JP6220109B2 - サイクロン集塵機 - Google Patents
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Description
図5は、従来の一般的な産業用のサイクロン集塵機の概略図で、(1)は全体の正面断面概略図、(2)は被処理流体の流入構造を示した平面概略図ある。図5(1)に示すように、サイクロン集塵機は、下側部分で径が小さくなっている円筒状の外筒101と、外筒101の上端部に接続された導入ダクト102と、外筒102の下端開口に取り付けられたダストバンカー103等から成っている。
また、外筒101内には、内筒104が設けられている。気体は、内筒104内を上昇して排出されるようになっている。
被処理流体を効率良く集塵処理するには、上記ファンのパワーを大きくして強制的な流れの速さを速くしていくことが有効である。しかしながら、ファンのパワーを大きくして外筒内の螺旋状の流れの速さを速くしてくと、ダストバンカー内に溜まったダストが舞い上がり、内筒を通って上昇してしまうという問題がある。排風ファンの場合には吸い上げによって舞い上がり、送風ファンの場合には吹き上げによって舞い上がる。上昇したダストは、空気に混入して放出されることになって分離捕集能力が低下する結果となる。
本願の発明は、このような課題を解決するために為されたものであり、ダストバンカー内に高いエネルギーでダストが流入する場合でも、サイクロン性能を低下させること無くダストの舞い上がりが防止できる実用的なサイクロン集塵機を提供する意義を有するものである。
外筒の下端開口にはダストバンカーが取り付けられており、
ダストバンカーは円筒部を有し、外筒の下端開口から流入したダストを円筒部の内面に沿って螺旋状に移動させるものであり、
ダストバンカー内には、円筒部の中心軸に対して片側の内部空間を仕切る遮蔽板が設けられており、
この遮蔽板は、着脱可能に取り付けられたものであって、一端がダストバンカーの円筒部の内面に接触しており、円筒部の中心軸に向かって延びて他端は中心軸まで達しておらず、
前記外筒の下方にいくに従って徐々に径が小さくなっている部分は、円錐を中心軸に垂直な方向でカットして先端を取り除いた後の形状である半円錐状の形状を成しており、
前記遮蔽板は、前記外筒の半円錐状の部分を仮想的に頂点まで延長して完全な円錐とした際に当該円錐がダストバンカー内を仕切る領域内に存在する部位を有しないものであり、
前記遮蔽板の一端と前記ダストバンカーの内面との間には隙間は形成されていないという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記遮蔽板の、前記ダストバンカー内にダストが流入して螺旋状に流れて衝突する際のその衝突する側とは反対側には、前記遮蔽板を支える支え板が設けられているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記遮蔽板は、前記ダストバンカーの中心軸上に位置する部位を有していないという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項1乃至3いずれかの構成において、前記遮蔽板は、一枚のみ設けられたものであるという構成を有する。
また、請求項2記載の発明によれば、上記効果に加え、遮蔽板の背後(ダストが衝突してくる側とは反対側)には支え板が設けられているので、ダストの衝突による衝撃が緩和され、遮蔽板の姿勢が安定に保持され、遮蔽板が摩耗して薄くなった際にもダストのエネルギー減衰が十分できなくなる恐れは無い。
図1は、本願発明の実施形態に係るサイクロン集塵機の正面概略図、図2は図1に示すサイクロン集塵機の主要部の平面断面概略図である。図1に示すサイクロン集塵機は、少なくとも下側部分において下方にいくに従って径が徐々に小さくなっている円筒状の外筒1と、外筒1の上端部に接続された導入ダクト2と、外筒1の下端開口に取り付けられたダストバンカー3等を備えている。
導入ダクト2は、上部筒体11に対して接続されている。導入ダクト2は、図5(2)と同様に、外筒1の中心軸から外れた位置に向かって被処理流体を導入するものであり、被処理流体が外筒1の内面に沿って螺旋状に流れるようにしている。
蓋板33の中央には、円形の開口(以下、蓋板開口という)330が設けられている。蓋板開口330の周縁から上方に延びるようにして高さの低い半円錐状の部位(以下、上片部)331が設けられている。上片部331は、下部筒体12と面一となるよう設けられており、下部筒体12とともに一つの半円錐を形成するようになっている。上片部331の上端と下部筒体12の下端にはそれぞれフランジが形成されており、両者が突き合わされてボルト止めされており、分割可能に固定されている。
また、図1に示すように、外筒1内には内筒5が設けられている。内筒5は、径が一定の円筒状であり、外筒1と同軸に設けられている。内筒5の上側には、排出ダクト7が接続されている。
このような意図で、本願の発明者は遮蔽板8の採用を決定したが、遮蔽板8の大きさや配置によっては、別の問題が生じることが判明した。以下、この点について、図1を参照しながら説明する。
外筒の下端開口には、上端に開口を有するダストバンカーが取り付けられていて、ダストバンカーの上端の開口は、外筒の下端開口と連通しており、
ダストバンカーは円筒部を有し、外筒の下端開口から流入したダストを円筒部の内面に沿って螺旋状に移動させるものであり、
ダストバンカー内には、円筒部の中心軸に対して片側の内部空間を仕切る遮蔽板が設けられており、
この遮蔽板は、着脱可能に取り付けられたものであって、一端がダストバンカーの円筒部の内面に接触しており、円筒部の中心軸に向かって延びて他端は中心軸まで達しておらず、
前記外筒の下方にいくに従って徐々に径が小さくなっている部分は、円錐を中心軸に垂直な方向でカットして先端を取り除いた後の形状である半円錐状の形状を成しているとともに、ダストバンカーは、上端の開口の周縁において、前記外筒の下方にいくに従って徐々に径が小さくなっている部分と面一の面となる面を有していて、前記外筒の下端開口とダストバンカーの上端の開口との間には径が均一である部材は存在せず、
前記遮蔽板は、前記外筒の半円錐状の部分を仮想的に頂点まで延長して完全な円錐とした際に当該円錐がダストバンカー内を仕切る領域内に存在する部位を有しないものであって当該完全な円錐とされた仮想的な空間における渦巻き状の気体の流れを乱さないないものであり、
前記遮蔽板の一端と前記ダストバンカーの内面との間には隙間は形成されていないという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記遮蔽板の、前記ダストバンカー内にダストが流入して螺旋状に流れて衝突する際のその衝突する側とは反対側には、前記遮蔽板を支える支え板が設けられているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記遮蔽板は、ダストバンカーの中心軸上に位置する部位を有していないという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項1乃至3いずれかの構成において、前記遮蔽板は、一枚のみ設けられたものであるという構成を有する。
そして、図1及び図2に示すように、遮蔽板8の他端は中心軸Cまでは達していない。と同時に、図1に示すように、遮蔽板8の他端は、仮想サイクロン領域を仕切る円錐Iよりも外側にある。即ち、遮蔽板8は、仮想サイクロン領域内に位置する部位は有しない。このため、遮蔽板8は仮想サイクロン領域内の漏出サイクロン気流LSを乱すことがない。
図3に示すように、遮蔽板8は、全体としては台形状の板であり、垂直に立てて配置される。遮蔽板8が成す台形は、水平な姿勢の上辺81と、互いに平行な一対の側辺82,83と、斜めに延びる斜辺84とから成る。一対の側辺のうち、外側に位置する側辺82は短く(以下、短側辺と呼ぶ)、内側に位置する側辺83は長い(以下、長側辺と呼ぶ)。尚、遮蔽板8は、材質としてはスチール製である。この他、耐摩耗性を考慮し、ステンレス製やMCナイロン(日本ポリペンコ株式会社の登録商標)のような強度的に優れた樹脂製のものが使用されることもある。
図3に示すように、ダストバンカー3内には、支え板91,92が設けられている。支え板91,92は、ダストが衝突する遮蔽板8を背後から支えて安定させるものである。この実施形態では、支え板は二つ設けられている。一つは、遮蔽板8の上辺81の背後と短側辺の背後に位置するよう設けられたL字状の第一支え板91であり、もう一つは、遮蔽板8の斜辺84の背後に位置するよう設けられた第二支え板92である。支え板91,92は、帯板状であり、溶接によってダストバンカー3の内面に固定されている。
尚、図4に示すように、ダストバンカー3の蓋板33には、点検用の開口(点検口)が設けられており、点検口は点検窓34で塞がれている。点検窓34は、開閉可能となっている。点検窓34は、遮蔽板8の交換の際にも開閉される。
不図示の送風ファン又は排風ファンが動作すると、被処理流体が導入ダクト2から外筒1に進入し、外筒1の内面に沿って螺旋状に下方に流れる流れFが形成される。螺旋状の流れFのうちに、質量の大きなダストは遠心力によって外筒1の内面すれすれに沿って流れる一方、軽い気体は外筒1の内面と中心軸との間の中間の位置あたりを流れる。このような螺旋状の流れFは、外筒1の径が徐々に小さくなるため、軌道半径が徐々に小さくなる。そして、外筒1の下端開口に達すると、ダストDは下端開口からダストバンカー3内に進入し、その勢いでより大きな径の螺旋を描きながらダストバンカー3内を移動する。一方、気体の流れは、まとまったサイクロン流であるため、外筒1の細く絞られた下端開口付近に達すると、反転・上昇する。上昇した気流Gは、内筒5を通り排出ダクト7から排出される。
集塵機の稼働がある程度の時間に達すると、ダストDの衝突によって遮蔽板8が摩耗してくるので、交換が必要になる。遮蔽板8の交換は、点検窓34を開けてそこから工具を差し込んで既存の遮蔽板8を取り外し、遮蔽板8を点検口を通して取り出した後、新しい遮蔽板8を点検口から内部に挿入し、同様に取り付ける。
また、遮蔽板8は着脱可能であるので、摩耗した際に交換することができる。このため、ダストバンカー3全体を頻繁に交換しなければならなくような問題もない。
尚、外筒1としては、前述した構造の他、一つ又は三つ以上の筒体で形成されている場合もあるし、径が一定の部分を有さずに全体が半円錐状の形状である場合もある。また、二つ以上の筒体を接合して外筒1とする場合、ボルト止めではなく溶接等によって相互に固定する場合もある。
2 導入ダクト
3 ダストバンカー
31 第一円筒部
32 第二円筒部
33 蓋板
4 開閉体
5 内筒
7 排出ダクト
8 遮蔽板
91 第一支え板
92 第二支え板
F 螺旋状の流れ
G 気流
D ダスト
LS 漏出サイクロン気流
Claims (4)
- 少なくとも下側部分において下方にいくに従って徐々に径が小さくなっている円筒状の外筒の上端部からダストを含む気体を進入させ、外筒の内面に沿って螺旋状に下方に進ませた後、下端部で気体を反転させるとともにダストを下端開口から流出させることで分離捕集するサイクロン集塵機であって、
外筒の下端開口には、上端に開口を有するダストバンカーが取り付けられていて、ダストバンカーの上端の開口は、外筒の下端開口と連通しており、
ダストバンカーは円筒部を有し、外筒の下端開口から流入したダストを円筒部の内面に沿って螺旋状に移動させるものであり、
ダストバンカー内には、円筒部の中心軸に対して片側の内部空間を仕切る遮蔽板が設けられており、
この遮蔽板は、着脱可能に取り付けられたものであって、一端がダストバンカーの円筒部の内面に接触しており、円筒部の中心軸に向かって延びて他端は中心軸まで達しておらず、
前記外筒の下方にいくに従って徐々に径が小さくなっている部分は、円錐を中心軸に垂直な方向でカットして先端を取り除いた後の形状である半円錐状の形状を成しているとともに、ダストバンカーは、上端の開口の周縁において、前記外筒の下方にいくに従って徐々に径が小さくなっている部分と面一の面となる面を有していて、前記外筒の下端開口とダストバンカーの上端の開口との間には径が均一である部材は存在せず、
前記遮蔽板は、前記外筒の半円錐状の部分を仮想的に頂点まで延長して完全な円錐とした際に当該円錐がダストバンカー内を仕切る領域内に存在する部位を有しないものであって当該完全な円錐とされた仮想的な空間における渦巻き状の気体の流れを乱さないものであり、
前記遮蔽板の一端と前記ダストバンカーの内面との間には隙間は形成されていないことを特徴とするサイクロン集塵機。 - 前記遮蔽板の、前記ダストバンカー内にダストが流入して螺旋状に移動して衝突する際のその衝突する側とは反対側には、前記遮蔽板を支える支え板が設けられていることを特徴とする請求項1記載のサイクロン集塵機。
- 前記遮蔽板は、ダストバンカーの中心軸上に位置する部位を有していないことを特徴とする請求項1又は2記載のサイクロン集塵機。
- 前記遮蔽板は、一枚のみ設けられたものであることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のサイクロン集塵機。
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