JP6198260B1 - 石膏ボード製ルーバー材 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内の天井や壁に適した設計のあらゆるニーズに応えられ、デザイン性に優れた自由度の高い低廉コストのルーバー材を提供する。
【解決手段】並行する一対の側面板と一つの前面板からなる断面がコの字状の石膏ボード製ルーバー本体に軽鉄下地材でリップ溝形状の野縁が全長に渡って添着されるルーバー材であって、前記ルーバー本体および前記野縁の開放方向は同一で、前記野縁の側面部と前記側面板が直接的または間接的に固着され、前記ルーバー本体は石膏ボードの表面の板紙を残して形成される平行な2つのV字溝が直角に折り返され、その切り口同士が互いに接着されてコの字状に形成され、前記野縁が固定金具を介して溝形状の野縁受けに直交して取付られる、構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、室内の天井や壁面に目隠しや装飾として使用される室内用の石膏ボード製ルーバー材に関する。
従来から、窓の外部に複数のルーバー材を並行に設置することで、目隠ししたり調光したり建物の外観を装飾したりすることが行われている。また、室内であっても設備配管や照明具を隠すために天井や壁にルーバー材を使用することも行われている。そして、ルーバー材に関しての参考文献としては非特許文献1があり、室内に使用するルーバー材としては特許文献1がある。
非特許文献1は建材メーカーが発行しているルーバーに関するカタログであり、寸法等の規格が決まっていて、主にアルミ製である。そして、特許文献1に開示の「照明用ルーバー」は、「低コストで、耐熱性、耐久性に優れ、加工、組み付け及び清掃が容易であり、光効果の高いものを実現できること」を目的としていて、その目的を「半透明で耐熱性硬質合成樹脂板を所定間隔を置いて交互に向きを変えて折り曲げて複数の折曲部を形成し、該硬質合成樹脂板の複数の平面板部にそれぞれ少なくとも1本の蛍光管を挿通させて支持する蛍光管支持穴を形成して構成した」ことで解決している。
特開平6−260010号公報
http://www.abc-t.co.jp/products/material/fitting/louverPanel/
しかしながら、非特許文献1のルーバー材は外装使用が主目的であって、耐水性や耐候性に優れているものの、これを耐水性や耐候性がそれほど要求されない室内で使用するには過剰仕様となってコスト面に跳ね返ることになるし、ルーバー自体がアルミの押出成型品であることから、その寸法や仕上がり面のデザインに制約が多くなって室内装飾に使用することは不向きとなる場合が多い。また、特許文献1のルーバー材は「半透明で耐熱性硬質合成樹脂板を所定間隔を置いて交互に向きを変えて折り曲げて複数の折曲部を形成し」ていて、室内の天井や壁に使用するにはデザイン性等の観点から汎用性が低いと思われる。
そこで、本願発明が解決しようとする課題は、室内の天井や壁に適した設計のあらゆるニーズに応えられるデザイン性に優れた自由度の高い低廉コストのルーバー材を提供することにある。
上記課題を達成するために、本願請求項1に係る石膏ボード製ルーバー材は、並行する一対の側面板と一つの前面板からなる断面がコの字状の石膏ボード製ルーバー本体に軽鉄下地材でリップ溝形状の野縁が全長に渡って添着されるルーバー材であって、前記ルーバー本体および前記野縁の開放方向は同一で、前記野縁の側面部と前記側面板が直接的または間接的に固着され、前記ルーバー本体は石膏ボードの表面の板紙を残して形成される平行な2つのV字溝が直角に折り返され、その切り口同士が互いに接着されてコの字状に形成され、前記野縁が固定金具を介して溝形状の野縁受けに直交して取付られる、ことを特徴としている。
また、本願請求項2に係る石膏ボード製ルーバー材は、請求項1に記載の石膏ボード製ルーバー材であって、前記野縁は前記ルーバー本体に直接的または介挿板を介して間接的に挟持されるとともに該野縁および該ルーバー本体の外端縁は互いに面一である、ことを特徴としている。
なお、「面一」とは、野縁の外端縁やルーバー本体の外端縁等の2つの部材表面が互いに段差のない状態であることを指す。
そして、本願請求項3に係る石膏ボード製ルーバー材は、請求項2に記載の石膏ボード製ルーバー材であって、一対の前記側面板および前記野縁の側面のそれぞれの間にはL字状のL字金物が先端縁を互いに外側に向けられるように挿着され、外側に向けられた前記L字金物の先端縁は前記側面板の表面がクロス貼り仕上げまたはシート貼り仕上げされたときの該クロスまたはシートの厚さよりも突出している、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項4に係る石膏ボード製ルーバー材は、請求項2または請求項3に記載の石膏ボード製ルーバー材であって、前記前面板は中央部分が分断されて全長に渡る開放部が形成され、コの字状の照明具用溝形レールがその開放部を該前面板の開放部方向に向けられて一対の前記側面板間に直接的または介挿板を介して間接的に挟着され、前記照明具用レールの開放部の先端縁は分断された前記前面板の表面に面一、または該前面板の表面がクロス貼り仕上げまたはシート貼り仕上げされたときの該クロスまたはシートの厚さよりも突出している、ことを特徴としている。
また、本願請求項5に係る石膏ボード製ルーバー材は、請求項1に記載の石膏ボード製ルーバー材であって、クランク状に折り曲げられた平板が互いに向き合うように重ね合わされて断面がコの字状の野縁保持部および平板部からなる野縁保持レールが形成され、
一対の前記側面板間に前記平板部が挟着され、前記野縁保持部が前記野縁を全長に渡って囲繞するように固着されることにより該野縁の側面部と前記側面板が前記野縁保持レールを介して間接的に固着されている、ことを特徴とする請求項1に記載の石膏ボード製ルーバー材。
本願発明は上記の構成により以下の効果を奏する。
(1)本願発明に係るルーバー材は、石膏ボードの表面の板紙を残して形成される平行な2つのV字溝を直角に折り返し、その切り口同士を互いに接着してコの字状に形成されたルーバー本体に軽鉄下地材の野縁を全長に渡って添着しているので、
(ア)ルーバー本体の直角に折り返した稜線が真っ直ぐな直線となって、視る者にすっきりとした印象を与え、そのV字溝の切り口同士を互いに接着してコの字状に形成することにより、芯材となる石膏同士が接着されるので強固なものとなる。また、石膏ボードをコの字状に折り曲げるだけなので、極めて安価に製造することができるばかりでなく、ルーバーの側面板の要求通りの幅寸法(ルーバー突出長さ)を自由に決めることができ、ルーバー本体の表面を塗装仕上げ、クロス貼り仕上げさらにはシート貼り仕上げをすることができるので、アルミの押出成型と比べると設計の自由度が増大する。
(イ)さらに、ルーバー本体に補強を兼ねた軽鉄下地材の野縁が全長に渡って添着されているので、剛性の高いものとなるばかりでなく、既存の野縁の使用により低コストとなる。
(2)既存の野縁がルーバー本体に直接的に挟持されるのみならず、介挿板を介して間接的に挟持されるので、ルーバーの小口幅=野縁+介挿板の板厚+石膏ボード厚×2 となって、その小口幅寸法を自由に変えることができ、一段と設計の自由度が増大する。
(3)側面板および野縁の側面の間にL字状のL字金物を挿着して、L字金物の先端縁が側面板の表面よりもクロスまたはシートの厚さ以上に突出している場合に、例えば、ルーバー本体の表面をクロス貼り仕上げとすれば、クロスの貼り始め(始端部)と貼り終わり(終端部) におけるクロスのカットの作業性が向上するばかりでなく、クロスの納まりの見栄えが良くなる。
(4)前面板の中央部分を分断して開放部を形成し、その開放部にコの字状の照明具用溝形レールを挟着したときには、この照明具用溝形レール内に帯状のLEDライトを取り付けることができるので、ルーバー材を照明器具のように見せることで室内のデザインの多様性が増大する。また、照明具用レールの開放部の先端縁を切断された前面板の表面よりもクロスまたはシートの厚さよりも突出させている場合には、前述した(3)の効果を奏することができる。
(5)野縁保持部および平板部からなる野縁保持レールの野縁保持部に野縁に固着し、平板部を一対の側面板間で挟着した場合は、ルーバーの小口幅=略石膏ボード厚×2 となってその小口幅寸法を最小幅とすることができる。
実施例1に係るルーバー材の設置状態を示す斜視図である。 実施例1に係るルーバー材の横断面図である。 実施例2に係るルーバー材の横断面図である。 実施例3に係るルーバー材の横断面図である。
本発明を実施するための形態に係る実施例について、図1ないし図3に基づいて説明する。なお、図1ないし図3において、符号1は実施例1に係るルーバー材、符号2は実施例2に係るルーバー材、符号3は実施例3に係るルーバー材、符号11は実施例1に係るルーバー本体、符号12は実施例2に係るルーバー本体、符号13は実施例3に係るルーバー本体、符号21は前面板、符号22は側面板、符号23はL字金物、符号24は野縁保持レール、符号241は野縁保持部、符号242は平板部、符号25は照明具用レール、符号26は介挿板、符号31はクロス、符号32は野縁、符号33は野縁受け、符号34は固定金具、である。
まず、実施例1に係るルーバー材1について、図1および図2を参照して説明する。
ルーバー材1は、ルーバー本体11と野縁32とから構成されている。
ルーバー本体11は前面板21と一対の側面板22とから構成されていて、一対の側面板22の一端縁同士を前面板21が連接していて断面形状がコの字となっている。そして、この前面板21および一対の側面板22は1枚の石膏ボードから形成されている。すなわち、1枚の石膏ボードの表面の板紙を残して平行な2筋のV字溝を削成し、そのV字溝の削り面に接着剤を塗布して直角に折り返して形成される。このため、側面板22の幅寸法(ルーバー突出長さ)を自由に決めることができるので、ルーバー寸法のニーズにあったルーバー本体11を極めて容易にかつ、低コストで製造することが可能となる。なお、石膏ボードは9.5mm厚または12.5mm厚のものを使用している。
野縁32は、軽鉄下地として従来から使用されるリップ溝形鋼であり、いわゆるダブルバーであってもシングルバーであっても使用することができる。汎用性のある既製の部材を使用することにより、ルーバー材1の製造コストは低廉となるとともに、野縁受け33および固定金具34とも従来から使用されていて扱い慣れた部材であるので、ルーバー材1の取付作業が容易となる。なお、図2では側面板22と野縁32との間に介挿板が介挿されていないが、介挿板を介挿してその厚さを変えることで前面板21の幅を自由に変えることができる。
そして、ルーバー材1ではルーバー本体11の一対の側面板22間に野縁32が挟持され、野縁32の開放方向がルーバー本体11の開放方向と同一であり、それぞれの外端縁が互いに面一となっている。したがって、側面板22と野縁32の側面が密着し、野縁32は側面板22の外側からビス止めで固着しても良いし、接着しても良い。さらに、ルーバー本体11の表面を図示外の塗装仕上げまたはクロス貼り仕上げまたはシート貼り仕上げを施せば、外観上は継ぎ目のない長尺のルーバー材1となる。
つぎに、ルーバー材1を天井に使用する場合の取付手順について説明する。
(1)天井スラブから吊り下げられた図示外の吊りボルトに図示外のハンガー金具を介して野縁受け33を略等間隔かつ平行に吊設する。
(2)野縁32に固定金具34を嵌合させて取り付ける。このとき固定金具34は野縁受け33に対応する間隔でかつ、対応する個数となるようにする。
(3)固定金具34を野縁受け33に嵌合させてルーバー材1を仮止めし、ルーバー材1が所定の位置となるように前後にスライドさせて正確に位置決めし、固定金具34を野縁受け33に嵌着させる。
以上でルーバー材1の取付作業は完了し、所定本数のルーバー材1を取り付けることで天井の仕上がりとなる。なお、ルーバー材1を壁面に設置する場合も略同様の手順を踏むことになる。
つぎに、実施例2に係るルーバー材2について、図3を参照して説明するが、ルーバー材2は、ルーバー材1と同様の構成部分もあるので、適宜説明を省略する。
ルーバー材2は、ルーバー本体12と野縁32と照明具用レール25から構成されている。そして、ルーバー本体12は前面板21と一対の側面板22とから構成されていて、前面板21の中央部分が分断されて全長に渡る開放部が形成され、この開放部に断面がコの字状の照明具用レール25が挟持されている。なお、ルーバー材2が1枚の石膏ボードを直角に折り曲げられて形成されていることは、ルーバー材1と同様である。
一対の側面板22および野縁32の側面の間には介挿板26が介挿され、さらに、断面がL字のL字金物23の先端縁が互いに外側に向くよう介挿されていて、側面板22および野縁32の側面は側面板22の外側から介挿板26およびL字金物23を介して間接的にビス止めで固着されている。
そして、野縁32の外端縁はL字金物23の介挿されていない辺の表面と面一であり、側面板22の外端縁はL字金物23に密着し、さらに、L字金物23の先端は側面板22の表面よりもクロス31の厚さよりも僅かに突出している。
前面板21の開放部に挟持されている照明具用レール25は、その側面が側面板22の内面に固着していて、照明具用レール25の先端は前面板21の表面よりも略クロス31厚さ分突出している。そして、照明具用レール25の溝内には図示外の帯状のLEDライトが取り付けられるようになっている。
なお、ルーバー材2では、前面板21および一対の側面板22が形成するルーバー本体2の表面をクロス31が貼られたクロス貼り仕上げとなっていて、突出したL字金物23の先端部分および照明具用レール25の先端部分により、クロス31の貼り始め(始端部)と貼り終わり(終端部) におけるクロス31のルーバー本体2に合わせたカットが容易であり、クロス31の納まりも見栄えが良い。
ルーバー材2を天井に使用する場合の取付手順については、実施例1と略同様であるので、説明を省略する。
つぎに、実施例3に係るルーバー材3について、図4を参照して説明するが、ルーバー材3は、ルーバー材1あるいはルーバー材2と同様の構成部分もあるので、適宜説明を省略する。
ルーバー材3は、ルーバー本体13と野縁32と野縁保持レール24から構成されている。そして、ルーバー本体13は前面板21と一対の側面板22とから構成されていて、一対の側面板22の一端縁同士を前面板21が連接していて断面形状がコの字となっているものの、一対の側面板22の離間距離は僅かなものとなっている。なお、この前面板21および一対の側面板22が1枚の石膏ボードから形成されていることは、ルーバー本体11やルーバー本体12と同様である。
野縁保持レール24は、クランク状に折り曲げた2枚の平板を向かい合わせに重ねた形状となっていて、断面がコの字状の野縁保持部241および平板部242が形成されている長尺のレールである。野縁保持部241は野縁32の側面と底面を囲繞するように野縁32を固着していて、平板部242は一対の側面板22に挟持されている。そして、一対の側面板22の前面板21の反対側の端縁は野縁保持部241に当接している。なお、ルーバー材3の表面を塗装仕上げやクロス貼り仕上げあるいはシート貼り仕上げが可能であることは勿論である。
ルーバー材3を天井に使用する場合の取付手順については、実施例1と略同様であるので、説明を省略する。
1 実施例1に係るルーバー材
2 実施例2に係るルーバー材
3 実施例3に係るルーバー材
11 実施例1に係るルーバー本体
12 実施例2に係るルーバー本体
13 実施例3に係るルーバー本体
21 前面板
22 側面板
23 L字金物
24 野縁保持レール
241 野縁保持部
242 平板部
25 照明具用レール
26 介挿板
31 クロス
32 野縁
33 野縁受け
34 固定金具

Claims (5)

  1. 並行する一対の側面板と一つの前面板からなる断面がコの字状の石膏ボード製ルーバー本体に軽鉄下地材でリップ溝形状の野縁が全長に渡って添着されるルーバー材であって、
    前記ルーバー本体および前記野縁の開放方向は同一で、前記野縁の側面部と前記側面板が直接的または間接的に固着され、
    前記ルーバー本体は石膏ボードの表面の板紙を残して形成される平行な2つのV字溝が直角に折り返され、その切り口同士が互いに接着されてコの字状に形成され、
    前記野縁が固定金具を介して溝形状の野縁受けに直交して取付られる、ことを特徴とする石膏ボード製ルーバー材。
  2. 前記野縁は前記ルーバー本体に直接的または介挿板を介して間接的に挟持されるとともに該野縁および該ルーバー本体の外端縁は互いに面一である、ことを特徴とする請求項1に記載の石膏ボード製ルーバー材。
  3. 一対の前記側面板および前記野縁の側面のそれぞれの間にはL字状のL字金物が先端縁を互いに外側に向けられるように挿着され、
    外側に向けられた前記L字金物の先端縁は前記側面板の表面がクロス貼り仕上げまたはシート貼り仕上げされたときの該クロスまたはシートの厚さよりも突出している、ことを特徴とする請求項2に記載の石膏ボード製ルーバー材。
  4. 前記前面板は中央部分が分断されて全長に渡る開放部が形成され、
    コの字状の照明具用溝形レールがその開放部を該前面板の開放部方向に向けられて一対の前記側面板間に直接的または介挿板を介して間接的に挟着され、
    前記照明具用レールの開放部の先端縁は分断された前記前面板の表面に面一、または該前面板の表面がクロス貼り仕上げまたはシート貼り仕上げされたときの該クロスまたはシートの厚さよりも突出している、ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の石膏ボード製ルーバー材。
  5. クランク状に折り曲げられた平板が互いに向き合うように重ね合わされて断面がコの字状の野縁保持部および平板部からなる野縁保持レールが形成され、
    一対の前記側面板間に前記平板部が挟着され、
    前記野縁保持部が前記野縁を全長に渡って囲繞するように固着されることにより該野縁の側面部と前記側面板が前記野縁保持レールを介して間接的に固着されている、ことを特徴とする請求項1に記載の石膏ボード製ルーバー材。
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