JP6225316B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
従来、始動口への入賞に起因して乱数を抽出して保留記憶し、保留記憶された乱数に基づき大当り抽選を行うと共に、大当り抽選の際に特別図柄の変動表示を行い、当りとなった際には同一の特別図柄を並べて停止表示させる弾球遊技機が知られている。
また、このような弾球遊技機の機能として、大当り抽選の当選確率を高確率或いは低確率に変化させる確変機能や、普通電動役物として構成された始動口への入球を容易とする時短機能が知られている。これらの機能を備える弾球遊技機には、高確率且つ時短有り(時短機能が稼動した状態)、高確率且つ時短無し(時短機能が稼動していない状態)、低確率且つ時短有り、低確率且つ時短無しの最大4つの遊技状態が形成される。
そして、一般的に、大当り抽選で当選すると、停止表示された特別図柄(当り図柄)に応じて、大当り遊技後の遊技状態が定められる。また、当り図柄に応じて高確率や時短の継続期間を決定することや、このような決定を行わず、次回の当りまで高確率や時短を継続させることも知られている。
また、大当り抽選に加えて、大当り抽選に用いる当否判定用乱数と共に抽出され、保留記憶された転落判定用乱数を用いて、高確率や時短を終了させるか否かを決定する転落抽選を行う弾球遊技機が知られている。さらに、転落抽選に先んじて、保留記憶された転落判定用乱数に基づき該保留記憶で転落抽選に当選するか否かを事前に判定し(先読み)、保留記憶が消化される前に転落抽選の結果を示唆する転落演出を行う弾球遊技機が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2006−61523号公報
特許文献1に記載の弾球遊技機では、転落演出の開始により遊技者に絶望感を与えることができると共に、転落演出が所謂ガセであり、高確率等が終了しなかった場合には、遊技者に安心感を与えることができる。
このため、遊技状態が高確率等である場合に遊技者に緊張感を与えることができるが、転落演出がガセであったとしても高確率等が維持される(現状が維持される)のみであり、遊技者に新たな特典が与えられるわけでないため、遊技者に対し十分な満足感を与えることができなかった。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、転落抽選についての先読み結果に基づき、遊技者に対し、新たな特典が得られたとの満足感を与えることができる弾球遊技機を提供する。
上記課題に鑑みてなされた請求項1に係る発明は、始動口への入球に起因して抽出された乱数に基づき大当り抽選を行い、該大当り抽選で当選すると大当り遊技を行う主制御装置と、主制御装置からの情報に従い、大当り抽選の結果に応じた演出を行うサブ制御装置とを備える弾球遊技機に関するものである。
そして、主制御装置は、乱数の保留記憶を行う保留記憶手段と、保留記憶に係る乱数に基づき大当り抽選を行うと共に、該乱数に基づき大当り抽選の当選確率が高い状態である高確率を解除するか否かを決定する転落抽選を行うことで、該保留記憶を消化する抽選手段と、大当り抽選で当選した後、当該弾球遊技機の遊技状態を、高確率、且つ、始動口への入球が容易となる時短に設定する設定手段と、サブ制御装置に対し、抽選手段により行われた大当り抽選に関する情報、及び、遊技状態が高確率且つ時短に移行したことを示す情報を送信する送信手段と、転落抽選に当選すると、高確率を解除すると共に、該高確率中に行われた大当り抽選の回数が予め定められた最低時短回数に達している場合には、該高確率中と共に設定された時短を解除する転落手段と、転落手段が転落抽選への当選により時短を解除しなかった場合、該時短中の大当り抽選の回数が最低時短回数に達すると、該時短を解除する終了手段と、抽選手段により保留記憶が消化される前に、該保留記憶の消化により行われる転落抽選の結果を事前に判定する先読みを行い、サブ制御装置に対し、該先読み結果を示す情報を送信する先読み手段と、を備える。
また、サブ制御装置は、先読み結果に基づき、該先読み結果に係る保留記憶に基づく転落抽選で当選するか否かを判定する判定手段と、高確率且つ時短の継続期間であって、大当り抽選の回数が最低時短回数に達した後を超過タイムとし、主制御装置からの情報に基づき、先読み結果に係る保留記憶のうち、超過タイムの突入後に消化される対象保留記憶を特定する特定手段と、順次消化される1または複数の対象保留記憶であって、判定手段により否定判定がなされた対象保留記憶の数である上乗せ回数に基づき、超過タイム中に新たに行われる大当り抽選の回数を示唆する上乗せ手段と、を備える。
また、弾球遊技機は、常時入球可能な前記始動口である第1始動口と、遊技球の入球が容易な開状態と、該入球が困難或いは不可能な閉状態とを有する普通電動役物として構成された前記始動口である第2始動口と、を備え、時短とは、第2始動口が前記開状態となる頻度が高くなる状態であり、保留記憶手段は、第1始動口及び第2始動口のそれぞれへの入球に起因して抽出された乱数の保留記憶を行うと共に、それぞれの始動口に対応する保留記憶の数が、該始動口に定められた最大値に達した場合には、該始動口への入球に起因して新たな保留記憶を行わず、抽選手段は、第1始動口に対応する保留記憶と第2始動口に対応する保留記憶とを、先に生成されたものから順に消化する。
このような構成によれば、遊技状態が高確率且つ時短となった後に大当り抽選が行われた回数が最低時短回数に達しても、転落抽選に当選していなければ、超過タイムとなり、転落抽選に当選するまで該遊技状態が継続する。そして、超過タイム中は、高確率及び時短がいつ終了してもおかしくない状態となり、遊技者は、高確率等が突然終了してしまうことを恐れながら遊技を行うと考えられる。
そして、超過タイムにおいては、先読みにより、次回から順次消化される保留記憶で転落抽選に当選しないことが判明した場合、該保留記憶が消化されるまでの期間は、高確率及び時短が必ず維持されることになる。
そこで、請求項1に係る弾球遊技機によれば、超過タイム中、転落抽選の先読みにより高確率及び時短が必ず維持される期間が生じていることが判明すると、該期間に消化される保留記憶の数(上乗せ回数)に基づき、超過タイム中に新たに行われる大当り抽選の回数を示唆する上乗せ演出が行われる。
このため、実際には超過タイムの期間を変化させること無く、遊技者に対し、あたかも超過タイムの継続期間が新たに上乗せされ、新たな利益が得られたとの認識を与えることができ、新たな特典が得られたという満足感を与えることができる。
また、常時入球可能な第1始動口と、普通電動役物として構成された第2始動口とを有すると共に、各始動口に対応する保留記憶の上限(4個)が設けられており、最大で8個の保留記憶が可能となっている弾球遊技機が知られている。
このような弾球遊技機では、時短中においては、第2始動口の開放頻度が高く、入球容易となるため、常時第2始動口に対応する保留記憶が生じた状態となる。また、一般的に、第2始動口に対応する保留記憶から先に消化する優先消化がなされており、その結果、第1始動口に対応する保留記憶が消化されずに残ったままとなり、時短中の総保留記憶数は、主に4個〜8個の範囲内で変動する。
したがって、このような弾球遊技機にて上述した上乗せ演出を行うとした場合には、実質的に4個以下の上乗せ回数しか設定することができなくなってしまう。
これに対し、請求項1に記載の弾球遊技機によれば、各始動口に対応する保留記憶は、発生したものから順に消化されるため、優先消化の場合のように、第1始動口に対応する保留記憶が消化されないまま残ってしまうことが無い。このため、仮に各始動口の保留記憶数の最大値を4個とした場合であれば、0個〜8個(各始動口に対応する保留記憶数の最大値を合算した値)の範囲内で総保留記憶数の変動させることができ、総保留記憶数の変動幅を大きくすることができる。
したがって、上乗せ演出にける上乗せ回数として設定可能な最大値を多くすることができ、遊技者に対しより多くの満足感を与えることができると共に、上乗せ演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を高めることができる。
なお、以下のようなタイミングで、上乗せ演出を行っても良い。
すなわち、請求項2に記載されているように、サブ制御装置は、主制御装置からの情報に基づき、遊技状態が高確率且つ前記時短となった後、超過タイムに突入するまでに行われる大当り抽選の回数である突入残り回数をカウントするカウント手段をさらに備え、上乗せ手段は、突入残り回数が予め定められた回数以下となり、且つ、超過タイムに突入するまでに消化される全ての保留記憶について判定手段により否定判定がなされた場合、超過タイムに突入した直後から順次消化される1または複数の対象保留記憶であって、判定手段により否定判定がなされた対象保留記憶の数を上乗せ回数として、上乗せ演出を行っても良い。
こうすることにより、遊技状態が高確率且つ時短となった後、転落抽選に当選しておらず高確率が継続していれば、大当り抽選の回数が最低時短回数に達する直前(超過タイムに突入する直前)に上乗せ演出が行われる。
このため、少なくとも時短の継続が保証されている期間の終了が近づき、落胆している遊技者に対し、高確率且つ時短の継続期間の上乗せを通知することができ、遊技者に喜びを与え、遊技意欲を高めることができる。
また、遊技状態が高確率且つ時短となった後、転落抽選の当選の前後で演出態様を変化させない場合には、遊技者は、大当り抽選の回数が最低時短回数に達するまでは高確率が終了したか否かを判別することができない。
このような場合、大当り抽選の回数が最低時短回数に達する直前に上乗せ演出を行うことで、現在も高確率が継続していることが判明すると共に、さらに、高確率且つ時短の継続期間が上乗せされることが判明し、遊技者をより一層喜ばせることができる。
なお、請求項3に記載されているように、サブ制御装置は、カウント手段によりカウントされた突入残り回数を表示すると共に、上乗せ演出が行われた後は、該上乗せ演出にて示唆された上乗せ回数分の大当り抽選が行われるまでの残り回数を表示する表示手段をさらに備えていても良い。
こうすることにより、遊技者は、上乗せ演出により新たに行われることが示唆された大当り抽選の回数を容易に把握することができると共に、遊技者に対し、上乗せ演出が行われた結果、超過タイムの継続期間が上乗せされたかのような印象を与えることが可能となる。
また、請求項4に記載されているように、カウント手段は、さらに、上乗せ演出が行われた後、該上乗せ演出にて示唆された上乗せ回数分の大当り抽選が行われるまでの回数を、上乗せ残り回数としてカウントし、上乗せ手段は、上乗せ残り回数が予め定められた回数以下となった場合、該上乗せ残り回数分の大当り抽選が行われた直後から順次消化される1または複数の対象保留記憶であって、判定手段により否定判定がなされた対象保留記憶の数を前記上乗せ回数として、前記上乗せ演出を行っても良い。
こうすることにより、超過タイム中、上乗せ演出で示唆された上乗せ回数分の大当り抽選が完了する前に、新たに上乗せ演出が行われるため、高確率及び時短の継続期間が累積的に上乗せされ、遊技者に対し、より一層満足感を与えることができる。
なお、転落抽選の先読み結果に加えて、大当り抽選の先読み結果を加味して上乗せ回数を設定しても良い。
すなわち、請求項5に記載されているように、先読み手段は、先読みにおいて、さらに、抽選手段により保留記憶が消化される前に、該保留記憶の消化により行われる大当り抽選の結果を事前に判定し、判定手段は、先読み結果に基づき、該先読み結果に係る保留記憶に基づく転落抽選と大当り抽選とのうちの少なくとも一方で当選するか否かを判定しても良い。
こうすることにより、上乗せ演出において、転落抽選と大当り抽選の双方に当選しない保留記憶の数を、超過タイム中に新たに行われる大当り抽選の回数として示唆することができる。
このため、例えば、上乗せ演出において、保留記憶数よりも少ない大当り抽選の回数の上乗せが示唆された場合には、上乗せされた大当り抽選がすべて完了した後に転落抽選に当選して高確率等が終了するか、或いは、当りとなるかの2つのパターンが存在することになる。
したがって、上乗せ演出でこのような示唆がなされた場合には、遊技者の当りに対する期待感と、高確率等が終了することへの不安感とを同時に高め、これらの感情が入り混じった状態とすることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、第1始動口が常時入球可能に構成されていると共に、第2始動口が普通電動役物として構成されている場合、時短中における第1始動口への入球頻度はさほど高いわけではない。このため、第1始動口に対応する保留記憶数は簡単には最大値に達せず、総保留記憶数の実質的な変動幅が小さくなってしまう。
そこで、弾球遊技機は、第1特別図柄に対応する前記大当り抽選と、第2特別図柄に対応する前記大当り抽選とが行われ、第1特別図柄に対応する大当り抽選に用いられる乱数が抽出される始動口を第1始動口とすると共に、第2特別図柄に対応する大当り抽選に用いられる乱数が抽出される始動口を第2始動口する。
また、この弾球遊技機は、第1始動口と第2始動口を備え、入球した遊技球を、これらの始動口に交互に誘導する振分手段を備える複合入賞装置と、複合入賞装置の入球口に設けられ、複合入賞装置への入球が容易となる開状態と、該入球が困難或いは不可能な閉状態とを有する開閉手段と、常時入球可能であり、第1始動口として構成された第1始動入球口と、を備える。
そして、時短とは、開閉手段が開状態となる頻度が高くなる状態であり、保留記憶手段は、第1始動口及び第2始動口のそれぞれへの入球に起因して抽出された乱数の保留記憶を行うと共に、それぞれの始動口に対応する保留記憶の数が、該始動口に定められた最大値に達した場合には、該始動口への入球に起因して新たな保留記憶を行わず、抽選手段は、第1始動口に対応する保留記憶と第2始動口に対応する保留記憶とを、先に生成されたものから順に消化する。
このような構成によれば、各始動口に対応する保留記憶は、発生したものから順に消化されるため、優先消化の場合のように一方の始動口に対応する保留記憶が消化されないまま残ってしまうことが無く、総保留記憶数の変動幅を大きくすることができる。
また、時短中は複合入賞装置への入球が容易となり、複合入賞装置を狙い打つことで、第1,第2始動口に交互に遊技球を入球させることができる。このため、時短中、各始動口に対応して容易に最大値分の保留記憶を発生させることができ、総保留記憶数の実質的な変動幅を大きくすることができる。
したがって、多くの上乗せ回数が設定された上乗せ演出が行われ易くなり、遊技者に対しより多くの満足感を与えることが可能となる。
第1実施形態におけるパチンコ機の正面図である。 第1実施形態におけるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 第1実施形態におけるパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 第1実施形態における当り図柄と最低時短回数との対応関係を示す表である。 第1実施形態におけるメインルーチンについてのフローチャートである。 第1実施形態における始動入賞確認処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における大当り設定処理についてのフローチャートである。 第1実施形態におけるハズレ設定処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における上乗せ演出の発生確率や、上乗せ回数の選択確率について示した表である。 第1実施形態における上乗せ演出中の演出画面の説明図である。 第1実施形態における先読み演出処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における最低時短回数表示処理についてのフローチャートである。 第1実施形態における上乗せ演出処理についてのフローチャートである。 第2実施形態におけるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 第2実施形態における複合入賞装置の説明図である。 第3実施形態におけるパチンコ機の遊技盤を模式的に示した説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、演出ボタン67及びジョグダイヤル68が設けられている。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,精算表示装置59が設けられている。
なお、図1の39は、前枠52及び前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠39に所定の鍵を挿入して鍵を時計回りに操作すると、内枠が開放され、反時計回りに操作すると、前枠52が開放される。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって左横には、普通図柄作動ゲート17が設置されている。普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行なわれる。
センターケース5の直下には、遊技球の入球に起因して、特別図柄(特図とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選が行われる第1始動口11及び第2始動口12が、上下に並んで配設されている。本パチンコ機50は、第1始動口11への入球により変動する第1特別図柄(第1特図)と、第2始動口12への入球により変動する第2特別図柄(第2特図)との2種類の特別図柄を備える。第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、開放時は入球容易であると共に、閉鎖時は入球不可能となっている(なお、閉鎖時も遊技球が入球可能な構成としても良い)。
第1始動口11に遊技球が入球すると、第1特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第1保留記憶として記憶されると共に、第2始動口12に遊技球が入球すると、第2特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第2保留記憶として記憶される。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定時間の開放が行われる。
第2始動口12の下方には、大当り抽選で当ると行われる大当り遊技の際に開放される特別電動役物からなる大入賞口14が配設されている。また、遊技領域3における向かって左下の領域には、複数の一般入賞口31〜34が配設されている。
遊技盤1における向かって右下の領域には、7セグメントの第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10と、4個のLEDからなる第1特図保留数表示装置18及び第2特図保留数表示装置19と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
図2に示す遊技盤1のセンターケース5には、中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設され、LCDパネルの画面上では、演出図柄の変動表示等を行うことで、第1,第2特図に対応する大当り抽選の結果を報知する図柄演出(図柄変動)が行われる。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
また、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠が外枠51に収納された構成となっている。内枠は、前枠52と同様、一方の側縁(パチンコ機50の裏側に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク、タンクレール、払出ユニットが設けられ、払出ユニットの中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンクに貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、第1実施形態では、払出装置は、貸出ボタンの操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置,払出制御装置,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置,発射制御装置,電源基板が設けられている。主制御装置,演出図柄制御装置,サブ統合制御装置は、遊技盤1に設けられ、払出制御装置,発射制御装置,電源基板は、内枠に設けられている。また、発射制御装置は、払出制御装置の奥側(遊技盤1側)に配されている。
なお、電源基板には、コンデンサ等から構成され、主制御装置のRAMのバックアップを行う周知のバックアップ装置が設けられており、パチンコ機50への電源供給が停止した後も、一定時間にわたり主制御装置のRAMの内容を保持する構成となっている。
また、球タンクの右側には、外部接続端子板が設けられており、外部接続端子板により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図3のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84、電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口SW11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口SW12a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動SW17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するための第1カウントSW14a、一般入賞口31〜34に入球した遊技球を検出する一般入賞口SW31a等からの検出信号が入力される。
主制御装置80は、搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特図表示装置9,第2特図表示装置10,第1特図保留数表示装置18,第2特図保留数表示装置19,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
さらに、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。第1実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、ガラス枠閉鎖SW35,内枠閉鎖SW36,球切れSW23,払出SW21,満杯SW22からの信号が入力され、満杯SW22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合や、球切れSW23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力された場合には、払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯SW22,球切れSW23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81は、CRユニット端子板24を介してCRユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出SW21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。また、CRユニット端子板24は、精算表示装置59とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置59には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン57、精算を要求するための精算ボタン58が設けられている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠,前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、第1実施形態では遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は、発射モータ30を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW28からのタッチ信号、発射停止SW29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67,ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ボタン67,ジョグダイヤル68を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄変動)等の演出画面を表示させる。
[動作の説明]
次に、第1実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。
(1)概要について
第1実施形態のパチンコ機50には、大当り抽選の当選確率の低い状態(低確率)と高い状態(高確率)の2種類が設けられていると共に、普通図柄抽選での当選確率を上昇(又は/及び普通図柄の変動時間を短縮)させると共に、普通図柄抽選で当選した際の第2始動口12の開放期間を長くし、第2始動口12への入球を容易とする時短機能を有している。そして、大当り抽選に当選して大当り遊技が行われた後、必ず、高確率且つ時短有りという遊技状態になる。
また、遊技状態が高確率である場合には、大当り抽選と共に、始動口への入球に起因して抽出された乱数に基づき転落抽選が行われ、転落抽選に当選することで遊技状態が高確率から低確率に変化する。
また、当選時に停止表示された特別図柄(当り図柄)の種類として図柄A〜Cの3種類が設けられており、大当り抽選に当選すると、当り図柄に応じて最低時短回数が設定される(図4参照)。そして、大当り遊技の終了後、大当り抽選の回数が最低時短回数に達する以前に転落抽選に当選した場合には、その時点で遊技状態が高確率から低確率に変更されるが、時短は継続し、大当り抽選の回数が最低時短回数に達した直後に時短が終了する。
一方、大当り抽選の回数が最低時短回数に達する以前に転落抽選に当選しなかった場合には、最低時短回数に達した後も高確率且つ時短有りの遊技状態(高確率+時短状態とも記載)が維持され、転落抽選に当選すると低確率且つ時短無しという遊技状態になる。
このため、最低時短回数の大当り抽選が行われた後から転落抽選に当選するよりも前の期間(超過タイム)は、大当り抽選の度に転落抽選に当選する危険性が生じ、高確率+時短状態がいつ終了してもおかしくない状態となる。
なお、図柄Cが当り図柄となった場合には、最低時短回数が0回となるが、このような場合には、大当り遊技終了直後から、高確率+時短状態となると共に超過タイムに突入することになる。
また、第1実施形態のパチンコ機50では、大当り抽選と転落抽選の結果を事前に判定する先読みが行われる。そして、超過タイムにおいては、次回から順次消化される1または複数の保留記憶についての先読み結果が、大当り抽選と転落抽選のいずれにも当選しないことを示している場合には、該保留記憶の消化が完了するまでは高確率+時短状態が必ず継続することになる。
そこで、第1実施形態のパチンコ機50では、超過タイム中や超過タイムの直前に、先読みにより転落抽選等に当選しないことが判明した保留記憶の個数以下の数を、新たに付与された(換言すれば、新たに継続することが保証された)高確率+時短状態の継続回数(上乗せ回数)として示唆する上乗せ演出が行われる。
以下では、この上乗せ演出を中心に、第1実施形態のパチンコ機50の動作について説明する。
(2)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図5に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S10では、主制御装置80は、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:Yes)、S20に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S10:No)、S15に処理を移行する。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S80に処理を移行する。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数の更新(S45),転落判定用乱数の更新(S47)を行う。
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50)、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、大当り抽選で当選した際に、遊技者に所定の遊技価値を付与する大当り遊技を行うための大当り遊技処理(S60)を行う。また、遊技球の普通図柄作動ゲート17の通過に起因して普通図柄抽選等を行う普図当否判定処理と(S65)、普通電動役物(第2始動口12)を開放することで普図遊技を行う普図遊技処理と(S67)、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S70)、サブ統合制御装置83等にデータ及びコマンドを送信し、また、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S75)を行う。
また、S80では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
(3)始動入賞確認処理について
まず、第1,第2始動口11,12への遊技球の入賞が発生した際に乱数を抽出して保留記憶する始動入賞確認処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから定期的に実行される処理である。
S100では、主制御装置80は、第1始動口SW11aの検出信号に基づき、第1始動口11への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S100:Yes)、S105に処理を移行し、否定判定の場合は(S100:No)、S130に処理を移行する。
S105では、主制御装置80は、第1始動口11についての保留記憶(第1保留記憶)の数が最大値(一例として4)か否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S105:Yes)、S110に処理を移行し、否定判定の場合は(S105:No)、S130に処理を移行する。
S110では、主制御装置80は、大当り抽選に用いられる当否判定用乱数や、大当りに当選した際に停止表示される図柄を決定するための図柄決定用乱数や、転落抽選に用いられる転落判定用乱数や、演出図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数等を抽出して第1保留記憶として保存し、S115に処理を移行する。
S115では、主制御装置80は、新たな第1保留記憶に対応する転落判定用乱数に基づき、該保留記憶の消化により転落抽選に当選し、高確率が終了するか否かを判定する転落先読み判定処理を行う。そして、S120に処理を移行する。
S120では、主制御装置80は、S115の判定結果及び新たな第1保留記憶に対応する当否判定用乱数に基づき、該保留記憶の消化により大当り抽選に当選するか否かを判定する当否先読み判定処理を行い、S125に処理を移行する(なお、高確率である場合には確変テーブルを、低確率である場合には通常テーブルを用いて該判定が行われるが、転落先読み判定処理によって転落抽選に当選している場合には高確率であっても確変テーブルではなく通常テーブルを用いて該判定が行われる)。
S125では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83を経由して演出図柄制御装置82に対し、第1保留記憶の数と、新たな第1保留記憶についての転落先読み判定と当否先読み判定の結果とを示す第1先読み保留コマンドを送信し、S130に処理を移行する。
S130では、主制御装置80は、第2始動口SW12aの検出信号に基づき、第2始動口12への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S130:Yes)、S135に処理を移行し、否定判定の場合は(S130:No)、本処理を終了する。
S135では、主制御装置80は、第2始動口12についての保留記憶(第2保留記憶)の数が最大値(一例として4)か否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S135:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合は(S135:No)、S140に処理を移行する。
S140では、主制御装置80は、大当り抽選に用いられる当否判定用乱数や、大当りに当選した際に停止表示される図柄を決定するための図柄決定用乱数や、転落抽選に用いられる転落判定用乱数や、演出図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数等を抽出して第2保留記憶として保存し、S145に処理を移行する。
S145では、主制御装置80は、新たな第2保留記憶に対応する転落判定用乱数に基づき、該保留記憶の消化により転落抽選に当選し、高確率が終了するか否かを判定する転落先読み判定処理を行う。そして、S150に処理を移行する。
S150では、主制御装置80は、S145の判定結果及び新たな第2保留記憶に対応する当否判定用乱数に基づき、該保留記憶の消化により大当り抽選に当選するか否かを判定する当否先読み判定処理を行い、S155に処理を移行する(なお、高確率である場合には確変テーブルを、低確率である場合には通常テーブルを用いて該判定が行われるが、転落先読み判定処理によって転落抽選に当選している場合には高確率であっても確変テーブルではなく通常テーブルを用いて該判定が行われる)。
S155では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83を経由して演出図柄制御装置82に対し、第2保留記憶の数と、新たな第2保留記憶についての転落先読み判定と当否先読み判定の結果とを示す第2先読み保留コマンドを送信し、本処理を終了する。
ここで、第1,第2先読み保留コマンドの構成について説明する。該先読み保留コマンドは、動作No(1バイト)と識別No(1バイト)からなる2バイトの信号として構成されている。
動作Noは、当該コマンドが第1,第2保留記憶のどちらの先読み判定結果であるかを示す。また、識別Noは、ビット4〜7により、当該コマンドが示す先読み判定結果に対応する保留記憶が何番目に消化されるものであるかを示すと共に、ビット2,3により転落先読みの結果を、ビット0,1により当否先読みの結果を示す。
無論、これに限らず、例えば、先読み判定結果を示すコマンドと、該先読み判定結果が第1,第2保留記憶のどちらについてのものであるかを示すコマンドと、該先読み判定結果に対応する保留記憶が何番目に消化されるものであるかを示すコマンドを別々に送信する等して、第1,第2保留記憶についての先読み判定の結果や保留記憶数を通知しても良い。
また、高確率中に転落先読み判定処理により転落抽選に当選することが判明した時点で仮転落フラグをセットすると共に、高確率、且つ、仮転落フラグが0である場合のみ、転落先読み判定処理を行う構成としても良い。さらに、仮転落フラグがセットされた状態では、通常テーブルを用いて当否先読み判定処理を行っても良い。なお、仮転落フラグは、大当り抽選に当選した際の特別図柄の確定表示時、或いは、後述する転落フラグのクリア時にクリアすることが考えられる。こうすることにより、保留記憶が消化される時点における遊技状態に応じた正確な当否先読みを行うことができる。
(4)当否判定処理について
次に、保留記憶された当否判定用乱数により大当りに当選したか否かを判定する当否判定処理について、図7〜10のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから定期的に実行される処理である。
S200では、主制御装置80は、特別電動役物の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S200:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合には(S200:No)、S202に処理を移行する。
S202では、主制御装置80は、第1特別図柄或いは第2特別図柄の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S202:Yes)、図9のS250に処理を移行し、否定判定の場合には(S202:No)、S204に処理を移行する。
S204では、主制御装置80は、第1特別図柄或いは第2特別図柄の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S204:Yes)、図10のS254に処理を移行し、否定判定の場合には(S204:No)、S206に処理を移行する。
S206では、主制御装置80は、第1或いは第2保留記憶の有無について判定し、肯定判定の場合には(S206:Yes)、S208に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S206:No)、本処理を終了する。
S208では、主制御装置80は、最も古くに生じた保留記憶(最古の保留記憶)は第1保留記憶か否かを判定し、肯定判定の場合には(S208:Yes)、第1保留記憶数をデクリメントする(S210)と共に、否定判定の場合には(S208:Yes)、第2保留記憶数をデクリメントする(S212)。
続くS214では、主制御装置80は、最古の保留記憶に係る乱数を読み出し、図8のS216に処理を移行する。
続いて図8に関して、S216では、主制御装置80は、確変フラグが1か否か(高確率か否か)を判定し、肯定判定の場合には(S216:Yes)、S218に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S216:No)、S232に処理を移行する。
S218では、主制御装置80は、読み出した転落判定用乱数に基づき転落抽選を行う転落判定処理を実行し、S220に処理を移行する。
S220では、主制御装置80は、転落抽選に当選したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S220:Yes)、S224に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S220:No)、S222に処理を移行する。
S222では、主制御装置80は、読み出した当否判定用乱数と、高確率に対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)に基づき、大当り抽選に当選するか否かを判定し、S234に処理を移行する。
一方、S224では、主制御装置80は、大当り遊技の後、時短が必ず継続する最低時短回数に到達するまでに行うことができる大当り遊技の回数を示す時短カウンタが0か否かを判定し、肯定判定の場合には(S224:Yes)、S226に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S224:No)、S228に処理を移行する。
S226では、主制御装置80は、時短フラグをクリアすることで時短を終了し、S230に処理を移行する。なお、特別図柄の確定表示の際(S252の直前或いは直後)に、時短カウンタと確変フラグを参照し、時短カウンタが0、且つ、確変フラグが0であれば、時短フラグをクリアする構成としても良い。
一方、S228では、主制御装置80は、転落抽選に当選したことを示す転落フラグをセットし、S230に処理を移行する。
S230では、主制御装置80は、確変フラグをクリアすることで高確率を終了させ、S232に処理を移行する。
S232では、主制御装置80は、読み出した当否判定用乱数と、低確率に対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選に当選するか否かを判定し、S234に処理を移行する。
S234では、主制御装置80は、大当り抽選に当選したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S234:Yes)、S236に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S234:No)、S242に処理を移行する。
S236では、主制御装置80は、読み出した図柄決定用乱数に基づき当り図柄を決定し、S238に処理を移行する。
S238では、主制御装置80は、読み出した変動パターン決定用乱数等に基づき、図柄変動における演出図柄の変動時間等を決定し、S240に処理を移行する。
S240では、主制御装置80は、大当り遊技のラウンド数や大入賞口の開放時間等を設定するサブルーチンである大当り設定処理をコールし、S248に処理を移行する。
一方、S234で否定判定が得られた場合に移行する(すなわち、大当り抽選で外れた際に移行する)S242では、主制御装置80は、ハズレ図柄を決定し、S244に処理を移行する。なお、ハズレ図柄が1種類しか設けられていないという場合には、当該処理は不要となる。
S244では、主制御装置80は、読み出された変動パターン決定用乱数等に基づき、図柄変動における演出図柄の変動時間等を決定し、S246に処理を移行する。
S246では、主制御装置80は、時短カウンタの更新を行うサブルーチンであるハズレ設定処理をコールし、S248に処理を移行する。
S248では、主制御装置80は、消化する保留記憶に対応する特別図柄の変動表示を開始すると共に、演出図柄制御装置82に対し、演出図柄の変動時間等を示す変動開始コマンドを送信する特図変動開始コマンド送信処理を実行することで図柄変動を開始させ、本処理を終了する。なお、このとき、主制御装置80は、保留記憶の消化により保留個数が更新されたことを通知するため、変動開始コマンドと共に第1又は第2先読み保留コマンドを送信する。ここで送信される先読み保留コマンドは、更新後の第1或いは第2保留記憶の個数のみを示し、先読みは判定の結果は示さない。
続いて図9に関して、第1特別図柄或いは第2特別図柄の変動表示中に移行するS250では、主制御装置80は、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S250:Yes)、S252に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S250:No)、本処理を終了する。
S252では、主制御装置80は、特別図柄の変動表示を終了し、特別図柄の確定図柄を表示させる確定図柄表示処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図10に関して、特別図柄の確定表示中に移行するS254では、主制御装置80は、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S254:Yes)、S256に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S254:No)、本処理を終了する。
S256では、主制御装置80は、演出図柄制御装置82に対し、確定表示させる演出図柄を示す図柄確定コマンドを送信し、S258に処理を移行する。
S258では、主制御装置80は、確定表示される演出図柄が大当り時のものであるかを判定し、肯定判定の場合には(S258:Yes)、S260に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S258:No)、S280に処理を移行する。
S260では、主制御装置80は、高確率か否かを示す確変フラグを参照し、確変フラグが1である場合には確変フラグをクリアし(S262)、その後、S264に処理を移行する。
S264では、主制御装置80は、時短か否かを示す時短フラグを参照し、時短フラグが1である場合には時短フラグをクリアし(S266)、その後、S268に処理を移行する。
S268では、主制御装置80は、時短カウンタをクリアし、S270に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、演出図柄制御装置82に対し、遊技状態を示す状態指定コマンドを送信する状態指定コマンド送信処理(S270)と、条件装置作動開始処理(S272)を実行する。また、大当り設定処理にて設定された大当り遊技態様を参照すると共に(S274)、参照結果に基づき、役物連続作動装置作動開始処理にて大当り遊技のラウンド数や、大当り遊技中の大入賞口14の開放時間等、大当り遊技態様を設定し、役物連続作動装置を作動させる(S276)。
そして、大当り開始コマンド送信処理にて大当り遊技の態様を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンドを演出図柄制御装置82に送信し(S278)、本処理を終了する。
一方、S258にて否定判定が得られた場合に移行するS280では、主制御装置80は、転落フラグがセットされているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S280:Yes)、S282に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S280:No)、S288に処理を移行する。
S282では、主制御装置80は、時短カウンタが0か否かを判定し、肯定判定の場合には(S282:Yes)、S284に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S282:No)、S288に処理を移行する。
S284では、主制御装置80は、時短フラグをクリアすると共に、続くS286にて転落フラグをクリアし、S288に処理を移行する。
S288では、主制御装置80は、状態指定コマンド送信処理を実行し、本処理を終了する。
(5)大当り設定処理について
次に、当り図柄に応じて大当り遊技のラウンド数や大入賞口14の開放時間等を決定するサブルーチンである大当り設定処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、当否判定処理のS240にてコールされるが、S274にてコールされる構成としても良い。
S300では、主制御装置80は、当り図柄を参照し、当り図柄に応じて大当り遊技の態様(ラウンド数や大入賞口14の開放時間等)を決定する(S305)。
続くS310では、主制御装置80は、当り図柄に応じて大当り遊技終了後の特典内容を決定する(具体的には、大当り遊技後の遊技状態を高確率+時短有り状態とすることを決定すると共に、当り図柄に応じた最低時短回数を決定する)。そして、本処理を終了する。
(6)ハズレ設定処理について
次に、時短カウンタを更新するサブルーチンであるハズレ設定処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、当否判定処理のS246にてコールされるが、S280の直前や、S280で否定判定が得られた場合にコールされても良い。
S350では、主制御装置80は、時短フラグが1である場合には(S350:Yes)、S355に処理を移行すると共に、時短フラグが0である場合には(S350:No)、本処理を終了する。
S355では、主制御装置80は、時短カウンタが0より大きいか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S355:Yes)、S360に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S355:No)、本処理を終了する。
S360では、主制御装置80は、時短カウンタをデクリメントし、本処理を終了する。
(7)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技を行う大当り遊技処理について、図13〜15のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから定期的に実行される処理である。
S400では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S400:Yes)、S402に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S400:No)、本処理を終了する。
S402では、主制御装置80は、大入賞口14の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S402:Yes)、図14のS412に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S402:No)、S404に処理を移行する。
S404では、主制御装置80は、大当り遊技における各ラウンドのインターバル中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S404:Yes)、図14のS420に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S404:No)、S406に処理を移行する。
S406では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S406:Yes)、図15のS428に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S406:No)、S408に処理を移行する。
S408では、主制御装置80は、大当り遊技における開始演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S408:Yes)、S410に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S408:No)、本処理を終了する。
S410では、主制御装置80は、大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図14に関して、大入賞口14の開放中に移行するS412では、主制御装置80は、大入賞口14への遊技球の入賞が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S412:Yes)、S416に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S412:No)、S414に処理を移行する。
S414では、主制御装置80は、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S414:Yes)、S416に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S414:No)、本処理を終了する。
S416では、主制御装置80は、大入賞口14を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S418に処理を移行する。
S418では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
また、インターバル中に移行するS420では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S420:Yes)、S422に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S420:No)、本処理を終了する。
S422では、主制御装置80は、大当り遊技の最終ラウンドか否かを判定し、肯定判定の場合には(S422:Yes)、S424に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S422:No)、S426に処理を移行する。
S424では、主制御装置80は、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行し、本処理を終了する。
一方、S426では、主制御装置80は、大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図15に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS428では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S428:Yes)、S430に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S428:No)、本処理を終了する。
続くS430,S432では、主制御装置80は、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S434に処理を移行する。
S434では、主制御装置80は、大当り遊技の開始前に決定した大当り遊技後の特典内容を参照し、その後、確変フラグをセットすると共に(S436)、特典内容に応じて最低時短回数を設定する(S438)。
続くS440では、主制御装置80は、時短カウンタに最低時短回数を設定すると共に、時短フラグをセットし(S442)、S444に処理を移行する。
S444,S446では、主制御装置80は、演出図柄制御装置82に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドを送信する大当り終了コマンド送信処理と、遊技状態及び最低時間回数を示す状態指定コマンドを送信する状態指定コマンド送信処理とを実行し、本処理を終了する。
なお、最低時間回数については、S278で大当り遊技の態様を示すコマンドや大当り遊技の開始を指示するコマンドと共に送信しても良い。
(8)上乗せ演出等について
次に、演出図柄制御装置82にて行われる演出内容や上述した上乗せ演出について説明する。演出図柄制御装置82は、主制御装置80から変動開始コマンドを受信すると、変動開始コマンドが示す変動時間にわたり図柄変動を行うと共に、先読み保留コマンドに基づき先読み演出を行う。
なお、上述したように、第1実施形態では、高確率+時短状態中、上述した超過タイム(最低時短回数の大当り抽選が行われた後から転落抽選に当選するよりも前の期間)の突入前に転落抽選に当選すると、遊技状態が、時短を維持したまま高確率から低確率に変化するが、演出図柄制御装置82は、該転落抽選の当選の前後で同態様の演出を行っても良い。こうすることにより、転落抽選に当選し、高確率が終了したことを遊技者に悟らせること無く遊技を進行することができ、遊技の興趣を高めることができる。
無論、上記転落抽選の当選により時短を維持したまま高確率から低確率に変化したことに起因して、演出態様を変化させる(或いは高確率の終了を示唆する)構成としても良く、こうすることにより、遊技者の期待感を過剰に高めてしまうことを防ぐことができる。
また、高確率+時短状態中において、超過タイムに突入する直前や、超過タイムに突入した後には、転落抽選や大当り抽選に当選しない保留記憶の数を上乗せ回数として示唆する上乗せ演出が行われる。
超過タイムに突入する直前においては、最低時短回数に到達するまでの大当り抽選の残り回数が0〜7個の時点で行われるいずれかの大当り抽選に対応する図柄変動の際に上乗せ演出が行われる可能性がある(無論、残り回数よりも総保留記憶数(第1保留記憶の数と第2保留記憶の数の合算値)が多いこと、残り回数の大当り抽選及び転落抽選で当選しないことが前提となる)。
なお、このほかにも、第1,第2始動口11,12への入賞により新たな保留記憶が生じた際に、上乗せ演出が行われる構成としても良い。
また、第1実施形態のパチンコ機50は、先に発生したものから順に第1,第2保留記憶を消化する入賞順変動となっており、第1,第2保留記憶を合せて最大8個の保留記憶が可能となっている。
このため、上乗せ回数として設定可能な数は、上乗せ演出が発生した際の残り回数及び転落抽選等に当選しない保留記憶の数に応じて変化するが、仮に残り回数が0回、且つ、転落抽選等に当選しない保留記憶の数が8個の状態で上乗せ演出が行われる場合には、上乗せ回数を最大で8回とすることが可能であり、上乗せ回数は1〜8回の範囲で設定可能となる。
なお、図16(a)に記載の表は、残り回数に応じた上乗せ演出の発生確率を示すと共に、一例として総保留記憶数が8個である場合の、残り回数に応じた上乗せ回数の選択範囲を示している(言うまでも無く、転落抽選等に当選する保留記憶が存在しないことが前提となる)。該表が示すように、残り回数が少なくなるほど上乗せ演出が発生し易くなる。
また、図16(b)に記載の表は、一例として、残り回数0個,総保留記憶数8個(転落抽選等に当選する保留記憶が存在しない)の場合における、1〜8回の各上乗せ回数の選択確率を示している。
一方、超過タイム突入後においては、転落抽選等に当選しない保留記憶が存在する場合には上乗せ演出が行われる可能性がある。また、先の上乗せ演出で示唆された上乗せ回数分の大当り抽選に続く新たな大当り抽選が行われる直前の時期(該上乗せ回数分の保留記憶に続く新たな保留記憶が消化される直前の時期)においては、該上乗せ回数分の大当り抽選が完了するまでの残り回数が、超過タイムに突入するまでの残り回数と同様に扱われ、超過タイムに突入する直前と同様にして、上乗せ演出の実行の有無や、上乗せ回数等が定められる。
また、高確率+時短状態となった後には、遊技中、演出図柄表示装置6の画面には、図柄変動画面500が表示され、図柄変動表示502や保留記憶表示503と共に、残り回数表示501がなされる(図17参照)。
この残り回数表示501は、超過タイムに突入する前においては、高確率+時短状態となった後の大当り抽選の回数が最低時短回数に達するまでの残り回数を示す。また、超過タイム中においては、直前の上乗せ演出で示唆された上乗せ回数分の大当り抽選が行われるまでの残り回数を示す。
そして、超過タイムへの突入直前や超過タイム中に上乗せ演出が開始されると、図柄変動画面500が上乗せ演出画面510に切り替わり、保留記憶表示512を維持したまま図柄変動表示511が縮小され、画面中央に上乗せ回数513が表示される。
以下では、上乗せ演出に関して行われる演出図柄制御装置82の処理について詳しく説明する。
(9)先読み演出処理について
まず、第1,第2先読み保留コマンドに応じて行われる先読み演出処理について、図18に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、演出図柄制御装置82にて定期的なタイミングで実行される。
S600では、演出図柄制御装置82は、主制御装置80から第1或いは第2先読み保留コマンドを受信したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S600:Yes)、S605に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S600:No)、本処理を終了する。
S605では、演出図柄制御装置82は、受信した先読み保留コマンドを先読み結果として保存すると共に、演出図柄表示装置6に、該先読み保留コマンドに対応する保留図柄を表示し、S610に処理を移行する。なお、第1実施形態では入賞順変動となっているため、先読み保留コマンドに対応する保留記憶の種類に関らず、演出図柄表示装置6の画面左端から順番に対応する保留図柄を表示する。
S610では、演出図柄制御装置82は、新たな先読み結果に基づき、該先読み結果に対応する保留記憶により大当り抽選に当選するか否かや、転落抽選に当選するか否かを示唆する先読み演出を行い、本処理を終了する。
なお、超過タイム中以外の先読み演出では、対応する保留図柄を変化させたり、通常時とは異なる保留図柄を使用することで、大当り抽選や転落抽選での当選を示唆しても良いし、特定のキャラクタを登場させる等といった方法で大当り抽選等での当選を示唆しても良い。ただし、超過タイム中の先読み演出は上乗せ演出を行うため、保留図柄の変化や異なる保留図柄の使用等を行わないことが望ましい。
また、既に述べたように、転落抽選は高確率+時短状態中のみ行われるため、転落抽選についての先読み演出もまた高確率+時短状態中のみ行われる。
(10)最低時短回数表示処理について
次に、大当り遊技の終了後、当り図柄に応じて設定される最低時短回数を表示する最低時短回数表示処理について、図19に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、演出図柄制御装置82が変動開始コマンドを受信した際に実行される。
S650では、演出図柄制御装置82は、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドを受信した後、最初に変動開始コマンドを受信したか否か(大当り遊技後、最初の図柄変動が開始されるか否か)を判定する。そして、肯定判定の場合には(S650:Yes)、S655に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S650:No)、本処理を終了する。
S655では、演出図柄制御装置82は、大当り遊技終了時に受信した状態指定コマンドに基づき最低時短回数を特定すると共に、該最低時短回数を残り回数として設定し、S660に処理を移行する。
なお、第1実施形態では当り図柄に応じて最低時短回数を定める構成となっているが、最低時短回数を固定値としても良く、このような場合には、演出図柄制御装置82は、ROM等に記憶されている最低時短回数を残り回数として設定することになる。
S660では、演出図柄制御装置82は、最低時短回数が0回であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S660:Yes)、S665に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S660:No)、S680に処理を移行する。
S665では、演出図柄制御装置82は、先読み結果に基づき、現在発生している保留記憶について転落抽選と大当り抽選の一方に当選するか否かを判定すると共に、上乗せ回数として設定可能な最大上乗せ数を特定する。
なお、最大上乗せ数とは、最初に転落抽選或いは大当り抽選に当選する保留記憶よりも先に消化される保留記憶の数であり、残り回数が0で転落抽選等に当選する保留記憶が存在しない場合には、総保留記憶数が最大上乗せ数となる。
また、現在発生している保留記憶について転落抽選のみに当選するか否かを判定し、最初に転落抽選に当選する保留記憶よりも先に消化される保留記憶の数と残り回数に基づいて最大上乗せ数として算出しても良い。このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
続くS670では、演出図柄制御装置82は、抽選により1から上記最大上乗せ数のうちのいずれかを上乗せ回数として選択すると共に、演出図柄表示装置6を介して、後述する上乗せ演出処理で行われるものと同様の上乗せ演出を実行し、S675に処理を移行する。なお、最大上乗せ数が0であった場合には、上乗せ演出は行われない。
S675では、演出図柄制御装置82は、上乗せ演出にて示唆された上乗せ回数を残り回数として設定すると共に、該残り回数に演出図柄表示装置6を表示し、本処理を終了する。
一方、S680では、演出図柄制御装置82は、演出図柄表示装置6に、最低時短回数を残り回数として表示し、本処理を終了する。
(11)上乗せ演出処理について
次に、図柄変動が終了する直前に、残り回数の表示の更新や上乗せ演出を行う上乗せ演出処理について、図20に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、演出図柄制御装置82にて定期的なタイミングで実行される。
S700では、演出図柄制御装置82は、図柄変動の終了直前(例えば、図柄変動の終了5秒前)に到来する残り回数更新タイミングが到来したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S700:Yes)、S705に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S700:No)、本処理を終了する。
S705では、演出図柄制御装置82は、最後に受信した状態指定コマンドに基づき遊技状態が時短か否かを判定し、肯定判定の場合には(S705:Yes)、S710に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S705:No)、本処理を終了する。
S710では、演出図柄制御装置82は、残り回数が0より大きいか否かを判定すると共に、肯定判定の場合には残り回数をデクリメントし(S715)、S720に処理を移行する。
S720では、演出図柄制御装置82は、最後に受信した状態指定コマンドに基づき遊技状態が高確率か否かを判定し、肯定判定の場合には(S720:Yes)、S725に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S720:No)、S750に処理を移行する。
S725では、演出図柄制御装置82は、先に受信した第1及び第2先読み保留コマンドに基づき、現在の総保留記憶数を特定すると共に、残り回数が総保留記憶数未満であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S725:Yes)、S730に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S725:No)、S750に処理を移行する。
S730では、演出図柄制御装置82は、上乗せ演出を実行するか否かを決定する。
具体的には、超過タイムの突入前であれば、超過タイム突入までの残り回数分の保留記憶についての先読み結果に基づき、該保留記憶について転落抽選と大当り抽選の一方に当選するか否かを判定する。
そして、該保留記憶で転落抽選と大当り抽選のいずれにも当選しない場合には、超過タイムに消化される保留記憶を対象保留記憶として特定し、対象保留記憶についての先読み結果と残り回数に基づき、該対象保留記憶について転落抽選と大当り抽選の一方に当選するか否かを判定すると共に、上乗せ回数として設定可能な最大上乗せ数を特定する。
この最大上乗せ数とは、転落抽選或いは大当り抽選に最初に当選する対象保留記憶よりも先に消化される対象保留記憶の数から残り回数を減算した数である。具体例を挙げると、超過タイムの突入前であれば、超過タイムの突入までの残り回数が2回、総保留記憶数が5個、最後に消化される保留記憶で転落抽選等に当選する場合であれば、最大上乗せ数は2となる。また、転落抽選等に当選する対象保留記憶が存在しない場合には、最大上乗せ数は3となる。
そして、残り回数の保留記憶で転落抽選等に当選しないと判定され、且つ、最大上乗せ数が1以上の場合には、残り回数に応じた確率で、抽選により上乗せ演出を実行するか否かを決定し、上乗せ演出を実行する場合には(S730:Yes)、S735に処理を移行すると共に、上乗せ演出を実行しない場合には(S730:No)、S750に処理を移行する。
一方、超過タイム中であれば、直前に行われた上乗せ演出にて示唆された上乗せ回数分の大当り抽選が行われた後に消化される保留記憶を対象保留記憶として特定する(無論、該上乗せ回数分の大当り抽選が完了している場合には、全ての保留記憶が対象保留記憶として特定される)。そして、対象保留記憶についての先読み結果と残り回数に基づき、該対象保留記憶について転落抽選と大当り抽選の一方に当選するか否かを判定すると共に、上乗せ回数として設定可能な最大上乗せ数を特定する。
なお、具体例を挙げると、上乗せ回数分の大当り抽選完了までの残り回数が1回、総保留記憶数が6個、最後から2番目に消化される保留記憶で転落抽選等に当選する場合であれば、最大上乗せ数は3となる。また、転落抽選等に当選する対象保留記憶が存在しない場合には、最大上乗せ数は5となる。
そして、最大上乗せ数が1以上の場合には、直前に行われた上乗せ演出にて示唆された上乗せ回数分の大当り抽選完了までの残り回数に応じた確率で、抽選により上乗せ演出を実行するか否かを決定し、上乗せ演出を実行する場合には(S730:Yes)、S735に処理を移行すると共に、上乗せ演出を実行しない場合には(S730:No)、S750に処理を移行する。
なお、残り回数分の保留記憶や対象保留記憶について、転落抽選と大当り抽選の一方に当選するか否かを判定することに替え、転落抽選のみに当選するか否かを判定し、判定結果に基づき、最大上乗せ数や、上乗せ演出を実行するか否か等を決定しても良い。このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
S735では、演出図柄制御装置82は、抽選により1から最大上乗せ数のうちのいずれかを上乗せ回数として選択する。
なお、常に最大上乗せ数を上乗せ回数として設定しても良い。こうすることにより、上乗せ演出において、なるべく多くの上乗せ回数が付与されたことを示唆することができ、遊技者に対しより多くの満足感を与えることができる。
また、最大上乗せ数とその時点での総保留記憶数が一致する場合(残り回数が0回で転落抽選等に当選する対象保留記憶が存在しない場合)には、原則として最大上乗せ数を上乗せ回数として設定すると共に、低い確率(一例として10%以下の確率)で最大上乗せ数よりも小さい数を上乗せ回数として設定しても良い。
こうすることにより、上乗せ演出にて最大上乗せ数(総保留記憶数)よりも小さい上乗せ回数が示唆された場合には、該上乗せ回数分の保留記憶が消化された直後に消化される保留記憶により転落抽選或いは大当り抽選に当選することを示唆することができ、遊技者に対し、緊張感や期待感を与えることができる。
続くS740では、演出図柄制御装置82は、演出図柄表示装置6を介して、超過タイム中に行われる大当り抽選回数に上乗せ回数が付与されたことを示唆する上乗せ演出を実行する。
なお、大当り抽選に当選する保留記憶が存在すると共に、該保留記憶の前に消化される保留記憶で転落抽選に当選しない場合には、上乗せ演出において、一例として上乗せ回数として∞を表示することで、次回の当りまで高確率+時短状態が継続することを示唆しても良い。また、このとき、大当たりとなる変動の確定まで残り回数の表示を∞としても良い。
S745では、演出図柄制御装置82は、残り回数に対し上乗せ演出で示唆された上乗せ回数を加算し、本処理を終了する。
一方、S750では、演出図柄制御装置82は、演出図柄表示装置6に現在の残り回数を表示し、本処理を終了する。
なお、超過タイム中、高確率+時短状態が継続しているにもかかわらず残り回数が0回となる場合が生じるが、このような場合には、残り回数として1回を表示し続けることで、高確率+時短状態が継続していることを示しても良い。
また、超過タイム中において、先読み結果等に基づき実行中の図柄変動で転落抽選に当選したことが判明した場合には、例えば、図柄変動の確定表示時に残り回数として0回を表示しても良い。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。
図21には、第2実施形態のパチンコ機50の遊技盤1が記載されている。第2実施形態の遊技盤1は、第1実施形態と同様、センターケース5や大入賞口14等が設けられているが、普通図柄作動ゲート17、及び、普通図柄抽選での当選時に開放される普通電動役物として構成された第2始動口12−2が、遊技盤1に向かってセンターケース5の右側の領域(右打ちがなされた際に遊技球が到達する領域、右打ち領域とも記載)に配置されている点で相違している。なお、第2始動口12−2は、開放時は入球容易であると共に、閉鎖時は入球不可能となっている(なお、閉鎖時は入球困難としても良い)。
また、センターケース5の下方には、第1始動口11と第2始動口12−1を備える複合入賞装置15が設けられている。この複合入賞装置15は、入球した遊技球を第1始動口11或いは第2始動口12−1の一方に誘導する振分手段16を有しており、複合入賞装置15に入球した遊技球は、各始動口に交互に入球する(図22参照)。
具体的には、この振分手段16は、回転軸を中心に左右方向に傾斜可能に構成され、回転軸から放射状に外側に向かって延設された3本の羽根を有する振分手段16を有しており、各羽根の延設方向がなす角度はおよそ120度となっている(図22(a)参照)。
また、振分手段16は、右に傾くことで羽根により第2始動口12−1への誘導経路を塞いだ状態(右傾斜状態)(図22(b))と、左に傾くことで羽根により第1始動口11への誘導経路を塞いだ状態(左傾斜状態)との2つの状態を有している(図22(e))。
そして、振分手段16が右傾斜状態である場合に複合入賞装置15に遊技球が入球すると、遊技球が第1始動口11に向けて誘導されると共に、該遊技球が左側の羽根に衝突する。このとき、遊技球の重みで振分手段16が左側に傾き、その結果、該遊技球が第1始動口11に入球すると共に、振分手段16が左傾斜状態となる。
一方、振分手段16が左傾斜状態である場合においても、入球した遊技球が第2始動口12に向けて誘導されて該遊技球が右側の羽根に衝突すると共に、遊技球の重みで振分手段16が右側に傾く。その結果、該遊技球が第2始動口12−1に入球すると共に、振分手段16が右傾斜状態となる。
また、必ず交互に振り分けるための機構(ラッチ等)を設けるようにしても良い。
この第2実施形態では、図柄Cでの大当たり遊技の後に高確率状態は発生させるが、敢えて時短を発生しないように構成している。そのため、図柄Cでの大当たり遊技の後は第2始動口12−2を狙わずに、複合入賞装置15を狙って遊技球を発射することになる。
このとき時短が発生しておらず第1特図及び第2特図の変動時間は短縮されないため、複合入賞装置15に進入した遊技球が交互に第1始動口11と第2始動口12−1に入賞し、第1保留記憶と第2保留記憶が溜まっていく。
そして、高確率状態の継続期間の上乗せ演出が第1実施形態の時短状態の上乗せ演出のように行われることになる。
また、第2実施形態のパチンコ機50では、2つの第2始動口12−1,12−2が設けられていることに伴い、各第2始動口に入球した遊技球を検出する第2始動口SWが個別に設けられる。
また、第2実施形態のパチンコ機50においても、第1実施形態と同様の処理が行われ、図柄A,Bでの大当たり遊技の後に遊技状態が高確率+時短状態になると共に、超過タイムの突入直前や突入後には、同様の上乗せ演出が行われる。
ただし、高確率+時短状態中は第2始動口12−2を狙うため、複合入賞装置15へ遊技球が進入することはなく、超過タイム前又は超過タイム中に行われる上乗せ演出時の上乗せ回数は最大4となる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。
第3実施形態のパチンコ機50は、第2実施形態と同様、複合入賞装置15を有しているが、その配置位置が異なっている。
すなわち、図23に記載されているように、第3実施形態のパチンコ機50の遊技盤1では、第1始動口11−1,第2始動口12を備える複合入賞装置15が右打ち領域に配置されると共に、複合入賞装置15の上方には普通図柄作動ゲート17が、下方には大入賞口14が配置される。
また、複合入賞装置15の入球口には開閉手段13が設けられており、この開閉手段13は、通常時は複合入賞装置15への入球を不可能(或いは困難)とし、普通電動役物と同様、普通図柄抽選で当選した際のみ一時的に開放される(なお、時短中は開閉手段13の開放時間が長くなる)。
また、センターケース5の下方(第2実施形態において複合入賞装置15が配置されていた位置)には始動口が配置されず、遊技盤1に向かってセンターケース5の左側の領域に第1始動口11−2が配置される。
なお、第3実施形態のパチンコ機50は、2つの第1始動口11−1,11−2が設けられていることに伴い、各第1始動口に入球した遊技球を検出する第1始動口SWが個別に設けられる。また、主制御装置80は、普図遊技処理(S67)において、普通図柄抽選の結果に応じて開閉手段13の開閉制御(普通電役ソレノイドと同様の開閉制御)を行うことで、普図遊技を行う。
また、第3実施形態のパチンコ機50においても、第1,第2実施形態と同様の処理が行われ、大当り抽選に当選すると遊技状態が高確率+時短状態になると共に、超過タイムの突入直前や突入後には、同様の上乗せ演出が行われる。
[効果]
第1実施形態のパチンコ機50によれば、超過タイム中、転落抽選及び大当り抽選に当選しない保留記憶の個数を、新たに付与された高確率+時短状態の継続回数として示唆する上乗せ演出が行われる。
このため、実際には超過タイムの期間を変化させること無く、遊技者に対し、あたかも高確率+時短状態(超過タイム)の継続期間が新たに上乗せされ、新たな利益が得られたとの認識を与えることができ、新たな特典が得られたという満足感を与えることができる。
また、第2実施形態のパチンコ機50によれば、特定の図柄以外の図柄(図柄A、B)については第1実施形態と同様の動作としながらも、特定の図柄(図柄C)による大当たり遊技後に高確率状態のみを付与し、敢えて時短状態を付与しない構成とし、複合入賞装置15を普通電動役物とは別の遊技領域(左打ち領域)に配置し、高確率状態の転落抽選及び大当り抽選に当選しない保留記憶の個数を、新たに付与された高確率状態の継続回数として示唆する上乗せ演出が行われる。
このため、実際には高確率状態の期間を変化させること無く、遊技者に対し、あたかも高確率状態の継続期間が新たに上乗せされ、新たな利益が得られたとの認識を与えることができ、新たな特典が得られたという満足感を与えることができる。
また、第3実施形態のパチンコ機50によれば、第1実施形態と同様の動作としながらも、複合入賞装置15を普通電動役物とすることで、高確率+時短状態時に効率良く第1始動口及び第2始動口に入賞させることを可能とし、上乗せ演出にける上乗せ回数として設定可能な最大値を多くすることができ、上乗せ演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を高めることができる。
[他の実施形態]
(1)第1〜第3実施形態のパチンコ機50は、先に発生した保留記憶から順に消化する入賞順変動となっているが、第2保留記憶を優先的に消化する優先消化としても良い。
また、第1〜第3実施形態では、高確率+時短状態に突入した後や、超過タイムに突入した後、演出図柄制御装置82は、図柄変動が行われた回数に基づき、大当り抽選の回数が最低時短回数に達するまでの残り回数や、上乗せ演出で示唆された上乗せ回数分の大当り抽選が行われるまでの残り回数をカウントする構成となっている。
しかしながら、残り回数のカウント方法はこれに限定されること無く、例えば、主制御装置80は、現在の遊技状態と共に、最低時短回数に達するまでの残り回数を示す時短カウンタの値を示す状態指定コマンドを送信しても良い。そして、演出図柄制御装置82は、状態指定コマンドに基づき高確率+時短状態中の大当り抽選の回数が最低時短回数に達するまでの残り回数を特定し、特定結果に基づき、超過タイムへの突入を検出すると共に、上乗せ演出の実行の有無や、上乗せ回数等を決定しても良い。このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(2)また、第1〜第3実施形態のパチンコ機50では、大当り抽選の回数が最低時短回数に達するまでの残り回数や、上乗せ演出で示唆された上乗せ回数分の大当り抽選が行われるまでの残り回数に応じた確率で上乗せ演出が行われるか否かが決定されるが、このような残り回数に関らず、随時上乗せ演出を行っても良い。
また、上乗せ演出において、上乗せ回数を示唆すること無く、単に高確率+時短状態が継続する期間が延長されたことを示唆しても良い。また、上乗せ演出は、図柄変動が終了する直前に開始されるが、これに限らず、図柄変動と同時に開始されても良いし、始動口への入賞と同時に開始するなど図柄変動の実行タイミングとは関係なく開始しても良い。
このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
第1〜第3実施形態におけるパチンコ機50の演出図柄制御装置82が、サブ制御装置に相当する。
また、始動入賞確認処理のS110,S140が保留記憶手段に、S115〜S125,S145〜S155が先読み手段に相当する。
また、当否判定処理のS218,S222,S232が抽選手段に、S226,S230が転落手段に、S248が送信手段に、S284が終了手段に相当する。
また、大当り遊技処理のS436,S442が設定手段に、S446が送信手段に相当する。
また、最低時短回数表示処理のS665が特定手段,判定手段に、S670が上乗せ手段に、S675が表示手段に相当する。
また、上乗せ演出処理のS715がカウント手段に、S730が特定手段,判定手段に、S740が上乗せ手段に、S750が表示手段に相当する。
1…遊技盤、2a…外レール、2b…内レール、3…遊技領域、4…遊技釘、5…センターケース、6…演出図柄表示装置、7…普通図柄表示装置、8…普図保留数表示装置、9…第1特図表示装置、10…第2特図表示装置、11…第1始動口、11a…第1始動口SW、11−1…第1始動口、11−2…第1始動口、12…第2始動口、12a…第2始動口SW、12b…普電役物ソレノイド、12−1…第2始動口、12−1a…第2始動口SW、12−2…第2始動口、12−2a…第2始動口SW、13…開閉手段、14…大入賞口、14a…第1カウントSW、14b…大入賞口ソレノイド、15…複合入賞装置、16…振分手段、17…普通図柄作動ゲート、17a…普通図柄作動SW、18…第1特図保留数表示装置、19…第2特図保留数表示装置、20…払出モータ、21…払出SW、22…満杯SW、23…球切れSW、24…CRユニット端子板、28…タッチSW、29…発射停止SW、30…発射モータ、35…ガラス枠閉鎖SW、36…内枠閉鎖SW、39…シリンダ錠、50…パチンコ機、51…外枠、52…前枠、53…ヒンジ、55…上皿、56…CRユニット、57…球貸ボタン、58…精算ボタン、59…精算表示装置、61…板ガラス、63…下皿、64…発射ハンドル、65…枠側装飾ランプ、66…スピーカ、67…演出ボタン、68…ジョグダイヤル、78…外部接続端子板、80…主制御装置、81…払出制御装置、82…演出図柄制御装置、83…サブ統合制御装置、84…発射制御装置、90…図柄表示装置中継端子板。

Claims (5)

  1. 始動口への入球に起因して抽出された乱数に基づき大当り抽選を行い、該大当り抽選で当選すると大当り遊技を行う主制御装置と、前記主制御装置からの情報に従い、前記大当り抽選の結果に応じた演出を行うサブ制御装置とを備える弾球遊技機であって、
    前記主制御装置は、前記乱数の保留記憶を行う保留記憶手段と、
    前記保留記憶に係る前記乱数に基づき前記大当り抽選を行うと共に、該乱数に基づき前記大当り抽選の当選確率が高い状態である高確率を解除するか否かを決定する転落抽選を行うことで、該保留記憶を消化する抽選手段と、
    前記大当り抽選で当選した後、当該弾球遊技機の遊技状態を、前記高確率、且つ、前記始動口への入球が容易となる時短に設定する設定手段と、
    前記サブ制御装置に対し、前記抽選手段により行われた前記大当り抽選に関する情報、及び、前記遊技状態が前記高確率且つ前記時短に移行したことを示す情報を送信する送信手段と、
    前記転落抽選に当選すると、前記高確率を解除すると共に、該高確率中に行われた前記大当り抽選の回数が予め定められた最低時短回数に達している場合には、該高確率中と共に設定された前記時短を解除する転落手段と、
    前記転落手段が前記転落抽選への当選により前記時短を解除しなかった場合、該時短中の前記大当り抽選の回数が前記最低時短回数に達すると、該時短を解除する終了手段と、
    前記抽選手段により前記保留記憶が消化される前に、該保留記憶の消化により行われる前記転落抽選の結果を事前に判定する先読みを行い、前記サブ制御装置に対し、該先読み結果を示す情報を送信する先読み手段と、を備え、
    前記サブ制御装置は、前記先読み結果に基づき、該先読み結果に係る前記保留記憶に基づく前記転落抽選で当選するか否かを判定する判定手段と、
    前記高確率且つ前記時短の継続期間であって、前記大当り抽選の回数が前記最低時短回数に達した後を超過タイムとし、前記主制御装置からの情報に基づき、前記先読み結果に係る前記保留記憶のうち、前記超過タイムの突入後に消化される対象保留記憶を特定する特定手段と、
    順次消化される1または複数の前記対象保留記憶であって、前記判定手段により否定判定がなされた前記対象保留記憶の数である上乗せ回数に基づき、前記超過タイム中に新たに行われる前記大当り抽選の回数を示唆する上乗せ手段と、
    を備えることを特徴とし、
    前記弾球遊技機は、
    常時入球可能な前記始動口である第1始動口と、
    遊技球の入球が容易な開状態と、該入球が困難或いは不可能な閉状態とを有する普通電動役物として構成された前記始動口である第2始動口と、
    を備え、
    前記時短とは、前記第2始動口が前記開状態となる頻度が高くなる状態であり、
    前記保留記憶手段は、前記第1始動口及び前記第2始動口のそれぞれへの入球に起因して抽出された前記乱数の前記保留記憶を行うと共に、それぞれの始動口に対応する前記保留記憶の数が、該始動口に定められた最大値に達した場合には、該始動口への入球に起因して新たな前記保留記憶を行わず、
    前記抽選手段は、前記第1始動口に対応する前記保留記憶と前記第2始動口に対応する前記保留記憶とを、先に生成されたものから順に消化すること、
    を特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    前記サブ制御装置は、前記主制御装置からの情報に基づき、前記遊技状態が前記高確率且つ前記時短となった後、前記超過タイムに突入するまでに行われる前記大当り抽選の回数である突入残り回数をカウントするカウント手段をさらに備え、
    前記上乗せ手段は、前記突入残り回数が予め定められた回数以下となり、且つ、前記超過タイムに突入するまでに消化される全ての前記保留記憶について前記判定手段により否定判定がなされた場合、前記超過タイムに突入した直後から順次消化される1または複数の前記対象保留記憶であって、前記判定手段により否定判定がなされた前記対象保留記憶の数を前記上乗せ回数として、前記上乗せ演出を行うこと、
    を特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項2に記載の弾球遊技機において、
    前記サブ制御装置は、前記カウント手段によりカウントされた前記突入残り回数を表示すると共に、前記上乗せ演出が行われた後は、該上乗せ演出にて示唆された前記上乗せ回数分の前記大当り抽選が行われるまでの残り回数を表示する表示手段をさらに備えること、
    を特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項2または請求項3に記載の弾球遊技機において、
    前記カウント手段は、さらに、前記上乗せ演出が行われた後、該上乗せ演出にて示唆された前記上乗せ回数分の前記大当り抽選が行われるまでの回数を、上乗せ残り回数としてカウントし、
    前記上乗せ手段は、前記上乗せ残り回数が予め定められた回数以下となった場合、該上乗せ残り回数分の前記大当り抽選が行われた直後から順次消化される1または複数の前記対象保留記憶であって、前記判定手段により否定判定がなされた前記対象保留記憶の数を前記上乗せ回数として、前記上乗せ演出を行うこと、
    を特徴とする弾球遊技機。
  5. 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    前記先読み手段は、前記先読みにおいて、さらに、前記抽選手段により前記保留記憶が消化される前に、該保留記憶の消化により行われる前記大当り抽選の結果を事前に判定し、
    前記判定手段は、前記先読み結果に基づき、該先読み結果に係る前記保留記憶に基づく前記転落抽選と前記大当り抽選とのうちの少なくとも一方で当選するか否かを判定すること、
    を特徴とする弾球遊技機。
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