JP6182271B2 - 光伝送システムにおける局側装置、光伝送システム及び光伝送方法 - Google Patents

光伝送システムにおける局側装置、光伝送システム及び光伝送方法 Download PDF

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Description

この発明は、光伝送路(PON:Passive Optical Network)を介して接続された複数の加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)と上位装置との間でフレームを転送処理する光伝送システムにおける局側装置(OLT:Optical Line Terminal)、光伝送システム及び光伝送方法に関する。
2009年にIEEE802.3avにおいて10G−EPON(10 Gigabit Ethernet Passive Optical Network:Ethernetは登録商標)の標準化が完了した。10G−EPONの特徴は、既に広く普及しているGE−PON(Gigabit Ethernet Passive Optical Network:非特許文献1参照)の10倍の高速伝送が可能なことである。
図13に関連するGE−PONシステムの構成の概要を示す。このGE−PONシステムにおいて、OLT100は光スプリッタ2を介して接続された複数のONU3と上位装置(図示せず)との間でフレームを転送処理する。
GE−PON用のOLT100は、光トランシーバ11とPON制御回路12とを内蔵している。OLT100において、光トランシーバ11は、光スプリッタ2を介して接続されたONU3への下りフレーム(下り電気信号DS)の光信号への電気光変換と、ONU3からの上りフレーム(光信号)の電気信号(上り電気信号US)への光電気変換とを行う。
OLT100において、1個の光トランシーバ11に接続可能なONU3の台数は最大で32台とIEEE規格で規定されている。そのため、ONU3を収容する局として、33台以上のONU3を接続する必要がある場合は、一般的には、図14に示すように、OLT100とONU3との間に複数の光スプリッタ2を設け、複数の光トランシーバ11と、複数のPON制御回路12とが使用される。
10G−EPONシステムにおいても1個の光トランシーバに接続可能なONUの台数は最大で32台とIEEE規格で規定されている。しかし、10G−EPON用のPON制御装置は、GE−PON用のPON制御装置より高性能(10倍のデータ転送速度)が要求されるので、装置のコスト(装置の購入価格等)も高くなる。したがって、10G−EPONシステムを採用するための課題として、ONU1台あたりのシステムコスト(接続コスト)をできるだけ小さくすることが課題となっている。
上記の課題の対策の1つとして、1個の光トランシーバに接続可能なONUの台数を拡大することにより、ONU1台あたりの光トランシーバとPON制御回路の個数を減らすことが考えられる。例えば、光増幅器を使用することにより33台以上のONUを接続可能とする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、光増幅器は装置のコスト(装置の購入価格等)が電気回路用の部品(LSI等)と比較すると高くなるという課題が有る。
特開2012−19353号公報
「技術基礎講座〔GE−PON技術〕第1回 PONとは」、NTT技術ジャーナル、Vol.17、No.8、pp.71-74、2005.
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、PONシステム、特に10G−EPONシステムにおけるONU1台あたりのシステムコスト(接続コスト)をより小さくすることにある。
このような目的を達成するために本発明は、第1〜第N(N≧2)の光スプリッタを介して接続された複数の加入者側装置と上位装置との間でフレームを転送処理する、光伝送システムにおける局側装置において、第1〜第Nの光スプリッタに1対1で接続され、加入者側装置への下り電気信号の光信号への電気光変換と、加入者側装置からの光信号の上り電気信号への光電気変換とを行う第1〜第Nの光トランシーバと、第1〜第Nの光トランシーバから1つの光トランシーバを選択し、選択した1つの光トランシーバから入力された上り電気信号を出力するとともに、下り電気信号を第1〜第Nの光トランシーバに分配して出力する選択・分配回路と、複数の加入者側装置を、これらの複数の加入者側装置が同時に上りフレームを送信しないように制御するとともに、選択・分配回路を制御する制御回路とを備え、選択・分配回路は、制御回路から送られてくる、未登録の加入者側装置からの登録要求フレームの受信を待ち受けるディスカバリ・ウインドウのタイミングと、登録済の加入者側装置からの上りフレームの受信期間であるグラントのタイミングおよびそのグラントに割り当てられる登録済の加入者側装置との論理リンクに対する論理リンク識別番号とを基に、第1〜第Nの光トランシーバから1つの光トランシーバを選択する選択制御部を有することを特徴とする。
本発明によれば、N個の光トランシーバと1個のPON制御回路と1つの選択・分配回路とでOLTを構成するようにしたので、このOLTにN×32台のONUを収容させることができるようになり、PONシステム、特に10G−EPONシステムにおけるONU1台あたりのシステムコスト(接続コスト)を小さくすることが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態(実施の形態1)に係るPONシステムの構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1のOLT内の選択・分配回路の構成例を示す図である。 図3は、実施の形態1のOLT内の選択・分配回路で用いる光トランシーバ選択テーブルの構造を示す図である。 図4は、実施の形態1のOLT内の選択・分配回路の上り信号選択制御部が光トランシーバ選択信号を生成する手順を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態1のOLT内の選択・分配回路の上り信号選択制御部が光トランシーバ選択テーブルのエントリに光トランシーバの識別番号を登録する手順を示すフローチャートである。 図6は、実施の形態1のOLT内の選択・分配回路の上り信号選択制御部の動作の例を示すタイムチャートである。 図7は、光トランシーバの個数NをN=2とした実施の形態1のOLT内の選択・分配回路の構成を示す図である。 図8は、光トランシーバ選択テーブルの論理リンク識別番号をエントリ番号として記憶された光トランシーバの識別番号を例示する図である。 図9は、実施の形態2のOLT内の選択・分配回路の構成例を示す図である。 図10は、実施の形態2のOLT内の選択・分配回路で用いる光トランシーバ選択テーブルの構造を示す図である。 図11は、実施の形態2のOLT内の上り信号選択制御部が光トランシーバ選択テーブルに論理リンク識別番号と対応づけて光トランシーバの識別番号を登録する手順を示すフローチャートである。 図12は、実施の形態2のOLT内の上り信号選択制御部が光トランシーバ選択テーブルの各エントリの有効タイマ値を更新する手順を示すフローチャートである。 図13は、従来のGE−PONシステムの構成例を示す図である。 図14は、従来のGE−PONシステムの別の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1は、この発明の第1の実施形態(実施の形態1)に係るPONシステムの構成例である。
このPONシステムにおいて、OLT1(1A)は、N(N≧2:Nは2以上の整数)個の光トランシーバ11(11−0〜11−N-1)と、1個のPON制御回路12と、1つの選択・分配回路13とによって構成されている。
OLT1Aにおいて、1つの光トランシーバ11は、OLT1AとONU3との間の光スプリッタ2を含む光の伝送路をPON区間とし、1つの光スプリッタ2を介して最大で32台のONU3が共通接続されている。
すなわち、光トランシーバ11−0〜11−N-1が光スプリッタ2−0〜2−N-1にそれぞれ接続されており、光スプリッタ2−0〜2−N-1のそれぞれに最大で32台のONU3が接続されている。したがって、OLT1Aは、トータルでN×32台のONU3を収容している。OLT1Aは、この光スプリッタ2を介して接続された複数のONU3と上位装置4との間で、フレームを転送処理する。
このPONシステムと図14に示した従来のPONシステムとの構成上の違いは、本実施の形態に係るPONシステムは、1つのOLT1に対し、PON制御回路12が1個設けられ、この1個のPON制御回路12とN個の光トランシーバ11−0〜11−N-1との間に1つの選択・分配回路13が設けられている点である。PON制御回路12は、複数のONU3が同時に上りフレームを送信しないように、複数のONU3を制御する。また、PON制御回路12は、制御信号出力部12−1を備え、この制御信号出力部12−1より選択・分配回路13に光トランシーバ選択制御信号SCを出力する。
選択・分配回路13(13A)は、光トランシーバ選択制御信号SCに基づいて、N個の光トランシーバ11−0〜11−N-1から1つの光トランシーバ11−s(sは0〜N−1の範囲内の整数)を選択し、その選択した光トランシーバ11−sが出力する上り電気信号US[s]をPON制御回路12に対して出力するとともに、PON制御回路12からの下り電気信号DSをN個の光トランシーバ11−0〜11−N-1に分配出力する。
図2にOLT1A内の選択・分配回路13の構成例を示す。選択・分配回路13Aは、下り信号分配部13−1と、上り信号選択部13−2と、上り信号選択制御部13−3とから構成されている。
下り信号分配部13−1は、PON制御回路12から入力した下り電気信号DSを複製することによって、N本の下り電気信号DS[0]〜DS[N−1]を生成し、この生成した下り電気信号DS[0]〜DS[N−1]をそれぞれ光トランシーバ11−0〜11−N-1に向けて出力する。
上り信号選択部13−2は、N個の光トランシーバ11−0〜11−N-1から1個の光トランシーバ11−sを選択し、その選択した光トランシーバ11−sが出力する上り電気信号US[s]をPON制御回路12に向けて出力する。
すなわち、上り信号選択部13−2は、N個の光トランシーバ11−0〜11−N-1の各々が出力したN本の上り電気信号US[0]〜US[N−1]を入力し、この入力されるN本の上り電気信号US[0]〜US[N−1]の中から1つの上り電気信号US[s]を選択してPON制御回路12に向けて出力する。
上り信号選択制御部13−3(13−3A)は、PON制御回路12からの光トランシーバ選択制御信号SC(SCA)を受けて、光トランシーバ選択信号sを生成し、上り信号選択部13−2に向けて出力する。ここで、光トランシーバ選択信号sは、上り信号選択部13−2がN個の光トランシーバ11−0〜11−N-1から1個の光トランシーバ11−sを選択するための信号である。
上り信号選択制御部13−3Aには、PON制御回路12から光トランシーバ選択制御信号SCAとして、ディスカバリ・ウインドウ信号SDと、グラント信号SGと、新規登録の論理リンク識別番号kとが入力される。ここで、ディスカバリ・ウインドウ信号SDは、未登録のONU3からの登録要求フレームの受信を待ち受けるディスカバリ・ウインドウのタイミングを示す信号である。グラント信号SGは、登録済のONU3からの上りフレームの受信期間であるグラントのタイミングおよびそのグラントに割り当てられる登録済のONU3との論理リンクに対する論理リンク識別番号gを示す信号である。
なお、ディスカバリ・ウインドウ信号SDとグラント信号SGとは、光トランシーバ選択信号sを生成するために用いられる。新規登録の論理リンク識別番号kは、後述する光トランシーバ選択テーブルTBを作成するために用いられる。
上り信号選択制御部13−3Aは、N個の光トランシーバ11−0〜11−N-1のうちの1個の光トランシーバ11−d(dは0〜N−1の範囲内の整数)を特定する光トランシーバの識別番号dを、上り信号選択制御部13−3A内の変数であるディスカバリ対象光トランシーバ識別番号として記憶する。この光トランシーバの識別番号dは上り信号選択制御部13−3A内のメモリ13−31に記憶される。
さらに、上り信号選択制御部13−3Aは、PON制御回路12から入力されたディスカバリ・ウインドウ信号SDがディスカバリ・ウインドウの開始を示したタイミングにおいて、ディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値を更新するとともに、ディスカバリ・ウインドウ信号SDがディスカバリ・ウインドウのタイミングであることを示している期間中は、更新後のディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dによって特定される1個の光トランシーバ11−dが出力する上り電気信号US[d]を上り電気信号US[s]として選択するための光トランシーバ選択信号s(値がdの信号)を生成する。この光トランシーバ選択信号sの生成は上り信号選択制御部13−3A内の選択部13−32によって行われる。
上り信号選択制御部13−3Aの処理によって、PON制御回路12は、1回のディスカバリ・ウインドウでは、N個の光トランシーバ11−0〜11−N-1のうち選択された1個の光トランシーバ11−dに光スプリッタ2−dを介して接続されるONU3からの登録要求フレームのみを受け付ける。PON制御回路12は、登録要求フレームを受け付けることによって登録されたONU3との論理リンクに対する論理リンク識別番号を新規登録の論理リンク識別番号kとして、上り信号選択制御部13−3Aに出力する。これにより、上り信号選択制御部13−3Aにおいて、光トランシーバの識別番号dと論理リンク識別番号kとを対応づけることが可能となる。
これにより、光トランシーバと論理リンクとの対応を知ることができるため、上り信号選択制御部13−3Aは、PON制御回路12が出力したグラント信号SGの論理リンク識別番号gから、この論理リンク識別番号gに対応する光トランシーバの識別番号eを取得して、この取得した光トランシーバの識別番号eによって特定される光トランシーバ11を選択することができる。
なお、1回のディスカバリ・ウインドウでは、選択した1個の光トランシーバに接続されるONU3からの登録要求フレームのみがPON制御回路12に渡され、他の光トランシーバに接続されるONU3からの登録要求フレームは廃棄されることになるが、上り信号選択制御部13−3A内の変数であるディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値をディスカバリ・ウインドウ毎に更新することによって、N回のディスカバリ・ウインドウによって、全てのONU3からの登録要求フレームをPON制御回路12が受け付けることができる。
また、上り信号選択制御部13−3Aは、PON制御回路12から新規登録の論理リンク識別番号kが入力されたとき、この論理リンク識別番号kが指し示すONU3との論理リンクを確立する契機となった登録要求フレームを受信したディスカバリ・ウインドウの期間中に選択・分配回路13Aが選択していた光トランシーバの識別番号dを、論理リンク識別番号kに対応づけて、メモリ13−31内の光トランシーバ選択テーブルTBに記憶する。この光トランシーバ選択テーブルTBへの論理リンク識別番号kに対応づけての光トランシーバの識別番号dの記憶は、すなわち論理リンク識別番号kに対応づけての光トランシーバの識別番号dの登録は、上り信号選択制御部13−3A内の登録部13−33によって行われる。
さらに、上り信号選択制御部13−3Aは、PON制御回路12から入力されたグラント信号SGがグラントを示す期間中は、このグラント信号SGが示す論理リンク識別番号gに対応づけて光トランシーバ選択テーブルTBに記憶されている光トランシーバの識別番号eを取得し、この取得した光トランシーバの識別番号eに基づいて特定される光トランシーバ11−eが出力する上り電気信号US[e]を上り電気信号US[s]として選択するための光トランシーバ選択信号s(値がeの信号)を生成する。この際の光トランシーバ選択信号sの生成も上り信号選択制御部13−3A内の選択部13−32によって行われる。
なお、PON制御回路12は、光スプリッタ2−0〜2−N-1に接続されているすべてのONU3に対して、複数のONU3が同時に上りフレームを送信しないように、すなわち1台のONU3だけが上りフレームを送信するように、上り帯域割当(グラント割当)を行う。
また、PON制御回路12は、グラント信号SGがグラントを示す期間とディスカバリ・ウインドウ信号SDがディスカバリ・ウインドウであることを示す期間が時間軸上で重ならないように、これらの信号を生成する。
ここで、PON制御回路12から上り信号選択制御部13−3Aへの信号SG,SDの伝達の遅延、上り信号選択制御部13−3A内での信号SG,SDに基づいて光トランシーバ選択信号sを生成するまでの遅延、上り信号選択制御部13−3Aから上り信号選択部13−2への光トランシーバ選択信号sの伝達の遅延、上り信号選択部13−2内で光トランシーバ選択信号sに基づいて上り電気信号US[s]を選択するまでの遅延があるため、PON制御回路12は、上り信号選択制御部13−3Aに向けて出力するグラント信号SGおよびディスカバリ・ウインドウ信号SDを、上り電気信号US[s]に基づくタイミングよりも上記の遅延の合計時間だけ手前のタイミングで生成することが望ましい。
また、PON制御回路12は、グラント信号SGをグラントの開始タイミングを示す信号とし、ディスカバリ・ウインドウ信号SDをディスカバリ・ウインドウの開始タイミングを示す信号としてもよい。このような開始タイミングを示す信号を用いる場合、上り信号選択制御部13−3Aは、グラント信号SGあるいはディスカバリ・ウインドウ信号SDを入力された時点で、この信号に基づいて光トランシーバ選択信号sを生成し、その後グラント信号SGまたはディスカバリ・ウインドウ信号SDを入力するまでの期間は生成した光トランシーバ選択信号sの値を変更しない動作とする。
また、リンクアップ中の各論理リンクに割り当てられる論理リンク識別番号として、10G−EPONあるいはGE−PONの標準規格に規定されているLLIDではなく、PON制御回路12がリンクアップ中の各論理リンクに対して割り当てたシリアル番号を使用してもよい。
LLIDは15ビット長で表現される値であるが、各光スプリッタ2に接続するONU3の台数が32で、各ONU3に1個のLLIDを割り当てた場合、LLIDの値のうちN×32個のみが使用されるので、LLIDをエントリ番号として光トランシーバ選択テーブルTBを作成するようにした場合は、ほとんどのエントリが使用されずメモリの無駄が生じる。これに対し、論理リンク識別番号としてLLIDよりも少ないビット長で表現可能なシリアル番号を用い、このシリアル番号をエントリ番号として光トランシーバの識別番号を記憶させるようにすれば、メモリの無駄を削減でき、小規模のメモリによって光トランシーバ選択テーブルTBAを実現できるという効果が得られる。
図3に、上り信号選択制御部13−3Aにおける光トランシーバ選択テーブルTB(TBA)の構造を示す。この光トランシーバ選択テーブルTBAでは、エントリ番号として論理リンク識別番号を用いている。この論理リンク識別番号に対応づけて記憶する光トランシーバの識別番号の値は、論理リンク識別番号がエントリ番号となったエントリに格納される。例えば、エントリ〔0〕には論理リンク識別番号0に対応づけた光トランシーバの識別番号が格納され、エントリ〔k〕には論理リンク識別番号kに対応づけた光トランシーバの識別番号が格納され、エントリ〔K−1〕には論理リンク識別番号K−1に対応づけた光トランシーバの識別番号が格納される。なお、この場合のKは、光トランシーバ選択テーブルTBAのテーブルサイズ(最大エントリ数)である。
上り信号選択制御部13−3Aは、PON制御回路12から入力されたグラント信号SGが示す論理リンク識別番号gがエントリ番号である光トランシーバ選択テーブルTBAのエントリから光トランシーバの識別番号eを取得し、この取得した光トランシーバの識別番号eに基づいて光トランシーバ11−eを特定し、この特定した光トランシーバ11−eが出力する上り電気信号US[e]を上り電気信号US[s]として選択するための光トランシーバ選択信号sを生成する。
また、上り信号選択制御部13−3Aは、PON制御回路12からディスカバリ・ウインドウ信号SDが入力された場合、ディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値を更新するとともに、更新後のディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dによって特定される1個の光トランシーバ11−dが出力する上り電気信号US[d]を上り電気信号US[s]として選択するための光トランシーバ選択信号sを生成する。
図4を参照して、上り信号選択制御部13−3Aが、光トランシーバ選択信号sを生成する手順を説明する。
上り信号選択制御部13−3Aは、図4のフローチャートにより示された処理を、上り信号選択制御部13−3Aの動作が可能となった時点、例えば、OLT1Aへの電源供給やその後のOLT1Aの初期化直後から開始し、上り信号選択制御部13−3Aの動作が停止されるまでの時点、例えば、上り信号選択制御部13−3Aを含む選択・分配回路13Aの再初期化指示やOLT1Aへの電源供給停止まで、繰り返す。
〔ステップS101〕
本手順の開始直後に、上り信号選択部13−2に向けて出力する光トランシーバ選択信号sの値を初期化する。本例では、初期化された値をs=0とする。また、上り信号選択制御部13−3A内の変数であるディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値を初期化する。本例では、初期化された値をd=0とする。次に、ステップS102に移行する。
〔ステップS102〕
上り信号選択制御部13−3Aに入力されるディスカバリ・ウインドウ信号SDが、ディスカバリ・ウインドウの開始タイミングを示すか否かの判定を行う。この判定において、YESの場合はステップS103、NOの場合はステップS105に移行する。
〔ステップS103〕
上り信号選択制御部13−3A内の変数であるディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値をインクリメントする。ただし、インクリメント前にディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値がN−1だった場合は、0に更新する。本例では、d=(d+1)%Nとする(左辺のdは更新後の値、右辺側のdは更新前の値であり、演算子%は剰余演算を表す)。次に、ステップS104に移行する。
〔ステップS104〕
上り信号選択部13−2に向けて出力する光トランシーバ選択信号sの値を、ステップS103で更新されたディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値に変更する。本例では、s=dとする。その結果、dをその値とする光トランシーバ選択信号sが生成される。その後、ステップS108を経て、ステップS102に戻る。ステップS108で停止を確認すれば、本手順の処理を終了する。
〔ステップS105〕
上り信号選択制御部13−3Aに入力されるグラント信号SGが、グラントの開始タイミングを示すか否かの判定を行う。この判定において、YESの場合はステップS106に移行し、NOの場合はステップS102に戻る。
〔ステップS106〕
上り信号選択制御部13−3Aが管理する光トランシーバ選択テーブルTBAから、エントリ番号がステップS105で入力されたグラント信号SGが示す論理リンク識別番号gであるエントリ[g]の値eを読み出す。次に、ステップS107に移行する。
〔ステップS107〕
上り信号選択部13−2に向けて出力する光トランシーバ選択信号sの値を、ステップS106で読み出したエントリ[g]の値eに変更する。本例では、s=eとする。その結果、eをその値とする光トランシーバ選択信号sが生成される。その後、ステップS108を経て、ステップS102に戻る。ステップS108で停止を確認すれば、本手順の処理を終了する。
上記の手順において、ディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値をインクリメントして更新しているが、光トランシーバ別に、光トランシーバに接続される未登録のONUの有無が予め分かっている場合は、未登録のONUを接続していない光トランシーバを選択対象から除外するように、ディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dを更新することも可能である。このようにすることによって、未登録のONUを登録するまでの平均時間を短縮することができる。
上り信号選択制御部13−3Aは、PON制御回路12から新規登録の論理リンク識別番号kが入力されると、その入力された論理リンク識別番号kをエントリ番号とする光トランシーバ選択テーブルTBA中のエントリに、その時の上り信号選択制御部13−3A内の変数であるディスカバリ対象光トランシーバ識別dを格納(登録)する。
図5を参照して、上り信号選択制御部13−3Aが、光トランシーバ選択テーブルTBAのエントリ(PON制御回路12から新規登録の論理リンク識別番号kが入力されたときにその論理リンク識別番号kがエントリ番号となるエントリ)に、光トランシーバの識別番号を登録する手順を説明する。
上り信号選択制御部13−3Aは、図5のフローチャートにより示された処理を、上り信号選択制御部13−3Aの動作が可能となった時点、例えば、OLT1Aへの電源供給やその後のOLT1Aの初期化直後から開始し、上り信号選択制御部13−3Aの動作が停止されるまでの時点、例えば、上り信号選択制御部13−3Aを含む選択・分配回路13Aの再初期化指示やOLT1Aへの電源供給停止まで、繰り返す。上り信号選択制御部13−3Aは、図4に示した処理を実行中の割り込み動作として、新規登録の論理リンク識別番号kが入力される毎に、図5に示した処理を繰り返す。
〔ステップS201〕
上り信号選択制御部13−3Aに新規登録の論理リンク識別番号kが入力されたか否かの判定を行う。この判定において、YESの場合はステップS202に移行し、NOの場合はステップS201の判定を繰り返す(新規登録の論理リンク識別番号kが入力されるまでステップS201に留まる)。
〔ステップS202〕
上り信号選択制御部13−3Aが管理する光トランシーバ選択テーブルTBAのエントリ番号kに、上り信号選択制御部13−3A内の変数であるディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dを格納する。このようにして、光トランシーバの識別番号dが登録される。本例では、エントリ[k]=dとなる。その後、ステップS203を経て、ステップS201に戻る。ステップS20で停止を確認すれば、本手順の処理を終了する。
なお、未登録のONU3とOLT1A間の論理リンクを確立してからこの論理リンクに対するグラントをOLT1Aが与えるまでの期間内に、上記の手順を完了しておく必要がある。
また、PON制御回路12から入力される新規登録の論理リンク識別番号kがエントリ番号となる光トランシーバ選択テーブルTBAのエントリに光トランシーバの識別番号dを登録する代わりに、下り信号分配部13−1においてPON制御回路12からの下り電気信号DSを監視するようにし、下り信号分配部13−1においてPON制御回路12が新規登録したONU3に対して送信する登録フレームを検出したとき、この検出した登録フレームに含まれる新規登録の論理リンク識別番号kを上り信号選択制御部13−3Aに送り、この新規登録の論理リンク識別番号kがエントリ番号となる光トランシーバ選択テーブルTBAのエントリに光トランシーバの識別番号dを登録するようにすることも可能である。
また、PON制御回路12から入力される新規登録の論理リンク識別番号kがエントリ番号となる光トランシーバ選択テーブルTBAのエントリに光トランシーバの識別番号dを登録する代わりに、新規登録の論理リンク識別番号kと光トランシーバの識別番号dの両方を、光トランシーバ選択テーブルTBの新規エントリに格納することも可能である。
新規登録の論理リンク識別番号kと光トランシーバの識別番号dの両方を新規エントリに格納する光トランシーバ選択テーブルTBをTBA’とした場合、上り信号選択制御部13−3Aでは、光トランシーバ選択テーブルTBA’の各エントリに格納されている論理リンク識別番号の値と、グラント信号SGが示す論理リンク識別番号gの値とを比較し、この比較において値が一致したエントリに格納された光トランシーバの識別番号eを取得する。
図6に示すタイムチャートを参照して、上り信号選択制御部13−3Aの動作の例を説明する。なお、この例において、光トランシーバ11の個数Nは、図7に示すようにN=2とし、光トランシーバ選択テーブルTBAに格納された光トランシーバの識別番号は、図8に示すように、エントリ番号0,1,2,3の順に0,1,0,1となっている状態であり、タイムチャートが示す期間中の光トランシーバ選択テーブルTBAの更新はないものとする。
(1)ディスカバリ・ウインドウ信号SDがt1においてディスカバリ・ウインドウの開始を示すことを契機に、t2において上り信号選択制御部13−3A内の変数であるディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値を更新する。この更新では、値のインクリメントが行われ、ディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dは、0から1に変わる。さらに、光トランシーバ選択信号sの値は、更新後のディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値である1に変更される。これによって、直後のディスカバリ・ウインドウ期間中は上り電気信号US[1]が選択され、この期間内に到着するフレームのうち、上り電気信号US[1]に含まれる登録要求フレーム、つまり、光トランシーバ11−1と光スプリッタ2−1を介して接続された新規のONU3からの登録要求フレームが、PON制御回路12に入力されることになる。なお、図6中、F(0,1)、F(1,1)は、登録要求フレームを含む信号である。
(2)次に、t3においてグラント信号SGがグラントの開始を示すことを契機に、このグラント信号SGの論理リンク識別番号gの値2に対応する光トランシーバの識別番号eを光トランシーバ選択テーブルTBAから取得し、t4において光トランシーバ選択信号sの値を、この取得した光トランシーバの識別番号eの値である0に変更する。これによって、直後のグラント期間中は上り電気信号US[0]が選択されるので、光トランシーバ11−0と光スプリッタ2−0を介して接続されたONU3との論理リンクであり、論理リンク識別番号2が指し示す論理リンクについて、そのリンクされたONU3からの上りフレームがPON制御回路12に入力されることになる。なお、図6中、F(0,2)は論理リンク識別番号=2のグラントである。
(3)次に、t5においてグラント信号SGがグラントの開始を示すことを契機に、このグラント信号SGの論理リンク識別番号gの値3に対応する光トランシーバの識別番号eを光トランシーバ選択テーブルTBAから取得し、t6において光トランシーバ選択信号sの値を、この取得した光トランシーバの識別番号eの値である1に変更する。これによって、直後のグラント期間中は上り電気信号US[1]が選択されるので、光トランシーバ11−1と光スプリッタ2−1を介して接続されたONU3との論理リンクであり、論理リンク識別番号3が指し示す論理リンクについて、そのリンクされたONU3からの上りフレームがPON制御回路12に入力されることになる。なお、図6中、F(1,2)は論理リンク識別番号=3のグラントである。
(4)t7においてディスカバリ・ウインドウ信号SDがディスカバリ・ウインドウの開始を示すことを契機に、上り信号選択制御部13−3A内の変数であるディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値を更新する。この更新では、値を0に戻す処理が行われ、ディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dは、1から0に変わる。さらに、光トランシーバ選択信号sの値を、更新後のディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値である0に変更する。これによって、直後のディスカバリ・ウインドウ期間中は上り電気信号US[0]が選択され、この期間内に到着するフレームのうち、上り電気信号US[1]に含まれる登録要求フレーム、つまり、光トランシーバ11−0と光スプリッタ2−0を介して接続された新規のONU3からの登録要求フレームが、PON制御回路12に入力されることになる。
上記のタイムチャートが示すように、本発明を適用したOLT1Aは、PON制御回路12がディスカバリ・ウインドウやグラントの開始タイミングやその継続時間を制御するためにPON制御回路12内部で生成するディスカバリ・ウインドウ信号SDやグラント信号SGを、上り信号選択制御部13−3Aに渡す。これによって、上り信号選択制御部13−3Aは、ディスカバリ・ウインドウやグラントを受ける光トランシーバ11の選択を、ONU3からの登録要求フレームや上り電気信号USを受信するよりも前に行うことができる。
受信あるいは受信断の解除を検知してから光トランシーバ11を選択し受信信号をPON制御回路12に渡す手順では、光トランシーバ11に信号が入力されてから選択が完了するまでに要する時間内に入力された信号はPON制御回路12に入力されないので、ONU3が送信する上り信号のうち有意な信号を含まないバースト先頭に位置する同期パターンを伸長しておく必要があるが、本発明の適用によって信号全てをPON制御回路12に入力することができるため、バースト先頭に位置する同期パターンを伸長する必要がなく、上りのスループットが向上する、という効果が得られる。
上り電気信号を選択する方式として、例えば、光トランシーバのLOS信号を利用して、どの光トランシーバからの上り電気信号を選択するかを決める方式が考えられる。しかし、LOS信号を用いた方式では、上り電気信号が到着した後に選択が切り替わるので、上り電気信号の先頭の同期パターンの一部が、後段の回路に入力されず、それを補うために、同期パターンの伸長が必要となる。これに対し、本実施の形態の方式では、OLTが予測する上り電気信号の到着時刻に合わせて切替を行うので、同期パターンの一部が後段の回路に入力されないという問題は発生せず、同期パターンの伸長が不要となる。これにより、同期パターンの伸長に伴う上りのスループットの低下が発生せず、上りのスループットを向上させることができるようになる。
〔実施の形態2〕
次に、図9を参照して、実施の形態2のOLTについて説明する。図9は、実施の形態2のOLT1(1B)内の選択・分配回路13(13B)の構成例を示す図である。実施の形態1の選択・分配回路13Aの構成との違いは、上り信号選択制御部13−3(13−3B)がPON制御回路12から入力する光トランシーバ選択制御信号SCにある。
すなわち、実施の形態1の光トランシーバ選択制御信号SC(SCA)には、登録されたONU3との論理リンクに対する論理リンク識別番号を知るために、新規登録の論理リンク識別番号kが含まれていたが、実施の形態2の光トランシーバ選択制御信号SC(SCB)には、新規登録の論理リンク識別番号kが含まれていない。
実施の形態1において、上り信号選択制御部13−3Aは、PON制御回路12から新規登録の論理リンク識別番号kを入力されたとき、この論理リンク識別番号kが指し示すONU3との論理リンクを確立する契機となった登録要求フレームを受信したディスカバリ・ウインドウの期間中に選択・分配回路13Aが選択していた光トランシーバの識別番号dを論理リンク識別番号kに対応づけて、光トランシーバ選択テーブルTB(TBA)に記憶するものとしていた。すなわち、実施の形態1において、上り信号選択制御部13−3Aは、PON制御回路12から入力される新規登録の論理リンク識別番号kを利用して、論理リンク識別番号と光トランシーバの識別番号との対応づけを行っていた。
これに対し、実施の形態2においては、上り信号選択制御部13−3Bは、PON制御回路12から新規登録の論理リンク識別番号kを入力するのではなく、グラント信号SGに含まれる論理リンク識別番号gが光トランシーバ選択テーブルTBに登録済であるか否かを判定し、未登録と判定した場合、そのグラント信号SGに含まれる論理リンク識別番号gを利用して、論理リンク識別番号と光トランシーバの識別番号との対応づけを行う。
図10に、実施の形態2で使用する光トランシーバ選択テーブルTB(TBB)の構造を示す。この光トランシーバ選択テーブルTBBでも、実施の形態1で使用した光トランシーバ選択テーブルTBAと同様に、エントリ番号として論理リンク識別番号を用い、この論理リンク識別番号に対応づけて記憶する光トランシーバの識別番号の値を、論理リンク識別番号がエントリ番号となったエントリに格納する。
但し、この光トランシーバ選択テーブルTBBにおいて、エントリには、光トランシーバの識別番号の値のほかに、エントリの有効時間を管理するための有効タイマの値を格納する。この有効タイマの値を、時間の経過に伴って減少させ、有効タイマの値が0となった時点で、エントリを無効と判定する。論理リンク識別番号が光トランシーバ選択テーブルTBBに登録済であるか否かを判定するとき、論理リンク識別番号をエントリ番号とするエントリの有効タイマの値を読み取って、有効タイマの値が0より大きい値となっている場合に、論理リンク識別番号が光トランシーバ選択テーブルTBBに登録済と判定し、有効タイマの値が0である場合には、論理リンク識別番号が光トランシーバ選択テーブルTBBには登録されていない、すなわち未登録と判定する。
図11を参照して、上り信号選択制御部13−3Bが、光トランシーバ選択テーブルTBBに論理リンク識別番号と対応づけて光トランシーバの識別番号を登録する手順を説明する。
上り信号選択制御部13−3Bは、図11のフローチャートにより示された手順による処理を、上り信号選択制御部13−3Bの動作が可能となった時点、例えば、OLT1Bへの電源供給やその後のOLT1Bの初期化直後から開始し、上り信号選択制御部13−3Bの動作が停止されるまでの時点、例えば、上り信号選択制御部13−3Bを含む選択・分配回路13Bの再初期化指示やOLT1Bへの電源供給停止まで、繰り返す。
〔ステップS301〕
本手順の開始直後に、上り信号選択部13−2に向けて出力する光トランシーバ選択信号sの値を初期化する。本例では、初期化された値をs=0とする。また、上り信号選択制御部13−3B内の変数であるディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値を初期化する。本例では、初期化された値をd=0とする。また、光トランシーバ選択テーブルTBBの全エントリについて、論理リンクが未登録となるよう初期化する。本例では、全エントリの初期化された有効タイマ値を0とする。次に、ステップS302に移行する。
〔ステップS302〕
上り信号選択制御部13−3Bに入力されるディスカバリ・ウインドウ信号SDが、ディスカバリ・ウインドウの開始タイミングを示すか否かの判定を行う。この判定において、YESの場合はステップS303、NOの場合はステップS305に移行する。
〔ステップS303〕
上り信号選択制御部13−3B内の変数であるディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値をインクリメントする。ただし、インクリメント前にディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値がN−1だった場合は、0に更新する。本例では、d=(d+1)%Nとする(左辺のdは更新後の値、右辺側のdは更新前の値であり、演算子%は剰余演算を表す)。次に、ステップS304に移行する。
〔ステップS304〕
上り信号選択部13−2に向けて出力する光トランシーバ選択信号sの値を、ステップS303で更新されたディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値に変更する。本例では、s=dとする。その後、ステップS311を経て、ステップS302に戻る。ステップS311で停止を確認すれば、本手順の処理を終了する。
〔ステップS305〕
上り信号選択制御部13−3Bに入力されるグラント信号SGが、グラントの開始タイミングを示すか否かの判定を行う。この判定において、YESの場合はステップS306に移行し、NOの場合はステップS302に戻る。
〔ステップS306〕
上り信号選択制御部13−3Bが管理する光トランシーバ選択テーブルTBBから、エントリ番号がステップS305で入力されたグラント信号SGが示す論理リンク識別番号gであるエントリ[g]を読み出す。次に、ステップS307に移行する。
〔ステップS307〕
ステップS306で光トランシーバ選択テーブルTBBから読み取ったエントリ[g]の有効タイマの値により、論理リンク識別番号gが光トランシーバ選択テーブルTBBに登録済であるか否かを判定する。エントリ[g]の有効タイマ値が0より大きい場合(YESの場合)には、論理リンク識別番号gが登録済であると判定し、ステップS309に移行する。また、エントリ[g]の有効タイマ値が0の場合(NOの場合)には、論理リンク識別番号gが未登録であると判定し、ステップS308に移行する。
〔ステップS308〕
ステップS306で光トランシーバ選択テーブルTBBから読み取ったエントリ[g]の光トランシーバの識別番号に、ディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dをセットする。これにより、ステップS307で未登録と判定した論理リンク識別番号gに対応する光トランシーバの識別番号として、直前のディスカバリ・ウインドウの期間中に選択していた光トランシーバを指し示す値を登録したことになる。次に、ステップS309に移行する。
〔ステップS309〕
ステップS306で光トランシーバ選択テーブルTBBから読み取ったエントリ[g]の有効タイマに、有効タイマ初期値Tをセットする。この有効タイマ値は時間の経過に伴ってダウンカウントされるが、論理リンク識別番号gを示すグラント信号SGをPON制御回路12が出力した時点で、ステップS309の手順によって有効タイマ初期値Tに戻る。このため、有効タイマ初期値Tによって規定される時間内にグラント信号SGが論理リンク識別番号gを示すことがなかった場合にのみ、有効タイマの値が0となって論理リンク識別番号gが未登録の状態となる。これは、論理リンク識別番号gが指し示す論理リンクが切断されたことに相当する。次に、ステップS310に移行する。
〔ステップS310〕
上り信号選択部13−2に向けて出力する光トランシーバ選択信号sの値を、エントリ[g]の光トランシーバの識別番号eに変更する。本例では、s=eとする。その後、その後、ステップS311を経て、ステップS302に戻る。ステップS311で停止を確認すれば、本手順の処理を終了する。
上記の手順において、ディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dの値をインクリメントによって更新しているが、光トランシーバ別に、光トランシーバに接続される未登録のONUの有無が予め分かっている場合は、未登録のONUを接続していない光トランシーバを選択から除外するように、ディスカバリ対象光トランシーバ識別番号dを更新する手順も可能である。これによって、未登録のONUを登録するまでの平均時間を短縮することができる。
図12を参照して、光トランシーバ選択テーブルTBBの各エントリの有効タイマ値を更新する手順を説明する。図11を用いて説明したように、光トランシーバ選択テーブルTBBの各エントリの有効タイマ値を、時間の経過に伴ってダウンカウントするが、図12はこの有効タイマ値をダウンカウントする手順を示す。
上り信号選択制御部13−3Bは、図12のフローチャートにより示された処理を、上り信号選択制御部13−3Bの動作が可能となった時点、例えば、OLT1Bへの電源供給やその後のOLT1Bの初期化直後から開始し、上り信号選択制御部13−3Bの動作が停止されるまでの時点、例えば、上り信号選択制御部13−3Bを含む選択・分配回路13Bの再初期化指示やOLT1Bへの電源供給停止まで、繰り返す。上り信号選択制御部13−3Bは、図11に示した処理を実行中の割り込み動作として、有効タイマ単位時間T0が経過する毎に、図12に示した処理を繰り返す。
〔ステップS401〕
有効タイマ単位時間T0の経過を待つ。本手順では、有効タイマ単位時間T0を経過する毎に、光トランシーバ選択テーブルTBBの各エントリの有効タイマの値を1づつ減少させる。各エントリの有効タイマ値は、有効タイマ初期値Tから有効タイマ単位時間T0を経過する毎に1づつ減少して0となるとき、そのエントリの論理リンク識別番号が指し示す論理リンクが切断されたと判断されるので、リンクアップ中の論理リンクのグラントは、T(有効タイマ初期値)×T0(有効タイマ単位時間)時間以内に上り信号中に現れる必要がある。次に、ステップS402に移行する。
〔ステップS402〕
光トランシーバ選択テーブルTBBの各エントリ(エントリ番号k)の各々について、下記のステップS403〜S405の手順を行う。このステップS403〜S405の手順によって、光トランシーバ選択テーブルTBBの各エントリの有効タイマの値が1づつ減少されることになる(有効タイマ値が0のエントリについては減少されない)。
〔ステップS403〕
光トランシーバ選択テーブルTBBからエントリ番号kのエントリ[k]を読み出し、ステップS404に移行する。
〔ステップS404〕
ステップS403で読み出したエントリ[k]の有効タイマ値が0より大きい場合にはステップS405に移行し、有効タイマ値が0となっている場合にはステップS406に移行する。
〔ステップS405〕
エントリ[g]の有効タイマ値をデクリメント(−1)した値にセットする。その後、ステップS406に移行する。
〔ステップS406〕
光トランシーバ選択テーブルTBBの全エントリに対してステップS403〜S405の手順を実施した場合はステップS401に戻り、未実施のエントリがある場合は、残りのエントリについてステップS403〜S405の手順を実施するためステップS402に戻る。また、ステップS407で停止を確認すれば、本手順の処理を終了する。
なお、PON制御回路12が、リンクアップしていた論理リンク識別番号gの論理リンクが切断された後、新規登録されたONU3との論理リンクに対して論理リンク識別番号gを再利用する場合は、切断からの時間を計測し、この切断からの経過時間がT(有効タイマ初期値)×T0(有効タイマ単位時間)以上となるまで、再利用を保留するべきである。つまり、再利用の保留時間内に新規登録されたONU3との論理リンクには、再利用保留中である論理リンク識別番号gではなく、未使用か再利用の保留時間が経過した別の論理リンク識別番号を割り当てるべきである。
このように、実施の形態2は、実施の形態1とは異なり、新規登録の論理リンク識別番号kをPON制御回路12から上り信号選択制御部13−3Bに渡さなくとも、上り信号選択制御部13−3B自身で、グラント信号SGの論理リンク識別番号gが新規登録であるか否かを判定できるため、PON制御回路12における処理を軽減することができる。
実施の形態1では、未登録のONU3とOLT1A間の論理リンクを確立してから論理リンクに対するグラントをOLT1Aが与えるまでの期間内に、新規登録の論理リンク識別番号kをPON制御回路12から上り信号制御選択部13−3Aに渡し、さらに、論理リンク識別番号kと対応づけて光トランシーバの識別番号dを光トランシーバ選択テーブルTAに記憶する必要がある。
つまり、実施の形態1では、PON制御回路12が未登録のONU3とOLT1A間の論理リンクを確立してから論理リンクの論理リンク識別番号kを上り信号選択制御部13−3Aに渡すまでの処理を短時間に完了する必要がある。しかし、実施の形態2ではPON制御回路12でのそのような処理は不要となるため、PON制御回路12を容易に実現できるという効果が得られる。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、各実施の形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
本発明は、10G−EPONなどの光伝送システムにおける局側装置、光伝送システム及び光伝送方法として用いることが可能である。
1(1A,1B)…OLT(局側装置)、2(2−0〜2−N-1)…光スプリッタ、3…ONU(加入者側装置)、4…上位装置、11(11−0〜11−N-1)…光トランシーバ、12…PON制御回路、12−1…制御信号出力部、13(13A,13B)…選択・分配回路、13−1…下り信号分配部、13−2…上り信号選択部、13−3(13−3A,13−3B)…上り信号選択制御部、13−1…メモリ、13−2…選択部、13−3…登録部、TB(TBA,TBB)…光トランシーバ選択テーブル。

Claims (7)

  1. 第1〜第N(N≧2)の光スプリッタを介して接続された複数の加入者側装置と上位装置との間でフレームを転送処理する、光伝送システムにおける局側装置において、
    前記第1〜第Nの光スプリッタに1対1で接続され、前記加入者側装置への下り電気信号の光信号への電気光変換と、前記加入者側装置からの光信号の上り電気信号への光電気変換とを行う第1〜第Nの光トランシーバと、
    前記第1〜第Nの光トランシーバから1つの光トランシーバを選択し、選択した前記1つの光トランシーバから入力された上り電気信号を出力するとともに、下り電気信号を前記第1〜第Nの光トランシーバに分配して出力する選択・分配回路と、
    前記複数の加入者側装置を、前記複数の加入者側装置が同時に上りフレームを送信しないように制御するとともに、前記選択・分配回路を制御する制御回路とを備え、
    前記選択・分配回路は、
    前記制御回路から送られてくる、未登録の加入者側装置からの登録要求フレームの受信を待ち受けるディスカバリ・ウインドウのタイミングと、登録済の加入者側装置からの上りフレームの受信期間であるグラントのタイミングおよびそのグラントに割り当てられる登録済の加入者側装置との論理リンクに対する論理リンク識別番号とを基に、前記第1〜第Nの光トランシーバから1つの光トランシーバを選択する選択制御部を有する
    ことを特徴とする、光伝送システムにおける局側装置。
  2. 請求項1に記載された、光伝送システムにおける局側装置において、
    前記選択制御部は、
    登録済の加入者側装置との論理リンクに対する論理リンク識別番号と光トランシーバの識別番号との対応関係を示す光トランシーバ選択テーブルと、
    前記グラントの期間中に、そのグラントに割り当てられる登録済の加入者側装置との論理リンクに対する論理リンク識別番号に対応する光トランシーバの識別番号を前記光トランシーバ選択テーブルから取得し、この取得した光トランシーバの識別番号に基づいて前記第1〜第Nの光トランシーバから1つの光トランシーバを選択する選択部とを有する
    ことを特徴とする、光伝送システムにおける局側装置。
  3. 請求項2に記載された、光伝送システムにおける局側装置において、
    前記選択制御部は、
    前記ディスカバリ・ウインドウの期間中に新規登録された加入者側装置との論理リンクに対する論理リンク識別番号を取得し、この取得した論理リンク識別番号とそのディスカバリ・ウインドウの期間中に選択していた光トランシーバの識別番号との対応関係を前記光トランシーバ選択テーブルに登録する登録部をさらに有する
    ことを特徴とする、光伝送システムにおける局側装置。
  4. 請求項2に記載された、光伝送システムにおける局側装置において、
    前記選択制御部は、
    前記グラントの期間中にそのグラントに割り当てられる登録済の加入者側装置との論理リンクに対する論理リンク識別番号を取得し、この論理リンク識別番号が前記光トランシーバ選択テーブルに登録済であるか否かを判定し、未登録と判定した場合、そのグラントに割り当てられる登録済の加入者側装置との論理リンクに対する論理リンク識別番号と直前の前記ディスカバリ・ウインドウの期間中に選択していた光トランシーバの識別番号とを対応づけて前記光トランシーバ選択テーブルに登録する登録部をさらに有する
    ことを特徴とする、光伝送システムにおける局側装置。
  5. 請求項1に記載された、光伝送システムにおける局側装置において、
    前記制御回路は、
    未登録の加入者側装置からの登録要求フレームの受信を待ち受けるディスカバリ・ウインドウのタイミングと、登録済の加入者側装置からの上りフレームの受信期間であるグラントのタイミングおよびそのグラントに割り当てられる登録済の加入者側装置との論理リンクに対する論理リンク識別番号とを示す光トランシーバ選択制御信号を、前記選択・分配回路に出力する制御信号出力部を有し、
    前記選択制御部は、
    前記加入者側装置との論理リンクを確立する契機となった登録要求フレームを受信した前記ディスカバリ・ウインドウの期間中に選択していた光トランシーバの識別番号を、前記加入者側装置との論理リンクに対する論理リンク識別番号に対応づけて記憶する光トランシーバ選択テーブルと、
    前記光トランシーバ選択制御信号が示すディスカバリ・ウインドウの期間中に、前記第1〜第Nの光トランシーバから1つの光トランシーバを選択し、前記光トランシーバ選択制御信号が示すグラントの期間中に、前記光トランシーバ選択制御信号が示す論理リンク識別番号に対応づけて前記光トランシーバ選択テーブルに記憶されている光トランシーバの識別番号を取得し、この取得した光トランシーバの識別番号に基づいて第1〜第Nの光トランシーバから1つの光トランシーバを選択する選択部とを有する
    ことを特徴とする、光伝送システムにおける局側装置。
  6. 第1〜第N(N≧2)の光スプリッタと、この第1〜第Nの光スプリッタに接続された複数の加入者側装置と、この第1〜第Nの光スプリッタに接続された複数の加入者側装置と上位装置との間でフレームを転送処理する局側装置とを備えた光伝送システムにおいて、
    前記局側装置は、
    前記第1〜第Nの光スプリッタに1対1で接続され、前記加入者側装置への下り電気信号の光信号への電気光変換と、前記加入者側装置からの光信号の上り電気信号への光電気変換とを行う第1〜第Nの光トランシーバと、
    前記第1〜第Nの光トランシーバから1つの光トランシーバを選択し、選択した前記1つの光トランシーバから入力された上り電気信号を出力するとともに、下り電気信号を前記第1〜第Nの光トランシーバに分配して出力する選択・分配回路と、
    前記複数の加入者側装置を、前記複数の加入者側装置が同時に上りフレームを送信しないように制御するとともに、前記選択・分配回路を制御する制御回路とを備え、
    前記選択・分配回路は、
    前記制御回路から送られてくる、未登録の加入者側装置からの登録要求フレームの受信を待ち受けるディスカバリ・ウインドウのタイミングと、登録済の加入者側装置からの上りフレームの受信期間であるグラントのタイミングおよびそのグラントに割り当てられる登録済の加入者側装置との論理リンクに対する論理リンク識別番号とを基に、前記第1〜第Nの光トランシーバから1つの光トランシーバを選択する選択制御部を有する
    ことを特徴とする、光伝送システム。
  7. 第1〜第N(N≧2)の光スプリッタと、この第1〜第Nの光スプリッタに接続された複数の加入者側装置と、前記第1〜第Nの光スプリッタと上位装置との間に設けられた局側装置とを備え、前記局側装置において、前記第1〜第Nの光スプリッタに接続された複数の加入者側装置と前記上位装置との間のフレームを転送処理する光伝送方法において、
    前記局側装置に、
    前記第1〜第Nの光スプリッタに1対1で接続され、前記加入者側装置への下り電気信号の光信号への電気光変換と、前記加入者側装置からの光信号の上り電気信号への光電気変換とを行う第1〜第Nの光トランシーバと、
    前記第1〜第Nの光トランシーバから1つの光トランシーバを選択し、選択した前記1つの光トランシーバから入力された上り電気信号を出力するとともに、下り電気信号を前記第1〜第Nの光トランシーバに分配して出力する選択・分配回路と、
    前記複数の加入者側装置を、前記複数の加入者側装置が同時に上りフレームを送信しないように制御するとともに、前記選択・分配回路を制御する制御回路とを設け、
    前記選択・分配回路において、
    前記制御回路から送られてくる、未登録の加入者側装置からの登録要求フレームの受信を待ち受けるディスカバリ・ウインドウのタイミングと、登録済の加入者側装置からの上りフレームの受信期間であるグラントのタイミングおよびそのグラントに割り当てられる登録済の加入者側装置との論理リンクに対する論理リンク識別番号とを基に、前記第1〜第Nの光トランシーバから1つの光トランシーバを選択する
    ことを特徴とする、光伝送方法。
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