JP6247164B2 - 携帯型ライト - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、イベントやライブの会場で参加者、観覧者が使用したり、パトロールや交通誘導等の際に使用することができる小型の携帯型ライトの改良に関し、特に、使用者自らが好みの設定に簡易に変更することを可能とすることに関するものである。
例えば、コンサート等のライブ会場においては、会場を盛り上げたり、参加者の一体感を出したり、演出等のために、発光させながら使用者が手に持って振ることができる小型の携帯型ライトが使用される。この携帯型ライトは、これまで、1回限りの使用で耐用期限を迎えたり、また、大光量で発光させた場合には発光持続時間が短い等の問題も抱えていたため、近年は、乾電池を電源として駆動し、光源としてLEDを使用したものが普及してきている。
これらのLEDを光源として使用した携帯型ライトにおいては、複数の発光色を発光することができ、これらの発光色を変更することができるものも存在する。具体的には、携帯型ライトに加速度センサー等を搭載して、加速度センサーが携帯型ライトの変位を検知した場合に発光色を変更することが提案されている(例えば、特許文献1)。しかし、従来行われていた発光色の変更は、その殆どが、発光色の変更ローテーションが予め決定されており、使用者が携帯型ライトを振る度ごとに(あるいは、発光色変更ボタンを押す度に)、例えば、赤、青、緑等の予め決められた順に発光色を順次変更させていくものであり(例えば、特許文献1の段落0012等参照)、現在の発光色から使用者が望む発光色にダイレクトに変更をすることができず、所望の発光色に辿り着くまで手間と時間を要する問題があった。
また、例えば、右への振り動作で赤、左への振り動作で青等のように、所定の振り動作に関連付けて対応する任意の発光色にダイレクトに変更することができたとしても、この場合、使用者は、製造段階等でメーカー側が予め設定した振り動作と発光色との関連付けを記憶乃至は確認しなければならず、変更に非常に手間を要すると共に、例えば、使用者が希望する振り動作や、また、よく使用する発光色や好みの発光色については、簡単な動作や好みの動作で変更したい等のユーザーの要望に対応することができず、使用者の希望する使い勝手の良い携帯型ライトとすることができない問題も生ずる。
更に、このように携帯型ライトの振り動作による変位を検出して発光色を変更すると、このような携帯型ライトが、元来が振って使用されるものであるため、通常の使用時において発光色を変更する意思がないにもかかわらず、所定の振り動作により、使用者が知らない間に予期せず発光色が変更されてしまうおそれがある。
特開2002−203401号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、使用者が希望する発光色にダイレクトに変更することができると同時に、その変更のための動作を使用者が希望する方法で簡易に行うことができる携帯型ライトを提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、少なくとも透光部を有するライト本体と、このライト本体に搭載され複数の発光色を発光することができる光源と、ライト本体の変位を検出するセンサーとを備えた携帯型ライトにおいて、センサーが検出したライト本体の特定方向への振り動作による変位に応じて特定方向への振り動作に関連付けされた発光色へ直接変更することができる発光色変更手段と、複数の発光色のうち任意の発光色をライト本体の任意の方向への振り動作に関連付けして学習する発光色学習手段とを備え、発光色変更手段は、発光色学習手段によって学習された固有の振り動作があった場合に複数の発光色のうち当該振り動作に対応する発光色に変更することを特徴とする携帯型ライトを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、センサーは、加速度センサーであって、この加速度センサーは、ライト本体の振り動作による変位の方向及び加速度を検出し、発光色変更手段は加速度センサーにより検出された加速度が所定値以上の値に達した場合にのみ発光させるべき発光色を変更することを特徴とする携帯型ライトを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2のいずれかの解決手段において、携帯型ライトを通常モード又は変更モードのいずれかに切り替えるモード切替手段を更に備え、発光変更手段は、モード切替手段により変更モードに設定されている場合にのみ、発光色の他の発光色への変更が許容されることを特徴とする携帯型ライトを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第3の解決手段において、発光色学習手段は、モード切替手段により変更モードに設定されている場合にのみ、複数の発光色のうち任意の発光色をライト本体の任意の方向への振り動作に関連付けして学習することを特徴とする携帯型ペンライトを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第5の手段として、上記第3又は第4のいずれかの解決手段において、モード切替手段はボタンであって、このボタンは、ボタンが押されている間のみ変更モードとすることを特徴とする携帯型ライトを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第6の手段として、上記第3乃至第5のいずれかの解決手段において、モード切替手段は、現在のモードを通知する通知部をも備えていることを特徴とする携帯型ライトを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第7の手段として、上記第1乃至第6のいずれかの解決手段において、発光色学習手段は、複数の発光色のうち、ライト本体の任意の方向への振り動作に関連付けさせるべき任意の発光色を選択するスイッチを備えていることを特徴とする携帯型ライトを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第8の手段として、上記第7の解決手段において、スイッチが、ディップスイッチであることを特徴とする携帯型ライトを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第9の手段として、上記第1乃至第8のいずれかの解決手段において、センサーが所定時間を経過してもライト本体の変位を検出しない場合には光源を消灯させる省電力手段をも更に備えていることを特徴とする携帯型ライトを提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第10の手段として、上記第1乃至第9のいずれかの解決手段において、光源がフルカラーLEDであることを特徴とする携帯型ライトを提供するものである。
本発明によれば、上記のように、センサーが検出したライト本体の特定方向への振り動作による変位に応じて特定方向への振り動作に関連付けされた発光色へ直接変更することができるため、手間と時間を要することなく使用者が希望の発光色に簡易に変更することができる実益がある。
この場合、本発明によれば、上記のように、複数の発光色のうち任意の発光色をライト本体の任意の方向への振り動作に関連付けして学習する発光色学習手段をも備えているため、使用者は、例えば、良く使用する発光色や好みの発光色を、自らが考えた固有の振り動作に関連付けて記憶させることができるため、簡易に好みの仕様に設定して、取扱説明書を参照したり初期設定を記憶等することなく、自らの希望に沿った使用をすることができるので、より一層簡易に発光色を変更することができると同時に、使用者にとってオリジナルの仕様であるという満足感を与えることもできる実益がある。
また、本発明によれば、上記のように、発光色変更手段は、加速度センサーにより検出された加速度が所定値以上の値に達した場合にのみ発光させるべき発光色を変更するため、変位の方向を正確に特定できないような曖昧な動作で、意図せず発光色が変更されるのを防止することができると同時に、一方で、発光色を変更する場合には、明確な振り動作をすることを促して、意図した発光色への変更を達成することができる実益がある。
この場合、更に、本発明によれば、上記のように、モード切替手段により変更モードに設定されている場合にのみ、発光色の変更や、発光色の学習を行うことができるため、通常の使用時における振り動作によって、予期せず発光色が変更されるのを防止することができる実益がある。
また、本発明によれば、上記のように、センサーが所定時間を経過してもライト本体の変位を検出しない場合には光源を消灯させるため、無駄な発光を防止して、電源の消耗等を抑制して、長時間にわたって適正に使用することができる実益がある。
本発明の携帯型ライトの一部破断側面図である。 本発明の携帯型ライトの平面図である。 本発明に用いられる発光色変更手段及び発光色学習手段の系統図である。 本発明に用いられる発光色変更手段による発光色の変更の際に基準となる発光色と振り動作との関連(初期設定)を例示する図である。 本発明に用いられる発光色学習手段における変更すべき発光色を選択するスイッチの状態を示す概念図である。 本発明に用いられる発光色学習手段によって発光色の学習をする状態を示す概念図である。 本発明に用いられる発光色学習手段によって、発光色と振り動作との関連付けを学習させる状態を示すフローチャート図である。
本発明を実施するための形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1及び図2は、本発明の携帯型ライト10を示し、この携帯型ライト10は、図1及び図2に示すように、ライト本体12と、このライト本体12に搭載され複数の発光色を発光することができる光源14と、ライト本体12の変位を検出するセンサー16とを備えている。
(1.ライト本体)
ライト本体12は、図1及び図2に示すように、使用に際して把持される把持部18と、この把持部18に取り付けられて光源14から発光された光を外部に向けて透過させる透光部20とから成り、図示の実施の形態では、把持部18の上端に透光部20が取り付けられて全体としてスティック状の形状を有している。但し、ライト本体12の形状に特に限定はなく、他に、例えば、円弧状やリング状、ハート状、U字状等の曲線部分が存在する形状や、V字形やコ字形等の形状とすることもでき、また、少なくとも透光部20を有すればよく、ライト本体12全体が発光(透光)する形態とすることもできる。
(2.把持部)
把持部18には、図1に示すように、電源22と、この電源に接続されて駆動する中央処理部24と、光源14と、センサー16とが内蔵されている。なお、この把持部18は、ABS樹脂等の比較的軽量でありながら強度の高い樹脂製材料や金属製材料から形成することができる。
(3.電源)
電源22としては、繰り返しの使用に対応できるように、バッテリーや乾電池等の充電又は交換可能な駆動源を用いることが望ましい。また、この電源22は、充電や交換を容易に行うため、図1に示すように、外部からアクセスし易い把持部18の端部(下端)に設けられる。なお、この電源22は、図3に示すように、電源スイッチ26によりオンオフされて駆動又は停止状態とされる。
(4.光源)
光源14は、図1に示すように、把持部18に支持されつつ、少なくとも、発光素子が透光部20に臨み、発光素子からの発光を透過部20を通じて外部に発光できるよう、把持部18と透光部20とに跨って設置されている。この光源14としては、例えば、フルカラーLEDを使用することができる。このフルカラーLEDは、赤、緑、青の3色(RGB)のLED素子を備え、各色のLED素子の明るさを制御することにより、複数の発光色で発光させることができる。この場合、実際に目に見える発光色としては、LED素子自体の明るさ(発光)のみならず、透光部20の色彩や透過率等も考慮の上、調整することができる。
(5.センサー)
また、センサー16は、ライト本体12のうち、ライト本体12の変位を検出しやすい位置に配置される。具体的には、センサー16は、図1に示すように、把持部18の上端(透光部20側の端部)寄りに設置される。これは、使用者が把持部18を把持して携帯型ライト10を振る場合、把持部18の下端側(透光部20とは反対側の端部)は、いわば揺動の支点となって変位量がそれ程大きくならないおそれがあるため、より先端側(上端側)に設置することにより変位を確実に検出することができるからである。その意味で、センサー16は、必ずしも把持部18内に設ける必要はなく、発光状態に影響を与えなければ、把持部18からより遠い距離にあって変位幅が大きい透光部20の先端等に設けることも妨げられない。
このセンサー16としては、2軸(X軸(横)、Y軸(縦))又は3軸(X軸(横)、Y軸(縦)、Z軸(前後))の加速度センサーを使用することが望ましい。この2軸又は3軸の加速度センサーによって、ライト本体12の振り動作による変位の方向及び加速度を検出して、図1及び図3に示すように、その情報を中央処理部24へ伝達する。
(6.透光部)
一方、透光部20は、透光性を有するポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂製材料から形成される。また、この透光部20は、図示の実施の形態では、図1及び図2に示すように、中空の有底円筒状の形状を有しているが、その形状に特に限定はなく、他に例えば、角柱状の形状等とすることもできる。また、この透光部20は、必ずしも全体が透光性を有する必要はなく、例えば、発光効率を向上させると共に発光形状を定義づけるため、先端(把持部18とは反対側の端部)の内面(有底円筒形状の底面)に図示しないリフレクタ等を設置して、円筒状の透光部20の周面のみから発光するように設定することもできる。なお、この透光部20は、螺合や嵌合等により把持部18に着脱自在に取り付けることが望ましい。これにより、把持部18内に簡単にアクセスして、内部の修理や保守を容易に行うことができる。
(7.中央処理部)
中央処理部24は、CPUやメモリ、LEDの制御回路から構成され、図3に示すように、センサー16が検出したライト本体12の特定方向への振り動作による変位に応じて特定方向への振り動作に関連付けされた発光色へ直接変更することができる発光色変更手段28と、複数の発光色のうち任意の発光色をライト本体12の任意の方向への振り動作に関連付けして学習する発光色学習手段30とを備えている。
(8.発光色変更手段)
発光色変更手段28は、図4に示すように、複数の発光色毎に、各々対応するライト本体12の特定方向への振り動作に関連付けして中央処理部24内のメモリに記憶しておく。具体的には、図示の実施の形態では、図4に示すように、光源14であるフルカラーLEDの調光により、桃、赤、青、白、黄緑、濃桃、エメラルド緑、橙、緑、黄、ラベンダー、水色の全12色を設定した上で、各色毎にライト本体12の振り動作による変位の方向と関連付けしている。
具体的には、ライト本体12の振り動作による変位の方向を、例えば、横方向(左右)への変位をX軸として、使用者から見て右方向への変位を「+」、左方向への変位を「−」と規定し、一方、縦方向(上下)への変位をY軸として、使用者から見て上方向への変位を「+」、下方向への変位を「−」と規定した上で、各方向への変位又はその組合せにより、ライト本体12の振り動作による変位の方向を特定する。即ち、例えば、図4を例に説明すると、「桃」であれば「X+」を関連付けることにより、ライト本体12の右の横方向への振り動作による変位があった場合に、他の色から「桃」へ変更する指令と把握して、中央処理部24の制御回路を光源14であるフルカラーLEDの発光色を「桃」にて発光させる。
なお、この場合、図4における桃、赤、青、白の各色は、X又はYの一方向への変位との関連でのみ特定されているが、これは、特定されていない他方向への変位が、「0」であることを意味する。例えば、上記の通り、「桃」の場合には「X+」であるが、これは同時にY軸(上下)への変位が「0」であって、横方向への変位のみで判断されることを意味する。但し、人間の振り動作においては、完全に水平方向へのみ変位させることは殆ど不可能であるため、センサー16により検出された方向には、ある程度の幅を持たせて、しきい値を設定し、そのしきい値を超えた場合のみ他の方向(他のX軸、Y軸)への変位であると判断させることができる。
また、図4における設定のうち、黄緑、濃桃、エメラルド緑、橙までの4色は、X軸とY軸の異なる方向への変位の組合せにより特定されている。これは、具体的には、例えば、「黄緑」であれば「X+、Y−」と関連付けることにより、右への横方向と下への上下方向への2方向への変位により黄緑であることを特定することを意味する。この場合、例えば、「X+」と「Y−」の変位が同時に検出された場合には、これらのベクトルの合成、即ち、「右斜め下」への振り動作と判断することができる。これとは異なり、「X+」の変位と「Y−」の変位とが、「X+」への変位、次いで、「Y−」への変位と、時間的なズレをもって検出された場合には、「右」へ、次いで、「下」への2回の振り動作であると判断することができる。黄緑から橙までの4色のように、異なる2方向への変位を条件としている場合には、同時に検出され場合のみ当該色への変更と設定することもできるし、タイムラグをもって検出された場合のみ当該色への変更と設定することもでき、いずれに設定するかは任意である。
なお、この場合、これらの振り動作を検出するタイミングは、後述するモード切替手段32が、変更モードとなっている間の動作のみで判断し、例えば、変更モードとなっている間に「X+」への変位しか検出されなかった場合には「桃」と判断し、その後、「Y−」の変位があっても「黄緑」とは判断しない。対して、変更モードとなっている間に、「X+」と「Y−」の変位が検出された場合には、上記のように、「黄緑」と判断させることができ、これにより発光させるべき発光色を特定することができる。
一方、図4における設定のうち、緑、黄、ラベンダー、水色の4色は、同方向への変位の組合せで特定されている。この場合、同方向へは、「+」と「−」の異なる方向へ同時に変位することはできないため、例えば、図4における「緑」であれば、「Y+」の後に「Y−」の変位、即ち、「上」へ、次いで、「下」への2回の振り動作により、緑であると判断される。なお、各発光色に関連付けるべき振り動作は、必ずしも1回又は2回とは限らず、必要上に複雑になり使用者にとって難解なものとならなければ、3回以上の振り動作による変位から発光色を特定する設定とすることもできる。
このように、発光色変更手段28により、センサー16が検出したライト本体12の特定方向への振り動作による変位に応じて特定方向への振り動作に関連付けされた発光色へダイレクトに変更することができるため、手間と時間を要することなく使用者が希望の発光色に簡易に変更することができる。特に、ボタン式の変更手段と異なり、コンサート会場等の比較的手元が暗い場所でもボタンを確認しながら操作をすることなく発光色を変更することができる点で有利である。
この場合、図4に示す実施の形態では、比較的動かしいやすく、また、実際に振り動作として行われることが多いX軸(横)、Y軸(縦)の2軸方向のみを問題としたが、センサー16として、3軸加速度センサーを使用している場合には、更に、Z軸、即ち、使用者から見て前後の方向への変位も加味して、ライト本体12の振り動作による変位と発光色とを関連付けすることもできる。なお、X軸、Y軸の2軸のみで特定する場合には、センサー16として、2軸加速度センサーを使用することもできるし、図示の実施の形態のように、3軸加速度センサーを使用した上で、X軸とY軸とで振り動作により変位の「方向」を、Z軸は、変位の方向ではなく、変位の「加速度」、即ち、振りの強さの検出に使用して、発光色を特定することもできる。
また、この場合、発光色変更手段28は、センサー16により検出された加速度が、予め設定された所定値以上の値に達した場合にのみ発光させるべき発光色を変更する。これにより、変位の方向を正確に特定できないような曖昧な動作で、意図せず発光色が変更されるのを防止することができると同時に、一方で、発光色を変更する場合には、明確な振り動作をすることを促して、意図した発光色への変更を達成することができる。
(9.モード切替手段)
また、本発明の携帯型ライト10は、図1乃至3に示すように、携帯型ライト10を通常モード又は変更モードのいずれかに切り替えるモード切替手段32を更に備えている。ここに、「通常モード」とは、通常の携帯型ライト10としての使用時、即ち、携帯型ライト10を発光させ、また、発光させながら振り動作等を行う状態のモードをいう。一方、「変更モード」とは、上述した発光色変更手段28により、発光させるべき発光色を変更する場合の設定すべき態様を指す。この場合、発光変更手段28は、このモード切替手段32により変更モードに設定されている場合にのみ、発光色の他の発光色への変更が許容される。これにより、通常の使用時における振り動作によって、予期せず発光色が変更されるのを防止することができる。
このモード切替手段32は、図1に示すように、トリガーボタン32Aと、このトリガーボタン32Aが引かれることにより発光色変更手段28へ通電して発光色変更手段28を作動状態とするトリガースイッチ32Bとから成っている。具体的には、トリガーボタン32Aは、通常では、図示しないスプリング等により通常モードとなる位置に付勢されており、この付勢力に抗してトリガーボタン32Aを引くことにより、トリガースイッチ32Bが発光色変更手段28への回路的に通電を行い、発光色変更手段28が作動することができる。従って、携帯型ライト10は、このトリガーボタン32Aが押されている間のみ変更モードとなり、トリガーボタン32Aを解放することにより、自動的に通常モードに戻る。
換言すれば、携帯型ライト10は、トリガーボタン32Aを操作しない限り、基本的に通常モードであり、使用者が敢えて意識してトリガーボタン32Aに指をかけて意図して引いた場合のみ、変更モードとなるため、使用者が意図せず誤って変更モードとなってしまうことを防止することができる。即ち、携帯型ライト10は、使用者が把持部18を把持して振るものであるため、トリガーボタン32Aの形状とすれば、わざわざトリガーボタン32Aに指をかけない限り発光色が変更されることはないため、通常の使用時に誤って発光色変更手段28が誤動作することを防止することができると同時に、発光色変更手段28により発光色を変更する場合にもライト本体12を振る動作が必要となるため、トリガーボタン32Aとすることにより、振る動作をしながら同時に容易に操作することもできる。
一方で、モード切替手段32は、このトリガーボタン32Aから指を放すだけで自動的に通常モードに戻ることができる。このため、例えば、使用者自らがスイッチを上下又は左右に移動させてどちらかのモードへ切り替えるようなモード切替手段と異なり、変更モードから通常モードへ戻すのを忘れたまま、使用することを防止することができる。特に、上記のように、発光色変更手段28においては、変更モードとなっている間に特定された動作によって、発光色との関係を関連付けるため、振り動作をしながら変更モードを終了させる必要があり、そのためにも、指を放すだけで、変更モードを終了させることが重要な要素となる。但し、モード切替手段32は、トリガーボタン32Aを操作している(引いている)間だけ変更モードとする態様に限定されるものではなく、他に、例えば、最初のボタン操作で変更モードとし、次に行われるボタン操作で変更モードを解除する設定とすることもできる。
また、このモード切替手段32は、使用者に現在のモードを通知する図示しない通知部も備えている。この通知部としては、具体的には、把持部18の一部に現在のモードを表示する図示しないユーザーインターフェース、例えば、表示ランプ等を設置することにより、使用者が現在のモードを視覚的に確認することができるように設定することができる。この場合、例えば、変更モードの場合のみ表示ランプが点灯する形態や、通常モードでは「青」、変更モードでは「赤」などを表示する表示ランプの形態とすることもできる。また、このような視覚的な通知に限定されるものではなく、モードが切り替わったことを知らせる通知音等を発生させることにより、使用者に聴覚的に現在のモードを通知することもできる。
(10.発光色学習手段)
上述した図4に示す複数の発光色とライト本体12の振り動作による変位の方向との関連付けは、いわば製造時又は工場出荷時等の初期設定である。このため、例えば、動かしやすい又は覚えやすい振り動作と、好みの又はよく使用する発光色とが対応しているわけではなく、使用者にとっては、好みの又はよく使用する発光色については、自分にとって動かしやすい又は覚えやすい振り動作と関連付けて変更させることができれば、非常に使い勝手が良く、簡易に好みの仕様に設定して、取扱説明書を参照したり、初期設定を記憶等することなく、自らの希望に沿った使用をすることができるので、より一層簡易に発光色を変更することができると同時に、使用者にとってオリジナルの仕様であるという満足感を与えることもできる。
このため、本発明の携帯型ライト10においては、図3に示すように、中央処理部24において設定された発光色学習手段30により、複数の発光色のうち任意の発光色をライト本体12の任意の方向への振り動作に関連付けして学習することができる。この場合、発光色学習手段30は、図3に示すように、複数の発光色のうち、ライト本体12の任意の方向への振り動作に関連付けさせるべき任意の発光色を選択するスイッチ31を備え、このスイッチ31により特定された発光色の、当該色への変更のための振り動作を、図4に示す初期設定値から使用者自らが希望する任意の振り動作に変更することができる。
このスイッチ31としては、具体的には、図5に示すように、中央処理部24に電気的に接続されたディップスイッチを使用することができる。このディップスイッチは、把持部18内に内蔵され、通常では、図示しない蓋等により覆われているが(従って、通常は誤って操作されない)、発光色を振り動作に関連付けて学習させる場合には、この蓋を取り外して外部から操作可能な状態として、ペン先等の先尖状の物体で操作する。具体的には、図5に示すように、このディップスイッチは、複数の、図5に示す実施の形態では4つのスライドスイッチ(又はプッシュロックスイッチでも良い)を備え、これらの4つのスライドスイッチは、通常時、即ち、いずれの発光色についても、関連付けされる振り動作を変更しない場合には、「0000」に設定されており、いずれかのスライドスイッチを「1」に入力することにより、関連付けるべき振り動作を学習すべき発光色を特定することができる。具体的には、例えば、図5に示す実施の形態では、4つのスライドスイッチを、「0001」とした場合には「桃」、「0010」とした場合には「赤」を学習すべき発光色等として特定する。なお、4つのスライドスイッチの全てを操作して「1111」として再起動等した場合には、これまで学習した発光色と特定の振り動作との関連付けをリセットして、図4に示す初期設定値に戻すことができる。
次に、このようにして、関連付けるべき振り動作を学習すべき発光色を特定した上で、当該発光色について、使用者が関連付けさせたい振り動作を行って、中央処理部24のメモリを書き換えて記憶する。この場合、関連付けるべき振り動作を確実に特定できるよう、上述した発光色変更手段28と同様に、この発光色学習手段30も、モード切替手段32により変更モードに設定されている場合にのみ、複数の発光色のうち任意の発光色をライト本体12の任意の方向への振り動作に関連付けして学習することができる。
具体的には、図6に示すように、例えば、「赤」に関連付けるべき振り動作を変更する場合、まず、図5に示すようにディップスイッチを「0010」とし、次いで、モード切替手段32のトリガーボタン32Aを引いた状態で、使用者が関連付けたい振り動作を実際に行い、動作終了時にトリガーボタン32Aを放して学習を終了させる。この変更モードであった最中の振り動作による変位の方向を、センサー16により検出してX軸とY軸により特定して、当該データを、「赤」に関連付けしてメモリに記憶して、「赤」に関連付けされた振り動作を更新する。例えば、図6に示す振り動作を行った場合には、最初の右斜め上への変位を、「X+、Y+(同時変位)」と、次の左への変位を「X−(Y0)」と、更に右斜め下への変位を「X+、Y−(同時変位)」、最後の上への変位を「Y+(X0)」と特定して、このパターンの振り動作を「赤」に関連付けてメモリに記憶する。その後、電源22をオフにして、ディップスイッチを通常の「0000」に戻した上で、電源22をオンして再起動すると、以降、発光色変更手段28は、このようにして発光色学習手段30によって学習された固有の振り動作(図6に示す振り動作)があった場合に複数の発光色のうち当該振り動作に対応する発光色(上記の場合には、「赤」)に変更する。なお、この場合、使用者が行った振り動作が、既に他の発光色への変更を特定するための振りパターンと重複している場合には、その旨を警告して、あるいは、学習を無効として、他の振り動作への変更を促すことができる。
(11.省電力手段)
また、本発明においては、中央処理部24に、図3に示すように、センサー16が所定時間を経過してもライト本体12の変位を検出しない場合には、光源14を消灯させる省電力手段34をも更に設けることができる。この場合、省電力手段34は、センサー16が変位を検出しない場合に作動する図示しない静止タイマーによって、例えば、120秒等の予め設定された時間が経過したかを判定し、経過した場合には光源22を消灯させて省電力モードとする。これにより、無駄な発光を防止して、電源22の消耗等を抑制して、長時間にわたって適正に使用することができる。一方、この省電力モードは、センサー16が変位を検出した場合、又は、電源22が操作によってオフとされた場合に解除されて、通常時に戻る。
(12.全体の処理)
以上の携帯型ライト10の動作のフローチャートを図7に示す。この図7に示すように、携帯型ライト10の電源22をオンにした場合、発光色学習手段30のディップスイッチが「0000」であるかを判断し、「0000」である場合には、設定に変更はないため、通常通りの発光(前回オフ時の発光色)で発光する。その後、静止タイマーによって、設定された所定時間(n秒間)動作がないことが確認された場合には、省電力モードとして、光源14を消灯させる。
一方、発光色学習手段30のディップスイッチが「0000」以外の設定である場合、まずは、「1111」であるかを判定して、「1111」であれば初期状態にリセットし、それ以外の場合には、即ち、使用者が、関連付けるべき振り動作の変更の意思をもって、予め特定の発光色を指定していた場合には、トリガーボタン32Aが押し下げられている間の振り動作をセンサー16により検出してメモリに記憶することにより、特定の発光色を指定した任意の振り動作に関連付けることができる。
本発明は、例えば、イベントやライブの会場で参加者、観覧者が使用するペンライトとして、また、パトロールや交通誘導等の際に使用することができる小型の携帯型ライトとして、広く適用することができる。
10 携帯型ライト
12 ライト本体
14 光源
16 センサー
18 把持部
20 透光部
22 電源
24 中央処理部
26 電源スイッチ
28 発光色変更手段
30 発光色学習手段
31 スイッチ
32 モード切替手段
32A トリガーボタン
32B トリガースイッチ
34 省電力手段

Claims (10)

  1. 少なくとも透光部を有するライト本体と、前記ライト本体に搭載され複数の発光色を発光することができる光源と、前記ライト本体の変位を検出するセンサーとを備えた携帯型ライトにおいて、前記センサーが検出した前記ライト本体の特定方向への振り動作による変位に応じて前記特定方向への振り動作に関連付けされた発光色へ直接変更することができる発光色変更手段と、前記複数の発光色のうち任意の発光色を前記ライト本体の任意の方向への振り動作に関連付けして学習する発光色学習手段とを備え、前記発光色変更手段は、前記発光色学習手段によって学習された固有の振り動作があった場合に前記複数の発光色のうち当該振り動作に対応する発光色に変更することを特徴とする携帯型ライト。
  2. 請求項1に記載された携帯型ライトであって、前記センサーは、加速度センサーであって、前記加速度センサーは、前記ライト本体の振り動作による変位の方向及び加速度を検出し、前記発光色変更手段は前記加速度センサーにより検出された前記加速度が所定値以上の値に達した場合にのみ発光させるべき前記発光色を変更することを特徴とする携帯型ライト。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された携帯型ライトであって、前記携帯型ライトを通常モード又は変更モードのいずれかに切り替えるモード切替手段を更に備え、前記発光変更手段は、前記モード切替手段により前記変更モードに設定されている場合にのみ、前記発光色の他の前記発光色への変更が許容されることを特徴とする携帯型ライト。
  4. 請求項3に記載された携帯型ライトであって、前記発光色学習手段は、前記モード切替手段により前記変更モードに設定されている場合にのみ、前記複数の発光色のうち任意の発光色を前記ライト本体の任意の方向への振り動作に関連付けして学習することを特徴とする携帯型ペンライト。
  5. 請求項3又は請求項4のいずれかに記載された携帯型ライトであって、前記モード切替手段はボタンであって、前記ボタンは、前記ボタンが押されている間のみ前記変更モードとすることを特徴とする携帯型ライト。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれかに記載された携帯型ライトであって、前記モード切替手段は、現在のモードを通知する通知部をも備えていることを特徴とする携帯型ライト。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載された携帯型ライトであって、前記発光色学習手段は、前記複数の発光色のうち、前記ライト本体の任意の方向への振り動作に関連付けさせるべき任意の前記発光色を選択するスイッチを備えていることを特徴とする携帯型ライト。
  8. 請求項7に記載された携帯型ライトであって、前記スイッチは、ディップスイッチであることを特徴とする携帯型ライト。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載された携帯型ライトであって、前記センサーが所定時間を経過しても前記ライト本体の変位を検出しない場合には前記光源を消灯させる省電力手段をも更に備えていることを特徴とする携帯型ライト。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載された携帯型ライトであって、前記光源がフルカラーLEDであることを特徴とする携帯型ライト。
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