JP6281765B2 - 二色成形金型及びこの金型を使用した二色成形品の製造方法並びに二色成形品 - Google Patents

二色成形金型及びこの金型を使用した二色成形品の製造方法並びに二色成形品 Download PDF

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Description

本発明は、2種類の合成樹脂材料を射出成形するための二色成形金型及びこの金型を使用した二色成形品の製造方法並びに二色成形品に関する。
下記の特許文献1には、金型を用いて2種類の樹脂材料からなる二色成形品の製造方法が記載されている。金型は、第1の金型、第2の金型及びスライドコアから構成され、意匠面を形成するための第1の金型とこの第1の金型に対し接離可能に配設された第2の金型とを相互に接合させる。また、第2の金型に形成された収容凹部内において移動可能に配設されたスライドコアを、第1の金型に寄せた状態に配置する。この配置により形成された第1のキャビティ内に第2の樹脂材料を充填することで内層を形成する。次いで、スライドコア及び内層を第1の金型から離間する方向へ移動させて第2のキャビティを形成し、この第2のキャビティ内に第1の樹脂材料を充填して外層を形成する。その後、スライドコアを第1の金型に接近する方向へ移動して内層と外層とは互いに圧縮させることにより二色成形品が形成されると云うものである。
特開平07−290500号公報
しかし、上記特許文献1に記載の発明では、第1の樹脂材料を射出するための第1ゲートと第2の樹脂材料を射出するための第2ゲートが共に第1の金型に形成され、第2ゲートから第2の樹脂材料を射出した後に第1ゲートから第1の樹脂材料を射出する構成である。このように、第2ゲートによる工程と第1ゲートによる工程とに時間差があると、内層を形成する際に第1ゲートから第1のキャビティ内に射出された第2の樹脂材料が第2ゲート内に浸入することがあり、この後に第2ゲートから外層を形成する第2の樹脂材料を射出する際の妨げになるという問題がある。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、第1ゲートから射出された樹脂材料が第2ゲートに浸入することを防止し得る二色成形金型及びこの金型を使用した二色成形品の製造方法並びに二色成形品を創出することを課題とする。
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の第1の主たる構成は、
第1の樹脂材料を射出して本体部を形成する第1ゲートを有する固定金型と、固定金型に対して接離可能に配設され且つ第2の樹脂材料を射出して本体部に外層を積層する第2ゲートを有するスライド金型とを備え、
固定金型とスライド金型との間に形成される、第1キャビティに第1の樹脂材料が射出され、第2キャビティに第2の樹脂材料が射出される二色成形用金型であって、 固定金型側で且つスライド金型側の第2ゲートと対向する位置に、第1の樹脂材料)が第1キャビティ内に射出されるときには第2ゲートを閉鎖すると共に本体部に抜跡による孔を形成する機能を備え、且つ第2の樹脂材料が第2キャビティに射出されるときには第2ゲートの閉鎖を解除すると共に孔を塞ぐ機能を備えた閉鎖体を有することを特徴とする、と云うものである。
本発明の第1の主たる構成の二色成形金型では、共通するキャビティに複数のゲートを有する場合であっても、第1ゲートから射出された樹脂材料が、第2ゲート内に浸入することを防止し得る。
また本発明の他の構成は、上記主たる構成に、閉鎖体は、ピンの先端に第2ゲートに当接して閉鎖する平坦面を有するとの構成を加えたものである。
上記構成では、閉鎖体の先端を第2ゲートに当接させるだけで第2ゲートを閉鎖状態に設定し得る。
また本発明の他の構成は、上記主たる構成に、閉鎖体は、ピンの先端に第2ゲートの内壁に密嵌合して閉鎖する挿入部を有するとの構成を加えたものである。
上記構成では、ピン先端の挿入部が第2ゲートに密嵌合するので、効果的な第2ゲートの閉鎖を達成し得る。
また本発明の他の構成は、上記構成に、第2ゲートの先端にストレート部を設けたとの構成を加えたものである。
上記構成では、ストレート部を有することにより、ピン先端の挿入部が第2ゲートに密嵌合する範囲が広くなるので、より完全なる第2ゲートの閉鎖を達成し得る。
本発明の第2の主たる構成は、上記いずれかに記載の二色成形用金型を用いて行う二色成形品の製造方法であって、
スライド金型を固定金型に接近配置して第1キャビティを形成すると共に、第2ゲートを閉鎖体で閉鎖する第1工程と、
第1ゲートから射出される第1の樹脂材料によって第1キャビティ内を充填して本体部を形成すると共に閉鎖体によって本体部に孔が形成される第2工程と、
スライド金型を固定金型から離間する位置にスライド移動させ、スライド金型と本体部との間に第2キャビティを形成すると共に、閉鎖体による第2ゲートの閉鎖を解除する第3工程と、
第2ゲートから射出される第2の樹脂材料によって第2キャビティ内を充填して本体部の上に外層を積層する第4工程と、を有することを特徴とする、と云うものである。
本発明の第2の主たる構成の二色成形の製造方法では、スライド金型を第1成形位置に移動させることにより第1キャビティの形成と閉鎖体による第2ゲートの閉鎖を達成し、スライド金型を第2成形位置に移動させることにより第2キャビティの形成と閉鎖体による第2ゲートの閉鎖の解除を達成し得る。
また本発明の他の構成は、本発明の第2の主たる構成に、第1工程は閉鎖体を構成するピン先端の平坦面を第2ゲートに当接させる工程を含み、第3工程は第2ゲートから平坦面を離間させる工程を含む、との構成を加えたものである。
上記構成では、閉鎖体の先端である平坦面を第2ゲートに当接させるだけという簡単な構成により第2ゲートを閉鎖状態に設定し得る。
また本発明の他の構成は、本発明の第2の主たる構成に、第1工程は閉鎖体を構成するピン先端の挿入部を第2ゲートの内壁に密嵌合させる工程を含み、第3工程は第2ゲートから挿入部を抜脱させる工程を含む、との構成を加えたものである。
上記構成では、ピン先端の挿入部を第2ゲート内に挿入させるという簡単な構成により第2ゲートの効果的な閉鎖を達成し得る。
本発明の第3の主たる構成は、上記いずれかに記載の二色成形用金型により成形され、第1の樹脂材料により形成される本体部の上面に、外層を形成する第2の樹脂材料が積層されてなる二色成形品であって、
第1の樹脂材料からなる本体部の下面に閉鎖体を抜脱したときに形成される細孔状の抜跡を有し、外層上で且つ抜跡と対向する位置に凹状のゲート跡を有することを特徴とする、と云うものである。
本発明の第3の主たる構成の二色成形品では、本体部の上に外層が積層された二色成形品の、本体部側の抜跡と外層側の第2ゲートによるゲート跡とが厚み方向において重なり合う位置に形成されることを達成し得る。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明では、第1ゲートから射出された第1の樹脂材料が、第2ゲート内に浸入することを防止することができるため、第2ゲートからの第2の樹脂材料の射出を確実に行うことが可能となり、容易且つ高い精度の二色成形品を製造することができる。
本発明の二色成形品の一実施例として手押しポンプのヘッドを示す側面図である。 ヘッドの平面図である。 ヘッドの底面図である。 ヘッドの断面図である。 ヘッドを成形するための金型の第1実施例を示す概略断面図である。 第1実施例に示す金型を用いた二色成形品の製造方法の第1工程として、第1の樹脂材料を充填する前の主要部Aの詳細を示す拡大断面図である。 第1実施例に示す金型を用いた二色成形品の製造方法の第2工程として、金型内に第1の樹脂材料を充填した状態を示す拡大断面図である。 第1実施例に示す金型を用いた二色成形品の製造方法の第3工程として、スライド金型の移動後の状態を示す拡大断面図である。 第1実施例に示す金型を用いた二色成形品の製造方法の第4工程として、金型内に第2の樹脂材料を充填した状態を示す拡大断面図である。 第1実施例に示す金型を用いた二色成形品の製造方法により製造された二色成形品の主要部Aを示す断面図である。 第2実施例における閉鎖体の先端を拡大して示す斜視図である。 第2実施例に示す金型を用いた二色成形品の製造方法の第1工程として、第1の樹脂材料を充填する前の主要部Aの詳細を示す拡大断面図である。 第2実施例に示す金型を用いた二色成形品の製造方法の第2工程として、金型内に第1の樹脂材料を充填した状態を示す拡大断面図である。 第2実施例に示す金型を用いた二色成形品の製造方法の第3工程として、スライド金型の移動後の状態を示す金型の拡大断面図である。 第2実施例に示す金型を用いた二色成形品の製造方法の第4工程として、金型内に第2の樹脂材料を充填した状態を示す拡大断面図である。 第2実施例に示す金型を用いた二色成形品の製造方法により製造された二色成形品の主要部Aを示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の二色成形品の一実施例として手押しポンプのヘッドを示す側面図、図2はヘッドの平面図、図3はヘッドの底面図、図4はヘッドの断面図、図5はヘッドを成形するための金型の第1実施例を示す概略断面図である。
図1に本発明の一実施例として示す二色成形品は、例えば液状石鹸、シャンプー、リンスなどを収容する容器本体(図示せず)から適量の内容物を注出するための手押し式ポンプの上部に設けられるヘッド1である。ヘッド1は、主に本体部2とこの本体部2の上部に設けられた外層3とを有して構成される合成樹脂成形品である。
本発明の二色成形品は、例えば本体部2を白色とし、外層3を緑色とするように異なる色彩を採用することで意匠的効果を備える構成もあり、または色彩の異同は問わないが、本体部2をポリプロピレン(PP)で形成し、外層3を滑りにくい材質であるエラストマーを採用するというように異なる材質の樹脂材料を使用して機能的効果を備える構成もある。あるいは異なる色彩による意匠的効果と異なる材質による機能的効果の両方を備える構成もある。
本体部2は、この本体部2の下方に一体的に延びて本体部2とポンプ作動部材(図示せず)から突出する操作軸に接続するための継手部4と、この継手部4の外側に設けられて輸送時等において内容液が吐出されないように容器本体の口筒部に組付けておく円筒状の組付け部5と、本体部2の上端側方に突出するノズル部6を有して構成されている。ノズル部6は本体部2の頂部2Aから前方に延びた先端を下方に湾曲形成したものであり、ノズル部6の内部には継手部4の内側に設けられた中空部7まで延びる吐出通路8が形成されている。円形状の頂部2Aの周縁部にはスカート部9が一体に垂下設されている。
ヘッド1は、例えば図5に示すような金型を用いて製造され、本実施例に示す金型は、固定金型10とスライド金型20の2つに大別される。
図5に示すように、固定金型10は、ノズル部6の下方の位置において中空部7を形成するための第1固定金型11と、この第1固定金型11と共に継手部4を形成する円筒状の第2固定金型12と、この第2固定金型12の外側にあって組付け部4及びノズル部6の下側を形成する円筒状の第3固定金型13とを有すると共に、ノズル部6の上方の位置においてノズル部6の上側を形成する円筒状の第4固定金型14を有して構成されている。第3固定金型13には、後述する閉鎖体16を装着するための凹部13Aが形成されており、この凹部13Aには装着後の閉鎖体16を保持する保持金型15が取り付けられる。また保持金型15には、第1乃至第4固定金型11,12,13及び14とスライド金型20とにより形成される第1キャビティC1に連通し、溶融状態の第1の樹脂材料を射出する第1ゲート31と第1の樹脂材料を第1ゲート31に導くランナー32が設けられている。なお、第1ゲート31はスカート部9のうちノズル部6とは反対側となる後方の目立たない位置に設けられている。
図8に示すように、スライド金型20は、第4固定金型14の内側にあって図示上下方向に沿って移動可能に設けられており、下側の第1乃至第3固定金型11,12及び13に接近する第1成形位置P1と、この第1成形位置から図示上方に向かって若干離れる第2成形位置P2に設定可能となっている。スライド金型20には本体部2の頂部2Aとスライド金型20との間に形成される第2キャビティC2に連通し、第2の樹脂材料を射出する第2ゲート33と第2の樹脂材料を第2ゲート33に導くランナー34が設けられている。第2ゲート33の形状は徐々に縮径するすり鉢状であり、その下端には僅かに直線状に延びるストレート部33aが形成されている。
図5に示すように、第3固定金型13の、第2ゲート33と対向する位置には鉛直方向に延びる貫通孔13aが穿設されており、この貫通孔13aには先端16Aが第1キャビティC1内に突出するピン状(又は針状ともいう)の閉鎖体16が挿入されている。第1実施例に示す閉鎖体16の先端16Aは、第2ゲート33よりも大きな面積を有する平坦面で形成されている(図6参照)。なお、貫通孔13aの下端は凹部13Aに連通しており、保持金型15を外した状態において、凹部13Aを介して閉鎖体16を貫通孔13aに挿入させることが可能となっている。
また第1固定金型11乃至第3固定金型13とスライド金型20及び第4固定金型とが対向する部分には、ノズル部6内に吐出通路8を形成するための通路成形ピン17が設けられている。
次に、上記金型を用いたヘッド(二色成形品)の製造方法について説明する。
図6乃至図9は第1実施例に示す金型を用いた二色成形品の製造方法の工程を示し、図6は第1工程として第1の樹脂材料を充填する前の主要部A(図5参照)の詳細を示す拡大断面図、図7は第2工程として金型内に第1の樹脂材料を充填した状態を示す拡大断面図、図8は第3工程としてスライド金型の移動後の状態を示す拡大断面図、図9は第4工程として金型内に第2の樹脂材料を充填した状態を示す拡大断面図である。また図10は第1実施例に示す金型を用いた二色成形品の製造方法により製造された二色成形品の主要部Aを示す断面図である。
ヘッド1は図5の状態に組み付けた金型を用いて製造されるが、先ず図6に示すようにスライド金型20を下方に移動させ、下部側の第1固定金型11、第2固定金型12及び閉鎖体16を備えた第3固定金型13に接近する第1成形位置P1に配置して第1キャビティC1を形成する。このとき同時に、閉鎖体16の先端16Aである平坦面がスライド金型20側の第2ゲート33に当接することにより、第2ゲート33が閉鎖状態に設定される(第1の工程)。
次に、図7に示すように溶融状態の第1の樹脂材料41をランナー32及び第1ゲート31を介して第1キャビティC1内に射出・充填して本体部2を形成する(第2工程)。この第2工程では、先の第1工程において第2ゲート33が閉鎖状態に設定されているため、第1ゲート31から射出された第1の樹脂材料が第2ゲート33内に浸入することを防止することができる。
次に、図8に示すように、スライド金型20を下部側の第1固定金型11、第2固定金型12及び閉鎖体16を備えた第3固定金型13から上方に向かって離間する第2成形位置P2にスライド移動させ、スライド金型20と第1キャビティC1内の本体部2との間に第2キャビティC2を形成する。このとき同時に、閉鎖体16の先端16Aである平坦面が第2ゲート33から離れるため、第2ゲート33の閉鎖状態が解除される(第3工程)。
最後に、図9に示すように、溶融状態の第2の樹脂材料42をランナー34及び第2ゲート33を介して第2キャビティC2内に射出・充填することにより、本体部2の頂部2A上に外層3が積層される(第4工程)。
そして、図10に示すように、金型を外すと、本体部2の頂部2Aの下面には、閉鎖体16を抜脱した跡として細孔状の抜跡2aが形成され(図3参照)、外層3の表面で且つ抜跡2aと対向する位置に第2ゲート33によるゲート跡3aが凹状に形成されたヘッド1を得ることができる(図2参照)。
次に、他の金型を用いた第2実施例について説明する。
図11は第2実施例における閉鎖体の先端を拡大して示す斜視図である。図12乃至図15は第2実施例に示す金型を用いた二色成形品の製造方法の工程を示しており、図12は第1工程として第1の樹脂材料を充填する前の主要部A(図5参照)の詳細を示す拡大断面図、図13は第2工程として金型内に第1の樹脂材料を充填した状態を示す拡大断面図、図14は第3工程としてスライド金型の移動後の状態を示す金型の拡大断面図、図15は第4工程として金型内に第2の樹脂材料を充填した状態を示す拡大断面図である。また図16は第2実施例に示す金型を用いた二色成形品の製造方法により製造された二色成形品の主要部Aを示す断面図である。
第2実施例が第1実施例と異なる点は、第3固定金型13内に配置される閉鎖体16の構成にあり、その他の構成は上記第1実施例と同様である。
すなわち、図11に示すように、第2実施例の閉鎖体16の先端16Aは、円錐台形状の拡径部16aと、その上に設けられた短円柱状の挿入部16bと、さらにその上に設けられたテーパー状の尖頭部16cとが一体形成された構成である。挿入部16bの外径寸法は、第2ゲート33のストレート部33aの内径寸法よりも若干細く形成されており、挿入部16bはストレート部33aに挿入可能である。閉鎖体16の先端16Aは第1キャビティC1内に突出する状態に設定されている。
なお、閉鎖体16は第3固定金型13から保持金型15を外すことにより、凹部13Aを介して交換することが可能である。
先ず、図12に示すようにスライド金型20を下方に移動させ、下部側の第1固定金型11、第2固定金型12及び閉鎖体16を備えた第3固定金型13に接近する第1成形位置P1に配置して第1キャビティC1を形成する。このとき同時に、閉鎖体16の先端16Aである尖頭部16cがスライド金型20側の第2ゲート33内に挿入されるが、挿入部16bがストレート部33aの内壁に密嵌合すると共に、拡径部16aが第2ゲート33の下端を塞ぐことにより、第2ゲート33を完全に閉鎖状態に設定する(第1の工程)。
次に、図13に示すように第1ゲート31を介して溶融状態の第1の樹脂材料41を第1キャビティC1内に射出・充填して本体部2を形成する(第2工程)。この第2工程においても、先の第1工程において閉鎖体16が第2ゲート33を確実に閉鎖状態に設定するため、第1ゲート31から射出された第1の樹脂材料が第2ゲート33内に浸入することを防止することが可能である。
次に、図14に示すように、スライド金型20を下部側の第1固定金型11、第2固定金型12及び閉鎖体16を備えた第3固定金型13から上方に向かって離間する第2成形位置P2にスライド移動させ、スライド金型20と第1キャビティC1内の本体部2との間に第2キャビティC2を形成する。このとき同時に、閉鎖体16の先端16Aが第2ゲート33から抜け出すため、第2ゲート33の閉鎖状態が解除される(第3工程)。
最後に、図15に示すように、溶融状態の第2の樹脂材料42をランナー34及び第2ゲート33を介して第2キャビティC2内に射出・充填することにより、本体部2の頂部2A上に外層3が積層される(第4工程)。
そして、図16に示すように、金型を外すと、本体部2の頂部2Aの下面(裏面)には閉鎖体16を抜脱した跡として細孔状の抜跡2aが形成され(図3参照)、外層3の表面で且つ抜跡2aと対向する位置に第2ゲート33によるゲート跡3aが凹状に形成されたヘッド1が得られる(図2参照)。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記第1及び第2実施例では、閉鎖体16を固定金型10とは別体に設け、組み付け時に第3固定金型13の貫通孔13aに装着する構成を示して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、あらかじめ閉鎖体16を第3固定金型13の所定の位置に一体に突出形成した構成であってもよい。あるいは固定金型10側に第2ゲート33を配置し、これと対向するスライド金型20側に閉鎖体16を一体に突出形成し、スライド移動したスライド金型20側の閉鎖体16で固定金型10側の第2ゲート33を閉鎖する構成とすることもできる。
また上記実施例では二色成形品と手押し式ポンプのヘッド1を用いて説明したが、その他例えば化粧用のコンパクト容器の蓋部とすることもできる。コンパクト容器の場合、蓋部の内面(下面)にはミラーが設けられるが、ミラーは閉鎖体16を抜脱した際に蓋部の裏側に形成される抜跡2aを隠すことができるようになる点で好適である。
また、上記実施例では、第2工程の第1の樹脂材料41の充填から第4工程の第2の樹脂材料42までの時間については特に言及していないが、この間の好ましい時間間隔は10〜15秒である。
またスプリングで閉鎖体16を付勢し、閉鎖体16の先端16Aが第2ゲート33に弾圧する構成とすることにより、閉鎖体16の先端16Aと第2ゲート33との密着度を高めて樹脂材料の浸入防止を高めるようにしてもよい。
本発明は、二色成形品の容器等を製造する分野における用途展開をさらに広い領域で図ることができる。
1 : ヘッド
2 : 本体部
2A : 頂部
2a : 抜跡
3 : 外層
3a : ゲート跡
4 : 継手部
5 : 組付け部
6 : ノズル部
7 : 中空部
8 : 吐出通路
9 : スカート部
10 : 固定金型
11 : 第1固定金型
12 : 第2固定金型
13 : 第3固定金型
13A: 凹部
13a: 貫通孔
14 : 第4固定金型
15 : 保持金型
16 : 閉鎖体
16A: 閉鎖体の先端
16a: 拡径部
16b: 挿入部
16c: 尖頭部
17 : 通路成形ピン
20 : スライド金型
31 : 第1ゲート
32 : ランナー
33 : 第2ゲート
33a: ストレート部
34 : ランナー
41 : 第1の樹脂材料
42 : 第2の樹脂材料
C1 : 第1キャビティ
C2 : 第2キャビティ
P1 : 第1成形位置
P2 : 第2成形位置

Claims (8)

  1. 第1の樹脂材料(41)を射出して本体部(2)を形成する第1ゲート(31)を有する固定金型(10)と、該固定金型(10)に対して接離可能に配設され且つ第2の樹脂材料(42)を射出して前記本体部(2)に外層(3)を積層する第2ゲート(33)を有するスライド金型(20)とを備え、前記固定金型(10)と前記スライド金型(20)との間に形成される、第1キャビティ(C1)に前記第1の樹脂材料(41)が射出され、第2キャビティ(C2)に前記第2の樹脂材料(42)が射出される二色成形用金型であって、 前記固定金型(10)側で且つ前記スライド金型(20)側の第2ゲート(33)と対向する位置に、前記第1の樹脂材料(41)が前記第1キャビティ(C1)内に射出されるときには前記第2ゲート(33)を閉鎖すると共に前記本体部(2)に抜跡(2a)による孔を形成する機能を備え、且つ前記第2の樹脂材料(42)が前記第2キャビティ(C2)に射出されるときには前記第2ゲート(33)の閉鎖を解除すると共に前記孔を塞ぐ機能を備えた閉鎖体(16)を有することを特徴とする二色成形用金型。
  2. 閉鎖体(16)は、ピンの先端(16A)に第2ゲート(33)に当接して閉鎖する平坦面を有する構成とした請求項1記載の二色成形用金型。
  3. 閉鎖体(16)は、ピンの先端(16A)に第2ゲート(33)の内壁に密嵌合して閉鎖する挿入部(16b)を有する構成とした請求項1記載の二色成形用金型。
  4. 第2ゲート(33)の先端にストレート部(33a)を設けた請求項3記載の二色成形用金型。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の二色成形用金型を用いて行う二色成形品の製造方法であって、 スライド金型(20)を固定金型(10)に接近配置して第1キャビティ(C1)を形成すると共に、第2ゲート(33)を閉鎖体(16)で閉鎖する第1工程と、 第1ゲート(31)から射出される第1の樹脂材料(41)によって前記第1キャビティ(C1)内を充填して本体部(2)を形成すると共に閉鎖体(16)によって前記本体部(2)に孔が形成される第2工程と、 前記スライド金型(20)を固定金型(10)から離間する位置にスライド移動させ、前記スライド金型(20)と本体部(2)との間に第2キャビティ(C2)を形成すると共に、前記閉鎖体(16)による第2ゲート(33)の閉鎖を解除する第3工程と、 前記第2ゲート(33)から射出される第2の樹脂材料(42)によって前記第2キャビティ(C2)内を充填して前記本体部(2)の上に外層(3)を積層する第4工程と、を有することを特徴とする二色成形品の製造方法。
  6. 第1工程は閉鎖体(16)を構成するピン先端(16A)の平坦面を第2ゲート(33)に当接させる工程を含み、第3工程は第2ゲート(33)から前記平坦面を離間させる工程を含む請求項5記載の二色成形品の製造方法。
  7. 第1工程は閉鎖体(16)を構成するピン先端(16A)の挿入部(16b)を第2ゲート(33)の内壁に密嵌合させる工程を含み、第3工程は第2ゲート(33)から前記挿入部(16b)を抜脱させる工程を含む請求項5記載の二色成形品の製造方法。
  8. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の二色成形用金型により成形され、第1の樹脂材料(41)により形成される本体部(2)の上面に、外層(3)を形成する第2の樹脂材料(42)が積層されてなる二色成形品であって、
    前記第1の樹脂材料(41)からなる本体部(2)の下面に閉鎖体(16)を抜脱したときに形成される細孔状の抜跡(2a)を有し、前記外層(3)上で且つ前記抜跡(2a)と対向する位置に凹状のゲート跡(3a)を有することを特徴とする二色成形品。
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