JP6236926B2 - フィラメントの調整方法およびx線管装置 - Google Patents
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Description
すなわち、中央部分につながる脚部の対(図6や図7中の脚部104「C」,脚部105「D」を参照)から通電加熱した場合、中央付近のみ加熱する。このとき、周辺部分は熱伝導により多少は加熱されるものの中央部分と周辺部分との間で温度差が大きくなる。中央部分と周辺部分との間での温度差により熱膨張差も大きくなり、熱膨張差による熱応力も大きくなる。この熱膨張差による熱応力が大きい状態で繰り返し加熱を行った場合に、平板状の電子線出射面101において変形が生じる。
また、全灯通電加熱用脚部および半灯通電加熱用脚部をX線管装置が備える場合には、X線管装置は下記のような構成となる。すなわち、X線を発生するX線管装置であって、電子線出射面を有するフィラメントと、前記電子線出射面の全面の領域に電流を流す全灯通電加熱用脚部と、前記電子線出射面の一部の領域のみに電流を流す半灯通電加熱用脚部と、前記全灯通電加熱用脚部および前記半灯通電加熱用脚部に流す電流を調整する調整部とを備え、前記調整部は、前記電子線出射面の全面の領域から電子を放出させる場合に、前記電子線出射面から電子が放出する温度範囲に加熱されるような電流値の電流を、前記全灯通電加熱用脚部から流すように調整し、前記半灯通電加熱用脚部からは電流を流さないように調整し、前記電子線出射面の前記一部の領域のみから電子を放出させる場合に、前記全灯通電加熱用脚部から、前記電子線出射面の前記一部の領域以外の周辺部分が、電子が放出しない温度範囲に加熱されるよう0Aよりも大の電流値の電流を流すように調整し、前記半灯通電加熱用脚部から、前記全灯通電加熱用脚部からの電流が加算されることで、前記電子線出射面の前記一部の領域から電子が放出する温度範囲に加熱されるような電流値の電流を流すように調整する。
また、全灯通電加熱用脚部および半灯通電加熱用脚部を備えたX線管装置によれば、電子線出射面の全面の領域から電子を放出させる場合に、電子線出射面から電子が放出する温度範囲に加熱されるような電流値の電流を、全灯通電加熱用脚部から流すように調整し、半灯通電加熱用脚部からは電流を流さないように調整する。一方、電子線出射面の一部の領域のみから電子を放出させる場合に、全灯通電加熱用脚部から、電子線出射面の一部の領域以外の周辺部分が、電子が放出しない温度範囲に加熱されるよう0Aよりも大の電流値の電流を流すように調整し、半灯通電加熱用脚部から、全灯通電加熱用脚部からの電流が加算されることで、電子線出射面の一部の領域から電子が放出する温度範囲に加熱されるような電流値の電流を流すように調整する。電子線出射面の一部の領域のみから電子を放出させる場合に、この調整により、点灯させる部分(すなわち電子が放出する電子線出射面の一部の領域)と周辺部分(すなわち電子が放出せずに加熱される領域)との間での温度差が小さくなり、熱応力による変形を防止することができる。よって、フィラメントの寿命期間を通じて、フィラメントが変形しない平坦度を維持した状態が得られる。これにより、安定した焦点を維持することができる。
これまで、通電する電流値の設定はONかOFFの切替により行われており、ONにおける最大電流値かOFFにおける0[A]しか設定されていなかった。一方で、OFFにおける0[A]からONにおける最大電流値までの間の値を有する電流を流すと、フィラメントが多少は加熱されるものの電子は放出されないという現象が起こる。この現象を逆に利用して、通電する電流値を微調整すれば、電子が放出しない温度範囲に調整することで、点灯させる部分(例えば中央部分)が加熱されるとともに、その周辺部分も電子が放出しない温度範囲で加熱されるという知見を得た。さらに、点灯させる部分と周辺部分との間での温度差を小さくすることができるという知見も得た。
図1は、実施例に係るX線装置のブロック図であり、図2は、実施例に係るX線管装置の概略図であり、図3および図4は、実施例に係る平板フィラメントの概略平面図および周辺の回路図である。本実施例では、平板フィラメントがX線管装置に用いられる場合を例に採って説明するとともに、X線透視装置やX線撮影装置などのX線装置にX線管装置が組み込まれる場合を例に採って説明する。
2 … X線管装置
22 … 陰極
Claims (5)
- 通電するための複数の通電経路を有したフィラメントを、前記通電経路を変えることで調整するフィラメントの調整方法であって、
部分的に点灯させる場合において、部分的に点灯させる領域に流す電流の電流値と、部分的に点灯させる領域を除く周辺部分に流す、0Aよりも大の電流の電流値とを調整することで、前記部分的に点灯させる領域は電子が放出する温度範囲に加熱され、前記周辺部分は電子が放出しない温度範囲に加熱されるように調整する、フィラメントの調整方法。 - 請求項1に記載のフィラメントの調整方法において、
複数の前記通電経路に通電する各々の電流は位相を合わせた交流電流にて調整する、フィラメントの調整方法。 - X線を発生するX線管装置であって、
通電するための複数の通電経路を有したフィラメントと、
部分的に点灯させる場合において、部分的に点灯させる領域に流す電流の電流値と、部分的に点灯させる領域を除く周辺部分に流す、0Aよりも大の電流の電流値とを調整することで、前記部分的に点灯させる領域は電子が放出する温度範囲に加熱され、前記周辺部分は電子が放出しない温度範囲に加熱されるように調整する調整部と
を備える、X線管装置。 - 請求項3に記載のX線管装置において、
複数の前記通電経路に通電する各々の電流は位相を合わせた交流電流にて調整する、X線管装置。 - X線を発生するX線管装置であって、
電子線出射面を有するフィラメントと、
前記電子線出射面の全面の領域に電流を流す全灯通電加熱用脚部と、
前記電子線出射面の一部の領域のみに電流を流す半灯通電加熱用脚部と、
前記全灯通電加熱用脚部および前記半灯通電加熱用脚部に流す電流を調整する調整部とを備え、
前記調整部は、
前記電子線出射面の全面の領域から電子を放出させる場合に、前記電子線出射面から電子が放出する温度範囲に加熱されるような電流値の電流を、前記全灯通電加熱用脚部から流すように調整し、前記半灯通電加熱用脚部からは電流を流さないように調整し、
前記電子線出射面の前記一部の領域のみから電子を放出させる場合に、前記全灯通電加熱用脚部から、前記電子線出射面の前記一部の領域以外の周辺部分が、電子が放出しない温度範囲に加熱されるよう0Aよりも大の電流値の電流を流すように調整し、前記半灯通電加熱用脚部から、前記全灯通電加熱用脚部からの電流が加算されることで、前記電子線出射面の前記一部の領域から電子が放出する温度範囲に加熱されるような電流値の電流を流すように調整する、
X線管装置。
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