JP6169247B2 - エレベータ用巻上機 - Google Patents

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Description

本発明はエレベータ装置に使用するエレベータ装置用巻上機に係り、特に制動機構を備えたエレベータ装置用巻上機に関するものである。
最近のエレベータ装置においては、建築物の高さを抑制する目的でエレベータ装置用巻上機(以下、巻上機と称する)等の機械類を収納する機械室を昇降路の上部に設けないで、機械類を昇降路に設けるいわゆる機械室レスエレベータ装置が普及している。
この機械室レスエレベータ装置の場合、従来では機械室に設置していた巻上機を含めて全機器を昇降路内に設置することになる。巻上機を昇降路内に設置する構成は種々あるが、昇降路内に巻上機を設置するためには、小型で軽量の巻上機が必要である。
この巻上機は、例えば特開2004-299824号公報(特許文献1)にあるように、筺体に固定した主軸に綱車を回転可能に支持し、また筺体に固定子部を取り付けると共に、綱車には固定子部に対向配置した回転子部を設けてアウタロータ型の電動機を構成し、更に、巻上機に設けた電動機による制御運転の後に乗りかごを停止する時に、回転子部と一体的に回転するブレーキディスクの外周部にブレーキシューを押圧して制動する電磁式の制動機構(以下、電磁ブレーキ装置と称する)を付加したものが知られている。
尚、機械室に巻上機を設置する場合でも巻上機を小型で軽量にすることが要請されているので、本発明が対象とする巻上機は機械室レス方式のエレベータ装置、或いは機械室方式のエレベータ装置にも使用できるものである。
特開2004-299824号公報
そして、一般に使用されている巻上機の電動機においては、アウタロータ型の電動機であるため回転子部を制動する場合は大きな制動力が必要である。このため、ブレーキディスクに与える制動力を所定量確保するためにブレーキディスクに対して独立した2台の電磁ブレーキ装置を設けている。しかしながら、この2台の電磁ブレーキ装置を巻上機の外周に配置すると巻上機が必然的に大きくなる、或いは重量が重くなるといった課題が生じる。
すなわち、巻上機の電動機はアウタロータ型であるため、ブレーキディスクが回転子部より外周側に位置することになって大径化し、この大径化したブレーキディスクの径方向外側の2ヶ所に電磁ブレーキ装置を設けることになる。したがって、巻上機全体が大型化すると共に重量も増加するようになる。
また、電磁ブレーキ装置にはブレーキシューを電磁的に吸引するための磁極を形成する必要があり、磁極を形成するのに積層した鉄心等が使用されている。したがって、この鉄心によって巻上機の重量が大きくなり、エレベータ装置の施工時において巻上機の運搬性や揚重方式の制約が大きいという課題があり、できるだけ軽量化することが求められている。
更に加えて、この種の巻上機の電磁ブレーキ装置はブレーキシューの交換時や定期点検時に保守要員によって巻上機から取り外される場合があるので、保守要員の作業性を向上するため、できるだけ軽量化することが求められている。
本発明の目的は、電磁ブレーキ装置を小型、軽量化することで、巻上機の重量を軽量化すると共に、巻上機全体を小型化することができる新規なエレベータ装置用巻上機を提供することにある。
本発明の特徴は、電磁ブレーキ装置を構成する鉄心を、互いに向き合う一対の外周面が平面状に形成された平面部と、この平面部と隣り合う互いに向き合う一対の外周面が円弧状に形成された円弧部とより形成し、この鉄心に電磁コイルを収納して電磁石を構成すると共に、鉄心の一対の平面部がブレーキディスクの径方向に位置するように巻上機に固定した、ところにある。
本発明によれば、電磁ブレーキ装置の鉄心に平面部を形成することで鉄心の重量を低減でき、しかもこの平面部がディスクブレーキの径方向に位置するように配置することで巻上機全体として小型化できるようになるものである。
本発明の一実施例になるエレベータ装置用巻上機の正面図である。 図1に示すエレベータ装置用巻上機の側面図である。 図1に示すエレベータ装置用巻上機を縦方向に断面した断面図である。 図1に示す電磁ブレーキ装置を構成する鉄心の構成を示す構成図である。
本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
図1及び図2は巻上機10を外部から見た全体構成を示しており、巻上機10は昇降路のピット内床面や側壁等に固定、設置され、エレベータ装置の乗りかごに連係された巻上げロープを巻上機構部11と制動機構部12によって適宜操作するものである。巻上機10は主に巻上機構部11、制動機構部12、電動機部13等より構成されている。
巻上機構部11は電動機部13によって回転される綱車14を備えており、この綱車14に巻上げロープが巻き掛けられるものである。また、制動機構部12は電動機部13の回転子部に一体に設けられたブレーキディスクに制動力を与えて綱車14の回転を停止するものである。そして、本実施例においては図1にあるよう制動機構部12の鉄心の形状に大きな特徴があるものである。この特徴については図4に基づき詳細に説明するので、ここでは説明を省略する。
電動機部13はアウタロータ型の電動機より構成され、このアウタロータからなる回転子部に綱車14が一体的に固定されている。更に、回転子部の外周側面をブレーキディスクとして使用している。このブレーキディスクは回転子部の外周に一体的に設けられ、電動機部13の上部側に対称に配置した同一構成の一対の電磁ブレーキ装置15によって制動される構成となっている。電磁ブレーキ装置15は、図1、図2にあるように巻上機10を構成する筺体本体に固定されており、更に綱車14の外周近辺に形成されている空間に配置されて全体形状の小型化をはかるようにしている。
次に、巻上機10の具体的な構成を図3に基づき説明する。電動機部13を構成する筐体組立体16の筐体本体17はその中心部に形成したボス部18を有し、このボス部18内に固定主軸19の一端が挿入されて固定されている。また、この固定主軸19の自由端側に巻上機構部11を構成する回転子部20が回転可能に支持されることによって片持ち支持構造の電動機を構成している。
また、筐体本体17のボス部18の外周側に位置する円環状の収納凹部21には電動機部13を構成する固定子部22(固定子巻線部を含む)の電機部品が収納されている。
更に、固定主軸19の自由端側には軸受23を介して回転子部20が回転可能に支持され、この回転子部20は綱車14や電動機部13を構成する回転子24等の電機部分と一体的に構成されている。ここで、筐体本体17は鋳鉄などを鋳込んでおおよその形状に成形した後、寸法精度が必要な部分を機械加工して製作している。
上述したように、筐体本体17の中心部には一体的に中空状のボス部18を形成し、その外周部には固定子部22(固定子巻線部を含む)等を内部に収納させることができる、有底の略円筒形状に成された円環状の収納凹部21を形成するように鋳込み製造されている。
そして、この収納凹部21を利用して固定子部22に所定のギャップを介して回転子24を対向配置しており、この回転子24の内周面には複数の永久磁石25が固定されている。したがって、これによってアウタロータ型の電動機の回転子が構成されている。
ここで、回転子24の外周にはブレーキディスク26が一体的に形成されており、このブレーキディクス26は回転子24の外周部側に半径方向に突出する円環状の円板に構成されている。尚、綱車14と回転子24は分割可能な別部品で製作した後に、それぞれをボルトあるいは焼き嵌め等の嵌め合い結合法で固定するようにして一体化されている。
上述したように、回転子24内側に配置した永久磁石25は周方向にN極とS極を交互に配置されており、このN極とS極の数は同一でしかもその数は極数の半分である。このような回転子24は筐体本体17と一体形成された収納凹部21に配置された固定子部22の外側に微小なエアギャップを挟んで径方向に対向配置されており、この構造によって、いわゆるアウタロータ型の電動機を構成している。
そして、この電動機部13で発生した回転力は回転子24を介して綱車14に伝達され、綱車14に巻き掛けられた複数本の巻上げロープを駆動して乗りかごを上下に昇降させることになる。尚、図3では電磁ブレーキ装置15の詳細を示していないが、乗りかごを昇降運行させるときは図示していない制御装置からの信号によってブレーキシュー27をブレーキディスク26から離間して制動動作を解除し、乗りかごを停止してその位置を維持するときは制御装置からの信号によってブレーキシュー27をブレーキディスク26に押圧してブレーキディスク26に制動力を与えて制動動作を行うものである。
一般の電磁ブレーキ装置15は周知の構成であり、図3に示すように、ブレーキディスク26の外周側面に接触するブレーキシュー27と、このブレーキシュー27を保持したアマチュア28と、ブレーキシュー27をブレーキディスク26の外周側面に圧接して綱車14に制動力を与えるため、アマチュア28をブレーキディスク26側に付勢するブレーキばね(図示せず)と、このブレーキばねを圧縮してブレーキディスク26の外周側面からブレーキシュー27を解放して綱車14を回転可能な状態にする電磁駆動部29とを有している。電磁駆動部29は図示しない固定ボルトによって筺体本体17に直接的、或いは他の取り付け部材を介して間接的に固定される構成とされている。
電磁駆動部29はアマチュア28を電磁的に吸引するための電磁石として機能するものであり、図示しない電磁コイルと鉄心30の組合せで構成されている。鉄心30には透磁率の大きい材料が使用されている。回転子部24の外側側面と綱車14の外周面とで形成される空間SPは電磁駆動部29を配置する機能を備えており、これによって巻上機10の体格を小型にすることができる。本実施例では更に小型化するために、図4に示すような形状の鉄心30を使用することを特徴としている。
ブレーキばねは、電磁ブレーキ装置15に設けられたアマチュア28をブレーキディスク26側に押圧しており、その結果、アマチュア28はブレーキシュー27をブレーキディスク26の外周側面に強く押圧して綱車14を制動状態に維持する機能を有している。
これに対して電磁駆動部29は電磁石の機能を有しており、電磁駆動部29の電磁コイルに電流を流すことにより鉄心30が励磁されてアマチュア28を吸引するので、アマチュア28はブレーキばねのばね力に抗してブレーキシュー27をブレーキディスク26から離れる方向に駆動して制動力を解除する。一方、電磁石を構成する電磁駆動部29の電磁コイルへの通電を遮断すると、電磁駆動部29が消磁されるのでブレーキばねのばね力によりブレーキシュー27をブレーキディスク26外周側面に押圧して綱車14に制動をかけることになる。このように、アマチュア28はブレーキシュー27によってブレーキディスク26の外周側面に選択的に制動力を与えるものである。
次に本実施例の特徴である電磁ブレーキ装置15の電磁駆動部29の構成について図4を用いて説明するが、図4においてはアマチュア28を省略して描いている。
図4において、鉄心30には内部に電磁コイル31を収納する円環状の収納部32が形成されている。鉄心30は外磁極33と円柱状の内磁極34とを有し、外磁極33と内磁極34とは一端側の壁面部35によって磁気的に接続されている。これらの外磁極33、内磁極34及び壁面部35は一体的に形成されているが、夫々別体に製作して磁気的に結合すようにしても良いものである。
外磁極33の円形状の内周壁と内磁極34の円形状の外周壁の間には円環状の収納部32形成され、この収納部32に電磁コイル31が収納されるようになっている。したがって、電磁コイル31への通電を制御することにより、内磁極34から外側の外磁極33側へと電磁作用が働き鉄心30を磁石として使用することができる。
そして、本実施例になる外磁極33は図4にあるように特徴的な形状を有している。すなわち、外磁極33の外周囲は、互いに向き合う一対の外周面が平面状に形成された一対の平面部33Aと、この平面部と隣り合う互いに向き合う一対の外周面が円弧状に形成された一対の円弧部33Bとより形成されている。一対の平面部33Aの間の長さは「W」に設定され、一対の円弧部33Bの間の長さは「D」に設定されている。これらの長さはD>Wの関係を有している。
そして、電磁コイル31の外周と平面部33Aまでの間の距離は、電磁コイル31の外周と円弧部33Bまでの間の距離より小さくなっている。このため、平面部33Aを形成することによって、従来から使用されてきた円環状の外磁極に対して鉄心の体積を低減することができ、電磁ブレーキ装置15の重量を低減することができるものである。本来であれば外磁極33は円弧部33Bを延長した環状の外磁極となるが、平面部33Aで切り取られた分だけ鉄心30を軽量化できるものである。
一方、この電磁コイル31の外周と平面部33Aまでの間の鉄心部分が短いので、この部分にブレーキばねや緩衝ゴムを配置することができない。このため、電磁コイル31の外周と円弧部33Bまでの間の鉄心部分に以下の構成要素が設けられることになる。すなわち、外磁極33の電磁コイル31の外周と円弧部33Bまでの間の鉄心部分には、制動ばね36を収納するばね収納部37、電磁コイル31の通電時に鉄心30にアマチュア28が吸引された時の衝撃音を緩和するための緩衝ゴム38が収納されるゴム収納部39、電磁ブレーキ装置15を電動機部13に固定するための通しボルトが挿通する固定孔40が設けられるようになっている。
ここで、ばね収納部37、ゴム収納部39、及び固定孔40は、電磁ブレーキ装置15として必要とする数量があるので、これらを効率良く円弧部33Bの鉄心部分に形成することが必要である。尚、一般に、ばね収納部37の直径d1、ゴム収納部39の直径d2、及び固定孔40の直径d3は、d1>d3>d2の関係を有している。したがって、この関係を利用してばね収納部37、ゴム収納部39、及び固定孔40の形成位置を決めるようにしている。
図4の上側の円弧部33B(下側の円弧部33Bも同様なので、この部分については説明を省略する)にあるように、円弧部33Bには夫々に必要な個数のばね収納部37、ゴム収納部39、及び固定孔40が形成されている。
まず、直径が最も大きいばね収納部37は、円弧部33Bの外周と外磁極33の内周の間の距離の半分の長さ位置、つまり、円弧部33Bの外周と外磁極33の内周の間の中央に設定した、内磁極34の中心からの直径D1上に中心が位置するように配置されている。尚、本実施例では3個のばね収納部37が等間隔に配置されている。
また、直径が次に大きい固定孔40は、直径D1より内側(外磁極33の内周側)に配置するとゴム収納部39より直径が大きいので、この分だけ円弧部33Bの厚さを厚くする必要がある。このため、固定孔40は、直径D1より外側(円弧部33Bの外周側)に設定した直径D3上に中心が位置するように配置されている。本実施例では2個の固定孔40が中央のばね収納部37の両隣に配置されている。
更に、直径が最も小さいゴム収納部39は、直径D1より内側(外磁極33の内周側)に設定した直径D2上に中心が位置するように配置されている。本実施例では4個のゴム収納部39が配置されている。
したがって、ばね収納部37が配置される直径D1と、ゴム収納部39が配置される直径D2と、固定孔40が配置される直径D3の関係は、D3>D1>D2の関係を有していることになる。
このように、ばね収納37、ゴム収納部39、及び固定孔40の直径に合せて配置位置を決めるようにしているため、鉄心30の円弧部33Bの厚さを可及的に薄くすることができ、これによって更に鉄心30の重量を低減することができる。
以上述べたように、本実施例によれば鉄心30に平面部33Aを形成したこと、及びこれに加えて、ばね収納37、ゴム収納部39、及び固定孔40の直径に合せて夫々の配置位置を決めて円弧部33Bの厚さを薄くすることによって鉄心の重量を低減でき、結果として巻上機10全体の重量を低減できるようになる。更に、電磁ブレーキ装置15としても軽量化できているので、ブレーキシュー27の交換時や定期点検時に巻上機10から電磁ブレーキ装置15が取り外される場合の保守要員の作業性を向上することができるようになる。
また、この平面部33を形成したことによって、巻上機10の全体的な形状(=体格)を小型化することができる。以下、その理由を説明する。
図1にあるように、電磁ブレーキ装置15の電磁駆動部29は綱車14の外周側に接近して配置される構成である。このため、従来のように鉄心30の外磁極が円環状であると、ほぼこの円環状の外磁極の直径によって配置位置が決まることになる。
これに対して、本実施例では図1にあるように、電磁駆動部29の外磁極33の平面部33Aが綱車14の外周面に対向するように配置されている。つまり、一対の平面部33Aを形成する線分の中点と綱車14の回転中心が直線で結ばれるように、鉄心30の平面部3Aが綱車14の径方向外側に配置されている。
したがって、本来は鉄心30の円弧部33Bで決まる鉄心30の直径が、平面部33Aによって短くなっているため、この分だけ綱車14の外周側に近づくように鉄心30の配置位置を移動できることになる。このため、アマチュア28によって制動がかけられるブレーキディスク26の直径を小さくできるので、巻上機10の形状を小型化することができるようになる。尚、ブレーキディスク26の小径化によって制動力が不足する場合は、ばね定数の高いブレーキばねを使用することで対応すれば良いものである。
更に、綱車14側とは反対側にも平面部33Aが形成されているため、この分だけ鉄心30の外形形状を内側に短くでき、巻上機10の形状を小型化することができるようになる。このように、本実施例においては鉄心30を軽量化するために形成した平面部33Aを利用して、巻上機10の形状をも小型化できるものである。
ここで、本実施例では2個の電磁ブレーキ装置15を使用しているが、図1にあるように綱車14の中心を通る縦中心線を境にして対称に等角度の位置に2個の電磁ブレーキ装置15が配置されている。そして、これらの2個の電磁ブレーキ装置15のなす角度θは90度以下に設定されている。
以上述べた通り、本発明は電磁ブレーキ装置を構成する鉄心を、互いに向き合う一対の面が平面状に形成された平面部と、この平面部と隣り合う互いに向き合う一対の面が円弧状に形成された円弧部とより形成し、この鉄心に電磁コイルを収納して電磁石を構成すると共に、鉄心の一対の平面部がブレーキディスクの径方向に位置するように巻上機に固定したものである。
これによれば、電磁ブレーキ装置の鉄心に平面部を形成することで鉄心の重量を低減でき、しかもこの平面部がディスクブレーキの径方向に位置するように配置することで巻上機全体として小型化できるようになるものである。
10…巻上機、11…巻上機構部、12…制動機構部、13…電動機部、14…綱車、15…電磁ブレーキ装置、16…筐体組立体、17…筐体本体、18…ボス部、19…固定主軸、20…回転子部、21…収納凹部、22…固定子部、23…軸受、24…回転子、25…永久磁石、26…ブレーキディスク、27…ブレーキシュー、28…アマチュア、29…電磁駆動部、30…鉄心、31…電磁コイル、33…外磁極、33A…平面部、33B…円弧部、34…内磁極、35…壁面部、36…ブレーキばね、37…ばね収納部、38…緩衝ゴム、39…ゴム収納部、40…固定孔。

Claims (4)

  1. 固定子と固定子巻線を収納した筺体本体と、前記筺体本体に一方を固定し、他方を自由端とした固定主軸と、前記固定主軸の自由端側に軸受を介して回転可能に取付けられ、巻上げロープが巻き掛けられる綱車と、前記綱車と一体にされて前記固定子と協働して電動機部を形成する回転子と、前記回転子と一体的に回転するブレーキディスクと、前記ブレーキディスクの外周側面に制動を加えるブレーキシューを備えたアマチュア及びこのアマチュアを選択的に磁気吸引する電磁駆動部よりなる電磁ブレーキ装置を備えたエレベータ用巻上機において、
    前記電磁駆動部を構成する鉄心を、互いに向き合う一対の外周面が平面状に形成された平面部と、前記平面部と隣り合う互いに向き合う一対の外周面が円弧状に形成された円弧部とより形成し、前記鉄心の内部に電磁コイルを収納して前記電磁駆動部を構成すると共に、前記電磁駆動部を構成する前記鉄心の前記一対の平面部が前記ブレーキディスクの径方向に位置するように前記電磁駆動部を前記筺体本体に固定すると共に、
    前記鉄心は円形状の外周壁を備える内磁極と円形状の内周壁を備える外磁極とを備えており、前記内磁極の外周壁と前記外磁極の内周壁の間の環状の収納部に前記電磁コイルが収納され、前記鉄心の前記外磁極は、前記電磁コイルを挟んで互いに向き合う前記一対の平面部と、前記平面部と隣り合い前記電磁コイルを挟んで互いに向き合う前記一対の円弧部とを有し、
    前記外磁極の円弧部の鉄心には、ブレーキばねを収納するばね収納部と、緩衝ゴムを収納するゴム収納部と、前記鉄心を前記筺体に直接、或いは間接的に固定する固定ボルトを挿通する固定孔とが形成され、
    前記ばね収納部の直径をd1、前記ゴム収納部の直径をd2、前記固定孔の直径をd3とした時の関係をd1>d3>d2とし、前記内磁極の中心から前記外磁極の前記円弧部に配置される前記ばね収納部の中心までの直径をD1、前記ゴム収納部の中心までの直径をD2、前記固定孔の中心までの直径をD3としたときの関係をD3>D1>D2としたことを特徴とするエレベータ用巻上機。
  2. 請求項1に記載のエレベータ用巻上機において、
    前記外磁極の前記一対の平面部を形成する線分の中点と前記綱車の回転中心を結ぶ線が直線になるように前記電磁駆動部を前記筺体本体に固定したことを特徴とするエレベータ用巻上機。
  3. 請求項3に記載のエレベータ用巻上機において、
    前記外磁極の一方の前記平面部が前記綱車の外周面に対向するように前記電磁駆動部を前記筺体本体に固定したことを特徴とするエレベータ用巻上機。
  4. 請求項3乃至請求項4のいずれかに記載エレベータ用巻上機において、
    前記電磁ブレーキ装置は前記綱車の中心を通る縦中心線を境にして前記ブレーキディスクの周囲に対称に2個配置されていることを特徴とするエレベータ用巻上機。
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