの脈動を抑制することができ、よって、油圧機械の回転に起因した振動を低減することが可能である。また、油圧機械の運転パターンを適宜選択することで振動の低減が図れるため、振動対策を目的として新たに部品を追設する必要がなく、また油圧機械の設計変更等も不要であり、簡便な振動低減対策が可能となる。なお、対象作動室は、ピストン又は該ピストンに対応した高圧弁若しくは低圧弁等に不具合が発生し、機能不全が生じた異常作動室であってもよい。
前記運転パターンは、前記複数の油圧機械間の回転位相差が異なる複数の運転パターンのうち、前記対象作動室が前記配置である場合に前記油圧機械の振動レベルが最小になる最適運転パターンである。
上記(2)の構成によれば、複数の油圧機械間の回転位相差が異なる複数の運転パターンのうち、対象作動室が前記配置である場合に油圧機械の振動レベルが最小になる最適運転パターンを選択し、この選択された運転パターンにより複数の油圧機械を運転するようにしたので、油圧機械の回転に起因した振動を効果的に低減することができる。
前記最適運転パターンは、前記回転シャフトの回転エネルギーと前記作動室内の圧力エネルギーとの間でのエネルギー変換を行わない1個以上の非アクティブ作動室の配置と、前記油圧機械の振動レベルとの既知の相関関係に基づいて、前記対象作動室の前記配置から決定される。
上記(3)の構成では、1個以上の非アクティブ作動室の配置と、油圧機械の振動レベルとの相関関係を予め取得しておき、この相関関係に基づいて対象作動室の前記配置から決定される最適運転パターンにより複数の油圧機械を運転するようにしている。これにより、振動を低減可能な運転パターンを適切に選択することができ、油圧機械の回転に起因した振動を効果的に低減することができる。
各々の前記油圧機械は、
前記回転シャフトの回転エネルギーと前記作動室内の圧力エネルギーとの間でのエネルギー変換を行うアクティブ状態と、前記エネルギー変換を行わない非アクティブ状態との間で各々の前記作動室の状態を切り替えるための状態切替ユニットと、
前記状態切替ユニットを制御するためのコントローラと、
をさらに含み、
前記コントローラは、前記振動レベルがさらに低減されるように、前記対象作動室に加えて、前記対象作動室以外の1個以上の非アクティブ作動室を前記非アクティブ状態に維持するように構成される。
上記(4)の構成によれば、コントローラにより状態切替ユニット(例えば高圧弁及び低圧弁)を制御し、振動レベルがさらに低減されるように、対象作動室に加えて、対象作動室以外の1個以上の非アクティブ作動室を非アクティブ状態に維持するようにしたので、油圧機械の回転に起因した振動をより一層低減することができる。
前記コントローラは、前記非アクティブ作動室の配置と、前記油圧機械の振動レベルとの既知の相関関係に基づいて、前記対象作動室に加えて前記非アクティブ状態に維持すべき前記非アクティブ作動室を選択するように構成される。
上記(5)の構成によれば、1個以上の非アクティブ作動室の配置と、油圧機械の振動レベルとの相関関係を予め取得しておき、この相関関係に基づいて、対象作動室に加えて非アクティブ状態に維持すべき非アクティブ作動室を選択するようにしたので、油圧機械の回転に起因した振動をより一層低減するために制御すべき状態切替ユニットを適切に選択することができる。
前記コントローラは、前記最適運転パターンによる前記複数の油圧機械の運転条件下で予想される前記振動レベルが規定値を超えてしまう場合に、前記振動レベルが低減されるよう前記対象作動室以外の作動室から前記非アクティブ作動室を選択し、前記対象作動室に加えて前記非アクティブ作動室を前記非アクティブ状態に維持するように構成される。
上記(6)の構成によれば、最適運転パターンを選択してもなお振動レベルが規定値を超えてしまう場合に、対象作動室に加えて他の非アクティブ作動室を非アクティブ状態に維持するようにしたので、油圧機械の回転に起因した振動を確実に低減することができる。
前記振動レベルが前記規定値以内に収まるように、
前記コントローラが、前記対象作動室に加えて前記非アクティブ作動室を前記非アクティブ状態に維持し、且つ、
前記複数の油圧機械間の回転位相差が異なる複数の運転パターンから、前記複数の油圧機械の運転パターンが再選択されるように構成される。
上記(7)の構成によれば、最適運転パターンを選択してもなお振動レベルが規定値を超えてしまう場合に、対象作動室に加えて他の非アクティブ作動室を非アクティブ状態に維持するとともに、運転パターンを再選択するようにしたので、油圧機械の回転に起因した振動をより一層確実に低減することができる。
前記複数の油圧機械は、それぞれ、前記油圧ライン内の圧油によって駆動されて、機械的エネルギーを発電機に入力するように構成され、
前記運転パターンは、前記発電機の極数に応じて選択可能な複数の運転パターンの中から選択される。
通常、複数の発電機がグリッドに連系される場合、各発電機に連結される複数の油圧機械は、発電機の極数に対応した回転位相差で運転される。上記(8)の構成では、発電機の極数に応じて選択可能な複数の運転パターンの中から選択された運転パターンによって油圧機械を運転するようにしたので、発電機の運転を阻害することなく、油圧機械の回転に起因した振動を低減することが可能である。
再生エネルギーによって回転可能に構成されたロータと、
前記ロータによって駆動されて圧油を生成するように構成された油圧ポンプと、
前記圧油によって駆動されるように構成された複数の油圧モータと、
前記複数の油圧モータによってそれぞれ駆動されるように構成された複数の発電機と、を備え、
前記複数の油圧モータは、それぞれ、上記(1)乃至(8)の何れか一に記載の油圧システムにおける前記複数の油圧機械であることを特徴とする。
上記(9)の構成によれば、油圧機械の回転に起因した振動を低減できるため、振動による不具合が発生し難く、円滑な運転が可能な再生エネルギー型発電装置を提供できる。
油圧ラインと、
前記油圧ラインに互いに並列に接続される複数の油圧機械と、を備える油圧システムの運転方法であって、
各々の前記油圧機械は、
回転シャフトと、
前記回転シャフトに連動して往復動するように構成された複数のピストンと、
前記複数のピストンとともに複数の作動室を形成する複数のシリンダと、
を含み、
前記複数の作動室のうち機能不全が生じた1個以上の対象作動室の配置に応じて決定される回転位相差を前記複数の油圧機械間に持たせた運転パターンにより、前記複数の油圧機械を運転するステップを備えることを特徴とする。
再生エネルギーによって回転可能に構成されたロータと、
前記ロータによって駆動されて圧油を生成するように構成された油圧ポンプと、
前記圧油によって駆動されるように構成された複数の油圧モータと、
前記複数の油圧モータによってそれぞれ駆動されるように構成された複数の発電機と、
前記油圧ポンプの吐出側と前記油圧モータの各々の吸込側との間に設けられる高圧ラインと、を備える再生エネルギー型発電装置の運転方法であって、
前記複数の油圧モータは、前記高圧ラインに互いに並列に接続されており、
各々の前記油圧モータは、
回転シャフトと、
前記回転シャフトに連動して往復動するように構成された複数のピストンと、
前記複数のピストンとともに複数の作動室を形成する複数のシリンダと、
を含み、
前記複数の作動室のうち機能不全が生じた1個以上の対象作動室の配置に応じて決定される回転位相差を前記複数の油圧モータ間に持たせた運転パターンにより、前記複数の油圧モータを稼働させるステップを備えることを特徴とする。
前記再生エネルギー型発電装置の運転中に前記対象作動室が発生し、前記油圧ポンプ又は前記油圧モータの振動レベルが規定値を上回った場合、前記再生エネルギー型発電装置の運転を停止するステップと、
前記複数の油圧モータ間の回転位相差が異なる複数の運転パターンのうち、前記対象作動室が前記配置である場合に前記振動レベルが最小になる最適運転パターンを選択するステップと、
前記最適運転パターンにより前記複数の油圧モータが稼働されるように、前記再生エネルギー型発電装置の運転を再開するステップと、を備える。
上記(12)の方法によれば、複数の油圧モータ間の回転位相差が異なる複数の運転パターンのうち、対象作動室が前記配置である場合に油圧モータの振動レベルが最小になる最適運転パターンを選択し、この選択された運転パターンにより複数の油圧モータを運転するようにしたので、油圧モータの回転に起因した振動を効果的に低減することができる。
前記最適運転パターンを採用しても前記振動レベルが規定値以下にならないと予想される場合、前記振動レベルがさらに低減されるように、前記対象作動室に加えて、前記対象作動室以外の1個以上の非アクティブ作動室を選択するステップをさらに備え、
前記再生エネルギー型発電装置の運転を再開するステップでは、前記回転シャフトの回転エネルギーと前記作動室内の圧力エネルギーとの間でのエネルギー変換を行うアクティブ状態にて作動させる。
上記(13)の構成によれば、最適運転パターンを採用してもなお振動レベルが大きい場合に、対象作動室以外の1個以上の非アクティブ作動室を選択するようにしたので、油圧モータの回転に起因した振動をより一層低減することができる。
前記最適運転パターンを採用しても前記振動レベルが規定値以下にならないと予想される場合、前記振動レベルがさらに低減されるように、前記複数の油圧モータ間の回転位相差が異なる複数の運転パターンから前記複数の油圧モータの最適運転パターンを再選択するステップをさらに備える。
上記(14)の方法によれば、最適運転パターンを採用してもなお振動レベルが大きい場合に、対象作動室以外の1個以上の非アクティブ作動室を選択し、且つ、油圧モータの運転パターンを再選択するようにしたので、油圧モータの回転に起因した振動を確実に低減することができる。
前記最適運転パターンを選択するステップでは、出現頻度が最も高い前記再生エネルギーの大きさに応じて定まる前記再生エネルギー型発電装置の基準出力において前記振動レベルが最小になる前記最適運転パターンを選択する。
(15)の方法によれば、最適運転パターンの選択に際して、再生エネルギー型発電装置の基準出力において振動レベルが最小になる最適パターンを推定するようにしたので、油圧モータの回転に起因した振動を効果的に低減し得る適切な最適運転パターンを選択することができる。
油圧ポンプ10は、回転シャフト5に入力される機械的な回転エネルギーによって駆動されるように構成される。
複数の油圧モータ20(20A,20B)は、油圧ラインにそれぞれ並列に接続されている。図示される例では、2台の油圧モータ20A,20Bを示しているが、油圧モータ20の数は2台に限定されるものではなく、3台以上であってもよい。各々の油圧モータ20A,20Bは、油圧ポンプ10からの圧油(高圧油)によって駆動されるように構成される。油圧モータ20A,20Bの回転シャフト(出力軸)22A,22Bには、グリッドに連系された発電機8A,8Bが連結されている。
高圧ライン30は、油圧ポンプ10の吐出口と油圧モータ20A,20Bの吸入口との間に設けられ、油圧ポンプ10で生成した高圧油を油圧モータ20A,20Bに導くように構成されている。
低圧ライン31は、油圧モータ20A,20Bの吐出口と油圧ポンプ10の吸入口との間に設けられ、油圧モータ20A,20Bから吐出された作動油(低圧油)を油圧ポンプ10に導くように構成されている。
このようなピストン26の周期的な往復運動によって、該偏心カム23に連結された回転シャフト22が回転する。
回転シャフト22は、例えば図1に示す発電機8(8A,8B)に接続され、回転シャフト22の回転運動を発電機に伝えて発電機8(8A,8B)を駆動するように構成されていてもよい。
なお、油圧モータ20は、図3に示すように、偏心カム23とこの偏心カム23に対応する複数のピストン26(26A〜26F)、シリンダ24(24A〜24F)、作動室25(25A〜25F)を含む複数のバンクA〜Fを備えていてもよい。
油圧モータ20では、高圧弁および低圧弁の開閉によって、各作動室25(25A〜25F)をアクティブ状態又は非アクティブ状態に切替えることができる。作動室25(25A〜25F)がアクティブ状態である場合、モータ工程において高圧弁を開き低圧弁を閉じることで高圧ライン30から作動室25(25A〜25F)内に圧油を流入させるとともに、排出工程において高圧弁を閉じ低圧弁を開くことで作動室25(25A〜25F)内で仕事をした圧油を低圧ライン31に送り出す。一方、作動室25(25A〜25F)が非アクティブ状態である場合、高圧弁が閉じて低圧弁が開いた状態を維持して、作動室25(25A〜25F)と低圧ライン31との間で圧油を往復させる(すなわち、高圧ライン30からの高圧油を作動室25(25A〜25F)に受け入れない)。
本発明者らは、油圧モータ20(20A,20B)の回転に起因した振動を低減するために種々検討を重ねた結果、複数の油圧モータ20A,20Bが油圧ライン(高圧ライン30及び低圧ライン31)に互いに並列された油圧システムにおいては、油圧モータ20A,20Bの振動と、油圧モータ20A,20B間の回転位相差と、の間に相関があることを見出した。
図4(a)は、油圧モータ20(20A,20B)の周波数のうち2N成分の圧力脈動と2N成分の速度との関係を示すグラフである。図4(b)は、油圧モータ20(20A,20B)の周波数のうち2N成分の圧力脈動と全周波数の速度との関係を示すグラフである。なお、これらの図において、2N成分の圧力脈動又は速度は、複数のシリンダ24(24A〜24F)の筒内圧を加算して得らえた時系列データをFFTにより周波数解析して抽出したものである。ここで、速度は、振動を表すパラメータとして用いている。
図4(a)及び図4(b)に示すように、2N成分の速度及び全周波数の速度は、圧力脈動に対応して増加する傾向にあり、これらの増加傾向は2N成分の速度と全周波数の速度とで概ね一致している。これらのことから、油圧モータ20(20A,20B)の振動においては2N成分の振動の影響が大きく、この2N成分の振動を低減するためには、高圧ライン30の圧力脈動を抑制することが重要であることがわかる。
例えば、グリッドに連系される6極の発電機8(8A,8B)に油圧モータ20(20A,20B)が直結される場合、一の油圧モータ20Aと他の油圧モータ20Bとの回転位相差は、−120°,0°,120°の3つの運転パターンから選択される。
そのため、油圧モータ20(20A,20B)の振動レベルを低減するためには、高圧ライン30の脈動が低くなる領域にて運転することが望ましく、高圧ライン30の脈動が低くなる領域は、2つの油圧モータ20A,20B間の回転位相差の選択によって実現できることがわかる。
そこで、油圧モータ20(20A,20B)の振動を低減するために、以下の実施形態を提案する。
通常、複数の発電機8A,8Bがグリッドに連系される場合、各発電機8A,8Bに連結される複数の油圧モータ20A,20Bは、発電機8A,8Bの極数に対応した回転位相差で運転される。上記構成では、発電機8A,8Bの極数に応じて選択可能な複数の運転パターンの中から選択された運転パターンによって油圧モータ20A,20Bを運転するようにしたので、発電機8A,8Bの運転を阻害することなく、油圧モータ20A,20Bの回転に起因した振動を低減することが可能である。
データベース51は、回転シャフト22(22A,22B)の回転エネルギーと作動室内の圧力エネルギーとの間でのエネルギー変換を行わない1個以上の非アクティブ作動室の配置と、油圧モータ20A,20bの振動レベルとの既知の相関関係が格納されている。
センサ21(21A,21B)は、油圧モータ20A,20Bの回転に起因した振動を計測するように構成される。このセンサ21(21A,21B)は、図示されるように油圧モータ20A,20bのケーシング28に取り付けられて、油圧モータ20A,20Bの振動を計測する構成であってもよい。但し、センサ21(21A,21B)はこの構成に限定されるものではなく、油圧モータ20A,20Bの回転に起因した振動を計測可能な構成であれば、例えば油圧ポンプ10のケーシングや高圧ライン30の配管等の他の部位に取り付けられてもよい。
このように、1個以上の非アクティブ作動室の配置と、油圧モータ20A,20Bの振動レベルとの相関関係を予め取得しておき、この相関関係に基づいて対象作動室の前記配置から決定される最適運転パターンにより複数の油圧モータ20A,20Bを運転することによって、振動が低減可能な運転パターンを適切に選択することができ、油圧モータ20A,20Bの回転に起因した振動を効果的に低減することができる。なお、対象作動室は、ピストン26(26A〜26F)又は該ピストン26(26A〜26F)に対応した高圧弁若しくは低圧弁等に不具合が発生し、機能不全が生じた異常作動室であってもよい。
また、複数の油圧モータ20A,20B間の回転位相差が異なる複数の運転パターンのうち、対象作動室が前記配置である場合に油圧モータ20A,20Bの振動レベルが最小になる最適運転パターンを選択し、この選択された運転パターンにより複数の油圧モータ20A,20Bを運転するようにしたので、油圧モータ20A,20Bの回転に起因した振動を効果的に低減することができる。
さらに、最適運転パターンを採用してもなお振動レベルが大きい場合に、対象作動室以外の1個以上の非アクティブ作動室を選択するようにしたので、油圧モータ20A,20Bの回転に起因した振動をより一層低減することができる。
さらにまた、最適運転パターンを採用してもなお振動レベルが大きい場合に、対象作動室以外の1個以上の非アクティブ作動室を選択し、且つ、油圧モータ20A,20Bの運転パターンを再選択するようにしたので、油圧モータ20A,20Bの回転に起因した振動を確実に低減することができる。
このように、最適運転パターンの選択に際して、風力発電装置1の基準出力において振動レベルが最小になる最適パターンを推定することにより、油圧モータ20A,20Bの回転に起因した振動を効果的に低減し得る適切な最適運転パターンを選択することができる。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
2 ブレード
3 ハブ
4 ロータ
5 回転シャフト
6 油圧トランスミッション
8(8A,8B) 発電機
10 油圧ポンプ
20(20A,20B) 油圧モータ
21(21A,21B) センサ
22(22A,22B) 回転シャフト
23 偏心カム
24(24A〜24F) シリンダ
25(25A〜25F) 作動室
26(26A〜26F) ピストン
28 ケーシング
30 高圧ライン
31 低圧ライン
50 コントローラ
51 データベース
Claims (14)
- 油圧ラインと、
前記油圧ラインに互いに並列に接続されるとともに同一構造を有する複数の油圧機械と、を備える油圧システムであって、
各々の前記油圧機械は、
回転シャフトと、
前記回転シャフトに連動して往復動するように構成された複数のピストンと、
前記複数のピストンとともに複数の作動室を形成する複数のシリンダと、
を含み、
前記複数の作動室のうち非アクティブ状態の1個以上の対象作動室の各々の前記油圧機械内における分布に応じて、前記複数の油圧機械間の回転位相差が異なる複数の運転パターンのうち、前記複数の油圧機械の振動レベルが最小になる最適運転パターンを決定し、該最適運転パターンにより、前記複数の油圧機械を運転するように構成されたことを特徴とする油圧システム。 - 前記最適運転パターンは、前記回転シャフトの回転エネルギーと前記作動室内の圧力エネルギーとの間でのエネルギー変換を行わない1個以上の非アクティブ作動室の配置と、前記油圧機械の振動レベルとの既知の相関関係に基づいて、前記対象作動室の前記配置から決定されることを特徴とする請求項1に記載の油圧システム。
- 各々の前記油圧機械は、
前記回転シャフトの回転エネルギーと前記作動室内の圧力エネルギーとの間でのエネルギー変換を行うアクティブ状態と、前記エネルギー変換を行わない非アクティブ状態との間で各々の前記作動室の状態を切り替えるための状態切替ユニットと、
前記状態切替ユニットを制御するためのコントローラと、
をさらに含み、
前記コントローラは、前記振動レベルがさらに低減されるように、前記対象作動室に加えて、前記対象作動室以外の1個以上の非アクティブ作動室を前記非アクティブ状態に維持するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の油圧システム。 - 前記コントローラは、前記非アクティブ作動室の配置と、前記油圧機械の振動レベルとの既知の相関関係に基づいて、前記対象作動室に加えて前記非アクティブ状態に維持すべき前記非アクティブ作動室を選択するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の油圧システム。
- 前記コントローラは、前記最適運転パターンによる前記複数の油圧機械の運転条件下で予想される前記振動レベルが規定値を超えてしまう場合に、前記振動レベルが低減されるよう前記対象作動室以外の作動室から前記非アクティブ作動室を選択し、前記対象作動室に加えて前記非アクティブ作動室を前記非アクティブ状態に維持するように構成されたことを特徴とする請求項3又は4に記載の油圧システム。
- 前記振動レベルが前記規定値以内に収まるように、
前記コントローラが、前記対象作動室に加えて前記非アクティブ作動室を前記非アクティブ状態に維持し、且つ、
前記複数の油圧機械間の回転位相差が異なる複数の運転パターンから、前記複数の油圧機械の運転パターンが再選択される
ように構成されたことを特徴とする請求項5に記載の油圧システム。 - 前記複数の油圧機械は、それぞれ、前記油圧ライン内の圧油によって駆動されて、機械的エネルギーを発電機に入力するように構成され、
前記運転パターンは、前記発電機の極数に応じて選択可能な複数の運転パターンの中から選択されることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の油圧システム。 - 再生エネルギーによって回転可能に構成されたロータと、
前記ロータによって駆動されて圧油を生成するように構成された油圧ポンプと、
前記圧油によって駆動されるように構成された複数の油圧モータと、
前記複数の油圧モータによってそれぞれ駆動されるように構成された複数の発電機と、を備え、
前記複数の油圧モータは、それぞれ、請求項1乃至7の何れか一項に記載の油圧システムにおける前記複数の油圧機械である
ことを特徴とする再生エネルギー型発電装置。 - 油圧ラインと、
前記油圧ラインに互いに並列に接続されるとともに同一構造を有する複数の油圧機械と、を備える油圧システムの運転方法であって、
各々の前記油圧機械は、
回転シャフトと、
前記回転シャフトに連動して往復動するように構成された複数のピストンと、
前記複数のピストンとともに複数の作動室を形成する複数のシリンダと、
を含み、
前記複数の作動室のうち機能不全が生じた1個以上の対象作動室の各々の前記油圧機械における分布に応じて、前記複数の油圧機械間の回転位相差が異なる複数の運転パターンのうち、前記複数の油圧機械の振動レベルが最小になる最適運転パターンを決定し、該最適運転パターンにより、前記複数の油圧機械を運転するステップ
を備えることを特徴とする油圧システムの運転方法。 - 再生エネルギーによって回転可能に構成されたロータと、
前記ロータによって駆動されて圧油を生成するように構成された油圧ポンプと、
前記圧油によって駆動されるように構成された複数の油圧モータと、
前記複数の油圧モータによってそれぞれ駆動されるように構成された複数の発電機と、
前記油圧ポンプの吐出側と前記油圧モータの各々の吸込側との間に設けられる高圧ラインと、を備える再生エネルギー型発電装置の運転方法であって、
前記複数の油圧モータは、前記高圧ラインに互いに並列に接続されるとともに同一構造を有しており、
各々の前記油圧モータは、
回転シャフトと、
前記回転シャフトに連動して往復動するように構成された複数のピストンと、
前記複数のピストンとともに複数の作動室を形成する複数のシリンダと、
を含み、
前記複数の作動室のうち機能不全が生じた1個以上の対象作動室の各々の前記油圧モータにおける分布に応じて、前記複数の油圧モータ間の回転位相差が異なる複数の運転パターンのうち、前記複数の油圧モータの振動レベルが最小になる最適運転パターンを決定し、該最適運転パターンにより、前記複数の油圧モータを稼働させるステップ
を備えることを特徴とする再生エネルギー型発電装置の運転方法。 - 前記再生エネルギー型発電装置の運転中に前記対象作動室が発生し、前記油圧ポンプ又は前記油圧モータの振動レベルが規定値を上回った場合、前記再生エネルギー型発電装置の運転を停止するステップと、
前記複数の油圧モータ間の回転位相差が異なる複数の運転パターンのうち、前記対象作動室が前記分布である場合に前記振動レベルが最小になる最適運転パターンを選択するステップと、
前記最適運転パターンにより前記複数の油圧モータが稼働されるように、前記再生エネルギー型発電装置の運転を再開するステップと、
を備えることを特徴とする請求項10に記載の再生エネルギー型発電装置の運転方法。 - 前記最適運転パターンを採用しても前記振動レベルが規定値以下にならないと予想される場合、前記振動レベルがさらに低減されるように、前記対象作動室に加えて、前記対象作動室以外の1個以上の非アクティブ作動室を選択するステップをさらに備え、
前記再生エネルギー型発電装置の運転を再開するステップでは、前記回転シャフトの回転エネルギーと前記作動室内の圧力エネルギーとの間でのエネルギー変換を行うアクティブ状態にて作動させることを特徴とする請求項11に記載の再生エネルギー型発電装置の運転方法。 - 前記最適運転パターンを採用しても前記振動レベルが規定値以下にならないと予想される場合、前記振動レベルがさらに低減されるように、前記複数の油圧モータ間の回転位相差が異なる複数の運転パターンから前記複数の油圧モータの最適運転パターンを再選択するステップをさらに備えることを特徴とする請求項12に記載の再生エネルギー型発電装置の運転方法。
- 前記最適運転パターンを選択するステップでは、出現頻度が最も高い前記再生エネルギーの大きさに応じて定まる前記再生エネルギー型発電装置の基準出力において前記振動レベルが最小になる前記最適運転パターンを選択することを特徴とする請求項11乃至13の何れか一項に記載の再生エネルギー型発電装置の運転方法。
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