JP6281462B2 - サイドエアバッグを備えた可動式アームレスト付き車両用シート - Google Patents

サイドエアバッグを備えた可動式アームレスト付き車両用シート Download PDF

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本発明は、サイドエアバッグを備えた可動式アームレスト付き車両用シートに関する。
実用新案登録第3028498号公報は、シートバック側部に可動式アームレストを備えた車両用シートにおいて、アームレストの内部にサイドエアバッグ(以下、SABという)を収納したモジュールを装着し、側突時にSABによってアームレスト側面に形成した引き裂きラインを破裂(開裂)させて車両側部と乗員側部との間にSABを膨張展開させる技術を開示している。
しかし、従来構造には、つぎの問題点がある。
乗員の頭部から腰部までを保護可能な大容量のSABであり、かつアームレスト側面から側方へ膨張展開させる構成である。このため、高速側突(60km/h SUV側突)のように衝撃力が大きい側突では、車両のBピラーやドアの侵入速度が速く、SABを早期に展開完了させることが困難である。また、アームレスト格納時においては、アームレスト使用時と異なり、SABが展開したとしても乗員を広範囲にわたって保護することができない。したがって、乗員保護性能の観点から改善の余地がある。
実用新案登録第3028498号公報
本発明の目的は、従来に比べて乗員保護性能を向上できる、サイドエアバッグを備えた可動式アームレスト付き車両用シートを提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 本発明の、サイドエアバッグを備えた可動式アームレスト付き車両用シートでは、前記アームレストは、前記シートに対して、シートバックから車両前方に向かって延びる使用位置と該使用位置から上方に回動した格納位置とに回動可動とされている。
前記アームレストの上部に、前記使用位置にあるときにおける前記アームレストの上方領域に膨張展開可能な上方エアバッグが設けられている。
前記アームレストの下部に、前記使用位置にあるときにおける前記アームレストの下方領域に膨張展開可能な下方エアバッグが設けられている。
前記シートのシートクッションの側部またはシートバックの下部に、前記使用位置にあるときにおける前記アームレストの下方領域に膨張展開可能なシートエアバッグが設けられている。
前記アームレストが前記使用位置にあるとき、前記上方エアバッグおよび前記下方エアバッグが膨張展開するよう構成されるか、または前記上方エアバッグおよび前記シートエアバッグが膨張展開するよう構成されている。
前記アームレストが前記格納位置にあるとき、前記下方エアバッグおよび前記シートエアバッグが膨張展開するよう構成されている
上記(1)の車両用シートによれば、つぎの効果を得ることができる。
アームレストの上部に上方エアバッグ、アームレストの下部に下方エアバッグが夫々設けられ、シートクッションの側部またはシートバックの下部にシートエアバッグが設けられている。そのため、各エアバッグの容量を従来に比べて小さくできる。そのため、エアバッグを従来に比べて早期に展開完了させることができる。
また、アームレストが使用位置にあるとき、上方エアバッグおよび下方エアバッグが膨張展開するよう構成されるか、または上方エアバッグおよびシートエアバッグが膨張展開するよう構成されている。また、アームレストが格納位置にあるとき、下方エアバッグおよびシートエアバッグが膨張展開するよう構成されている。そのため、アームレストの位置に応じて膨張させるエアバッグが切り替えられる。したがって、アームレストが使用位置、格納位置のどちらに位置していても同様の乗員保護性能を確保でき、従来に比べて乗員保護性能を向上できる。
本発明実施例1の車両用シートの、アームレストが使用位置にありエアバッグが膨張展開していない状態における模式側面図である。 本発明実施例1の車両用シートの、アームレストが使用位置にありエアバッグが膨張展開した状態における模式側面図である。 本発明実施例1の車両用シートの、アームレストが使用位置にありエアバッグが膨張展開した状態における模式正面図である。 本発明実施例1の車両用シートの、アームレストが格納位置にありエアバッグが膨張展開した状態における模式側面図である。 本発明実施例1の車両用シートの、シートエアバッグがシートバックに設けられる場合における側面模式図である。 本発明実施例1の車両用シートの変形例を示す模式正面図である。 本発明実施例2の車両用シートの、アームレストが使用位置にありエアバッグが膨張展開していない状態における模式側面図である。 本発明実施例2の車両用シートの、アームレストが使用位置にあり上方エアバッグおよび下方エアバッグが膨張展開した状態における模式側面図である。 本発明実施例2の車両用シートの、アームレストが使用位置にあり上方エアバッグのみが膨張展開した状態における模式側面図である。 本発明実施例2の車両用シートの、アームレストが格納位置にありエアバッグが膨張展開した状態における模式側面図である。 本発明実施例2の車両用シートの変形例を示す模式正面図である。
以下に、本発明実施例の車両用シートを、図面を参照して、説明する。図1〜図6は、本発明実施例1の車両用シートを示し、図7〜図11は、本発明実施例2の車両用シートを示す。本発明実施例1,2にわたって共通する部分には、本発明実施例1,2にわたって同じ符号を付してある。なお、図中、UPは上方を示し、FRは車両前方を示し、OUTは、車両外側を示す。
〔実施例1〕(図1〜図6)
本発明実施例の車両用シート10は、図1に示すように、サイドエアバッグ(以下、SABともいう)30を備えた可動式アームレスト20付きの車両用シートである。
シート10は、運転席であってもよく、助手席であってもよく、後部座席であってもよい。シート10は、乗員Pが着座するシートクッション11と、シートクッション11の車両後側端部に配置され乗員Pの背もたれとして利用されるシートバック12と、シートバック12より上方に設けられ乗員Pの頭部を車両後側から支持するヘッドレスト13と、を備える。
アームレスト20は、可動式のアームレストである。アームレスト20は、シートバック12のサイドドア側(車両外側)の側面12aに回動可能に配設されている。アームレスト20は、車幅方向から見たとき長尺状であり、一端部でシートバック12に車幅方向に延びる軸芯P1まわりに回動可能に支持されている。
アームレスト20は、シート10に対して、図1に示す使用位置20aと、図4に示す格納位置20bとに回動可能とされている。
使用位置20aは、図1に示すように、シートバック12から車両前方に向かって延びており、シートクッション11と略平行な状態の位置である。アームレスト20が使用位置20aにあるとき、アームレスト20は、シート10の着座乗員P(たとえばAM50(American Maleを100人並べたときの小柄な方から50番目)の成人男性、以下同じ)の腹部と略同じ高さにある。このため、(a)乗員Pは、アームレスト20を使用できる。また、(b)車幅方向から見たとき、アームレスト20は乗員Pの胸部の下側にある。
格納位置20bは、図4に示すように、使用位置20aから軸芯P1まわりに上方に回動されてシートバック12と略平行な状態の位置である。このため、アームレスト20が乗員Pの自動車への乗降を邪魔しないようになる。アームレスト20が格納位置20bにあるとき、アームレスト20は、車幅方向から見ると乗員Pの胸部の車両後側にある。
図1に示すように、アームレスト20にSAB30が設けられている。具体的には、アームレスト20に上方エアバッグ31と下方エアバッグ32が設けられている。
上方エアバッグ31は、アームレスト20の上部に設けられている。「アームレスト20の上部」とは、使用位置20aにあるときにおけるアームレスト20の上下方向中央より上側にあるアームレスト部分である。上方エアバッグ31は、使用位置20aにあるときにおけるアームレスト20の上面からアームレスト20の上方領域に膨張展開可能である。
下方エアバッグ32は、アームレスト20の下部に設けられている。「アームレスト20の下部」とは、使用位置20aにあるときにおけるアームレスト20の上下方向中央より下側にあるアームレスト部分である。下方エアバッグ32は、使用位置20aにあるときにおけるアームレスト20の下面からアームレスト20の下方領域に膨張展開可能である。
上方エアバッグ31と下方エアバッグ32は別体品である。上方エアバッグ31と下方エアバッグ32は、それぞれ、1個ずつ設けられている。上方エアバッグ31と下方エアバッグ32は、それぞれ、折り畳まれた状態でアームレスト20に収納されている。上方エアバッグ31と下方エアバッグ32は、それぞれ、側突時または側突予知時に図示略のインフレータから噴出されるガスにより膨張展開する。インフレータは、それぞれのバッグ内などに独立して存在していてもよく、シートバック12やシートクッション11などに配置され、各バッグ31,32にガスを供給してもよい。
以上の構成は、本発明実施例1だけでなく、本発明の他の実施例にも適用される。
本発明実施例1では、さらに、シート10にもSAB30が設けられている。具体的には、図1に示すようにシートクッション11のサイドドア側の側部、または、図5に示すようにシートバック12の下部であってサイドドア側の側部に、シートエアバッグ33が設けられている。
「シートクッション11のサイドドア側の側部」とは、シートクッション11の幅方向中央よりサイドドア側(たとえばサイドドア側の端部)にあるシートクッション部分である。ただし、「シートクッション11のサイドドア側の側部」は、シートクッション11の外側でシートクッション11のサイドドア側の側面11aに接触させて配設される場合も含む。また、「シートバック12の下部であってサイドドア側の側部」とは、使用位置20aにあるアームレスト20よりも下側にあり、シートバック12の幅方向中央よりサイドドア側(たとえばサイドドア側の端部)にあるシートバック部分である。ただし、「シートバック12の下部であってサイドドア側の側部」は、シートバック12の外側で使用位置20aにあるアームレスト20よりも下側に位置する側面12a部分に接触させて配設される場合も含む。
シートエアバッグ33は、使用位置20aにあるときにおけるアームレスト20の下方領域に膨張展開可能である。図4に示すように、シートエアバッグ33は、シートクッション11の側部に設けられる場合、上方へ膨張展開する。また、シートバック12の下部に設けられる場合、車両前方へ膨張展開する。シートエアバッグ33は、上方エアバッグ31および下方エアバッグ32とは別体品である。シートエアバッグ33は、1個のみ設けられている。シートエアバッグ33は、折り畳まれた状態で収納されている。シートエアバッグ33は、側突時または側突予知時に図示略のインフレータから噴出されるガスにより膨張展開する。シートエアバッグ33にガスを供給するインフレータは、バッグ内などに独立して存在していてもよく、上下エアバッグ31、32にガスを供給するインフレータと同一であってもよい。
本発明実施例1では、アームレスト20の位置に応じて、上記3つのエアバッグ31,32,33のどれが膨張展開するのか、切り替えられるようになっている。これは、アームレスト20が使用位置20a、格納位置20bのどちらにあっても乗員Pを同様に保護するためである。具体的には、以下の(A1)、(A2)のようになっている。
(A1)アームレスト20が使用位置20aにあるとき
図2、図3に示すように、上方エアバッグ31および下方エアバッグ32が膨張展開するよう構成されるか、または上方エアバッグ31およびシートエアバッグ33が膨張展開するよう構成されている。なお、図2、図3では、上方エアバッグ31および下方エアバッグ32が膨張展開する場合を示している。そのため、上方エアバッグ31により乗員Pの胸部を側方から保護できる。また、下方エアバッグ32またはシートエアバッグ33により乗員Pの腰部を側方から保護できる。よって、SAB30により乗員Pの胸部から腰部を保護できる。なお、膨張展開した際、上方エアバッグ31と、下方エアバッグ32またはシートエアバッグ33とは、互いに非接触となっており干渉し合うことは抑制される。また、下方エアバッグ32とシートエアバッグ33の一方のみが膨張展開するため、両エアバッグ32,33が干渉し合うことは抑制される。
(A2)アームレスト20が格納位置20bにあるとき
図4に示すように、上方エアバッグ31は膨張展開しない。下方エアバッグ32およびシートエアバッグ33が膨張展開するよう構成されている。格納位置20bにあるアームレスト20は車幅方向から見ると乗員Pの胸部の車両後側にあるため、膨張展開した下方エアバッグ32により乗員Pの胸部(腹部を含んでいてもよい)を側方から保護できる。また、シートエアバッグ33により乗員Pの腰部を側方から保護できる。よって、上記(A1)と同様に、SAB30により乗員Pの胸部から腰部を保護できる。なお、膨張展開した際、下方エアバッグ32およびシートエアバッグ33は互いに非接触となっており干渉し合うことは抑制される。
ここで、本発明実施例1の効果を説明する。
アームレスト20の上部に上方エアバッグ31、アームレスト20の下部に下方エアバッグ32が夫々設けられ、シートクッション11の側部またはシートバック12の下部にシートエアバッグ33が設けられている。そのため、各エアバッグ31,32,33の容量を従来に比べて小さくできる。そのため、エアバッグを従来に比べて早期に展開完了させることができる。
アームレスト20が使用位置20aにあるとき、上方エアバッグ31および下方エアバッグ32が膨張展開するよう構成されるか、または上方エアバッグ31およびシートエアバッグ33が膨張展開するよう構成されている。また、アームレスト20が格納位置20bにあるとき、下方エアバッグ32およびシートエアバッグ33が膨張展開するよう構成されている。そのため、アームレスト20の位置に応じて膨張させるエアバッグが切り替えられる。したがって、アームレスト20が使用位置20a、格納位置20bのどちらに位置していても同様の乗員保護性能を確保でき、従来に比べて乗員保護性能を向上できる。
上下エアバッグ31,32がアームレスト20に設けられているため、両エアバッグ31,32の膨張展開がアームレスト20によって阻害されることを抑制できる。
シートエアバッグ33がシートクッション11の側部またはシートバック12の下部に設けられているため、シートエアバッグ33の膨張展開がアームレスト20によって阻害されることを抑制できる。
本発明実施例1では、シート10に着座している乗員Pを側突時に保護すべくSAB30(31,32,33)がシート10のサイドドア側に設けられる場合を説明したが、この構成に限定されない。例えば、側突時にファーサイド乗員も保護すべく、図6に示すようにSAB30(31,32,33)と同様のSAB30´(31´,32´,33´)がシート10のサイドドアと反対側(車両内側)に設けられていてもよい。
〔実施例2〕(図7〜図11)
本発明実施例2が構成において本発明実施例1と異なる点は、図7に示すように、SAB30が上方エアバッグ31および下方エアバッグ32のみであり、シートエアバッグ33を有さない点である。
本発明実施例2では、アームレスト20の位置に応じて、2つのエアバッグ31,32のどちらが膨張展開するのか、切り替えられるようになっている。これは、アームレスト20が使用位置20a、格納位置20bのどちらにあっても乗員Pを同じように保護するためである。具体的には、以下の(B1)、(B2)のようになっている。
(B1)アームレスト20が使用位置20aにあるとき
図9に示すように上方エアバッグ31のみが膨張展開するよう構成されるか、または、図8に示すように上方エアバッグ31および下方エアバッグ32が膨張展開するよう構成されている。そのため、上方エアバッグ31により乗員Pの胸部を側方から保護できる。また、下方エアバッグ32が膨張展開するときには、下方エアバッグ32により乗員Pの腰部も側方から保護できる。なお、上下エアバッグ31,32の両方が膨張展開する場合、膨張展開した上下エアバッグ31,32は互いに非接触となっており干渉し合うことは抑制される。
(B2)アームレスト20が格納位置20bにあるとき
図10に示すように、上方エアバッグ31は膨張展開しない。下方エアバッグ32のみが膨張展開するよう構成されている。格納位置20bにあるアームレスト20は車幅方向から見ると乗員Pの胸部の車両後側にあるため、膨張展開した下方エアバッグ32により乗員Pの胸部(腹部を含んでいてもよい)を側方から保護できる。よって、上記(B1)の上方エアバッグ31と同様に、下方エアバッグ32により乗員Pの胸部を保護できる。
ここで、本発明実施例2の効果を説明する。
アームレスト20の上部に上方エアバッグ31、アームレスト20の下部に下方エアバッグ32が夫々設けられている。そのため、各エアバッグ31,32の容量を従来に比べて小さくできる。そのため、エアバッグを従来に比べて早期に展開完了させることができる。
アームレスト20が使用位置20aにあるとき、上方エアバッグ31のみが膨張展開するよう構成されるか、または上方エアバッグ31および下方エアバッグ32が膨張展開するよう構成されている。また、アームレスト20が格納位置20bにあるとき、下方エアバッグ32のみが膨張展開するよう構成されている。そのため、アームレスト20の位置に応じて膨張させるエアバッグが切り替えられる。したがって、アームレスト20が使用位置20a、格納位置20bのどちらに位置していても、乗員の胸部保護の点において同様の保護性能を確保できる。
上下エアバッグ31,32がアームレスト20に設けられているため、両エアバッグ31,32の膨張展開がアームレスト20によって阻害されることを抑制できる。
本発明実施例2では、シート10に着座している乗員Pを側突時に保護すべくSAB30(31,32)がシート10のサイドドア側に設けられる場合を説明したが、この構成に限定されない。例えば、側突時にファーサイド乗員も保護すべく、図11に示すようにSAB30(31,32)と同様のSAB30´(31´,32´)がシート10のサイドドアと反対側(車両内側)に設けられていてもよい。
10 車両用シート
11 シートクッション
12 シートバック
13 ヘッドレスト
20 アームレスト
20a 使用位置
20b 格納位置
30 サイドエアバッグ
31 上方エアバッグ
32 下方エアバッグ
33 シートエアバッグ
P 乗員
P1 軸芯












Claims (1)

  1. サイドエアバッグを備えた可動式アームレスト付き車両用シートにおいて、
    前記アームレストは、前記シートに対して、シートバックから車両前方に向かって延びる使用位置と該使用位置から上方に回動した格納位置とに回動可動とされており、
    前記アームレストの上部に、前記使用位置にあるときにおける前記アームレストの上方領域に膨張展開可能な上方エアバッグが設けられており、
    前記アームレストの下部に、前記使用位置にあるときにおける前記アームレストの下方領域に膨張展開可能な下方エアバッグが設けられており、
    前記シートのシートクッションの側部またはシートバックの下部に、前記使用位置にあるときにおける前記アームレストの下方領域に膨張展開可能なシートエアバッグが設けられており、
    前記アームレストが前記使用位置にあるとき、前記上方エアバッグおよび前記下方エアバッグが膨張展開するよう構成されるか、または前記上方エアバッグおよび前記シートエアバッグが膨張展開するよう構成されており、
    前記アームレストが前記格納位置にあるとき、前記下方エアバッグおよび前記シートエアバッグが膨張展開するよう構成されている、車両用シート
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