JP6272013B2 - 反射型スクリーン、映像表示システム - Google Patents
反射型スクリーン、映像表示システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6272013B2 JP6272013B2 JP2013265658A JP2013265658A JP6272013B2 JP 6272013 B2 JP6272013 B2 JP 6272013B2 JP 2013265658 A JP2013265658 A JP 2013265658A JP 2013265658 A JP2013265658 A JP 2013265658A JP 6272013 B2 JP6272013 B2 JP 6272013B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screen
- reflective
- layer
- image
- reflective screen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Description
このような短焦点型の映像投射装置によって投射された映像光を良好に表示するために、単位レンズが複数配列されて形成されたリニアフレネルレンズ形状やサーキュラーフレネルレンズ形状を有するレンズ層の表面に反射層を形成した反射型スクリーン等が様々に開発されている(例えば、特許文献1,2)。
前述の特許文献1,2には、このような天井への映像の映り込み改善に関する対策はなされていない。
請求項1の発明は、映像源から投射された映像光を反射させて観察可能に表示する反射型スクリーンであって、映像光を反射する反射層(12)と、該反射型スクリーンの厚み方向において前記反射層よりも映像源側に位置し、その映像源側の面に、映像源側に凸となる略多角柱形状の単位プリズム(151)が複数配列された表面光学層(15)と、を備え、前記単位プリズムの長手方向において、前記単位プリズムの高さ(h2)は、規則的に、又は、不規則に変化しており、前記単位プリズム(151)の長手方向における前記単位プリズムの高さ(h2)は、長手方向において周期的に変化しており、その周期をP、前記単位プリズムの高さが最も高い点と最も低い点との差dとするとき、その比P/dが、14≦P/d≦84を満たすこと、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
請求項2の発明は、映像源から投射された映像光を反射させて観察可能に表示する反射型スクリーンであって、映像光を反射する反射層(12)と、該反射型スクリーンの厚み方向において前記反射層よりも映像源側に位置し、その映像源側の面に、映像源側に凸となる略多角柱形状の単位プリズム(151)が複数配列された表面光学層(15)と、を備え、前記単位プリズムの長手方向において、前記単位プリズムの高さ(h2)は、規則的に、又は、不規則に変化しており、前記単位プリズム(151)の長手方向における前記単位プリズムの高さ(h2)は、長手方向において周期的に変化しており、その周期Pは、100μm以上、600μm以下であること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の反射型スクリーンにおいて、前記単位プリズム(151)の高さ(h2)は、その配列方向に平行な直線上において、隣接する前記単位プリズムの高さとは異なること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の反射型スクリーンにおいて、該反射型スクリーンの厚み方向において前記表面光学層(15)よりも背面側に、レンズ面(132)と非レンズ面(133)とを有し背面側に凸となる単位レンズ(131)が複数配列されたフレネルレンズ形状を背面側に有するレンズ層(13)を備え、前記反射層(12)は、少なくとも前記単位レンズの前記レンズ面に形成されること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の反射型スクリーン(10)と、前記反射型スクリーンに映像光を投射する映像源(LS)と、を備える映像表示システム(1)である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
本明細書中において、板、シート等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
本明細書中において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
図1は、第1実施形態の映像表示システム1を説明する図である。
図1(a)は、映像表示システム1の斜視図であり、図1(b)は、映像表示システム1の側面図である。
映像表示システム1は、反射型スクリーン10、映像源LS等を有している。この映像表示システム1は、映像源LSから投影された映像光Lを反射型スクリーン10が反射して、その画面(表示領域)上に映像を表示する一般的な映像表示システムである。なお、映像表示システム1は、フロントプロジェクションテレビシステム等として用いることも可能である。
なお、以下の説明中において、画面上下方向、画面左右方向、厚み方向とは、特に断りが無い場合、この反射型スクリーン10の使用状態における画面上下方向(鉛直方向)、画面左右方向(水平方向)、厚み方向(奥行き方向)であるとする。
この反射型スクリーン10は、対角80インチや100インチ等の大きな画面(表示領域)を有している。
図2では、反射型スクリーン10の画面(表示領域)の幾何学的中心となる点A(図1(a),(b)参照)を通り、画面上下方向に平行であって、スクリーン面に直交(厚み方向に平行)な断面の一部を拡大して示している。
反射型スクリーン10は、その映像源側(観察者側)から順に、表面光学層15、基材層14、レンズ層13、反射層12、保護層11等を備えている。以下、各層について説明する。
基材層14は、光拡散層141と、着色層142とを有している。光拡散層141と着色層142とは、一体に積層されている。本実施形態では、図2に示すように、光拡散層141が背面側であり、着色層142が映像源側に位置する例を示したが、これに限らず、光拡散層141が映像源側に位置し、着色層142が背面側に位置する形態としてもよい。
光拡散層141の母材となる樹脂としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂や、PC(ポリカーボネート)樹脂、MS(メチルメタクリレート・スチレン)樹脂、MBS(メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン)樹脂、アクリル系樹脂、TAC(トリアセチルセルロース)樹脂、PEN(ポリエチレンナフタレート)樹脂等が挙げられる。
拡散材としては、平均粒径が約1〜50μmであり、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン系等の樹脂製の粒子や無機粒子等が挙げられる。
この光拡散層141の厚さは、反射型スクリーン10の画面サイズ等にも依るが、約100〜3000μmとすることが、映像がぼけることなく、十分な視野角と明るさの面均一性を得る観点から好ましい。
この着色層142は、光を吸収する作用を有し、反射型スクリーン10に入射する照明光等の不要な外光を吸収したり、表示される映像の黒輝度を低下させたりして、映像のコントラストを向上させる機能を有する。
着色層142の母材としては、PET樹脂や、PC樹脂、MS樹脂、MBS樹脂、アクリル系樹脂、TAC樹脂、PEN樹脂等により形成される。また、着色材としては、灰色や黒色等の暗色系の染料や顔料等が挙げられる。
着色層142は、反射型スクリーン10の画面サイズ等にも依るが、その厚さを約30〜3000μmとし、その透過率を約30〜80%とすることが、十分な外光吸収性を得る等の観点から好ましい。
本実施形態の基材層14は、光拡散層141と着色層142とを共押出成形することにより一体に積層されて形成されている。
レンズ層13は、基材層14の背面側に設けられた光透過性を有する層であり、図3(a)に示すように、点Cを中心として単位レンズ131が同心円状に複数配列されたサーキュラーフレネルレンズ形状をその背面側に有している。この単位レンズ131が配列されて形成されるサーキュラーフレネルレンズは、その光学的中心であるフレネルセンターである点Cが、反射型スクリーン10の画面(表示領域)の領域外であって、反射型スクリーン10の下方に位置している。
この単位レンズ131は、背面側に凸であり、レンズ面132と、このレンズ面132と対向する非レンズ面133とを備えている。
反射型スクリーン10の使用状態において、単位レンズ131は、レンズ面132が頂点t1を挟んで非レンズ面133よりも鉛直方向上側に位置している。
また、単位レンズ131の配列ピッチは、P1であり、単位レンズ131のレンズ高さ(スクリーンの厚み方向における頂点t1から単位レンズ131間の谷底となる点v1までの寸法)は、h1である。
理解を容易にするために、図2等では、単位レンズ131の配列ピッチP1、角度α,βは、単位レンズ131の配列方向において一定であるように示している。しかし、本実施形態の単位レンズ131は、実際には、配列ピッチP1は一定であるが、角度αが単位レンズ131の配列方向においてフレネルセンターとなる点Cから離れるにつれて次第に大きくなっている。
また、本実施形態では、レンズ層13がサーキュラーフレネルレンズ形状を有する例を挙げて説明するが、単位レンズ131が三角柱状であり、画面左右方向を長手方向とし、画面上下方向に配列されるリニアフレネルレンズ形状を有する形態としてもよい。
このレンズ層13は、例えば、基材層14の一方の面(本実施形態では、光拡散層141側の面)を、紫外線硬化型樹脂が充填されたサーキュラーフレネルレンズ形状を賦形する成形型に押圧し、紫外線を照射して硬化させた後に成形型から離型する紫外線成形法等により形成することができる。なお、レンズ層13の形成方法は、適宜選択してよく、この限りではない。
この反射層12は、図2や図3(b)に示すように、レンズ面132に形成されているが、非レンズ面133には形成されていない。
反射層12は、アルミニウムをレンズ面132に蒸着することにより形成されている。なお、反射層12は、上記に限らず、レンズ面132上に、アルミニウムや銀、ニッケル等の金属を蒸着する、スパッタリングする、又は金属箔を転写する等により形成することができる。
この保護層11は、図2及び図3(b)に示すように、反射層12及び非レンズ面133を背面側から被覆している。従って、非レンズ面133上に保護層11が形成された形態となっている。また、保護層11は、レンズ層13の単位レンズ131の凹凸を十分に充填しており、その背面側の面は、スクリーン面に平行な略平面状となっている。
保護層11は、反射型スクリーン10の厚み方向において、単位レンズ131の頂点t1からその背面側表面までの寸法を、約5〜100μmとすることが、保護機能を十分発揮し、かつ光吸収性等を十分発揮する観点等から好ましい。
なお、保護層11は、十分な保護機能及び光吸収機能を有するのであれば、単位レンズ131の凹凸形状に沿って略等しい厚さで形成される等、その背面側の面が凹凸形状を有していてもよい。
図4(a)は、表面光学層15を観察者側(映像源側)正面方向から見た図であり、図4(b)は、画面左右方向及びスクリーン面に直交する方向に平行な断面での表面光学層15の断面を拡大した図である。図4(c)は、表面光学層15において、単位プリズム151の頂点t2を通り、その長手方向に平行な断面を拡大して示した図である。
表面光学層15は、反射型スクリーン10の厚み方向において、最も観察者側に配置された層である。この表面光学層15の映像源側の面には、単位プリズム151が複数配列されている。
単位プリズム151は、図4(b)に示すように、反射型スクリーン10の使用状態における画面上下方向において、上側の面となる第1の面152と、下側の面となる第2の面153とを備えている。単位プリズム151の頂角はθ1であり、第1の面152がスクリーン面に平行な面となす角度はθ2、第2の面153がスクリーン面に平行な面となす角度はθ3である。この単位プリズム151の配列ピッチはP2である。
本実施形態では、θ2=θ3であり、配列ピッチP2は、単位プリズム151の配列方向における幅に等しい。
表面光学層15は、このような単位プリズム151を備えることにより、下方に位置する映像源LSから投射された映像光Lを、第2の面153から反射型スクリーン10内へ効率よく入射させ、天井側へ反射する光を低減し、天井への映像の映り込みを抑制できる。
また、例えば、頂角θ1を鋭角(0°<θ1<90°)とした場合には、天井側への映像光の反射をより抑制できるが、映像の正面輝度がやや低下する傾向を有する。
従って、本実施形態では、頂角θ1は、鈍角(θ1>90°)とした。頂角θ1を鈍角(θ1>90°)とした場合には、鋭角である場合に比べて、映像の正面輝度は向上し、天井側への映像光の反射も十分抑制できる。
なお、頂角θ1に関しては、反射型スクリーン10の使用環境や画面の大きさ、所望する光学性能等に応じて適宜選択して設計してよい。
また、単位プリズム151の配列ピッチP2に関しては、単位レンズ131の配列ピッチP1よりも小さい方が、モアレを低減する等の観点から好ましい。
そこで、表面光学層15は、単位プリズム151の長手方向において、その高さを変化させることにより、単位プリズム151の頂部が平らであったり、丸みを帯びていたりする場合であっても、輝線の要因となる光を拡散し、輝線を大幅に低減する効果を有している。
単位プリズム151の長手方向において、単位プリズム151の高さh2の変化の周期Pと、高さh2の最も高い点の高さと最も低い点の高さとの差dとは、輝線を防止する観点から、その比P/dが、14≦P/d≦84を満たすことが好ましい。
仮に、P/d<14である場合、拡散作用が強くなりすぎ、輝線の原因となる光が拡散されて輝線は低減されるが、外光も拡散され、コントラスト感が低下し、映像もぼけるという問題がある。
一方、P/d>84である場合、拡散作用が弱くなりすぎ、輝線が生じるという問題がある。
また、単位プリズム151の高さh2の最も高い点の高さと最も低い点の高さとの差dは、上述の範囲内であれば、単位プリズム151毎に異なってもよいし、単位プリズム151の長手方向において異なっていてもよい。
さらに、本実施形態では、単位プリズム151は、その高さが長手方向において規則的に異なる例を示したが、これに限らず、不規則に変化するものとしてもよい。
表面光学層15は、例えば、単位プリズム151を賦形する凹形状が形成された不図示の成形型に紫外線硬化型樹脂を充填し、基材層14の一方の面(本実施形態では、着色層142側の面)をその成形型に押圧し、紫外線を照射して硬化させた後に成形型から離型する紫外線成形法等により形成することができる。
なお、表面光学層15の形成方法は、適宜選択してよく、この限りではない。
図2に示すように、映像源LSから投影された大部分の映像光L1は、反射型スクリーン10の下方から入射し、表面光学層15及び基材層14を透過してレンズ層13の単位レンズ131へ入射する。
そして、映像光L1は、レンズ面132へ入射して反射層12によって反射され、観察者O側へ向かって反射型スクリーン10から出射する。なお、映像光L1が反射型スクリーン10の下方から投射され、角度βが反射型スクリーン10の画面上下方向の各点における映像光L1の入射角度よりも大きいので、映像光L1が非レンズ面133に直接入射することはなく、非レンズ面133は、映像光L1の反射には影響しない。
そして、一部の外光G1は、非レンズ面133へ入射して、保護層11によって吸収される。また、一部の外光G2は、レンズ面132で反射して、主として反射型スクリーン10の下方側へ向かうので、観察者O側には直接届かず、また、届いた場合にもその光量は、映像光Lに比べて大幅に少ない。従って、反射型スクリーン10では、外光G1,G2による映像のコントラスト低下を抑制できる。
図5は、第1実施形態の反射型スクリーン10の表面光学層15の機能を説明する図である。図5(a)は、本実施形態の反射型スクリーン10を側面から見た様子を示し、図5(b)は、本実施形態の反射型スクリーン10を上面側から見た様子を示している。
図6は、比較例の反射型スクリーン10B〜10Dでの映像源側表面での光の様子を示す図である。図6(a)は、比較例の反射型スクリーン10Bを側面から見た様子を示し、図6(b)は、比較例の反射型スクリーン10Cを側面から見た様子を示している。図6(c)は、比較例の反射型スクリーン10Dを側面から見た様子を示している。理解を容易にするために、図5及び図6においては、各反射型スクリーン10,10B,10C,10Dを簡略化して示している。
比較例の反射型スクリーン10Cは、表面光学層15ではなく、映像源側の面がマット状である表面光学層15Cを備えている点以外は、本実施形態の反射型スクリーン10と同様の形態である。表面光学層15Cは、その表面に微細な凹凸形状が形成されており、光を等方的に拡散する作用を有する層である。
比較例の反射型スクリーン10Dは、単位プリズム151Dが複数配列された表面光学層15Dを備えているが、単位プリズム151Dの高さが、その長手方向において一定である点以外は、本実施形態の反射型スクリーン10と同様の形態である。
しかし、天井への映像の移り込みの改善が不十分であるという問題に加え、表面光学層15Cの表面のマット(拡散作用)の強度によっては、表面で拡散反射した光L42により、画面上方等において、映像のコントラストの低下や、映像のぼけ等が生じやすくなるという問題がある。
しかし、一部の光L53が、前述のような平坦部や丸みを有する単位プリズム151Dの頂部で反射、拡散し、画面左右方向等に延在する輝線(ホットライン)となって観察者Oに観察されてしまい、画質の低下を招く。
また、本実施形態の反射型スクリーン10によれば、前述のように、単位プリズム151の高さh2が長手方向に沿って変化しているので、図5(b)に示すように、頂部で反射する光が画面左右方向へ主に拡散され、輝線の発生を効果的に低減することができる。
従って、本実施形態によれば、反射型スクリーンの表面で反射して天井側へ向かう映像光を大幅に低減し、天井への映像の映り込みを改善でき、かつ、輝線(ホットライン)等の発生を大幅に改善することができる。
また、本実施形態によれば、映像がぼけたり、コントラストが低下したりすることを大幅に低減でき、良好な映像を表示できる。
測定例1の表面光学層は、その映像源側の面に、等方的な拡散作用を有するマット形状を有している。即ち、測定例1の表面光学層は、前述の比較例の表面光学層15Cに相当する。
測定例2〜6の表面光学層は、その映像源側の面に単位プリズムが複数配列されて形成されており、その頂角θ1=155°、θ2=θ3=12.5°である。測定例2〜6の表面光学層は、その単位プリズム151の稜線の高さ変化の有無や、変化の周期等が異なる。
測定例2の表面光学層は、その映像源側の面に単位プリズムが複数配列されて形成されており、その高さh2は、単位プリズムの長手方向において一定である。即ち、測定例2の表面光学層は、前述の比較例の表面光学層15Dに相当する。
測定例4の表面光学層は、単位プリズム151の高さh2が、周期P=250μm、高さの差d=17μmで変化している。また、P/d=14.7である。
測定例5の表面光学層は、単位プリズム151の高さh2が、周期P=250μm、高さの差d=2μmで変化している。また、P/d=125である。
測定例6の表面光学層は、単位プリズム151の高さh2が、周期P=250μm、高さの差d=20μmで変化している。また、P/d=12.5である。
図7は、天井への映像の映り込みを評価する評価方法を説明する図である。
図7に示すように、保護層11から基材層14までを備える反射型スクリーン10Aを壁面に配置した。反射型スクリーン10Aは、100インチサイズ(2233mm×1260mm)である。天井から反射型スクリーンまでの寸法D1=400mmである。
この反射型スクリーン10Aの映像源側表面の画面左右方向中心であって画面上下方向下端から、1100mmの位置に、各測定例の表面光学層(300mm×300mm、100μm厚のPET樹脂製を基材とし、約20μm厚の紫外線硬化型樹脂製の単位プリズム層又はマット層を形成)の中心が位置するように貼合し、映像源LS(短焦点プロジェクタ:三洋電機製PDG−DWL2500J)から白色光を照射する。このとき、映像源LSの映像光の投射口は、反射型スクリーン10Aの下端からの鉛直方向の距離D3=140mm、反射型スクリーン10Aのシート面(スクリーン面)に垂直な方向の距離D4=450mmである。また、反射型スクリーン10Aの幾何学的中心A2への映像光の入射角度は52°である。
なお、各測定例の表面光学層が配置されていない領域からの反射光も天井に到達するが、その殆どが、照度計を配置した場所ではなく他の領域に到達し、照度計を配置した位置に到達する光量はごく少量であるので、測定への影響は問題ないものとした。
しかし、比較例に相当する測定例1,2,5,6の表面光学層を備える反射型スクリーンに関しては、天井への映像光の映り込みが著しかったり、コントラストが低下したりする等して、良好な映像の視認の妨げとなり、好ましくなかった。
以上のことから、本実施形態によれば、天井への映像光の映り込みを十分改善し、かつ、輝線を抑制し、明るく良好な映像を表示することができる。
図8は、第2実施形態の反射型スクリーン20を説明する図である。
図8(a)は、反射型スクリーン20の図2と同様な断面の一部を拡大して示し、図8(b)は、図8(a)における反射型スクリーン20の表面光学層25の一部を拡大して示している。
第2実施形態の反射型スクリーン20は、表面光学層25の単位プリズム251の断面形状が不等辺三角形形状であり、θ3<θ2である点が第1実施形態の反射型スクリーン10とは異なる以外は、第1実施形態の反射型スクリーン10と同様の形態である。従って、前述の第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
この第2実施形態の反射型スクリーン20は、前述の第1実施形態に示す映像表示システム1に使用可能である。
この表面光学層25の単位プリズム251は、画面上下方向に平行であって厚み方向に平行な断面における断面形状が、不等辺三角形形状であり、反射型スクリーン20の使用状態において、頂点t3に対して画面上下方向下側に位置する面253、上側に位置する面252を有している。
この単位プリズム251において、θ1>90°、θ2>θ3となっている。
また、照明光等の外光G3は、単位プリズム251の上側の面252に入射して、前述の外光G1,G2のように、着色層142で吸収されたり、単位レンズ131の非レンズ面133上に形成された保護層11に吸収されたり、反射層12で下方側へ反射されたりする。従って、観察者O側に到達する外光を大幅に抑制することができ、外光によるコントラストの低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、外光を効率よく反射型スクリーン20内へ入射させて内部の光吸収性を有する着色層や保護層11で吸収することができるので、コントラストをさらに向上させることができる。
なお、単位プリズム251は、配列方向に沿ってその形状(配列ピッチP1、角度θ1,θ2,θ3等)が変化する形態としてもよい。
以上説明した各実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)反射型スクリーン10,20の厚み方向において、表面光学層15,25と反射層12との間に位置する層に関しては、所望する光学特性や使用される環境等に合わせて、適宜選択して設けることができる。
例えば、反射型スクリーン10,20は、反射型スクリーンとしての平面性を維持するために、光透過性を有するガラス基板や樹脂板等を設けてもよい。
また、例えば、反射型スクリーン10,20は、画面左右方向の拡散作用が、画面上下方向における拡散作用よりも大きい異方性拡散層等を備える形態としてもよい。
また、反射層12は、非レンズ面133上にも形成される形態としてもよい。この場合、反射層12は、単位レンズ131間の谷部を充填しその背面側の面が略平面状となる形態としてもよいし、単位レンズ131の凹凸形状に沿って所定の厚さで形成される形態としてもよいし、十分な反射特性を有しているならば、その厚さが均一でなくともよい。
また、単位レンズ131は、図2等に示す断面において、レンズ面132及び非レンズ面133の一部が曲線状となっていてもよいし、レンズ面132及び非レンズ面133の少なくとも一方の面が、複数の面から構成される形態としてもよい。
また、光拡散層141と着色層142とは、それぞれ別体として成形され、不図示の粘着剤等により一体に接合されていてもよい。
また、反射型スクリーン10,20は、不使用時には巻き取って保管できる巻き取り可能な形態としてもよい。このような形態の場合には、支持板50等を設けず、反射型スクリーン10,20の背面側を、光を透過しにくい布製又は樹脂製の遮光幕や耐傷性を向上させる層等で被覆する形態としてもいよい。
10,20 反射型スクリーン
11 保護層
12 反射層
13 レンズ層
14 基材層
15,25 表面光学層
151,251 単位プリズム
LS 映像源
Claims (5)
- 映像源から投射された映像光を反射させて観察可能に表示する反射型スクリーンであって、
映像光を反射する反射層と、
該反射型スクリーンの厚み方向において前記反射層よりも映像源側に位置し、その映像源側の面に、映像源側に凸となる略多角柱形状の単位プリズムが複数配列された表面光学層と、
を備え、
前記単位プリズムの長手方向において、前記単位プリズムの高さは、規則的に、又は、不規則に変化しており、
前記単位プリズムの長手方向における前記単位プリズムの高さは、長手方向において周期的に変化しており、その周期をP、前記単位プリズムの高さが最も高い点と最も低い点との差dとするとき、その比P/dが、
14≦P/d≦84
を満たすこと、
を特徴とする反射型スクリーン。 - 映像源から投射された映像光を反射させて観察可能に表示する反射型スクリーンであって、
映像光を反射する反射層と、
該反射型スクリーンの厚み方向において前記反射層よりも映像源側に位置し、その映像源側の面に、映像源側に凸となる略多角柱形状の単位プリズムが複数配列された表面光学層と、
を備え、
前記単位プリズムの長手方向において、前記単位プリズムの高さは、規則的に、又は、不規則に変化しており、
前記単位プリズムの長手方向における前記単位プリズムの高さは、長手方向において周期的に変化しており、その周期Pは、100μm以上、600μm以下であること、
を特徴とする反射型スクリーン。 - 請求項1又は請求項2に記載の反射型スクリーンにおいて、
前記単位プリズムの高さは、その配列方向に平行な直線上において、隣接する前記単位プリズムの高さとは異なること、
を特徴とする反射型スクリーン。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の反射型スクリーンにおいて、
該反射型スクリーンの厚み方向において前記表面光学層よりも背面側に、レンズ面と非レンズ面とを有し背面側に凸となる単位レンズが複数配列されたフレネルレンズ形状を背面側に有するレンズ層を備え、
前記反射層は、少なくとも前記単位レンズの前記レンズ面に形成されること、
を特徴とする反射型スクリーン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の反射型スクリーンと、
前記反射型スクリーンに映像光を投射する映像源と、
を備える映像表示システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013265658A JP6272013B2 (ja) | 2013-12-24 | 2013-12-24 | 反射型スクリーン、映像表示システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013265658A JP6272013B2 (ja) | 2013-12-24 | 2013-12-24 | 反射型スクリーン、映像表示システム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2015121692A JP2015121692A (ja) | 2015-07-02 |
| JP6272013B2 true JP6272013B2 (ja) | 2018-01-31 |
Family
ID=53533346
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2013265658A Active JP6272013B2 (ja) | 2013-12-24 | 2013-12-24 | 反射型スクリーン、映像表示システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6272013B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE112019002671T5 (de) * | 2018-05-25 | 2021-04-22 | AGC Inc. | Bildprojektionsstruktur, verfahren zu deren herstellung und bildanzeigesystem |
| JP2020173331A (ja) * | 2019-04-10 | 2020-10-22 | 大日本印刷株式会社 | 反射スクリーン、映像表示システム |
| JP7435095B2 (ja) * | 2020-03-18 | 2024-02-21 | 大日本印刷株式会社 | 反射スクリーン、反射スクリーンユニット及び映像表示装置 |
| JP7468094B2 (ja) * | 2020-04-07 | 2024-04-16 | 大日本印刷株式会社 | 反射スクリーン、反射スクリーンユニット及び映像表示装置 |
| CN114660884B (zh) * | 2020-12-22 | 2024-05-14 | 宁波激智科技股份有限公司 | 一种抗环境光激光电视屏幕及其制备方法 |
| CN115128896B (zh) * | 2022-07-29 | 2024-06-11 | 青岛海信激光显示股份有限公司 | 屏幕及系统 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4849433A (ja) * | 1971-03-29 | 1973-07-12 | ||
| US6600600B2 (en) * | 2000-08-14 | 2003-07-29 | Cid, Inc. | Projection screen and projection method |
| JP2004302282A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Japan Wavelock Co Ltd | 映写スクリーン |
| JP2007041396A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-15 | Sony Corp | スクリーン及びこれを用いた画像投影装置 |
| JP2012042518A (ja) * | 2010-08-12 | 2012-03-01 | Tohoku Univ | 反射型フロントスクリーンとそれを用いた立体表示システム |
| JP2013171114A (ja) * | 2012-02-20 | 2013-09-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 反射スクリーン、映像表示システム |
| JP2013213882A (ja) * | 2012-03-31 | 2013-10-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 反射スクリーン、映像表示システム |
-
2013
- 2013-12-24 JP JP2013265658A patent/JP6272013B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2015121692A (ja) | 2015-07-02 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6272013B2 (ja) | 反射型スクリーン、映像表示システム | |
| JP2013171114A (ja) | 反射スクリーン、映像表示システム | |
| JP2014010404A (ja) | 反射スクリーン、映像表示システム | |
| JP2013218073A (ja) | 反射スクリーン、映像表示システム | |
| JP6492597B2 (ja) | 反射スクリーン、映像表示システム | |
| JP2012226103A (ja) | 反射スクリーン、映像表示システム | |
| CN107430326B (zh) | 反射型屏幕、影像显示系统 | |
| TW202407396A (zh) | 反射型螢幕、影像顯示裝置 | |
| JP2013130837A (ja) | 反射スクリーン、映像表示システム | |
| JP2016062031A (ja) | 反射型スクリーン、映像表示システム | |
| JP5949355B2 (ja) | 反射スクリーン、映像表示システム | |
| JP2018109687A (ja) | 反射スクリーン、映像表示装置 | |
| JP7521364B2 (ja) | 映像表示装置 | |
| JP6988070B2 (ja) | 映像表示装置 | |
| JP2014077883A (ja) | 反射スクリーン、映像表示システム | |
| JP6507563B2 (ja) | 反射スクリーン、映像表示システム | |
| JP5974789B2 (ja) | 反射スクリーン、映像表示システム | |
| JP2015014649A (ja) | 反射型スクリーン、映像表示システム | |
| JP2015004821A (ja) | 反射型スクリーン、映像表示システム | |
| JP2020173331A (ja) | 反射スクリーン、映像表示システム | |
| JP5780112B2 (ja) | 反射スクリーン、映像表示システム | |
| JP2015069110A (ja) | 反射型スクリーン、映像表示システム | |
| JP2015075724A (ja) | 反射層の形成方法、反射型スクリーンの製造方法 | |
| JP6398517B2 (ja) | 反射型スクリーン、映像表示システム | |
| JP2014071283A (ja) | 反射スクリーン、映像表示システム |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20160928 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161101 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20161101 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170830 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170912 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171110 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171205 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171228 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6272013 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
