JP6235260B2 - 天井材および天井材の施工方法 - Google Patents

天井材および天井材の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、建物の天井に配設される天井材および天井材の施工方法に関する。
従来から、建物の室内と室外との気温差による熱の流出および結露等が問題となっている。そのため、建物内における天井、外壁または床等に断熱材を設けるなど種々の工夫が施されている。
特許文献1(特開2002−038631号公報)には、壁面のずり下がり、および熱橋が生じることがなく、しかも壁面の厚みも小さい鉄骨における外壁構造について開示されている。
特許文献1(特開2002−038631号公報)記載の外壁構造は、鉄骨に対しブラケットを介して胴縁が固定され、この胴縁に外装材が取り付けられた外壁構造であって、該鉄骨と胴縁との間に熱絶縁材が介在されており、該鉄骨と胴縁との間に断熱ボードが配設されていることを特徴とするものである。
また、特許文献2(特許第4201546号公報)には、天井の断熱性能を向上させることが出来る断熱構造を実現するのに有利な固定金具について開示されている。
特許文献2(特許第4201546号公報)記載の固定金具は、天井裏を構成する鉄骨梁で囲まれた空間に所定の間隔で断熱材を固定する下地材を鉄骨梁に固定する固定金物であって、下地材を取り付ける上部片と、前記上部片の下方であって且つ該上部片に並行して配置されて上部片の位置を指示する指示片と、前記上部片と指示片を予め設定された間隔を持って接続すると共に鉄骨梁に固定される固定片と、を有することを特徴とするものである。
また、特許文献3(実用新案公報第2523999号公報)には、隣合う天井材の継ぎ目部分がシールテープおよびパッキンによりシールされ、さらにねじ部品の貫通孔もパッキンによりシールされるため、シールが確実になり、室内の湿気が天井裏に侵入する虞れがない高温多湿室内における天井材の取付構造について開示されている。
特許文献3(実用新案公報第2523999号公報)記載の高温多湿室内における天井材の取付構造は、断熱材からなる天井材を天井下地の下端に複数接着し、隣合う天井材の継ぎ目部分の表面にシールテープを貼着し、そのシールテープ表面にパッキンを介して帯状片を配置し、その帯状片を貫通して先端が天井下地に至るねじ部品により天井材を帯状片と天井下地間に挟着したものである。
特開2002−038631号公報 特許第4201546号公報 実用新案登録第2523999号公報
特許文献1乃至特許文献3に示すように、外壁構造または鉄骨梁に断熱材を設ける構造が開示されている。
しかしながら、近年樹脂発泡体が開発され、石膏ボードから樹脂発泡体への変更が進んでいる。当該樹脂発泡体を突き合わせて天井材を形成する場合、天井材の付き合わせ面がずれる場合があった。また、ビス等で固定を行なう場合、ビスが一列に配設されず、乱れた状態に陥り易かった。さらに、断熱発泡体を介して下地にビスを打ち込む際、ビス頭がめり込み(樹脂発泡体がビスよりも弱いため)、外観を大きく損なうおそれがあるなど、いずれも施工を行う労働者に負担がかかっていた。
本発明の目的は、樹脂発泡体を用いて綺麗な継ぎ目を形成することができる天井材および天井材の施工方法を提供することである。
(1)
一局面に従う天井材は、建物の天井に配設される天井材であって、野縁と、少なくとも片面に不燃補強面が形成された樹脂発泡体からなる天井ボードと、野縁に取り付けられ、かつ天井ボードを支持するための支持部を有する化粧材と、を含むものである。
第1の発明にかかる天井材は、野縁と、天井ボードと、化粧材とを含む。天井ボードは、少なくとも片面に不燃補強面が形成された樹脂発泡体からなり、化粧材は、野縁に取り付けられ、かつ天井ボードを支持するための支持部を有する。
ここで、化粧材とは、ジョイナーと呼ばれる固定部材、L字状部材等、その他任意の固定部材を意味する。また、樹脂発泡体は、ポリスチレン、ポリエチレン、フェノール樹脂、硬質ウレタン等の弾性変形して圧縮可能な発泡樹脂材料を含む。
この場合、化粧材を設けることで、天井ボードの継ぎ目部分を綺麗にすることができる。また、少なくとも片面に不燃補強面が形成されているので不燃性を高く維持する天井材を形成することができる。
さらに、天井ボードは、フェノール樹脂発泡体からなる場合、断熱性、軽量性を高く維持することができる。
また、化粧材を用いることにより、天井ボードの取換え、取り外しが容易となる。さらに、天井ボードにねじ止めするのではなく、化粧材を野縁にねじ止めすることで、ねじ止め作業が容易となる。その結果、ねじ止めによる天井ボードの破損または変形を防止することができる。
(A)
天井材は、一局面に従う天井材において、化粧材が、ハット型ジョイナーからなってもよい。
この場合、ハット型ジョイナーを用いることで、天井ボードの継ぎ目を綺麗にすることができる。また、ハット型ジョイナーを用いることで、複数の天井ボードを少ない化粧材で保持することができる。
すなわち、1のハット型ジョイナーにより複数の天井ボードの辺を支持することができる。また、ハット型ジョイナーの凹部分を用いてねじ止めすることで、ねじ頭の目立ちを防止することができる。
(B)
天井材は、一局面に従う天井材において、化粧材が、I型ジョイナーからなってもよい。
この場合、I型ジョイナーを用いることで、天井ボードの継ぎ目を綺麗にすることができる。したがって、天井材の意匠上の外観を綺麗にすることができる。
(2)
第2の発明にかかる天井材は、一局面に従う天井材において、不燃補強面が、天井を有する室内側に配設されてもよい。
この場合、不燃補強面は、天井を有する室内側に配設されているので、耐火性を向上させた室内を形成することができる。ここで、不燃補強面には、アルミニウム箔、他の金属層、難燃樹脂層、ガラス層、ケイ酸マグネシウムを含有するシートまたは板、炭酸カルシウムを含有するシートまたは板、ロックウール、グラスウールなどが含まれる。
(C)
天井材は、一局面に従う天井材において、化粧材が、樹脂からなってもよい。
この場合、化粧材は、樹脂からなる。その結果、天井ボードが酸性素材からなる場合であっても、化粧材の耐候性または耐久性を向上させることができる。
(D)
天井材は、一局面に従う天井材において、化粧材が、金属からなってもよい。
この場合、化粧材は、金属からなる。その結果、化粧材の強度を向上させることができる。
(3)
第3の発明にかかる天井材は、一局面に従うまたは第2の発明にかかる天井材であって、天井ボードが、少なくとも片面に非透湿系面が形成されてもよい。
この場合、天井ボードは、片面に非透湿系面が形成されているので、湿度に対する遮蔽性能に優れた性能を発揮することができる。
(4)
第4の発明にかかる天井材は、一局面から第3の発明のいずれかにかかる天井材において、支持部の鉛直方向長さは、天井ボードの厚みよりも大きく、かつ天井ボードの厚みの2倍以下であってもよい。なお、2倍よりも大きい場合には、天井ボードが落下し易いという問題がある。
この場合、支持部の鉛直方向長さは、天井ボードの厚みよりも大きく、かつ天井ボードの厚みの2倍以下であるため、天井ボードの厚みがばらついた場合でも、容易に化粧材で天井ボードを固定することができる。また、地震等の場合も天井ボードの破損および落下を防止することができる。
(E)
化粧材の支持部の鉛直方向長さは、天井ボードの厚みよりも1mm以上8mm以下の範囲で大きくてもよい。
なお、上記の化粧材の支持部の鉛直方向長さには、化粧材を形成する部材の板厚は、含まれないものとする。
この場合、天井ボードを容易に取り付けることができ、地震等の場合も天井ボードの破損および落下を防止することができる。なお、1mm未満の場合には、天井ボードの取り付けが困難であり、8mm超過の場合には、天井ボードが落下する可能性が高くなるが、それらを確実に防止することができる。
(5)
第5の発明にかかる天井材は、一局面から第4の発明のいずれかにかかる天井材において、一の化粧材の水平方向中心部に近い支持部の端部と、他の化粧材の水平方向中心部に近い支持部の端部との間隔は、天井ボードの水平方向長さよりも大きく、かつ当該長さに化粧材の支持部の水平方向の長さの50%未満を足した長さ以下であってもよい。
なお、上記間隔および長さには、化粧材を形成する部材の板厚は、含まれないものとする。
この場合、天井ボードを容易に取り付けることができ、地震等の場合も天井ボードの破損および落下を防止することができる。化粧材の支持部の水平方向の長さに対して50%未満の場合、天井ボードのがたつきが目立つという問題があるが、それらを防ぐことができる。
(F)
天井材において、一の化粧材の水平方向中心部に近い支持部の端部と、他の化粧材の水平方向中心部に近い支持部の端部との間隔は、天井ボードの水平方向長さよりも1mm以上8mm未満の長さで大きくてもよい。なお、上記間隔および長さには、化粧材を形成する部材の板厚は、含まれないものとする。
この場合、天井ボードを容易に取り付けることができ、地震等の場合も天井ボードの破損および落下を防止することができる。1mm未満の場合には、確実に天井ボードを係止することができず、8mm以上の場合、天井ボードのがたつきが目立つという問題があるが、それらを防ぐことができる。
(6)
第6の発明にかかる天井材は、一局面から第3の発明のいずれかにかかる天井材において、支持部の鉛直方向長さは、天井ボードの厚みよりも小さいものである。
この場合、天井材において、支持部により天井ボードを圧縮させつつ保持することができる。その結果、支持部に天井ボードを確実に固定させることができる。
(7)
第7の発明にかかる天井材は、一局面から第3、第6の発明のいずれかにかかる天井材において、一の化粧材と、他の化粧材との間隔は、天井ボードの水平方向長さよりも小さくてもよい。
この場合、一の化粧材と、他の化粧材との間隔は、天井ボードの水平方向長さよりも小さいので、天井ボードを押しつぶしつつ、確実に化粧材で天井ボードを固定することができる。
(8)
他の局面に従う天井材の施工方法は、建物の天井に配設される天井材の施工方法であって、野縁に天井ボードを支持するための支持部を有する化粧材を取り付ける取り付け工程と、少なくとも片面に不燃補強面が形成されたフェノール樹脂発泡体からなる天井ボードを支持部に取り付けるための取り付け工程と、を含むものである。
他の局面にかかる天井材の施工方法は、化粧材が野縁に取り付けられ、かつ化粧材により、少なくとも片面に不燃補強面が形成されたフェノール樹脂発泡体からなる天井ボードが支持される。
この場合、化粧材を設けることで、天井ボードの継ぎ目部分を綺麗にすることができる。また、少なくとも片面に不燃補強面が形成されているので、不燃性を高く維持する天井材を形成することができる。
さらに、天井ボードは、フェノール樹脂発泡体からなるので、断熱性、軽量性を高く維持することができる。
(9)
第9の発明にかかる天井材の施工方法は、他の局面に従う天井材の施工方法において、化粧材を取り付ける取り付け工程は、天井ボードの少なくとも一辺を支持するための一の化粧材を取り付ける第1取り付け工程と、天井ボードを支持部に取り付けるための取り付け工程の後、天井ボードの他辺を支持するための他の化粧材を取り付ける第2の取り付け工程と、を含み、第2の取り付け工程は、一の化粧材の水平方向中心部に近い支持部の端部と、他の化粧材の水平方向中心部に近い支持部の端部との間隔が、天井ボードの水平方向長さよりも大きく、かつ当該長さに化粧材の支持部の水平方向の長さの50%未満を足した長さ以下の条件を満たすように、他の化粧材を設けてもよい。なお、上記間隔および長さには、化粧材を形成する部材の板厚は、含まれないものとする。
この場合、天井ボードを容易に取り付けることができ、地震等の場合も天井ボードの破損および落下を防止することができる。当該50%未満の場合、天井ボードのがたつきが目立つという問題があるが、それらを防ぐことができる。
(G)
天井材の施工方法は、他の局面に従う天井材の施工方法において、化粧材を取り付ける取り付け工程は、天井ボードの少なくとも一辺を支持するための一の化粧材を取り付ける第1取り付け工程と、天井ボードを支持部に取り付けるための取り付け工程の後、天井ボードの他辺を支持するための他の化粧材を取り付ける第2の取り付け工程と、を含み、第2の取り付け工程は、一の化粧材との間隔が、天井ボードの水平方向長さよりも1mm以上8mm未満の長さで大きい位置に他の化粧材を取り付けてもよい。
この場合、天井ボードを容易に取り付けることができ、地震等の場合も天井ボードの破損および落下を防止することができる。1mm未満の場合には、確実に天井ボードを係止することができず、8mm以上の場合、天井ボードのがたつきが目立つという問題があるが、それらを防ぐことができる。
(10)
第10の発明にかかる天井材の施工方法は、他の局面に従う天井材の施工方法において、化粧材を取り付ける取り付け工程は、天井ボードの少なくとも一辺を支持するための一の化粧材を取り付ける第1取り付け工程と、天井ボードを支持部に取り付けるための取り付け工程の後、天井ボードの他辺を支持するための他の化粧材を取り付ける第2の取り付け工程と、を含み、第2の取り付け工程は、一の化粧材の水平方向中心部に近い支持部の端部と、他の化粧材の水平方向中心部に近い支持部の端部との間隔が、天井ボードの水平方向長さよりも小さい位置に取り付けてもよい。
この場合、一の化粧材と、他の化粧材との間隔は、天井ボードの水平方向長さよりも小さいので、天井ボードを押しつぶしつつ、確実に化粧材で天井ボードを固定することができる。
本発明によれば、樹脂発泡体を用いて綺麗な継ぎ目を形成することができる天井材および天井材の施工方法を提供できる。
天井材の構造の一部を説明するための模式図である。 図1における天井材の施工手順を説明するための模式図である。 野縁の一例を説明するための模式図である。 ジョイナーの一例を示す模式図である。 天井ボードの一例を示す模式図である。 天井材の施工手順を説明するための模式図である。 第2の実施の形態にかかるジョイナーの他の例を示す模式図である。 天井材の他の施工方法を示す模式図である。 ジョイナーへ天井ボードを固定する一例を説明するための説明図である。 ジョイナーへ天井ボードを固定する一例を説明するための説明図である。 天井ボードとジョイナーとの固定状態を説明するための模式図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、天井材100の構造の一部を説明するための模式図であり、図2は、図1における天井材100の施工手順を説明するための模式図であり、図3は、野縁200の一例を説明するための模式図である。
(天井材100の構成)
図1および図2に示すように、天井材100は、野縁200、ジョイナー300、および天井ボード500を有する。
(野縁200)
図1に示すように、本実施の形態において、野縁200は、一方向(Y方向)に延在し、所定の間隔で平行に配設される。また、野縁200と隣接配置される野縁200との間に、野縁200(ダブル野縁)の断面積が約半分の大きさからなる野縁210(シングル野縁)が平行に配設される。
さらに、野縁200,210に直交して、野縁220が所定の間隔で一方向(X方向)に延在し、それぞれ平行に配設される。なお、本実施の形態における野縁200の下面201の幅L20(図3参照)は、50mmである。
これらの野縁200,210および220は、JISG3302(溶融亜鉛めっき鋼板および鋼帯)SGCCZ12または、JISG3321溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板および鋼帯SGLCCAZ90と同等以上の材質からなるがこれに限定されるものではない。
(ジョイナー300)
次いで、図4は、ジョイナー300の一例を示す模式図である。
図2および図4に示すようにジョイナー300は、野縁200に対向して取り付けるための面310と、面310の一端側に設けられ、一の天井ボード500を保持するためのL字状部320と、面310の他端側に設けられ、L字状部320に対向し、他の天井ボード500を保持するためのL字状部330とからなる。
図4に示すように、ジョイナー300のL字状部320,330の鉛直方向長さL32は19.8mmからなる。なお、後述するが、天井ボード500の厚みL51は、20mmである。また、L字状部320の面340およびL字状部330の面350は、それぞれ長さL34が15mmからなり、長さL35が15mmからなる。なお、ジョイナー300の長さL32は、天井ボード500の厚みL51よりも0.05%以上10%以下の範囲で、または、ジョイナー300の長さL32は、天井ボード500の厚みL51よりも0.1mm以上2mm以下小さくてもよい。
0.1mm未満または0.05%未満の場合には、天井ボード500の圧縮が不十分であり、気密性を十分維持することができないからであり、2mm超過または10%超過の場合には、天井ボード500を押しつぶす量が多くなり、L字状部320に取り付ける作業が困難となるからである。
また、本実施の形態における図4に示すジョイナー300の材質は、溶融アルミニウム−亜鉛合金(JISG3321)からなるが、これに限定されず、樹脂、ステンレス、JISG3302準拠の金属等、その他任意の素材からなってもよく、これらの素材の単層または積層構造とされていてもよい。さらに、これらの材質のものに必要に応じてメッキ、防錆処理または塗装などを行ってもよい。
また、本実施の形態におけるジョイナー300は、一の材質からなることとしたが、これに限定されず、複数の素材からなってもよく、その他、樹脂または難燃性樹脂からなってもよい。
また、ジョイナー300は、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂等からなってもよく、例えばABS樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリアミド、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ベークライト、MCナイロン、フッ素樹脂、テフロン(登録商標)、ポリカーボネイト、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブチレンテレフタレート、変成PPE、PPS、セルロイド、メラミン樹脂、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、尿素樹脂等であってもよい。
(天井ボード500)
続いて、天井ボート500について説明を行なう。図5は、天井ボード500の一例を示す模式図である。
図5の天井ボード500は、ガラス繊維混抄紙510、フェノール発泡体樹脂520、ガラス繊維混抄紙530、アルミニウム箔540、水酸化アルミニウム紙550を積層して、矩形状に形成された部材である。本実施の形態においては、天井ボード500の厚みL51は20mmであり、縦横長さL52,L53は、それぞれ900mmからなる。
本実施の形態における天井ボード500の少なくとも片面には、不燃補強面であるアルミニウム箔540が形成される。アルミニウム箔540は、不燃積層材の発火を防止し、その不燃性を高めるための層であり、例えば金属の箔または板からなる。
なお、本実施の形態において、不燃補強面であるアルミニウム箔540について説明したが、これに限定されず、天井ボード500に不燃性または強度を付与するものであれば特に限定されるものでなく、例えば他の金属層、難燃樹脂層、ガラス層、ケイ酸マグネシウムを含有するシートまたは板、炭酸カルシウムを含有するシートまたは板、ロックウール、グラスウール等の1または複数から構成されていてもよく、天井ボード500の両面側にそれぞれ積層配設されてもよい。
さらに、高密度グラスウールボードにガラスペーパを貼り付けたものであってもよい。
さらに、該不燃補強面であるアルミニウム箔540は、建物構造、建物用途、部位などに応じて適宜設けられても、設けられなくてもよい。また、設けられる場合、建物の天井の全面であっても部分的な面であってもよい。
また、ガラス繊維混抄紙510、530は、ガラス繊維およびパルプ繊維の他、バインダー成分と無機成分とを含有するものからなる。
ここで、バインダー成分としては、例えばアクリル樹脂などの樹脂が使用される。無機成分としては、例えば炭酸カルシウム、クレー、カオリンなどの1種以上が使用される。
また、水酸化アルミニウム紙550は、内装側仕上面を構成する層として積層される。当該水酸化アルミニウム紙550は、例えば、その他にケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどを含有するシート(無機混抄紙)ポリエチレンテレフタレート製不織布、その他任意の材質を使用してもよい。表面形状は平滑なものから凹凸があるものでもよい。当該シートは、0.1mm以上10mm以下の厚みのものが好ましく、1.2mm以上5mm以下程度の板状体であってもよい。
なお、内装側仕上面を構成する層として、水酸化アルミニウム紙550を用いる場合に限定されないが、アルミニウム箔540が内装側仕上面として積層された場合、光の反射が生じて、意匠状外観に適していないので、好ましくない。
また、本実施の形態における天井ボード500の少なくとも片面には、非透湿系面560が形成される。本実施の形態における非透湿系面560は、水酸化アルミニウム紙550およびアルミニウム箔540の積層からなる。
当該非透湿系面560は、寒冷地(I〜II地域)向けとしては、JISA6930B種に記載の住宅用プラスチック系防湿フィルムが適しており、一般地(III〜IV地域)向けとしては、JISA6930A種に記載の住宅用プラスチック系防湿フィルムが適している。
その他、具体的に非透湿系面560は、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ビニルシート、不織布ポリエチレン、ビチューメン含浸ポリプロピレンフォイル等の素材を用いてもよい。もしくは、適宜な面材を積層することにより、湿度に対する遮蔽性能を著しく改善することができる。好ましい面材としては、アルミニウム箔張付け不織布、水酸化アルミニウム紙張アルミニウム箔、ポリエチレン(PE)フィルム積層複合面材、金属板、金属箔などが例示される。なお、非透湿系面560は、天井ボード500の内部に1層、部分的または複数層に形成されてもよい。
また、本実施の形態においては、水酸化アルミニウム紙550およびアルミニウム箔540の積層からなることとしているが、これに限定されず、非透湿系面部材の単層からなってもよい。
また、本実施の形態における天井ボード500のフェノール発泡体樹脂520は、ポリスチレン、ポリエチレン、フェノール樹脂、硬質ウレタン等の弾性変形して圧縮可能な発泡樹脂材料により形成されるが、断熱性能に優れる点からフェノール樹脂が好ましい。
なお、本実施の形態においては、天井ボード500が矩形状からなることとしたが、これに限定されず、適宜天井形状に合わせた他の任意の形状であってもよい。さらに、天井ボード500の厚みL51については、20mmに限定されること無く、10mm以上150mm以下の範囲であってもよく、それに応じてジョイナー300のL字状部320,330の鉛直方向長さL32を形成してもよい、さらに、天井ボード500は、意匠性、強度、耐久性などを考慮して部分的に厚肉または薄肉とされてもよい。
例えば、天井ボード500の厚みL51が15mmとされ、対応するジョイナー300のL字状部320,330の鉛直方向長さL32は14mm以上15mm未満とされてもよい。
また、本実施の形態においては、天井ボード500が複数の層からなることとしているが、互いの層間に接着剤、固定材、硬化剤等を用いてもよい。
(天井材100の施工方法)
続いて、図2および図6を用いて、天井材100の施工方法について説明する。
まず、図6(a),(b)に示すように、野縁200の下面201に対してジョイナー300の面310を取り付ける。この場合、ジョイナー300の面310側から野縁200側に向かって螺子(図示省略)で固定する。
最後に、図6(c)に示すように、天井ボード500をジョイナー300のL字状部320に対して取り付ける。
なお、上記の実施の形態において、螺子固定を実施してから天井ボード500を挿入することとしているが、天井ボード500が軽量素材からなるので、ジョイナー300の面310側から野縁200側に向かって螺子(図示省略)で仮固定し、天井ボード500を挿入してから、螺子で本固定を行なってもよい。
以上のように、本発明にかかる天井材100においては、天井ボード500を挿入する場合、天井ボード500がわずかに圧縮される。その結果、天井材100における気密性を維持することができる。
すなわち、ジョイナー300のL字状部320の鉛直方向長さL32が天井ボード500の厚みL51よりもわずかに狭いので、天井ボード500を圧縮させながら取り付けられる。その結果、天井ボード500の取り付け後に天井ボード500のがたつきを防止することができる。
すなわち、天井ボード500の厚みL51は、天井ボードを無負荷状態で水平面上に載置した場合の厚みであるため、L字状部320に、天井ボード500が圧縮されつつ取り付けられる。
また、ジョイナー300のL字状部320の鉛直方向長さL32は、天井ボード500の厚みL51よりも0.1mm以上2mm以下の小さい範囲で設けられるので、天井ボード500の圧縮を十分に取りつつ、気密性を十分維持することができ、天井ボード500の取り付ける作業が容易となる。
(第2の実施の形態)
続いて、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点について説明を行なう。図7は、第2の実施の形態にかかるジョイナー300の他の例を示す模式図である。
第2の実施の形態においては、ジョイナー300の代わりにジョイナー300aを備える。ジョイナー300aは、断面がハット型からなるジョイナーではなく、いわゆる断面がアルファベットのI型からなるジョイナー300である。
第2の実施の形態にかかるI型ジョイナー300aは、面310、L字状部320、面340からなる。
(I型ジョイナー300a、天井材100aの施工方法)
続いて、図8は、第2の実施の形態にかかるI型ジョイナー300aを用いた天井材100aの他の施工方法を示す模式図である。以下、図8を用いて説明する。
まず、野縁200の下面201に対して、I型ジョイナー300aを取り付ける。この場合、I型ジョイナー300aの面310側から野縁200側に向かって螺子で固定する。
最後に、天井ボード500をI型ジョイナー300aのL字状部320に対して取り付ける。
以上のように、本発明にかかる天井材100、100aにおいては、天井ボード500を容易に取り付けることができる。また、ジョイナー300,300aを設けることで、天井ボード500の継ぎ目部分を綺麗にすることができる。また、少なくとも片面にフェノール発泡体樹脂520(図5参照)が形成されているので不燃性を高く維持する天井材100,100aを形成することができる。
さらに、天井ボード500を圧縮して野縁200およびジョイナー300、300aの間に配置させることができるので、天井構造において気密性を維持することができる。
また、天井ボード500は、フェノール樹脂発泡体からなるので、断熱性、軽量性、不燃性を高く維持することができる。
また、フェノール発泡体樹脂520(図5参照)が、天井を有する室内側に配設されているので、耐火性を向上させた室内を形成することができる。さらに、片面に非透湿系面560が形成されているので、湿度に対する遮蔽性能に優れた性能を発揮する。
さらに、天井ボード500は軽量からなるので、取り付け作業の習熟を必要とせず、容易に挿入することができ、施工手間を削減することができる。
なお、上記の実施の形態においては、ジョイナー300,300aについて説明を行ったが、L字状部320,330を片方のみ有する部材であってもよく、その他任意の形状からなるジョイナーを用いても同様に適応することができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態においては、第1の実施の形態および第2の実施の形態に記載したジョイナー300,300aへの天井ボード500の他の固定方法、および他の取り付け方法について説明する。
図9および図10は、ジョイナー300へ天井ボード500を固定する一例を説明するための説明図である。
図9に示すように、野縁200は、ハンガーで吊り下げられており、野縁200にジョイナー300が取り付けられている。
ジョイナー300に天井ボード500の一辺が矢印SR1の方向へ、挿入される。
次に、図10に示すように、天井ボード500の他辺に対して、ジョイナー300が矢印SR2の方向へ、取り付けられる。
図9および図10に示す天井ボード500を取り付け、固定する方法を繰り返すことにより、天井材100、100aを形成することができる。
次いで、図11は、天井ボード500とジョイナー300との固定状態を説明するための模式図である。
図11に示すように、野縁200には、ジョイナー300がボルトBTにより固定される。野縁200とジョイナー300が固定され、天井ボード500と、野縁200との間には、クリアランスCL1が形成される。
L字状部320の長さL32は、天井ボード500の厚みと、鉛直方向クリアランスCL1とを足し合わせた距離となるように形成される。
本実施の形態において、クリアランスCL1は、1mm以上8mm未満であることが好ましい。なお、本実施の形態において、クリアランスCL1は4mmである。
本実施の形態にかかる面340の長さL3は、16mmからなる。また、クリアランスCL2は、1mm以上8mm未満であることが好ましい。なお、本実施の形態において、クリアランスCL2は、3mmからなる。
なお、本実施の形態において野縁200は、断面がコ字状からなるが、これに限定されず、矩形状、多角形等、他の任意の形状であってもよい。
以上のように、天井ボード500を容易に取り付けることができ、地震等の場合も天井ボード500の破損および落下を防止することができる。また、天井ボード500のがたつきが目立つという問題があるが、それらを防ぐことができる。
本実施の形態においては、天井材100が天井材に相当し、野縁200が野縁に相当し、天井ボード500が天井ボードに相当し、L字状部320,330が支持部に相当し、ジョイナー300がハット型ジョイナーに相当し、ジョイナー300aがI型ジョイナーに相当し、アルミニウム箔540が不燃補強面に相当し、ジョイナー300,300aが化粧材に相当し、非透湿系面560が非透湿系面に相当し、面340の長さL3が支持部の水平方向長さに相当し、L字状部320,330の鉛直方向長さL32が支持部の鉛直方向長さに相当し、下面201が野縁の下面に相当する。
また、本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
100,100a 天井材
200 野縁
201 下面
300,300a ジョイナー
320,330 L字状部
500 天井ボード
540 アルミニウム箔
560 非透湿系面

Claims (7)

  1. 建物の天井に配設される天井材であって、
    野縁と、
    少なくとも片面に不燃補強面が形成された樹脂発泡体からなる天井ボードと、
    前記野縁に取り付けられ、かつ前記天井ボードを支持するための支持部を有する化粧材と、を含み、
    一の前記化粧材の水平方向中心部に近い支持部の端部と、他の化粧材の水平方向中心部に近い支持部の端部との間隔は、前記天井ボードの水平方向長さよりも大きく、かつ当該長さに前記化粧材の支持部の水平方向の長さの50%未満を足した長さ以下であって、
    前記支持部の底面と前記野縁との鉛直方向長さは、前記天井ボードの厚みよりも小さいことを特徴とする天井材。
  2. 前記不燃補強面は、前記天井を有する室内側に配設されたことを特徴とする請求項1記載の天井材。
  3. 前記天井ボードは、少なくとも片面に非透湿系面が形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の天井材。
  4. 建物の天井に配設される天井材であって、
    野縁と、
    少なくとも片面に不燃補強面が形成されたフェノール樹脂発泡体からなる天井ボードと、
    前記野縁に取り付けられ、かつ前記天井ボードを支持するための支持部を有する化粧材と、を含み、
    前記天井ボードは、少なくとも片面にアルミニウム箔からなる前記不燃補強面と内装側仕上面とが積層された非透湿系面が形成され、
    前記内装側仕上面は前記天井を有する室内側に配設され、
    前記内装側仕上面は、水酸化アルミニウム紙、無機混抄紙のいずれかである
    ことを特徴とする天井材。
  5. 前記支持部の底面と前記野縁との鉛直方向長さは、前記天井ボードの厚みよりも1mm以上8mm以下大きいことを特徴とする請求項5に記載の天井材。
  6. 前記支持部の底面と前記野縁との鉛直方向長さは、前記天井ボードの厚みよりも0.1mm以上2mm以下小さいことを特徴とする請求項5に記載の天井材。
  7. 建物の天井に配設される天井材の施工方法であって、
    野縁に天井ボードを支持するための支持部を有する化粧材を取り付ける取り付け工程と、
    少なくとも片面に不燃補強面が形成されたフェノール樹脂発泡体からなる天井ボードを前記支持部に取り付けるための取り付け工程と、を含み、
    一の前記化粧材の水平方向中心部に近い支持部の端部と、他の化粧材の水平方向中心部に近い支持部の端部との間隔は、前記天井ボードの水平方向長さよりも大きく、かつ当該長さに前記化粧材の支持部の水平方向の長さの50%未満を足した長さ以下であって、
    前記支持部の底面と前記野縁との鉛直方向長さは、前記天井ボードの厚みよりも小さいことを特徴とする天井材の施工方法。
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