JP6281272B2 - 支持装置及び工作機械 - Google Patents
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Description
支持装置は、ワークの加工時に生じる工作装置の振動を抑制する機能を有していることがある(特許文献1,2参照)。
引き抜かれたダンパブロック又は可動部材、及び嵌合凹部又は容器部材には、粘性流体が付着している。従って、これらには異物が付着し易い。また、ダンパブロック又は可動部材に付着している粘性流体が無用に滴下する虞がある。
突出部と摺動部との間で制振する必要はない。
以上のことから、挿入凹部にも遊挿凹部にも粘性流体を充填する必要はない。
以上のことから、支持凹部に粘性流体を収容する必要はない。
故に、粘性流体に起因する不都合(異物の付着、及び粘性流体の滴下)が起こらない。更に、粘性流体を除去する作業、及び粘性流体を充填する作業が何れも不要になる。従って、作業者の利便性を向上させることができる。更にまた、粘性流体が不要である分、ランニングコストを低減することができる。
工作機械1は、工作装置(被支持装置)2と4個の支持装置3を備えている。
基台21は、4本の脚部211が突設してあるベッド状である。各脚部211は、上下方向の貫通孔212を有する。貫通孔212の内周面には、図示しない雌ネジが設けられている。
突出柱部261は円柱状である。突出柱部261の周面には、図示しない雄ネジが設けてある。突出柱部261は、基台21の脚部211の貫通孔212に螺合する。突出柱部261の下端部側は、脚部211から下向きに突出している。
挿入凸部262は、突出柱部261の下端部から下向きに突出している。挿入凸部262は、突出柱部261よりも細い円柱状である。
加工部23は、支柱部24の前側に配されている。支柱部24は、加工部23の前部に、周方向に回転可能な円盤状の工具マガジン230を有する。工具マガジン230には、複数個の工具231が、夫々着脱可能に装着されている。
支柱部24の後ろ側には、制御部25が配されている。制御部25は、加工部23の上下移動と、工具マガジン230の回転と、保持部22の横移動とを制御する。
各支持装置3は、固定部31及び摺動部32を備えている。
摺動部32は、遊挿部321と突出部受け322とを一体に有する。
遊挿部321は円盤状である。遊挿部321の下面32aは円形平面状である。遊挿部321の上面には、上向きの山状の突出部受け322が突設されている。突出部受け322の頂部には、挿入凹部33が設けられている。挿入凹部33は上向きに開口している。挿入凹部33の内部は縦姿勢の円柱状である。挿入凹部33の内径は、工作装置2の突出部26の挿入凸部262の外径と同程度である。
遊挿凹部41は上向きに開口している。遊挿凹部41の内部は円柱状である。遊挿凹部41の内径は、摺動部32の遊挿部321の外径よりも大きい。遊挿凹部41の深さは、摺動部32の遊挿部321の厚さよりも短い。遊挿凹部41の内底面41aは、摺動部32の下面32aよりも広い横姿勢の円形平面状である。遊挿凹部41の内底面41aと内周面41bとは互いに直交する。
故に、遊挿凹部41の内径と摺動部32の遊挿部321の外径との差異は、十分に小さい値(例えば1mm以下)に設定されている。
作業者が、各支持装置3の上方にて、工作装置2を下方へ移動させると、突出部26の挿入凸部262は、各支持装置3の挿入凹部33へ容易に挿入される。このとき、工作装置2は、自重によって支持装置3に安定的に載置される。
図5に示す従来の工作機械100は、工作装置2と4個の支持装置300を備えている。
各支持装置300は、上部に挿入凹部33を設けてあり、下部が床Fに固定されている。支持装置300は一体物であり、支持装置3の固定部31及び摺動部32のようなものを有していない。故に、工作装置2の突出部26が、更には基台21が、床Fに対して相対的に横移動することはない。
例えば、前方向へ高速で移動していた保持部22が右方向へ急激に方向転換を行なった場合、保持部22は右移動しながら前後方向に振動する。
従来の工作機械100の場合、例えば100kg のワークを高速で方向転換させたときに、50Hz〜60Hzの振動が発生する。この振動は、保持部22の固有振動数に略等しい。特に方向転換直後には、保持部22の振動は、0.015mm 程度の大きな振幅を有する。
このため、工作機械1の場合、保持部22の振動に伴って基台21も振動する。ただし、基台21は保持部22に比べて振動し難く、更に、基台21の振動は減衰し易い。何故ならば、基台21は保持部22を支持しているため保持部22よりも重く、また、基台21の振動に伴って摺動部32の下面32aが遊挿凹部41の内底面41aに摺動することにより、大きな摩擦抵抗が生じるからである。従って、基台21に伝播した振動エネルギは速やかに減少する。
従来の工作機械100の場合、基台21は支持装置300を介して床Fに固定されているため、保持部22の振動エネルギは保持部22の外部で消費されない。
工作機械1にて粘性流体を用いる場合、粘性流体は遊挿凹部41の内部に充填される。摺動部32の下面32aと遊挿凹部41の内底面41aとの間に生じるべき摩擦抵抗は、粘性流体の介在によって低下し、却って保持部22の振動の抑制を阻害する虞がある。
図6及び図7は、本発明の実施の形態2に係る工作機械1が備える支持装置3の構成を略示する断面図及び拡大断面図である。図7には図6における破線で囲まれた部分が示されている。図6及び図7は、実施の形態1の図2及び図3に対応する。
本実施の形態の工作機械1は、実施の形態1の工作機械1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
摺動部材323は横姿勢の円形平板状である。摺動部材323の上面は、遊挿部321の下面に取り付けられている。摺動部材323の下面32bは、横姿勢の円形平面状である。摺動部材323の厚さは、遊挿凹部41の深さよりも短い。
摺動部材323の下面32bは、遊挿部321の下面(即ち、実施の形態1の下面32a)と同程度の面積を有する。ただし、遊挿凹部41の内底面41aに対する下面32bの摩擦抵抗は、少なくとも実施の形態1の下面32aの摩擦抵抗よりも大きい。
従って、工作機械1は、支持装置3によって、ワークの加工時に生じる保持部22の振動を更に確実に抑制することができる。
図8及び図9は、本発明の実施の形態3に係る工作機械1が備える固定支持部5の構成を略示する断面図及び拡大断面図である。図9には図8における破線で囲まれた部分が示されている。図8及び図9は、実施の形態1の図2及び図3に対応する。
本実施の形態の工作機械1は、実施の形態1の工作機械1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
突出部26は、突出柱部261及び挿入凸部263を一体に有する。
挿入凸部263は、突出柱部261の下端部に下向きに突設されている。挿入凸部263は、突出柱部261よりも細い円柱状である。挿入凸部263の下端面26aは円形平面状である。
固定支持部5は、固定本体51と突出部受け52とを一体に有する。固定支持部5は一体物であり、実施の形態1の摺動部32及び固定部31のようなものを有していない。
支持凹部53は上向きに開口している。支持凹部53の内部は円柱状である。支持凹部53の内径は、工作装置2の突出部26の挿入凸部263の外径よりも大きい。支持凹部53の深さは、突出部26の挿入凸部263の突出柱部261からの突出長さと同程度である。支持凹部53の内底面53aは、突出部26の下端面26aよりも広い円形平面状である。支持凹部53の内底面53aと内周面53bとは互いに直交する。
突出部26の下端面26aは、支持凹部53の内底面53aに対し、摺動可能に接触している。突出部26は、固定支持部5に対して相対的に横移動し得る。換言すれば、工作装置2の基台21は床Fに対して相対的に横移動し得る。何故ならば、固定支持部5は床Fに固定されており、突出部26は基台21に取り付けられているからである。
故に、支持凹部53の内径と突出部26の挿入凸部263の外径との差異は、十分に小さい値に設定されている。
以上のような工作機械1は、支持装置3によって、実施の形態1の工作機械1と同様の効果を奏する。
図10は、本発明の実施の形態4に係る工作機械1が備える固定支持部5の構成を略示する拡大断面図である。図10は、実施の形態3の図9に対応する。
本実施の形態の工作機械1は、実施の形態3の工作機械1と略同様の構成である。以下では、実施の形態3との差異について説明し、その他、実施の形態3に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
摩擦部材264は円形平板状である。摩擦部材264の上面は、突出柱部261の下面(即ち、突出部本体の下側の先端部)に取り付けてある。摩擦部材264の下面26bは円形平面状である。
下面26bは、挿入凸部263の下端面(即ち、実施の形態3の下端面26a)と同程度の面積を有する。ただし、支持凹部53の内底面53aに対する下面26bの摩擦抵抗は、少なくとも実施の形態3の下端面26aの摩擦抵抗よりも大きい。
従って、工作機械1は、支持装置3によって、ワークの加工時に生じる保持部22の振動を更に確実に抑制することができる。
図11は、本発明の実施の形態5に係る工作機械1が備える支持装置3の構成を略示する拡大断面図である。図11は、実施の形態1の図3に対応する。
本実施の形態の工作機械1は、実施の形態1の工作機械1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
遊挿凹部42は上向きに開口している。遊挿凹部42の内部は上向きに拡がる円錐台状である。ただし、遊挿凹部42の内周面42bは、凹曲面状である。
遊挿凹部42の内底面42aは、摺動部32の下面32aよりも広い円形平面状である。
遊挿凹部42の内底面42aと内周面42bとの境界部分は、内底面42a及び内周面42bの両方に円滑に連続する凹曲面状である。つまり、遊挿凹部42の内底面42aと内周面42bとは、丸みを帯びて連続している。
また、摺動部32が遊挿凹部42の内底面42aと内周面42bとの境界部分上、又は内周面42b上に乗り上げたとしても、摺動部32及び工作装置2の自重によって自動的に、摺動部32は内底面42a上へ滑り降りる。
なお、遊挿凹部42の内周面42bは円錐面状でもよい。この場合も、遊挿凹部42の内底面42aと内周面42bが丸みを帯びて連続していることが望ましい。
なお、実施の形態2の遊挿凹部41に替えて、本実施の形態の遊挿凹部42が備えられていてもよい。また、実施の形態3,4の支持凹部53が、本実施の形態の遊挿凹部42と同様に、内底面53a側から開口側に向けて拡径し、内底面53aと内周面53bが丸みを帯びて連続している構成でもよい。
なお、実施の形態1〜4の支持装置3又は固定支持部5は、工場の床Fのような構造物に固定される構成に限定されず、地面に固定されてもよい。
2 工作装置(被支持装置)
21 基台
22 保持部
23 加工部
26 突出部
261 突出柱部(突出部本体)
263 挿入凸部(突出部本体)
264 摩擦部材
3 支持装置
31 固定部
32 摺動部
323 摺動部材
33 挿入凹部
41,42 遊挿凹部
5 固定支持部
53 支持凹部
Claims (3)
- 被支持装置から突出している突出部を支持する支持装置において、
平面状の内底面を有する遊挿凹部が設けられている固定部と、
前記内底面に摺動可能に接触して前記遊挿凹部に遊挿されており、前記内底面に接触する部分の逆側に、前記突出部の先端部が挿脱可能に挿入される挿入凹部が設けられている摺動部と
を備え、
該摺動部は、
前記挿入凹部が設けられている部分と、
該部分に取り付けられており、該部分の表面よりも前記内底面に対する摩擦抵抗が大きく、前記内底面に摺動可能に接触する摺動部材と
を備えることを特徴とする支持装置。 - 前記遊挿凹部は内底面側から開口側に向けて拡径し、
前記遊挿凹部の内周面は丸みを帯びて前記内底面に連続していることを特徴とする請求項1に記載の支持装置。 - 工作装置と、
該工作装置を支持する支持装置と
を備える工作機械において、
前記工作装置は、
基台と、
該基台の上部にて横方向に移動可能に支持され、被工作物を保持する保持部と、
該保持部に保持された被工作物を加工する加工部と、
前記基台から下向きに突出している突出部と
を備え、
前記支持装置は、前記突出部を支持する請求項1又は2に記載の支持装置であることを特徴とする工作機械。
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