JP6187749B2 - アンテナ装置 - Google Patents
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Description
例えば、誘電体ブロックによる従来技術としては、特許文献1では、放射電極を樹脂成型体に形成し、さらに誘電体ブロックを接着剤で一体化することで高効率を得る複合アンテナが提案されている。
すなわち、特許文献1に記載のような誘電体ブロックによる技術では、放射電極を励振する誘電体ブロックを使用しており、機器毎に誘電体ブロック、放射電極パターン等の設計が必要になり、その設計条件によってアンテナ性能が劣化したり、不安定要素が増加する不都合がある。また、放射電極が樹脂成型体の表面に形成されているため、樹脂成型体上に放射電極パターンを設計する必要があり、実装する通信機器やその用途に応じて、アンテナ設計、金型設計が必要になり、大幅なコストの増大を招いてしまう。さらに、誘電体ブロックと樹脂成型体とを接着剤で一体化するので、接着剤のQ値以外にも接着条件(接着剤の厚み、接着面積等)により、アンテナ性能が劣化したり、不安定要素が増加する不都合がある。
また、特許文献2に記載のようなスイッチ,制御電圧源を用いたアンテナ装置の場合、スイッチで共振周波数を切り替えを行うために、制御電圧源の構成やリアクタンス回路等が必要であり、アンテナ構成が機器毎に複雑化し、設計の自由度が無く、容易なアンテナ調整が困難であるという問題があった。
特に、第1エレメントが、上記の第2延在部と第3延在部と第4延在部とを有しているので、第1エレメントが折り返して延在することで第7延在部との間の浮遊容量が大きくなると共に折り返し部分内でも浮遊容量を発生させることができる。したがって、折り返しによって第1エレメントが長くなることと、折り返しで得られた浮遊容量とによって、共振周波数を得ることができる。また、高いインピーダンスとなる第2エレメントの先端(第7延在部の先端)に対しても、折り返し部分で効果的に浮遊容量を発生させることができる。
すなわち、このアンテナ装置では、第2エレメントが、上記の第8延在部と第9延在部とを有しているので、折り返し部分となる第6延在部と第9延在部との間に浮遊容量が発生し、並列共振が発生することで、第2エレメントのインピーダンスを高くすることができる。
すなわち、このアンテナ装置では、第3エレメントが、上記の第10延在部と第11延在部とを有しているので、主に第1エレメントと第2エレメントとで得られる2つの共振周波数とは別の共振周波数を第3エレメントにより得ることができる。
第5の発明に係るアンテナ装置は、第3の発明において、前記第10延在部が、前記第1延在部に基端が接続され、前記第11延在部が、前記第6延在部の先端側に向けて延在し先端が開放端となっていることを特徴とする。
第6の発明に係るアンテナ装置は、第3の発明において、前記第10延在部が、前記第6延在部の先端側に基端が接続されたものと、前記第1延在部に基端が接続されたものとの一対設けられ、前記第11延在部が、一対の前記第10延在部の一方に基端が接続され他方に先端が接続されていることを特徴とする。
すなわち、このアンテナ装置では、所望の共振周波数に自己共振しないローディング素子のアンテナ素子によってエレメント長の短縮化及び高インピーダンス化と、浮遊容量の増大とが可能になり、複共振化の調整が容易になると共に小型化とアンテナ特性の向上とを図ることができる。
また、基板本体の平面内で設計が可能であり、従来の誘電体ブロックや樹脂成型体等を使用する場合に比べて薄型化が可能であると共に、誘電体アンテナであるアンテナ素子の選択によって、小型化および高性能化が可能になる。また、金型、設計変更等によるコストが必要なく、低コストを実現することができる。
第9の発明に係るアンテナ装置は、第3の発明において、前記第10延在部に第2受動素子が接続されていることを特徴とする。
すなわち、これらのアンテナ装置では、各受動素子の選択によって、各共振周波数をフレキシブルに調整可能であり、設計条件に応じた複共振化が可能なアンテナ装置を得ることができる。このように、アンテナ構成上、各共振周波数をフレキシブルに調整できるため、共振周波数の入れ替えが可能になり、用途や機器に応じて受動素子等による調整箇所を変更可能になっている。
本発明のアンテナ装置によれば、基板本体の表面にそれぞれ金属箔でパターン形成された上記の第1エレメント及び第2エレメントを備えているので、各エレメント間やグランドとの間の各浮遊容量とを効果的に利用することで、少なくとも2つ以上の共振周波数による複共振化させることができる。
特に、第1エレメントが、上記の第2延在部と第3延在部と第4延在部とを有しているので、折り返しによって第1エレメントが長くなることと、折り返しで得られた浮遊容量とによって、共振周波数を得ることができる。
また、エレメントに接続するアンテナ素子や受動素子の選択によって、各共振周波数をフレキシブルに調整可能であり、設計条件に応じた複共振化が可能になると共に、小型化および高性能化が可能になる。
したがって、本発明のアンテナ装置は、多様な用途や機器に対応した複共振化が容易に可能になると共に、省スペース化を図ることができる。
上記第8延在部E8は、第6延在部E6の先端に基端が接続され第2延在部E2に沿って第2延在部E2の先端側に向けて延在している。
また、上記第9延在部E9は、第8延在部E8の先端に基端が接続され、第6延在部E6に沿って第6延在部E6の基端側に向けて延在していると共に先端が第7延在部E7の基端に接続されている。
すなわち、第7延在部E7は、第8延在部E8と第9延在部E9とを介して第6延在部の先端に接続されている。なお、第8延在部E8と第9延在部E9とを介して接続することが好ましいが、第7延在部E7と第6延在部E6とを直接接続しても構わない。
本実施形態の第11延在部E11は、第6延在部E6の基端側に向けて延在し先端が開放端となっている。
また、第7延在部E7には、アンテナ素子ATよりも基端側の途中に第1受動素子P1が接続されている。さらに、第10延在部E10には、第2受動素子P2が接続されている。
また、第5延在部E5は、基端が上記回路基板2Bに接続配線11bで接続され、回路基板2Bの受動素子P11を介してグランドGNDに接続されている。すなわち、第5延在部E5は、グランドGNDと接続されたグランドパターンである。
上記給電点FPは、回路基板2BのグランドGNDに設けられた高周波回路(図示略)の給電点に接続される。なお、図2、図3及び以降の配線図では、インピーダンス調整回路12及び回路基板2Bを省略して給電点FP及びグランドGNDだけを図示している。
上記各受動素子は、例えばインダクタ、コンデンサ、抵抗又はジャンパー線が採用される。
このアンテナ素子ATは、共振周波数等の設定に応じて、その長さ、幅、導体パターン等が異なる素子を選択しても構わない。また、所望の周波数によっては、アンテナ素子ATに使用している誘電体121を、磁性体、若しくは誘電体と磁性体とを混合した複合材料としても構わない。
すなわち、図3に示すように、第4延在部E4とグランドGNDとの間の浮遊容量Caと、第7延在部E7とグランドGNDとの間の浮遊容量Cbと、アンテナ素子ATとグランドGNDとの間の浮遊容量Ccと、第2延在部E2と第4延在部E4との間の浮遊容量Cdと、第7延在部E7と第2延在部E2との間の浮遊容量Ceと、第6延在部E6と第9延在部E9との間の浮遊容量Cfと、第6延在部E6と第11延在部E11との間の浮遊容量Cgと、第11延在部E11とグランドGNDとの間の浮遊容量Chとが発生可能である。
上記第1の共振周波数f1は、第2エレメント4と第1エレメント3とアンテナ素子ATと第1受動素子P1と浮遊容量とで決定される。また、上記第2の共振周波数f2は、第3エレメント5と第1エレメント3と第2受動素子P2と浮遊容量とで決定される。さらに、上記第3の共振周波数f3は、第1エレメント3と浮遊容量とで決定される。
「第1の共振周波数f1について」
上記第1の共振周波数f1の周波数は、第2エレメント4と第1エレメント3とアンテナ素子ATと第1受動素子P1と浮遊容量Ca,Cb,Cc,Cd,Ce,Cfとにより設定および調整することができる。
また、第1の共振周波数f1のインピーダンス調整は、浮遊容量Ca,Cb,Cc,Cd,Ce,Cfの各浮遊容量の設定で行うことができる。
さらに、最終的な周波数調整は、第1受動素子P1の選択によりフレキシブルに行うことが可能である。
なお、第1の共振周波数f1における最終的なインピーダンス調整は、受動素子P11と受動素子P12cとの選択によりグランドGND側に流れる高周波電流の流れをコントロールすることで、フレキシブルに行うことが可能である。
このように第1の共振周波数f1は、主に図2中の一点鎖線A1の部分で調整される。
上記第2の共振周波数f2の周波数は、第3エレメント5と第1エレメント3と第2受動素子P2と浮遊容量Ca,Cd,Ce,Cf,Cg,Chとにより設定および調整することができる。
また、第2の共振周波数f2のインピーダンス調整は、浮遊容量Ca,Cd,Ce,Cf,Cg,Chの各浮遊容量の設定で行うことができる。
さらに、最終的な周波数調整は、第2受動素子P2の選択によりフレキシブルに行うことが可能である。
なお、第2の共振周波数f2における最終的なインピーダンス調整は、受動素子P11と受動素子P12a,P12bとの選択によりグランドGND側に流れる高周波電流の流れをコントロールすることで、フレキシブルに行うことが可能である。
このように第2の共振周波数f2は、主に図2中の二点鎖線A2の部分で調整される。
上記第3の共振周波数f3の周波数は、第1エレメント3と浮遊容量Ca,Cd,Ceとにより設定および調整することができる。
また、第3の共振周波数f3のインピーダンス調整は、浮遊容量Ca,Cd,Ceの各浮遊容量の設定で行うことができる。
さらに、最終的な周波数調整は、受動素子P12aの選択によりフレキシブルに行うことが可能である。
なお、第3の共振周波数f3における最終的なインピーダンス調整は、受動素子P11の選択によりグランドGND側に流れる高周波電流の流れをコントロールすることで、フレキシブルに行うことが可能である。
このように第3の共振周波数f3は、主に図2中の破線A3の部分で調整される。
特に、第1エレメント3が、上記の第2延在部E2と第3延在部E3と第4延在部E4とを有しているので、第1エレメント3が折り返して延在することで第7延在部E7との間の浮遊容量が大きくなると共に折り返し部分内でも浮遊容量を発生させることができる。したがって、折り返しによって第1エレメント3が長くなることと、折り返しで得られた浮遊容量とによって、共振周波数を得ることができる。また、高いインピーダンスとなる第2エレメント4の先端(第7延在部E7の先端)に対しても、折り返し部分で効果的に浮遊容量を発生させることができる。
また、基板本体2の平面内で設計が可能であり、従来の誘電体ブロックや樹脂成型体等を使用する場合に比べて薄型化が可能であると共に、誘電体アンテナであるアンテナ素子ATの選択によって、小型化および高性能化が可能になる。また、金型、設計変更等によるコストが必要なく、低コストを実現することができる。
したがって、第2実施形態のアンテナ装置21では、第3エレメント5で得られる共振周波数が無く、第1エレメント3と第2エレメント4とで得られる2つの共振周波数が得られる。
すなわち、第3実施形態では、第3エレメント35が第1実施形態とは逆向きの開放端を有している。
第1受動素子P1:L=2.2nHのインダクタ
第2受動素子P2:L=1.2nHのインダクタ
受動素子P11:L=10nHのインダクタ
受動素子P12a:L=1.8nHのインダクタ
受動素子P12b:C=0.3pFのコンデンサ
受動素子P12c:L=5.6nHのインダクタ
表1において、第1の共振周波数f1の周波数帯は800MHz、第2の共振周波数f2の周波数帯は1800MHz、第3の共振周波数f3の周波数帯は2100MHzである。なお、表1において、VSWR≦3の場合には、第2の共振周波数f2と第3の共振周波数f3との互いの周波数帯が1つになった広帯域化が実現されている。
なお、第7延在部E7の基端から先端に向かう延在方向(アンテナ素子ATの延在方向)を−Y方向とし、第1延在部E1の基端から先端に向かう延在方向を−X方向とし、基板本体2表面に対する垂直方向をZ方向とした。この際のZX面に対する垂直偏波、水平偏波及び電力利得を測定した。
また、第7延在部にアンテナ素子を設けているが、第1エレメントの第2延在部や第4延在部又は第3エレメントの第11延在部にアンテナ素子を設けてエレメントの短縮化を行い、装置全体の小型化を図っても構わない。
さらに、基板サイズに余裕がある場合には、上記エレメントの一部を、線状若しくは板状の金属を折り返した形状のパターンに置き換えても構わない。また、同一の基板本体の表裏面に対してスルーホールを用いて、螺旋状などの形状に旋回させたパターンにしても構わない。
Claims (7)
- 絶縁性の基板本体と、前記基板本体の表面にそれぞれ金属箔でパターン形成された第1エレメント、第2エレメント及び第3エレメントとを備え、
前記第1エレメントが、基端側に給電点が接続されると共に前記基板本体のいずれかの一辺に向けて延在する第1延在部と、前記第1延在部の先端に基端側が接続され前記第1延在部に直交する方向に延在する第2延在部と、前記第2延在部の先端に基端が接続され前記第1延在部に沿って前記第1延在部の基端側に向けて延在する第3延在部と、前記第3延在部の先端から前記第2延在部に沿って前記第2延在部の基端側に向けて延在する第4延在部と、前記第4延在部の先端に基端が接続され前記第1延在部に沿って延在し他端側がグランドに接続される第5延在部とを有し、
前記第2エレメントが、前記第2延在部の基端から前記一辺に向けて延在する第6延在部と、前記第6延在部の先端に基端が接続され前記第2延在部に沿って前記第2延在部の先端側に向けて延在する第7延在部とを有し、
前記第3エレメントが、前記第6延在部及び前記第1延在部の少なくとも一方に基端が接続され前記第7延在部側とは逆方向に延在する第10延在部と、前記第10延在部の先端から前記第6延在部に沿って延在する第11延在部とを有し、
前記第10延在部が、前記第6延在部の先端側に基端が接続され、
前記第11延在部が、前記第6延在部の基端側に向けて延在し先端が開放端となっていることを特徴とするアンテナ装置。 - 絶縁性の基板本体と、前記基板本体の表面にそれぞれ金属箔でパターン形成された第1エレメント、第2エレメント及び第3エレメントとを備え、
前記第1エレメントが、基端側に給電点が接続されると共に前記基板本体のいずれかの一辺に向けて延在する第1延在部と、前記第1延在部の先端に基端側が接続され前記第1延在部に直交する方向に延在する第2延在部と、前記第2延在部の先端に基端が接続され前記第1延在部に沿って前記第1延在部の基端側に向けて延在する第3延在部と、前記第3延在部の先端から前記第2延在部に沿って前記第2延在部の基端側に向けて延在する第4延在部と、前記第4延在部の先端に基端が接続され前記第1延在部に沿って延在し他端側がグランドに接続される第5延在部とを有し、
前記第2エレメントが、前記第2延在部の基端から前記一辺に向けて延在する第6延在部と、前記第6延在部の先端に基端が接続され前記第2延在部に沿って前記第2延在部の先端側に向けて延在する第7延在部とを有し、
前記第3エレメントが、前記第6延在部及び前記第1延在部の少なくとも一方に基端が接続され前記第7延在部側とは逆方向に延在する第10延在部と、前記第10延在部の先端から前記第6延在部に沿って延在する第11延在部とを有し、
前記第10延在部が、前記第1延在部に基端が接続され、
前記第11延在部が、前記第6延在部の先端側に向けて延在し先端が開放端となっていることを特徴とするアンテナ装置。 - 絶縁性の基板本体と、前記基板本体の表面にそれぞれ金属箔でパターン形成された第1エレメント、第2エレメント及び第3エレメントとを備え、
前記第1エレメントが、基端側に給電点が接続されると共に前記基板本体のいずれかの一辺に向けて延在する第1延在部と、前記第1延在部の先端に基端側が接続され前記第1延在部に直交する方向に延在する第2延在部と、前記第2延在部の先端に基端が接続され前記第1延在部に沿って前記第1延在部の基端側に向けて延在する第3延在部と、前記第3延在部の先端から前記第2延在部に沿って前記第2延在部の基端側に向けて延在する第4延在部と、前記第4延在部の先端に基端が接続され前記第1延在部に沿って延在し他端側がグランドに接続される第5延在部とを有し、
前記第2エレメントが、前記第2延在部の基端から前記一辺に向けて延在する第6延在部と、前記第6延在部の先端に基端が接続され前記第2延在部に沿って前記第2延在部の先端側に向けて延在する第7延在部とを有し、
前記第3エレメントが、前記第6延在部及び前記第1延在部の少なくとも一方に基端が接続され前記第7延在部側とは逆方向に延在する第10延在部と、前記第10延在部の先端から前記第6延在部に沿って延在する第11延在部とを有し、
前記第10延在部が、前記第6延在部の先端側に基端が接続されたものと、前記第1延在部に基端が接続されたものとの一対設けられ、
前記第11延在部が、一対の前記第10延在部の一方に基端が接続され他方に先端が接続されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記第2エレメントが、前記第6延在部と前記第7延在部とを接続する第8延在部と第9延在部とを有し、
前記第8延在部が、前記第6延在部の先端に基端が接続され前記第2延在部に沿って前記第2延在部の先端側に向けて延在し、
前記第9延在部が、前記第8延在部の先端に基端が接続され前記第6延在部に沿って前記第6延在部の基端側に向けて延在し先端が前記第7延在部の基端に接続されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記第7延在部の途中に誘電体アンテナのアンテナ素子が接続されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記第7延在部に第1受動素子が接続されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記第10延在部に第2受動素子が接続されていることを特徴とするアンテナ装置。
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