JP6184004B2 - スペーサ - Google Patents
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Description
堰き止め部を設ければ、冷却水の流れを堰き止めて冷却水の流れを制御できるが、残り部が堰き止め部の延出側端部に形成されていると、堰き止め部の延出量に制約を受ける。つまり、残り部が突出している分だけ、堰き止め部の延出量が小さくなるという不都合が生じる。これに対して、本発明では、堰き止め部をよりシリンダボア側内壁に近接するよう延出させることができるから、堰き止め部による堰き止め効果をより発揮させることができる。
これによれば、シリンダボア間の領域付近を流通する冷却水を堰き止め部によって規制することができる。したがって、シリンダボア間の領域が過冷却状態となることが抑制され、これによって、シリンダボア壁の真円度が低下することを抑制することができる。
これによれば、この懸架部位が除去されるまでは、懸架部位によってスペーサ本体部が補強され、成型体の冷却等による歪等の変形が抑制される。しかも、当該端面は内向きに傾斜しているから、懸架部位の長さが長くならず、その剛性を高くすることができる。したがって、懸架部位が除去されるまで、スペーサ本体部の寸法精度が低下することをより効果的に回避することができる。
これによれば、前記端面に形成される一対の残り部が、当該端面に懸架される懸架部位を除去したものによるものとしているので、この懸架部位が除去されるまでは、懸架部位によってスペーサ本体部が補強されて歪等の変形が抑制される。しかも、残り部が設けられた端面の部位は前記冷却水流路の開口部に平行となるよう形成されているから、残り部は確実に開口部側に向かって突出するようになる。したがって、残り部の突出量に拘らず、スペーサ本体部をより当該内壁に近接させることができる。
これによれば、前記不要とされる部位を切除具等で切除する際、切除具を台座面に当てて位置決めした状態で切除することができる。したがって、残り部の突出量のばらつきを抑制することができる。
これによれば、残り部が、よりシリンダボア側に突出することが抑えられ、残り部がシリンダボア側の内壁に干渉する恐れをより低減することができる。
図1に示すように、本実施形態のスペーサ4は、樹脂の成型体からなる筒状のスペーサ本体部40を有している。スペーサ本体部40は、隣接状態で直列的に配列された複数の円弧部41…と、隣接する円弧部41,41同士を接続するとともに円弧部41よりも幅狭化する接続部42とを備えている。接続部42…は、くびれ形状とされ、図例では4箇所に形成されている。そして、本実施形態のスペーサ4は、図2に示すように、シリンダブロック1のウォータジャケット(冷却水流路)3に挿入される。このシリンダブロック1は、3気筒のエンジン(内燃機関)を構成するものであり、隣接状態で直列的に配列された3個のシリンダボア2…を備えている。この3個のシリンダボア2…のボア壁2a…を取り囲むように、凹溝形状のウォータジャケット3が一連的に形成されている。シリンダブロック1の上端面には、不図示のシリンダヘッドがボルト(不図示)によって締結されて一体とされる。1aはボルト挿通孔であって、前記ボルトをこのボルト挿通孔1aに挿通させることによって、シリンダブロック1とシリンダヘッドとの締結一体化がなされる。
なお、シリンダブロック1から前記シリンダヘッドのウォータジャケット(不図示)にも冷却水を流通させるよう構成される場合には、排水孔32に代え、シリンダブロック1とシリンダヘッドとの合体部に、冷却水の連通部(不図示)が設けられる。これにより両者のウォータジャケット間を冷却水が連通する。この場合、シリンダヘッドのウォータジャケット(不図示)に前記ラジエータに通じる排水孔が設けられる。
なお、スペーサ本体部40の下端部は、ウォータジャケット3の開口部30側とは反対側、即ちウォータジャケット3の底部側に位置しており、その下端部の下面は、前記端面とは異なる端面である。
また、図例の堰き止め部43は断面形状が帯状の板状体からなるが、これに限らず、断面形状がその上端に位置する鍔部44に類似した形状であっても良い。
そして、残り部5は、堰き止め部43上のスペーサ本体部40の端面44a(台座面44aa)に形成されており、接続部42の内周側部42aからの突き出し量Tが抑えられているから、当該スペーサ4がウォータジャケット3に挿入された際に、シリンダボア側内壁3bの最奥部に干渉し難い。したがって、図3に示す距離d1と図11に示す距離d1とを比較すれば明らかなように、堰き止め部43の延出端部をシリンダボア側内壁3bにできるだけ近接させることができ、堰き止め部43による冷却水の堰き止め規制機能が効果的に発揮される。
その他の構成は前記例と同様であるから、共通部分に同一の符号を付し、その説明を省略する。
その他の構成及び作用効果は、前記例と同様であるので、共通部分に同一の符号を付し、その説明を省略する。
その他の構成及び作用効果は図5に示す例と同様であるので、共通部分に同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、この実施形態では、図8と同様にスペーサ本体部40の端面44aをウォータジャケット3の開口部30付近に位置するよう形成されているが、図5〜図7に示すように、スペーサ本体部40の端面44aが開口部30から落ち込んだ位置となるよう形成されたものであっても良い。また、台座面44aaが内向きに傾斜した例を示したが、図7の例のように、ウォータジャケット3の開口部30と平行となるよう形成されていても良い。
その他の構成及び作用効果は図8に示す例と同様であり、共通部分に同一の符号を付しその説明を省略する。
また、残り部5は、スペーサ本体部40を樹脂成型する際に同時に成型される懸架部位6baを切除することで残る部位とは限らない。例えば、ゲート6cのそれぞれに対応するスプルー6aが存在している場合や、ゲート6cが1個だけである場合、これらスプルー6a、ランナー6b及びゲート6cによって形成される不要とされる部位6は、台座面44aa間に懸架されず、懸架部位6baは含まない。
さらに、残り部5の平面形状は図例のような方形状に限らず、角部がR部とされた方形、円形、楕円形、さらには長円形であっても良い。残り部5の側面形状も、図5の拡大部に示すような長方形状に限らず、長方形を除く内向きに傾いた平行四辺形であっても良い。このような残り部5の平面形状及び側面形状は、スプルー6a、ランナー6b及びゲート6cの設計上の最適形状によって定められる。
さらにまた、スペーサ本体部40がその上端に鍔部44を有した例について述べたが、鍔部44を有していない形状のスペーサ本体部も除外されるものではない。加えて、スペーサ本体部40の形状、鍔部44の形状や厚み等も図例に限定されるものではない。また、実施形態では、3気筒の内燃機関におけるウォータジャケットに適用されるスペーサについて述べたが、他の気筒数のウォータジャケット用のスペーサにも本発明のスペーサが適用され得ることは言うまでもない。そして、図2に示すシリンダブロック1は、概念的に示すものであるので、その全体形状が図例のものに限定されないことも言うまでもない。
2 シリンダボア
3 ウォータジャケット(冷却水流路)
30 開口部
4 スペーサ
40 スペーサ本体部
41 円弧部
42 接続部
42a 接続部の内周側部
43 堰き止め部
44a スペーサ本体部の端面
44aa 台座面
5 残り部
6 不要とされる部位
6ba 懸架部位(ランナーによる成型部位の一部)
Claims (7)
- 内燃機関のシリンダブロックに隣接状態で設けられる複数のシリンダボアの周囲に形成された冷却水流路に、該冷却水流路の開口部より挿入されて用いられる樹脂成型体からなるスペーサであって、
前記シリンダボアを取り囲むような筒状に形成されたスペーサ本体部と、
成型時に必要とされる部位であって成型後に不要とされる部位が除去された後に残る突状の残り部と、を備え、
前記残り部は、前記開口部側に位置する前記スペーサ本体部の端面に形成されていることを特徴とするスペーサ。 - 請求項1に記載のスペーサにおいて、
前記スペーサ本体部の内周側部に、前記冷却水流路における冷却水の流れ方向に交差するよう前記スペーサ本体部の端面を含んで延出された堰き止め部を備え、
前記残り部は、前記堰き止め部における前記端面の延出側の位置に形成されていることを特徴とするスペーサ。 - 請求項2に記載のスペーサにおいて、
前記スペーサ本体部は、前記シリンダボアの外径形状に沿うよう形成された複数の円弧部と、隣接する円弧部同士を接続する接続部とを備え、
前記堰き止め部は、前記接続部の内周側部に設けられていることを特徴とするスペーサ。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のスペーサにおいて、
前記残り部は、前記シリンダボアを挟んで対をなすよう形成され、
前記不要とされる部位は、成型時に、前記スペーサ本体部の対向する前記端面に連結されている懸架部位であり、
少なくとも前記一対の残り部が設けられる前記端面の部位は、互いに内向きに傾斜するよう形成されていることを特徴とするスペーサ。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のスペーサにおいて、
前記残り部は、前記シリンダボアを挟んで対をなすよう形成され、
前記不要とされる部位は、成型時に、前記スペーサ本体部の対向する前記スペーサ本体部の端面間に連結されている懸架部位であり、
少なくとも前記一対の残り部が設けられる前記端面の部位は、前記冷却水流路の開口部に平行となるよう形成されていることを特徴とするスペーサ。 - 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のスペーサにおいて、
前記残り部が設けられる前記端面は、前記残り部より広い平坦状の台座面とされていることを特徴とするスペーサ。 - 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のスペーサにおいて、
前記残り部は、前記端面に対して垂直に突出するよう形成されていることを特徴とするスペーサ。
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