JP6167480B2 - 光学フィルム、偏光板、液晶パネルおよび画像表示装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1の実施形態に係る光学フィルムについて、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係る光学フィルムの概略構成図であり、図2は凹凸面の表面角度が0.05°である場合において、赤色光明線がどの程度のピッチで発生するかを説明するための図である。なお、本明細書において、「フィルム」、「シート」、「板」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「フィルム」はシートや板とも呼ばれ得るような部材も含む概念である。一具体例として、「光学フィルム」には、「光学シート」や「光学板」等と呼ばれる部材も含まれる。
図1に示されるように、光学フィルム10は、少なくとも、面内に複屈折性を有する光透過性基材11と、光透過性基材11上に設けられた機能層12とを備えている。図1に示される光学フィルム10は、光透過性基材11と機能層12との間に、光透過性基材11と機能層12との密着性を向上させるための密着性向上層13を有しているが、密着性向上層13を有していなくともよい。
光透過性基材11は、3000nm以上のリタデーションを有するものである。面内に複屈折性を有する光透過性基材として、3000nm以上のリタデーションを有する光透過性基材を用いることにより、光学フィルム10を画像表示装置に組み込んだ場合に、画像表示装置の表示画像にニジムラが生じることを抑制できる。
Re=(nx−ny)×d …(1)
密着性向上層13は、上記したように、光透過性基材11と機能層12との密着性を向上させるための層であり、公知のプライマー層と同様の材料から構成することが可能である。具体的には、密着性向上層13に含まれる樹脂は、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、エチレンと酢酸ビニルまたはアクリル酸などとの共重合体、エチレンとスチレンおよび/またはブタジエンなどとの共重合体、オレフィン樹脂などの熱可塑性樹脂および/またはその変性樹脂、光重合性化合物の重合体、およびエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂等の少なくともいずれかから構成することが可能である。
「機能層」とは、光学フィルムにおいて、何らかの機能を発揮することを意図された層を意味し、具体的には、例えば、ハードコート層、帯電防止層、高屈折率層、低屈折率層、防汚層等が挙げられる。機能層は、単層のみならず、2層以上積層されたものであってもよい。本実施形態の機能層12は、ハードコート層として機能するものである。「ハードコート層」とは、光学フィルムの耐擦傷性を向上させるための層であり、具体的には、JIS K5600−5−4(1999)で規定される鉛筆硬度試験(4.9N荷重)で「H」以上の硬度を有するものである。また、機能層は、ハードコート層と、ハードコート層と光透過性基材との間に設けられた他の機能層とから構成されていてもよい。この場合、光学フィルムの表面(機能層の凹凸面)は、ハードコート層の表面となる。また、機能層は、表面に凹凸を有する第1のハードコート層と、第1のハードコート層上に設けられ、かつ第1のハードコート層の表面の凹凸を調整するための第2のハードコート層とから構成されていてもよく、また第2の実施形態で示すように表面に凹凸を有するハードコート層と、ハードコート層上に設けられ、かつハードコート層よりも屈折率が低い低屈折率を有する低屈折率層とから構成されていてもよい。この場合、光学フィルムの表面(機能層の凹凸面)は、第2のハードコート層または低屈折率層の表面となる。
tan0.05=B/A …(2)
式(1)中の距離Bは光学距離ではなく、実際の距離である。
B=b/2n …(3)
tan0.05=0.78/(2×A×n) …(4)
θi=tan−1Δi …(5)
θa=tan−1Δa …(10)
式中、Δaは傾斜を縦横比率で表したものであり、各凹凸の極小部と極大部の差(各凸部の高さに相当)の総和を基準長さで割った値である。
1)表面粗さ検出部の触針((株)小坂研究所製の商品名SE2555N(2μ標準))
・先端曲率半径2μm、頂角90度、材質ダイヤモンド
2)表面粗さ測定器の測定条件
・基準長さ(粗さ曲線のカットオフ値λc):2.5mm
・評価長さ(基準長さ(カットオフ値λc)×5):12.5mm
・触針の送り速さ:0.5mm/s
・予備長さ:(カットオフ値λc)×2
・縦倍率:2000倍
・横倍率:10倍
微粒子は、無機微粒子または有機微粒子のいずれであってもよいが、これらの中でも、例えば、シリカ(SiO2)微粒子、アルミナ微粒子、チタニア微粒子、酸化スズ微粒子、アンチモンドープ酸化スズ(略称;ATO)微粒子、酸化亜鉛微粒子等の無機酸化物微粒子が好ましい。無機酸化物微粒子は、機能層中で凝集体を形成することが可能となり、この凝集体の凝集度合により特異な凹凸面12Aを形成することが可能となる。
バインダ樹脂は、光照射により光重合性化合物を重合(架橋)させて得られたものである。光重合性化合物は、光重合性官能基を少なくとも1つ有するものである。「光重合性官能基」の定義は、密着性向上層13の欄の記載と同様である。
光重合性モノマーは、重量平均分子量が1000未満のものである。光重合性モノマーとしては、光重合性官能基を2つ(すなわち、2官能)以上有する多官能モノマーが好ましい。本明細書において、「重量平均分子量」は、THF等の溶媒に溶解して、従来公知のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によるポリスチレン換算により得られる値である。
光重合性オリゴマーは、重量平均分子量が1000以上10000未満のものである。光重合性オリゴマーとしては、2官能以上の多官能オリゴマーが好ましい。多官能オリゴマーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、 ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル−ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、イソシアヌレート(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
光重合性ポリマーは、重量平均分子量が10000以上のものであり、重量平均分子量としては10000以上80000以下が好ましく、10000以上40000以下がより好ましい。重量平均分子量が80000を超える場合は、粘度が高いため塗工適性が低下してしまい、得られる光学積層体の外観が悪化するおそれがある。上記多官能ポリマーとしては、ウレタン(メタ)アクリレート、イソシアヌレート(メタ)アクリレート、ポリエステル−ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
光学フィルム10は、例えば、偏光板に組み込んで使用することができる。図3は本実施形態に係る光学フィルムを組み込んだ偏光板の概略構成図である。図3に示されるように偏光板20は、光学フィルム10と、偏光素子21と、保護フィルム22とを備えている。偏光素子21は、光透過性基材11における機能層12が形成されている面とは反対側の面に形成されている。保護フィルム22は、偏光素子21の光学フィルム10が設けられている面とは反対側の面に設けられている。保護フィルム22は位相差フィルムであってもよい。
光学フィルム10や偏光板20は、液晶パネルに組み込んで使用することができる。図4は本実施形態に係る光学フィルムを組み込んだ液晶パネルの概略構成図である。
光学フィルム10、偏光板20、液晶パネル30は、画像表示装置に組み込んで使用することができる。画像表示装置としては、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、陰極線管表示装置(CRT)、プラズマディスプレイ(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、タッチパネル、タブレットPC、電子ペーパー等が挙げられる。図5は本実施形態に係る光学フィルムを組み込んだ画像表示装置の一例である液晶ディスプレイの概略構成図である。
以下、本発明の第2の実施形態に係る光学フィルムについて、図面を参照しながら説明する。図6は本実施形態に係る光学フィルムの概略構成図である。
図6に示されるように、光学フィルム50は、少なくとも、面内に複屈折性を有するリタデーションが3000nm以上の光透過性基材51と、光透過性基材51上に設けられた機能層52とを備えている。また、図6に示される光学フィルム50は、光透過性基材51と機能層52との間に、光透過性基材51と機能層52との密着性を向上させる密着性向上層53を有している。光透過性基材51は第1の実施形態で説明した光透過性基材11と同様のものであり、密着性向上層53は第1の実施形態で説明した密着性向上層13と同様のものであるので、本実施形態においては説明を省略するものとする。
本実施形態においては、機能層52は、ハードコート層54と、ハードコート層54上に設けられた低屈折率層55とから構成されている。機能層52は、光学フィルム50の表面をなす凹凸面52Aを有しており、この機能層52の凹凸面52Aは低屈折率層55の表面となっている。
ハードコート層54は第1の実施形態で説明した機能層12と同様のものであるので、本実施形態では説明を省略するものとする。ただし、ハードコート層54の表面は、機能層12と異なり、表面角度が0.05°以上となっている領域が50%以上となっていなくともよく、また粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜RΔqが0.003以下となっていなくともよい。
低屈折率層55は、外部からの光(例えば蛍光灯、自然光等)が光学フィルム50の表面にて反射する際に、その反射率を低下させるためのものである。低屈折率層55はハードコート層54よりも低い屈折率を有する。具体的には、例えば、低屈折率は、1.45以下の屈折率を有することが好ましく、1.42以下の屈折率を有することがより好ましい。
dA=mλ/(4nA) …(11)
上記式中、nAは低屈折率層の屈折率を表し、mは正の奇数を表し、好ましくは1であり、λは波長であり、好ましくは480nm以上580nm以下の範囲の値である。
120<nAdA<145 …(12)
まず、下記に示す組成となるように各成分を配合して、ハードコート層用組成物を得た。
(ハードコート層用組成物1)
・フュームドシリカ(オクチルシラン処理、平均粒子径12nm、日本アエロジル社製):1質量部
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名:PETA、ダイセル・サイテック社製):60質量部
・ウレタンアクリレート(製品名:UV1700B、日本合成化学社製、重量平均分子量2000、官能基数10):40質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(製品名:TSF4460、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.025質量部
・トルエン:105質量部
・イソプロピルアルコール:30質量部
・シクロヘキサノン:15質量部
なお、上記フュームドシリカは、オクチルシラン処理(オクチルシランにより、フュームドシリカの表面のシラノール基をオクチルシリル基で置換して疎水化する処理)されたものであった。
・フュームドシリカ(オクチルシラン処理、平均粒子径12nm、日本アエロジル社製)1.5質量部
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名:PETA、ダイセル・サイテック社製):60質量部
・ウレタンアクリレート(製品名:UV1700B、日本合成化学社製、重量平均分子量2000、官能基数10):40質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(TSF4460、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.025質量部
・トルエン:105質量部
・イソプロピルアルコール:30質量部
・シクロヘキサノン:15質量部
・フュームドシリカ(オクチルシラン処理、平均粒子径12nm、日本アエロジル社製):0.5質量部
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名:PETA、ダイセル・サイテック社製):60質量部
・ウレタンアクリレート(製品名:UV1700B、日本合成化学社製、重量平均分子量2000、官能基数10):40質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(製品名:TSF4460、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.025質量部
・トルエン:105質量部
・イソプロピルアルコール:30質量部
・シクロヘキサノン:15質量部
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名:PETA、ダイセル・サイテック社製):60質量部
・ウレタンアクリレート(製品名:UV1700B、日本合成化学社製、重量平均分子量2000、官能基数10):40質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(TSF4460、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.025質量部
・トルエン:105質量部
・イソプロピルアルコール:30質量部
・シクロヘキサノン:15質量部
・有機微粒子(親水化処理アクリル−スチレン共重合体粒子、平均粒子径2.0μm、屈折率1.515、積水化成品工業社製):3質量部
・フュームドシリカ(メチルシラン処理、平均粒子径12nm、日本アエロジル社製):1質量部
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名:PETA、ダイセル・サイテック社製):60質量部
・ウレタンアクリレート(製品名:UV1700B、日本合成化学社製、重量平均分子量2000、官能基数10):40質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(TSF4460、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.025質量部
・トルエン:105質量部
・イソプロピルアルコール:30質量部
・シクロヘキサノン:15質量部
・有機微粒子(親水化処理アクリル−スチレン共重合体粒子、平均粒子径2.0μm、屈折率1.55、積水化成品工業社製):3質量部
・フュームドシリカ(メチルシラン処理、平均粒子径12nm、日本アエロジル社製):1質量部
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名:PETA、ダイセル・サイテック社製):60質量部
・ウレタンアクリレート(製品名:UV1700B、日本合成化学社製、重量平均分子量2000、官能基数10):40質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(TSF4460、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.025質量部
・トルエン:105質量部
・イソプロピルアルコール:30質量部
・シクロヘキサノン:15質量部
・有機微粒子(非親水化処理アクリル−スチレン共重合体粒子、平均粒子径3.5μm、屈折率1.55、積水化成品工業社製):8質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)(製品名:PETIA、ダイセル・サイテック社製):80質量部
・イソシアヌル酸EO変性トリアクリレート(製品名:M−315、東亜合成社製):20質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(TSF4460、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.025質量部
・トルエン:120質量部
・シクロヘキサノン:30質量部
下記に示す組成となるように各成分を配合して、密着性向上層用組成物を得た。
(密着性向上層用組成物)
・ポリエステル樹脂の水分散体(固形分60%):28.0質量部
・水:72.0質量部
下記に示す組成となるように各成分を配合して、低屈折率層用組成物を得た。
(低屈折率層用組成物)
・中空シリカ微粒子(中空シリカ微粒子の固形分:20質量%、溶液:メチルイソブチルケトン、平均粒径:50nm):40質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)(製品名:PETIA、ダイセル・サイテック社製):10質量部
・重合開始剤(イルガキュア127;BASFジャパン社製):0.35質量部
・変性シリコーンオイル(X22164E;信越化学工業社製):0.5質量部
・メチルイソブチルケトン(MIBK):320質量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA):161質量部
ポリエチレンテレフタレート材料を290℃で溶融して、フィルム形成ダイを通して、シート状に押出し、水冷冷却した回転急冷ドラム上に密着させて冷却し、未延伸フィルムを作製した。この未延伸フィルムを二軸延伸試験装置(東洋精機製)にて、120℃にて1分間予熱した後、120℃にて、延伸倍率4.5倍に延伸した後、その片面に密着性向上層用組成物をロールコーターにて均一に塗布した。次いで、この塗布フィルムを95℃で乾燥し、前記延伸方向とは90度の方向に延伸倍率1.5倍にて延伸を行い、nxが1.70、nyが1.60、厚みが80μm、リタデーションが8000nm、密着性向上層の膜厚が100nmのポリエチレンテレフタレート基材を得た。次いで、形成した密着性向上層の上に、ハードコート層用組成物1を塗布し、塗膜を形成した。
実施例2においては、ハードコート層用組成物1に代えてハードコート層用組成物2を用いた以外は、実施例1と同様にして、光学フィルムを作製した。
実施例3においては、紫外線の積算光量を50mJ/cm2とした以外は、実施例1と同様にしてハードコート層を形成した。次いで、ハードコート層の表面に、低屈折率層用組成物を、乾燥後(40℃×1分)の膜厚が0.1μmとなるように塗布し、窒素雰囲気(酸素濃度200ppm以下)下にて、積算光量100mJ/cm2で紫外線照射を行って硬化させて低屈折率層を形成し、実施例3に係る光学フィルムを作製した。
実施例4においては、ハードコート層用組成物1に代えてハードコート層用組成物2を用いた以外は、実施例3と同様にして、光学フィルムを作製した。
実施例5においては、ハードコート層用組成物1に代えてハードコート層用組成物3を用いた以外は、実施例1と同様にして、光学フィルムを作製した。
実施例6においては、ポリエチレンテレフタレート基材形成時の押出し量および延伸倍率を調整して、nxが1.69、nyが1.61、厚みが44μm、リタデーションが3500nmのポリエチレンテレフタレート基材を得て、該ポリエチレンテレフタレート基材を用いた以外は、実施例1と同様にして、光学フィルムを作製した。
実施例7においては、ポリエチレンテレフタレート基材形成時の押出し量および延伸倍率を調整して、nxが1.70、nyが1.60、厚みが190μm、リタデーションが19000nmのポリエチレンテレフタレート基材を得て、該ポリエチレンテレフタレート基材を用いた以外は、実施例1と同様にして、光学フィルムを作製した。
比較例1においては、ハードコート層用組成物1に代えてハードコート層用組成物4を用いた以外は、実施例1と同様にして、光学フィルムを作製した。
比較例2においては、ハードコート層用組成物1に代えてハードコート層用組成物5を用いた以外は、実施例3と同様にして、光学フィルム体を作製した。
比較例3においては、ハードコート層用組成物1に代えてハードコート層用組成物6を用いた以外は、実施例1と同様にして、光学フィルムを作製した。
比較例4においては、ハードコート層用組成物1に代えてハードコート層用組成物7を用い、硬化時のハードコート層の膜厚を5μmとした以外は、実施例1と同様にして、光学フィルムを作製した。
比較例5においては、ポリエチレンテレフタレート基材形成時の押出し量および延伸倍率を調整して、nxが1.67、nyが1.63、厚みが63μm、リタデーションが2500nmのポリエチレンテレフタレート基材を得て、該ポリエチレンテレフタレート基材を用いた以外は、実施例1と同様にして、光学フィルムを作製した。
実施例および比較例で用いられた光透過性基材のリタデーションは、次のようにして測定した。まず、延伸後の光透過基材を、二枚の偏光板を用いて、フィルムの配向軸方向を求め、配向軸方向に対して直交する二つの軸の波長590nmに対する屈折率(nx,ny)を、アッベ屈折率計(アタゴ社製 NAR−4T)によって求めた。ここで、より大きい屈折率を示す軸を遅相軸と定義する。フィルム厚みd(nm)は、電気マイクロメータ(アンリツ社製)を用いて測定し、単位をnmに換算した。そして、屈折率差(nx−ny)と、フィルムの厚みd(nm)の積より、リタデーションを求めた。
実施例及び比較例で得られた各光学フィルムのハードコート層が形成されている面とは反対側の面に、透明粘着剤を介して、ガラス板に貼付してサンプルとし、白色干渉顕微鏡(New View6300、Zygo社製)を用いて、以下の条件にて、光学フィルムの表面形状の測定・解析を行った。なお、解析ソフトにはMetroPro ver8.3.2のMicroscope Applicationを用いた。
対物レンズ:2.5倍
Zoom:2倍
データ点数:992×992点
解像度(1点当たりの間隔):2.2μm
Removed:None
Filter:HighPass
FilterType:GaussSpline
Low wavelength:300μm
以上の条件で、カットオフ値300μmの高域フィルタにてうねり成分を除いた凹凸形状が得られる。
Remove spikes: on
Spike Height(xRMS):2.5
以上の条件で、スパイク状のノイズを除去できる。
実施例及び比較例で得られた各光学フィルムを、LEDバックライト液晶モニター(FLATORON IPS226V(LG Electronics Japan社製))の観察者側の偏光素子上に配置し、液晶表示装置を作製した。なお、ポリエチレンテレフタレート基材の遅相軸と液晶モニターの観察者側の偏光素子の吸収軸とのなす角度が45°となるように配置した。そして、暗所及び明所(液晶モニター周辺照度400ルクス)にて、正面及び斜め方向(約50度)から目視及び偏光サングラス越しに表示画像の観察を行い、ニジムラの有無を以下の基準に従い評価した。偏光サングラス越しの観察は、目視よりも非常に厳しい評価法である。観察は10人で行い、最多数の評価を観察結果としている。
◎:偏光サングラス越しでニジムラが観察されなかった。
○:偏光サングラス越しでニジムラが観察されたが、薄く、目視ではニジムラが観察されない、実使用上問題ないレベルであった。
△:偏光サングラス越しでニジムラが観察され、目視ではニジムラが極めて薄く観察された。
×:偏光サングラス越しでニジムラが強く観察され、目視でもニジムラが観察された。
実施例及び比較例で得られた各光学フィルムのポリエチレンテレフタレート基材におけるハードコート層が形成されている面とは反対側の面に、透明粘着剤を介して、裏面反射を防止するための黒アクリル板を貼り、ハードコート層側から各光学フィルムに光を照射し、目視で観察した。光源としては、フナテック社製の干渉縞検査ランプ(ナトリウムランプ)を使用した。干渉縞の発生を以下の基準により評価した。
◎:干渉縞は確認されなかった。
○:干渉縞はわずかに確認されたが、実用上問題ないレベルであった。
×:干渉縞がはっきりと確認された。
実施例及び比較例で得られた各光学フィルムのポリエチレンテレフタレート基材におけるハードコート層が形成されている面とは反対側の面に、透明粘着剤を介して、黒アクリル板を貼り、暗室にて卓上スタンド(3波長蛍光灯管)の下で、白濁感を観察し、以下の基準により評価した。
○:白さが観察されなかった。
×:白さが観察された。
11、51…光透過性基材
12、52…機能層
12A、52A…凹凸面
13、53…密着性向上層
54…ハードコート層
55…低屈折率層
20…偏光板
21…偏光素子
30…液晶パネル
40…画像表示装置
Claims (16)
- 面内に複屈折性を有する光透過性基材と、前記光透過性基材上に設けられた機能層とを備える光学フィルムであって、
前記光透過性基材が、3000nm以上のリタデーションを有し、
前記機能層が、前記光学フィルムの表面をなす凹凸面を有し、
前記光学フィルムのフィルム面の法線方向に沿った断面における前記フィルム面に対する前記凹凸面の傾斜角度を表面角度とし、前記凹凸面の全面に渡る各点の傾斜Δiを求め、前記傾斜Δiを式:θi=tan−1Δiにより表面角度θiに換算して、前記表面角度θiの絶対値が0.05°以上となる領域の割合を算出すると、前記凹凸面において、前記表面角度θiの絶対値が0.05°以上となっている領域の割合が50%以上90%以下であり、かつ
前記凹凸面における粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜RΔqが0.0027以下であることを特徴とする、光学フィルム。 - 前記凹凸面における粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜RΔqが0.0025以下である、請求項1に記載の光学フィルム。
- 前記凹凸面における粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜RΔqが0.002以下である、請求項1に記載の光学フィルム。
- 前記凹凸面において、前記表面角度が0.05°以上となっている領域の割合が50%以上65.7%以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学フィルム。
- 前記光透過性基材は、前記光透過性基材の面内における屈折率が最も大きい方向である遅相軸方向の屈折率(nx)と、前記遅相軸方向と直交する方向である進相軸方向の屈折率(ny)との差(nx−ny)が、0.05以上0.20以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学フィルム。
- 前記機能層がハードコート層を備え、前記ハードコート層の表面が前記凹凸面となっている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学フィルム。
- 前記機能層が、ハードコート層と、前記ハードコート層上に設けられ、かつ前記ハードコート層よりも低い屈折率を有する低屈折率層とを備え、前記低屈折率層の表面が前記凹凸面となっている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学フィルム。
- 前記ハードコート層が、微粒子とバインダ樹脂とを含んでいる、請求項6または7に記載の光学フィルム。
- 前記微粒子が、無機酸化物微粒子である、請求項8に記載の光学フィルム。
- 前記無機酸化物微粒子は、表面が疎水化処理された無機酸化物微粒子である、請求項9に記載の光学フィルム。
- 前記無機酸化物微粒子が前記ハードコート層内で凝集体を形成しており、前記凝集体の平均粒子径が100nm以上2.0μm以下である、請求項10に記載の光学フィルム。
- 前記光透過性基材がポリエステル基材である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の光学フィルム。
- 請求項1〜12のいずれか一項に記載の光学フィルムと、
前記光学フィルムの前記光透過性基材における前記機能層が形成されている面とは反対側の面に形成された偏光素子とを備えることを特徴とする、偏光板。 - 請求項1〜12のいずれか一項に記載の光学フィルム、または請求項13に記載の偏光板を備える、液晶表示パネル。
- 請求項1〜12のいずれか一項に記載の光学フィルム、または請求項13に記載の偏光板を備える、画像表示装置。
- 光源として白色発光ダイオードを有するバックライトユニットをさらに備える、請求項15に記載の画像表示装置。
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