JP6232853B2 - Iii族窒化物複合基板およびその製造方法、積層iii族窒化物複合基板、ならびにiii族窒化物半導体デバイスおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明のある実施形態であるIII族窒化物複合基板1は、支持基板11と、厚さが10μm以上250μm以下のIII族窒化物膜13と、が貼り合わされた直径が75mm以上のIII族窒化物複合基板1であって、III族窒化物膜13の厚さの平均値mtに対する厚さの標準偏差stの比st/mtが0.001以上0.2以下であり、III族窒化物膜13の主面の所定の面方位の面に対するオフ角の絶対値の平均値moに対するオフ角の絶対値の標準偏差soの比so/moが0.005以上0.6以下である。本実施形態のIII族窒化物複合基板1は、その上に大口径で結晶品質の高い少なくとも1層のIII族窒化物層20を成長させることができるため、特性の高いIII族窒化物半導体デバイスを歩留よく形成することができる。
[実施形態1:III族窒化物複合基板]
図1を参照して、本発明の一実施形態であるIII族窒化物複合基板1は、支持基板11と、厚さが10μm以上250μm以下のIII族窒化物膜13と、が貼り合わされた直径が75mm以上のIII族窒化物複合基板1であって、III族窒化物膜13の厚さの平均値mtに対する厚さの標準偏差stの比st/mtが0.001以上0.2以下であり、III族窒化物膜13の主面の所定の面方位の面に対するオフ角の絶対値の平均値moに対するオフ角の絶対値の標準偏差soの比so/moが0.005以上0.6以下である。
III族窒化物複合基板1の直径は、1枚の複合基板から半導体デバイスのチップの取れ数を多くする観点から、75mm以上であり、100mm以上が好ましく、125mm以上がより好ましく、150mm以上がさらに好ましい。また、III族窒化物複合基板1の直径は、複合基板の反りを低減し半導体デバイスの歩留を高くする観点から、300mm以下が好ましく、200mm以下がより好ましい。
III族窒化物複合基板1のIII族窒化物膜13側の反りは、形成する半導体デバイスの歩留を高くする観点から、50μm以下が好ましく、30μm以下がより好ましく、20μm以下がさらに好ましい。ここで、III族窒化物複合基板1のIII族窒化物膜13側の反りとは、III族窒化物膜13の主面内の任意の各点との距離の二乗の和が最小となる最小二乗平面に対して、一方側に最も大きく離れた上記主面上の点との距離および他方側に最も大きく離れた上記主面上の点との距離の和として算出される値をいい、光干渉式の平坦度測定装置、レーザー変位計などにより測定される。
III族窒化物複合基板1のTTV(Total Thickness Variation;全体厚さ分布をいう。また、GBIR(Global Backside Ideal Range)などの平坦度ともいう。)は、形成する半導体デバイスの歩留を高くする観点から、30μm以下が好ましく、20μm以下がより好ましく、10μm以下がさらに好ましい。ここで、III族窒化物複合基板1のTTVとは、III族窒化物複合基板1の裏面である支持基板11の主面を基準面として、厚さ方向に測定したIII族窒化物複合基板1の表面(おもてめん)であるIII族窒化物膜13の主面の全面における最大値と最小値との差をいい、III族窒化物複合基板1の裏面である支持基板11の主面を基準面として基準面として平坦に矯正した状態でIII族窒化物複合基板1の表面(おもてめん)であるIII族窒化物膜13の主面の高低差が光干渉式の平坦度測定装置、レーザ変位計などにより測定される。
支持基板の熱膨張係数αSに対するIII族窒化物膜の熱膨張係数αIII-Nの比αIII-N/αSは、III族窒化物複合基板1およびそのIII族窒化物膜13上に成長させるIII族窒化物層の反りおよび割れを低減する観点から、0.75以上1.25以下が好ましく、0.8以上1.2以下がより好ましく、0.9以上1.1以下がさらに好ましく、0.95以上1.05以下が特に好ましい。
支持基板11は、III族窒化物膜13を支持できるものであれば特に制限はないが、高価なIII族窒化物の使用量を低減してコストを低減する観点から、III族窒化物と化学組成が異なる異組成基板であることが好ましい。さらに、上記のように、支持基板11の熱膨張係数αSに対するIII族窒化物膜13の熱膨張係数αIII-Nの比αIII-N/αSが0.75以上1.25以下であることが好ましい観点から、支持基板11は、ムライト(3Al2O3・2SiO2〜2Al2O3・SiO2)、ムライト−YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、スピネル(MgAl2O4)、Al2O3−SiO2系複合酸化物の焼結体、およびこれらに酸化物、炭酸塩などを添加した焼結体により形成される基板、モリブデン(Mo)基板、タングステン(W)基板などが好ましい。ここで、酸化物、炭酸塩に含まれる元素は、Ca、Mg、Sr、Ba、Al、Sc、Y、Ce、Pr、Si、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znなどが好適に挙げられる。
接合膜12は、支持基板11とIII族窒化物膜13とを接合できるものであれば特に制限はないが、支持基板11とIII族窒化物膜13との接合性が高い観点から、SiO2膜、Si3N4膜、TiO2膜、Ga2O3膜などが好ましい。
III族窒化物膜13は、III族窒化物で形成される膜であり、GaN膜、AlN膜などのInxAlyGa1-x-yN膜(0≦x、0≦y、x+y≦1)などが挙げられる。
図3を参照して、本発明の別の実施形態である積層III族窒化物複合基板2は、実施形態1のIII族窒化物複合基板1と、III族窒化物複合基板1のIII族窒化物膜13上に配置されている少なくとも1層のIII族窒化物層20と、を含む。
図4および図5を参照して、本発明のさらに別の実施形態であるIII族窒化物半導体デバイス4は、実施形態1のIII族窒化物複合基板中のIII族窒化物膜13と、III族窒化物膜13上に配置されている少なくとも1層のIII族窒化物層20と、を含む。
図6および図7を参照して、本発明のさらに別の実施形態であるIII族窒化物複合基板の製造方法は、実施形態1のIII族窒化物複合基板1の製造方法であって、支持基板11と、III族窒化物膜ドナー基板13Dと、を貼り合わせることにより、直径が75mm以上の接合基板1L,1LSを形成する工程(図6(A)〜(C)、図7(A)〜(C))と、接合基板1L,1LSのIII族窒化物膜ドナー基板13Dの貼り合わせ主面から内部に所定の距離に位置する面でIII族窒化物膜ドナー基板13Dを切断することにより、III族窒化物複合基板1を形成する工程(図6(D)、図7(D))と、を含む。
図6(A)〜(C)および図7(A)〜(C)を参照して、接合基板1L,1LSを形成する工程は、支持基板11の主面上に接合膜12aを形成するサブ工程(図6(A)、図7(A))と、III族窒化物膜ドナー基板13Dの主面上に接合膜12bを形成するサブ工程(図6(B)、図7(B))と、支持基板11に形成された接合膜12aとIII族窒化物膜ドナー基板13Dに形成された接合膜12bとを貼り合わせるサブ工程(図6(C)、図7(C))と、を含む。
図6(D)および図7(D)を参照して、III族窒化物複合基板1を形成する工程において、接合基板1L,1LSのIII族窒化物膜ドナー基板13Dの貼り合わせ主面から内部に所定の距離に位置する面でIII族窒化物膜ドナー基板13Dを切断することにより、支持基板11に接合膜12を介在させて接合したIII族窒化物膜13と、残りのIII族窒化物膜ドナー基板13Drと、に分離して、支持基板11とIII族窒化物膜13とが接合膜12を介在させて貼り合わされたIII族窒化物複合基板1が形成される。
図7(B)〜(D)を参照して、III族窒化物膜ドナー基板13DにIII族窒化物膜ドナー基板支持体15が貼り合わされた支持体付III族窒化物膜ドナー基板5Dを用いて、上記と同様にして、III族窒化物複合基板1を製造することができる。支持体付III族窒化物膜ドナー基板5Dは、III族窒化物膜ドナー基板支持体15によりIII族窒化物膜ドナー基板13Dが支持されているため、III族窒化物膜ドナー基板13Dが自立できない程度に薄くなっても、繰り返し用いることができる。
図8を参照して、本発明のさらに別の実施形態であるIII族窒化物複合基板の製造方法は、実施形態1のIII族窒化物複合基板1の製造方法であって、支持基板11と、III族窒化物膜ドナー基板13Dと、を貼り合わせることにより、直径が75mm以上の接合基板1Lを形成する工程(図8(A)〜(C))と、接合基板1LのIII族窒化物膜ドナー基板13Dの貼り合わせ主面と反対側の主面から研削、研磨およびエッチングの少なくともいずれかを行なうことにより、III族窒化物複合基板1を形成する工程(図8(D))と、を含む。
図8(A)〜(C)を参照して、接合基板1Lを形成する工程は、実施形態4のIII族窒化物複合基板の製造方法と同様に、支持基板11の主面上に接合膜12aを形成するサブ工程(図8(A))と、III族窒化物膜ドナー基板13Dの主面上に接合膜12bを形成するサブ工程(図8(B))と、支持基板11に形成された接合膜12aとIII族窒化物膜ドナー基板13Dに形成された接合膜12bとを貼り合わせるサブ工程(図8(C))と、を含む。
図8(D)を参照して、III族窒化物複合基板1を形成する工程において、接合基板1LのIII族窒化物膜ドナー基板13Dの貼り合わせ主面と反対側の主面から研削、研磨およびエッチングの少なくともいずれかを行なうことにより、III族窒化物膜ドナー基板13Dからその厚さが減少したIII族窒化物膜13が形成されて、支持基板11とIII族窒化物膜13とが接合膜12を介在させて貼り合わされたIII族窒化物複合基板1が形成される。
図9を参照して、本発明のさらに別の実施形態であるIII族窒化物半導体デバイスの製造方法は、実施形態1のIII族窒化物複合基板1を準備する工程と、III族窒化物複合基板1のIII族窒化物膜13上に、少なくとも1層のIII族窒化物層20を成長させる工程(図9(A))と、を含む。本実施形態のIII族窒化物半導体デバイスの製造方法により、高特性のIII族窒化物半導体デバイスを歩留よく製造できる。
図9(A)を参照して、III族窒化物複合基板1のIII族窒化物膜13上に、少なくとも1層のIII族窒化物層20を成長させる工程において、III族窒化物層20を成長させる方法は、結晶品質の高いIII族窒化物層20をエピタキシャル成長させる観点から、MOVPE法、MBE法、HVPE法、昇華法などの気相法、フラックス法などの液相法などが好適であり、特にMOVPE法が好適である。
図9(B)を参照して、III族窒化物層20上にさらにデバイス支持基板40を貼り合わせる工程は、積層III族窒化物複合基板2のIII族窒化物層20上に、第1電極30およびパッド電極33を形成するとともに、デバイス支持基板40上にパッド電極43および接合金属膜44を形成し、パッド電極33に接合金属膜44を貼り合わせることにより行なう。かかる工程により、積層基板3が得られる。デバイス支持基板40には、Si基板、CuW基板などが用いられる。
図9(C)を参照して、III族窒化物複合基板1から支持基板11を除去する工程は、積層基板3から、III族窒化物複合基板1の支持基板を11を除去することにより行なう。III族窒化物複合基板1において支持基板11とIII族窒化物膜13との間に接合膜12が介在している場合には、接合膜12をも除去することができる。支持基板11および接合膜12の除去方法は、特に制限はなく、研削、エッチングなどが好適に用いられる。たとえば、硬度、強度、および耐摩耗性が低く削られ易い材料で形成される支持基板11は、製造コストを低減する観点から、研削および研磨の少なくともいずれかにより除去することができる。また、酸、アルカリなどの薬液に溶解する材料で形成される支持基板11は、製造コストが低い観点から薬液でエッチングして除去することができる。なお、支持基板11の除去が容易な観点から、支持基板11は、サファイア、SiC、III族窒化物(たとえばGaN)などの単結晶材料で形成されている支持基板に比べて、セラミックスなどの多結晶材料で形成されている支持基板の方が好ましい。
図9(D)を参照して、積層基板3から支持基板11および接合膜12が除去されることにより露出したIII族窒化物膜13上に第2電極50を形成し、デバイス支持基板40上にデバイス支持基板電極45を形成する。
1.III族窒化物複合基板の作製
図6(A)を参照して、支持基板11として直径75mmのムライト基板を準備し、支持基板11の両主面をダイヤモンド砥粒と銅系定盤を用いた粗研磨、ダイヤモンド砥粒とスズ定盤を用いた中間研磨、不織布研磨パッドを用いた仕上げ研磨によりRMSを5nm以下に鏡面化した後、それらの主面の少なくともひとつの上に厚さ800nmのSiO2膜をLP−CVD(減圧−化学気相堆積)法により成長させ、平均粒径が40nmのコロイダルシルカ砥粒を含みpHが10のスラリーを用いたCMPにより、主面のRMSが0.3nm以下に平坦化された厚さ400nmの接合膜12aを形成した。CMPで用いた砥粒を除去するために、KOH水溶液による無砥粒ポリシング洗浄および純水による洗浄を行なった。
図9(A)を参照して、III族窒化物複合基板1のIII族窒化物膜13上に、MOVPE法により、III族窒化物層20として、III族窒化物膜13上に、厚さ5μmのn−GaN層21、厚さ50nmのn−In0.05Ga0.95N層22、厚さ3nmのIn0.14Ga0.86N井戸層と厚さ15nmのGaN障壁層とで構成される3周期の多重量子井戸構造を有する活性層23、厚さ20nmのp−Al0.09Ga0.91N層24、および厚さ150nmのp−GaN層25を順にエピタキシャル成長させることにより、積層III族窒化物複合基板2を得た。その後、RTA(高速熱処理装置)によりアニールして活性化させた。
図6および図8を参照して、支持基板11としてムライト−YSZ基板(基板全体に対してムライトが70質量%でYSZが30質量%であり、YSZに対してZrO2が90モル%でY2O3が10モル%である)を用いて、表2に示すようにIII族窒化物膜の厚さを変えた直径がそれぞれ75mm、100mm、125mm、および150mmのIII族窒化物複合基板1を作製したこと以外は、実施例Aと同様にして、III族窒化物複合基板1およびIII族窒化物半導体デバイス4を作製した。
半導体デバイス用基板として、III族窒化物自立基板(以下、FS基板ともいう)、イオン注入法により作製されたIII族窒化物複合基板(以下、BP基板ともいう)、および本発明の実施形態4により作製されたIII族窒化物複合基板(以下、BS基板ともいう)を準備した。
支持基板としてAl2O3−SiO2複合酸化物基板(基板全体に対してAl2O3が85質量%でSiO2が15質量%である)を用いたこと以外は、実施例Bと同様の要領で作製した複数のIII族窒化物複合基板の反りおよびTTVを測定したところ、表4に示すとおりであった。ここで、III族窒化物複合基板の反りおよびTTVは、光干渉式のフラットネステスターにより測定した。
支持基板の熱膨張係数αSに対するIII族窒化物膜の熱膨張係数αIII-Nの比αIII-N/αSが異なり、かつ、支持基板の厚さtSに対するIII族窒化物膜の厚さtIII-Nの比tIII-N/tSが異なる複数のIII族窒化物複合基板を用いたこと以外は、実施例Bと同様にして、III族窒化物半導体デバイスを作製した。ここで、上記の比を変化させるために、下地基板として厚さの異なるムライト基板、ムライト−YSZ基板、Al2O3−SiO2複合酸化物基板を用いた。
洗浄条件を調節することによって、III族窒化物膜の表面における不純物金属原子の量を調整したこと以外は、実施例Bと同様にして、III族窒化物複合基板およびIII族窒化物半導体デバイスを作製した。III族窒化物複合基板の直径およびIII族窒化物膜の表面における不純物金属原子の量、ならびにIII族窒化物半導体デバイスの歩留率を表6にまとめた。ここで、III族窒化物膜の表面における不純物金属原子の量は、TXRF(全反射蛍光X線)法により測定した。ここで、TXRF法による測定は、タングステン(W)線源を用いて、0.05°の入射角の条件で行なった。
支持基板としてムライト基板を用い、III族窒化物膜ドナー基板として、ドーパントとしてOおよびSiが添加され、転位密度が4×106cm-2でキャリア濃度が2×1018cm-3である、転位集中領域のない均一なGaN結晶体を用いたこと以外は、実施例Bと同様にして、III族窒化物複合基板およびIII族窒化物半導体デバイスを作製した。ここで、研磨条件を調整することにより、III族窒化物膜および支持基板の主面の最大RMSを調整した。
支持基板としてAl2O3−SiO2複合酸化物基板(基板全体に対してAl2O3が82質量%でSiO2が18質量%である)を用い、III族窒化物膜ドナー基板として、ドーパントとしてFeが添加され比抵抗が1×107Ωcmである半絶縁性のGaN結晶体を用いたこと以外は、実施例Bと同様にして、III族窒化物複合基板を作製した。ここで、研磨条件を調整することにより、III族窒化物複合基板のIII族窒化物膜の主面のRMSの平均値mIII-Nおよび標準偏差sIII-N、ならびに支持基板の主面のRMSの平均値mSおよび標準偏差sSを調整した。
1.III族窒化物複合基板の作製
図8(A)〜(C)を参照して、支持基板11として直径100mmのAl2O3−SiO2複合酸化物基板(基板全体に対してAl2O3が88質量%でSiO2が12質量%である)を準備したこと、III族窒化物膜ドナー基板13Dとして直径100mmで厚さが400μmのGaN結晶基板を準備したこと、支持基板11およびIII族窒化物膜ドナー基板13Dのそれぞれの主面上にPE−CVD法により厚さ500nmのSiO2膜を成長させた後、平均粒径が20nmのコロイダルシリカを含みpHが9のスラリー用いたCMPにより主面がRMS粗さで0.15nm以下に平坦化された厚さ250nmの接合膜12a,12bを形成したこと、純水による洗浄として純水とPVA(ポリビニルアルコール)製スポンジとを用いたスクラブ洗浄を行なったこと、以外は実施例Aと同様にして接合基板1Lを得た。
図9を参照して、本実施例におけるIII族窒化物複合基板1を用いたこと、積層基板3からの支持基板11および接合膜12の除去を平均粒径が35μm〜45μmのダイヤモンド砥粒を含むビトリファイド砥石を用いた研削により実施したこと、特に実施例I9については平均粒径が15μmのダイヤモンド砥粒を用いた研磨により実施したこと、かかる研削および/または研磨後に接合膜及び支持基板の残渣の除去のため、フッ化水素酸によるエッチング洗浄したこと以外は、実施例Aと同様にしてIII族窒化物半導体デバイス4を得た。
1.III族窒化物複合基板の作製
図6(A)を参照して、支持基板11として直径100mmで厚さ500μmのAl2O3−SiO2複合酸化物基板(基板全体に対してAl2O3が78質量%でSiO2が22質量%である)を準備し、支持基板11の両主面をダイヤモンド砥粒と銅系定盤を用いた粗研磨、ダイヤモンド砥粒とスズ定盤を用いた中間研磨、不織布研磨パッドを用いた仕上げ研磨によりRMSを5nm以下に鏡面化した後、それらの主面の少なくともひとつの上に厚さ1000nmのSiO2膜をAP−CVD(大気圧−化学気相堆積)法により成長させ、平均粒径が100nmのヒュームドシルカ砥粒を含みpHが10のスラリーを用いたCMPおよび平均粒径が30nmのコロイダルシルカ砥粒を含みpHが9のスラリーを用いたCMPにより、主面のRMSが0.15nm以下に平坦化された厚さ250nmの接合膜12aを形成した。CMPで用いた砥粒を除去するために、アンモニア水溶液およびPVA(ポリビニルアルコール)スポンジによるスクラブ洗浄および純水による洗浄を行なった。
図9を参照して、図9(C)に示す積層基板3からの支持基板11および接合膜12の除去の際、支持基板11および接合膜12のフッ化水素酸を用いたエッチングの前に、研削により支持基板11の厚さを500μmから100μmに低減したこと以外は、実施例Aと同様にしてIII族窒化物半導体デバイス4を作製した。支持基板11の研削は、平均粒径が35μm〜45μmのダイヤモンド砥粒を含むビトリファイド砥石を用いて行った。こうして得られたIII族窒化物半導体デバイス4について、実施例Aと同様にして、その歩留率を算出して、表10にまとめた。
1L,1LS 接合基板
2 積層III族窒化物複合基板
3 積層基板
4 III族窒化物半導体デバイス
5D,5Dr 支持体付III族窒化物膜ドナー基板
11 支持基板
12,14 接合膜
13 III族窒化物膜
13D,13Dr III族窒化物膜ドナー基板
13i イオン注入領域
15 III族窒化物膜ドナー基板支持体
20 III族窒化物層
21 n−GaN層
22 n−In0.05Ga0.95N層
23 活性層
24 p−Al0.09Ga0.91N層
25 p−GaN層
26 GaN層
27 Al0.2Ga0.8N層
30 第1電極
33,43 パッド電極
40 デバイス支持基板
44 接合金属膜
45 デバイス支持基板電極
50 第2電極
60 ソース電極
70 ドレイン電極
80 ゲート電極
Claims (16)
- III族窒化物と化学組成が異なる異組成基板である支持基板と、厚さが10μm以上250μm以下のIII族窒化物膜と、が貼り合わされた直径が75mm以上のIII族窒化物複合基板であって、
前記III族窒化物膜の厚さの平均値mtに対する厚さの標準偏差stの比st/mtが0.001以上0.2以下であり、前記III族窒化物膜の主面の所定の面方位の面に対するオフ角の絶対値の平均値moに対するオフ角の絶対値の標準偏差soの比so/moが0.005以上0.6以下である、III族窒化物複合基板。 - III族窒化物と化学組成が異なる異組成基板である支持基板と、厚さが10μm以上200μm以下のIII族窒化物膜と、が貼り合わされた直径が75mm以上のIII族窒化物複合基板であって、
前記III族窒化物膜の厚さの平均値mtに対する厚さの標準偏差stの比st/mtが0.001以上0.2以下であり、前記III族窒化物膜の主面の所定の面方位の面に対するオフ角の絶対値の平均値moに対するオフ角の絶対値の標準偏差soの比so/moが0.005以上0.6以下である、III族窒化物複合基板。 - 前記III族窒化物複合基板の前記III族窒化物膜側の主面における反りが50μm以下であり、前記III族窒化物複合基板の全体厚さ分布が30μm以下である請求項1または請求項2に記載のIII族窒化物複合基板。
- 前記支持基板の熱膨張係数αSに対する前記III族窒化物膜の熱膨張係数αIII-Nの比αIII-N/αSが0.75以上1.25以下であり、前記支持基板の厚さtSに対する前記III族窒化物膜の厚さtIII-Nの比tIII-N/tSが0.02以上1以下である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のIII族窒化物複合基板。
- 前記III族窒化物膜の主面における不純物金属原子が3×1012原子/cm2以下である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のIII族窒化物複合基板。
- 前記III族窒化物膜の主面の二乗平均平方根粗さが3nm以下である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のIII族窒化物複合基板。
- 前記支持基板の主面の二乗平均平方根粗さが12nm以下である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のIII族窒化物複合基板。
- 直径が100mm以上である請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のIII族窒化物複合基板。
- 直径が125mm以上300mm以下である請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のIII族窒化物複合基板。
- 前記III族窒化物膜の主面は、その二乗平均平方根粗さの平均値mIII-Nが0.1nm以上2nm以下であり、その二乗平均平方根粗さの標準偏差sIII-Nが0.4nm以下であり、
前記支持基板の主面は、その二乗平均平方根粗さの平均値mSが0.3nm以上10nm以下であり、その二乗平均平方根粗さの標準偏差sSが3nm以下である請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のIII族窒化物複合基板。 - 請求項1または請求項2に記載のIII族窒化物複合基板と、前記III族窒化物複合基板の前記III族窒化物膜上に配置されている少なくとも1層のIII族窒化物層と、を含む積層III族窒化物複合基板。
- 請求項1または請求項2に記載のIII族窒化物複合基板中の前記III族窒化物膜と、前記III族窒化物膜上に配置されている少なくとも1層のIII族窒化物層と、を含むIII族窒化物半導体デバイス。
- 請求項1または請求項2に記載のIII族窒化物複合基板の製造方法であって、
前記支持基板と、III族窒化物膜ドナー基板と、を貼り合わせることにより、直径が75mm以上の接合基板を形成する工程と、
前記接合基板の前記III族窒化物膜ドナー基板の貼り合わせ主面から内部に所定の距離に位置する面で前記III族窒化物膜ドナー基板を切断することにより、前記III族窒化物複合基板を形成する工程と、を含むIII族窒化物複合基板の製造方法。 - 請求項1または請求項2に記載のIII族窒化物複合基板の製造方法であって、
前記支持基板と、III族窒化物膜ドナー基板と、を貼り合わせることにより、直径が75mm以上の接合基板を形成する工程と、
前記接合基板の前記III族窒化物膜ドナー基板の貼り合わせ主面と反対側の主面から研削、研磨およびエッチングの少なくともいずれかを行なうことにより、前記III族窒化物複合基板を形成する工程と、を含むIII族窒化物複合基板の製造方法。 - 請求項1または請求項2に記載のIII族窒化物複合基板を準備する工程と、
前記III族窒化物複合基板の前記III族窒化物膜上に、少なくとも1層のIII族窒化物層を成長させる工程と、を含むIII族窒化物半導体デバイスの製造方法。 - 前記III族窒化物層上にさらにデバイス支持基板を貼り合わせる工程と、前記III族窒化物複合基板から前記支持基板を除去する工程と、をさらに含む請求項15に記載のIII族窒化物半導体デバイスの製造方法。
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