JP6277672B2 - ロボット - Google Patents
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Description
また、近年では、多関節アームの動作を人の腕の動きにさらに近づけるべく、捻り動作(ロール軸を回転軸として回転する動作)を行うための関節が上腕部に追加され、捻り動作を行うアームと屈伸動作(ロール軸と直交するヨー軸を回転軸として回転する動作)を行うアームとが交互に連結された7軸構成の多関節アームも開発されている。
これを回避し得る関節構造として、第nリンクの駆動用回転源と、第nリンクのヨー軸回りに回動する駆動軸を介して駆動用回転源により回動する駆動輪(駆動プーリー)と、タイミングベルトなどの無縁の動力伝達索条を介して駆動輪に連結された従動輪(従動プーリー)と、を第n−1リンクに配置した構成が有効であり、第nリンクと第n−1リンクとの関節構造の小型化に有利であることを発明者は見出した。
また、本適用例における「肩軸」とは、基体表面と交差する回転軸のことをいい、「ヨー軸」とは、所望の面に沿ってアーム部材の長手軸を旋回させる回転軸のことをいい、「ロール軸」とは、前記した「ヨー軸」と直交する回転軸のことをいう。
本適用例によれば、第n番目のヨー軸に駆動用回転源を直接接続する構造よりも、第n番目のヨー軸を設置するアーム部材の小型化が図れるとともに、第n番目のヨー軸の回転軸線と、第n番目のヨー軸に隣接するヨー軸の回転軸線とを結んだ仮想の線上とは異なる位置に駆動軸が配置されていることにより、第n番目のヨー軸が設置されたアーム部材において仮想の線を挟んで駆動軸とは反対側の領域に、第n番目のヨー軸回りに回動するアーム部材の屈伸動作させるスペースを広く確保することができる。
また、第n番目のヨー軸と、隣接するヨー軸とが一直線上に配置されているので、多関節アームの動作の特異点が抑えられ、エンドエフェクターの移動の連続性を高く確保できる。
したがって、高精度な作業を実行可能な小型・軽量のロボットを提供することができる。
まず、本実施形態1に係るロボットの概略構成について説明する。図1は、実施形態1に係るロボットの概略構成を模式的に示す斜視図である。なお、実施形態における「回転」とは、正転及び逆転を意味する。
基底部70は、ロボット10の台座であり、工場内の作業スペースの床や、作業台などの平面に複数本のボルト(ネジ)によって強固に固定される。なお、固定場所は、水平面(X軸及びY軸を含む面)に限定するものではなく、ロボット10の重量、及び振動に耐え得る強度があれば、移動可能な台車上や、壁面、天井、あるいは後述するようなロボットユニットに設けられたアーム連結部などであっても良い。
なお、制御部72は、ロボット本体とは別体に設けられていても良い。
まず、ロボット10のジョイント73からリンク80までの多関節アーム構造(腕から手まで)は、本体部71をZ軸方向に貫く肩軸91を中心にして水平方向に旋回する。即ち、ジョイント73は、本体部71の表面と交差する回転軸である肩軸91回りに回動するように本体部71に連結されている。なお、本実施形態において「肩軸」とは、基体としての本体部71表面と交差する回転軸のことをいう。
また、エンドエフェクターが取り付けられるリンク81が、多関節アーム構造における一端(末端)であり、本体部71(基底部70側)に取り付けられたジョイント73がロボットアーム構造における他端(根元)に相当する。なお、以降の説明において、ロボットアーム構造におけるリンク81に近い側を「末端側」、基底部70に近い側を「根元側」という表現も用いる。
また、本体部71には、ロボットアーム構造を回転駆動するためのモーター、および複数のギヤを含む減速機構などが組み込まれている。また、以降説明する各回転軸の近傍にも、該当するリンクやエンドエフェクターを駆動するためのモーター、および減速機構などが組み込まれている。
なお、本実施形態1の多関節アームにおいて、第1番目のヨー軸92と平行なヨー軸は、本体側から順に第1〜第nヨー軸と、追番にて名称を付す。
また、回転軸の延在方向は、ロボットが動作すると変化する(例えば、肩軸91回りに回動した場合)ため、図1に示す、回動角度が初期状態の角度である状態を前提として説明する。また、本実施形態において「ヨー軸」とは、所望の面に沿ってアーム部材の長手軸を旋回させる回転軸のことをいう。
リンク76の末端側にはジョイント77が組み合わされており、さらにこのジョイント77の末端側にはリンク78が組み付けられている。リンク78は、ジョイント77の末端側に延在するように配置されている。リンク78が組み付けられたジョイント77は、リンク76の末端側をX軸方向に貫く第2番目のヨー軸93を中心にして駆動される。
なお、本実施形態において「ロール軸」とは、前記した「ヨー軸」と直交する回転軸のことをいう。
また、ジョイント79の末端側には、リンク80が組み合わされており、このリンク80は、ジョイント79の末端側をX軸方向に貫く第3番目のヨー軸95を中心にして駆動される。
リンク80の末端側には、このリンク80に延在するようにリンク81が配置されている。リンク81は、リンク80の末端側をリンク80からリンク81の延在方向に沿うY軸方向、即ち、円柱状をなしたリンク81の略中心を貫くロール軸96を中心にしてリンク81がリンク80に対して捻れ方向に回動するように駆動される。
まず、多関節アームの最末端のヨー軸である第3番目のヨー軸95とは異なる回転軸(関節)の関節駆動機構について図面を参照して説明する。図2は、関節駆動機構としてのアクチュエーター2の正面構造を模式的に示す一部断面図である。なお、図2では、多関節アームの各関節部において根元側のアーム部材(リンクまたはジョイント)を基本リンク110と呼び、その基本リンク110に対して回動させる末端側のアーム部材を回動リンク112として説明する。
図2において、アクチュエーター2は、モーター22、減速機24、減速機出力軸カラー26、減速機出力軸30、及び少なくとも一部としてモーター22のモーターフレーム32を有する動力伝達軸34で構成されている。
この他に、アクチュエーター2には、回転数検出部(位置検出器)44及びメカニカルブレーキ46が設けられるが、設ける位置は図示された位置以外でもよい。
その第3番目のヨー軸95を含む関節駆動機構の詳細を示す図3において、ジョイント79には、第3番目のヨー軸95を回転軸として回動する従動輪としての従動プーリー86と、第3番目のヨー軸95の駆動回転源としてのモーター80Mと、そのモーター80Mにより第3番目のヨー軸95と同じ回転軸回りに回動する駆動軸97と、駆動軸97を介してモーター80M1により回動する駆動輪としての駆動プーリー85とを有している。そして、駆動プーリー85と従動プーリー86とは無縁の動力伝達索条としてのタイミングベルト87を介して連結されている。また、駆動プーリー85と従動プーリー86との間には、タイミングベルト87のテンションを調整するためにタイミングベルト87の動きに従って回動可能に接触させたプーリーを有するアイドラー88が配置されている。
以上、説明した構成のロボット10は産業用ロボットには限定されず、医療用ロボットや家庭用ロボットであっても良い。
これにより、第3番目のヨー軸95にも駆動用回転源としてのモーターを直接接続する構造よりも、第3番目のヨー軸95を設置するアーム部材としてのジョイント79の小型化が図れる。具体的には、第3番目のヨー軸95の軸方向にモーターが配置されることによる多関節アームの延伸方向と直交するアーム幅方向へのジョイント79の幅の増大が抑えられる。
本実施例は、ロボット10において、多関節アームの最末端側のヨー軸である第3番目のヨー軸95と、その第3番目のヨー軸95に隣接するヨー軸である第2番目のヨー軸93とを結んだ仮想の線P1に対して、駆動軸97を離した(ずらした)距離と、多関節アームを屈伸させたときのアーム各部が干渉し合う度合いとの関係について評価したものである。
次に、ロボットの実施形態2について、図面を参照して説明する。
図5は、実施形態2に係るロボットを模式的に示す説明図である。なお、実施形態1と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略する。
図5において、本実施形態2のロボット200は、胴体部213に、実施形態1のロボット10と同じ構成の2つの第1ロボットアーム10Aおよび第2ロボットアーム10Bが設置されてなる双腕ロボットである。
同様に、第2アーム連結部215Bの胴体部213側とは反対側の第2ロボットアーム10B設置面側は、第2アーム連結部215Bの突設方向に貫く第0回転軸J0BL回りに回動可能な第2アーム固定部J0Bを有している。そして、第2アーム固定部J0Bには、上記実施形態1のロボット10と同一構成の第2ロボットアーム10Bの本体部71が固定されている。
これに限らず、駆動軸97を、仮想の線P1に対して多関節アームの回動角度を大きくする方向にずらして配置する構成としてもよい。
このようにすれば、仮想の線P1に対して関節アームの回動角度を大きくする方向の多関節アームの移動の自由度が高いロボットを提供することができ、例えば、エンドエフェクターにより、被作業物を鉛直方向上方に持ち上げる方向のロボットの本体部(基体)寄りの領域の作業に好適なロボットを提供することができる。
Claims (3)
- 基体と、複数のアーム部材と、前記複数のアーム部材を連結して回動させる関節駆動機構とを含む多関節アームと、を有し、
前記多関節アームが、前記基体に対する肩軸回りに回動するように連結され、
隣り合う前記アーム部材が、前記肩軸と平行なロール軸、または、前記ロール軸と直交なヨー軸のいずれかの軸回りに回動するように連結され、
前記ヨー軸が、前記基体側から順に第1番目のヨー軸〜第n番目のヨー軸とすると(nは3以上の整数)、
前記第n番目のヨー軸の前記関節駆動機構は、前記第n番目のヨー軸と前記第n−1番目のヨー軸とを結ぶ仮想の直線が延在する方向において前記第n番目のヨー軸の回転軸線と前記第n−1番目のヨー軸の回転軸線とによって挟まれる領域に配置された駆動源と、前記駆動源から伝達される動力によって回転する駆動輪と、無縁の動力伝達索条を介して前記駆動輪から動力を伝達されて前記第n番目のヨー軸として回転する従動輪と、を備え、
前記仮想の直線上に、前記駆動輪が配置されないことを特徴とするロボット。 - 請求項1に記載のロボットにおいて、
前記駆動輪は、前記多関節アームの回動角度が大きくなる方向に前記仮想の直線から離して配置されることを特徴とするロボット。 - 請求項1または2に記載のロボットにおいて、
前記基体に複数の前記多関節アームを連結したことを特徴とするロボット。
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