JP6237130B2 - 複合プレートおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
(1)強化層を超える傷が入ると直ちに破壊してしまうおそれがある。
(2)ガラス自体のビッカース硬度は600程度であり、金属、コンクリート等との接触により容易に傷が付き、使用に伴う加傷により強度が著しく低下することがある。
(3)強化ガラスにおいては、強化処理後に加工することが出来ない。
(4)化学強化処理したものであっても、端面の加工傷の存在により端面強度が低下することがある。
(5)強化ガラスの破壊により細かな鋭利な破片を生ずる。
(6)切断・加工後に強化処理をするため、表面凹凸が発生し、反射させた像がゆがむ等意匠性が低下する。
=ρ(ジルコニア)×ジルコニア厚み分率+ρ(繊維強化プラスチックス)×繊維強化プラスチックス厚み分率 (1)
繊維強化プラスチックスの密度は、プラスチックスの種類および繊維の添加量によって異なるが、一般的な密度としては0.9〜2.45g/cm3の密度が例示できる。
(相対密度)
5枚のジルコニア質焼結体を集めてアルキメデス法を用いて試料の密度を測定した。得られた密度を真密度に対する相対密度として求めた。ジルコニア粉末(東ソー製、商品名「3YSE」)を用いた焼結体の真密度は6.09g/cm3とした。3YSEは、3mol%のイットリアを含むジルコニアに対して助剤としてアルミナを0.25wt%添加した系である。
(表面形状測定)
複合プレートの表面凹凸の3次元形状測定は、ZygoNewView7100を用いて評価した。テストピース中央を中心として、1cm2当たりにおける表面凹凸を測定した。起伏の激しい比較例1については、光学顕微鏡を用いて焦点距離を計測することにより表面形状を測定した。
(衝撃強度測定)
複合プレートの衝撃強度評価は鋼球落下試験を用いて行った。鋼球落下試験は、「ウオッチ用ガラスの寸法、試験方法」規格のISO14368−3に類似した方法を適用した。すなわち、厚さ5mmの平坦なアルミ合金上(50mm×52mm)に厚さ0.1mmの両面テープ(3M製、商品番号「4511−100」)で、複合プレートを固定し、当該複合プレートの中心位置に130gの鋼球を任意の高さから自由落下させ、複合プレートが破壊する高さを測定した。なおインパクト面については表面粗さRa=0.02μm以下に鏡面研磨したものを用いた。
TZ−3YS−E(東ソー製)粉末を700g、分散剤として市販のポリカルボン酸エステル型高分子分散剤14g、消泡剤として市販のポリエチレングリコールモノ−パラ−イソ−オクチルフェニルエーテル3.5g、溶剤として酢酸エチル245g及び酢酸n−ブチル245g、結合剤としてブチラール樹脂(重合度約1000)粉末49g、及び可塑剤として、工業用のフタル酸ジオクチル42gを添加してボールミルにて48時間混合した。ドクターブレード装置およびブレードを使用しキャリヤーフィルムとしてポリエチレンテレフタレート(PET)を使用し、キャリヤーフィルム上にグリーンシートを成膜した。
黒色ジルコニア粉末(東ソー製、商品名「TZ−Black」)を金型プレスによって圧力50MPaで成形した。成形体を更に圧力200MPaの冷間静水圧プレス(CIP)で成形した。得られた成形体を、大気中、昇温速度100℃/h、焼結温度1400℃、1時間保持し焼結した。得られたジルコニア質焼結体を両面研削、両面研磨し1mm程度の厚みとし、ジルコニア板を得た。得られたジルコニア質焼結体の密度は、5.993g/cm3、相対密度99.0%であった。ここで黒色の真密度を、6.053g/cm3とした。
実施例2と同様な方法を用いて、研削・研磨条件として、加工材に残留応力がのこるようにして、表面凹凸が著しいジルコニア複合プレートを作製した。作製したジルコニア複合プレートは、ジルコニアに反射した像が歪む意匠性の低いものであった。複合プレートについて光学顕微鏡にて表面形状測定した結果、1cm2あたりの表面凹凸の差の最大値は72μm程度であった。図4に最も凹凸差の顕著な表面プロファイルを2次元データとして示す。
実施例2と同様な手順で作製したバルクのジルコニア質焼結体(厚さ1mm)の表面凹凸像を示す。1cm2当たりの表面凹凸の最大値の差は、7.023μmであり、焼結体表面の反射像は歪みなく高い意匠性を示すものであった。
Claims (13)
- ジルコニア質焼結体、繊維強化プラスチックスが積層し、互いに密着固定されてなる厚み2mm以下の複合プレートであって、ジルコニア質焼結体の表面凹凸の差の最大値が、1cm2あたり50μm以下である複合プレート。
- ジルコニア質焼結体と繊維強化プラスチックスとの厚み比率(ジルコニア質焼結体厚み/繊維強化プラスチックス厚み)が0.01〜1である請求項1記載の複合プレート。
- 見かけ密度が4.3g/cm3以下である請求項1又は2に記載の複合プレート。
- ジルコニア質焼結体が、ジルコニアに対して2〜10mol%のイットリアを含有するジルコニアである請求項1〜3のいずれかに記載の複合プレート。
- ジルコニア質焼結体が、白色顔料、遷移金属酸化物、着色顔料からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有するジルコニアである請求項1〜4のいずれかに記載の複合プレート。
- ジルコニア質焼結体の真密度に対する相対密度が97%以上である請求項1〜5のいずれかに記載の複合プレート。
- ジルコニア質焼結体のビッカース硬度が1000以上である請求項1〜6のいずれかに記載の複合プレート。
- 繊維強化プラスチックスが、ガラス繊維強化プラスチックス又は炭素繊維強化プラスチックスである請求項1〜7のいずれかに記載の複合プレート。
- 130gの鋼球を自由落下させる試験において、破壊高さが10cm以上である高耐衝撃性を示すことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の複合プレート。
- ジルコニア質焼結体と繊維強化プラスチックスを、エポキシ系熱硬化型接着剤を用いて300℃以下の温度で接合することを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の複合プレートの製造方法。
- ジルコニア質焼結体が、ジルコニア粉末と有機バインダーを混合したスラリーを厚さ1mm以下のグリーンシートに成膜し、次いで1300〜1500℃で焼結したものである請求項10記載の複合プレートの製造方法。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の複合プレートを用いた携帯用電子機器の筐体。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の複合プレートを用いた時計部材。
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