JP6232882B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
近年、自動取引装置(ATM:automated−teller machine)が銀行、駅構内、およびコンビニエンスストアなど、多様な場所に設置されるようになっている。この自動取引装置は、利用者自身の操作で自動的に出金、入金および残高照会などの各種取引を行うことができ、銀行窓口の営業終了後も稼働しているため、今後、増々設置台数が増えるものと予想される。
このような自動取引装置においては、千券や万券などの複数金種の現金を格納しており、例えば出金取引により現金が流出し、入金取引により現金が流入するので、適切なタイミングで自動取引装置に現金を補充または回収する必要がある。一般的に、金融機関は警送と呼ばれる専門機関に現金の補充または回収を委託するものであり、補充または回収に応じたコストを支払う。このため、自動取引装置における現金の補充または回収を効率的に行うための技術が求められている。
例えば、下記特許文献1では、補充時に現金カセットの交換を行うことにより、回収と補充とを同時に行う技術が記載されている。
また、下記特許文献2では、当初予定された警送ルートの近隣にある自動取引装置について、現金や消耗品の補充や回収等の作業が必要と判断された場合に、警送ルートを変更する技術が開示されている。
また、下記特許文献3は、警送業務を行う警送員に対して、自動取引装置を介して最新の作業指示を知らせる技術が開示されている。
特開2001−357204号公報 特開2007−4526号公報 特開2012−168657号公報
しかし、上記特許文献に記載された技術では、流出に伴う補充と流入に伴う回収とを別々に計画するため、補充と回収とが別のタイミングで行われ、補充と回収とに掛かる費用を十分に削減することができない場合があるという問題があった。上記特許文献1に記載された技術では、回収と補充とを同時に行ってはいるものの、金種については特に言及されていない。このため、金種ごとに作業タイミングが異なる場合には、補充と回収とに掛かる費用を十分に削減することができなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、複数の金種における補充と回収とを総合的に計画することで、補充と回収とに掛かる費用を削減することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数種類の媒体を取引する自動取引装置における取引データを取得する取得部と、前記取得部により取得された前記取引データに基づいて、第1の種類の前記媒体の補充を計画する補充計画部と、前記取得部により取得された前記取引データおよび前記補充計画部により計画された第1の種類の前記媒体の補充タイミングに基づいて、第2の種類の前記媒体の回収を計画する回収計画部と、を備える、情報処理装置が提供される。
前記回収計画部は、前記補充計画部により計画された直近の補充タイミングと同一のタイミングでの回収を計画してもよい。
前記回収計画部は、前記直近の補充タイミングから次の補充タイミングまでの期間における回収を計画し、前記直近の補充タイミングと同一のタイミングにおいては、前記自動取引装置における第2の種類の前記媒体の保有量が第1の閾値を超える場合に回収を計画し、前記直近の補充タイミングと異なるタイミングにおいては、前記保有量が前記第1の閾値以上の値である第2の閾値を超える場合に回収を計画してもよい。
前記回収計画部は、前記直近の補充タイミングと同一のタイミングでの回収を計画する場合、前記直近の補充タイミングから次の補充タイミングまでの期間における単位期間ごとの前記保有量の減少量に基づいて回収量を算出してもよい。
前記回収計画部は、前記直近の補充タイミングから次の補充タイミングまでの期間における前記減少量の合計値および下限値を前記保有量から減算した値を回収量としてもよい。
前記第1の閾値は前記取引データに基づいて前記回収計画部により算出される値であり、前記第2の閾値は前記自動取引装置における第2の種類の前記媒体の収容可能量であってもよい。
前記取引データは、前記複数種類の媒体の日ごとの流出入量を含んでもよい。
前記複数種類の媒体は、金種ごとの現金であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、複数種類の媒体を取引する自動取引装置における取引データを取得する取得部と、前記取得部により取得された前記取引データに基づいて、第1の種類の前記媒体の補充を計画する補充計画部と、前記取得部により取得された前記取引データおよび前記補充計画部により計画された第1の種類の前記媒体の補充タイミングに基づいて、第2の種類の前記媒体の回収を計画する回収計画部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、複数の金種における補充と回収とを総合的に計画することで、補充と回収とに掛かる費用を削減することが可能である。
本発明の一実施形態に係る計画システムの概要を示す説明図である。 第1の実施形態の係る計画装置の内部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る計画装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る計画装置の内部で処理されるデータの流れを示す説明図である。 第1の実施形態に係る計画装置による動作例を説明するための図である。 第1の実施形態に係る計画装置による動作例を説明するための図である。 比較例に係る計画装置による動作例を説明するための図である。 第1の実施形態に係る計画装置による動作例を説明するための図である。 比較例に係る計画装置による動作例を説明するための図である。 第1の実施形態に係る計画装置による動作例を説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.本発明の一実施形態に係る計画システム>
本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、複数の金種の補充計画と回収計画とを総合的に計画する。本発明は、多様な形態で実施され得る。以下では、まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置による計画システムの概要について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る計画システムの概要を示す説明図である。図1に示すように、計画システムは、計画装置1、操作端末2、自動取引装置中央管理部3、金融機関ホスト4、支店5−1、5−2、端末管理部6、自動取引装置7−1、7−2、および専用網8を有する。なお、本明細書では、本発明の一実施形態に係る情報処理装置は計画装置1として実現されるものとして説明する。また、支店5−1、5−2を特に区別する必要が無い場合、支店5と総称する。同様に、自動取引装置7−1、7−2を特に区別する必要が無い場合、自動取引装置7と総称する。以下、計画システムが有する各構成要素について説明する。
(支店5)
支店5は、金融機関の店舗である。図1に示したように、支店5には、端末管理部6および複数の自動取引装置7が設置される。なお、本明細書では、端末管理部6および自動取引装置7が金融機関の店舗である支店5に設置される例を説明するが、コンビニエンスストア、駅構内、デパート、ホテル、オフィスビルなどの多様な施設に設置され得る。
(端末管理部6)
端末管理部6は、同一の支店5内に設置された自動取引装置7を管理する機能を有する。具体的には、端末管理部6は、自動取引装置7が保有する現金の保有量や流出量、流入量、稼働状況、取引内容等の取引データを管理する。以下では、自動取引装置7が保有する現金の保有量を、有高枚数とも称する。端末管理部6は、専用網8を介して、自動取引装置中央管理部3および金融機関ホスト4に接続されており、管理下にある自動取引装置7の取引データを、自動取引装置中央管理部3および金融機関ホスト4に送信する。
(自動取引装置7)
自動取引装置7は、金融機関の顧客による操作に基づいて金銭の取引を実行する顧客操作型端末である。自動取引装置7は、千券や万券などの複数の金種ごとの現金(複数種類の媒体)が格納されており、取引処理の際に現金が流出/流入する。後述の計画装置1は、自動取引装置7における現金の流出入量に基づいて、現金の補充/回収を計画する。流出入量とは、顧客取引により流出した現金の量を示す流出量から、顧客取引により流入した現金の量を示す流入量を差し引くことで算出される量であり、正の値は流出量の方が多いことを示し、負の値は流入量の方が多いことを示す。なお、以下では金種ごとの現金の流出量を流出枚数、流入量を流入枚数、流出入量を流出入枚数とも称する。
(専用網8)
専用網8は、専用網8に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。専用網8は、金融機関のネットワークであり、例えば専用線またはIP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)により構成される。
(金融機関ホスト4)
金融機関ホスト4は、自動取引装置7の上位装置として、専用網8を介して自動取引装置7と通信することにより、各種取引を制御する。例えば、金融機関ホスト4は、自動取引装置7を操作する顧客の認証や、自動取引装置7において顧客により指示された入金や振込などの金銭取引(勘定の取引処理)を実行する。また、金融機関ホスト4は、口座番号、暗証番号、氏名、住所、年齢、生年月日、電話番号、職業、家族構成、年収、預金口座残高などの顧客情報(口座の元帳)を管理する。
(自動取引装置中央管理部3)
自動取引装置中央管理部3は、専用網8を介して自動取引装置7と通信することにより、各自動取引装置7の稼働状況を監視する。例えば、自動取引装置中央管理部3は、自動取引装置7内に残っている現金の量、取引の状況、エラー(現金切れや紙幣詰まりなど)の有り無しなどを監視している。自動取引装置中央管理部3は、自動取引装置7における取引データを、計画装置1に通知する。
(操作端末2)
操作端末2は、計画装置1により計画された補充計画や回収計画の出力を受け付けたり、計画装置1における各種パラメータを設定したりするための端末である。
(計画装置1)
計画装置1は、自動取引装置7における複数金種の補充および回収を総合的に計画する情報処理装置である。自動取引装置7では例えば出金取引により現金が流出し、入金取引により現金が流入するので、適切なタイミングで自動取引装置に現金を補充または回収する必要がある。このため、計画装置1は、自動取引装置中央管理部3により取得された自動取引装置7の現在および過去の取引データに基づいて、複数金種の補充および回収を総合的に計画する。計画装置1は、単位期間ごとの取引データに基づいて単位期間ごとの補充および回収を計画する。単位期間は日毎、週毎、1時間毎など多様に考えられるが、本明細書では、計画装置1は日毎の取引データに基づいて日毎の補充および回収を計画するものとする。
なお、現金の流出入枚数は支店5ごとに異なるので、計画装置1は、支店5ごとに現金の補充および回収を計画してもよい。また、同一の支店5内の自動取引装置7であっても現金の流出入枚数や不足しがちな金種、余りがちな金種は異なる。例えば、支店5の入り口に近い自動取引装置7の流出入枚数は、入口から遠い自動取引装置7の流出入枚数より多くなる傾向にある。このため、計画装置1は、自動取引装置7ごとに現金の補充および回収を計画してもよい。
本実施形態に係る計画装置1は、まず、計画対象とする自動取引装置7における、将来の日毎の現金の流出入枚数の予測を行う。本明細書では、計画装置1は、一般的に流出入枚数の傾向が類似すると考えられる前年同月の流出入枚数に基づいて、将来の流出入枚数を予測するものとする。他にも、計画装置1は、予測対象日の前月同月、前々年同日等の流出入枚数に基づいて予測してもよい。次いで、計画装置1は、現在(計画日)の自動取引装置7における営業開始時の有高枚数と予測した流出入枚数に基づいて、将来の日毎の営業終了時の有高枚数の予測を行う。そして、計画装置1は、予測した営業終了時の有高枚数に基づいて、流出により不足する金種の現金(第1の種類の媒体)の補充を計画する。その後、計画装置1は補充計画に基づいて、流入により上限値を超える「あふれ」の可能性がある金種の現金(第2の種類の媒体)の回収を計画する。以下では、流出により不足する金種を不足金種とも称し、流入により「あふれ」の可能性がある金種を余剰金種とも称する。
以上、本発明の一実施形態に係る計画システムについて説明した。続いて、このような本発明の一実施形態について詳細に説明する。
<2.第1の実施形態>
[2−1.構成]
図2は、第1の実施形態の係る計画装置1の内部構成を示すブロック図である。図2に示したように、計画装置1は、取得部11、補充計画部13、および回収計画部15を有する。
(取得部11)
取得部11は、複数金種の現金を取引する自動取引装置7における取引データを取得する機能を有する。具体的には、取得部11は、自動取引装置中央管理部3との通信により、計画対象の自動取引装置7における現在(計画日)の金種ごとの営業開始時の有高枚数を取得すると共に、金種ごとの過去の日毎の流出入枚数を取得する。取得部11は、取得した取引データを、補充計画部13、および回収計画部15に出力する。
(補充計画部13)
補充計画部13は、取得部11により取得された取引データに基づいて、不足金種の現金の補充を計画する機能を有する。具体的には、まず、補充計画部13は、取得部11により取得された現在(計画日)の金種ごとの営業開始時の有高枚数および前年同月の流出入枚数に基づいて、将来の日毎の営業終了時の有高枚数の予測を行う。そして、日毎の営業終了時の有高枚数が閾値を下回る場合に、補充計画部13は、下回った金種の現金の補充枚数(補充量)を算出して補充を計画する。なお、この有高枚数の閾値を、計画最低枚数とも称する。計画最低枚数は、後述するように取引データに基づいて補充計画部13により算出される値である。また、営業終了時の有高枚数が閾値を下回る日を、不足日とも称する。
補充計画部13は、計画した補充計画を回収計画部15および操作端末2に出力する。補充計画部13は、将来の日毎の営業開始時/終了時の有高枚数の予測を回収計画部15に出力してもよい。
(回収計画部15)
回収計画部15は、取得部11により取得された取引データ、および補充計画部13により計画された不足金種の現金の補充タイミングに基づいて、余剰金種の現金の回収を計画する機能を有する。具体的には、回収計画部15は、補充計画部13により計画された直近の補充タイミングと同一のタイミングでの回収を計画する。即ち、回収計画部15は、補充計画部13により不足金種の補充が計画された最初の日と同じ日に、余剰金種の回収を計画する。回収計画部15は、異なる金種の補充と回収とが同時に行われるよう回収を計画するため、それぞれが別々に行われるよりも、補充と回収とに掛かる費用を削減することができる。
回収計画部15は、補充計画部13により計画された直近の補充タイミングから次の補充タイミングまでの期間における回収を計画する。このうち、直近の補充タイミングと同一のタイミングにおいては、回収計画部15は、余剰金種の営業終了時の有高が計画上限枚数(前記第1の閾値)を超える場合に回収を計画する。一方で、直近の補充タイミングと異なるタイミングにおいては、余剰金種の営業終了時の有高が機械上限枚数(前記第2の閾値)を超える場合に回収を計画する。ここで、機械上限枚数は計画上限枚数以上の値であるとする。このため、補充計画部13により不足金種の補充が計画された日以外の日は、補充が計画された日と比較して回収が計画されにくくなる。よって、回収計画部15は、補充が計画された日以外の日に、回収のみを計画することを防止することができ、その結果、補充と回収とに掛かる費用を削減することができる。なお、計画上限枚数は、取引データに基づいて補充計画部13により算出される値である。機械上限枚数は、自動取引装置7における余剰金種の現金の収容可能量であり、自動取引装置7の現金を収容する空間の大きさ等の構造により物理的に定まる値である。
また、回収計画部15は、直近の補充タイミングと同一のタイミングでの回収を計画する場合に、次の補充タイミングまでの間に補充が必要とならないように回収後の流出枚数を考慮して回収枚数(回収量)を算出する。詳しくは、回収計画部15は、直近の補充タイミングと同一のタイミングでの回収を計画する場合、直近の補充タイミングから次の補充タイミングまでの期間における単位期間ごとの余剰金種の有高の減少量に基づいて回収量を算出する。ここで、単位期間ごとの有高の減少量とは、流入枚数よりも流出枚数の方が多い日の流出入枚数を指す。これにより、回収計画部15は、余剰金種が過剰に回収されることを防ぐことができ、次の補充タイミングまでの間に逆にその余剰金種の補充が必要となる事態を回避することができる。さらに、回収計画部15は、必要最低限の有高を残しての回収が可能となるため、次の補充タイミングまでの間に何度も回収を行う事態を回避することができる。このように、回収計画部15は、補充が計画された日に、余剰金種についての余分な補充または回収が発生しないような回収枚数を算出することにより、補充と回収とに掛かる費用を削減することができる。
回収計画部15による回収枚数の算出方法は多様に考えられる。例えば、回収計画部15は、直近の補充タイミングから次の補充タイミングまでの期間における単位期間ごとの余剰金種の有高の減少量の合計値および所定の下限値を余剰金種の営業終了時の有高から減算した値を回収枚数とする。所定の下限値としては、例えば計画最低枚数のうち、直近の補充タイミングから次の補充タイミングまでの期間における最も高い値が用いられる。この場合、回収を予定した日以降、流出枚数の方が流入枚数よりも多い日が連続する場合であっても、計画最低枚数が最低限確保される。よって、回収計画部15は、余剰金種が過剰に回収されることを防ぐことができる。
以上、本実施形態の係る計画装置1の内部構成について説明した。続いて、図3〜図4を参照して、計画装置1の動作処理について説明する。
[2−2.動作処理]
図3は、第1の実施形態に係る計画装置1の動作を示すフローチャートである。図4は、第1の実施形態に係る計画装置1の内部で処理されるデータの流れを示す説明図である。
図3に示すように、まず、ステップS102で、計画装置1は、自動取引装置7における日々の取引データを取得して蓄積する(図4における取引データ102)。詳しくは、取得部11は、自動取引装置中央管理部3との通信により、計画対象の自動取引装置7における現在(計画日)の金種ごとの営業開始時の有高枚数、および金種ごとの過去の日毎の流出入枚数を取得して蓄積する。
次いで、ステップS104で、計画装置1は、営業開始時の有高枚数、流出入枚数、機械上限枚数、計画上限枚数、計画最低枚数を取引データから抽出して計画表(図4における計画表116)を作成する。計画表とは、これらのデータおよび補充計画や回収計画をまとめた表である。計画表の具体的な内容については、後に図5〜図10を参照して説明する。以下、営業開始時の有高枚数、流出入枚数、機械上限枚数、計画上限枚数、計画最低枚数の具体的な抽出方法について説明する。
・営業開始時の有高枚数(図4における営業開始時の有高枚数104)
補充計画部13は、取得部11により取得された取引データから、計画日当日の営業開始時の有高枚数を抽出して、計画表に設定する。また、補充計画部13は、計画日の翌日以降の営業開始時の有高枚数については、以下の計算式により予測して、計画表に設定する。
(営業開始時の有高枚数)=(前日の営業開始時の有高枚数)−(前日の流出入枚数)
+(前日の補充枚数)−(前日の回収枚数) ・・・(数式1)
ここで、数式1における(前日の流出入枚数)とは、前年同月の流出入枚数であり、(前日の補充枚数)とは、補充計画部13が計画した補充枚数であり、(前日の回収枚数)とは、回収計画部15が計画した回収枚数である。
・過去実績(図4における過去実績106)
補充計画部13は、流出入枚数や機械上限枚数、計画上限枚数、計画最低枚数を抽出するために、取得部11により取得された取引データから過去実績を抽出する。過去実績とは、過去に取得部11により取得された取引データの蓄積である。
・流出入枚数(図4における流出入枚数108)
補充計画部13は、過去実績、即ち過去の取引データに基づいて、将来の日毎の流出入枚数を算出して、計画表に設定する。日毎の流出入枚数の算出方法は多様に考えられる。例えば、まず、補充計画部13は、流出入枚数を算出する対象とする対象日の前年同月の取引データから、前年同月の日々の営業開始時の有高枚数を金種毎に抽出する。次いで、補充計画部13は、前年同月における対象日当日の営業開始時の有高枚数から前年同月における対象日翌日の営業開始時の有高枚数を減算した値を、対象日当日の流出入枚数として算出する。
・機械上限枚数(図4における機械上限枚数110)
補充計画部13は、自動取引装置7の種類に応じた金種ごとの収容可能容量を、機械上限枚数として計画表に設定する。例えば、ATM−1型の自動取引装置7の収容可能容量が、万券は4000枚、千券は2000枚であるとすると、補充計画部13は、機械上限枚数を万券は4000枚、千券は2000枚とする。同様に、ATM−2型の自動取引装置7の収容可能容量が、万券は2000枚、千券は4000枚であるとすると、補充計画部13は、機械上限枚数を万券は2000枚、千券は4000枚とする。
・計画上限枚数(図4における機械上限枚数112)
補充計画部13は、過去の取引データに基づいて計画上限枚数を算出して、計画表に設定する。計画上限枚数の算出方法は多様に考えられる。例えば、補充計画部13は、ひと月を流出入枚数の傾向が異なる期間に分けて、それぞれの期間ごとに計画上限枚数を算出する。一例として、補充計画部13は、1日〜10日、11日〜20日、21日〜月末日までの3つの期間に分割して、それぞれの期間ごとに計画上限枚数を算出するものとする。これにより、計画装置1は、より精度よく回収計画を策定することができる。以下、一例として1日〜10日における計画上限枚数の算出方法を説明するが、補充計画部13は、11日〜20日、21日〜月末日における計画上限枚数も同様に算出する。
補充計画部13は、金種毎の1日〜10日の計画上限枚数を、前年同月の1日〜10日の日々の減少量(流入枚数よりも流出枚数の方が多い日の流出入枚数)の10日間の総和とする。補充計画部13は、端数を調整してもよい。例えば、補充計画部13は、総和が901枚から999枚であれば計画上限枚数を1000枚とするように、100枚未満を切り上げる。また、補充計画部13は、算出した計画上限枚数が機械上限枚数を上回る場合は、機械上限枚数の値を計画上限枚数とする。また、補充計画部13は、算出した計画上限枚数が所定の下限値を下回る場合は、所定の下限値を計画上限枚数とする。この所定の下限値は任意に設定可能であるが、本明細書では一例として800枚とする。
・計画最低枚数(図4における計画最低枚数114)
補充計画部13は、過去の取引データに基づいて計画最低枚数を算出して、計画表に設定する。計画最低枚数の算出方法は多様に考えられる。例えば、補充計画部13は、計画上限枚数と同様に、ひと月を流出入枚数の傾向が異なる期間に分けて、それぞれの期間ごとに計画最低枚数を算出する。一例として、補充計画部13は、1日〜10日、11日〜20日、21日〜月末日までの3つの期間に分割して、それぞれの期間ごとに計画最低枚数を算出するものとする。これにより、計画装置1は、より精度よく補充計画を策定することができる。以下、一例として1日〜10日における計画最低枚数の算出方法を説明するが、補充計画部13は、11日〜20日、21日〜月末日における計画最低枚数も同様に算出する。
補充計画部13は、金種毎の1日〜10日の計画最低枚数を、前年同月の1日〜10日の日々の流出入枚数のうち、最も高い枚数を計画最低枚数とする。補充計画部13は、端数を調整してもよい。例えば、補充計画部13は、101枚〜199枚であれば計画最低枚数を200枚とするように、100枚未満を切り上げる。また、補充計画部13は、算出した計画最低枚数が所定の上限値を上回る場合は、所定の上限値を計画最低枚数とする。この所定の上限値は任意に設定可能であるが、本明細書では一例として500枚とする。また、補充計画部13は、1日〜10日の流出入枚数がすべてマイナスの値(流出枚数よりも流入枚数の方が多い)の場合は、所定の値を計画最低枚数とする。この所定の値は任意に設定可能であるが、本明細書では一例として300枚とする。
以上、ステップS104における処理を説明した。以下、図3の説明に戻る。
次に、ステップS106で、計画装置1は、補充を計画して補充枚数を計画表に反映する(図4における計画表118)。詳しくは、補充計画部13は、上記ステップS104で作成した計画表に基づいて、日毎の営業終了時の有高枚数が閾値を下回る場合に、補充計画部13は、下回った金種の現金の補充を計画する。そして、補充計画部13は、計画した補充枚数を計画表に反映する。
そして、ステップS108で、計画装置1は、補充タイミングに応じた回収を計画して、回収枚数を計画表に反映する(図4における計画表120)。詳しくは、回収計画部15は、補充計画部13により計画された直近の補充タイミングと同一のタイミングであるか否かに応じて、異なる条件で回収枚数を算出する。具体的には、回収計画部15は、直近の補充タイミングと同一のタイミングでは、余剰金種の営業終了時の有高が計画上限枚数を超える場合に回収を計画し、異なるタイミングでは、余剰金種の営業終了時の有高が機械上限枚数を超える場合に回収を計画する。また、回収計画部15は、直近の補充タイミングと同一のタイミングでの回収を計画する場合に、次の補充タイミングまでの間に補充が必要とならないように回収後の流出枚数を考慮して回収枚数(回収量)を算出する。
次いで、ステップS110で、計画装置1は、計画表に関する情報の照会/更新/出力を行う。詳しくは、計画装置1は、操作端末2を介して計画表の照会を受け付けたり、各種パラメータの変更を受け付けたり、操作端末2での帳票出力を行う。
以上、本実施形態の係る計画装置1の動作処理について説明した。続いて、図5〜図10を参照して、計画装置1の動作処理の具体例について説明する。
[2−3.具体例]
以下では、一例として、千券の流出が多く、万券の流入が多い自動取引装置7を対象として計画装置1が千券および万券の補充および回収を計画する例を説明する。なお、本具体例では、計画装置1は、2営業日先以降の補充および回収を計画するものとする。
[2−3−1.計画表の作成]
まず、図5を参照して、本実施形態の係る計画装置1による計画表の作成について説明する。図5は、第1の実施形態に係る計画装置1による動作例を説明するための図である。計画装置1は、任意のタイミングで任意の期間の計画表を作成/更新する。一例として、本明細書では、計画装置1は、毎日平日に1カ月分の計画表を作成/更新するものとする。例えば、計画装置1は、1月1日に1月31日までの計画表を作成し、1月2日に2月1日までの計画表を作成する。図5では、計画装置1が、図3を参照して上記説明したステップS104において、営業開始時の有高枚数、流出入枚数、機械上限枚数、計画上限枚数、計画最低枚数を設定した計画表を示している。なお、流出入枚数欄において、正の値は流出を示し、負の値は流入を示している。
[2−3−2.補充計画の策定]
続いて、図6を参照して、本実施形態の係る計画装置1による補充計画の策定について説明する。図6は、第1の実施形態に係る計画装置1による動作例を説明するための図である。図6では、計画装置1が、図3を参照して上記説明したステップS106において、補充枚数を反映した計画表を示している。
(2営業日先以降の最初の不足日の補充枚数の計算)
補充計画部13は、計画日から2営業日先以降の最初の不足日に不足金種の補充を計画する。具体的には、補充計画部13は、計画日を起点に2営業日先以降の営業終了時の有高枚数を算出し、算出した営業終了の有高枚数から補充枚数を算出して、計画表における該当日の欄に反映する。補充計画部13は、下記数式2に示す(1)〜(4)の流れに沿って、補充枚数を算出する。
(1)営業終了時の有高枚数=(「営業開始時の有高枚数」−同日の「流出入枚数」)
(2)営業終了時の有高枚数 ≧ 同日の「計画最低枚数」の場合
補充枚数=0
(3)営業終了時の有高枚数 < 同日の「計画最低枚数」の場合
補充枚数=同日の「計画上限枚数」−(同日の「営業開始時の有高枚数」−同日の「流出入枚数」)
(4)営業終了時の有高枚数 > 同日の「計画上限枚数」の場合
補充枚数=0
・・・(数式2)
以下、一例として、1月10日(金)に、1月14日(火)の千券の補充を計画する場合の、補充枚数の算出例を説明する。補充計画部13は、下記数式3に示すように、上記数式2で示した(1)(3)により、1月14日(火)の千券の補充枚数は2350枚であると算出する。そして、図6に示すように、補充計画部13は、1月14(火)の千券の補充枚数を2350枚として計画表に設定する。
(1)営業終了時の有高枚数=(1月14日(火)の「営業開始時の有高枚数」−同日の「流出入枚数」)
150=(550−400)
(3)営業終了時の有高枚数 < 同日の「計画最低枚数」
150 < 500
補充枚数=2350=2500−(550−400)=2500−150
・・・(数式3)
また、他の例として、1月10日(金)に、1月14日(火)の万券の補充を計画する場合の、補充枚数の算出例を説明する。補充計画部13は、下記数式4に示すように、上記数式2で示した(1)(2)により、1月14日(火)の万券の補充枚数は0枚であると算出する。そして、図6に示すように、補充計画部13は、1月14(火)の万券の補充枚数を0枚として計画表に設定する。
(1)営業終了時の有高枚数=(1月14日(火)の「営業開始時の有高枚数」−同日の「流出入枚数」)
1400=900−(−500)
(2)営業終了時の有高枚数 ≧ 同日の「計画最低枚数」
1400 ≧ 300
補充枚数=0
・・・(数式4)
(2営業日先以降の次回不足日の補充枚数の計算)
補充計画部13は、計画日から2営業日先以降且つ最初の不足日以降に不足が発生する日(次回不足日)に不足金種の補充を計画する。この場合の補充枚数の算出方法は、計算の起点が、計画日から最初の不足日に変わることを除き、(2営業日先以降の最初の不足日の補充枚数の計算)で示した算出方法と同様である。具体的には、補充計画部13は、最初の不足日を起点に2営業日先以降の営業終了時の有高枚数を算出し、算出した営業終了時の有高枚数から補充枚数を算出して、計画表における該当日の欄に反映する。補充計画部13は、上記数式2に示した(1)〜(4)の流れに沿って、補充枚数を算出する。
以下、一例として、1月10日(金)に、1月20日(月)の千券の補充を計画する場合の、補充枚数の算出例を説明する。補充計画部13は、下記数式5に示すように、上記数式2で示した(1)(3)により、1月20日(月)の千券の補充枚数は2100枚であると算出する。そして、図6に示すように、補充計画部13は、1月20(月)の千券の補充枚数を2100枚として計画表に設定する。
(1)営業終了時の有高枚数=(1月20日(月)の「営業開始時の有高枚数」−同日の「流出入枚数」)
400=(900−500)
(3)営業終了時の有高枚数 < 同日の「計画最低枚数」
400 < 500
補充枚数=2100=2500−(900−500)=2500−400
・・・(数式5)
また、他の例として、1月10日(金)に、1月20日(月)の万券の補充を計画する場合の、補充枚数の算出例を説明する。補充計画部13は、下記数式6に示すように、上記数式2で示した(1)(2)により、1月20日(月)の万券の補充枚数は0枚であると算出する。そして、図6に示すように、補充計画部13は、1月20日(月)の万券の補充枚数を0枚として計画表に設定する。
(1)営業終了時の有高枚数=(1月20日(月)の「営業開始時の有高枚数」−同日の「流出入枚数」)
1700=1650−(−50)
(2)営業終了時の有高枚数 ≧ 同日の「計画最低枚数」
1700 ≧ 300
補充枚数=0
・・・(数式6)
[2−3−3.回収計画の策定]
本発明の一実施形態に係る計画装置1は、特に回収計画の策定に関する。そこで、まず比較例に係る計画装置による回収計画の策定について説明した後に、本実施形態の係る計画装置1による回収計画の策定について説明する。比較例に係る計画装置は、不足金種の補充タイミングに基づかずに回収を計画する。以下、図7を参照して、比較例に係る計画装置による回収計画の策定について説明する。
(比較例に係る計画装置による回収枚数の計算)
図7は、比較例に係る計画装置による動作例を説明するための図である。図7では、比較例に係る計画装置が算出した回収枚数を反映した計画表を示している。比較例に係る計画装置は、不足金種の補充を計画した後、直近の補充タイミングから次の補充タイミングまでの期間において、下記数式7に示す(1)〜(3)の流れに沿って、余剰金種の回収を計画する。
(1)営業終了時の有高枚数=「営業開始時の有高枚数」−同日の「流出入枚数」
(2)営業終了時の有高枚数 ≦ 同日の「計画上限枚数」
回収枚数=0
(3)営業終了時の有高枚数 > 同日の「計画上限枚数」
回収枚数=終了時枚数−同日の「計画上限枚数」
・・・(数式7)
以下、一例として、1月10日(金)に、1月14日(火)〜1月20日(月)の万券の回収を計画する場合の、回収枚数の算出例を説明する。比較例に係る計画装置は、下記数式8〜数式11に示すように、上記数式7で示した(1)(3)により、1月14日(火)〜1月16日(木)、1月18日(土)の万券の回収枚数を算出して、それぞれ図7に示す計画表に設定する。比較例に係る計画装置は、1月14日(火)の回収枚数を数式8で、1月15日(水)の回収枚数を数式9で、1月16日(木)の回収枚数を数式10で、1月18日(土)の回収枚数を数式11で、それぞれ算出する。
(1)営業終了時の有高枚数=(1月14日(火)の「営業開始時の有高枚数」−同日の「流出入枚数」)
1400=900−(−500)
(3)営業終了時の有高枚数 > 同日の「計画上限枚数」
1400 > 1000
回収枚数=400=1400−1000
・・・(数式8)
(1)営業終了時の有高枚数=(1月15日(水)の「営業開始時の有高枚数」−同日の「流出入枚数」)
1150=1000−(−150)
(3)営業終了時の有高枚数 > 同日の「計画上限枚数」
1150 > 1000
回収枚数=150=1150−1000
・・・(数式9)
(1)営業終了時の有高枚数=(1月16日(木)の「営業開始時の有高枚数」−同日の「流出入枚数」)
1150=1000−(−150)
(3)営業終了時の有高枚数 > 同日の「計画上限枚数」
1150 > 1000
回収枚数=150=1150−1000
・・・(数式10)
(1)営業終了時の有高枚数=(1月18日(土)の「営業開始時の有高枚数」−同日の「流出入枚数」)
1150=850−(−300)
(3)営業終了時の有高枚数 > 同日の「計画上限枚数」
1150 > 1000
回収枚数=150=1150−1000
・・・(数式11)
また、比較例に係る計画装置は、下記数式12〜数式14に示すように、上記数式7で示した(1)(2)により、1月17日(金)、1月19日(日)〜1月20日(月)の万券の回収枚数は0であると算出して、それぞれ図7に示す計画表に設定する。比較例に係る計画装置は、1月17日(金)の回収枚数を数式12で、1月19日(日)の回収枚数を数式13で、1月20日(月)の回収枚数を数式14で、それぞれ算出する。
(1)営業終了時の有高枚数=(1月17日(金)の「営業開始時の有高枚数」−同日の「流出入枚数」)
850=1000−150
(2)営業終了時の有高枚数 ≦ 同日の「計画上限枚数」
850≦1000
回収枚数=0
・・・(数式12)
(1)営業終了時の有高枚数=(1月19日(日)の「営業開始時の有高枚数」−同日の「流出入枚数」)
800=1000−200
(2)営業終了時の有高枚数 ≦ 同日の「計画上限枚数」
800≦1000
回収枚数=0
・・・(数式13)
(1)営業終了時の有高枚数=(1月20日(月)の「営業開始時の有高枚数」−同日の「流出入枚数」)
850=800−(−50)
(2)営業終了時の有高枚数 ≦ 同日の「計画上限枚数」
850≦1000
回収枚数=0
・・・(数式14)
なお、比較例に係る計画装置は、上記数式12〜数式14と同様にして、1月14日(火)〜1月20日(月)の千券の回収枚数は0枚であると算出する。
以上、比較例に係る計画装置による回収枚数の計算例を説明した。図7に示した比較例による回収計画では、下記のように1月14日(火)から1月20日(月)までの間に補充と回収、回収のみ、補充のみの計5回を実行することとなる。
1回目:1月14日(火) 千券補充=2350枚、万券回収=400枚
2回目:1月15日(水) 万券回収=150枚
3回目:1月16日(木) 万券回収=150枚
4回目:1月18日(土) 万券回収=150枚
5回目:1月20日(月) 千券補充=2100枚
このため、比較例に係る計画装置では、補充と回収とに掛かる費用が不要にかかってしまうこととなる。そこで、第1の実施形態に係る計画装置1は、次に詳しく説明するように、不足金種の現金の補充タイミングに基づいて余剰金種の現金の回収を計画することで、補充と回収とに掛かる費用を削減する。
(第1の実施形態に係る計画装置1による回収枚数の計算)
本実施形態に係る計画装置1は、上述した比較例に係る計画装置と同様に回収枚数の計算をして計画表に反映した後、以下に説明する算出方法によりさらに不足金種の補充のタイミングに応じて回収枚数を再計算して計画表に反映する。即ち、回収計画部15は、2営業日先以降の最初の千券の不足日と次回不足日の千券の補充枚数を反映し、同期間の余剰金種の万券の回収枚数を反映した後、千券の補充のタイミングに合わせて同期間の余剰金種の万券の回収枚数を再計算する。なお、計画装置1は、上述した比較例に係る計画装置と同様に回収枚数の計算を行わず、直接千券の補充のタイミングに合わせて同期間の余剰金種の万券の回収枚数を計算して計画表に反映してもよい。
以下、図8を参照して、第1の実施形態に係る計画装置1による回収計画の策定について説明する。図8は、第1の実施形態に係る計画装置1による動作例を説明するための図である。図8では、計画装置1が、図3を参照して上記説明したステップS108において、回収枚数を反映した計画表を示している。より詳しくは、図8は、計画装置1が、1月10日(金)に図7に示した計画表を作成後、2営業日先以降の最初の千券の不足日から次回不足日までの余剰金種である万券の回収枚数を再計算し、回収枚数を反映した計画表を示している。
本実施形態に係る回収計画部15は、直近の補充タイミングと同一のタイミングであるか異なるタイミングであるかによって、異なった条件で回収枚数を算出する。以下、直近の補充タイミングと同一のタイミングでの回収を計画する場合、および直近の補充タイミングと異なるタイミングでの回収を計画する場合における、回収枚数の算出方法を順に説明する。
・直近の補充タイミングと同一のタイミングでの回収を計画する場合
回収計画部15は、直近の補充タイミングから次の補充タイミングまでの期間における単位期間ごとの余剰金種の有高の減少量の合計値および計画最低枚数を余剰金種の営業開始時の有高から減算した値を回収枚数とする。即ち、回収計画部15は、最初の不足日における余剰金種の回収枚数を、余剰金種の計画最低枚数と余剰金種の日毎の流出枚数(正の値である流出入枚数)の合計枚数を確保した上で、残った枚数とする。
以下、一例として、1月10日(金)に、最初の不足日である1月14日(火)の万券の回収を計画する場合の、回収枚数の算出例を説明する。回収計画部15は、最初の不足日における回収枚数を、下記数式15に示す(A)〜(D)の流れに沿って、余剰金種の回収枚数を算出する。即ち、回収計画部15は、最初の不足日における回収金種の営業開始時の有高枚数(A)から、最初の不足日から次回不足日までのうち最も高い回収金種の計画最低枚数(B)と、同期間の回収金種の流出枚数の合計(C)を差し引いた値を回収枚数(D)とする。なお、図8においては、下記数式15に示す(A)〜(D)と対応する箇所に符号A〜Dを付与している。
(A)最初の不足日の営業開始時の回収金種の有高枚数
=900枚
(B)最初の不足日から次回不足日までのうち、回収金種の最も高い計画最低枚数
=300枚
(C)最初の不足日から次回不足日までの回収金種の流出枚数の合計
=350枚(1月17日(金)の150枚+1月19日(日)の200枚)
(D)回収枚数
=A−(B+C)
=900−(300+150+200)=900−650=250枚
・・・(数式15)
・直近の補充タイミングと異なるタイミングでの回収を計画する場合
回収計画部15は、余剰金種の営業終了時の有高枚数が機械上限枚数を超える場合にのみ回収を行うよう計画する。即ち、回収計画部15は、最初の不足日の翌日から次回不足日までの各日の営業終了時の有高枚数のうち、「計画上限枚数」を上回るが、「機械上限枚数」以下の日の回収は計画しない。これにより、回収計画部15は、図7に示すような連続した万券の回収を回避することができる。
一例として、1月10日(金)に、最初の不足日である1月14日(火)の翌日である1月15日(水)から次回不足日である1月20日(月)における万券の回収を計画する場合の、回収枚数の算出例を説明する。回収計画部15は、1月15日(水)から1月20日(月)までの間、全ての日で営業終了時の有高枚数が「機械上限枚数」以下であるため、回収枚数を0枚(E)とする。なお、図8において(E)と対応する箇所に符号Eを付与している。
図8を参照して以上説明したように、本実施形態による回収計画では、下記のように、1月14日(火)から1月20日(月)までの間に補充と回収、補充のみの計2回を実行することとなる。
1回目:1月14日(火) 千券補充=2350枚、万券回収=250枚
2回目:1月20日(月) 千券補充=2100枚
以上、直近の補充タイミングと同一のタイミングでの回収を計画する場合の回収枚数の算出について説明した。続いて、直近の補充タイミングと異なるタイミングでの回収を計画する場合の回収枚数の算出について説明する。
(その他の例)
他の一例として、図9および図10に、比較例に係る計画装置および第1の実施形態に係る計画装置1が、1月16日(木)に補充および回収を計画した場合の計画表を示す。図9は、比較例に係る計画装置による動作例を説明するための図である。即ち、図9では、不足金種の補充タイミングに基づかずに回収を計画する場合の計画表を示している。図10は、第1の実施形態に係る計画装置1による動作例を説明するための図である。即ち、図10では、不足金種の補充タイミングに基づいて回収を計画する場合の計画表を示している。
図9に示した比較例による回収計画では、下記のように、不足日である1月19日(日)から次回不足日である1月25日(土)までの間に回収のみ、補充のみの計5回を実行することとなる。
1回目:1月19日(日) 千券補充=2050枚
2回目:1月21日(火) 万券回収=50枚
3回目:1月23日(木) 万券回収=250枚
4回目:1月24日(金) 万券回収=650枚
5回目:1月25日(土) 千券補充=2350枚
一方で、図10に示した本実施形態による回収計画では、下記のように、不足日である1月19日(日)から次回不足日である1月25日(土)までの間に補充と回収を同時に計2回実行することとなる。
1回目:1月19日(日) 千券補充=2050枚、万券回収=850枚
2回目:1月25日(土) 千券補充=2350枚、万券回収=600枚
以上、本実施形態に係る計画装置1の動作処理の具体例について説明した。
[2−4.効果]
以下、不足金種の補充タイミングに基づいて余剰金種の回収を計画する本実施形態に係る計画装置1の効果を、不足金種の補充タイミングに基づかずに余剰金種の回収を計画する比較例に係る計画装置と比較しながら説明する。具体的には、本実施形態による計画表(図8、図10)と、比較例による計画表(図7、図9)とを比較しながら、本実施形態に係る計画装置1の効果を説明する。
本実施形態に係る回収計画部15は、直近の補充タイミングと同一のタイミングでの回収を計画する場合に、次の補充タイミングまでの間に補充が必要とならないように回収後の流出枚数を考慮して回収枚数を算出する。このため、次回不足日までに流出枚数に多少のブレが生じたとしても、この回収が原因となって回収した金種が回収日以降に不足に転じる可能性は低くなる。例えば、図8に示した本実施形態における1月14日の回収枚数250枚は、図7に示した比較例における1月14日の回収枚数400枚よりも少ないため、この回収が原因となって回収した金種が回収日以降に不足に転じる可能性は比較例よりも低いと言える。
さらに、回収計画部15は、回収後の流出枚数を考慮して回収枚数を算出することにより、最初の不足日の回収対象金種の余剰枚数が多い場合は、最初の不足日の補充のタイミングで、より多くの余剰金種の回収が可能となる。例えば、図10に示した本実施形態における1月19日の回収枚数850枚は、図9に示した比較例における1月19日の回収枚数0枚よりも多い。このように、回収計画部15が回収後の流出枚数を考慮して回収枚数を算出することにより、過剰な回収を回避しつつ、1回でより多くの枚数を回収することで、効率のよい余剰金種の回収を実現することができる。
また、本実施形態に係る回収計画部15は、直近の補充タイミングと異なるタイミングでの回収を計画する場合、余剰金種の営業終了時の有高枚数が機械上限枚数を超える場合にのみ回収を行うよう計画する。このため、図7に示した比較例による計画表では、1月14日の回収以降、1月15日、16日、18日に回収が計画される一方、図8に示した本実施形態による計画表では、1月14日の回収以降、回収は計画されない。このように、計画装置1は、最初の不足日から次回不足日までの補充と回収を計画する上で、補充と回収とにかかるコストを削減することができる。
また、以上の説明では、千券の流出が多く万券の流入が多い自動取引装置7を例として、千券補充のタイミングで万券回収を行う計画を説明してきたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、本技術は万券の流出が多く、千券の流入が多い自動取引装置7に対しても同様に適用可能であり、同様の効果を得ることができる。また、本技術は、紙幣に限らず、硬貨を対象としても、また他国の通貨を対象としても同様に適用可能であり、同様の効果を得ることができる。
<3.まとめ>
以上説明したように、本実施形態に係る計画装置1によれば、複数の金種における補充と回収とを総合的に計画することで、補充と回収とに掛かる費用を削減することが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、計画装置1が自動取引装置7における現金の補充および回収を計画する例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、計画装置1は、自動販売機、自動券売機等の現金を格納する装置における、現金の補充および回収を計画してもよい。
また、情報処理装置に内蔵されるCPU、ROM及びRAM等のハードウェアに、上記計画装置1の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記録した記録媒体も提供される。
1 計画装置
11 取得部
13 補充計画部
15 回収計画部
2 操作端末
3 自動取引装置中央管理部
4 金融機関ホスト
5 支店
6 端末管理部
7 自動取引装置
8 専用網

Claims (8)

  1. 複数種類の媒体を取引する自動取引装置における取引データを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記取引データに基づいて、第1の種類の前記媒体の補充を計画する補充計画部と、
    前記取得部により取得された前記取引データおよび前記補充計画部により計画された第1の種類の前記媒体の補充タイミングに基づいて、第2の種類の前記媒体の回収を計画する回収計画部と、
    を備え
    前記回収計画部は、前記補充計画部により計画された直近の補充タイミングと同一のタイミングでの回収を計画する、情報処理装置。
  2. 前記回収計画部は、前記直近の補充タイミングから次の補充タイミングまでの期間における回収を計画し、前記直近の補充タイミングと同一のタイミングにおいては、前記自動取引装置における第2の種類の前記媒体の保有量が第1の閾値を超える場合に回収を計画し、前記直近の補充タイミングと異なるタイミングにおいては、前記保有量が前記第1の閾値以上の値である第2の閾値を超える場合に回収を計画する、請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記回収計画部は、前記直近の補充タイミングと同一のタイミングでの回収を計画する場合、前記直近の補充タイミングから次の補充タイミングまでの期間における単位期間ごとの前記保有量の減少量に基づいて回収量を算出する、請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記回収計画部は、前記直近の補充タイミングから次の補充タイミングまでの期間における前記減少量の合計値および下限値を前記保有量から減算した値を回収量とする、請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1の閾値は前記取引データに基づいて前記回収計画部により算出される値であり、前記第2の閾値は前記自動取引装置における第2の種類の前記媒体の収容可能量である、請求項2〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記取引データは、前記複数種類の媒体の日ごとの流出入量を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記複数種類の媒体は、金種ごとの現金である、請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. コンピュータを、
    複数種類の媒体を取引する自動取引装置における取引データを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記取引データに基づいて、第1の種類の前記媒体の補充を計画する補充計画部と、
    前記取得部により取得された前記取引データおよび前記補充計画部により計画された第1の種類の前記媒体の補充タイミングに基づいて、第2の種類の前記媒体の回収を計画する回収計画部と、
    として機能させ、
    前記回収計画部は、前記補充計画部により計画された直近の補充タイミングと同一のタイミングでの回収を計画する、プログラム。

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